2020年10月31日土曜日

田舎暮らしの今のところの唯一といっていい不満

  たいしたことではないんだけど、ウェーディングシューズを試し履きして買えるような品揃え豊富な釣具屋がないということだけは少々不便だなと感じるところ。

 首都圏に住んでいればSスイでだいたい片が付くし、デカいJ屋もあるので、気の利いた店なら実際にウェーダー履いてから履くことを想定して、ネオプレンのソックスも試し履き用に用意されていたりして足に合った靴を選ぶことができる。

 最近では通販でも「試し履き可能」として、サイズ変更とかで交換するときの送料とかを持ってくれる業者もあるようだけど、アマゾン様でもあるような情報もあったので確認してみたけどイマイチ使い方が分からない。となると普通の靴の通販サイトではあんまりウェーディングシューズは売ってないように思って調べる気力が湧かない。どなたか良いサイト知ってるかたがおられたら是非タレコミよろしくお願いします。

 服とか、多少ツンツルテンでもダボついてても「そういう着こなしである」と自らに言い聞かせることによってどうにかなるんだけど、靴ばっかりは痛くてたまらなくなるので試し履きは必須。とくにワシかなり重度の外反母趾なので多少ダボついてサイズがピッタリじゃなくても良いので幅が欲しい。

 どのぐらいの外反母趾かというと、力入れて踏み込んでいない時でも親指の付け根のところが出っ張っているように見えるけど、これが力入れて踏み込むと右写真のように親指付け根の関節が”横に開く”っていう表現があてはまるぐらいに張り出してくる。靴はここの出っ張ったところから穴が開く。実物は写真以上に3次元的に変な挙動で広がるので自分の足だけど気持ち悪い。

 こういう足だと履ける靴は限られていて、既に履いている実績のある靴を再度買うっていうのが一番安パイで、サラリーマン時代革靴は最初から最後までリーガルの「プロウォーカー」の紐付きのを履き続けていた。リーガルさん25年間ありがとう。さすがに同モデルが廃盤になったときには焦って在庫探して1足確保したけど、結局仕事辞めたので使わずじまいで、いまも冠婚葬祭とかで履くときのためにとっておいてある。

 普段履いているスニーカーはメレルのジャングルモックのゴアテックス仕様みたいなやつをここ10年ぐらいは愛用していて、こちらはジャングルモック系ならだいたい大丈夫なのは確認済みなので、同社の代表作であるジャングルモックシリーズがなくなるのはさすがにないだろうと思うので一応は安心である。ジャングルモックには”レザータイプ”もあって革靴の代わりもそれでギリ許されそうな気がして、リーガルプロウォーカー手に入らなかったらそれで行こうと思ってた。まあ、職場では水虫防止でサンダル突っかけてたからスニーカーで出勤して、会議とかで外の人と会うときだけ革靴引っかけても良かったんだろうけど。

 でもって、ウェーディングシューズである。間にウェーダーのネオプレンのソックス部分が緩衝材として入る形なので、大きめのを買っておけば多少は何とかなるんだけど、やっぱり試し履きはしておきたい。既に履いている靴があれば安パイなんだけど、今までで一番永く愛用してたのはアングラーズハウスのキャンバス生地のやつの高い方。縫製がケブラーになってて丈夫で、年間150日釣りに行ってた東北時代、2シーズン持ったという安っぽい見た目に反する耐久性の良さ。ちなみに安い方のは1シーズンもたんかったと思う。キャンバス生地なので荷物として持って行くときに小さくなるのも、なにげに利点で非常に良かったのにとうの昔に廃盤である。いま調べたらパズデザインズからキャンバス生地のが出ているので、どっかで試し履きできないものかと思案している。

 アングラーズハウスのが廃盤になってからは、お店でお薦めされるあんまり高くないヤツを試し履きして買ってきた。渓流想定のを海で使ったら金具が錆びて足首部分は紐でグルグル巻くしかなくなったってのはあったけど、お薦め品はまずまずハズレもなく試し履きしてあるので足も痛くならずにすんできた。ただ、確かリバレイだったと思うけど他のメーカーも同様だろうけど同じモデルを長く売るっていう商売はしていなくて、次同じようなのを買おうとしても既に売っていないのが常で、今履いているのはJ屋で試し履きしたら足の形的には良い感じに履けた「阪神素地 FX-902 フェルトスパイクシューズ」というやつで、値段が4千円前後とクソ安いうえに、横にチャックが付いていて着脱がしやすかったりなかなかに良くできてて、わりといいなという最初の感想だったんだけど、これが安いだけあって耐久性が悪い。具体的には接着がボロい。数回履いたら本体と靴底が爪先から剥がれ始めて、乾燥させてコニシの「ウルトラ多用途SU」でガッチリ接着し直したら、しばらくして今度はかかとから剥がれ始めるという始末。利き足?の右が特に崩壊速度が速い。

 とはいえ、アマゾンでも買えてすぐに手に入るので、こちらに越してきてわりとすぐに再度同じモノを買ったんだけど、今年秋シーズン突入と同時に爪先方面から剥がれ始めた。ヘビーユーザーの場合1年持たず。

