2019年12月14日土曜日

噂のカマスも黄色がお好き?


 カマス爆釣(ッテほどでもないのか?)して、次の作戦の妄想で頭の中が一杯になっている。
 圧倒的に釣れたのが、バークレイの生分解性ワームであるガルプシリーズ、パルスワーム8センチのチャートリュースグリーンブラックフレークオレンジという長ったらしい色名だけど要するに黄色とオレンジの派手な色で、白と明確にアタリの数が違った。
 紀伊半島は黄色が効くっていうのが自分の中でそろそろ信仰と化しつつあって、全てのルアーを黄色く塗れと、ローリングストーンズの”ペイント・イット・ブラック”の伴奏が頭の中で鳴り始める。ペイント・イット・イエローが最近の私的脳内流行。

 まあ実際には、隣で釣ってた投げサビキのジ様のサビキは黄色くも何ともなかったので、黄色くなくても良いのかも知れないけど、色目で迷うのってあんまり良いことなくて、安定した堅い釣果の色が自分の中にあって、それを信じて投げ続けられるというのは”その日の状況にマッチしたカラーをチョイス”とか釣り具売る側が仕掛けてくる洗脳にハメられてあれこれ迷ってルアー交換してるより結果は良いと信じている。迷ってる暇があったら投げておけってことだと思う。
 この色は違うんじゃないか?っていう迷いは焦りにつながり、巻く手を早めてしまいルアーをしっかり狙った棚で狙った速度で引き切れなくなる。
 以前にもどこかで紹介したかもだけど、何本もハリを付けて引っ張る”ひき縄”でタチウオを釣る漁業者が自作のテンヤに掛ける餌として切り身餌とエコギアのワームを使ってて、活性上がってくると餌もちの良いエコギアを全部のハリにかけるんだけど、この時に色がピンクだけで取材記者だったかが「状況によって色変えた方がイイのでは?」と聞いたところ「それをやり始めると当たった時は良いけどハズレが怖い。トータルで見ていくと実績の色でずっと通す方が水揚げが多くなる」ってなことを答えててナルホドナと思わされた。下手に換えると最悪いつも間違った色でハズシ続けることになりかねない。
 もいっちょ紹介。昔の「東北の釣り」の実験コーナーで色縛りかけた釣り人と色自由に選んで良い釣り人のシーバスの釣果比較の報告があって、思いっきり自由に色選べる人間が成績悪く、蛍光系だけとか、ナチュラルカラーだけとか条件付けられた釣り人の方が釣っていた。1回の実験で結論づけるのは早計かもだけど、狙いがハッキリするので作戦が立てやすいのや、迷わなくて良いのが良いンじゃないだろうかと考察していて、これまたナルホドナと思わされた。

 ってことで、迷わず釣れた派手な色のパルスワーム8センチをアマゾン様に発注かけたんだけど、なにげにお高いのよね。8本入りで600円チョイは1本百円近くしてて、結構シッポ噛み切られたりして、そうなると食わなくなったりで消耗する。シッポなしはストレートワームとして根魚釣りに回せば良いっちゃいいんだけど、固いルアーで釣れればワームほど消耗しなくて金かからんなと思うンだけど、ちょっと試したコーモソナーは反応なくて、色が黄色じゃなかったのが悪かったんじゃないか?とか妄想し始めたら止まらなくなった。
 ということで、蔵にある水深ある船だまりである程度ストンと沈めてから引っ張ってこれる固いルアーでなるべく黄色いのを選んでみた。
 まあ、そういう用途なら鉄板系含めバイブレーションだよねと思うので、蛍光黄色のシコバイブ、コーモソナーの仇を討つべく本家ヘドンのソナーフラッシュが鉄板系、その下拾った名前誌知らんバイブレーションを”紀伊色”に塗ったの、マールアミーゴにレンジバイブの名作コンビにバイブレーションなのか何なのかローリングベイト、クルクル系は後ろのペラばっかり囓ってきそうなので小ぶりなリトルジョージにしてみた。
 あとはメタルジグが黄色いのなかったのでオレンジのとピンクの、スプーンは在庫してたはずの蛍光黄色のチヌーク17gが残り1個しかなかったので、バイトとチヌークの10gぐらいのをペイントマーカーで片面ペイントイットイエロー。
 ちょっと迷ったのがハリで、シーバスみたいにドンと出てひったくって反転って感じじゃなくて追尾してきてハグハグ食ってくるっポイので掛かる確率上げるのにはトリプルフックの方が良いのかなとも思うんだけど、かなりしつこく追い食いして掛かるまでガンガン食ってきてたので掛かってからのバレにくさ重視のシングルフックでも良いかもしれん。けどやってみンと分からんのでどちらも用意した。
 アシストフック2本付けも試してみるけど、太いPEの部分が歯で切れそうでちょっと不安もある。これもやってみんと分からん。

 という感じで、次に群れに当たるのはいつか分からんけど、機会が来たらじっくり試してみたい。
 金を掛けずにというなら、ジ様方式で一番下にオモリつけた胴付き仕掛けで2本サビキ付ける代わりにフライを付けてっていうのも、あれこれ工夫できて楽しいかもしれない。
 フライロッド振れる場所ならそうしたい気もするけど、後ろに高い堤防があってちょっと自分の技術じゃなんとも奈良漬け。
 カマスが水深のある漁港とかに滞留するのは通常冬の間らしいので、冬の楽しみができて良い感じである。

2019年12月7日土曜日

カリッとはしていないけどサクッといけるルアー製作



 ルアーなんて、魚釣れればいいって程度なら作るの難しくないって昔も書いた
 いろんな小難しい屁理屈つけて新しいルアーが釣具屋に並ぶけど、昔からルアーに求められる要素もそんなに変わるわけじゃなし、売れるルアーを作るのは難しいんだろうけど、釣れるルアーなら今まであまた作られてきたルアーをお手本にすれば、”図工”レベルの技術で何とかなるものである。

 今私は無職であり、なるべくこの働かなくて良い自由を満喫するべく、食費を始め諸経費切り詰めていくというのを、ある種の”遊び”として楽しんでいるところなんだけど、極論すれば楽しく生きるために仕事辞めたのに、楽しみのための経費を削って楽しみ自体が目減りしてしまっては元も子もないと、電子書籍やネット動画配信サービス、それに釣り具に掛けるお金は極力安く上げる努力はするけど”買わない”という選択肢はとらないことにして、欲しくて必要だと思うモノはためらわずに購入する方針でコレまできたところ、書籍や動画はたいした金額にならなくてホッとしたモノの釣り具関連があからさまに家計を圧迫してくる状態。
 まあ、新天地で新しい釣り場や釣りモノを開拓していくにあたって、新しいルアーが必要になってくるなんていうのはある意味仕方なく、シンペンが効くってなったらワンダースリムやら海爆リップレス、フラッタースティックと新品中古買いあさって弾数揃え、やっぱりチヌにはCD5だってなると、蔵の在庫では心もとなくなって買いあさるって感じで、一年回して必要なモノを買いそろえた後なら、それ程買い足しする必要はなくなるので落ち着くとは思いたいんだけど、暇は魚釣るには忙しいちゃ忙しいんだけど、2日操業1日休みが体力的に良い感じなので、休漁日にはある程度時間ができるんだし、ルアーなんて作っちまえば良いじゃんということになった。

 とりあえず、ミノーは意図する動きを出して安定して同じように作っていくにはちょっと手間が掛かるけどシンキングペンシルはぶっちゃけ、重量のバランスと形ぐらいしかいじる要素なく簡単なはずである。
 それじゃあいっちょ作ってみるかとあいなった。

 シンペン自体は、川崎でも”自作シンペン”は良い仕事してくれていて作成経験ありである。
 とはいえ、川崎御近所ポイントで使ってた自作シンペンはスレきった都市河川のシーバス対策で”動かない”のが売りだったんだけど、当地では普通に動いた方が圧倒的にシーバスの反応が良いと感じている。
 そして、色なんてなんでも良いって思ってたけど(今でも割と思っている)紀伊色が良いって思い込んでおけば色で迷う要素がなくて集中できるので、黄色と白のツートンの”紀伊色”のが良いだろう、ってことで紀伊半島仕様の自作シンペンを作ってしまおうということになった。


