同居人の母方の祖母が先日亡くなり、私も昨日通夜に参列お別れをしてきた。終電で東北からとんぼ返りで帰ってきて疲れたけど、出発前にお別れをすることができてよかった。
94歳まで長生きし、子や孫、曾孫に恵まれた、幸せな人生だったのだと思う。思って、あんまり悲しんだりするのもちょっと違うようにも思うのだが、やっぱりどうしても寂しい。
同居人のお母さんの実家は、川沿いのリンゴ畑を挟んだ山道のそばの大きな昔風の家で、お爺さんがご在命のころは前の川の「入漁券」を売っていたこともあり、釣りの行きしな帰りしな、「お茶ッコ飲まいん(飲んでいきなさい)」と、掘りごたつによばれて漬け物食べたり、オニヤンマも周回コースにしている庭に面した廊下で風に吹かれながら昼寝したり。
いつも楽しい休みの日にしか行っていないということをさっ引いても、良い思い出しかない場所である。
その、玄関はいってすぐの部屋の掘りごたつ(夏には布団はかかっていないので「堀座卓」か?)にいつもいて、にこにこと我々客人を迎えてくれて、あれこれ世話を焼いてくれたのが、故人の思い出。
なぜか、孫である同居人やその兄弟にも「ばあちゃん」ではなく「かあちゃん」と呼ばれて慕われていた。
かあちゃんは掘りごたつの奥の席にいつもいるもんだと漠然と感じていたが、もういない。
いつも優しくしてくれてありがとう。心からご冥福をお祈りします。
今日の夕方部屋を出発。日付変更線を行ったり来たり、遙か遠くキリバス共和国クリスマス島まで、20キロUPのロウニンアジを求めて行ってきます。
腰は痛みはなくて「違和感」程度に収まって、道具も何とか最終的に収まって、後は行って結果を出すだけ。
勝負は終わってみないとわからない。未来予想は不可能。
そんなの関係ないじゃんよ、今は完全勝利を確信して行くじゃんよ!
昔、部屋のパソコンのスクリーンセーバーは釣った魚が数秒単位の切り替えで次々現れる設定になっていたが、それをみて同居人が「あんたが死ぬ間際にみる走馬燈みたい」と言っていた。
いまわの際に脳内スクリーンにドアップで表示されるような、とびきりの1匹を釣るじゃんよ!
2014年9月22日月曜日
2014年9月14日日曜日
敗者復活戦
いよいよ来週22日からに迫った、人生2度目のクリスマス島遠征。
準備はバッチリのつもりだったが、実際に荷物を詰めてみると、削りに削った精鋭チームのつもりだったがルアーがやっぱり多すぎる。
S-POP、ロングペン、GTP、ブルポッパー(及び旧サーフェスブルGT)の4種の色違いサイズ違いがほとんどで、加えてダイビングペンシル系がいくつかと、いただき物のお勧めルアーでなんだかんだで30くらいあるだろうか?
木製ルアーはカップが欠けたりするので基本大型ボックスに入れて背中に背負うか長モノはロッドケースの隙間に入れる。
ブルポッパーは発砲樹脂製で丈夫なので、現地で使う布製タックルバックに収納してリュックにぶち込めばOK。こういう点でも優秀なルアーだ。
写真は断腸の思いで、精鋭部隊からさらに削って置いていく候補だったのだが、何とか持っていく方法がないかと、「手荷物に入れて機内持ち込みってできる?」と旅行会社勤務のケン一に相談したら「基本デカいジグとかでもフック外してあれば持ち込みOKやけど、GT用のペンシルはちょっとした棍棒やし微妙やな、重量オーバーで追加料金食らってもいいから預けるバックに詰め込んだ方が良いんとちゃうか」とのことであった。
確かに、フックが付いていなくとも30センチの木の棒に鉛が付いているモノは、少なくとも爪切りとかよりハイジャックする役に立ちそう。
今のところ、左端のガンズシンキングはこのタイプは他に持っていかないので復帰、黒のサーフェスブルGTは3個を2個に減らすつもりだったがやっぱり3個で、そして30センチ近いレッドヘッド黄色のロングペンが、なんだか「オレを連れて行ってくれたら良い仕事するゼ」と訴えているように感じるので、この3個は何とか持って行くべく隙間を作ろう。
敗者復活組のこいつらが良い仕事してくれるとネタ的には面白いのだが。さて。
ノットも河原の木相手にファイト練習して良い感じに煮詰まったと思うし、筋トレと素振りで肩も良い感じにできあがってて、試し投げの時は結構竿を振り切れていて良い塩梅である。
良い塩梅なんだが、腰が痛い。
先週、出張で現場で立ったり座ったりの仕事と、電車で飛行機でと移動が多かったせいもあって、おもいっきり腰に来た。土曜は尾てい骨にズシンとした痛みが居座っていてかなりヤバ目な嫌な感じだったが、今日は普通の腰痛レベルに戻った。今日明日釣りも控えておとなしく養生して、万全の準備としたい。
いま、パソコンのUSB端子から充電していたキンドル用の予備バッテリーも充電完了となった。
ケン一と話したときにも話題になったが、年々体力は衰えていくので、そろそろ体力勝負なハードな釣りモノはやっつけておかないと、タイムリミットが迫ってきたように思う。
ロウニンアジ20キロアップ釣れるまで、毎年クリスマス行脚だと心に決めているが、今年決めてしまいたいし、それなりの体調で現地につければ、いつもの何の根拠もない自信だが、絶対釣れると自分の中で確定している。
釣りに絶対など無いと知りすぎているぐらいに知っているが、それでもなおあふれ出る絶対感!
