2021年12月31日金曜日

2021年のベスト3(エンタメ編)

©斉木久美子 白泉社
 今年も釣りに忙しくて、放送中のアニメ追っかけるのも必死という感じで、寝る前に新刊でたマンガぐらいは読むけど、活字本はホントに読んでない。アニメから流れて”ストパン”関連本とか「虚構推理」の原作とかは読んだけど、あとは久々新刊出たらラノベ「涼宮ハルヒの直感」は懐かしくも面白かったとか、角幡先生の「極夜行前」やら高野先生の「幻のアフリカ納豆を追え」やらはやっぱり面白かったとか、今読みかけてる「華氏451度」がなかなかに鋭いとかあるけど、活字はベスト3上げるほどじゃなかった。ということで近年定例化してるけど活字部門なしで行ってみましょう。

○マンガ:1位「天国大魔境」、2位「働かない二人」、3位「あやねとあまね」

 1位の「天国大魔境」はマンガの未来を切り開く才能の一人、石黒正数先生。その石黒作品の醍醐味、終盤の怒濤の伏線回収に突入しつつあり、キルコとマルが旅する世界と、トキオやミミヒメといった超能力を有する子供達が育てられている施設の物語との関係性と時系列が明らかになってきたところで「そういうことだったのか」と唸らされまくっている。続きも早く読みたい。

 2位の「働かない二人」はニートな兄妹の日常を、友人やらお隣さんやらとの関係も孕みつつ、基本ホノボノとしたギャグで和ませつつ、時に人間真理や生きるということの難しさや喜び、人の心の気高さなんかを描いていて、ウンコウンコ言ってるのとの落差で胸に突き刺さる。整形して夜の店で働く妹に姉が、私は親の引いたレールをただ歩くだけなのに、この子は自分の容姿さえ自分で決める、と憧れに近い感情を抱く、とか、仕事を辞めて小説を書いていく覚悟を決めたOLさんが、覚悟っていうのはポジティブなモノだと思ってたけど半分は諦めることだ、って腹を決めるとか、確かにそういう考え方もあるよなって、その着眼点発想の鋭さに感心する。

 3位の「あやねとあまね」は、エロ漫画誌の後ろの方で面白いマンガを描いてるマンガ家という古賀亮一先生と似た生態的地位にある道満清明先生のギャグマンガなんだけど、この人の作品はギャグが妙にツボにはいって笑わされる。メジャー誌では描けないようなエロかったり黒かったりするネタでブンブンとフルスイングかましてくれるので遠慮なく笑って、読み終わったら忘れてしまってもなんら問題ない安心の面白可笑しさ。ジャンルとしては百合モノで、成績優秀、造り酒屋の令嬢である上条あやめの、髪の毛モジャモジャ、胸絶壁な普通の女の子、天音千穂に対するクレイジーサイコレズな愛が金に糸目を付けず、時に時空間をゆがめて暴走する。クッソ笑える。3位は古賀先生の「ゲノム」とどっちにするか迷ったけど、古賀先生はアニメ化作品も描いてるし、どちらかというと評価されにくい道満先生を推しておきたかった。道満先生「ヴォイニッチホテル」についで二度目のランクイン。

 あと、今年は後半、以前読んだ面白い作品を再読したいという機運が高まって、「ギャラリーフェイク」「ホーリーランド」「寄生獣」「ばらかもん」「シドニアの騎士」「ヒナまつり」「レイリ」「アヴァルト」とか再読したけど何度読んでも面白いうえに、耄碌して内容忘れてるところもあったりして、実に楽しめた。  

○アニメ:1位「かげきしょうじょ!!」、2位「小林さんちのメイドラゴンS」、3位「メガロボクス2」

 世間的には、「鬼滅の刃」が今年のアニメの一等賞で間違いないんだろう。ワシも楽しみにテレビシリーズ視聴しているし、ジャンプマンガというか少年マンガの王道を行く友情努力勝利な内容といい、ジョジョシリーズに代表される超能力バトルものという日本の少年マンガが積み上げてきた歴史の上に産まれてきた作品で、ちょっと宣伝がキツめで(キメツだけに)鼻につかなくもないけど、こういう良い作品が評価されるのは悪くないと思っている。

 でもって、1位の「かげきしょうじょ」は鬼滅が少年マンガの積み上げてきた歴史の厚さから産まれたとしたら、こちらは少女マンガの積み上げてきた歴史の厚さが、それを育ててきた少女達の熱が、作品を生み出したといって良いだろうと思っている。宝塚歌劇団をモデルとして、トップスターを目指す少女達の友情努力勝利(嫉妬)な感じの文化系スポ根モノなんだけど、原作も良いんだろうけどアニメ表現としての出来映えも素晴らしく、物語に説得力が生じていた。サイトの方で書きまくってるので興味がある人はそちらを、というか原作マンガ読むか当アニメを視聴するべし。他にも少女マンガ原作では「ホリミヤ」も良かった。少女マンガもレベル高いの沢山描かれているようだ。

 2位の「小林さんちのメイドラゴンS」は、本来の放映予定年に1位を取るはずだったので「空位」として席を空けてたぐらいで、1位で決まりだろうと思ってた。実際、京都アニメーションが力強く再起動したことを印象付ける納得の出来だった。全く文句なしで満点あげて良いんだけど、時に表現において、特に個人の感情においては満点以上というのがあり得て、1位は持ってかれたんだけど、とはいえ文句の付けようのない”京アニ”品質の作品であり、いろいろと感慨深いモノがあった。

 3位の「メガロボクス2」は、「あしたのジョー」を元ネタに、人体の動きを補助する機械を装着して闘う架空の格闘技「メガロボクス」を題材に、近未来の設定のハズなのに”昭和臭”漂うオッサン臭い作品で、萌えキャラもでてこないし、基本泥臭いスポ根モノだしで1期楽しく視聴したけど、こんなもんオッサンしかみんぞ?と思ってたけど、意外に評価されたのか、それともアニメ観てるのはオッサンばっかなのか2期目が作られた。2期がまた輪を掛けてオッサン臭いというか辛気くさくて、ジョーを裏切り者として許さない雰囲気のサチオ(原作のサチ的ポジション)とか、移民のオッチャンが自分たちの居場所を求めて闘うとか、”脳”で操るメガロボクス用の”ギア”の開発の闇とか、基本暗くて苦しくて辛い場面が多いのである。でも、観てるとオッサン引き込まれてしまう。たまにはこういう渋いアニメもあって良いんじゃなかろうか?ワシはとっても楽しめた。

○ドキュメンタリー:1位NHK「シロナガスクジラvsシャチ」、2位「キングオブペイン」、3位「シリーズ被曝の森」、次点「植物に学ぶ生存戦略」

 1位は、もうここ10年来に目にした野生生物の映像の中でもぶっちぎりにスゴいものでダントツ1位といっていいかと。「ダーウィンが来た!」と「NHKスペシャル」と「ワイルドライフ」で映像使い回してたけど、3回観てもまだ面白く、さらに来客あるたびに一緒に観てしまった。圧巻の一言で、捕鯨船の乗組員の言い伝えでは、①シャチがシロナガスを狩るときは群で上から押さえつけて呼吸できなくさせて仕留める。→ホントだった!、②シャチは柔らかい口の中から攻撃し舌を食いちぎる。→どうもホントっぽい。③辺り一面がシロナガスの血で文字通りの血の海となる。→血の海とまではいかなかったけど、血の川が流れていた!って感じで、概ね陸じゃホラ扱いされてもおかしくないような漁師のオッチャン達が言ってたことはほぼ真実に近いモノだったようである。広くて深い海のどこかで人知れず行われてきた生命の営みや謎が、ドローンだの海中探査艇だのの最新技術で映し出される時代になってきた。眼福としかいいようがない。NHKオンデマンドに金払ってるパトロンとして非常に満足であり、来年も契約更新させてもらうこととする。