 作り方も以前もちょっと紹介したけどもうちょっと丁寧に解説してみる。
 まずは、シンキングペンシルが尻を振って動くのには2つのタイプが有るんじゃないかと思っていて、中間的なのもあるけど、片方が尻を下げてボディーのお腹に受けた水流を受け流すことで尻を振るタイプで、海爆リップレスがこれ。もう一方がルアーの背中で水を切る感じで受け流して尻を振るタイプでフラッタースティックとかこっちかなという感じ。
 というわけで、後方重心にして水を受ける頭の部分を斜めに上向けてアイを上に付けたタイプと、中心に重心を集めて背中をやや盛り上がらせてアイは真ん中へんに付けた2タイプをまずは作ってみた。
 作り方は、0.55mmのステンレス線で骨組みを作ってスズハンダで重量付けて割り箸にくくりつけて腐蝕止めに塗装。というこの段階でも”お手元ルアー”として使える状態にして、ここからバチより太さのある魚食ってるヤツ想定でボリュームが欲しいのと、水を受ける表面積も欲しいので肉付けする。


 肉は手芸用のアクリルフェルトの白と、黄色は派手な黄色は何かないかと探したら、自分ちの蔵のフライマテリアルの棚に”オレゴンチーズ”色のエッグヤーンがあったのでそれを使う。
 基本的にフライタイイングに近いって書くと、全国のフライマンからそんなタイイングしてるのはオマエだけやッ!って突っ込まれそうだけど気にしない。
 盛り上げたいところとかにはあらかじめ肉もっておいて、グルグルと巻き付けてフライタイイング用の糸でグルグルとボンレスハムのように巻いていく。
 巻いたら、脱酢酸系のシリコン接着剤を酸っぱ臭いの我慢してネチョネチョと繊維の隙間に浸透するように練り込んでいく。ある程度この段階で好みの形状に整えられる。
 昔、プラスチックワームで家内制手工業で手作業で金型に流し込んで作ってる”ハンドポワード”なワームがあったけど、英語的に違ってる気がするけど1日ほど放置するとハンドポワードなシンキングペンシルの完成である。
 綿系の素材をシリコンで固めて成型するというのは、海のフライの世界でポポビクス先生が開発した手法で、知ってる人なら知ってると思うけどそのルアーへの応用。
 昔っからこの手の柔らかい樹脂製のプラグって存在して、古くは変態軟体ルアーメーカーのバーク社トップドックとか経典「ブラックバス釣りの楽しみ方」に載ってたぐらいで、いまでもマドネスのシリテンバイブとかあって私も使ってる。
 こいつら、経典ではミスキャストして対岸の岩にぶつけても音がしない、って紹介されてたように音を立てることが少ないので、ハリ音も少なくできるってのがあって異音に敏感になったスレたシーバス狙いの”自作シンペン”にはそういう意図もあってこの作り方を採用したんだけど、今回は単に作るの簡単だから採用している。
 柔らかい樹脂製のボディーのもたらす影響について、ケン一が先日面白い考察をしていてナルホドナと思わされた。水中では音っていうのは重要な要素でハリの音が小さい云々より、周りの環境の音が跳ね返ったり吸収されたりする時に、固いプラスチックや木製のプラグと柔らかい表面素材のプラグとでは違いが大きくて、魚食魚の”ソナー”に対するアピールの仕方が違ってくるんじゃないか?ってやつでありそうな気がする。
 とはいえ、使ってみた感想としては今のところ固いワンダースリムと明確な違いを感じるほどではなく、泳いじまえばそっちの水をかき回す要素のほうが大きいってことかもしれない。でもシリテンバイブは妙に強いときがあるのでそういうことはあってもおかしくないと思っている。

 2タイプ作ったうちの後方重心タイプは思惑通り浮き上がり早く水面に貼り付いてくれるんだけど尻振らなかった。海爆リップレスは小型だから成立する方法かも。
 背中盛り上がらせた真ん中重心のは最初シリコンが浸透してない部分に空気が入って浮いてて焦ったけど、すぐに浸水してシンペン化して思惑通りこちらはユラユラとCDリップレス系の尻振りをしてくれた。魚も問題なく釣れている。
 こっちのタイプをしばらく大きさや重さ微調整して主軸のシンペンに育て上げていきたい。”オレゴンチーズ”色がそう見せるのか、凸凹とボンレスハム状態のボディーがどうにも湖池屋スコーンにみえてしかたないので「スコーンペン1号」と命名する。
 シリコン接着剤で巻き付けた綿系素材を固める方法は初公開かもしれない。秘密にしておいても良かったけど、見た目がショボいルアーは真似する人がほとんど居ないということは経験上分かってるので、読者の皆様にだけに大サービスで教えちゃいます。自分で作ったルアーで釣ると楽しいので今までルアーメイキングというと、銀紙貼ったりエアブラシで塗装したりとやたら面倒くせぇ印象があったかもですが「このぐらいの工作ならオレでもできる」って感じだと思うので、色々作ってみてください。リップもやり方しだいで付けられると思います。

 もいっちょオマケで、有用な工作技術をご紹介。
 ルアーぶつけて欠けたとか割れたとか、折れて後半が水底に沈んだとかだと修復不能だけど、穴が開いたとか欠けた程度ならカナリの強度で修復する方法あります。
 橋の欄干にぶつけたときにお尻が欠けたカクーンは、幸いエイト管を留めている支柱部分は生き残ってたので、欠けた部分さえ補ってやれば復活できそう。
 ということで、瞬間接着剤を欠けた部分に付けて、そこに適度な大きさに丸めたティッシュを押しつけてやって乾燥させる。そして固まったら余分な部分をカッターで荒削り後、サンドペーパーでならすと使用可能なぐらいに復活。
 繊維質の素材を樹脂で固めるってFRP(ファイバーレインフォースドプラスチック)がもろにそうだけど、樹脂だけじゃ強度が足りない場合にそれを補って、かつ成型を容易にする技術で種々応用効きます。先日雨漏り修理するのにシリコンコーキング材でグチャグチャにしたティッシュを大穴に詰めて修理したりました。


 欠けたカクーン、あとは塗装なんだけど、今回はいっそ紀伊色に塗り直してしまおうと全体再塗装。 
 隈取りもペイントマーカーで入れて”紀伊色ハトリーズ風版”という感じに仕上がっちょります。

 ルアーいじるのは買ってきても楽しいんだけど、作ったり補修したりするとまた愛着も湧くし釣りも楽しくなるので、お金を節約しつつ楽しさは削らない方向でうまくやっていきたい。ルアー買いすぎは自重する方向で。
 金なんかちょっとでもメッチャ楽しく生きてやるゼ。

2019年12月1日日曜日

沈黙の水辺と自由の柵

 時事ネタにはあまり興味がない方だと自認している。
 既に地上波テレビ放送とは決別済みなのでニュース番組見てないし、ヤフーニュースの見出しだけみて、トップの半分ぐらいが有名人の薬物・不倫問題でしめられてるのをみるにつけ「そんなモン他人であるワシがなんで興味抱く必要があるねん」と思いつつ、その下のヤフー様がおワシ用に薦めしてきてくれる、「判明、謎の巨大エイが200キロも旅!ダイバーと研究者がタッグ組み追跡」とか「ヤマビルの体はどうなってるの? 吸った血はどこへ行くの? 解剖してお腹の中を見て見ると・・・」とかのワシ好みの記事を読みながらも、「コレってワシの趣味趣向ヤフー様にダダ漏れで監視されてて、思想誘導とかされてても気づきようがないよな」と空恐ろしくもあり、与えられた情報をのんきに消費するだけの情報収集は与えられた餌を疑いもなく食べつづけている家畜のような状態だなぁと感じて”家畜人ヤフー”というしょうもない言葉が頭に浮かんだりしております。