準備はバッチリのつもりだったが、実際に荷物を詰めてみると、削りに削った精鋭チームのつもりだったがルアーがやっぱり多すぎる。
S-POP、ロングペン、GTP、ブルポッパー(及び旧サーフェスブルGT)の4種の色違いサイズ違いがほとんどで、加えてダイビングペンシル系がいくつかと、いただき物のお勧めルアーでなんだかんだで30くらいあるだろうか?
木製ルアーはカップが欠けたりするので基本大型ボックスに入れて背中に背負うか長モノはロッドケースの隙間に入れる。
ブルポッパーは発砲樹脂製で丈夫なので、現地で使う布製タックルバックに収納してリュックにぶち込めばOK。こういう点でも優秀なルアーだ。
写真は断腸の思いで、精鋭部隊からさらに削って置いていく候補だったのだが、何とか持っていく方法がないかと、「手荷物に入れて機内持ち込みってできる?」と旅行会社勤務のケン一に相談したら「基本デカいジグとかでもフック外してあれば持ち込みOKやけど、GT用のペンシルはちょっとした棍棒やし微妙やな、重量オーバーで追加料金食らってもいいから預けるバックに詰め込んだ方が良いんとちゃうか」とのことであった。
確かに、フックが付いていなくとも30センチの木の棒に鉛が付いているモノは、少なくとも爪切りとかよりハイジャックする役に立ちそう。
今のところ、左端のガンズシンキングはこのタイプは他に持っていかないので復帰、黒のサーフェスブルGTは3個を2個に減らすつもりだったがやっぱり3個で、そして30センチ近いレッドヘッド黄色のロングペンが、なんだか「オレを連れて行ってくれたら良い仕事するゼ」と訴えているように感じるので、この3個は何とか持って行くべく隙間を作ろう。
敗者復活組のこいつらが良い仕事してくれるとネタ的には面白いのだが。さて。
ノットも河原の木相手にファイト練習して良い感じに煮詰まったと思うし、筋トレと素振りで肩も良い感じにできあがってて、試し投げの時は結構竿を振り切れていて良い塩梅である。
良い塩梅なんだが、腰が痛い。
先週、出張で現場で立ったり座ったりの仕事と、電車で飛行機でと移動が多かったせいもあって、おもいっきり腰に来た。土曜は尾てい骨にズシンとした痛みが居座っていてかなりヤバ目な嫌な感じだったが、今日は普通の腰痛レベルに戻った。今日明日釣りも控えておとなしく養生して、万全の準備としたい。
いま、パソコンのUSB端子から充電していたキンドル用の予備バッテリーも充電完了となった。
ケン一と話したときにも話題になったが、年々体力は衰えていくので、そろそろ体力勝負なハードな釣りモノはやっつけておかないと、タイムリミットが迫ってきたように思う。
ロウニンアジ20キロアップ釣れるまで、毎年クリスマス行脚だと心に決めているが、今年決めてしまいたいし、それなりの体調で現地につければ、いつもの何の根拠もない自信だが、絶対釣れると自分の中で確定している。
釣りに絶対など無いと知りすぎているぐらいに知っているが、それでもなおあふれ出る絶対感!
2014年9月6日土曜日
錦織圭を肯定する
クッソ地上波で流しやがんねえんでやんの、どっかネットで有料放送とか探すか?
