2024年11月30日土曜日

永遠に古くならない5000

 根魚クランクが思いのほか上手くいって、想定していた当初の目標は早くも達成してしまったりしている。60クラスまでは今の道具で大丈夫だという感触は得た。
 得たけど、それ以上も想定しておいて損はない。
 前もそんなこと言ってライギョタックルとか持ち出してなかったか?と言われるとそのとおりなんだけど、あれは今の自分が扱える最大火力の道具で、今使ってる、バスロッドに毛が生えたぐらいのタックルとはだいぶ差があって、使用感も違えば使えるルアーも変わってくる。何しろ細めのリップなどもげるぐらいのパワーof力な道具立てである。
 そこまでキツくなくて、もうちょいパワーを上げて来たるべき70クラスに対応するような道具はないのか?っていうと、わが家の蔵には現時点で121本もの竿が確保されているのでないわきゃない。
 アメナマ釣りに使ってたアグリースティックタイガーの2ピースベイトロッド「BWC2201-2」がライン指定10~50lb、というとガチムチに思えるけど、実際にはわりと粘っこい調子の適度に曲がる、シイラロッドよりチョイ強めぐらいの竿でライギョタックルとバスタックルとの間の良い塩梅の竿だと思う。粘っこい調子なのもクランクのような巻きモノ用としては好適。
 70UPのアメナマとかも仕留めてた竿なので実績的にも充分。アメナマ、日本のTHEナマズと違ってシッポがマグロほど極端じゃないけど2又に分かれた高速遊泳仕様でけっこう引くので、このてのゴツい竿で釣ってた。
 でリールはっていうと、ブッコミ餌釣りでアメナマ釣ってたので、20ポンドナイロンラインとかが長尺巻けるPENNの「インターナショナル975」と組ませていたんだけど、ナイロンライン長尺巻いたスプールは重くて飛距離面ではだいぶ苦戦する。カヤックシーバスとかなら飛距離いらんので普通に使えていたけど、40とかのそこそこサイズの根魚を中心に狙うことを考えると、あまりデカいルアーが使えず、かつディープクランクで一定の棚を引こうと思うと”助走距離”が必要で飛距離はある程度欲しくなる。
 となると、ウチにある丸ABUだと「アンバサダー6500C」は合格なんだろうけど、それには5m以深用にPE2号を道糸に巻いてあって、3m前後の深さの根回り用とは兼用できない。
 「ナマジは何を言ってるんだ?つい先日根魚クランク用にアンバサダー「ライト」系のブラックマックス買って、魚も釣れて調子ようさそうじゃん?あれではいかんのか?」と思うでしょ、ワシも思って付けてみたんだけど、軽くてバランスが云々はもともとトップヘビー気味なのをバットにオモリ詰めて調整してあるので良いとして、見た目的に全然調和がとれてない感じで、釣れればそれで良いとは思わんでもないけど気分よく使えないので駄目。
 でもわが家の蔵にはこれまたリールが現時点で206台もありやがるので、適当なリールぐらいあるわいな。アメナマにも使ってた「アンバサダー6500C4」はハイスピード仕様なのでイマイチ。なら「アンバサダー6500C3」はというと、九州時代にライギョ釣ってた想い出深いカモフラカラーの個体なので、太いPE巻いたまま残しておきたい。となると消去法で我が初めてのABUである「アンバサダー5000」にお出まし願おうかということになった。竿に付けてみると、スレッドに一部赤が使われていることもあって自然な感じで馴染んでくれて良いんじゃないだろうか。糸巻き量も6500系よりは少なく当然スプール軽くて飛距離面でも好適だろう。
 良いじゃん格好いいじゃんよ。
 同じ丸ABUでも、ボールベアリング入りのC付きモデルでもなく、高速版の5500系でもサムバーの5600でも左巻きの5001でもない”素5000”のしかもパーミングカップモデル。インスタントアンチリバースなんぞついてない80年代もので、余計なモノが付いてない素っ気なさ高級感の無さが逆にアグリースティックには相応しいかも。まあABUって時点で当時は高級品だったんだけどね。高校生の頃お年玉握りしめて買いにいったのを憶えている。当時は身の丈に合わない高級品のような気もしていたけど、30年から経ってもまだ実戦投入可能な状態で残っているし、これまで多くの魚を釣ってきたことを思えば、決して高くはなかった。一生モノっていう売り文句が嘘じゃなかった時代のリールだと思う。

