2019年9月29日日曜日

道草食います



 文字どおり道ばたに生えてる草食います。

 食費を浮かせるために、タンパク質は魚で良いとして、炭水化物は田んぼも畑もなしではどうもならんとして、野菜はそこら辺で食べられる野草を取ってくれば何とかなるんじゃないかということはこれまでも考えていた。
 山菜採りなんていうのはそれだけで1つの娯楽分野を形成しているぐらいで、キノコ採りもあわせれば、結構いろんな食材が手に入るはずである。
 じゃあ、移住してこれまでなんでやってこなかったんだ?とくにキノコなんて去年もやってたからこちらでもやりゃあ良いジャン。と自分でも思う。
 ただ、意外に食材確保するつもりでガッチリやるとなると面倒くせぇことも多い。
 キノコなんて当然山なり林に入って行く必要があるから、採って良い場所の確認から始まって場所開拓せねばならず、そもそも釣りで自転車でも徒歩でも足を酷使しまくってるので右膝痛くて山登りたくない。
 野草については、生えてるところ見つければ採ってくるのは難しくないかもしれないけど、栽培種じゃない野生種は皮が堅かったり灰汁が強かったりでそのままでは食べられず、手間暇かけてやる必要がある。
 例を出すなら、時期になればツクシなんて袋いっぱい採ってこれるけど、じゃあそのハカマ取りをしましょうという段階になったら「こんなに採ってくるんじゃなかった」とウンザリするぐらいに手間暇が掛かる。
 婆ちゃんが割とそういうの好きで、蕗とかイタドリとか採ってきて食べてたけど、茹でて水にさらして灰汁を抜いて、皮やら硬い筋やらを丁寧に取ってと細々と手間暇掛けていて、ガキの頃はそういうのの渋い味わいなど分かるわけもなく、スーパーで野菜買ってきたほうが手っ取り早いのに?と思っていた。

 手間暇掛けてでも良いと、その味やら楽しみにに魅力を感じているならやれば良いんだけど、食費浮かせたいぐらいのユルい動機では、あんまり手間掛かるんならスーパーで買った方が安くて早い、ってことになってしまう。

 そう考えると、そのままあく抜きやら皮むきやらしなくて食べられて、かつ山に分け入らなくても道ばたや釣り場で入手可能、かつ有毒植物と間違える危険が少ない、っていう野草を探すしかないなと思っていた。
 そんな都合の良い野草があるかと思われるかも知れないけど、割とあるんである。春の七草なんてそういうのが多くて、ナズナ、ハコベラなんていうのが馴染みもあってまずは候補になる。戦時中の体験談とかで、毎日ハコベばっかりで小鳥じゃねえんだゾっていうようなことが書かれているのを目にしたことがあるけど、そのぐらい身近で食用にも適しているんだと思う。インコにだけ食わせておくのはもったいない。
 ナズナも花穂が立って別名の”ぺんぺん草”の由来であるバチ型のタネの部分を目印に探せば間違いようがない。細かく見るとナズナもハコベも何種か含まれた総称のようだけどどれも食べられるうえに似た有毒植物もなく”道草”初心者にはおあつらえ向けだろう。
 ということで生えてる場所見つけたら収穫して帰ろうとおもっていたけど、意外に見つけられない。魚釣りに行くときは頭の中魚でいっぱいなので道ばたの草にまで意識が行かないモノである。
 ハコベなんて子供の頃インコ飼ってたときには毎日のように近所で収穫していたので探しゃああるはずなんだけど。