四大大会の一つ全米オープンで日本人男子90うん年ぶりだかで準決進出とかで盛り上がっているが、こういう突き抜けてくれるやつが出てくる度に、「体格で劣る日本人はテニスでは世界のトップとは戦えない」とか言ってたヤツら全員並べて反省の言葉を述べさせたいと激しく思う。
野球でもメジャーでは日本の「野球」は通用しないとかいってたら、別にそんなことなくて野茂が投げれば大丈夫だったのに、次は野手はパワーヒッターの多いアメリカでは通用しないとか言い始めて、それも嘘でイチローがこれでもかっていうぐらい通用してしまったり。
何でそんなに一生懸命否定しなければいけない理由があるのかよく分からないぐらいに、自分の事ですらない他人の可能性を否定するような台詞を吐きたがるやつがいるのか理解に苦しむ。
そんなに簡単に他人に成功されたら、ショボイ自分の価値がさらに下がるからとか、そういうくだらねえ了見の狭さがあるように感じて聞く度に気分が悪い。
サッカー日本代表の本田が「ワールドカップで優勝する」って言ってるのを、日本のレベルでは無理に決まってる大口叩きやがってとかいう意見も目にするが、じゃあオマエは自分の国の代表チームのエースが「僕らベスト8ぐらいが精一杯なんでそのぐらい目指します」とか言っちゃう腰抜けで良いと思うのかと問いたい。結果がショボかったので戦犯扱いされてるけど勝負に参加するのに優勝狙わんでどうするよと思うのだが。
昔アジア予選勝ち抜けなかった「ドーハの悲劇」とか見てる世代としてはアジア予選勝って当たり前なんてずいぶん強くなったと思う。マスコミがさも本戦勝ち上がって当たり前みたいに煽るからガッカリするかもしれないけど、グループリーグ敗退でもそんな悪くはないって正直思う。
サッカーもそのうち欧州勢、南米勢に勝てないとかいう状況をぶち破って目にモノ見せてやってくれと思う。勝負なんて時の運もあるし可能性はあるんだからぶちかましてくれ。
まあでもとりあえずぶちかまして欲しいのは、数時間後に世界ランク1位のジョコビッチとやる錦織君にである。
ジョコビッチ、「本場の選手が勝てなくなる」という意味を表すのに「ウインブルドン現象」とか言われちゃってたぐらい、永く勝てなかった英国テニス界の77年の呪いを解いて好調な英国テニス界の王子様マレーをぶっ飛ばして勝ち上がってきていて絶好調っぽい。コテンパンにされてもおかしくないけど、勝って欲しい。勝負は終わってみなきゃわからない。終わって朝起きたら決勝進出のニュースが見たい。
私は軟式庭球モノだったので、それほど硬式テニスは熱心に見てきたわけではなかった。伊達公子選手の若い頃とかはさすがにTV放送も多かったので見てたけど、男子は当時はレンドルとか速いサーブ打つ高身長の選手がサービスゲームキープで勝っていくようなイメージがあってラリーが少なく正直女子の方が見ていて面白かったように思う。ちなみに伊達選手のランキング自己最高は4位!当時の女王グラフとかとも良い試合してたし日本人で伊達選手以上っていうのはもう無いのかなと思ってしまっていたが、錦織圭選手はもっと行くような気がしてきている。
跳び上がって高い打点で打ち込む「エアケイ」ひっさげて、ツアー初優勝とかして注目されだしてぐらいから、TVでもちょくちょく試合の様子が放送されるようになったので、たまに見ているが、テニスの進化に正直驚かされる。速いサーブ打ってエース連発でおしまいというようなのは少なくて、リターンが物理的におかしい感じがするぐらいに凄い角度で凄いスピードで決まる。
錦織選手、コイントスで勝つとリターン取ったりすることもあって、サーブ有利というイメージがあったのでナンジャそれと思わされるが、リターンを順回転のドライブで落としてるんだろうけどあり得ないぐらいクロスに絞って厳しくたたき込んで決めてしまうのとかみると、昔みてたのとは違う競技にさえ感じる。
体格に恵まれてるわけでもないし、怪我にもよく泣かされているように見受けるが、凄いのは怪我でしばらく休んで手術とかした後復帰すると、あからさまにレベルアップして好成績をたたき出してくるという事実。マンガの主人公のピンチのあとの覚醒のようなことを現実でやってくれる。そこに痺れる憧れるゥ。
若い頃、フロリダのテニススクールで修行したらしいのだが、そのスクールにはシャラポア選手もいて、錦織君いつもナイター使って遅くまで練習しているシャラポア嬢に感心したとかいうエピソードを読んだことあるが、つまりようするに同じだけ遅くまでコートに錦織君もいたということだろう。
私は錦織圭選手の可能性を肯定する。
そしてきっともっと世界中のテニスファンが彼の強さを肯定するようになるだろう。
四大大会の一つ全米オープンで日本人男子90うん年ぶりだかで準決進出とかで盛り上がっているが、こういう突き抜けてくれるやつが出てくる度に、「体格で劣る日本人はテニスでは世界のトップとは戦えない」とか言ってたヤツら全員並べて反省の言葉を述べさせたいと激しく思う。
