2024年11月9日土曜日

デカアメミノー実戦投入部隊?

 今回のデカアメミノーは、実戦投入も視野に入れている。ということもあってだけど、一番上のマンズの「ストレッチ25+J」が実はマンズ最大のミノーではないことをあらかじめ陳謝することろである。他の2本はストーム「ビックマック」、スミスウィック「トップ20ログ」で、たぶんこいつらはブランド最大のミノーだろうと思う。

 ではマンズ最大のミノーは何か?ってなると、大きく外れてはいなくて、同じストレッチシリーズ最大の「ストレッチ30+」がそれで、ボディーだけで20センチ越えの30フィートダイバーのトローリング用ミノーでおそらく海でラパラ「CDマグ22」とかと同様に引っ張ってワフーだのツナだのを狙う代物だろう。でもってそれを買うかと考えたときに、一つには国内ネット中古市場でもちょくちょく出てくるので購入自体は可能だけど、5千円からしていて”クソ高い”。絶対欲しいというようなモノならそのぐらい払えば良いと思っているけど、正直ブログネタのためだけにそんな酔狂な買い物してていいほどナマジ家家計は余裕があるのかと考えたとき、いやあるまいって。物価高騰のおり財政厳しいけど、それでも趣味に使う金も重要とは思うにしても、あまりにも”無駄遣い”が過ぎる。ということで、一つ小さいモデルの「ストレッチ25+j」はちょっとボロ目なおかげでお安かったし、かつボディー約15cmリップ入れると約20cm、潜行能力は25フィートってのはトローリングでだろうにしても、かなり潜りそうではあり根魚底物狙いで対大物用として投げても良いだろうということで、予算を付けて購入してみた。

 ストーム「ビックマック」も、元来トローリング用のはずでリップ含めると18センチあるけど、海の、大きさの限界がイマイチ見えてこない根魚、底物用であれば特段大きすぎると言うこともないだろう。いわんや本体13.5センチの「トップ20ログ」おや、という感じで、この3つは主軸を張ることはないかもしれないけど、根魚底物狙いで対象が大型化し大型ルアーのアピール力が欲しくなったときに切る札として”お楽しみルアー”的な起用は充分想定できる。使いもせん無駄なルアーばっかり買ってたわけじゃないと、そう自分を納得させたい。

 マンズは、B級ルアー好きには特に人気のルアーを作ってきたメーカーであり、Dab氏の”b列伝”でその人気に火がついた感がある。我が家にも”行きつ戻りつ”な、ポッパーとバズペラスイッシャーの融合により、どこまでルアーは既成概念から遠くにたどり着けるのかを問うたかのような「トゥーファー」、柔らかく良い匂いつきという革新的な、ソフトプラスチックのワームの原点の1つである「ジェリーワーム」を作っておきながら、ハードな樹脂素材でトップからディープダイバーまで、システムクランクに先駆けて同一形状ボディーのルアーを展開して世に問うたのは革新的だったとは思うけど、なぜその形状が堅いのにミミズである必要があったのか?「ハードワーム」。このあたりのどっかおかしい開発能力はワシも大好きであるとともに困惑させられてきた。

 ところが、そういうB級なちょっとアレな路線もあるけど、実力派のルアーも多数生んできたブランドであり、「フロッグマン」が見た目の奇妙さからB列伝入りしているのはワシャ解せぬ。背びれつきのペンシルベイト「マンダンサー」も格好良くて人気あるのでワシには買えん値段になってる。っていうなかで、特にマンズが実釣能力ありの方面で得意なのは、プラグ以外では、ジェリーワームに代表される柔らか系で特にその名もずばりな「ザ・フロッグ」にはライギョ釣りでお世話になった。テールスピンジグの元祖「リトルジョージ」も今でも充分通用する単純明快な実釣派ルアーでカヤックでのナブラ撃ちで多用してたので在庫しまくっている。ボディーがザリガニのクロージョージも同系統だけど、なぜかその金物系のはずのリトルジョージを大型化して樹脂ボディーにした「スーパージョージ」を作ってしまうのはB級ルアーの大御所マンズの面目躍如というところか。そしてプラグ方面でマンズが伝統的に得意なのは、クランクベイト方面で、米南部アラバマでのマッディーウォーターで激しく動いてアピール力が強いクランクの需要に対応し、レザーバックシリーズとか昔から定番化していて、「ワンマイナス」では水面直下ブリブリ系のクランクという新ジャンルが生じたほどの影響をルアーの歴史に与えた。そして、今現在のレーザーバックとかの”豚系”から発展した、よく潜りよく暴れる「デプスプラス」シリーズにそれらの伝統は引き継がれ、ワシも根魚クランクに「+15」を投入している。デプスプラス系には基本潜行深度フィート数が名前について、例外は潜らない「1-」とか。

 この、クランクのデプスプラスシリーズから派生して、潜行深度によってシステム化されたミノーシリーズが「ストレッチ」シリーズで、まさにクランクをミョーンと引き延ばしたような太くて暴れん坊なボディーに、ディープダイバーにはクランク譲りの先がヘラ状に曲がったリップがついている。「ストレッチ+25ジョイント」はトローリングでだと思うけど、潜行深度25フィートということは7.5mまで潜るとされているわけで、キャスティングでもそこそこの深度に達するのではないかと期待している。5m潜ってくれれば6m底とかの底からチョイ上の棚を引けて、デカさのアピール力とあわせてヒラメとかの底物をとらえうる弾になるかもと期待している。

