秋のシーバス戦線がショボショボと開幕し、それが終わればフライでカマス釣りつつも大っきなルア-をブン投げて青物狙う時期がすぐにやってくる。兵站ゆめゆめおろそかにすべからずと、日々ネットの海をさまよって出物を探してポチポチと、我が戦略的重要物資から、思わず手が滑って滑らかにポチってしまったどこで使うか良くわからん蔵の不良在庫まで、実弾?的ルア-を着々と弾ごめしているところである。まああれだ、要するにそういう悪い病気がどうも最近悪化してて、”生け簀”こと近所漁港では必需品の水くみバケツをようよう買い換えたぐらいのケチ臭い経費運用をしているのに、使うアテもないルア-やら、既に充分な備蓄があるものまで「釣り具との出会いは一期一会、次買おうなんて思っても次には売ってない!迷ったら買っておけ」という心の中の悪魔的ななにかの囁きにそそのかされて、日々ポチポチとヤ○オクやらメ○カリやらで手を滑らせてしまっている。マウスの滑りが良すぎるンと違うか?と責任なすりつけたところで、全部アタイが悪いのッ!っていうのは明白。
この地でのシーバス狙いの我が1軍登録選手としては、ワンダースリム70/90、コモモスリム95、海爆リップレス、ザラパピー、ダルトンスペシャルあたりに加えてN川流れ込み専用にホットNぐらいがあれば良く、まあ魚釣るためだけならこのへんだけでも充分間に合う。というわけでこのあたりは常時安い弾があったら補給しつつ、塗装が剥げたら塗り直したりして使っている。冒頭写真はそういった塗り直し組で、黄色に後部シロの”紀伊色”にいろんなルア-を塗ってみたところ。左側の前が蛍光黄色のシンペン達は上2個が海爆リップレス、下3個がワンダースリム70、右側の前がレモンイエローのペンキにドボンと尻尾持って浸けたルア-達は、ボロくて安いので確保して色が気に入らないので塗り直したヤツラで、上4つはハトリーズ関連でシャッティー2個、スーパーミスティーF1個、ステッキーJr2が1個、その下がウンデッドザラスプークにダルトンスペシャルとザラパピー。ハトリーズ関連は”お楽しみ用”でハトリーズっぽく隈取りも描いてみた。ウンザラはガン玉しこたまぶち込んで遠投仕様にしてたのを弾全部抜いてノンラトルにしてついでに色が気に入らなかったので塗り直してみた。
当地では、シーバスにせよメッキにせよ派手な黄色系は反応が良いので、自分で色塗るときは白を下地に塗って、ドボンとあるいはペタペタと後部を残して黄色く塗ってしまうのが簡単でいい。中古のルアー買うときに塗り直せば良いと思うと、ボロくても気に入らない色でも安ければ買っておけばよくなるので、マウスが滑りやすくなるというのはあるかもしれないけど、反省はしない。
青物関連では、補充に苦労しそうでいっそ自作してしまおうかと思ってた大型の”スプラッシャー”であるザウルスポップトプススイマー18センチが3本手に入ってしまって、青物狙いはなかなかアタリすら取れないのにルア-がそうそう減っていくモノではないので、今持ってる2本とあわせて5本あれば当面間に合いそうになって来た。まあルア-製作はそれ自体が楽しみでもあるので暇があれば作るつもりで端材は用意してあるけど、優先順位は下がったのかもしれない。うち2本は、口の部分をポッパーっぽく発泡樹脂素材を削って改造してあり、そのせいもあってか格安で手に入った。水がらみ良くするための改造とのことだったけど、中古ルア-って改造してあると中古釣具屋でも持ってけドロボー価格が付けられてたりするけど、改造の意図が理解できて悪くなさそうなら、むしろそういう他人の工夫は参考になるのでありがたく安値で買わせてもらうことにしている。オリジナルは大人しめの飛沫であまり首振りせず水面に躍り上がる動きがメインだったけど、飛沫は派手になるとして動きはどうなるのか、時期が来たら実戦投入して試してみたい。試して気に入らなかったらバルサで埋めるかプラ板で蓋でもして”原状回復”すれば良いだけだろう。
ってあたりまでは、実弾補充で必要経費と割り切れるんだけど、BOONEのスピナーナが現役選手だと知って、これは買いだなと根拠はないけど自信があるので買い増しした。動きはとっても良いのよ。細かい動きでたまに不規則につんのめるような動きが混ざって、シーバスに効きそうな動き。
でも、ちょっと潜りすぎる。狙ってるところが浅いことも多いし、シーバスは水面直下で食わせるぐらいを意識してるので狙いたい水深よりチョイ棚が深い。こういうトローリングプラグなのかダーターなのか、リップレスのプラグって意外に潜ってくもので、試しにダーターの「ミッジオレノ」投げてみたら水面系でチョンチョンでなくダラーッと巻いてくると結構潜る。
こんなもん、細身のリップレスミノーはコモモを始祖とする日本独特のものかもだけど、コレまでのルア-の歴史の中でリップレスの潜らないダーター系っていうぐらいならあるだろう、って探してみたら、ペラが付いてるけどギルモアの「ホッドラー」とバグリーの「リトルジョン」は頭の角度からいって潜らないんじゃないかという気がしたので、ホッドラーは安い弾がなかったので、リトルジョンの方でマウスを滑らせてみた。6センチ位で小さくセイゴ狙いつつフッコ、スズキを待つ作戦にも良さそうな大きさで、あとは動きと潜行深度がどんなもんか、釣り場で投げてみたい。 てな感じで、アレコレルア-探してると変なモノが目に付いたりして、反射食い的にマウスが滑ってポチッとしてしまっていたりする。全く困ったモノである。左の二つはどちらも、売りに出してる人がなんなのか分かっておらず、値段も安かった。まあなんなのか分かっても高い金だして買うような代物じゃないけどね。
上はギブスの「キャスティングスイマー」の11センチぐらいの小さめの。これもダーターと言えばダーターか?動きもダーターぽい感じだった。ストライパー用だろうからワイヤー貫通で丈夫にできてるので、コイツが輝く場所があるような気もするけど、それがどういった場面なのかワシには今のところ分からない。とりあえず蔵の肥やしだな。
下は「ラパラかな?」ということで売られてたけど、確かにスキッタープロップとかと形が似てるし木製というのも近いけど、これフレッドアーボガスト製です。「スヌーカー」って言って、コイツは単純な色だけどスヌークっていう魚っぽく1本線が入る塗装が多かった気がする。ペラ付き版があるのはお約束だけど、リップ付けたミノーとかもあって、同じ形で色んなタイプに展開してくのはアメルアのお約束だなと思ったりしました。まあマイナールア-ですね。動きはまだ試してないけどレッドペッパーっぽい縦浮き系だとかいう情報あり。使うアテはない。
という感じで、実弾補充といいつつも、余計な散財を繰り返す悪癖というか、症状というか、いつもながらの物欲にまみれた感じで行ってみました”ルア-図鑑うすしお味”第48弾でございました。