 で、アンバサダー5000投入でめでたしめでたしなんだけど、実はこの5000はニコイチ個体だったりする。高校の部活で、夏にみんなでキャンプに行ったとき、受付中に駐車場にリュックごと置いてたら車にひかれてフレームとスプールがが歪んで、部品取り寄せすると本体買い直すより高くつくということだったので、ひいたオッチャンに交渉して半額ださせて新品買い直して、フレームとスプールだけ使ってた愛機に載せ替えてあったのである。大手術で新たに復活したこの個体には”エマニエル”と名付けて当時呼称していた。今の人「エマニエル婦人」って映画知ってるだろうか?昔は元旦年開けて行く年来る年も終わったぐらいからやってたエッチな映画シリーズで、女優さんが歳取って交替することになって「全身整形手術で若い体を取り戻したエマニエル夫人が新たな官能の旅路に旅立つ」とかなんとかやってたように思う。

 ということで、スプールとフレームがおシャカの個体が実家に眠っているハズで、久方ぶりに実家に帰郷してそんな30年も昔のモノが取ってあるはずはないよなと思いつつ、ワンピースのバスロッドとかは「捨てないで!」と念押ししてたので残ってて、その辺りの整理をしつつ発掘作業を行った。さすがは我が母、この子にしてこの母ありと思わせられるぐらい予想外のモノも取ってあって驚いた。ワシ含む3人の子供達が使っていたノートやら教科書やら、テストや書道の提出物などダンボールに5箱ぐらいあって、流石にもう捨てて良いだろうと確認取ると、教科書やらは良いけど子供達の書いたモノとかは捨てたくないとのこと。親の愛の深さと、電車で2時間かそこらで帰ることができるのに2年以上帰郷してなかった自分の親不孝ぶりを鑑みて、しばらく深く静かに反省したが、まあワシ次男坊だし、人様が盆暮れに帰郷してるのを横目に遠征の釣りとか行って、実家に寄りつかなかったからこそ得られた釣果や経験もあったので、それがワシの行く道だと開き直る。2年以上帰らずになにやってたかと言えば、必死で魚釣って、ネコと戯れていた。そのことはワシにとって重要だからそうしたまでのことと、悪ぶっておきたいところだけど、そんな親不孝な息子が帰ってくると、すき焼き食わしてくれたり柿むいてくれたりとかいがいしく世話してくれる母に、たまには電話ぐらいしてミカンでも花でも贈っとけとは思う。そのぐらいやっておいてもバチは当たるまい。
 で、釣り具も目的のフレームとスプール歪んだ5000はもとより、チョイ前にネタにしたビルノーマンの「ラトルー」やらフッキング悪すぎるのでウィードガード取っ払って使ってたらしいハリソン「スーパーフロッグ」やらもでてきたし、竿はエビス「スタンプヒッターSH58」、ダイコー「スピードスティック#6-16HOBB?」、ダイワの「ジェットスピンML」あたりが残っていて、リールも他にダイワ「ミリオネア5000」が残っていた。持ち帰ることができる量に限りがあるので、今回は5000とラトルーとスーパーフロッグあたりを回収しておいた。
 何十年と放置されてきた教科書とか、埃を掃除機かけてぞうきんでふきながら、老いた母でも車に積めるぐらいの量にまとめて縛って、外のガレージに積んで、多少なりとも親孝行したつもりで、慣れないことをして疲れたけど、目的のブツが発掘確保出来たし、やった甲斐があった。
 昔ならメーカー取り寄せでパーツ交換とかしたら新品買った方が早いとなったけど、いまなら丸ABUに関しては、ネットオークションやフリマで部品を安く入手することも可能。こちらも稼動個体にしあげて、5000の2台体制が組めたら戦力大幅補強になるだろう。ということで、ギッチリ分解整備しつつ、必要なフレームとかを確保して組み上げていこう、ということにあいなりました。