野球でもメジャーでは日本の「野球」は通用しないとかいってたら、別にそんなことなくて野茂が投げれば大丈夫だったのに、次は野手はパワーヒッターの多いアメリカでは通用しないとか言い始めて、それも嘘でイチローがこれでもかっていうぐらい通用してしまったり。
何でそんなに一生懸命否定しなければいけない理由があるのかよく分からないぐらいに、自分の事ですらない他人の可能性を否定するような台詞を吐きたがるやつがいるのか理解に苦しむ。
そんなに簡単に他人に成功されたら、ショボイ自分の価値がさらに下がるからとか、そういうくだらねえ了見の狭さがあるように感じて聞く度に気分が悪い。
サッカー日本代表の本田が「ワールドカップで優勝する」って言ってるのを、日本のレベルでは無理に決まってる大口叩きやがってとかいう意見も目にするが、じゃあオマエは自分の国の代表チームのエースが「僕らベスト8ぐらいが精一杯なんでそのぐらい目指します」とか言っちゃう腰抜けで良いと思うのかと問いたい。結果がショボかったので戦犯扱いされてるけど勝負に参加するのに優勝狙わんでどうするよと思うのだが。
昔アジア予選勝ち抜けなかった「ドーハの悲劇」とか見てる世代としてはアジア予選勝って当たり前なんてずいぶん強くなったと思う。マスコミがさも本戦勝ち上がって当たり前みたいに煽るからガッカリするかもしれないけど、グループリーグ敗退でもそんな悪くはないって正直思う。
サッカーもそのうち欧州勢、南米勢に勝てないとかいう状況をぶち破って目にモノ見せてやってくれと思う。勝負なんて時の運もあるし可能性はあるんだからぶちかましてくれ。
まあでもとりあえずぶちかまして欲しいのは、数時間後に世界ランク1位のジョコビッチとやる錦織君にである。
ジョコビッチ、「本場の選手が勝てなくなる」という意味を表すのに「ウインブルドン現象」とか言われちゃってたぐらい、永く勝てなかった英国テニス界の77年の呪いを解いて好調な英国テニス界の王子様マレーをぶっ飛ばして勝ち上がってきていて絶好調っぽい。コテンパンにされてもおかしくないけど、勝って欲しい。勝負は終わってみなきゃわからない。終わって朝起きたら決勝進出のニュースが見たい。
私は軟式庭球モノだったので、それほど硬式テニスは熱心に見てきたわけではなかった。伊達公子選手の若い頃とかはさすがにTV放送も多かったので見てたけど、男子は当時はレンドルとか速いサーブ打つ高身長の選手がサービスゲームキープで勝っていくようなイメージがあってラリーが少なく正直女子の方が見ていて面白かったように思う。ちなみに伊達選手のランキング自己最高は4位!当時の女王グラフとかとも良い試合してたし日本人で伊達選手以上っていうのはもう無いのかなと思ってしまっていたが、錦織圭選手はもっと行くような気がしてきている。
跳び上がって高い打点で打ち込む「エアケイ」ひっさげて、ツアー初優勝とかして注目されだしてぐらいから、TVでもちょくちょく試合の様子が放送されるようになったので、たまに見ているが、テニスの進化に正直驚かされる。速いサーブ打ってエース連発でおしまいというようなのは少なくて、リターンが物理的におかしい感じがするぐらいに凄い角度で凄いスピードで決まる。
錦織選手、コイントスで勝つとリターン取ったりすることもあって、サーブ有利というイメージがあったのでナンジャそれと思わされるが、リターンを順回転のドライブで落としてるんだろうけどあり得ないぐらいクロスに絞って厳しくたたき込んで決めてしまうのとかみると、昔みてたのとは違う競技にさえ感じる。
体格に恵まれてるわけでもないし、怪我にもよく泣かされているように見受けるが、凄いのは怪我でしばらく休んで手術とかした後復帰すると、あからさまにレベルアップして好成績をたたき出してくるという事実。マンガの主人公のピンチのあとの覚醒のようなことを現実でやってくれる。そこに痺れる憧れるゥ。
若い頃、フロリダのテニススクールで修行したらしいのだが、そのスクールにはシャラポア選手もいて、錦織君いつもナイター使って遅くまで練習しているシャラポア嬢に感心したとかいうエピソードを読んだことあるが、つまりようするに同じだけ遅くまでコートに錦織君もいたということだろう。
私は錦織圭選手の可能性を肯定する。
そしてきっともっと世界中のテニスファンが彼の強さを肯定するようになるだろう。
2014年8月31日日曜日
魚釣りでゴミしか釣れないという描写で釣れるゴミの定番は長靴と手袋だが私は手袋しか釣ったことがない
15年以上前、ロウニンアジを釣りに行こう!ということになって、ロッドとリールを手に入れた。今も使っているGIANT86Tと7500SSである。PEラインも巻いて早速海岸にキャスティング練習に出向いた。