 というような時事ネタにうとい私めでもさすがにコレは世界的な関心事項だろうという時事ネタが最近2つほどあったので、自分の勉強がてらご紹介してみる。
 1つは世界的に使われているネオニコチノイド系の農薬がヤバいらしいっていう話で、つい先日も日本から興味深い報告があったところである、ネオニコチノイドと呼ばれている化学物質は、植物であるタバコが対昆虫用に進化の過程で作りだした毒物である「ニコチン」に似た構造やら作用機序をもつ物質で、ウィキって初めて知った不明を恥じたしだいなんだけど、最初に実用化して1990年代当初に農薬登録したのが日本の企業という「世界の皆さんスイマセン」な衝撃の事実が発覚。
 対昆虫用に特化しているので、散布作業する農家の皆さんとか作物に残留した場合の消費者とかのへの悪影響が少ない特徴などから1990年代以降は世界的に主流と言って良い農薬の一つとなっていったそうな。
 ただ”人体に直ちに被害がない”って言ったって昆虫殺しまくったら生態”系”に悪い影響あるんは当たり前やろなとは思うンだけど、かといって農薬無しで今の農業が成り立つわけもなく、まあ問題出てきたら何か考えるしかないんだろうなとも思うンだけど、実際にたぶんネオニコチノイドが犯人じゃないかと言われている”ミツバチ謎の大量死”とかが起こり始めて各国規制の対象となり始めていて、日本でも公的規制より先に農業団体で自主的に段階的な不使用を目指している、ってな状況になっている。
 そんな中で、そりゃ田畑で撒いた農薬が河川湖沼の水生昆虫殺してないわきゃないよなとは想像できるけど、それが生態系にまで影響を及ぼしているっていうのを証明するのは、何が原因か特定するには使用前使用後の昆虫の数の変化とそれを食ってる魚なり何なり高次捕食者やらの動植物の数の変化が比較できなくては無理なんだけど、ウナギやワカサギの漁業が行われていて、かつ昆虫の数も継続的に調べられていたという珍しい事例が日本にあって、「島根県の宍道湖でネオニコチノイド使用開始と同時にウナギ漁獲量が激減」という報告の論文が「ネイチャー」とともに世界で最も権威ある学術雑誌の「サイエンス」に掲載されて、世界中の関係各位が「やっぱりな」と思ったところなのである。たぶん。
 内容は読んだまんまで、ネオニコチノイド系の農薬使い始めたら、フライマンにはお馴染みの赤虫的幼虫時代に湖の底の有機物とか食べて魚の餌とかになってるオオユスリカが減少してウナギやワカサギが減少してっていうのに科学的に関係性が認められたっていうお話しで、ウナギが絶滅危惧種に指定されるぐらい減ってきた理由に護岸工事とかの河川環境とかの悪化で住処が減った的な理由があげられてるのを、ウナギのどこにでも潜り込んで、なんなら雨の日とかに陸地歩いてでも住めるところ探す、都会の川でも結構な数が居るしたたかさの印象とあまり合致しないので違和感抱いていたけど、餌が減って内水面では数が減ったというのの方が合点がいく。オオユスリカの幼虫とか稚魚期には直接的に重要な餌だろうし、成魚にとっては餌の小魚が減ったら当然風が吹いて桶屋が儲かる系。
 とはいえ、内水面ではそれで減ってるのかなと腑に落ちかかるんだけど、ウナギって結構な数が川を遡上せず海で暮らす”海ウナギ”で海では昆虫が生態系で占める役割は微少なはずで、ウナギの稚魚の来遊量が激減している理由までは腑に落ちない。
 大きな気候変動的な流れの中で、人為的影響なのか自然な増減の範疇なのか不明だけど減少の時期に入ってしまってるのかなというのが、今まで漠然と抱いていた印象だったんだけど、餌生物をやっつけたら高次捕食者まで居なくなった、っていうのが内水面で明確になってくると、海でもそういうことがあるんじゃなかろうかという疑いが湧いてきて、そういう視点で見ると、1つ思い当たる変化が私の生きてきた40数年で起こっている。
 皆さんは「フナクイムシ」という生き物をご存じだろうか?
 漢字で書くと「船食虫」で海の生き物で、木材に穴を空けて木を餌にしている細長いミミズ的なニョロニョロした生き物で、実は二枚貝の仲間で貝殻の部分がミミズ状の体の先の方に木に穴を空ける”歯”のようにチョコンと付いているというけったいな生き物である。二枚貝の仲間なので実は食べると美味しいらしく東南アジアのあたりで食べるところがあるとも聞く。
 こいつが結構な食欲で海に浸かってる木材を食いまくるので、昔は海岸の桟橋とか矢板とか木材が使われてたんだけど、結構穴だらけでトムとジェリーに出てくるチーズの極端なヤツみたいになっていた。
 ただその記憶は小学生ぐらいの頃の話で思い起こせばはや40ウン年前で、その後すっかりフナクイムシが食い荒らした木材を海で見なくなったことに気がついたのは、たぶん大学生の頃に海岸で流れ着いた流木で穴だらけのが落ちていて、そういえば昔は海岸にある木という木は穴開いてたよな、でも今はコンクリやら金属やらの構造物が増えたとはいえ、流木でさえ穴が空けられていないのがほとんどだな。と気がついて、その頃には船底塗料の有機スズ系化合物が海の無脊椎動物とかに大きな悪影響を与えているという知識はあったので、そういうのが影響しているんだろかと漠然と感じていた。
 有機スズ系の船底塗料とかは規制されていき、今現在はずいぶん海の汚染もマシになっているはずなのである。それは高度経済成長期の公害が発生していた頃に比べれば種々もろもろ確実なはずなんだけど、それでも日本の海にフナクイムシが流木に穴空けまくるほどの環境は戻ってきていない。何かが何かを静かに殺している。しかもそれがシラスウナギの極端な不漁の原因なら、ここ10年かそこらで登場した原因物質が犯人なはずで、いったいそういうモノがあるのかないのか、もっと複雑に絡み合ったピタゴラスイッチで激減したのか、今現在の情報では私の中には回答はなく疑問が膨らむばかりである。
 農薬などの人工の化合物が生態系に悪影響を与えることへの警鐘は、少なくとも有名なレイチェル・カーソンの「沈黙の春」の昔1960年代から鳴らされているけど、いうても人間こんなに増えたらそりゃ他の生物やらに迷惑かけてでも効率的に一所懸命食糧生産せねばオマンマの食い上げでしゃあないっちゃしゃあない部分はあると、水産業界で25年がとこ働いてきた人間は免罪符を求めたくなる。
 ただ、釣り人なら水の中からウナギがワカサギを砕く音やフナクイムシが木を囓る音が聞こえなくなった沈黙には耳をそばだて続けなれればいけないのではないかと思うのである。

 もういっちょは、香港のデモの問題。
 えらいナマジには似つかわしくない、政治的な話題だなと思われるかもしれないけど、ワシかて木の股から生まれてきたっちゅうわけやなし、香港にはアフリカンクララとかホンコンオイカワ釣りに行ったときにお世話になった釣り仲間とかも居るから、心配になって「どないなってるねン」って思わんかったら、オマエの血は何色だっ!って話で、ネットニュースの見出しだけじゃなく記事本文も気になって読んでたりする。
 デモ隊の一部が暴徒となって暴れてるっていう”公式発表”が全部嘘だとは思わないにしても、どう見ても体制側の都合の良い”大本営発表”なんだろうなっていうのは想像に難くなく、デモの激化の直接的原因になった犯罪者引き渡し協定の改正案が、ホンコンの人間を中国本土にしょっ引いていってお裁きを受けさせることができるようになるっていうのだと知ると、そんなことされたらそりゃ英国統治下時代から続く自由は大きく侵害され、中国共産党体制の思うがままに都合の悪い人物はしょっ引かれて適当な罪おっかぶされて処刑されるのはワシでも分かる。
 昔、中国共産党の偉いさんが”造反有理”(我々の革命の中にこそ真理が存在した、転じて「抵抗には理由がある」的意味で使われる)って言ったらしいけど、そのまんま今のデモの参加者の心中を表しているんじゃないだろうか。
 自由って、日本のように米国から押し売りされるような形で与えられた国に居るとあんまり実感できないけど、それを奪われている体制下では彼の国の歴史的に有名な”天安門事件”の一場面を切り取った写真で思い知らされるけど、戦車の前にたった一人で立ちはだかってでも戦って勝ち取らなければならない尊いモノだというのが想像できるとともに、今こうやって好き勝手書いててもなんにもおとがめなしっていうのがいかに恵まれてるかってのも感じる。
 中国共産党体制側としては、そんな反党的といえる自由を香港にだけ与えていたら、今の時代情報統制って言っても限度があるから「なんで香港だけあんなに自由があるんだオレたちも欲しいっ!」って今まで戦車まで出されて弾圧されてきた中国本土の人民もそのうちブチ切れるのは、東欧のプラハの春とかアラブの春とかで実質的な独裁政権が民意でコケてきた歴史的前例を見ると逃れがたい流れであり、内実戦々恐々としているんだろうと想像に難くない。
 中東情勢とか見ると春の後に混迷が続いてるように見えて体制コケたらコケたでもめるのかもしれないけど、それでも独裁的体制側の都合の良いように自由を踏みにじられ続けるぐらいならコケてしまった方がよっぽど良いと思ってしまう。
 今回の香港のデモの問題について、私の立場は明確に”造反有理”で香港住民の自由を応援したい。そして早く平和な日常が戻ることをお祈りすることぐらいしかできないけど、お祈りしつつ、ここにグチャグチャッとなんか書いて支援したつもりになっておきたい。
 