 すぐにでも使いたいんだけど濡れたのを乾燥させないと接着剤も効かないという状況が生じてしまい、しかたなく一応取っておいた、かかとから剥げている初代のは乾燥しているので、また間の悪いことに接着剤がSUが切れていたので、コンビニで似たような多用途のを買って接着。なんとか2晩の釣りに間に合わせたけど、こういう”水モノ”の接着にはコニシのSUが最強で、コンビニで売ってた他メーカーのヤツはダメ臭くて2晩目には写真の様にしっかり剥がれていた。ということで2代目の爪先パックリ割れたのはしっかり乾燥させてSUでガッチリ接着。2足あると何かと安心なので、初代も再度SUで復活させられないか試してみたい。

 という感じで、なんとか”コニシのSU”だのみで安い靴なおし直し使ってるんだけど、次はもうちょっと良いのを試し履きして買いたい。けど、街に出るのも遠いし面倒臭くて、安靴の直し方が上達していきそうな気がする今日この頃です。

2020年10月24日土曜日

みつめていたい

  秋の雨がらみの夜、潮も割と得意な夜引かない潮、2日かかってセイゴ一匹の貧果。ワレ泣き濡れて猫とたわむれつつ電脳の海を徘徊していたら、面白い動画が紹介されているのを発見。

 ギア、ラチェットとかの様々な方式、工夫を分かりやすく紹介したコンピューターグラフィック(CG)の動画で、おそらく工作機械とかに使われる機構なんだろうけど、もろにリールに使われているのもあって、じっくりと見ながら「この方式スピニングリールに使えるんじゃネ?」とかまじまじと見入ってしまった。

 ユーチューブにあるので、以下にリンクを貼ったのでお暇なかたは是非みてみて欲しい。

 「Mechanical principles part 01」「Mechanical principles part 02

 パート1の30秒ぐらいのところの、軸の回転を角度を付けたもう1方の軸に伝える方式とか、2回噛ませば90度軸の方向を変換するスピニングに使えるんじゃなかろうか?増速は必要だろうけど力の伝達が直接的で良さそうに感じるけどどうだろう?

 1分40秒ぐらいのところの”S字カム”はまさに”ダイワ方式”のスプール上下を等速にする方式そのもので、2分ぐらいに出てくるスプール上下に使われる単純なカム方式が上の方と下の方で明らかに減速する、つまりスピニングリールだとそのあたりに山ができる、のと比較できて面白い。この辺の回転を直線往復運動に変換する機構はスピニングリールに組み込んだら、”プラナマチック”みたいな密巻きと綾巻が適度に混ざるような機構にならないかしら?とか妄想してしまう。

 パート2の20秒ぐらいからの大きなギアの内側の小さなギアに軸を固定して上下動させると等速で動いているように見えるってのは、新しいスプール上下の方法として使えるんじゃなかろうか?と一瞬思ったけど、それってメタロイヤルが採用している機構がそういうやつだったっけ?と思い出した。まあ、こういう基本的な機構とかはとっくの昔にリール設計する技術者とかは検討して試してるんだろうね。

 1分45秒ぐらいからの”かさ歯車”での回転軸90度変換はまんまスピニングに使われる”ベベルギア”だし、その後の1分55秒ぐらいから出てくるのはワシも大好きな”ウォームギア(冒頭写真)”だな。こうしてみるとウォームギアはベベルギアに比べて歯が接している面が多くて摩擦が多そうで確かに力の伝達効率的には悪いというのも頷けるけど、逆に”多点受け”しているので耐久性に優れているっていうのも納得。

 ユーチューブって関連動画が紹介されてくるので、ズルズルと見てしまう。

 「KING MECHANICAL」のなかの「mechanical mechanism - cardan」では、さっきのパート1で気になった、軸の回転を角度を変えて伝える”関節”の方式がいろいろ紹介されている。「mechanical mechanism - Gear」ではさっきも出てきた”かさ歯車”が使われるベベルギア、「top 3 mechanical mechanism - Face gear」ではフェースギアと古めのスピニングリールでお馴染みのギア方式がクルクルと回っててなぜかジッと見てしまう。

 「あなたが見なければならない驚きの金属加工プロセス10種類」「あなたが見なければならない驚くべき金属加工プロセス7つ」なんてのもついでに見てしまって、リールとか作るときにも使われる手法である金属を型にあわせて曲げて伸ばして”プレス加工”とかは、板状の金属を加工した部品はだいたいコレで作ってるだろうし、叩いたり力を掛けたりしながら伸ばして成型する”絞り加工”なんかも局面を有するベイトリールのサイドカバーとかでは使う工程かも?、”ダイキャスト”はリール製造ではお馴染みの熱して溶かした金属を鋳型に流し込んで成型する”鋳造”で複雑な形も作れるのでスピニングの本体とかはだいたいコレで作ってると思う、高級な両軸リールやフライリールの本体製造時に使われる金属の塊を削って作る”削り出し加工(マシンカットと呼ばれたりするけどあんなモン手作業で削れるかよ!)”とかも紹介されていて、具体的な事例がなかなかの迫力で紹介されていてこれまたズルズルと見てしまう。アルミのオタマを手作業で鋳造しているほのぼのとした作業工程から、巨大な鋼材をアホみたいなハンマー?でドヤしている鍛造工程まで、なかなかに社会見学っぽくて楽しめる。