 2位は、一転して「良い子は絶対真似しちゃダメ」なアホな番組で、アマゾンプライムで視聴したんだけど、バカバカしくも面白かった。ワシも話題に上げたことがある、自ら毒虫に刺されて”評価”したジャスティン・スティミット博士に敬意を表しつつ、毒虫に限らず、世界の毒蟲、爬虫類、有毒海洋生物に噛まれたり刺されたりしてみよう、というユーチューバーがやってそうな企画である。ただ、気合いの入り方がただ事ではなく、流石に秒殺系の毒蛇とか即死系のサメやらワニでは実験してなかったけど、タランチュラやら各種蜂はあたりまえ、サソリなんかは毒が強いのはハサミが小さくて尾が太いヤツでデカくてハサミが大きいのはハサミ使えば良いので毒はそれ程でもないっていうけど、まさにハサミ小さい尾が太い”オブトサソリ”系にも刺されてて、アホとちゃうか?と戦慄を覚えた。ただそういったそうそうたる毒虫よりも、毒で被害が酷かったのは日本にも居るアオバアリガタハネカクシの類いだってのがやられてもおかしくないのでおっかなかったのと、ミノカサゴやオニオコゼの類、オニヒトデなんかの海産生物の毒は、サソリやらタランチュラやらの毒よりよっぽど強烈らしく高評価をたたき出していたっていうのも、釣り人としては気をつけねばならんと再認識するところであった。

 3位は、もうなんと言って良いのか、まあいつも書いてるように「原発反対!」って思うって話なんだけど、避難先で病気を抱えた住民が、一時帰宅の際に自宅で割腹自殺した、っていうのを知って、みんながジャブジャブ電気使って便利に暮らしてたせいで、その際に電気を得る手段として”原子力発電”なんていう、いまだかつて上手に運用できてない代物を選んでそれを容認してたせいで、父祖から引き継いだ山野を田畑を住居を、100年から使えなくしてしまった、されてしまった、そのことに対する怒り、憤り、不合理感、不条理感、空しさ、悲しさ、喪失感、悔しさ、情けなさ、それ程のものだったのかと、腹にこたえた。原発反対!と何度でも書いておこう。

 次点の、「植物に学ぶ生存戦略」はNHKのセルフパロディーでくそまじめな専門家による解説番組「視点論点」とかいうタイトルだっけ?の様式で植物の生存戦略を紹介するんだけど、これが本気でふざけてて面白いのである。ドキュメンタリーってわけじゃないけど衝撃的に面白かったので次点としてご紹介しておいた。硬派な番組から、最先端の情報、バカバカしいネタ番組までと、NHKなかなか頑張ってくれてる。パトロンとしてやっぱり満足である。

 という感じで、最近では”サブスク(定期購読的な意味の「サブスクリプション」が語源とか)”と呼ばれるらしい定額制の動画配信サービスは、なかなか充実していて観るモノあるので、金払ってる元取らねばとセッセと観ており、映像方面はいろんな作品観ることができて楽しめている。反面、マンガや小説を読む量が減ってるので、来年は小説もっと読みたいなとか思うけど、まあこういうのは読みたくなれば放っておいても読みまくる状態になるので、そうなったときに読めば良いのかなとも思う。いずれにせよ今年もいろんな作品を楽しめたので満足である。全ての表現者に感謝を捧げたい。そして来年も自らが最高だと思う作品を目指して思いっきり表現してみて欲しい。ワシも微力ながら金払わせてもらって面白い作品があったなら”面白い”ってネットの片隅でコチョコチョ書いて応援したい。

2021年のベスト3(釣り編)

○釣り:1位「自粛要請明け豆アジ釣り」、2位「ヒラスズキ」、3位「寒ボラ」

 1位は、本当に心底たまらないぐらいに嬉しかった。まあ、渓流やらアユやらで”解禁”っていうのは何度も経験しているけど、それらとはまた別格の”お祭りワッショイ”感があって気分上がりまくった。なにしろいつ解禁になるか分からんっていうのがどうにもイラついたし、コロナ禍自体が「マスク警察」とか「ジェンナー以来伝統のワクチンデマ」とかとか、もうホモサピのその社会の過去からきて未来へと続く愚かしさを象徴しているようなウンザリする有様で、さすがに鬱屈するモノがあった。だいたい自粛要請の看板立ってても平気で釣り人港で釣りしてたしな。そんなんだからなんかあったら追い出そうという話になるんじゃ。ワシャ意地でもそいつらと同じ低みに落ちないように努力したつもり。

 2位は、そういう努力のご褒美的な釣果だったのかも。港で釣っちゃダメっていうと浜やら地磯やら川やらで釣るしかなく、キス釣りが虫餌確保がしんどいのでフライロッド新調(中古だけどな)したのもあって、フライロッド振ってのシーバス釣り。まあ80超えのランカーヒラスズキはできすぎだとは思うけど、まったくのまぐれかっていえば、そうでもないとは思ってる。だって、紀伊半島だと釣れるシーバスの何割かは普通にヒラセイゴだったりヒラフッコだったりするから、そのうちヒラスズキも釣れるんだろうなってのは思ってた。思ったより早くて型も良かったけど想定の範囲内。他人の釣果をまぐれだと思う人は自分がまぐれでしか釣れない程度かもしれないので反省しておくように。セイゴしか釣れてなくてもハリス落として掛かる率上げようとしたりはせず、デカいたも網も常にちゃんと背負ってて、デカいのは想定済みだからデカいのきても問題なく捕れる。とエラそうに書いておく。釣りは釣ったら発言権が生じると思ってるのでエラそうついでにもういっちょ書いておくと、ヒラスズキって生息数自体がふつうのスズキほどは多くないので、なんかあがめ奉られすぎてる気がするけど、まあ普通のスズキと極めて良く似てて、見た目ほどには違いがないと感じている。普通に川にも入ってくるし、平均すれば良く跳ねるしパワーもあるかもだけど、まあ普通のフッコでも元気なヤツはそのぐらい暴れるよな、ってぐらいで個体差の範疇に入ってしまう気がする。人様に自慢するには良い実績で、写真も豆アジじゃなくてこっちを使ったぐらいだけど、自分のなかでは数年に一度釣れるランカーシーバスの一匹っていう認識。もちろん超嬉しい一匹だけど、仲間内のややドン引きぎみの評価ほどには自己評価は高くない。普通のスズキの80がいかに難しいかは知ってるつもりだけど、それがヒラになったからといって特別は違わないと思ってる。生息地で釣ってればそのうち釣れる魚だと思ってます。

 3位のボラは、昨年末に釣り損なってて今年の新年に当面の課題としてて、早々に片を付けたいようなことを書いてたのを有言実行。気持ちよかったっス。ボラはドロ食ってるとなかなか釣りの対象となる場面が少ないけど、流下物食ってるとか特定の”食わせられる”状況を見つけたら是非狙っておきたい魚で、沿岸魚では普通あり得ない突っ走り方してくれます。瞬間的なダッシュならメジナやらフエダイ、ハタ系なんかの磯魚も良い走りするけど、ボラは回遊魚系の最高速に加速しながら吹っ飛んでくような走りで魅せてくれます。まあ、産卵で沖に回遊するらしいので沿岸棲みの回遊魚っていう特殊な魚なのかも。食味もすごぶる良し。

○残念だった釣り:1位「マジェンダ根掛かり」、2位「鮎遡上無し」、3位「特に無し」

 1位のマジェンダ根掛かりは、これさえなければこの一年シーバス釣りでルアー根掛かり紛失無しという素晴らしい結果だったのに残念至極。濁ってて何の何処に掛かったのか分からず、翌日回収しようと考えて明るい時間に確認に行くも、根掛かりするような構造があまり見当たらず、護岸下のえぐれに潜り込んだのか、はたまたゴミが流れてきてて根がかったルア-ごとまたどこかに流れていったとかか?いずれにせよ回収もできず、ゴミを釣り場に残してしまい反省である。100%失敗しないというのは難しいけど、それでもそれを目標にはしていきたい。

 2位は、上がる年もあれば上がらない年もあり、捕食者に的を絞らせないっていうのがアユの生存戦略なんだろうなと、まったくアユが居ない川を見ながら感心した。定期的にジャブジャブ放流したらカワウが居着くってのの逆を自然のアユは意図してないんだろうけど自然とそうなる生態をもって生き残ってきたんだろう。鮎毛鉤できなくて残念ではあったけど、また上がった年に楽しめば良い。来た魚を釣る来ない魚は釣れん。それだけのこと。