 自由ってなんだろうって、よく考える。今の生活は仕事もせずに好きなときに好きなだけ釣りに行っていいというとっても”自由”な生活なんだけど、それでも「今の蓄えが尽きるまでの当面」っていう制限があるし、そもそも体力的な制限もある。
 古代ギリシャのフィリッポス2世とその息子であるアレキサンダー大王に仕えたエウメネスを主人公とした歴史マンガ「ヒストリエ」でエウメネスの恋人が王家に輿入れすることになって、エウメネスは憤るんだけど、達観してるんだか諦念なのか諭すように、個人の自由を柵の中の範囲のようなものだと例えたうえで恋人が口にした「地平線まで続く”自由”などありえない」っていう台詞は胸に突き刺さってカエシのついた棘のように抜けない。
 私の当面の自由は、5年後に金銭的な柵がきて尽きてしまうのかもしれない。
 それでもその5年間の自由を得るために、25年そこそこ苦労して働いたのは自分なりの自由への戦いだったんだろうなと思いたい。
 今はその戦利品であるつかの間の自由を目一杯楽しむことにしたい。
 なんかよく分からんけど、自由って素晴らしいと思うよ。

2019年11月23日土曜日

人間が想像できる程度のことはだいたい現実化するってさ


 シーバス秋の陣終盤、俄然盛り上がっております。
 ね、言ったでしょシーバスなんて季節になったら釣れ始まるって。と重税にあえぎ、大不調を川崎から引っ張ってたことなど忘れております。アホですね。

 待望の雨降りの日々がやってきて、初戦の昨夜はもうチョイでスズキ様の良いフッコも釣って、コレまで結果の出せてなかったI川も攻略の端緒を得て、数日はグダグダと降ったりやんだりの天気のようなので、あと何回か出撃して良い釣りしておきたい。
 で、今回の「妄想タックルボックス」は紀伊半島港町ご近所シーバス秋の陣用なんだけど、実は写真は昨夜の出撃前に撮ったもので、妄想と言いつつ実際に既に魚釣って現実化している部分があったりなかったり。

 一軍の方はこんな感じになっちょります。
 ペンシルとシンペンとリップレスミノーが調子良いので、そのへん中心にお楽しみルアーも混ぜてます。
 上2段が、お守りに入れてるバイトを除いて水面系でペンシルは今回カクーンを選択。シュガペンとザラパピーを先発から外して2軍回し。ザラパピーは釣れるけどマンネリでシュガペンはここのところ妙にフッキングが悪い。
 シンペンのピックアップ直前とか、浮きやすい海爆リップレスが水面滑ってるときの魚の反応が良い気がするので、水平浮きで水面滑らせるのが案外良いンじゃないか?というのがカクーン抜擢の理由。残念ながらセイゴは食ってきたけど釣る前に橋の欄干にぶつけて割ってしまった。けど、まだ在庫あるのでもう少し1軍起用続けてみる。良い魚釣って羽鳥さんの御霊に捧げたいところ。
 もいっちょペンシルなのか何なのか、平べったいのは元祖S字形ルアーとの噂もあるサルモスライダーのオリジナルサイズはさすがにシーバス釣るような竿じゃ投げられんので8センチだかのフローティング。水温低下でヨタッたメッキの感じでヨレヨレッと引いたったらデカいのが来やしないかと入れてみたけど、今のところ不発。
 ポッパーはコレでチヌを釣れとケン一にもらったジャクソンのR.A.ポッパーだけどチヌポッパーは近所では使いどころがわからんのでとりあえず大きさがいつものチャグバグ小と同程度なのでシーバスに使ってみている。セイゴは食ってきているけどまだ釣果はない。ポッパーは際ねらいとかここぞで使う時があるのでチャグバグ小とともに入れてある。
 2段目右端のスーパーミスティーFはバイブレーションみたいなクランクだけど、これが水面使いでヨロヨロと引いてやると、イナッコの多い運河では良い仕事してくれることが多かったので、薄っぺらくてメッキっぽくもあり餌イナッコでもメッキでも行けるだろうと1軍入り。たまたま羽鳥さんデザインのルアーが2個入ってるけど、ワシどっちかというと正調ハトリーズな感じのウッドのトップウォータープラグより、このアタリのプラスチックのルアーの方が馴染みがある。
 真ん中へん、リップレスミノーはコモモのオリジナルサイズとスリム95を入れている。定番だし95の方は当地でも調子良い。
 下段の左4つはシンペン。一応おとなしめのニョロニョロ中も入れつつ、すっかり主軸のワンダースリム90と70、海爆リップレスの3つは投げやすくて巻くだけで釣れて文句なしの優等生。紀伊色絶好調。
 下段右はミノーで上から、男は黙ってフラットラップ8のリップ折れたのを補修した超浅潜り仕様、ごっつぁんミノー、3Dインショアサーフェスミノー、ロングA4インチときたもんだ。できれば下の2つを投げたくなるような濁りが入ってくれると勝ち戦になるんだけどどうなることやら。

 という一軍ボックスなんだけど、主力を根掛かりとかで無くしたときの予備ボックス的に2軍ボックスも用意してリュックには入れてある。
 2軍落ちしたシュガペン、ザラパピーに使ってみたいジャンピンミノーも入れて、一応チヌとか意識してCD5と、ナブラが起こったら一発働いてもらうゼな代打の切り札的にロングA5インチも入れてある。
 マスターとリトルジョージは光モン試したくなる状況のためにかさばらないので一応。
 リップレスミノーの補欠は中古屋で買った素人ルアービルダーの作品でクソ安かったけど優秀。固定重心でそこそこ飛距離も出る。
 ワンダースリム90とフラットラップ8は予備。
 当地ではまったくふるわない秘密のフッコスペシャルも何か特殊な状況で出番あるかもと待機。

 ってな塩梅になっちょります。今日は雨降らずお天気良く、穴の開いた部屋着を繕ったりと雑用をこなしつつ明日の出撃に備えて休息しております。
 明晩、釣るや釣らざるや?

2019年11月17日日曜日

ダイワ・シマノ 二強の転換点


 お待たせしました。みんな大好き久しぶりのスピニングリールネタです。
 なんかナマジらしくない高級そうなリールだなと思われたかもしれませんが、そのとおりで知人からメンテナンスを頼まれたリールで預かり物です。
 ワシにリール預けるなんてイイ度胸してるやないか、あんたんところのリール丸裸に剥いて写真ネットに晒したうえにグリスでグチョグチョにしてしまうけど良いンやろなグッヘッヘ。預けたアンタが悪いンやで。
 左はシマノの「92’ツインパワー2000」、右がダイワ「トーナメント-X2500iT」でたぶん1996年発売かな?
 このあたりのリールって今時ほとんどの人が興味ないかもだけど、ちょうどスピニングリールに”邪悪な部品”である瞬間的逆転防止機構が搭載される直前直後のリールで分解して比較していくとなかなかに味わい深いモノがありスピニングリールの歴史のお勉強にもってこいの教材だったので今回ご紹介するわけであります。

 左の92’ツインパは分解清掃しようとして逆転防止周りのパーツの組み方が分からず組めなくなったのでヨロシクとのこと。
 この時代のツインパワーはステラ登場でシマノの旗艦機種の座を譲って2番機となったものの小売り価格22,200円は今みたいに5万超えるようなリールがざらな時代とは違って高級品だったはず。
 で、当時流行の樹脂製本体、ベアリングはラインローラーにもドラグにも入ってて、ラインローラーは大口径溝有りタイプ、ベールスプリングは軸にぐるぐる巻いたコイル方式でスプール上下はシマノお得意のウォームシャフト方式と当時の”トッピング全部乗せ”的な機能に加えて、ハンドルノブがウッドのようでいながら実はたぶん中抜きしたらしい軽いものになってたり細かいところも結構凝ってる。