 リール製造に関わる工程も社会見学したから、ルア-製造の代表的な手法である金型を使って樹脂性ルア-を作る工程をお勉強しようかな、とそれっぽい動画を探していたら、「05 射出成形」ッテなのもあったけど「プラモデルができるまで / 田宮模型会社案内 16分」が非常に良くまとまっていて分かりやすくて勉強になった。昔のパチモノルア-とか7分20秒ぐらいで出てくる”ならいフライス”で立体コピーしてたんだろうなと思ってしまう。いま3Dプリンターも個人で買えるような機種も出てきているから、紫外線硬化のレジン樹脂を使うタイプなら強度的にもそれなりにありそうだし、個人でルア-2つに割って3Dデータ複写して打ち出して立体コピーを作るとか既に可能なのかもしれない。パチモン作ってる暇と費用があるなら、ちゃんとルアー買った方が早いんだろうけど、ルア-に限らずリールの樹脂性パーツとかでも、廃盤で入手が難しいとかになったら作っちまうという選択肢のある時代がすぐそこに来ているのかもしれない。と思うと同時に、金属加工の道具があるといろいろ捗るなと旋盤とか鋳造用の炉とかいくらぐらいするんだろうと気になりはじめてて、そちらの沼からは極めて危険な臭いがプンプンしているので理性をもって耐えているところである。


 てな話とは全く関係ないけど、最近科レベルで新しい新種の魚が見つかったとかでナショジオ日本語版サイトに報告が上がっていた。「地下にすむ奇妙な魚、新種どころか新しい科だった、インドのドラゴンスネークヘッド」、ドラゴンスネークヘッドってドラゴン(龍)自体がヘビの神格化された想像上の生物であり、言ってみればヘビの上位互換機種であるので、名前が重複気味でゴチャついている。スネークヘッドは一般的にライギョの仲間を指すので日本語なら雷龍魚ぐらいになってそこはかとなく中二臭くて良い塩梅だけど、ドラゴンとスネークは重ねるなよ!って思ってしまう。なんていうのはまあどうでも良くて、生物多様性の”ホットスポット”としてNHKでも福山雅治さんが訪れていたような記憶があるインドは西ガーツ山脈あたりで、井戸とか地下水脈から水を引いた田んぼから2種見つかったそうだ。地下と地上を行き来するようで目と色素があって、古い時代にライギョの仲間とたもとを分かったらしいけど、いわれてみるとライギョっぽくもある。生物分類の区分けは小さい方から種、属、科、目、綱、門なので、1属1種の特殊な新種の魚が見つかったっていうのは洞窟とか深海とか特殊な環境下からはたまにあったように記憶しているけど、科が違うっていうのはちょっと記憶にない。無脊椎動物なら2008年アフリカで見つかった新種昆虫と化石種から”カマキリナナフシ(学名直訳、今和名がついているようで「カカトアルキ」となっている、何じゃソリャ?)”目という新目が報告されてひっくり返ったことを憶えているけど、脊椎動物で新科発見はそれに近い衝撃度ではないかと感じている。現地の人達例によって「なに学者先生はさわいでるんだべさ、あんなもん田んぼに水引いたら出てくるから昔っから田植えの後に食ってただよ。」とか言ってそう。世界にはまだまだ謎の生き物はひっそりとだったり、現地の人に食われたりだったりしつつ生きているのである。世界ってよくわかんなくって素敵。

2020年10月18日日曜日

高いところから失礼します

  川崎在住のころ、この時期内房の運河のシーバス釣りは、鉄板に近い釣果が望めて、スズキ釣りか?もしくはただのカヤック漕ぎか?はたまた時化てて海を眺めるだけか?の博打要素の大きい房総半島カヤックスズキ狙いの裏作として非常に心強いものがあった。なにしろ釣り場はほとんどの釣り人が気にも留めないような、ときに幅跳びで越えられそうな場所もある小規模な運河なので、まずは首都圏にありがちな他の釣り人との競合がほぼ無いのがありがたく、アクアライン越えてセッセと通ったものである。

 小規模な運河なので遠投性は必要なく、逆に橋の下とかの狭いコースに直球でぶち込まなければならない状況とかもあって、6.5フィートというシーバスロッドとしては短い竿を使っていた。そういや最近使ってないけど台湾時代フェンウィックのランカーギアXが主力竿で同じブランクスの別シリーズも含め5本ぐらい蔵にある。売って整理せねばだけど愛着もあるしどうしよう?

 でもって、短竿で護岸の上から釣っていると場所によっては足場が高くて、飛距離が出せていないことも相まってルア-が泳いでくれる距離が短くなってしまう。となると足下までキッチリ泳いでくれるルア-が欲しくなる。竿長くしてやれば解決できるけど、足場高くても小場所で正確な投擲のほうが優先されることが多いので短竿の方が使いやすく、かつ足場高い場所だけ竿換えるのも面倒くせぇ。となると足下まで泳いでくれるルア-があると良いなということになって、まずはフライングダイバーとかシュガーディープとかのオフセットリップや長いリップのミノーを使ってたんだけど、あるときシャッドラップラパラを使ってみたら、これが抜群の使いやすさでホントに足下までキッチリ泳いでくれて以降シャッドラップラパラを、中古で安く手に入ることもあって例によって大量に買い込んで、やや飛距離不足なところは後ろのフックに鉛線巻いたりして使っていた。