 ってな感じで野草方面はぜんぜん探索進んでなかったんだけど、昨日ハゼ釣るにあたって、ハゼ釣るなら当然天ぷらか唐揚げかで揚げ物が第一の選択肢で、となると天ぷらで食っちまえる野草なら取ってきてももハゼ揚げるついでなので調理に手間が掛からない。
 多少皮がかたかろうが、灰汁が強かろうが天ぷらなら下処理いらずっていう野草は結構あるようで、採取の対象がグッと広がる。
 今回狙ったのは葛である。
 海外じゃ侵略的移入種として大問題になってるらしいけど、原産地である日本でも道ばたのフェンスによじ登り、ススキやセイタカアワダチソウに絡みつきと、どこにでも生えてるようなやっかいな雑草である。
 ただご存じのように、地下茎から取れる澱粉は葛湯の素になったり漢方では葛根湯の原料になったりと有用な植物でもあったりする。
 このクズが、なんと新芽の部分は可食なんだそうである。毛がモコモコ生えていて茹でたりして食べるには皮むきが必要で面倒だけど、天ぷらならそのままいけるそうである。
 しかも、癖もなくかなり美味しいらしい。
 困っている移入先の国に教えてあげなきゃならん有用情報かもしれんけど、まずはワシが食うてみんとナ。

 釣り場からの帰り道、自転車にまたがったまま道ばたの草むらから立ち上がっているクズの新芽をポキポキと折り取っていくと、ものの10分ほどでまあこれぐらいあれば足りるだろうという程度には採取できた。
 ついでにヒージャー汁にはフーチバーでお馴染みのヨモギの柔らかそうな部分の葉っぱも摘んどいた。草餅の”草”としてのほうが有名か?
 そんなに沢山摘んだつもりはなかったけど、一食では食い切れなくて翌日昼飯回しにする程度には量もあって、これで味が良ければ簡単に採れて文句ない食材ということになる。

 調理は、水洗い、適当に切りそろえる、衣つけて揚げる、完成。と至って簡単。
 ちょっと堅い部分も若葉も試しに揚げてみた。
 
 クズ、何の問題もなく美味しくいただけます。癖がなくってちょっと野草としては物足りないぐらいだけど、歯ごたえも適度にあって美味しいという情報に偽りなしでございました。
 クズの新芽なんて地上部が枯れている冬以外は入手可能で、いくらでも採り放題である。こりゃいい獲物をみつけた。
 若葉もそれなりに食える。新芽のやや根元の堅い部分はちょっと噛み切りにくいけどまあ食えないほどじゃない。

 ヨモギも当たり前に食えるけど、こちらはもろに草餅の香りが強くて個性的で、あんまりいっぺんに沢山食うモノではなさそう。
 市販の野菜でいえば春菊ポジションか?臭いに癖のある獣肉や脂っぽい肉を食べるときに口中をほろ苦さと峻烈な香りでさっぱりさせるとかが使いどころかも。
 
 ”道草”第1弾はなかなかに良い収穫があった。
 今密かに、こういう”サバイバル系”の食に注目が集まってるというのがあって、ネット上にもいろんな記事が紹介されているので、ちょっとづつお勉強して毒草の罠にかからないようにだけ気をつけて、これからも道草食ってみたい。

2019年9月22日日曜日

釣り具で大事なのはハリとイト、もひとつあげるならカッパ



 竿とかリールとかぐらい好きなの使っとけば良いジャンって思ってるけど、ハリとイトには割と細かく気を使っているつもりである。
 これまでも書いてきたけど、単純に値段の高い高級品を選べってわけじゃなくて、例えばナイロンラインなら、頻繁に巻き替えることも想定して値段と品質の釣り合いも重要視している。
 品質に関しては単純な”高品質”というよりは、ある程度の性能でいいので2つの意味で”安定”しているのが大事だと思っている。
 ひとつは当然、強度やら太さやらが安定している性能的な安定性で、まあ最近の製品はよほどあやしいモノを買わない限り大丈夫にはなっている。
 昔はたまにあったけど、妙に強かったり変な場面で切れたりっていうのじゃ困るってあたりまえの話。
 もう一つの安定性は供給の安定性で、せっかく特性も把握して使い込んだラインが廃盤では、また新しいラインに乗り換えて感覚違ってしまうと面倒臭い。
 2号のナイロンラインはながらくダイワのジャストロンを愛用しているけど、ジャストロン初めて使った頃は、ボビン巻きで安い値段の割に高品質で驚いたものだけど、さすがに今ではもっと費用対効果の良いラインも存在すると思う。
 でも、ダイワがズッと売ってくれているので、使い心地の変わらない、どのぐらい伸びるかとか限界値はどの辺か、とか感覚的に分かってるこのラインを変える予定はない。
 残念ながらジャストロンは太さが2号からなので、細糸については6LBがアプロードピンクの徳用300m巻きで4LBについては100m千円ぐらいのをあれこれ試していたんだけど、安いボビン巻きでなかなか良いのが見つかったので紹介してみたい。