小1時間も投げただろうか、手の平の皮が豆がつぶれてベロベロに剥げた。
釣り用のグローブについては雑誌の釣行記やビデオなんかでは、フィッシャーマン社製のとかを使っているようだったが、ファッションで格好いいからしているだけで意味はないのかと思っていた。手の皮剥けまくって、GTタックルクラスを扱うにはグローブが必須だと理解してフィシャーマンのグローブをとりあえず買った。
結構丈夫で、甲の部分がメッシュになっていて汗かいても蒸れずに良い塩梅だったが、いかんせん高かった。他の釣り具メーカーのものもそうだが、まともなメーカーの釣り用のグローブは3000円以上とか割と高価であった。たまにしか行かない遠征用なので多少の出費は良いかとも思うのだが、「割と軍手でもいけるし、ホームセンターで売ってる革手袋はもっと良いよ」という話も聞いて、フィッシャーマンのグローブは同居人用にして、革手袋を買ってみた。これが思いのほか使い心地が良かった。通気性、通水性がイマイチだったけど「しっとり」とちょうど良い塩梅の滑りにくさでロッドやリールを握れて、耐久性もかなり良く丈夫。何年も遠征を友にした。だんだんくたびれて穴が繕っても追いつかなくなって、新しいのに買い換えた。
ところが、買い換えたのが失敗で、つかみやすさとかの性能は問題なかったけど、オレンジ色のを買ったのだが、その皮を染める染料が人の皮もよく染めてくれて、濡れると特にひどく、使って2,3日手がオレンジ色に染まった。
再度、染色していない革手袋を買いに行くと、ちょうど良い製品が棚に無く、隣に合成皮革の日曜大工用グローブコーナーというのがあって、はめたままでもボルト拾ったりできるフィット感とか書かれている商品があって、耐久性はともかく使い心地は悪くなさそうなので、ものは試しと買ってみた。
写真で確認すると2007年から使っている。遠征とカヤックの釣りに使っているが、6年以上使ってやっとラインを引っかける右手人差し指に穴が空いた。
耐久性も充分である。
空いた穴は繕ってしばらく使うが、そろそろ崩壊するのも見越して、次のを買っておくべきと思って、似たようなのを買って来て、遠征前に試したのだが、これが意外に同じような感触ではなく、グリップが良すぎて滑らず逆に回転するスプールに巻き込まれそうで怖い。
意外に微妙なものなんだなと認識し、まあ1000円しない程度の安い製品だし、もう売ってないかもとは思いつつも、検索かけてみたらヒット。やっぱりいい製品は売れ続けるということか。
MITANI社の「Mテック」というシリーズである。
実用品なので黒しか色がラインナップされていないけど、ちょっとコジャレたカラーで釣具屋で売り出したら席巻しちゃいそうな品質。値段と性能のバランスが良い塩梅。
見た目にこだわらないのなら「Mテック」お勧めします。
こういう実用品っぽいオシャレっぽくないのが逆に男臭くて一周回って格好いいような気も若干してます。
小1時間も投げただろうか、手の平の皮が豆がつぶれてベロベロに剥げた。
釣り用のグローブについては雑誌の釣行記やビデオなんかでは、フィッシャーマン社製のとかを使っているようだったが、ファッションで格好いいからしているだけで意味はないのかと思っていた。手の皮剥けまくって、GTタックルクラスを扱うにはグローブが必須だと理解してフィシャーマンのグローブをとりあえず買った。
結構丈夫で、甲の部分がメッシュになっていて汗かいても蒸れずに良い塩梅だったが、いかんせん高かった。他の釣り具メーカーのものもそうだが、まともなメーカーの釣り用のグローブは3000円以上とか割と高価であった。たまにしか行かない遠征用なので多少の出費は良いかとも思うのだが、「割と軍手でもいけるし、ホームセンターで売ってる革手袋はもっと良いよ」という話も聞いて、フィッシャーマンのグローブは同居人用にして、革手袋を買ってみた。これが思いのほか使い心地が良かった。通気性、通水性がイマイチだったけど「しっとり」とちょうど良い塩梅の滑りにくさでロッドやリールを握れて、耐久性もかなり良く丈夫。何年も遠征を友にした。だんだんくたびれて穴が繕っても追いつかなくなって、新しいのに買い換えた。
ところが、買い換えたのが失敗で、つかみやすさとかの性能は問題なかったけど、オレンジ色のを買ったのだが、その皮を染める染料が人の皮もよく染めてくれて、濡れると特にひどく、使って2,3日手がオレンジ色に染まった。
再度、染色していない革手袋を買いに行くと、ちょうど良い製品が棚に無く、隣に合成皮革の日曜大工用グローブコーナーというのがあって、はめたままでもボルト拾ったりできるフィット感とか書かれている商品があって、耐久性はともかく使い心地は悪くなさそうなので、ものは試しと買ってみた。