 となると、ディープダイバー系のシャッドやらクランクは同じようにイケるだろうといろいろ試してみたら当然釣れて、ピーナッツⅡDRサイレントやマジェンダは二軍ボックスには入れていた。ピーナッツⅡは普通に釣れる感じだったけど、マジェンダが結構優秀であんまり頭下がりな姿勢にならずに細かい動きでラトル有りなのもあってかシャッドラップとはちょっと違う釣れ方したように感じてた。でもまあ、シャッドラップの釣る力はあからさまに強力で絶大な信頼を置いて使ってたのは、写真のシャッドラップ箱の在庫量を見ていただければおわかりかと思う。

 ところが、ひょんなことからインビンシブルに興味を持って、シャロータイプの8センチ(写真右)を使ってたときには、既に”飛距離の出せるバルサミノー”であり、現時点での古今東西最高のミノーだとワシが確信を持っている”フラットラップラパラ”があったので、F9の飛距離不足に悩んでた頃にここまで使えると知ってれば苦労しなかったのにな、とは思ったけどそれ程は必要性を感じなかった。けど、これのリップがちょっとだけ大きくて本体から水平に出ているインビンシブル8DR(写真左)を使ってみたら、足下までキッチリ引ける上に飛距離もシャッドラップほど苦労せず普通に良く飛んでくれることが判明して、大量在庫のシャッドラップを二軍落ちさせて一軍登録されて現在に至る。

 インビンシブルは”8DR”に限らず超優秀なミノーである。それは何度も書いてきたけど本国フィンランドであのラパラを向こうに回して生き残ってきた事実を見ればそれだけで明白である。コータックが潰れて正規輸入元がなくなってしまったけど、ちょくちょく釣具屋さんが直接買い付けて売ってるケースは見かける。ただ、日本の釣り人は見る目がないんだと、最近と言っていいぐらいまでその良さに気付いてなかった自分を鑑みても思うけど、今の日本じゃ売れない見た目だとは思う。魚釣って使い込めば、そこらへんのとってつけたような能書きで出ては消える新製品のどれも似たような国産ミノーとはモノが違うというのはご理解いただけると思うのだがどうなんだろうか?老後の資金を切り崩して本国フィンランドから大量買い付けして、ネットでチマチマと売って小銭稼ごうかしら。などと邪な山っ気を出すべきではないと”C4の一件”では肝に銘じたところ。あのあとたいしてC4値上がりせず、C3もすぐに値段下げてきて、あの一瞬で儲けを出すのは今考えると難易度超高くて、C4一台分の授業料で済んで良かったと胸をなでおろしている。

 インビンシブル8DRは内房の運河でも働きまくってくれたけど、ここ紀伊半島でも護岸の上から釣ることになるN川で鉄板の働きをしてくれている。正直雨後のN川流れ込みポイントではコイツ以外投げなくても良いんじゃないかと思っている。それぐらい釣れるし使いやすい。にもかかわらず、インビンシブル8DRじゃない別のルア-でもアタイ釣ってみたい!と思ってしまうアホな釣り人がワシなのである。なんでやねん。”インビンシブル熱”に罹った時には幸いにもちょうどコータックが潰れた時に放出された在庫のインビンシブル達がネットオークションに流れまくってたので弾数的には豊富に確保してあるので別に他の札を探さなければならない必然性は薄い。でもなんか他のルア-でも釣ったら面白いだろうな、と思ったらその気持ちを止められないのである。悪い病気がまた出たかという感じである。

 というわけで、またぞろネットオークションとネットフリマを夜な夜な徘徊して怪しげな?ルア-達を買いあさってしまったのである。ああワシの老後の資金が・・・。アリとキリギリス(セミ)ならキリギリスのように今を生きたい。

 ディープクランクやらシャッドやらリップの長いルア-なんぞ腐るほどあるだろうから、その中から、良さげなのを選べば良いんだろうから選びたい放題ジャンと思ったけど、これがなかなかどうして意外に難しい。性能面をさておいて、せっかく次の切り札ともなり得るようなルア-の候補のつもりで選ぶんだから、手に入れやすくてかつ長く入手可能で、可能ならお値段控えめなのが良い、っていうだけで選択肢がグッと狭まる。まず今時の国産ルア-のほとんどが2千円ぐらいするので対象から外れる。千円前後となると国産だとデュエルとヤマリア、ダイワの低価格シリーズぐらい。となると意外に選択肢少なくて結局好みに合致するのはピーナッツⅡ系ぐらいしかない。ピーナッツⅡ系は大好きだけど新鮮味がないよな。となると後は外国勢で、最近クランクはバルサのノンラトルとか流行らしいのでコレはバッチリ好みだろうと思って調べてみるとクソお高いんでやがんの。まあバルサで作ってたらドミニカ共和国に工場作って経費削減しつつ世界中に売ってるバグリーのバルサBより安くできるわけないって話で当然か。だったらバグリーのキラーBとか使っとけって話だけどキラーBでも既にお高い。他方で樹脂性のディープダイバーはバスルア-には各種あるけど樹脂性なら正直ピーナツⅡでいいやと思ったり思わなかったりで、木製で比較的安く手に入りそうなのが中古のポー社のセダー系とかRC系とか。良い感じの”アメルア感”もあって悪くないんだけど、ラパラのファットラップとシャッドラップとモロかぶりな感じでイマイチ食指動かず。バルサじゃなくてセダー(杉)製なので丈夫かもだけどラパラ好きがわざわざ買うほどでもないかと。ファットラップは持ってるけどシーバス釣ってないのでそれはまあ使ってみようと思う。