 東亜ストリング「レグロン ワールドプレミアム」というラインで”本来ハリス用に開発した最高級原糸を使用したワールドプレミアムライン”を謳ってて、しかもお値段0.8号5LB600mで定価2000円、実売は通販で1500円ぐらいと大変お求めやすくなっております。
 1号4LBぐらいのナイロンラインが多いので表示どおりならかなり強いハズなんだけど、使用した感じは0.8号5LBっていうほどか?とやや疑問。正直1号4LBのラインと切れるときの感じとか飛距離とか変わらんような気がする。
 実際測定して他のメーカーの1号ラインとかと比較してみたいけど、実釣忙しすぎて実験してる暇がない。
 とはいえこの値段で今時っぽい性能のラインで実用性は充分。通販なら手に入りやすいので試しにと使って来たけど、1巻き使い切ったところでこれはイケると判断して2巻き買いだめ。
 安っぽい蛍光グリーンが昭和っぽくて視認性も良いのも評価する。
 タダちょっと不安なのが、初めて買ったときはアマゾンでも買えたけど、今回売ってなくてヤフーショピングで入手したんだけど、ひょっとしてもう在庫売り切ったら廃盤か?という心配がある。
 ということで売れれば再生産されるだろうから皆さん、ナイロンラインで安いのが欲しいというときは検討してみてね。
 だいたい70mを3時間の釣りなら2回使ってひっくり返してまた2回使って交換という使い方をしているので、8巻きから9巻きのかける4回で32~36釣行分は使えて実にお買い得なんである。

 という感じで道糸についてはジャストロン2号8LBとレグロン0.8号5LBを現在愛用中。



 でもって私恥ずかしながら無職無収入でもあり、ハリスの方も値段も含めて良いのがないかなと探してた。
 ルアーの場合、ハリス(リーダー)の部分は道糸ほど操作性とかに影響しないし先には重くて自分で動くルアーがついてる関係もあって、ぶっちゃけ強度が欲しけりゃ太くすりゃ良いだけの場合が多く、餌釣りやフライフィッシングの細いハリスのように「シーガーグランドマックス」みたいな高性能ハリスじゃなくてもシーガーなら品質も手に入りやすさも問題ないし良いだろうと「シーガーエース」とかを使ってた。
 ただ、ヘラ釣りのハリスをあれこれ試してたときに、ハリス用のフロロは単価高いけど、道糸用のフロロは比較的安価であると気がついてしまい、シーガーのフロロの道糸「R18」シリーズを昨年あたりから試してたんだけど、何の問題もない気がしている。3号12LBをメインにちょっと太さが欲しいとき用に4号16LBを用意。
 定価でシーガーエース3号が10m670円、R18は定価100m2700円で10mなら270円と定価でもかなり安いうえに、実売価格は通販で1300円前後とかでこれでもかというぐらいにお買い得なのである。
 エースのボビンに小出しに巻いて釣り場には持っていっている。

 ナイロンラインは昔に比べて進化しまくっているので、特殊な強度や遠投性が必要な釣りや、深場でストンと沈めて伸びなく操作したいっていう釣り以外ではPEラインに優位性をまったく感じない。
 昔のナイロンラインの印象で、巻き癖がつきやすくて強度がなくてとか思っている人は、是非ジャストロンやらレグロン買って試してみることをお薦めするところである。
 もちろんPEの方が有利な点もあるんだけど、総合で評価すればナイロンの方が圧倒的に”使いやすい”と思っております。