写真で確認すると2007年から使っている。遠征とカヤックの釣りに使っているが、6年以上使ってやっとラインを引っかける右手人差し指に穴が空いた。
耐久性も充分である。
空いた穴は繕ってしばらく使うが、そろそろ崩壊するのも見越して、次のを買っておくべきと思って、似たようなのを買って来て、遠征前に試したのだが、これが意外に同じような感触ではなく、グリップが良すぎて滑らず逆に回転するスプールに巻き込まれそうで怖い。
意外に微妙なものなんだなと認識し、まあ1000円しない程度の安い製品だし、もう売ってないかもとは思いつつも、検索かけてみたらヒット。やっぱりいい製品は売れ続けるということか。
MITANI社の「Mテック」というシリーズである。
実用品なので黒しか色がラインナップされていないけど、ちょっとコジャレたカラーで釣具屋で売り出したら席巻しちゃいそうな品質。値段と性能のバランスが良い塩梅。
見た目にこだわらないのなら「Mテック」お勧めします。
こういう実用品っぽいオシャレっぽくないのが逆に男臭くて一周回って格好いいような気も若干してます。
2014年8月24日日曜日
足もとをかためる
渋谷のハチ公前のスクランブル交差点は、初めて来たときも衝撃だったが、その後もいつまでたっても田舎者には慣れることがないというか理解できないぐらいに人が多い。
普段利用している渋谷の釣り具屋群はハチ公前と逆側なので、そこまで人が多くない。人混み苦手な私としてはハチ公側には行きたくないのが正直なところ。
だがしかし、土曜は意を決して渋谷センター街に突入して来た。
靴屋が何件もあって靴を探すならここか神田のスポーツ店街だと思う。
最近は何でもネットで売ってて通販利用が多くなっているが、先日、懸案の船の上で履く用にボート用っぽいアディダスの靴を通販で買ったら、ちょっと履き心地に不安を感じるところがあった。最近は履いてみてサイズが合わなかったら返品や交換可能なネットショップも多いが、履き比べていいのを探すにはやっぱり実店舗が話が早いだろうということで行ってきた。
写真のニューバランスのは、足の幅が広い私にもちょうどいい形で、裏面のパターンも滑りにくそうだし、濡れてもメッシュで乾きやすそうなのでいくつか試し履きしたなかから一番良さげだろうと買ってみた。これと、先日買ったのと両方試してみたい。
靴底にゴム系の素材が使われていた昔は、黒の靴底は甲板上に黒い跡がつくので船の上では履かないのがマナーだったけど、最近の素材はあまりそういうことは気にしなくていいのか靴底の色がどうこうという話は聞かなくなった。
これまで船の上で履く靴はずっとキャンパス地のデッキシューズを愛用していた。安いし、ぺったんこにしたら持ち運び楽だし、木の板やFRPの甲板上で滑りにくいし結構乾くのも早いしで、デッキって甲板のことじゃないかと思ってるんだけど、だったらデッキシューズでイイじゃんと思っていた。
ところが、ここしばらく遠征時デッキシューズを履いた後に靴ズレがひどい。親指の付け根のあたりと親指の爪が痛くなる。昔同じ靴を履いていても平気だったので足の形が変わったのかもしれない。
ということで代わりの靴を探していたが、なかなかにこれが悩ましい。
滑りにくいことだけを考えれば、テニスシューズとか底のパターンがあまりデコボコしていないスニーカーが良いと思うけど、濡れることを想定すると乾きにくそうでいまいち。
いっそサンダルというのも有りかとも思う。沖縄で漁師サンダルとか呼んでるタイプのゴム草履でもクロックスでも涼しいし、滑らないし、濡れても大丈夫。
ただ、漁師サンダルは指が外にでているのでぶつけたり、魚が船上で暴れたときとかに怪我する可能性はちょっとある。まあ気にするほどでもないけど。あと、玄人っぽいアイテムなので私ごときが履くとちょっとあざといというか生意気な気がする。
クロックスは性能的には問題ないと思うんだけど、なぜか生理的にだめだ。玩具っぽい見た目がイヤなのかなんなのか、人様が履いている分にはなにも感じないが、自分が履いているところを想像すると嫌悪感が走る。ややこしいオッサンである。
で、今回買ったような水遊び用の靴を選んだのだが、水遊び用のでもちょっとした磯遊びを想定した物だと、靴底のデコボコが大きくて甲板上で滑りやすいのがある。カヤック乗るときに使っている物は、試しにシイラ釣りで使ったときに波で揺れる船上で滑って踏ん張れずに転んでいる。
足の形さえ幅広の変な形でなければデッキシューズ履き続けて悩まずにすむのだが、靴は足にフィットしていないと結構地味に靴ズレでダメージを食らうので悩むのである。いっそ裸足でやるか?とも思ってしまう。
でもって無事靴をゲットした後は、Tベリー、J屋、Sスイと釣具屋巡りをし105LBのショックリーダーをゲット。ついでにJ屋の隣のドラッグストアでフェイタスを買っておいた。