 蔵になんか良いの転がってないかなとゴソゴソやってみると、フライングダイバーやらマジェンダやらもまだ在庫けっこうあることも判明したけど、シーバス釣ったことがない新鮮味のあるルアーとしてはバスディのドリフトツイッチャーとヘドンのタドポリーが出てきた。ドリフトツィッチャーは候補に入れて良いだろう。ヘドンのタドポリーは正直コレだ!っと一瞬思ったけど現在生産されていないようで中古もあまりなくて補充がままならないので見送り。

 でさんざん悩んだあげく、タドポリーもヒントになってコレで行こうかなと決めたのがストームのホッテントット(以下当ブログでは「ホットエヌ」と呼ぶことにする)。結局本体樹脂製のディープダイバーになった。蔵にも転がってたけど実はこのルア-ではバスも釣ったことがない。ストームはラパラに吸収されたけどブランドとしては今も残っていて、ホットエヌも一時期プラリップになって大不評だったらしいけど、現行版は金属リップに戻って昔のと似た感じになっている。中古をネットで探してみると、相場も千円前後で安くてかつ古いのも新しいのも弾数的には充分ある。さすがは長い歴史を経てきた名作ルア-。蔵にあったのは地味な色だったので当地では黄色かオレンジが良いと思っているので早速いくつかポチってみた。

 上から、古いの、プラリップ版、現行版で現行版は目が樹脂性になって鱗模様が体側に切ってあるけど、そのあたりも今時版になったストームルア-って感じがして悪くない。さすがにプラリップ版はワシでもそれは違うだろうという気がするけど、現行版はこれなら値段もこなれているし新品買っても悪くないと思う。今でも旧ストームのウイグルワートとこいつが製造されているのは、タドポリーとかもそうだけどトローリングやら河川でボートをアンカー止めして流れの中に潜行させてやらなんやらかんやらで米国あたりではサケとか釣るためのルア-として定番だからだろう。早速投げてきたけど、動きは割と細かくキビキビしていてちょっと”チドリ”気味になるのはストームの血統という感じでこれは良い感触。実際にシーバス釣れたらもう少し弾数補充しても良いだろうってぐらいにしっくりきた。

 このルア-昔から”リップに取り付けてある金具の位置を前に変えると潜行深度が変えられる”と読んではいたけど、金具はか締めてあるしどうすんねンと思ってた。ところが今回しげしげと長眺めしつついじくってみて、工具もなしで割と簡単に変えることができると判明。両手の親指の爪で金属スリーブの前後のワイヤーを押しながら、スリーブを上に爪でズラしてやるとスルッと金属スリーブがズレて外せて位置が変えられる。まあ変えてもあんまり潜り方変わらん気がしたけど、トローリングとかでは潜行深度微調整できるのは実際に使われる機能かもな。知らんけど。上の新旧3つ並べた写真の一番上のが前に金具の位置を変えて潜行深度を浅くした状態。

 ちなみに、金属リップのルア-のアイの所にこういうワイヤーの金具が噛ませてあるのは、魚とのやりとりの際に金属リップの端にラインが擦れて切れるのの防止だと思っている。まあ最近のラインはそんなに簡単に切れないと思うけどそういう時代からの歴史あるルアーだってことッス。

 という感じで、ホットエヌ合格。後は釣るだけ。なんだけど、ネットオークション眺めていると物欲を刺激されるモノで、全然弾数揃えられそうにないけど、豪州ハルコ社製の「ソーサラー52」というのをポチってしまった。申し訳ないことに勢いで2個も買ってしまっております。反省はしていない。大きめのリップを胴体と平行に突き出してアイは頭の先っちょにつけたままというのは、インビンシブルDRと共通で、独創的な形もそうだし、豪州産ルア-はやっぱり北欧ルア-の流れを汲んでいるんだなと感じるところ。同じく豪州産のキラルア-にも同じような作りのディープミノーがあったと思う。こいつはまあお楽しみルア-ということでたまに投げてみよう。

 このぐらいで何とか今回の悪い病気の発作は治まってくれている。悪化させないように気をつけていきたい。ということで、ルア-図鑑うすしお味第43弾は足場高いところから使うリップ大きめのルア-達でおおくりいたしましたとさ。

2020年10月11日日曜日

3日間反省しつつスズキを隅々まで食べなさい



 70もあるようなスズキ様をお持ち帰りするのはいろいろな意味でよろしくないと思っている。
 まずは、釣り場のスズキ様が減る。
 スズキ自体は海にはいっぱい泳いでいるのかもしれないけど、陸っぱりで狙える釣り場にやってきた個体や群れって考えるとそんなに多くはない。特にワシの釣ってる対岸までルア-が届く小規模な河川に出入りしているような魚は数が限られているはずで、リリースしておけば再度釣れる可能性もあるもんだと認識している。
 かつ、スズキとワシが呼んでるのは70センチ以上なわけだけど、セイゴが40,50のフッコに育つには餌の状況にもよるだろうけど2年もあれば足りるようで、そこまでの成長は早い。でもそこらへんの大きさから繁殖行動に参加するようになると、そちらに栄養を取られて成長速度はガクンと落ちる。80センチ越えるには10年以上かかるとか。
 だから、シーバス釣ってて良く釣れてくるのは40,50のレギュラーサイズでそれ以上の大きさになるととたんに数が減るのである(「生物多様性とスズキ」恒星社厚生閣刊参照)。
 スズキと呼べる大きさの魚は貴重なんである。