2019年9月14日土曜日

オレの技術はメッキじゃないと思うんだけど


 久しぶりの”妄想タックルボックス”。いつもはまだ釣ってない魚に対してあれこれと、あらん限りの欲望混じりの妄想を詰め込んだ内容でおおくりしてきたんだけど、今回書こうと思ってから金玉ネタとか書いているうちに時間が経過し、実際にメッキについては攻略が結構進んでしまい、あまつさえチヌさん関連でも結果が出始めていたりして、妄想というよりは、現場での試行錯誤を経た選手交代的ルアーの出し入れを反映した「対メッキ用(クロダイ、シーバスも想定)タックルボックス」となっている。
 基本的に陸っぱりで持ち歩くのはタックルボックス1つだけで、あんまりルアーの数増やしすぎても全部投げられるわきゃないので数を絞りつつ戦闘力高い内容になってきていると自負している。

 良く釣り場で見かけるのが、デカいタックルボックス兼クーラーに予備竿刺してという重装備で一箇所で粘ってるルアーマンだけど、あの方式は全くワシの性分に合わん。
 実績のある良いポイントで粘ってりゃそのうち魚回ってくるのかもしれないけど、ワシ他の釣りモノでもそうだけど、メッキは特に極端で、今投げて食ってくるヤツがいないなら別の所に探しに行く、という基本方針の下に同じ場所では追いがなければ3投もすれば移動する。
 その方式だとクーラーとか心底邪魔で、メッキ持ち帰ろうとクーラー用意したときはイライラさせられっぱなしで2度と陸っぱりでリュックに入らない大きさのクーラーは持ち歩かんゾと誓ったほどである。
 美味そうな獲物があがったら釣り止めて自転車の前カゴにぶち込んで持ち帰ればいいんだと判明したし、別にその後また出撃しても釣り場まで近いので大した問題はない。


 でもって、現在実際に使っているところのメッキ釣りつつクロダイもシーバスも隙があれば狙っちゃうよという打線を紹介していきたい。
 まずは不動のトップバッター。対メッキに関してはワシの中では”必殺”のBHポッパー。
 BHはダイワの名作クランク「バスハンター」に由来するシリーズ名で、発売当時ちょっとお高くてシステマチックな感じに攻めていたTDシリーズの弟分的存在としてバス釣り少年の身方的低価格で売っていた。
 これがちょっと小さめ「野池サイズ」が効をそうしたのか、BHポッパーに限らず、なかなかに優れもの揃いで、バスに限らず渓流や海でも大活躍するのであった。

 BHポッパーは本来のバス釣り用としてなら、縦浮きで細い形を生かして一箇所でチュポッ、チュポッとおとなし目ゆっくり目の音と動きで誘うんだろうけど、なぜかこれが、止めると見切られることも多いメッキ釣りでリール巻く手を休めずに中高速引きする中にパコッ、パコッとポッピングを混ぜていくという、シイラ釣りとかで使う泡引きポッパーのような使い方で、泡を引きながら絶妙な振動系の動きをしてくれて、南の島ではメッキに限らずフエダイ系やらミナミクロダイ、オオクチユゴイ、カライワシ(レディーフィッシュ)なんてのにも抜群の効果を発揮してくれた。
 上の写真、南の島で使ってた個体の歯形でボロボロになった勇姿をみていただければ、その実力のほどがしのばれるというものだろう。
 広く探る場合、飛距離の出るシンキングのクリスタルポッパーを使っていたけど、漁港のメッキの場合船だまりとかの足下にいることが多いので遠投の必要性は薄く軽さに由来する動きと食い込みの良さでBHポッパー1択である。
 集合写真では左上の4個が水面系でBHポッパーの他には、やや大きめのシオッ子とかを想定して、食わせる力はピカイチの小魚逃走系レッドペッパーベイビーとこれまた信頼と実績の現行チャグバグ小さい方を用意している。