 ということで、ネットオークションとかで5000系のフレームとスプールを探してみると、フレームは700円+送料の激安品を確保。5000と5500系ってギア比が違うだけでフレームとかは一緒のはずで、弾数多い5500のでもいいやと探してたんだけど「5000C3」のフレームというそんな機種あったのか?っていうのが出ていて、ウルトラキャストデザインになってからの機種だけどフレームは変わってないだろうと、念のため我が家のウルキャス以前の6500Cとウルキャス機種の6500C4とで確認したらいけたので購入。丸アブも非パーミングモデルは人気あるし中古価格も高いのでパーツもそこそこの値段してるけど、パーミングモデルのは総じて安いけど弾数は多くはない。フレームはとくに年代特定のできるフットナンバーが刻印されてたりするので古い丸アブ組むならこだわりたいのは当然で、ウルキャス機種のとか安くしないと売れないのだろう。今回のワシは使用前提で使えりゃ良かったので大助かり。
 でもって、スプールがわりと苦戦。意外に適合するスプールが少ない。ウルキャス時代の軸とスプールが分離してるタイプが駄目なのはもちろん、それ以前でもレベルワインダー(平行巻)を回す歯車の部分が金属だったり樹脂だったり、遠心ブレーキの刺さる棒の形状もいくつか存在する。適合するのは歯車が白い樹脂製で遠心ブレーキの棒はカチッと留めるタイプのブレーキブロックが填まる段差のあるタイプ。意外に良いお値段してございまして5千円前後が相場らしく、使いもせんリールにどれだけお金突っ込んだか考えれば安いものだけど、珍しくマウスの滑りが悪かった。
 どうしようか考えてて、ダメ元でゆがんだスプールの軸直せないか試してみることにした。ゆがんだフレームがどうにもならんことは素人目にも明らかで、篭状に組まれたややこしい形状を元に戻すのなどリール修理の専門業者でも難しいだろうと思う。ただスプールはゆうても軸1本曲がっただけである。曲がった方向と逆にチョイチョイ曲げていけば真っ直ぐにデキるんじゃないの?と素人考えでペンチ片手に挑戦してみた。ゆがんでないフレームで組んでスプール回すとカシュカシュと一方が擦れていて、何度かやってたらスプールエッジに擦れた跡がついて、そっちに曲がってるのが分かったので、ペンチで軸挟んでちょっとずつ試していこうとチョイ曲がったか曲がらないかぐらいで填めてみたら擦らずスムーズに回ってくれた。偶然って恐ろしい、上手くいってしまい問題解決。

 すべてのパーツが手に入った、と思ったら遠心ブレーキのブレーキブロックが在庫してあるのはウルキャス用のパチンと留める角張ったのと、止めがなくて現場でスプール交換すると落っことすと嘆かれている、おがくず固めたような素材でできた止めがないヤツだけで、ウルキャス以前のパーミングカップモデルに採用されていた円柱形で切り込みが入ってて落とさないように軸の段差で留めるタイプのが今使ってるリールについてるのしかない。予備の補充もしておきたいけどとりあえず出物もないようなので、昔どっかで読んだ裏技を今回採用。実はボールペンの芯が内径、外径ともにジャストフィットで使えるらしく、インク固まってるボールペン探して適当に切って填めてみた。当然パチンと止まるようになってないので釣り場でスプール交換とかするときには落っことさないように注意が必要だけど、これでいいなら安くて助かる。試し投げして駄目そうなら5000を2台同時に出すわきゃないから、使う方に優先的にブレーキブロック入れておいて長期的には調達して行けば良いだろう。写真上のが純正ブレーキブロック、下がボールペンの芯。ブレーキ強く効かせたいなら長めに切り出して、弱めが良ければ短く作ればとお好み次第。