 3位、こまかく見ていけば反省点とか色々ほかにもあったけど、まあ釣りに行けてれば残念って程でもないなと、ぶっちゃけ思ってます。


○ルア-・フライ:1位「お手元フライ」、2位「海爆リップレス」、3位「マジェンダ」

 1位、お手元フライは、大昔に東京湾バチ抜け対応で作ったパターンだけど、これが水面航跡系でぶら下げフックでハリ掛かりもまずまず、ハリはチヌ針とかサイズのわりに太軸で強くて、セイゴ好釣で、一発デカいヒラスズキも仕留めてくれた。昔のワシ、良いパターン作ってたな。フライでシーバス、小型シンペンが強いので水中引っ張ってくれば釣れるだろうと思ってたけど全く食わずどうしたものかと頭抱えて、とりあえずアピール力のある水面系だなとポッパーとコイツを試したらどちらもあっさり食ってきて、釣りは部屋で理屈捏ねてるよりも実際に試してみるのが大事だなと再認識。理由は分からんけど結果が出てるならそれが正しい。

 2位の「海爆リップレス」は5センチ程度の小さいシンペンなんだけど、普通にフッコも食ってくるのでセイゴ釣りつつ小マシな型を狙うという我が戦略上極めて優秀なルア-。嫌われにくい小ささも良いんだろうけど尻尾が沈むバランスで浮き上がる動きが良いのかも。デカいフックが乗らないので障害物多いところとかでは使えないけど、1軍一番バッター起用。

 3位のマジェンダは濁りキツめの状況下で今年二匹目のスズキ様を引っ張り出してくれた。初期型の固定重心、ラトル有り、振動系の細かい動き、っていうのは他にあんまり無いタイプで、東京湾でも結構好感触だったけど、この地でも効いてくれた。弾補充するのに重心移動版との違いが分からんので、中古で入手して重心移動版だと穴空けて後ろの玉を瞬着で固定する必要ある。もう3つも固定重心化したった。


○釣り具:1位「ロッキーマウンテンアウトフィッターズ8#9f」、2位「タナゴ竿1.2m」、3位「ウェーディングシューズ」

 1位のフライロッドは、春に新調してシーバスにカマスにと早速活躍している。中古4千円の安竿でコルクの等級が低くて、手元に届いてまずパテで穴埋めせにゃならんかったけど、性能的にはインチキフライマンが使うには充分でとても気に入っている。良い買い物だった。

 2位のタナゴ竿は、今年はアジが夏の豆アジから成長がイマイチで、結構秋深くまで表層にワラワラと数が湧いてくれたので大活躍。今期、何度50匹とかの水揚げ目標を達成したかわからんけど、安定した操業に多大な貢献。穂先グラスの短竿は釣り味も独特で楽しい。

 3位のウェーディングシューズは、通販でサイズ交換有りの業者さんを教えていただいて(感謝です!)購入したパズデザインズのキャンパス地のウェーディングシューズ。中敷きを薄いのに替えると外反母趾のワシの足にピッタリで痛くもならず、満足の履き心地。ただ、昔のアングラーズハウスのキャンパス地のシューズもそうだったけど1シーズンですり切れる。アングラーズハウスにはケブラー補強版があってそっちは2シーズン持つのでそっちを愛用してたのを思い出す。でもこの履き心地なら一年で履きつぶしても値段もお手頃だし割に合う。来年に向けてまた同じのを買っておきたい。


○PENN:1位「714z」、2位「430ssg」、3位「6500ss」

 1位、714zはここ2年ほど外回り注油だけで本体蓋開けてないけど快調そのもの。ライントラブルとかも特にないし、ドラグは安定しているし、インスプールのリールでシーバスとかで使うのを想定したら多分最高の1台かも。面倒臭いこと一切無し。楽。さすがに来年使う前に一回全バラしフルメンテやっておくか。

 2位、430ssgは使い慣れてるからかもだけど、ウォームギアの適度な巻きオモリ感と滑らかさがどうにも好み。4300ssやら430ss、714zあたりと共通してて、そのあたりが自分の好みなのかも。巻きが軽すぎるリールで小さいルアー投げるとカスカスで手元に感触が来ない気がするのは単に慣れの問題だろうか?

 3位の6500ssはここに来てやっと出番を作ってやれている。まだ魚上げてないけど、コイツで良い青物、できればブリって呼べる大きさのを釣ってみたいものである。


○スピニング熱:1位「シェイクスピア2052EC」、2位「ミッチェル314」、3位「ダムクイック220」

 今年は後半”スピニング熱”に苦しんだので、特に印象深いのを3台選んでみた。

 1位の、シェイクスピアはスプールが乗る台座の樹脂性ブッシュが割れてるジャンク扱いのを安く手に入れたんだけど、樹脂性ブッシュに上手くまち針で補強入れて復活。使ってみるとこれが全くもって快調で、同時代のPENN714zの代打が打てそうな使い心地。さすが米国製という感じの単純明快な質の高い実用機。しっかり釣果も出してくれて安い買い物だった。小豆色も渋くて個性的な見た目で使ってて気持ち良い。米国の釣り人は釣り具のなんたるかが分かってたんだなと改めて思わされる。

 2位の丸いミッチェルは、蓋空けたら腐蝕して剥がれ落ちたような金属粉がグリスで固まってるという悪夢のような状態で、よく使えそうなところまで復活させたものだと自分でも感心する。ラインローラー固定式、ボールベアリング無し、ベベルギア方式とかなり古い設計でちょっとジャジャ馬っていう話だけど、ドラグもちゃんとしたのが付いてるし、回転もそんなに気にするほど悪くない。来年は是非ともコイツで魚を釣ってみたいと思う。見た目丸くて可愛いのがおフランス製って感じでイイのよねぇ。

 3位のダムクイック220は、110系を2台いじって「ダムクイックのインスプールスピニングで魚釣ってみたい!」という思いが止まず。セ○イモンでお買いもんするマウスの滑りを止められんかったんじゃ。仕方なかったんじゃ。ややデカくて人差し指がスプールエッジに届きにくく、固定式ラインローラーはラインをユルく巻いてしまうとトラブルに繋がりやすい感触だけど、普段は軟式テニス持ちのグリップを基本のサムオントップにして、キッチリサミング、ラインを常に張って巻く、っていう基本のお作法を習い直すのもまあ悪くないかなと思う。ちょいジャジャ馬を上手に乗りこなしてやるってのも楽しい。魚もちゃんと釣れて、こういう個性的なリールで釣るのもまた一興かなと思う。


 という感じで、今年も実釣は好調だったといって良いのかなと思う。特にマアジ釣りがなにげに自分でも上達したと思う。アジも釣れるときは簡単だけど、毎回のように水揚げ目標釣り切るのはなかなかの難易度で、対フグ戦略とか最初はどうにかなるとさえ思ってなかったけど、どうしようもない個体数でなければ案外何とかなるようになってきた。シーバスも数は少ないけど戦略どおり”雨が降ったらシーバス”を徹底して最終的に帳尻合うぐらいには良い魚釣ってるし、フライでカマスも釣れてる。

 スピニング熱がエラいことになってるけど、まあ中古のリールは実用可能なら買った値段ぐらいでは売れるので、自然に熱が冷めるまで沼でもがいておこう。リールネタ楽しみにしてくれて情報くれたりしてくれるスピニング熱仲間もいるし、楽しく沼で遊んでおこう。

 今年も楽しい釣りの日々でした。また来年もいい年になるよう祈っておこう。

 皆様も良いお年をお迎えください。

2021年12月25日土曜日

港乞食

 

 右や左の旦那様、みなさまのお恵みで今日も暮らしておりますナマジでございます。ありがたやありがたや。

 ちゅうわけで、地域最強の釣り師の座は港に集う猛者どもに譲るとしても、地域最強のスカベンジャー(掃除屋)の座はワシのもんじゃ。時にボラを釣ったチヌ師のそばににじり寄り「今の時期ボラ美味いっすよね~」とか、エソ系釣ったジギンガーに忍び寄り「良いエソですね~すり身汁とか最高ですよね」とか、アイゴ釣った家族連れに善人を装い接近「刺されると危ないからオッチャンがハリ外したろ」とか言いつつ言葉巧みに言外の圧をかけていって「食べるんならあげますよ」の一言を引き出す話術。