 次に、BHポッパーに追いはあるんだけどもう一つ食い切らない、っていうとき、ちょっと水面下で誘うための小型ミノーとして主に投げているのはシュガーミノー4センチのサスペンドとシンキングとラパラCD3で、この大きさのミノーでジャーキングとかしたときにバランス崩してひっくり返ることの少ない安定感が重要だと感じている。安定性ではCD3が最強だけどシュガーミノーは細身の分ハリ掛かりが良いように思う。
 基本竿で引いて引いた分急いでリール巻いて回収というジャーキングでスピードを稼ぐ。メッキはトロ臭い動かし方では食ってこないことも多いので基本早めで動かす。ジャーキングだとライン巻いて回収してるときの速度が落ちた時に食うことも多いけど最初からゆっくりただ巻きではイマイチ追わない。
 真ん中の列の上の方がミノーで、他にはシーバス想定して大きめのフラットラップ8、足場高い時に水噛みが良く足下まで引けるマイティーペッパー5とレックスディープ5、クロダイの目の前を通すために底べったりを低速で引いてもきちんと動いてくれるCD5を用意。CD5、クロダイ普通ルアーを後ろから食うように思うので根掛かり防止で腹のフックは外してある。

 おおむね、トップとミノーで組み立てているけど、スプーンも良い日があるのでバイト、マスター、コンデックス、ピュア、ハスルアーと3グラムぐらいの小さいのから5グラムまで揃えている。ボウズ逃れのウグイ釣りの時にも威力を発揮している。小型ジグも1本。
 集合写真では右。その上の「ひみつ」となってるのは主にセイゴ用のセイゴスペシャルなど非公開自作ルアー達。

 あと活躍しているのが小型のシンキングペンシルで、海爆リップレスとフラッタースティック4はすっかりお気に入りである。ハクがいる場所では特に卓効があるように感じる。アピール勝負が多い自分の釣りの中では比較的”マッチザベイト”的な要素の強いルアーになるかと。色はどのルアーでもそうだけど派手なのと地味なのぐらいの使い分けは一応ワシでも気にはしている。派手な方が良いときが多いけどいつもそうとは限らないのでどちらも用意している。集合写真では左下。

 あと、バイブレーションも用意しているけど今のところあんまり活躍していない。飛距離が必要な場面と砂底ズル引きが効きそうな場面があったら使うかもと一応入れている。

 
 だいたい使うルアーは固まってきているので、予備のルアーとかネットオークションでセッセと買い集めている。BHポッパーとか10個ぐらいあったと思ってたけどもう半分も残ってなくて、とうの昔に廃盤なのでチマチマと買い足ししている。
 水面系の大きい方のレッドペッパーとチャグバクについては、他の候補も試して、というか遊んでみたいので日によって3DSポッパーやらジャンピンミノーが入ってたりもする。


 メッキ用の小型ルアーのハリについて、メッキ釣っててもシオ、ハマチ、フッコ、チヌあたりのやや良い型の魚が食ってくることは想定できるというか、実際にそういう場面に遭遇してるんだけど、元からついてるトリプルフックはまったくそういう場合に用をなさないぐらいに華奢である。
 ので、基本は同じ重さでも太く丈夫にできるシングルフックに変更が方針。
 ただ、そうすると写真一番上のCD3のように比較的大きなフックどうしで絡んでしまうことがたまに発生して、アタって掛からなくてその状態でルアーがあがってくるとイーッ!っとなる。
 でもってそれを防ぐためには2番目のシュガーミノーのように後ろのフックをオープンアイのガマカツ「サイワッシュ」フックをスプリットリング使わずにハメてやることで、写真に写ってるぐらいまでしかフックが前に行かないように自由度を奪ってやるというのが古くから使われていた小技。なんだけど、最近オープンアイサイワッシュの小さいのは売ってない。
 ので、次善の策としてダブルフックをスプリットリング使わず直づけ。というのをやってみた。当然ながらトリプルほどヤワじゃないけどシングルに比べると細い。
 まあ無いモノはしかたないよね、と使ってたらそれなりに丈夫で今のところ伸ばされていないうえに、どうも後ろから絡みつくように追ってきたメッキの顔に外側から掛かることが増えた気がしてフッキングする率は良くなった気がする。これまた当然か。
 ということで味を占めて別に細長くてフックが絡まないBHポッパーも後方ダブルフック直づけに変えてある。やっぱり気持ちフッキングはしやすくなった気がする。

