アメリカンなルアーメーカーを吸収合併したプラドコがメキシコやエルサルバドルに工場を持っていたので、中米製のルアーには結構お世話になっている。
そんな中、バグリーが新体制になってドミニカ共和国でルアーを作り始めたというのを目にして、ちょっと興味が出て探してみたところ、非常に塗装もきれいで見目麗しかったのでバグリーを代表するクランクベイトであるバルサB3とB2を思わず買ってしまった。
バグリーといえば、バルサ製できれいな塗装が売りだったが、一時期作りが雑になって特にホイルフィニッシュもので顕著で、ホイルがシワシワになってたりしたのだが、今のドミニカ製バグリーは見た感じ80年代当時で2千円ぐらいしていた高級ルアーだった頃の雰囲気を彷彿とさせる良いできである。バルサBも昔は高級ルアーだったが、昔から値段変わってないので産地も考えるとB級っぽくなってきた。
ちなみに、雑な時代のはこんな感じである。スピナーテールバンゴー。ホイルの処理も今一だったが正面から見たこのゆがみ方をみて、バグリーでこれは無いだろうと思ったものである。福笑いかと。中古屋で見つけて逆にここまで不細工だと買わずにおれまいと購入したもの。これはB級以下でしょう。
ついでに左は80年代のキラーB2、この美しい塗装が我々オッサン世代のバグリーのイメージである。
ドミニカ共和国なんてのは、メジャーリ-ガーの生産地ぐらいの認識しか無かったが、ルアーの生産地としてもなかなかにやる感じである。
「ブラ汁ってのはどんな汁?何べいでも飲める汁」ってな小ネタを挟みつつ、南米はブラジル産ルアーもついでに紹介しちゃう。
KVルアー製ドクタースポック。
ブラジルを代表するルアーメーカーらしく、その代表作ドクタースポックはアマゾン釣行レポートではよく出てくる名前だ。
日本でも通販とかで取り扱っている釣具屋はあるので入手はそれほど難しくなく、思わずポチってしまった。
安っぽいスーパースプークという見た目のルアーで、ボディーに大きめのラトルボールが2個ぐらい入っている感じで振るとカショーン、カショーンと響く感じのラトル音。安っぽい軽さが生むアクションと派手なラトル音がアマゾンのピーコックバスとかにはよく効くらしい。アマゾンいくならトップはこの手のペンシルと、アマゾンリッパー的な大型スイッシャーを持ってけとされている。
結局流れたけど、アマゾン釣行の企画を年末年始にちょっと検討していて、その時に気分が盛り上がって買ってしまったブツである。
中南米産ルアーなんていう地球の裏側から来たルアーも手に入るグローバルスタンダードな時代だったりするが、ブラジルルアーはブラジル人が現地で釣りするために作っているので自然な感じがするにしても、ドミニカとかのルアー作ってる工場の人たちって下手するとバルサBで釣るべきブラックバスなんて魚も知らず、「こんな変なおもちゃで魚を釣るなんてアメリカ人は何を考えてるかよく分からんニカ」とか思っているのかもしれない。ましてや、そのルアーが遠く東洋の釣り人にまで供給されているとはおそらく想像もしていないだろうなと思うのである。思えば遠くから来たもんだ。
ということで、ルアー図鑑うすしお味28弾は海を越えてはるか中南米産のルアーでした。
バグリーはドミニカで作るようになったんですか。
返信削除私が中坊の頃は50と同じような価格で売られていました。
ディープダイバーのアイが真鍮のものがボディーから伸びていたものがスクリューアイに変わってしまったのも生産性を考えるとしょうがないのかなあと思っていました。
最近釣具屋に行ってもバスのコーナーに足を向けることがほとんどなくなっていましたが、昔からあるルアーやタックルの生産地の変遷を見るのも面白いですね。
大昔のダイレクトリールや販売促進用と思われるライターをよくよく見るとMade in Japanとあったりします。
ドミニカ製のバグリーもそうですが、フライショップで売られているフライもトラウトなんて知らない国の人が巻いたものです。ハックルもそうか。
そういう国の人達が頑張って作ってくれて我々の釣りが成り立っているということですかね。
久しぶりにクランクベイトを見ましたが、なんか魅力的ですね。
久々に男引きしたくなりました。
虎ファンさん こんばんは
返信削除なんとういか、釣りっていうごく個人的な楽しみも、世界とつながってて無関係ではいられないという感じがします。
ベイトリールでクランクごりごり巻き倒したくなる魅力を新生バルサBには感じました。ぜんぜん使うアテないけどとりあえず確保といういつものパターンです。まあいつか出番があるでしょう。