 でもって問題の逆転防止機構はローターの内側に歯を切ったリョービ「メタロイヤル」みたいなマルチポイント方式。コレを消音化するためにローターの回転で正回転時に逆転防止の”爪”を押し上げる写真下のこのパーツがどこに填まるのか、初見では分かりにくいと思うけど、マルチストッパー方式自体も経験済みだし、消音化に軸の回転を利用する方式は大森でもお馴染みだし、ローターの回転を利用するのはダイワの逆転防止にもあったのでだいたいどこにどう組むかは想像できて、あとは立体パズル的に裏表順番に填まりそうな方向から試していって無事組み立て成功。
 ついでにギアとか金属のパーツのグリスの古いのはパーツクリーナーで洗浄して、思いっきりいつもの青いグリス塗りまくって”グリスシーリング”。
 これが、回転の軽さやら無視して耐腐食性重視でグリス塗りまくったにも関わらず、普段PENNスピンフィッシャーというそのあたりは大味なリールに慣れてるってのもあるんだろうけど、回転が滑らかで軽い。
 この’92モデルからシマノのスピニングにはローターの回転バランスを徹底的に取ったSBL(シマノバランスロックシステム)というのを採用したということだけど、たしかにこれは回転性能良いってワシですら分かる。
 樹脂製なのは耐久性では劣るかもしれないけど軽くて塩水による腐蝕に強いのは大きな利点だし、”悪の権化”瞬間的逆転防止機構も搭載されておらず、かつリールの回転する部分でいちばん大きなローターの裏側に歯を切った逆転防止機構は遊びも少なく実用的で、次に紹介するトーナメントーXで瞬間的逆転防止機能を糞味噌に貶すことになると思うけど、水辺で使う道具として多少浸水したところで正常に機能するだろう逆転防止の方式は理にかなっていると思う。
 良いンじゃないのコレ、今までシマノのスピニングで一番良いと思ったのはあんまり興味ないので適当に放置してても全く不具合生じさせなかった「NAVI」が最高で、ツインパなんて高級品クソどうでも良いしナビより不具合多いしとバカにしてたけど、コレは「樹脂製で瞬間的逆転防止機構が搭載される直前に小型スピニングの最高到達点がある」というワシのあまり賛同を得ることのない見解にガッチリ合致して”シマノはNAVI最強説””を覆すかもしれん。2万円超えは安い買い物じゃないけどこれなら金払う価値ある。



 でもって、対照的に瞬間的逆転防止機構が搭載された直後、当時のダイワの旗艦機だと思う「トーナメント-X2500iT」。
 衝撃的な登場を果たして金属本体の高級スピニングという方向性を決定づけた「トーナメントEX」の子孫でEXの4万円超えもヒエーッと恐れいったものだけど、こいつはさらに高級で52,300円。ワシャよう買わん。依頼主もよう買わんで釣り止める人からもらったようで、かなり使い込まれたのかやや傷も多く歴戦の強者っぽいのは良いンだけど、グリスが固まってるのか回転重く、それ見たことか!なんだけどラインローラーのベアリングも錆びてるのか固まってた。
 まあ、中のギアとか逝ってるわきゃないだろうとは思うので、全バラし洗浄グリスアップで何とかなるだろうと引き受けた。錆びてるベアリングは最悪交換すりゃ良いのよ。
 当然金属本体で、ラインローラーはツイストバスターとかいう大口径のもの、ベールスプリングはコイルバネ、ベアリングはEXからラインローラーにもドラグにも入っちょりマス(どっちゃもいらんがな)、スプール上下はシマノっぽい?ウォームシャフト方式。
 ちょっと変わってるのが、ギアが両方黒く表面処理されていて、おそらく腐食防止なんだと思うけど、この時代はリールへの浸水はある程度想定していたということか?あるいはなんか格好いいから黒く塗ったのか?

 そしてなんといっても”諸悪の根源”インフィニットアンチリバースが搭載されている。写真のローター裏っかわに付いている赤い樹脂製の輪っかみたいな部分がそれ。
 リール自分で分解清掃とかする人なら「オイオイそこに濡れたらあかん部品持って来たらあかんやろ?」と反射的に思うだろう。私もそう思った。ローター内部って回転する部分だから気密性保つの難しくて普通に水侵入する。水没しなくても雨降った程度で浸水しててもおかしくない。
 水辺で使う道具としてナマジ基準では不合格。
 今の高級機種に搭載されている瞬間的逆転防止機構のように樹脂で囲って防水性確保と作動の切り替えを可能にしている方式じゃなく、この頃のダイワのインフィニットアンチリバースは既製品ッポイ一方通行のベアリングを使ってるんだけど、普通にそれまでの逆転防止機構があった場所であるローター内に鎮座していて特に防水でも何でもないから、水かぶったり浸水した時点で、注油しない状態で機能する乾式のインフィニットは滑って逆転し始めるはず。かつ、正常作動時PENNの第4世代みたいに逆転機能を省略してしまえば良かったのに写真下のようにインフィニットを乗せたまま逆転させる歯車と爪をわざわざ付けてるので逆転防止周りが大げさでじゃまくさい。
 油グッチャリで作動する湿式は浸水には強くてPENN第4世代430ssgとか別に浸水してても正常作動すると思うけど、湿式は湿式で油切れや低温による油の粘度の増加により作動しない不具合がでてきたりして、常々遊びが少なくてしゃくったときにガチャガチャ音がしない程度の利点で面倒くせぇ部品入れるなよと思っているししつこく書いてきた。
 じゃあなんで430ssg使ってるんだって聞かれたら、小型スピニングでは誤作動起こしても逆転防止機構なんてハンドルから手を放さなければ問題起きないし、タモ使う時とかハンドル離すときにも右手人差し指でローター止めてやれば何とかなるので許容できるのと、以前も書いたけど逆転防止周りをベアリング1個にまかせて逆転スイッチも省略して、おもいっきり部品数少なく単純にした”経済的”な設計が良いなぁと思ってるからである。遊びが少ないとか使ってて利点感じないけど全体として使ってて調子良いしナ。
 トーナメントに関しては、おそらくこのあたりの水かぶったら誤作動するだろうリールでさんざんクレームが来て、この後「防水性能」とか元々いらんだ機能に金かけたアホみたいな値段の高級リール様につながってったんだろうと見て取れる。
 浸水させるような使い方するな、というのも一瞬もっともに聞こえるけど、ローターの裏からの浸水って、防げるような位置じゃない。ので、そもそもこの位置には濡れちゃ困るものはおいちゃいけない。濡れて困るんだったらまだマシな本体内部にしまっとけって話。

 全バラしグリスアップ終わったけど、ローターの所のベアリングが錆びててシャーシャー鳴ってる。ここのベアリングは水辺で使うなら錆びるだろって箇所で基本消耗品だと私は思ってる。なのでダイワオリジナルでも何でもないJIS規格のベアリングで間に合うのでモノタロウで買って交換で復活。歴戦の勇者なので多少回転の滑らかさとか新品同様とはいかなかったけどまずは及第点かと。
 ラインローラーのベアリングは洗浄してグリスとオイル入れたら回ってるようなので、ここはそこまで回転滑らかじゃなくても回っとけば良しなので交換せず。
 ボールベアリングも”防水性能”とか言い始めると特殊な封をしたボールベアリングとか金かかる話になってくるので、そんなもん耐腐食性に優れたグリス入れて多少重くなっても”巻き感度”が上がったぐらいに思って我慢して、それでも錆びたら交換する消耗品扱いで良いと思うんだけどどうなんだろう。ベアリング今回も300円かそこらで買えたし、水没させてもがっちり”グリスシーリング”してあれば割と平気だったりする。
 今期430ssgチヌが暴れたときと釣り場でコケたときの2回水没させてるけど、具合悪くなってないので年末まで全バラし洗浄注油はなしでいけると思っちょります。よい子は真似しないでね。
 リールのグリスに必要なのは回転性能向上とかギアの摩耗を防止する潤滑性より、浸水した時にサビさせない耐腐食性が重要だと、滅多にギアまで逝ったリールなんて中古で買っても目にしないし”グリスシーリング”されてた古いリールのギアが全く無傷で、ベアリング錆びてるのだけ交換すると滑らかに回り出すのとか経験すると実感するところである。
 エギングの人がシャクリを繰り返すエギングではヤワなギアは持たないとか主張してるのをたまに目にするし、そのあたりからギアを守るために潤滑性の良いグリスをとかなってるんだろうけど全く意味不明。餌木ってしゃくるときに高負荷掛かるのはギアじゃなくて逆転防止機構のほうでしょ?ギア使う巻き取りはしゃくった後の道糸にフケが出てるときのはずでむしろギアはあんまり酷使しないんじゃないの?ギアが酷使される釣りって昔の芦ノ湖マス釣りの”グリグリメソッド”みたいにリール巻いてルアーを高速で動かす釣りなんじゃないの?エギングってワシが知らんだけで巻きながらシャクッってるんか?それならそれで瞬間的逆転防止機構はなくてもガチャガチャ鳴らなくなるからエギングでもいらなくなるのでどちらにしても分かってないようにしか見えない。