 次に持ち帰りるのに難儀するのも持ち帰りたくない理由で。40,50なら米袋に詰めてリュックに入らないこともない。70はさすがにどうにもならないので自転車の前カゴにぶち込んで運ぶしかなく、かつ持ち帰るとなるとその後の釣りは諦めて撤収作業に入らざるを得ず、せっかく魚が釣れる日の釣りの時間が削られてしまう。ワシのような足で釣る釣り人は70のスズキぶら下げて釣りを続けるのは正直無理で、70が入るクーラーボックスとかを釣り場に持ち込むとか想像もできないぐらい面倒臭い。荷物持ちでも雇うぐらいの金持ちでなければそんな釣りは成立しない。


 さらにいうなら、70を越えるような魚は一人暮らしのオッサンが料理して食うにはいささか手に余る大きさだ。
 まずは、デカくて流しにギリギリだし、冷蔵庫に入れるのも”つの字”に曲げて押し込めねばならん始末で一般家庭の台所では料理しにくい。
 かつ、70チョイのスズキ様で4キロだかそこらはあるハズで、歩留まり6割で2.4キロの”淡泊な白身”が手に入ることになって、アラとかも料理し始めるとさらに多くのスズキ肉が入手できてしまって、キロ単位の魚肉を男一匹猫一人の体制で数日のウチに食い切らねばならない。冷凍保存?せっかく刺身で食える魚を何が悲しくて冷凍にせにゃならんのだ。白身魚は冷凍すると味がガクッと落ちる、刺身系はダメになる。っていうか冷凍して刺身にできる魚介類が例外で、マグロとかの大物とイカぐらいか?
 スズキ様、決して不味い魚ではない。刺身とか手頃な50ぐらいのが確保できてるとウキウキするぐらいには美味しい。とくに産卵にそなえ荒食いして身が肥える秋は、他の春産卵の白身魚が軒並み味を落としている初夏に、スズキは冬産卵でさすがにその頃には産後の肥立ちもよくなっているので白身の淡泊な味とあわせてそのあたりが旬とされているけど、むしろスズキは晩秋が初夏よりも美味しいと推す声も多い。
 ただ、鱸の食べ方っていうと、刺身、そしてアラは塩焼きか潮汁ってぐらいしか選択肢が思いつかず、淡泊なというと聞こえが良いけど、要するにあんまり味に個性のない魚肉がキロ単位でドンとやってくるのである。いつも通りの刺身とアラ料理だけでは飽きるのは目に見えている。

 ということで、基本もちかえるのは個体数も多く持ち運びもそれ程苦労がなくて食べきりサイズである50前後のにして、70越えるスズキ様には流れにお帰り願うことにしていきたい。今回の73はやる気満々で速い流れの中に入ってた個体で、おもいっきりルア-を飲みやがって鰓にハリが刺さって出血多量でお亡くなりになっている。こういうのを防ぐには、単純な方法ならルア-の大きさを上げて口の中に入らないようにするっていうのが考えられるけど、ワシ残念ながら通常狙ってるのは個体数多い50センチぐらいのフッコたちなので、そうするとあまり大きなルア-は使いにくい。ということで、とりあえず今回一仕事してくれたダルトンスペシャルのシングルフックをハリ先を内側にややむけて、口の中で余計な所に掛かりにくく、口の端の方でかかる方向に調整した。当然掛かりやすさ的には悪くなるけど、掛かったらバレにくくなるので相殺されるだろうから、そのへんは実戦導入で塩梅見ながら調整して、他のルア-もそのルア-の出番を想定しつつ調整していきたい。渋い状況で使うルア-とか食いが浅いことが想定されるので掛かり悪くしたら塩梅悪いだろう。


 でもって、せっかく苦労して持ち帰ったスズキ様、余さず食べちゃって楽しまなければもったいない。
 ということで、種々料理してみた。この辺は無職で時間がとれるありがたさで、手間暇掛けて美味しくいただこうという試み。
 とりあえず、刺身と兜焼き系とアラ汁はお約束で普通に美味しい。
 今回、あら炊きはいつもの塩味の潮汁と醤油味のアラの煮付けの中間ぐらい、塩味ベースなんだけど醤油を効かせてオデンの汁を意識して味付けした。
 なぜそういう味付けにしたかは後ほど。
 これで食べた後に骨とかは捨てるゴミとして生じるんだけど、調理時点で出るゴミは鱗と内臓のなんか食べられなさそうな部分と今回そこまで手が回らなかった鰓ぐらいでたいした量にならない。隅々まで食べ尽くす感じになってくる。