遠征の旅では毎日ひたすら釣って、帰ってきたら飯食ってストレッチして湿布貼って寝て、という日程を繰り返す体育会系の合宿みたいな日々が続く。最近湿布はフェイタスがお気に入りである。腰が痛い手首が痛いとぼやきながら、毎日漁に出てしんどい漁労作業に従事する日々。
仕事であれば結構な給料もらえるようなハードワークだが、釣り人は金払ってやっているのである。
いい加減疲れて船上で転がって寝てるのに、「いいジアイだからサボらず投げんかい!」とたたき起こされたりすると、南の島にバカンスに来ているのに「ここは蟹工船か?」とか頭によぎるのであった。
そういうのも含めて、遠征の釣りは楽しいんである。
普段利用している渋谷の釣り具屋群はハチ公前と逆側なので、そこまで人が多くない。人混み苦手な私としてはハチ公側には行きたくないのが正直なところ。
だがしかし、土曜は意を決して渋谷センター街に突入して来た。
靴屋が何件もあって靴を探すならここか神田のスポーツ店街だと思う。
最近は何でもネットで売ってて通販利用が多くなっているが、先日、懸案の船の上で履く用にボート用っぽいアディダスの靴を通販で買ったら、ちょっと履き心地に不安を感じるところがあった。最近は履いてみてサイズが合わなかったら返品や交換可能なネットショップも多いが、履き比べていいのを探すにはやっぱり実店舗が話が早いだろうということで行ってきた。
写真のニューバランスのは、足の幅が広い私にもちょうどいい形で、裏面のパターンも滑りにくそうだし、濡れてもメッシュで乾きやすそうなのでいくつか試し履きしたなかから一番良さげだろうと買ってみた。これと、先日買ったのと両方試してみたい。
靴底にゴム系の素材が使われていた昔は、黒の靴底は甲板上に黒い跡がつくので船の上では履かないのがマナーだったけど、最近の素材はあまりそういうことは気にしなくていいのか靴底の色がどうこうという話は聞かなくなった。
これまで船の上で履く靴はずっとキャンパス地のデッキシューズを愛用していた。安いし、ぺったんこにしたら持ち運び楽だし、木の板やFRPの甲板上で滑りにくいし結構乾くのも早いしで、デッキって甲板のことじゃないかと思ってるんだけど、だったらデッキシューズでイイじゃんと思っていた。
ところが、ここしばらく遠征時デッキシューズを履いた後に靴ズレがひどい。親指の付け根のあたりと親指の爪が痛くなる。昔同じ靴を履いていても平気だったので足の形が変わったのかもしれない。
ということで代わりの靴を探していたが、なかなかにこれが悩ましい。
滑りにくいことだけを考えれば、テニスシューズとか底のパターンがあまりデコボコしていないスニーカーが良いと思うけど、濡れることを想定すると乾きにくそうでいまいち。
いっそサンダルというのも有りかとも思う。沖縄で漁師サンダルとか呼んでるタイプのゴム草履でもクロックスでも涼しいし、滑らないし、濡れても大丈夫。
ただ、漁師サンダルは指が外にでているのでぶつけたり、魚が船上で暴れたときとかに怪我する可能性はちょっとある。まあ気にするほどでもないけど。あと、玄人っぽいアイテムなので私ごときが履くとちょっとあざといというか生意気な気がする。
クロックスは性能的には問題ないと思うんだけど、なぜか生理的にだめだ。玩具っぽい見た目がイヤなのかなんなのか、人様が履いている分にはなにも感じないが、自分が履いているところを想像すると嫌悪感が走る。ややこしいオッサンである。
で、今回買ったような水遊び用の靴を選んだのだが、水遊び用のでもちょっとした磯遊びを想定した物だと、靴底のデコボコが大きくて甲板上で滑りやすいのがある。カヤック乗るときに使っている物は、試しにシイラ釣りで使ったときに波で揺れる船上で滑って踏ん張れずに転んでいる。
足の形さえ幅広の変な形でなければデッキシューズ履き続けて悩まずにすむのだが、靴は足にフィットしていないと結構地味に靴ズレでダメージを食らうので悩むのである。いっそ裸足でやるか?とも思ってしまう。
でもって無事靴をゲットした後は、Tベリー、J屋、Sスイと釣具屋巡りをし105LBのショックリーダーをゲット。ついでにJ屋の隣のドラッグストアでフェイタスを買っておいた。
遠征の旅では毎日ひたすら釣って、帰ってきたら飯食ってストレッチして湿布貼って寝て、という日程を繰り返す体育会系の合宿みたいな日々が続く。最近湿布はフェイタスがお気に入りである。腰が痛い手首が痛いとぼやきながら、毎日漁に出てしんどい漁労作業に従事する日々。
仕事であれば結構な給料もらえるようなハードワークだが、釣り人は金払ってやっているのである。
いい加減疲れて船上で転がって寝てるのに、「いいジアイだからサボらず投げんかい!」とたたき起こされたりすると、南の島にバカンスに来ているのに「ここは蟹工船か?」とか頭によぎるのであった。
そういうのも含めて、遠征の釣りは楽しいんである。
2014年8月17日日曜日