 ストームの「ビックマック」もデカいリップがボディーと一体化するように突き出てて18センチの巨体を形作っている、トローリングでは相当の深度を引っ張れるモノだと思うので、まあマンズモノとあわせて実弾として使用可能か試していきたいところ。ストーム独特の銀ウロコ模様の味わい深さは我らオッサン世代じゃないと分からんだろうけど実にいいんだよね。

 ストームというと、ラパラ傘下の新生ストームブランドには結構お世話になっている。今でもメッキ釣りチヌ釣りに愛用している「フラッタースティック4」は安くてよく釣れるシンペンだし、これの7センチはダイキリさんによく釣れると教えてもらって東京湾流入河川のバチ抜けで愛用していて良い仕事してくれた。「チャグバグ」も現行の縦浮きラトル有りは、今時のソルト用ポッパーとして必要十分な感じの優秀さを備えていて、ガサッと在庫してある。これ買った頃は円安じゃなくて、実弾補充に海外通販でまとめ買いはお約束だった。まあ円安でも海外からお買いもんしてるから、こんなネタで書きまくってるわけで、円安もワシの病気を止めることはできんのじゃ。アタイ病気が憎いッ!

 でも「チャグバグ」といえば昔のラトルなしの水平浮きのが想い出深い。ストーム独特の銀ウロコ模様のは大人になって買ったけど、少年時代はブルフロッグ柄のチャグバグを右に左に首降らせてバスを釣っていた。懐かしい想い出。そして、しっぽのワームをフラスカートに換装した「リルタビー」が学生時代得意にしていたクランクベイトで、最近になって「DDT」「タイニータビー」「リルタビー」のタビーズ3兄弟を揃えてしまった。タビーズだけストーム独特の立体目ではないのはこいつらだけ別会社で作ってたのを金型ごと買い取ったから、と聞いてたんだけど、どうも真相はストームの別ブランドで作ってたタビーズを後に昇格させてストームブランド扱いにしたってのが正しいようだ。まあでもタビーズはマイナーでストームブランドのクランクと言ったら、「ホットN」「ウイグルワート」「ファッツO」系列で、ホットNに関してはシーバス用に導入決定して仕入れまくって、結果がちょっと出たあたりでご近所のシーバスが絶不調期に入ってしまい、実力発揮ささられていないのがもどかしい。軽くて投げにくい分動きは最高なのよ。

 そんなストームのミノーとしては、我が国ではペラッペラの「スーパーシャイナー」がオッサンなら思い浮かぶけど、あっちじゃ「サンダースティック」はそれなりに人気があるらしく、ストーム最大ミノーの候補には「シャローサンダー」15センチと「シャローマック」15センチもあったけど、鼻差というか突き出たリップの差で「ビックマック」がストーム最大ミノーの栄冠に輝いた。

 で最後にスミスウィック「トップ20ログ」、これは常識的な大きさの長いリップを持ったミノーって感じで、普通に使えるだろう。スミスウィックのログシリーズの大きいやつでデカログとか呼ばれる「パーフェクト10ログ」のロングビル版ということで、13.5cmの本体。

 スミスウィックのログってワシの感覚だと、あるときいきなり出てきて、米国ではロングAに匹敵するジャークベイトとして人気とか紹介しだされて、スミスウィックってダブルスイッシャーの「デビルズホース」とかの木製ルアーのメーカーという印象だったので、なんじゃそりゃ?な感じだった。ログ自体は古くからあるルアーのようだけど、日本に紹介されたのはトーナメントが流行りだしたあたりの、わりと遅くだったように思う。他にスミスウィックといえば、尻小玉がついている系のペンシル「ツースピック」、クランクの「ボージャック」ぐらいで地味な印象のメーカーで、ログは実はこれまで使ったことがなかった。ログはジャークベイトの名作って刷り込まれているけど、ミノーをジャークして使うこと自体少ない上にロングAはしこたま在庫しているし、アメミノーならレーベルミノーもあって間に合ってる感から購入に至ってなかった。そういうわけで苦手意識もあったけど、これを機会に馴染んでしまうのも一興かもしれない。数字の20は20フィート潜ることを表しているようなのでそれが本当なら6mダイバーである。そこまで潜らなくても出番は作れそうに思う。

 ということで、今回のルアー図鑑うすしお味第74弾、デカアメミノーネタも終盤戦の5回目はマンズ、ストーム、スミスウィックの深く潜って底物を誘ってくれそうなデカミノー達でいってみました。次は渋いというか地味というか、これまた実用性はありそうなところをいってみますので、お好きな人は引き続きお楽しみに。写真の「レロイブラウン」は、そういえばドピンクの派手さにやられて中古屋で手が出てしまったのがあったのを思い出して蔵から発掘、最後のおまけだよ。

2 件のコメント:

  1. ストームのシャイナーとレーベルミノー、84年頃のダイワのカタログにあったのが滅茶苦茶懐かしいです。
    シャイナーなんかウイグルワートやチャグバグなんかに埋もれてる感じですが、
    ジジイになった今の視点だとバス以外に色々と可能性感じさせるモノがありますね




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    1. 我々の世代だとそのへんはツボですよね。
      埋もれてる人気薄のルアーとか誰も使ってないから良いかもしれません。

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