 トリプルよりはマシとはいえシングルほど太くはないので強度的にやや心配だったけど、今のところ大丈夫で”歳無し”も無事ゲットできた。デカい魚の時はさすがに小型ルアーは口にスポッと入るのか腹のシングルフックが口の横の蝶番の良い位置に掛かってたっていうのもある。
 シーバスですらドラグ値上げて強引にやりとりすると、小型ルアーでも何でもないシーバスルアーに元からついているトリプルフックを普通に曲げてしまうので、ましてや貝だの蟹だの噛みつぶす歯とアゴを持つクロダイに噛みつぶされてしまわないかという不安は依然としてあるけど、小型ルアーに乗るハリの大きさって元々限界もあるので様子見ながらやっていくしかないなと思っている。
 写真の立派なアゴは、新天地初チヌのアゴで、あちこち抜けたり摩耗していたりなかなかに迫力がある。とともに摩耗具合とか年月を感じさせるものがあり、どのくらい成長に時間が掛かるのかちょっと調べてみたら、40センチで10年近くかかるとの情報があった。
 そこら中に沢山いるように見えるけど、見えてるやつらは釣り方開発されてないような性質を持ってる個体で生き残ってるってだけで、釣り方開発されてお持ち帰りで抜かれていくような状況になると、いなくなるのはアッちゅう間だろうなと理解した。1匹抜いたら次の補充に10年掛かる。
 持ち帰る数については慎重に少なめに考えておいた方がよさそうに思う。
 まあ心配せんでもそんなに釣れんけどナ。

 という感じで、ルアーの選択に関してはそれなりに目星が立ってきたので、あとはひたすら投げまくるのみという感じである。

2019年9月7日土曜日

きんたまムカデに囓られた~♬ ※グロい蟲ネタ注意



 先日、夜中の一時頃、金玉にヒリヒリと焼けるような痛みを感じて目を覚まし、悪い病気もらうような行いもしていないので、こりゃ何か毒虫にやられたなと陰嚢の裏とか確認していると、ムカデの最後の2本の足らしいものが付着しており、寝てるあいだにムカデVS睾丸のバトルが繰り広げられていたと推理、電気つけて下手人捜ししてみると探すほどもなく、畳の上をヨタついて這っている3センチほどのムカデを発見、ティッシュでプチッとして無事ふぐりの仇は取ったりました。
 しかしワシのゴールデンボール、本人も知らない間に迎撃していたということは、矢に貫かれてゴールデンボール・レクイエムにでも進化していたのだろうか?(何言ってるんだコイツ?な人は”ゴールド・エクスベリエンス・レクイエム”でググってね)

 どうも近所で倉庫の取り壊しがあったので、そこから逃げてきた蟲どもが入ってきていたようで、他にもモゾモゾと這っている虫がいたので捕まえてコウタイの餌にしてやった。


 我が家の警備・防衛体制はどうなってるんだと、壁及び窓担当ヤモリ様と床及びドア方面担当アシダカグモ軍曹を問いただしたところ、黙して語らず。
 頼りにしてるんだからしっかり頼んまっせ。

 ヤモリ様は何匹かいるようで、毎晩勤勉に働いている。可愛いヤツらである。

 アシダカグモ軍曹はド迫力の大きさのが一匹いて、よく初めて見た東北以北の人がビビってCDぐらいの大きさがあったと意味不明な供述をしたりしているけど、さすがにCDの大きさはないだろうと思っていて、昔実家で毎夜のごとくゴキブリを追いまわしていた大型個体がそのぐらいあった気もするけど、記憶の中で成長したもので実際にはそんな個体はいないと思ってたけど認識を改めた。実際デカい。
 ウィキってみると、やっぱり最大級のオスで脚広げた大きさは130ミリとかなっていてCD級は実在するのである(CDって令和の時代には今一ピンとこないか?)。
 調べて初めて知ったけど、古い時代に果物とかに紛れてやってきた外来種らしい。
 同じく外来種ですばしっこさでは定評のあるクロゴキブリを早さで狩るという実に素晴らしい捕食者で、実家でもハエトリグモ類とともに同居を許されていたが新居でも活躍を期待しているところである。
 ゴキブリ対策で設置したホイホイ系の罠は、軍曹がタールの沼にハマッた獲物に釣られて自分も沼に沈んだスミロドンのようになってしまう恐れがあるので撤去して、台所のゴキブリ対策は毒餌方式とした。