 そして、時化で頭どっかぶつけたのか波打ち際にヨタッているボラとかみつけたら、釣りそっちのけで駆けつけて陸に蹴り上げて確保する。時には最強のスカベンジャーの座を争う同業者であるカラス達の獲物を強奪さえする。それが”スカベンジャーナマジ”。

 そんなナマジの今回の獲物は、刺し網の漁師さんが売り物にならんからと網掃除しながら海に帰したハモ。まあ売れる魚を市場に卸してからの網掃除だろうから、水から上げられて時間の経ったハモはそれでも生きてるのは流石の生命力だけど、虫の息でプカプカ流れてきたので落としダモに竿先で誘導して確保。

 ハモ拾うのは2度目でもあり、「やったぜ、今日はハモちりだ!」と喜んでたら、嬉しいことに漁師のオッチャンからなんともう1匹プレゼント。深夜の通販番組のような大盤振る舞いで感謝感激。

 こんな良い獲物もらって良いの?2匹も?と戸惑うほどだが、もらったもんはワシのもんじゃ、後で返せって言われても鵜飼いの鵜とちがうんやから獲物は吐き出さんぞ!

 ということで、ウキウキと調理に入るんだけど「これひょっとしてハモのそっくりさんのスズハモで市場価値が低いから捨ててたとかあるかもな」という気も若干して、漁師のオッチャンの好意を疑う自分のゲスな勘ぐりにややいやになりつつも、検索図鑑だしてきて同定のポイントを調べると、肛門より前の測線数が39以下ならスズハモ、40以上ならハモ。と数えるの面倒だけど確実な同定方法があるようなので測線大きくて数えやすいし数えてみたら。42と44でどちらも”THEハモ”でした。漁師のオッチャン優しい。ワシはゲスい。まあ、ハモなんて骨だらけの魚は、長物独特の生命力の強さで京都まで活魚輸送車がなかった時代にも桶かなんかで活けで届けられるから、京都人がありがたがって”骨切り”なんて面倒な技術確立してまで食うようになって美味しく食べる文化も発達したって話で、産地じゃ数まとまらず売り物にならんかったら捨てるような魚だわな。こんな面倒くせぇ魚食わんでも他に食う魚あるわな。ッテ思ってると当地ではハモ以上に骨だらけで食うのに技術がいるウツボはわりと珍重するようで、干物とか蒲焼きとか、あの分厚い皮が美味いんだとか。確かに皮分厚くて九州で食べたけど旨かった記憶がある。ただ、小骨をペッペと吐きながら食った記憶もある。

 さてさて、それでは調理して行くとしよう。なにせデカいの2匹なので、三枚下ろしにした次点で1.5キロぐらいの身が取れたのでちり鍋以外にも色々試してみよう。

 三枚おろしの方法だけど、以前にも書いたように「まな板からはみ出すようなら適宜ぶった切って回数わけて」「樹脂性のまな板では”目打ち”の代わりに持ち手に結びつけた釣り針に引っかけて固定」っていうのさえ知ってれば、三枚おろしまでは普通の魚と大差は無い。今回は1m弱ぐらいはあるデカブツなのでまず頭落としてハラワタ取ってから前半後半に分けて三枚に下ろした。

 捌いてて改めておもうけど、尋常じゃなく歯がヤバくて今回初めて気がついたけど上顎の歯は真ん中に1列で、餌食うのに全然便利そうに見えないけど、切り裂くことに特化したようなヤバさがどうにも凶暴な代物である。持ち帰るときに、死にかけで虫の息だったので噛まれることはないと思ってたけど、魚ばさみで挟んでもヌルつくので口に魚ばさみ突っ込んで持ち上げようとしたら、ガキンッっと音を立てて口が締まって、噛まれたらエラいことになるなと肝を冷やしたが。この歯を見ると尚更剣呑さに肝が冷える思いがする。あと普通死んだ魚って一旦沈むんだけど、ハモは浮いてくるのは浮き袋が大きいことも関係しているのかも。当然プルクニャの珍味なので胃袋、肝臓と共にちり鍋に入れる。

 そして、問題の”骨切り”なんだけど1ミリ間隔とかの包丁の冴えは必要ないんだけど、皮までキッチリ包丁を入れて、その時にちょっと間を空けるように身を分けてみて、骨が切れてないとその時に白い筋のような感じで残ってるのが見えるので、そうなってたらさらに包丁を入れて引いてやってザリッと骨を断ってやる必要がある。1回目急いで切ったのを白焼きにしたら、骨まで切れてなくて下の写真の様に骨吐き出しながらの食事となった。なぜか骨が3本ぐらい皮膚に近いところの筋肉中に背骨と並行に近い方向に入ってる。3ミリ間隔ぐらいでもちゃんと”骨切り”できていれば食べてて全然気にならないんだけど、残ってると邪魔くさい。切るの慣れてくると最後に皮付近でザリッと包丁が骨を断つ感触が分かるようになってくるので、そうなるとそれ程時間の掛かる工程ではなくなる。刃を入れる回数を競うような精密さよりも、多少間隔広めでも骨を切り残さない丁寧な仕事ってのが肝だと思う。皮の近くに骨があるのなら皮と骨一緒に切り取って捨てたら?っていうのは長物の皮を食わないという選択肢はあり得ないので却下。

 でもって、骨切りまで済ましてしまえば、あとはどうとでも料理できる。とりあえずの”白焼き”から始まって、ハモの身に白菜、ネギ、厚揚げを具にプルクニャの浮き袋やコリコリした胃袋も楽しめる”ちり鍋”に行って、次の日、鍋の汁がハモの骨を焼いたので濃く出汁取ってあったら煮凝ってるのをみて、これは汁ごと完食せねばと、メンツユと砂糖少々で薄めのすき焼き風の味付けにして、大根、タマネギ、ネギとハモをぶち込んだ”じふ煮”にしたら、これは大正解で煮返して汁を冷や飯に掛けて食うのも最高だった。そして白焼きにしておいた骨切り済みの身を、骨の焼いたので出汁を取ってメンツユと砂糖で濃いめに味を付けた”タレ”でザッと煮て、ご飯の上にタレとともに乗っける「ハモ丼」。ウナギも絶滅危惧種だなんだで高いし食う気にならず何年も食べてなかったけど、鰻丼とはちょっと方向性違うけどこれはこれで丼飯余裕のご馳走になるのであった。あと骨を焼いたモノは出汁が良く出ることが判明したので味噌汁の出汁にも使って使い切りました。

 そして、ワシがハモ三昧を堪能している間、当然のごとくワシと寝食を共にする愛猫コバンもハモ食ってました。ヤツはさすが元ノラというか肉食のケモノって感じで、骨切りなどという軟弱な技術は必要とせず、ヒレ周りとか尻尾とか顔周りの肉を素焼きにしたのを小骨ごとバリバリと平らげておりました。いつも食ってるアジの頭より先にがっついてたので、珍しいから嬉しいのか味の分かる食通なのかなんなのか。とにかく味の違いは分かってるようで、漁師のオッチャンの優しさのおかげで、1人と1匹が美味しい餌にありつけましたとさ。

 改めて、人語をしゃべれない愛猫の分も含めて感謝を込めて、ごちそうさまでした。

2021年12月18日土曜日

逆張りは得意なんです

  なんだかんだ言って、ワシ”大森熱”が一番症状が酷い。

 ここのところの大森スピニングの値段の低下傾向は既にご報告のとおりだが、そろそろ「値段が高いから良いモノだ」という頓珍漢な思考で買いあさってた間抜けが、値段の下落に気が付き始めたのか、超人気だった「コメット」が中古市場に妙に出てくるようになった。株取引でいうところの「損切り」のようなつもりなんだろうか?真に釣り具の価値が分かる皆様、お待たせしました。今が買い時です。大森アナリスト4年とちょっとのナマジが太鼓判を押させていただきます。他の機種も軒並み安くなっててネットフリマには往時の高値のまま棚晒しになってる機種とかけっこうあるので、今なら値引き交渉も強気で行ってみる価値あります。