 せっかくなので、全バラしして耐海水仕様にグリス大盛りで仕上げたいんだけど、ABUのグリスってこの時代から純正の透明なヤツとか高品質なグリスの使用を想定してるかもなので、PENNや大森のようにボート用のマキシマ青グリスぶち込みはやめておいて、PENN純正青グリスで盛り盛りに仕上げていった。2台ある5000でも微妙に年式の違いがあって、古い方はハンドルナットを固定するリターナーが金属だったのが、新しい?方では樹脂製の黒のに変わってる他に、なにげにドラグパッドが材質変更されていて、古い方は土星の輪型の革っぽいパッドがメインギアの表裏に填まってるんだけど、新しい方では形状一緒で素材が赤いファイバーワッシャーにちょっと触り心地の似た感じのザラついた樹脂素材になってて、PENN純正グリスはドラググリスとして優秀だと感じてるんだけど、そのせいもあってか調整幅も滑り出しも良い塩梅で、かつ締めるとかなりギュッと止まる。ABUのドラグはイマイチとかほざいていた過去の自分が恥ずかしくて寝るときに思い出してお布団の中でジタバタしてしまいそう。そうそう、この逆転防止の薄い銅板の爪がついたドックが、初めて分解したときどうやって付けるのか分からなくなって困るのがお約束よね。と爪でラチェットを挟んだ状態で一緒にメカプレートから出てる軸にぶっさすのを当たり前のように知ってる今となっては懐かしく感じる。逆転防止なんてこの方式が丈夫だし確実だし静音化はできてるし、錆びる誤作動する壊れるの3拍子そろったインスタントアンチリバース(IAR)なんぞ、どこの誰が欲しがってるのか意味が分からん。遊びが少ないってなんか意味あるのか?ジギングとかシャクリまくるときにガチャガチャいわないって以外のメリットをついぞ思いつかないし読んだこともない。まあ普通釣ってるときハンドル持ってるから逆転防止なんぞ中小型機ならミッチェル方式で取り込みの時にハンドルから手を離すときにかけてやれば用が足りる程度の機構のはずである。ただ、遊びが少ない以外の有用なメリットはいくつか思いあたるのがあって、以前、ハンドル基部にベアリング(IARはベアリングの一種といっていいかと思うワンウェイクラッチが使われている)が入ってるのは力が掛かる部分でもあり摩耗した場合にも交換していけるので有用であると書き込みいただいていて、なるほどそういうこともあるのかと思ったけど、その場合でも摩耗対策はそっちに任せてワンウェイじゃないベアリングなり金属製スリーブにしておいて逆転防止はラチェット方式にしたほうが安心・安全というものだろうと愚考する。まあ作る方からするとワンウェイクラッチ一個にベアリングの仕事も逆転防止の仕事もさせておけば部品数、工程数少なくて効率が良いって利点はあるのだろうから一概には言えんのだろうけどな。ABUのIAR搭載機種はワシの使用条件ではこれまで問題起こしてないし正直ベイトでは困らんような気もうっすらしてる。スピニングの場合は多くのメーカーで防水機構なんて余計なモノまで必要になる入ってる位置といい、ワンウェイクラッチ一個じゃない複雑でメンテしにくい特殊な構造のややこしさといい、おもいっきり邪魔でしかないけどな。

 という感じで、ばっちり組み上がったので今使ってるブラックマックスとの飛距離やら巻き心地の違いやらを確認するために、竿とりあえず同じアグリースティックGX2にして近所の川の上流の堰堤で投げてみた。5000はさっきも書いたようにボールベアリングが入ってなくて”ブロンズベアリング”とABU公式では書いてたけど要するに真鍮のブッシュが入ってるだけで一個もボールベアリングが使われていない。けど、軽いシンペンとかやや飛距離出しにくいかな?と感じたけど、重量そこそこあるクランクベイトとか普通に飛距離出せる。古い方には実はボールベアリングぶち込んであって、昔は竿1本でなんでもやってたのでベイトで軽いルアーとかも投げるのでそうしていたけど、今回は用途的にクランク投げときゃ良いのでボールベアリングはいらん。スプール軸の曲がりも実用充分に直ってるようだし、ボールペン軸の遠心ブレーキブロックも問題なく機能しているようだ。5000と5500の違いはギア比と書いたけど、基本同時代では5500系がハイスピード版で、この時代の5000はハンドル一回転でスプールが5回弱回ってるのでネット情報と照らしておそらく1:4.7で、古物の1:3.6とかの5000ほどトロくて巻いてくるのがしんどいという感じはなく普通。古物の5500系と同じぐらい”高速化”されていてむしろディープクランクとか巻くには早すぎないほうが軽く巻けて好適だろうと思う。ギア比調べようとネット検索してると、非パーミングの古物の情報はいくらでもでてくるけど、パーミングで非ウルキャスの80年代初頭から中盤ぐらいの機種の情報がなかなか出てこず、しかたないのでツーテンの虎ファンさんにメールして問い合わせたけど、ABU関係の蔵書3冊みてもパーミングカップのモデルは唯一最近復刻されてたストライパーモデルぐらいしか紹介されていないとのことで、いかにこの実用性・完成度が高く無駄なモノがついていなくて、非パーミングの古物と、ウルキャスでIAR搭載の現行丸アブとの狭間の”美味しい機種”達が軽んじられているかが分かろうというもの。中古の相場的にも安いしパーミング非ウルキャス時代の丸アブは絶対的にお買い得とお薦めしておきます。