 ところでナマジのお稲荷さん(©あんど先生)は大丈夫だったのか?とご心配の皆様、ご安心を、仇討ちを果たした後ネットで治療法を調べると、熱いお湯で毒を失活させつつ流すのとステロイド軟膏がよいとのことだったので、熱いシャワーでキャンタマを丁寧に洗い、人心地ついて眠ったら次の日には痛みもなく快癒しておりました。
 なにげにムカデ系には噛まれるの2回目なのでアナフィキラシーショックもちょっと心配だったけど、どうも毒虫系には強いようでハチにも何度も刺されているけどたいした被害にならずにすんでいる。
 しかし、ムカデはなんでわざわざ寝てる人間の所に来て噛むんだろうか?前回も寝てたら噛まれた。さすがにムカつくぞ。
 アシダカ軍曹もつかまえれば噛んでくるけど臆病でまず人間には近づいてこない。ムカデもゴキブリとかも食べる捕食者なので、毒虫だろうがこちらに寄ってきさえしなければ同居してもなんら問題ないと思ってるけど、素行が悪すぎる。一緒には暮らせねぇ。

 てな騒動があった翌日、雨が上がって蒸し暑くなってきた日没後、エアコンがまだないので網戸にして布団に転がってマンガ読んでたら、網戸の目をすり抜けるぐらいの羽アリがタブレットの画面に落ちてきてプチッと潰してマンガ読み続けてたんだけど、気付くとなにか布団の上に点々と粉のようなモノが落ちている。
 眼鏡外してたので眼鏡掛けてみたら、羽アリがうじゃうじゃといて飛び回ってもいる。
 雨上がりの蒸し暑い日に結婚飛行に飛び立つってのはありがちだけど、こんな小さいアリが大量に飛んでいるのは初めて経験した。
 慌てて、窓を閉めてベープノーマットを炊いて飛んでるのを撃墜してから掃除機かけた。

 ”自然との共存”ってなお題目を唱えるのは簡単だけど、実際には難しくて、ヤモリ様やアシダカ軍曹とは持ちつ持たれつ一緒に暮らせても、噛まれたり部屋の中五月蠅く飛び回られたらやっつけざるを得ない。
 ただ、だからといってムカデやアリがいなくなって欲しいかというと、全くそうは思わない。煩わしく悩ましい隣人だけど、豊かな自然環境を楽しみたいと思ったら、そういうヤツらに受ける不利益もある程度受け入れざるを得ないと理解している。
 カワウもいない川で釣りをしたがるような身勝手さは愚かだと思っている。
 何事にも良い面も悪い面もある。豊かな自然環境には毒虫だって豊かにいて当然。



 毒虫含めて豊かな自然環境だから、漁業なんていう自然に依存した産業が成り立って美味い魚が食えるのである。
 我が町の漁港には比較的大きな底びき網漁船が水揚げしていて、ガスエビ(ヒゲナガエビ)とか初めて食べたけど旨いもんである。これがまた一パック200円以下と安いのよ。
 同じ底びき網ものでニギスも干物以外では初めて食べたけど天ぷらでふわっとした白身を堪能した。骨ごといける。
 売ってるの見つけて狂喜乱舞したのが、朝獲れの”コガツオ”ことマルソウダで足が速い魚なので捌いてみて身が割れるようならショウガ効かせて煮付けだなと買ってみたら”鮮度抜群”シールに嘘はなく、刺身でいけた。
 マルソウダ刺身で食うの?って思うのは素人というもので、カツオの玄人はマルソウダの血合いの血のコクを楽しむモノなんです。小賢しいグルメどもはスマでも高い金だして食っとけ!ザマミロ小がつお165円!!まあスマも旨いと思うけど最近妙にもてはやされているのでそういうのはワシが食うべき魚じゃないとおもっちょります。

 という感じで、良しにつけ悪しきにつけ生き物豊富な環境を味わっております。