 まあ、ワシも最近病状悪化してブチ切れて「欲しけりゃ高かろうが安かろうが買えば良いんじゃ、売れんくなったら死ぬまで抱えておいて、死んだら欲しいヤツらで形見分けでもしてくれ、自慢じゃないが友達の数よりリールの数のが多いぞ」と思ってしまってて、マイクロセブンCシリーズなんていつの間にか8台も蔵に転がってる(かつ1台発送待ち)。PENNに関しては、蒐集というよりは使うつもりで備蓄してるけど、ぶっちゃけそれ以外のスピニングは使う状態にしておくのにはこだわるけど、程度が良いと使うのためらうぐらいで蒐集が目的になってると認めざるを得ない。

 でもって、今回のブツ。なにワレ2台も買うてるねん?ッテ話だけど、慣例により説明させて下さい。ひとつよろしくお願いします。

 冒頭写真見た瞬間これが何か分かる人が1人はいるはずで、これ「コンパック89アトラスⅢ」ことマイクロセブンDX欧州仕様ネタの時に情報書き込みいただいてた機種で、大森製作所作成のコンパック「アトラスⅡ」なんである。マイクロセブンDX以前の大森小型インスプールでウォームギア機とか。ちなみに初代の”無印”「アトラス」はオリムピック製らしい。

 とはいえ、国内販売なかったような気配でイーベイで探せばそれなりに出てくるけど、送料かけてまで人様のお気に入りを買うのも、なんかちょっと違うよな、と当初買う気はなかった。ホントなんです刑事さん信じてください。じゃあなんで2台も買ってるんだって話なんだけど、大森製なら何でもかんでも買うつもりはさすがになくて、今狙ってるのはマイクロセブンDXが使うの惜しいような個体しか持ってないのでボロいマイクロセブンDX(同型機含む)と同時代でおそらく同様の機構で欠点とかも同じだろうから、使い心地を見るには良さげなこれもボロいのが欲しいダイヤモンドスーパー730(同型機含む)、あと実用機としてスペアスプールが欲しいので本体ごと買うつもりのマイコン301TB、あたりで、あと安い値段で出ていたら可哀想なのでマイクロセブンCシリーズは救ってあげたい。と思ってる。なのでマイクロセブンDX同型機をおさえるために「コンパック」と「シェイクスピア」で検索かけてたところ、今回のコンパック「アトラスⅡ」が引っかかってきたのである。で、さすがに値段下がってきたとはいえ深い”大森沼”に沈んでる人々は一定数いるので、開始価格の4500円と5000円では落札できないだろうなと最初思ってスルーしかけたんだけど、ウォッチリスト登録者数を見て違和感が走る。10数人しかウォッチしていない。ネットオークションで出品したことがあれば分かると思うけど、ウオッチリスト登録者数10人台はギリギリ1人か2人入札あるかどうかぐらいの数字であり、意外に注目されていない。大森製作所の歴史的にも重要だろう最も古い部類のインスプールの小型機であり、骨董的なリールを愛好する釣り人も多いマス釣り用として好適で値段付きそうなものである。でも流れから言って高額落札にはなりそうにない。なんでだろうと考えると、まずは「大森製作所」という検索ワードが含まれていないので、大森熱患者でもよほどこじらせてないと大森狙いで「コンパック」は検索してないだろうから意外に盲点になってるようだ。中古釣具屋とか釣り人からの出品なら大森製は”売り”なので明記するだろうけど、出品者は機械中心の一般的な中古道具屋さんのようで銘などから分かる情報しか書いていない。そしてたぶん要素として大きいのは、この機種はあんまり知られてないということで、国内では評価が定まっていないので他人の評価で自分の欲しいものを決めるような輩は買おうとしないし、歴史的な背景とかも踏まえて価値が分かって欲しがるような人間は、既に海外オークションでも探して入手してるはずで、今さら買う必要もないだろう。ワシとしては想定外の獲物だけどフロントドラグのシンプルなウォームギア機ってもろに好みだし、大森のウォームギア機はプロラインとスーパーセブンが有名だけど、前者は値段がまだそれなりに高いし、後者は弾数が少なくあまり中古市場に出てこないのでいまだ手にしたことがなく大森のウォームギア機ってのにも興味がある。ということで、開始価格にチョイ足して2つとも入札しておけば、どっちかぐらい落札できるだろうと思ったら、入札ワシだけで2台とも開始価格で落札してしもた。

 まあいいや、いらんくなったら流石に大森スピニングの値が下がってきたとはいえ、見た目もキレイめだし「大森製作所の小型インスプールではもっとも古い機種」っていうのを売りにネットオークションにでも流せば、買った値段よりは高く売れるとおもうんだけどどうだろうか?個人的にはイーベイで入手するとそれなりに高くなるので、国内のネットオークションなら1万円超えるぐらいの強気の値段設定でも1人ぐらい欲しがる病人いるんじゃなかろうか?と思う。とりあえず、売るにせよ使うにせよ蔵に取っておくにせよ、まずは分解清掃して整備せねばだな。

 2個落札して見比べてみると、ハンドルノブが赤と黒で色が違うのに加えて足の裏の刻印も微妙に違ってて金型が違ってるのかなんなのかそんなに長期間売られた機種でもなさそうなのに何があったのか不思議な感じ。ちなみに黒ハンドルは「JAPAN」の刻印のみで赤い方には「OMORI S.S.(Oに上線)」と謎の国名「gapan」の刻印が有りさらには両端に盛り上がった線がある。どちらかが先だとすれば「gapan」の間違いに気がついて後に訂正したとかだろうか?逆に製品の方が凹んでる方は金型の出っ張ってるはずの刻印削って溝を掘れば良いはずで金型作り直す必要まではなさそうで、むしろそっちだと考えるのが自然か?

 でもって、黒ハンドルの個体は快調に軽快にクルックル回ってベールもストッパーオンオフも正常なので、ハンドルは堅くて回しにくいし、ストッパーオンオフは死んでるしっていう赤ハンドルの方からバラして清掃、整備していくことにする。バラしてみると案の定グリスは干からびて固くなっててコリャダメだ状態。オヤッ?と思うのがギアの材質でこれまで見てきたウォームギア機はほぼ全てステンレスか鉄系のローター軸のギアにハンドル軸のギアは真鍮製という組み合わせだったけど、コイツのは真鍮のローター軸ギアにどうみても亜鉛鋳造のハンドル軸のギアである。念のため黒ハンドルの方も蓋開けて確認すると同じ組み合わせ。ウォームギア方式って工作精度が必要で面倒くせえような話も聞くけど、亜鉛鋳造で大丈夫なんだろうか?強度的にもステンレスと真鍮より弱そうだけど、それは巻き上げ効率悪いけど丈夫さが売りのウォームギアなら気にしなくて良いものなのか?素人には分からんね。気にしても仕方ないか?

 ハンドル軸ギア抜いてみると芯は当然のごとく鉄系で、そこはこの時代から大森伝統の堅実さって感じ。でもってハンドル軸ギアの下に入ってる逆転防止は残念なことにバネが折れている。とりあえず逆転防止の爪を押しつけるだけのバネなので、いつものようにタチウオ用の単線ワイヤーで成形する。

 2個ほど失敗したけど、所要時間15分ぐらいのやっつけ仕事で無事正常にオンオフ可能に復活。

 でもってズンズンと分解していくんだけど、ローターを外すのにナットを外すだけではダメでローターにもネジが切ってあってローター軸のギアを固定しておいてローターを回してやらねばならん方式。ダム「クイック110」でも経験済みなのでナット外してローターが抜けない時点ですぐに気がついて良かったけど、ハンドルの軸ギアを抜いた後にローター軸のギアだけ固定するのは難しく、外すためにハンドル軸のギア入れ直すのか?と悩んでたらグリスで隠れぎみで見逃しそうだったけど、ローター軸のギアに穴が開いてるのに気がついて、そこに棒突っ込んで固定してローター回すんだなと気がついて事なきを得た。