 という感じで、この2台ちょうどスピニングリールに瞬間的逆転防止機構が付く直前と付いたすぐの機種であり、比較できて面白かった。
 やっぱり瞬間的逆転防止機構がついて、そいつを正常に作動さ続けるために”防水性能”やら言い始めてからスピニングリールの方向性がおかしくなったという思いが裏打ちされた。
 ボールベアリングが思いっきり錆びる箇所であるラインローラーに入っているのも邪魔だけど、ローターのベアリングが錆びるのまで防止するのが適当かとか考えると、やっぱり錆びる箇所のベアリングは消耗品と割り切りだなと思う。
 ラインローラーの方はいやなら樹脂製スリーブに換装という手もある。さすがにローターのベアリングは720Zのような低速機はともかく巻きが重くなりすぎるのでボールベアリング無しは無理だと思うので消耗品扱いにしておくのが合理的っていうものだと思う。ドラグのベアリングなんて全く必要性が不明だけど錆びても関係ないと思ってるのであまり気にしないでおこう。

 ダイワのリールだろうと容赦せずグリスシーリング。本来見えるはずのベアリングの上部が見えないぐらいグリスグッチャリだけどこのぐらい盛ります。この盛ったグリスで浸水防ぐってわけじゃなくて、使ってると盛ったグリスは上から重なる部品にも押されるし回転するしで端に追いやられてベアリングの隙間は水ぐらい浸入するんだろうけど、グリスまみれのベアリングの球がかなり錆びにくくなって、そこから先の本体内部にはなかなか浸水しないので、浸水被害は最悪でも長期的な使用でベアリングのみ錆びてくるだけ、って感じになると思っちょりマス。

 どうでも良いような逆転防止の遊びの少なさのためにアホみたいな進化をしてしまってる今のリールに大枚はたくのはアホやと正直思ってる。
 さんざん詳しい人がネットでそういうこと書いたりしているけど、いくらでも情報が手に入るような現代でもそういう”まともな情報”はみんな読まないのかね?「ググレカス」って思うけど、やっぱりマスコミっていうか釣りメディアの力って大きいよねって思う。

 そういうくだらねえ情報垂れ流すメディアに反旗を翻し、ダイワもシマノもなっちょらん。本来必要なかったはずのくっだらねえ機能山盛りの製品を、限界までその性能・機能をを使いこなせる人間などほとんどいなくて、金かかった道具を自慢したいだけの鼻持ちならねぇ層の釣り人に売りつけることばっかり考えとらんと、もっと長く釣りの楽しみを享受できるうような製品を作って世に問えと、いかがなモノかと批判的な記事を徹頭徹尾舌鋒鋭く書き殴る予定だったんだけど、2台のリールの製造年とか調べようとして検索してて、ちょっとダイワさんシマノさんに謝って褒めちぎらざるを得ないような情報に行き当たった。「オマエもググレカス」って言われそうでアタイ恥ずかしい。でも読んで欲しいの。

 両社製品の公式の修理や部品取り寄せのいわゆる”アフターサービス”については、新製品が出たら旧製品の部品取り寄せは、販売店通じて問い合わせても、ほんの数年で「在庫もうありません」という、オマエらちゃんと倉庫の隅まで部品探したんかい?と文句言いたくなるような印象で、それがイヤでPENNリールジャパンの時代から修理も部品取り寄せも抜群に速く、ピュアフィッシング傘下になった近年でも「ミスティックリールパーツ」という修理・部品販売を請け負う別会社が他ではあり得ないほど充実している”PENNブランド”に一生スピニングリールはお世話になると決めたぐらいで、正直儲けにもならんアフターサービスは新しいモノ好きの日本の釣り人相手に充実させる必要性もないだろうから両社においては改善などするはずもないと思い込んでいた不明を恥じて、ここにひらにお詫びしたい。すんませんでした。
 メチャクチャ改善してました。
 シマノ「カスタマーセンター」にはなんと80年代半ば?ぐらいからの歴代のリールの展開図が公開されている。そして、販売店通じて部品在庫問い合わせてくれれば、あれば取り寄せ可能ですよとのこと。ちなみにパズル解いた「92’ツインパワー2000」の展開図もあって、はじめっからこれ見とけば苦労してパズル解かずにすんだワイ。
 これピンとこない人もいると思うけど、昔のリールの展開図なんていう修理するのとかにとても欲しい情報って、なかなか古い製品のは出てこなくて、ダイヤモンドリールをいじりまくってた時期とかカタログを中古で手に入れようかと思ったら、そういう需要が多いのかカタログごときが数千円の値段でネットオークションに掛けられていたりしたぐらいで、金だして買っても良いほどの情報なんである。
 こんなもん公開してしまったら部品取り寄せが実際どの程度在庫あるかは分からんけど、古いリールをいつまでも修理して使われてしまって会社に得になることなんか正直ないように思うのでシマノさん太っ腹だなと感服した。
 このシステムはどうも今年から運用のようで、私のように驚いている古いシマノリールのマニア氏がいた。その驚きよく分かります。
 ダイワに至っては、さすがにあんまり古い機種はなくウィスカートーナメントSSがギリギリ入ってなくて残念至極ではあるけど、トーナメントEX以降ぐらいの機種について、部品在庫表があってどの部品が取り寄せ可能か分かるようになっているという、PENNブランド並のアフターサービスの充実ぶり。
 こちらはアフターサービス部門を切り離して別会社にしているようで「スポーツライフプラネット」というPENNブランドにおけるミスティックリールパーツのような存在のようだ。ナルホドこの方式ならあんまりダイワの新製品売るのには足しにならないアフターサービスでも、それが本業なので営業利益をあげるにはサービスを充実させるしかなく、そういう仕組みを許容したダイワ(現グローブライトか)本社も含め、古い製品の愛用者も大事にする姿勢を打ち出したことに賞賛を贈りたい。ダイワさんエラい。
 2016年からアフターサービスサイトをリニューアルとなっているので、たぶんその頃からそういう体制だったんだと思うけど全然知らなかった。無知は罪であると反省する。
 実際に部品在庫があって修理ができるかっていうと、古い機種の部品はもう無いモノも多いんだけど、姿勢が大事なんだと感じるところ。

 せっかく高いお金を出して買ったリールが、数年後の新製品発売の後には修理すらままならず、故障でもしたらゴミにしかならないっていうのと違って、部品在庫が後々まできちんと管理されてて、ある程度修理しながら使い続けるという選択肢も取り得るとなったら、両社の製品の潜在的な価値が増すと考えるのは私のような同じ道具を使い続けたい少数派だけなのだろうか?
 たぶん違うと思う。中古のリールを売り買いして面白く感じたのは丸ABUとPENNスピンフィッシャーは中古で買ったときの値段ぐらいで中古で売れるという事実。
 国産の高級リールは型落ちすると異様なぐらい値段が落ちる。ABUやらPENNやらは部品供給が安定しているので修理して使い続けられるから生産が終了しても価値があり続けるし、そうじゃない国産高級リールはこれまで生産終了したらガタッと価値が下がってたんだと思う。
 コレから両社のアフターサービスがこの方向で良くなっていくのなら、長く使いたいと考える釣り人も両社のリールを購入するようになるかもしれないし、中古の古いリールもゴミにならずに道具としての役目を充分まっとうできるようになるんじゃなかろうか。そうなって中古市場が潤ったりするのは両社にとっては直接の利益ではない。でも、釣り人の底辺をただでさえ人口減少で釣り人減っていくなかで広げる一助になって、釣り具業界全体としては健全な発展とまではいかなくても延命措置の一助にぐらいにはなるんじゃないだろうか。
 いずれにせよ両社のアフターサービスの改善・向上には絶賛と言って良い賛辞を送りたい。

 シビれるゼ!やればできるじゃん!!