 現行の最新鋭のリールがなんぼ性能良くてメーカー側が”史上最高”を謳ったところで、3~5年後のモデルチェンジの後にはすぐに陳腐化が始まるのは明白。性能が良くて多少飛距離とか出るようになったからと言って、それがどうした?って感じで、そんなしょうもない違いで釣果に差が出るかよって話で、魚釣る程度の機能は30年とかを超える昔の道具でも既に充分備わってて、今時の先鋭化専門化して融通の効かん、軽さに振って耐久性を軽視しているアホみたいな道具より昔の基本性能がしっかりしている道具の方がなんだかんだで釣りがしやすいし、いつまでたっても陳腐化しないどころか使えば使うほどに愛着が湧いて”自分史上最高”に育っていくってのは、分かる人には分かるだろうし、信じたくない人には全く信じられないだろうと思う。
 「釣り具の性能は基本的に金額に比例する」とか言ってるバカの横っ面を、これからも良い魚のシッポでもってペチペチとひっぱたいてイラつかせるような釣りをしていこうと思う。陸っぱりで釣った5キロ近い根魚のシッポでペチペチされれば、さぞうっとうしかろうて。へっへっへ。ザマアミロ。

 まあ、釣り具の好みなんて人それぞれで、丸アブ一つとったって、ワシがベイトの釣りを改めて詰めてたときにF師匠が丸アブ詰め合わせセットを贈ってくれて、「パーミングカップの6500Cがナマジが使ってた5000と同じ時代ので使い心地とか似てるから合うと思うよ」と言っててまさにそのとおりだったぐらいで、好みなんて経験やら知識やら感覚やらで十人十色で当たり前。そうアドバイスしてくれたF師匠はIARぶっ壊すし6000番台のフット吹っ飛ばすしで、ラチェット式の古い非パーミングの6500Cに社外品の強化フレーム組んだのを愛用していた。真鍮製カップとかで重くて閉口する6500CSロケットクロームも丈夫で腐食に強いので左手サミングで長竿で使う遠投かご釣り師には人気が高かった。水面系バスマンや開高先生のファンなら古い5500Cは特別視するだろうし、巻きの遅い古い5000のその巻きの遅さを生かしてシーバス狙いに導入してるような御仁までいるぐらいで、みんな違ってみんな良くてあたりまえで、道具なんて好きなの使えばいいよとは思うんだけど、ろくでもない使いにくそうな道具にどんどん最新の道具がなっていくのを見てると、お節介だし、自分が死ぬまでに使う道具ぐらい既に確保してあるので関係ないといえば関係ないけど、天邪鬼のつとめとして、あんまアホな宣伝文句にだまされるな、意味のない流行に迎合するなって、しつこくしつこくクドクドと老婆心ながら繰り返さざるをえないのである。

5 件のコメント:

  1. 5000運用時、自覚してないと
    キャスト回数減少ってなりますから
    注意してください

    ベアリング無いけど飛ぶやんとか調子こいてぶっ飛ばすともろ手数が減ります
    シーバス相手だとのろのろ巻いてるのを魚に長く見せる為に遠投しますが
    これで手数が減ってしまいます。

    通常の80年代パーミング5500の
    ハンドル一回転53cmの速度ですと気にする程じゃないですが、
    5000、5000cギア比1/3.6の一回転40cmだともろ影響します。
    え、もうタイムアップなの!?って感じです。


    ハタ科に対しての効き目は判りませんが、
    シーバスとキビレには状況次第で上手くハマりますし、

    積極的にロッドアクションかませますし有効活用してやってください。
    最遅の1/3.6で大型掛かってもサオがアメ竿だと遅かろうとクソでかい鯉でも苦労はしないです。




    返信削除
    返信
    1. 5000愛用者からのアドバイス感謝です。
      チョイ早めを意識するか、あるいはいつも早く巻きがちで遅めを意識してるので”普通”に巻くか、いずれにせよ低速機だと意識しておくのが大事そうですね。

      削除
  2. エビス時代のパーミングカップ、82年に買ったのを回してみた。ハンドル1回転でスプール5回転弱なので、たぶん4.7かと

    返信削除
    返信
    1.  そうなると80年代前半の5000と5500cはギア比一緒かもですね。たしかにあんまり5000が遅い印象はなかったです。

      削除