 ローター外してベール返しの輪っかを外してみると、なんとこの「アトラスⅡ」ボールベアリングレス機のようで、鉄系っぽいスリーブが填まってる。っていうか固着して抜けねぇんでやがる。見えてるのが単なる蓋でその下にボールベアリングが挟まってるってことはないと思う(違ってたらゴメン)。ていうかこの位置に填まってるスリーブが固着して回らないのになんで固いとはいえローターが回ったのか?ローター軸のギア上部のネジ山はスリーブの上に乗ってる1枚のステンレスワッシャーの填まる位置まで切られていて、ローターを回して止めてしまうとステンレスワッシャーを挟んでローターとスリーブが固定されるはずで回るような構造に思えないんだけど、なぜか現実にはステンレスワッシャーが回る隙間ができてて回ってる。やっぱりスリーブの下にはベアリング入っててローター軸のギアが下から押し当てられる形で回るとかか?それでもローター、ステンレスワッシャー、スリーブ上面が固定されてることを”無し”にはできないはずだけど、サッパリ分からん。なんか重要な見落としがあるんだろと散々考えつついじり回して、ローター軸ギアの上部のネジ山が終わる根元はそこから微妙に太くなってて、引っ張ると太い部分がほんのちょっと出てくる。なので実はその上にワッシャーが乗っかった状態でローターと固定される形になってて、ほんのちょっと上下する隙間でワッシャーとスリーブの隙間ができてそこが接しつつ回転してる、のかなぁと思うけど自信がない。スリーブの上には擦れた跡があるのも傍証だと思うけどはたして正解なのか。まあ、理屈が分からなくて回ってくれないのなら困るけど、事実として回ってるので困りゃせず、その昔、航空力学的にクマバチは”飛べる理屈がない”とされてたけど、実際には自由自在に飛び回っててクマバチ困ってなかったのと似たような話か?ちなみにクマバチの件は後生、虫のような小さい物には空気の粘性が相対的に強く働くことを織り込むとちゃんと飛べる理屈が成立すると分かったそうだ。

 ちゅうことで時間食ってしまったけど、続きの作業に進む。

 ドラグはまだフェルトワッシャーが採用されておらず、皮?1枚に赤いファイバーワッシャー2枚の構成だけど、すでに3階建て方式、ラインローラーも真鍮スリーブ入りと、後の大森方式に繋がっていく丁寧な作りでそのへんは機能的に困りそうな気がしない。

 固着部分は仕方ないとして、バラせるだけバラして、パーツクリーナーかけて歯ブラシシュッシュと磨いて乾燥させて、売ること想定でABU純正グリスでグリグリとグリスシーリングしてやって整備完了。

 しかしながら、これが軽やかに快調に回ってくれない。ゴリゴリって感じで明らかに引っかかる感触はしばらく回してたら無くなったんだけど、それでも重く軽快とはほど遠い。もし1台しか買ってなかったら「ウォームギア機でボールベアリング無しなら多少重くてあたりまえか」と納得してたかもしれない。回らなくはないんだけど普段ウォームギア機愛用しているワシからしても重い気がするし、もう一台が軽やかに回ってるので、明らかにこの個体は巻きが重い。回してローターが一定方向に来ると重くなってるように思うので、主軸が曲がってるのかと主軸抜いて様子見たり、理屈が分からんかったローター関連があやしいかとローター外して軸突っ込んだ状態で回してみたりして、どうも原因はローター軸のギアかそれがハマってるスリーブが傾いてるか偏心してるように思える。そんなもんワシどうにもできひんがな。個体差があるのか、以前の持ち主が壊したのか分からんけど、この時代は流石の大森製作所もまだそこまでギア作る精度とか高くなかったのか?それもワシのような素人では判断できかねるところ。

 まあ、使えないってほどじゃないと思うけど、こりゃ売るとき「巻き重めです」って書いたら買いたたかれる要素になるやや残念な子。まあ売らずに1台は持っておくか。小さくまとまってて見た目可愛くて良いリールなのは確か。もう1台は絶好調なので下手に触らずラインローラーとかの外回りへの注油のみにしておいた。

 釣り具全般、売る方は一向に進めておらずリール増えるばかりなんだけど、売らないのは今古いスピニング全体に値段が付いてないからってのもあって、”長寿命ベールスプリング”販売後に値上がると読んで購入したABU「カーディナルC4」は全然値段上がらないので、結局長寿命スプリングを組み込んだ上で”釣りのうまい人”が正月休みに実家方面で根魚釣りする用に進呈した。三陸の冬は寒くて瞬間的逆転防止機構はグリス固まって効かなくなったりするダ。ラチェット式が結局信頼できるダ。ちなみに写真下はローターブレーキ装着例。左下に写ってるベールリターンの蹴飛ばしの爪を、マジックテープがやわっと押さえることで、こねて投げたときとかにハンドルが回って、ローターが回ってベールが返ってしまうのを防止するという仕組み。なきゃないでちゃんと捏ねずに真っ直ぐ投げてれば良いだけだし、ワシのような左手でサミングしてベールをハンドルじゃなくて手で返す投げ方もできる場合、蹴飛ばしの部品を取っ払って”マニュアルベールリターン”機に改造してやれば根本的な問題解決になるので、あっても困らないぐらいの機能かなと個人的には思う。

 そういう冷え込んだ中古リール市場において、妙に値が上がってるリールがあって、一つはPENNの小型機で、716z、420ssあたりは以前から1万円以上してたけど、最近、714z、430ss、4300ss、4200ss、430ssg、420ssgあたりもそのぐらいはしている。箱入り美品だと2万円超えとかのもチラホラ見受けられ714zボロめので良いのでもう一台ぐらい欲しいんだけど手が出ない。世の釣り人もやっとPENNスピンフィッシャーの素晴らしさに気が付き始めたのだろうか?何万円もするようになったら使ってない716zとか売ってこれまでの赤字を補填したいけど、基本的に小型機は使う分しか確保してないので、売れる弾って限られててあんまり儲けにゃつながりそうにないなとは思う。

 もう一つへんな値の上がり方してるのは稲村製作所製のインスプールスピニングで、稲村製作所がダイワに吸収合併された後に出てた「7250HRLA」の元ネタらしいロディーブランドの稲村製インスプールスピニングが開始価格は安く出てたので、出来心で2200円ぐらいで入札しておいたら、そんなヌルい代物じゃなくなってるようで、1万5千円近くまで競り上がってた。なんじゃこりゃと思って”稲村製作所”や”ロディー”で検索して値段の相場見てみると、モノによって全然違うようで一部の機種だけ値段が高騰しているんだけど、それがどういう機種なのか法則性が全く見えない。だれぞ有名人が雑誌で紹介したとかか?一時期狙ってたけど回転バランスがブルンブルンだと聞いて諦めたロディージャイロとかも2万近くしてたりする落札結果もあるのにネットフリマで安売りされてたりもして、何が何だか分からない状況。この混沌を味方につけたならば、積もりに積もっている累積赤字を解消する起死回生の一打が打てるのではないか?とか山っ気を出すと、またぞろ使いもせんリールが蔵に積み上がっていくだけなんだろうなというのは薄々分かってはいる。分かっちゃいるけどそれはそれで稲村製作所のリールも一回ぐらい触ってみたいなってのもあって、良い出物があったらマウスが滑ってしまうのを止める自信がない。

 皆様、古リールを売り買いして儲けを出そうなんていうのは、知識も経験も充分にある本職のアンティークタックル屋さんの仕事であり、素人が浅はかな知識で手を出しても、小豆相場に手を出す材木問屋の若旦那のごとく、痛い目に遭うのはほぼ確定事項なので、中古リール買うのは良いけど、それは「欲しいから」っていう心の叫びに従ったものだけにしたほうが健全で懸命だとおもっちょりマス。欲しいリールを買ってる分には少なくとも手に入れた喜びやら整備して使う楽しみは得られるけど、儲けようとかいやらしいことを考えた途端に、”スピニング熱”程度で済まずに酷い火傷を負いかねないので、くれぐれもお気を付け下さい。