 もし、お宅の蔵に「部品一個あれば直るんだけどな」っていう両社製品があったなら、新しくなったアフターサービスを試してみる価値は充分あると思う。
 そうやって想い出のリールがよみがえってまた使えるようになったなら、それはとても楽しいし素晴らしいことにちがいない。

2019年11月10日日曜日

膝が痛いぐらいは釣りを諦める理由にならないバカにつける薬もない


 煮つけたゴンズイの煮汁が朝、鍋の中で煮こごってる様子を見て「寒いからワシの膝の軟骨とか関節内の汁もこごってもうてるンやろな」と思うような季節。寒くなりましたねぇ皆様いかがお過ごしでしょうか?
 一応私恒温動物である哺乳類のはずで体温一定に保たれているはずなんだけど、やっぱり寒いと膝だの何だの関節はギシギシいってくる。まあそういうお年頃なんだけどさ。
 でも逆にいえば膝が悲鳴上げるまで釣りに行って歩き回ることができるぐらい体力・気力は回復してきているって話でまあ悪くないんじゃないかと思う。
 昨日今日とケン一が遊びに来てたので二日間みっちり釣ってやっぱり疲れたし膝も痛いけど、そのぐらい釣りに行けるっていうのはとても良い傾向だと感じている。
 
 足が先に壊れて行動に制限がかかるのはコレが実は2度目で、前回は東北に赴任したすぐに、あまりにも渓流で魚が釣れすぎるので、平日も仕事前やら後に時間があれば自転車で5分の釣り場でヤマメが釣れるので行くし、休日は当時の愛車ジムニーを駆ってあちこちでかけて、なるべく多くの釣り場を回りたいので釣り上がって車に戻るときはウェーダー履いたまま駆け足で戻ってというようなアホな釣行を繰り返していたら2ヶ月ほどして右足の足首、爪先を上げる方向にまったく力が入らなくなって、なんとか歩くぐらいはできるけど沢を登るなんてのは不可能になってしまった。ちなみに冬はそれなりにおとなしくしていたけど年間150日とか釣りに行ってた。


 当時のあからさまにとち狂った自分は足が動かなくなってしばらく渓流を釣り上がる釣りができなくなっても割と平気で「これで心おきなく苦手な一箇所で粘るような釣り方に精を出せる」と、爪先下げることはできるのでアクセルは踏めるし、とりあえず釣り場まで行ってコケないように注意しながら目星を付けていた淵上に陣取って、JOS師匠に教えてもらった深い淵の攻略方法のとおり、淵の下流側にラパラF7を投げて流して、ゆっくりゆっくり時間をかけて逆引きをネットリと何度も繰り返した。
 釣れましたね尺ヤマメ。


 その他にも、体調悪くなって車の運転しんどくなったときに始めたテナガ釣りに始まる江戸前小物釣り師修行は自分の釣りの中で”小物釣り”が重要な釣りに育って、今日もお客様とハゼ釣って楽しめたし、リハビリで座ってやれる釣りをと始めたヘラ釣りの技術はアジ釣りとか浮子を使う釣りに生きているのはもちろん、全ての釣りで”ハリとイトが大事”っていう基礎の基礎を再確認させてくれた。
 仕事辞めるときにkazuさんが「人生万事塞翁が馬」と励ましの言葉を贈ってくれたけど、まさにそんな感じでピンチの後にチャンスありで、制限がかかったらそれを何とかする工夫の中でまた新しいものが見えてくるって期待している。
 今回膝が痛くなったのは、使いすぎに加えて間違いなく加齢によるガタが来てるって話なので、膝は消耗品と考えて大事なここ一番の勝負に取っておいて、当面はアジ釣りとかの座ってやれる釣りを文字どおり腰を据えてやってみたい。
 実は一つ挑戦したい釣りがあって、ボラを手に入れるのに釣り場に浮いてたら拾うっていうのはあるけど、冬になったら昔から各地の川漁師がやってた”ボラ掛け”をやってみようと思ってたんだけど、チヌ釣りで当地の釣り師は”紀州釣り”という米糠とオキアミ、赤土等を配合したチヌダンゴで餌を包んでドボンと投げ込むダンゴ釣法をよくやってるんだけど、その”外道”で先日おこぼれちょうだいしたようにボラが釣れるんである。
 もらったボラは本来の食性である底生デトリタス食が顕著に現れてて腸管には泥がみっしり詰まってた。バチ食ってるボラやなぜかカタクチに狂ったボラをルアーで釣ったことはあるけど、泥食ってるボラ釣るには当地の昔の一本釣り漁師がやってたように、米糠を漁場に何日も撒いて学習させていわゆる”飼付け漁”で糠ダンゴを餌に釣るしかないのかなと思ってたけど、飼い付けるまでもなく当地のボラはチヌダンゴを充分学習しているハズである。ダンゴ餌の応用で何とかなるんじゃなかろうか?そもそも飼付け漁は漁業権あったりするはずで素人がホイホイとやって良いのか調べるのも面倒くせぇ。
 今考えてるのは、チヌダンゴは結構釣り餌としての製品買うとお高いし、オカズ釣るのにそんな金かけられるかよと思う無職48歳なので、シンプルに米糠のみを基本にまとまりが悪ければ小麦粉を重さが欲しければ土でも砂でも混ぜてみる。
 そして付け餌は、ダンゴぶち込むときはウドン系で行くとしてダンゴは毎回は投入しなくて良いと思うので、ダンゴ無しの投入時はヘラブナ釣りのグルテン餌に米糠配合したもので行けば、仕掛け自体はヘラ釣りと同じでたぶんアタリの取り方とかも同じで行けるはず。ヘラとボラの食性はかなり近いものがあるとイナッコがジャミの釣り場でイナッコのナジんで戻してからの実に良い感じのツンアタリで実感している。吸い込み捕食のツンアタリを取るならヘラ浮子で取るのが一番合理的だと思うので、消し込みまで待って口の横に掛けたいチヌの仕掛けよりヘラ釣る仕掛けを適合させていった方が最適解に近いんじゃなかろうか?
 もっというなら新たに紀州釣りそのものを習得しようとしたら、時間掛かるしあまた居る名手達の後塵を拝し続けなきゃならんのは目に見えている。そういう地道な努力は余計な回り道をさんざんヤッタ後で充分まにあう。まずは手持ちの札を切れるだけ切っとけでしょ。
 市販のチヌダンゴの基ではなく米糠主体のダンゴとグルテン主体の餌の利点は餌取りが少ないっていう所もあると思う。ここ2回ほどアジ釣りではキタマクラに徹底的に苦しめられた。フグ系もさすがに米糠はあんまりお好みじゃないだろう。
 食性からいってボラ以外の外道として釣れそうなのはチヌとコッパグレぐらいで、まあボラ釣りでチヌとグレなんてのはド外道ではあるけど美味しい魚だし勘弁してやるゼ。釣れてもかまわないから良きにはからえ。
 近所で釣った魚のうちボラ、チヌ、グレの3種は腸管がグルグルと長く渦巻いていて植物質の餌が消化できる魚だとみてとれる。他に想定できる植物食の傾向の強い魚としてはアイゴとかタカノハダイか?アイゴはこれまた美味しいので歓迎だし、タカノハダイも臭いという悪評の割に臭い個体さえ引かなければ美味しいらしいのでとりあえず釣ってみたい。


 やる気満々ですでに米糠は入手済みである。悩んでるのが竿でボラの突進力を考えるとリール付けた磯竿が無難なんだけど、ヘラ釣りのやり方でっていうとリールあると重くて片手でアワセが決められない。フカセの延べ竿のチヌ師が居たぐらいだから延べ竿でいってみたいんだけど、水深4mからの漁港で底をとるとなると5mぐらいの長尺のコイ竿ぐらいが欲しくなってくるので、また竿増えるのはどうなのか?とちょっと浅いところで13尺のヘラ竿は丈夫そうなので試してみて、感触掴んでから検討してみようかなとか思案中。