 刺身一回食ったぐらいでキロ単位の身が消費できるわけはなく、むしろここからが本番。
 お刺身2柵めは皮をフライパンでジュッと焼いて焼き霜造りにしてみた。
 スズキの皮とか泥臭そうな先入観があったけど、当地のスズキにはそんな心配は全くなく、これはこれで皮のプニコリな感触も楽しめて良いお味。
 右の皿に入ってるのが、アラ炊きの一部で、今回、肝と胃袋の他に内臓としては意外に大きくてしっかりしている浮き袋を入れてみた。
 中国人が乾物にして食うのに血眼になって世界中からかき集めている美味。これまでそれほど意識していなかったけど、多分コラーゲン豊富なスジ肉的なプルクニャ食感になるだろうと予想して、ならばと味付けもオデン的にして、練りカラシ添えて食べてみた。これはちょっと抜群。オデンの牛スジ肉はかなり煮込まないと柔らかくならないけど、スズキの浮き袋はアラに火が通った時点で良い感じに柔らかくプルクニャに煮えていて”オデン味”大正解。さすが食通の中国人が目をつける食材だけあって、魚の浮き袋は乾物にしなくても充分旨い。


 という感じでアラ方面は個性もあって食ってて飽きないんだけど、大量入手した身の方の身の振り方を考えてやらねばならない。
 ただ、食い切れないほどの魚肉を食いきるには”ズケ方面”を攻めるのが吉!というのはメジロ(ブリの手前)でも学んだところである。
 まずは普通に醤油味のズケ。適当にめんつゆと酒で作った漬け汁にぶち込んで2日ほど。
 ただ、カツオとかの濃い味の魚でヤるならこれだけでイケるけど、白身の淡泊な魚にはもう一押し欲しい。ということで、”黄身ダレ”が良いっすよというタレコミもいただいていたので、ズケ丼に卵黄乗っけてユッケ風にしてみた。
 卵黄だけ使うので卵白が残るんだけど、皆さんこういう場合は余った卵白どう処理されてますでしょうか?泡立ててメレンゲにしてケーキでも焼いてますぅ?
 ワシャいい手が思いつかなかったので、筋トレマニアよろしくそのまま飲みました。
 まあ、ユッケ丼風は不味いわけがないよねという感じで丼飯余裕。

 そしてズケを作ったなら、これまた鉄板の”ズケ茶漬け”もやっておかねばとズケ汁で掛けまわす“だし汁”を作って、ザブザブッといただきましたところこれもまあ最高ですね。
 ズケって実家ではカツオで作るのがほとんどで、味付けは醤油だけ。翌日刺身のつまの大根もあわせて汁ごと浸かったカツオを鍋の湯にぶち込んで一煮立ち後にご飯に掛けるっていうのが定番だったけど、カツオで作ると出汁が良い味でズケ汁にしみ出したタンパク質が熱で凝固したモロモロとした粒子もろとも良い味の汁になるんだけど、スズキでもやっぱりズケ汁に良いエキスが染み出すようで実に良いお味。
 お店の鯛茶漬けみたいに上品にわざわざ別に出汁を用意してとかまったく意味不明、なんならズケ汁湯に溶かしたのを飲んだって良いぐらいに良い味です。


 そして今回、一番上手くいったと思うのが新機軸のスズキのカルパッチョ的な”塩ヅケ”。
 まあ、良くやってる塩味で刺身を漬けてゴマ油とネギあたりで和えるハワイの郷土料理”ポキ”風のをちょっと写真”映え”を目指して平べったい皿に盛ってみました。
 ワシあんま美的センス無いな、というのを思い知らされる”映え”度の低さだけど、味は上出来。
 柵の段階で塩を、ちょっと多すぎじゃネ?ってぐらい振りかけてラップに包んで数時間から2,3日。薄く切って刻みタマネギ散らしてゴマ油を掛け回していただきました。多分コレ油をオリーブオイルにするとバエるンだろうと思うけど、まあ旨けりゃどっちでもイイや。多分オリーブオイルでも美味しいです。
 淡泊な白身のスズキの身が塩で締まってちょっと生ハム的な濃い味が出てきて、そこにゴマ油の香りとコクですよ。不味いわけなさそうでしょ。


 ということで、現時点で残すはアラ炊きの残りぐらいでほぼ完食。
 ワシも堪能したけど、ワシ以上にコバンが贅沢に食いまくってて、最初刺身引いたあとの切れ端とか皮とかにガッついてたけど、だんだん飽きてきたのかプイッとするようになってきて、湯がいてみたり、一応猫も食べることを想定して塩振らずに素焼きにしてあった兜焼きを手で身を千切ってあげたりして、目先を変えてなんとか食べていただきました。ほほ肉とか猫に食わせることになってます。下僕としては喜ぶべきでしょう。

 という感じで、予定外の獲物だったけど、3日ほどかけて美味しく楽しめました。スズキ様ありがとう。ご馳走様。

2020年10月3日土曜日

MARUTOのハリはお値打ちです


  っていうのは割と玄人衆の釣り人には周知の事実かも知れないけど、ワシャ恥ずかしながら鮎の毛鉤をたくさん巻くのに、それまで使ってたTMCとかガマカツのフライフックでは金かかって仕方ないので初めて使ってみて、さすがに値段で6割から半額ぐらいの安いハリは品質とかどうなんだろうと思ったけど、これが全く問題ない良いハリで感心した。フライフックはあからさまに輸出仕様で全部英語表記。多分この品質なら海外で”メイドインジャパン”の高品質フックとして評価されるだろう。

 すっかり気に入って、カマス釣るときのフライのフックとかも”MARUTO(マルト)”ブランドのを結構愛用している。あんまり釣具屋で売ってるの見ないのでネットで直接「(株)土肥富」のサイトから買い付けているところ。サイトも社員が作ってるようなほのぼのした中小企業っぽさがまた味わい深い。ハリどころとして有名な播州兵庫の釣りバリ屋さん。