 と自戒を込めて書き付けておこう。

2021年12月11日土曜日

ナマジ義体化進行中

 一番大事な釣り道具は己の体、とは良く言われることで、竿が折れようがリールが壊れようが金だしゃ代わりは買えるんだけど(たまに代えがきかないぐらいに釣り人と深く繋がってしまう釣り具もあるようだが) 、自分の体は、さすがにまだ買い換えできるような医療技術を21世紀初頭現在のホモサピエンスは持ち得るに至っていない。IPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った膝関節の軟骨組織移植による治療の治験が始まったとか聞くので、そのうち我々は古くなった膝関節をそっくり新品に入れ替えるような医療技術の恩恵に与ることができるようになるのかもしれない。

 とはいえ、それを待ってはいられないのが”腕で釣らずに足で釣る”を自認する釣り人であるワシの事情。老後足が不自由になることも想定して、それでも釣りができるようにと小物釣りだヘラ釣りだを習得してきてはいて、この紀伊半島でもそれはアジ釣りにハゼ釣り、鮎の毛鉤釣りだので生かせているんだけど、基本ワシはルアーマンで一番情熱を注いできた釣りモノがシーバスともなると、1箇所で魚回ってくるのを粘って待つような戦略とは真逆の、障害物、人工構造物、護岸、岸際、流れの変化、魚が付く場所を絞り込んで近距離戦で短時間一発勝負を繰り返しつつ場所移動して足でチャンスを稼いでいく”近距離特化型”のシーバス野郎なので、足が使えないと商売あがったりである。

 にもかかわらず寄る年波もあるんだろうけど、昔バイクでこけて裏十字靱帯損傷して、いまでも突っ張るとたまにカクンとなるような左足を長年かばって無意識に右足を酷使してしまっていたのか、寒くなってくると右膝がジクジクと痛み出して、作戦を練るときなど、膝の具合を考えてガッチリ川に立ち込みするのは1日だけにして、他の日は護岸の上から釣ったりとか、自分の今ある膝でやれるようにやるというのを考えるしかないとは覚悟している。

 覚悟してるんだけど、条件の良い日が続いたり、読みが外れて「しまった今夜じゃなくて明日の晩だったか!」ってなることなんかもあって、無理を承知で膝を酷使することも正直ある。あるけど良いわきゃないくて、そのあと膝が明らかに消耗した感じになってグジグジと痛みが出たりする。

 これまで膝サポーターはママさんバレーの選手が良くしてるような膝を優しく加圧して締めるような「バンテリン膝サポーター」というのを、川崎にいてジョギングしてた頃から愛用しているんだけど、これは膝暖めつつ締めて膝の痛みとかを緩和する感じで良い製品なんだけど、不安定な石ゴロゴロの河原を歩いてて足がズルッと滑って膝にグニッと変な方向の力がかかるとかは防げるようなものではない。まああんまりガッチリ固めてしまうと骨折時のギプスのように松葉杖が必要になってくるはずで、通常の膝の曲げ伸ばしを確保しつつということならそんなもんだろうなと思ってた。

 ところが、ちょっと気になる膝サポーターがあって、一年納めの大相撲九州場所、全勝優勝を決めた横綱照ノ富士関はワシ勝手に膝痛仲間認定してるんだけど、両膝ガッチリサポーターで固めてあって痛々しいんだけど、その膝でまさに横綱相撲というような力強い取り口で相手の相撲を受け止めて打ち負かしていた。どうも膝の外側と内側から挟むように、金属か樹脂かプレートが入ってて膝をぐらつかないようにガチッと固めつつ、プレートにはジョイントがあって膝の曲げ伸ばしに対応して曲げられるように見える。それこそ昔左膝を怪我したときに利用した医療用のコルセット?は関節が曲げられるようになってたけど、それのスポーツ版みたいなのがあるらしいなと思って、アマ○ン様で探してみると、やっぱり膝痛仲間は世界的にも多いようで、怪しげな安物から、その分野ではトップブランドらしい有名スポーツ選手が使ってるようなヤツまで各種存在する。これはいっちょ試してみるかと高すぎず安すぎずで3千円ぐらいのを購入してみた。

 構造としては、ネオプレン製のサポーターの左右に”関節”付きの板が入ってて、右の写真だとオレンジでお絵かきした位置ぐらいに入ってるんだけど、この板をガッチリ固定する感じで、まずはネオプレンの本体をマジックテープで膝の上下で止めてから、さらにマジックテープの付いたベルトで縛り上げるという構造で、だいたい想像していたとおりの代物で結構しっかりと固定される。

 もちろんしっかり固定されると、膝の自由度はある程度阻害されて、深くは膝を曲げることができなくなるけど、まあそういう目的のものなので自由度を上げれば膝を守れず、膝の守りを固めるならば膝関節はある程度固まってしまうというのは仕方がないことだろう。

 でもって、実際にサポーター装着して先日の雨のシーバス3連戦のうち立ち込んだ2日は装着した上でウェーダー履いて立ち込んできたんだけど、まずは自転車が意外に漕ぎにくくて難儀した。自転車ってそんなに膝曲げてない印象があって、サドル高めにしたら大丈夫だろうと思ってたけど、思った以上に膝の曲げ伸ばしはあるのね。曲がりきらずに膝裏にサポーターのベルトがグイグイ押しつけられてちょっと痛かった。仕方なく2日目はややベルトの締めをゆるめにしたら大分改善した。

 肝心の2日川を歩き回っての塩梅はどうかというと、良かったように思うんだけど、完全に膝の痛さから開放されたとか、そんなことはそもそも期待していないけど、明らかに効果ありと断言できるほど明確には違いが分からんかったというのが正直なところ。ただ、不安定な石ゴロゴロしてる川底で足の裏がズルッと滑って膝がグネッとなることはなさそうな安心感のある固められ具合で、それだけでも悪くはない。そして2日川を歩くとだいたいその後にジクジクと痛むんだけど、今回はそれ程は痛くなかったので多分効果あったんだろうな、という感触。今年は川歩くのはおしまいかもだけど、来年も引き続き使ってみて効果を評価していきたい。けどまあ、悪くはないんじゃなかろうかと今のところ思っている。結局、完全に膝の痛みから解放されるような魔法の道具なんてのはあるわきゃない、って話でそう考えると照ノ富士関も膝痛くないわけがなく、横綱土俵入りでせり上がるときに膝しっかり曲がってないぐらいにガッチリ固めてある中で、にもかかわらず取れる相撲を取って勝ってるってことである。立派。ワシも横綱相撲まではとらんでもいいので、騙し騙し川歩いて行くぐらいはやれなきゃ嘘だろと思う。

 IPS細胞で膝関節入れ替える未来もSF的だなと思うけど、膝関節をある種の”機械”で補助するってのも、人体の機械による強化って考えると、攻殻の草薙少佐とかEDENのソフィアみたいな脳以外”全身義体化”のサイボーグまでいかないにしても、かなりSF的だなと思わなくもない。今現在ワシの体は膝サポーター装着時には、膝機能を一部代替し補助する膝サポ約366g、目の機能を補助する眼鏡約21g、歯の機能を補助する詰め物はさすがに測るのは無理だけど多分数g、服も体毛を補助するって考えればそうだし、靴も足を補助してるけど、さすがにそれは人類ともう何世紀もともにあり”義体”っぽくないので勘定に入れないとすると400g弱の”義体”を体に組み込んでおり、約60キロの体重に対して大雑把に0.67%程度の義体化率である。ワシの体はまだ99%以上自前のものであり死ぬまでにどれだけ義体化率が上がっていくのか分からんけど、脳以外を義体化するような未来には21世紀とはいえまだまだ遠いんだなと実感する。

 というわけで、自分の体はいまだ代えの効かない釣り道具であり、大事に使っていかねばなと思うのであった。でもまあ、道具なら使えるウチに使って使い切らなきゃならんとも、これまた思ってしまうのである。

 明日膝が壊れてしまうとしても、今日魚が釣れると己の”ゴーストが囁く”のなら、釣りに行かずにおらりょうか?

2021年12月4日土曜日

ICBMは大陸間弾道弾、CCBCOは小川の小魚餌屋

  リールをモリモリと購入していた間、ルア-熱のほうは落ち着いていたかというと・・・

 そんなことはなかったんじゃ~っ!しっかりそっちはそっちで泥沼じゃったんじゃ~!!