 てなこと考えてたら「野球のマシソン選手が東京オリンピック後手術して人工膝に」っていうスポーツニュースの見出しが目について「人工膝ってなんぞ?そんなモンがあるならワシも欲しいけど、でもお高いんでしょ?」と記事読んでみたら、どうもそんな甘っちょろい代物じゃなくて、手術とかも何度もしてメチャクチャ限界まで酷使した膝を東京オリンピックのカナダ代表の試合までは水抜いて痛み止めとかでごまかして使って、その後車椅子じゃなくて、走れないけど歩くことはできるぐらいにするために膝関節をまるっと人工物に置き換えるような大手術らしい。
 何億って稼ぐ一流のプロ野球選手とその日食うオカズを釣る程度の底辺釣り師とでは比較にならんのかもしれんけど、そこまでしてもオノレの誇りとか仲間のためとかで投げ抜く覚悟は見習うべきなのかもしれん。一流ではないとしても一流になりたいと願うのならナ。
 そういう話と比べれば寒くて膝痛い程度は我慢しとけって話だろう。爺さんはみんなそういうもんなんじゃ。
 
 以前も書いたけど、釣りに行かない言い訳なんて探し始めればいくらでもあって、天気が悪い潮が悪いに始まって、忙しいだの疲れてるだの金が無いだの釣り場が遠いだのなんでも言い訳にはなる。でもそれら全てに「オレは釣りに行きたい」という気持ちが勝るなら、全ての条件をひっくり返す算段を練って釣りに行かなければならない。その気持ちが釣りに行くために必要なたった一つの理由だからだと思うのである。
 とはいえ疲れたので2日ぐらいはお休みします。それでは皆様おやすみなさい。

2019年11月2日土曜日

幸福の紀伊ろいルアー



 所変わればってやつで、当地に来てから自分の中では対シーバス最後の切り札的存在であった、フッコスペシャル、セイゴスペシャルが不振を極めている。
 釣れんがな!
 もともと、博多湾の港湾部の叩かれまくったセイゴフッコを仕留めるために釣り”の上手い人”の指示で作成し、東京湾の運河やら河川やらで細かい改良やらを加えながらワシが叩き上げてきた自信作だったんだけど、特徴としては動かない音がしない目立たないの三無主義で、おるところは分かってるのに食わせられん。っていう魚に投げるような地味すぎるルアーではあった。
 とはいえ、博多湾も東京湾もシーバスの魚影は濃く、それなりに適当に投げてれば目の前通って食ってくることもあったりして、夜の内房の運河とかでは切り札なのに最初から投げたりと信頼をおいて使ってきたところである。
 
 当地にもスレたシーバスが居る状況はある。漁港内は釣り人多いのでシーバスすれっスレでルアーガン無視だったり、挙げ句の果てにはコマセに付いてコマセだけ吸って刺し餌は直前で見切る選球眼の良さを発揮しやがったりもする。
 ただ、スレてるのは釣り人が集まる漁港だけで、その他のポイントではルアー投げてる人を先日初めて見たという有様で、全然スレてない。
 数は東京湾と比べるとさすがに少ない気がする。ということも関係するんだろうけど、ルアーは今のところ濁りがあって高活性なら普通にフラットラップやペンシルでバコンと食ってくるし、そうでないときはシンペンやリップレスミノーあたりのヨタつく系のおとなしめの動きのルアーが堅いように感じている。
 他に感じることとして黄色が強いッテのがある。いままでもルアーの色なんて派手なのと地味なのの2種類ぐらいあれば良いと思ってたけど、明らかに派手なルアーが効く場面が多くて、コレは夜のシーバスに限らず、真っ昼間澄み潮のメッキとかでも、蛍光黄色系のフラッタースティックやシュガーミノーが追っても食わないときに”変えると来る”で魚を連れて来たことが結構ある。
 紀伊半島は黄色が効くんじゃないか?って単なる親父ギャグとしてだけでなく割と真剣に考えるようになった。

 そう思ったきっかけが、写真のバスディ海爆リップレスで、上の夜光黄色系が下の赤金よりもアタることが多いのである。赤金もダメってほどじゃないけど黄色ほどアタらない。
 コリャ黄色系が良いんだなと頭に印象づけられると、自然投げるルアーにも黄色系が増えて、投げる機会が増えると釣れる機会も増えるという循環に突入し、持ってるルアーを全て黄色く塗ってしまいたくなる。
 実際塗ってみたのが上の集合写真である。
 オリジナルの尻が白いのはデザインだと思うけど、模倣の方の尻も白いのは浮子のトップとかに塗る用の蛍光黄色の塗料は、単体では発色が弱く、下地に白を塗ってから塗る必要があって、下地に車が錆びたときに買った錆止めペンキが一缶ほとんど余ってたのでそれで白く塗って、蛍光塗料はマニュキュア式の蓋に付いた筆でペタペタ塗るんだけど、全身塗ろうとすると一旦半分塗って乾燥後ひっくり返して残りの半分っていう手間が面倒臭いので「こういうデザインなんですっ!」って顔してシッポの方摘まんで摘まんだあたりより上にペタペタと一回塗りで済ましている。こういうツートン系の色使いでレッドヘッドじゃないのって好みだったりもする。
 オリジナルは夜光だそうだけど普通の蛍光黄色でも遜色なくアタっている。
 その土地その土地で効くとされる”ご当地カラー”なんてのがあったりするけど、黄色本体に白のシッポのツートンカラーを勝手に「紀伊色」と呼称してご当地カラーと勝手に喧伝していきたい。

 しかし不思議なもので、塗装作業していると目のシールを貼るまでは単なる樹脂片にしか見えなかったモノが、目が入るととたんにルアーとして生き生きとした表情を持ち始める。目は口ほどにとかいうけど、たぶん捕食者にとって餌認識の上でも眼点って重要なんだろうなという気が改めてした。シール目剥がれやすいけど剥がれたらマジックで黒く塗るだけでも良いので目は入れておいた方がイイと思う。
 コモモの”パックマン目”なんて貼った瞬間コモモになるからね。
 ラパラには”書き目”だろうと思うンだけど、蛍光黄色に黄色じゃ”白目”部分がハッキリせんなとオレンジにしたらちょっとボーマーっぽくなったりして口ほどにものを言うとります。

 てな感じで秋のシーバス戦線やら忙しく釣っておりますが、早いもので11月になり、さすがに温暖な当地でも朝夕肌寒さを感じるようになってきております。
 私、なるべくお金を使わず幸せに生きていきたいと考え、月の食費二万円以下を目標にしておりましたが、10月は見事目標を達成しました。パチパチパチパチ!
 10月は合計1万と7,085円、鮎迷人からお米の配給を受けたとはいえ、5キロの米を買っていたとしてもプラス2000円強ぐらいでちょうど2万円以下に収まっている。
 ひとえに、マアジの水揚げが安定してくれたの浮いた分が大きいし、地味に効いたのが、お腹空くので夜ポリポリ食べてた袋菓子をやめて、夜のおやつは基本食パンで、ジャムやらツナ系のスプレッドやらを塗ってトーストにして食ってたことで、トースト毎晩のように食べている。さすがパンは主食として通用する実力者だけあって、腹もち良くて値段も比較的安い。今のところ塗るのでお気に入りはピーナツペースト。
 食費削ることができても美味しくないモノしか食べられないんじゃ幸せじゃないけど、釣りたてのアジで作った自家製干物とか不味いわけがないって話で、うまいもん腹一杯食ってます。
 自転車で走り回って釣り場で歩き回るからか体重全然増えていかないので、ガッチリ食ってる分は消費しているのだろう。
 自転車漕ぎすぎたのか膝が痛くてジョギングが再開できていないけど、筋トレもボチボチ始めていて、秋冬で体力つけて春にはカヤックも出して大海原は無理としても近所の湾内ぐらいはチョロッと漕ぎ出してみたい。

 こんな感じで、これまで移住生活は順調な感じで進んでいてハッキリ言ってこんなに楽しくて良いんだろうかと不安を感じるぐらいである。相次ぐ大雨で被災されて苦しんでいる人もいるのに申し訳なく思ったりもする。
 まあ、苦しいときもやってくるだろうから楽しめるときに楽しんでおきたい。