 でもって、今年の豆アジのあたりからアジ釣りのハリもMARUTOのハリに変えている。それまでメインで使ってたのはガマカツのヘラ用のハリでアスカ4号とコム2号が主で性能的には全く問題なく、まあガマのハリ使っとけば間違いないよねっていうトップブランドの安心感もあるし良いハリなんだけど、MARUTOの安さ費用対効果の良さを知ってしまうと、貧乏人はMARUTOを使うべきだと思わずにいられないのよね。ヘラ釣りならアワセ切れ以外でそんなにハリを消費しないけど、アジ釣りの場合はクサフグ&キタマクラのフグ軍団との戦いがあるので、風雲児さんが書いてたけど”あんまりガマカツさん儲けさせても仕方ない”っていう感じになるので安いのはとにかくありがたい。理想はフグにハリを取られないことだろうけど現実はそう甘くない。

 でもって、なるべく大きさとか形状とか似たような感じのハリを2種類と思って買ったんだけど、MARUTOのハリの欠点は実物売ってるのみかけないので大きさとか実際に見た感触が得られないのと、売ってる単位が一部ルア-のフックを除いて基本100本単位で、大きさとかが思っていたのと違うと使わないハリ100本を抱えて途方に暮れてしまうことである(正確には101本か?MARUTO愛用者ならご存じのように100本表記だけど何故か101本入れてあると注意書きがある)。

 分かっているので慎重に選んだつもりだけど、最初の注文の2種類アスカ4号の後継候補「関東スレ4号」は微妙に小さく、コム2号の後継候補の「改良スレ2号」はだいぶ大きい。という失態を犯してしまった。号数ごとに並べて目盛のついてる画像である程度大きさ分かるハズなんだけど1号違いの大きさの違いって画像じゃあんまりわからんもので、でも実物見ると明らかに違う。かつ製造元やらハリの形によって同じ号数でも大きさは結構違う。仕方ないので豆アジ想定のコム2号の後継をとりあえず「関東スレ4号」で行くとして、アスカ4号の後継には「関東スレ5号」を追加で注文して取り寄せた。

 写真の左からアスカ4号(ガマカツ)、関東スレ5号(MARUTO)、同4号(M)、コム2号(ガ)、改良スレ2号(M)で関東スレの5号4号の差は写真じゃ分かりにくいかもだけど、改良スレ2号はあからさまに関東スレ4号より大きそうでオカシイだろって大きさ。どないせえっちゅうねん。

 使ってみた感想としては、関東スレ5号はアスカ4号の後継としてなんら問題ない釣れっぷりで大変満足している。関東スレ4号も豆アジ釣るにはちょうど良い感じで余らせずに済みそう。

 予想外に活躍しているのが改良スレ2号で、大きさ的に関東スレ5号と被るぐらいなのでどうしようかと思ったけど、豆アジ釣るのに手返し重視でバケツの上に張ったラインに引っかけて釣れた魚のハリを外すときに切れないように、0.8号の太いハリスにしたのを後で仕掛けについているのが太いハリスか普段の0.5号か見分けるのにハリの形変えてしまえと使ってみたら、以外な長所が判明。このハリやや懐が狭くおちょぼ口に入りやすいうえに、若干ハリ先が内側向きなのでハリが口の端に掛かってチモトが口の外に出やすくて、フグにハリス切られる割合が少ない。ような気がする。単にハリス0.8号で太めなのが効いているというだけじゃない気がしているところ。なので、フグ時合い到来の時にはアタリ分かりやすい短バリスにするんだけど、その時のハリはこの改良スレ2号でハリス0.8号にしている。不良在庫化して途方に暮れずに済んでホッとしている。

 アジ釣りでは10センチの短バリスから、最長で春の深棚の釣りではアホみたいに長くて取り込むときにハリス持って魚引っ張り上げる必要が生じる一ヒロの長バリスまで使うので、あらかじめ長さ毎に結んで8の字作ったハリスを発砲の仕掛け巻きに巻いてジップロックに入れて釣り場に持って行っている。今日も昨夜だいぶフグに切られたので結びまくったところ。


 用意しているのは改良スレ2号に0,8号ハリスの10センチ、20センチ、40センチ。関東スレ5号の0.5号ハリスを20センチ、30センチ、40センチ、50センチ、70センチ、1m、一ヒロ、で長ハリスはあんまり細かく長さ変えても意味がない気がするので明らかに変わるぐらい大雑把に、よく使う50センチまでは10センチ刻みで用意している。60センチとかが欲しければ長バリスを切れば良いし、短い方のハリスが不足した場合も長バリスを切れば何とかできるので長バリスは若干多めに結んでいる。長バリスのみ用意して現場で切るっていう手もあるけど、ハリスの無駄が多くなるし一手間増えるしでよろしくないと思っている。しっかり結んで用意してあるのでハリス変えたほうが良さそうなときはあまりためらわずに変えることができる。あと釣りに行く前にハリス結んで用意している時間も楽しめる。

 以前も書いたけど、釣りで大事なのはハリとイトって思ってて、必ずしも最も高級な品が必要って話じゃなくて、自分の釣りに必要なハリとイトは何なのかっていうのはいろいろ試して更新しながら最適なモノにしておきたいと思っている。