 ということで、合併症でエラいことに。あぁエラいことに。

 事の発端は、秋のシーバスあんまり調子よくない状況が続いてた時、ルア-同じもの投げてるだけだと退屈なので、なんかいつもと違うルアーでも投げてみるかっていう”いらんこと”を思ってしまって、まあ主戦場のA川では「コモモスリム95」と「ワンダースリム70・90」が堅いんだけど、要素としては動きすぎずに静かすぎずという感じのユルヨタなやる気なさそうな泳ぎ下手くそな感じが共通で、泳ぎ下手クソ系?のルア-をと考えたんだけど、当然ながらコモモの真似したような各種リップレスミノーは該当するはずだけど、それならコモモで良いじゃんという気がして、コモモの後発系は除外。シンペン系は海爆リップレスやらフラッタースティックもあるし、これまた今あるので良いじゃんという感じで却下。となると、泳ぎ下手なルア-って何がある?って考えると昔のダイワ「ロビン」とかの古い日本のルア-とかも考えたけど入手が難しくて断念。

 そして、まああれだよリップレスミノーってスリムな水面直下系は”コモモ以降”に雨後の竹の子みたいにニョキニョキ現れてきたとしても、リップがなくて頭斜めに切ったプラグって古くからあって、以前試したフラットフィッシュのようなトローリングプラグは投げて使うのには使いにくくて今一だけど、ダーターに分類されるようなルア-は、泳ぎ下手な感じで、ワシ、バス釣り少年時代もバスオレノとかこんな動きのモタクサと悪いルア-でどう釣れっていうねん?って正直苦手だったけど、今回は目的に合致するんじゃないかと、そう思ってダーター色々試してみた。いうても我が家にも蔵には各種ルア-転がってて、「バスオレノ」の小っちゃいのとか早速投げてみたけど、バス狙いで水面でチョンチョン動かしてると気がつかなかったけど、あれ引っ張ると結構潜るのよ。立ち込んで狙うA川は浅いところが多くて根がかりそうで却下。同じような理由でブーン社の超ロングセラー「スピナーナ」も却下。まあバスオレノがあるぐらいなのでラッキー13もあるわけで、ワシ唯一得意にしてたダーターがタイニラッキー13なんだけど、バス釣りではダーターっちゅうより小型ポッパーとして使っててポコポコさせてたんだけど、引っ張ってみると割りと良い塩梅に下手くそな泳ぎでかつあんまり潜らないのでとりあえず合格。タイニーとベビーラッキー13は蔵にもまだ在庫がある。ああ良かった、これで安心めでたしめでたしって終わっておけば良いモノを、この機会にダーターをお勉強しておくかとか要らんことを考えてしまい、最初に小さくて使いやすそうなバグリーの「リトルジョン」を買ってみてこれはそこそこ使いやすそうで、これはダーターわりといけるんじゃなかろうか?って思ってしまい、まあダーターちゅうたらその名も「ダーター」なクリークチャブのはおさえといた方が良いんだろうな、と中古探してみたら、これがクリークチャブってバスにパイクにストライパーにと世界記録を樹立しまくったことで有名で米国では深い沼に沈んでる人間も多いコレクターズアイテムらしいけど、日本じゃ、それこそ琵琶湖でタイ記録が出たけどいまだ破られてないラージマウスバスの記録魚が釣られたとされている「ウイグルフィッシュ」(違うルア-説も有り)がちょっと良い値段付くぐらいで、あとは古い木製も最近の樹脂性も単なる中古価格しかついてなくて可哀想なぐらいで、ボロいのまとめ売りしてるのとかガサッと買ってしまった。ダーターが欲しかったんだけど、まとめ売りでボロい「パイキー」も手に入って、見た目がきちゃなすぎるので再塗装してやろうかと思うんだけど、どういう動きするのか試しに投げてみたら、これがすんごく良いのヨ。今時のおとなしめの動きのシーバスミノーやラパラやらロングAやらのキビキビしたミノーの動きとは全く違って、デカい金属リップが水をしっかり搔いてグワングワンと大きく動く。ヘドン社「タイガー」とかに近いけどタイガーが水面系であまり潜ってかないのに対して、そこそこ潜っていく感じ。これはこのルア-が効く場面って、具体的には思いつかないけど絶対あるよなって根拠もなく思ってしまって、パイキーにまで飛び火して落ち着くまでしばらくかかった。パイキーはGTロッドで投げる馬鹿デカい大きさのは持ってたけど、そこまで大きいとグワングワンとまではさすがに動いてくれないのでイメージと違った。

 まったく、余計な買い物をしてしまったわい。ちなみに目的のダーターは投げてみたけど可もなく不可もなくという感じで、まあたまに投げてみても良いかなぐらいだった。ので、ダーターもっと他にないかなと地球丸の「バスルア-・カタログ」を眺めてみると、意外なメーカーがダーター作ってて、ラッキークラフトの「マラス」っていうのがポッパーとクランクとダーターの混ざったようなダーターで中古の値段調べたらこれも安かったので買ってみた。これはまあまあ合格かも。若干泳ぎ上手すぎるけど水面直下引けるのは高得点。

 ということで、ダーター合格はリトルジョン、タイニー&ベイビーラッキー13、マラスということでよろしくって感じに一応落ち着いた。ボロパイキーの再塗装はグラスアイの復元からやってみようかと思ってて上手いことできたらまた報告したい。

 でもって、”ダーター熱”こじらせて”クリークチャブ症候群”に罹患してしまってたんだけど、同時進行で”マジェンダ固定重心不安症”も発症してて、まあN川の護岸の上から1匹スズキ様釣って、在庫まだあったよなと蔵をゴソゴソしてみたら、あったんだけど半分ぐらいは重心移動になった後期版で、これは固定重心版を補充しておかねばと思うんだけど、「写真で判断して下さい」って書かれてても見た目では区別がつかんので、質問欄で「固定重心版が欲しいんですがこれはどっちでしょう?重心移動だと前後に振るとガコンとオモリが移動します。固定重心ならラトルがカラカラ鳴るだけです」と確認をお願いして、固定重心なら買うンだけどネットフリマはそれでいけるんだけど、ネットオークションは質問とかして下手に興味もたれてしまい落札価格が上がるのが不安で、今時わざわざ固定重心の古いダイビングミノー欲しがってる人間なんてそうそう居ないって薄々わかってはいるんだけど、とにかく手に入れることが優先という感じのおかしな症状がでてしまっているので、とりあえず買ってみて届くと振ってみてガコンとオモリの玉が前後する音にガックリしたりしたのであった。まあ、その場合ドリルで穴開けて移動する方のオモリの玉を接着剤で固定してしまえば良いんだけど、面倒くせぇよねって話。ついでに固定重心のダイビングミノーでラトル入りというのが共通で使えそうな感触の「スティッキーJr2」も買い増し。マジェンダは下段のが重心移動版で、最後の方の製品はカラーも違うし目も立体になったので区別できるけど、上段と下段の火虎(ファイヤータイガー)色のを見てもらえば分かると思うけど、それ以前のは見た目的には一緒で写真じゃ分からんのよ。

 足下の流れ込みの護岸際狙いで、投げる(というより下手から振り込んでる)距離なんて5mで引いてくる距離4mとかの超々接近戦では重心移動が戻って立ち上がって動き始めるのに40センチ使ってしまえばチャンスが1割減ってしまう。近づくのは真上に陣取っても良いぐらいだけどルアー通すのは護岸舐めるように際を攻めないとダメで50センチ離れたら食ってこんかもしれんっていう状況でなるべく近くに寄って正確に投げることが重要、そんなときには重心移動は邪魔でしかなく固定重心であることに意味があるのよ。って信じて投げられる(振り込める?)のが大事。

 てな感じで、チャブって欧州や北米大陸のコイ科小型魚らしく北米に”クリークチャブ”って呼ばれる仲間がいて、日本語だと「ハヤ」とか「ハエジャコ」的な位置づけの魚のよう。クリークチャブベイトカンパニーはそういう小魚的な疑似餌を作ってまっせな会社で、そのあたりのルア-を中心にアレコレ脱線しつつ行かせていただきました、”ルア-図鑑うすしお味”第50弾でございました。