GTチャーマス90H
ジギングロッドはショートロッド派が多いと思うけど、チャーマスはジャークスピードを稼ぐためにロングロッド。今もCB-ONEから出しているロッドはセンター2ピースの長めのものだったと思う。自分の確固たるスタイルがあるっちゅうのは渋い。
で、この竿で何を釣るかというと、実は釣り場に持っていく予定がない竿なのである。
でも、すごく重要な竿だと思い初めている。筋トレ用に使ってます。
最初買ったときは、遠征用メインロッドのGIANT86が穂先も折れたし、後継のロッドというか当面のサブロッドが欲しいと、いくつか候補を物色していたときに中古で見つけて安かったので確保したものである。センター2ピースで携行が楽でジギング用とされているけど持って行ける竿の本数が限られる遠征先でキャスティングの釣りもこなせちゃうような汎用性もある。
結局後継のロッドは3ピースで良い塩梅のゼナックのルーフ83に落ち着きそうなので、必要なくなって中古屋に売りはらうかと思っていたが、そういえばダンベルつるして筋トレする用のバッタモンの中華ジギングロッドがしばらく前に永年の酷使に寿命が切れたのかポッキリいったので、その代役にちょうど良いと使い始めた。
魚かけてリフトアップする筋力を鍛えるために、まあ普段はダンベル10キロ両手に持ってスクワットしてたりするのだが、実際にタックルセットしてジンバルも付けて筋トレするのが実戦を想定したトレーニングとしては望ましいように思っている。
ので、9月のクリスマス島行きのチケットもおさえた6月頃から、月曜V字腹筋、火曜日ダンベルスクワット、木曜膝曲げ腹筋の通常メニューに加えて、水曜グリップにリール付けてキャスティング素振り、金曜にこのロッド使ってのリフトアップ練習を追加している。
実際に使う竿でトレーニングすればいいんじゃネ?と思うかもしれないけど、6キロドラグとかでぎっちり曲げて毎週リフトアップ練習すると、遅かれ早かれカーボンの繊維が切れていって折れる。さすがに遠征用のメインロッドを折れるまで練習に付き合わせるわけにはいかない。
ということで、先代は折れてもかまわない安竿を使っていたし、今回もだいぶバットの塗装にクラックはいっているようなくたびれて値段の安い中古竿にトレーニングに付き合ってもらっている。
しかしながら、多少くたびれているとはいえ良い竿は良いと感じる。
6キロドラグでティップがまっすぐ入って、バットが曲がって負荷を受け止める感じとかに痺れる。ちょっとダンベルトレーニングでは無いような興奮を覚える。デカイ魚がかかってこうやって、ぎっちり竿が曲がるのを腰を入れて腕を伸ばして耐えて、魚がこっち向き始めたらバットに重量を乗せて運ぶ感じで寄せてくる、なんてイメージが勝手に湧いてくる。ロングロッドの気持ちよさがこのロッドにはあると感じる。トレーニングも楽しくて捗る。
私なら、塗装にクラック入るような激闘を友に闘ったロッドを中古屋に売り払ったりしないと思うが、まあ縁あって我が家に来たからには、折れるまでトレーニングに付き合ってもらおうと思う。
機会があれば実際に魚も釣ってみたいと思いはじめるぐらいに気に入りはじめてもいる。
ここ数日寝込んでいたので筋トレサボってしまっていたが、だいぶ復調したのでとりあえずこのロッドを使ったトレーニングから再開した。竿握ると、ちょっとアドレナリンも出る感じで良い塩梅である。
2014年8月10日日曜日
無人島の課題図書
先日、無人島に一冊だけ本を持っていくなら何にするか?という話題を書いたすぐ後ぐらいに、「無人島に一冊だけ本を持っていくなら何にするか?というよくある質問はくだらない」という意見を目にした。
まあ、あんたがそう思うんならそうなんだろうな、あんたの中ではな。という感じだが、こういう他愛もない問いに、切り返しで面白い答えが聞けたりする妙味というのが分からない人間を私は哀れむ。
実用性のない遊びを楽しむ素養が欠けているか、まわりに面白い答えを返してくれる人がいないのだろう。
読んでる本がビジネス書とか実用書ばかりで、気の利いた答えを読んだことがないのかもしれない。
前回もらったコメントにあった「有毒植物図鑑」というのも、生き延びるために実用的だと思う反面「絶望して死ぬときにも実用的だ!」と物騒な連想をして暗い笑いを楽しんだが、この問題の答えで記憶に残るぐらいの名作は、開高先生と中島らも先生のが双璧である。私の中ではな。
開高先生は「旧約聖書」だそうである。開高先生無神論者で葬式も宗教色を廃したものだったと記憶しているので宗教的な理由ではない。あらゆる物語の原型が読み取れる、しかも2000年を越えて読み継がれるだけの「面白さ」があるというところが選定の理由だろうか。もし旧約聖書が面白くなかったら、2000年を超えてキリスト教は布教できなかっただろう。基本宗教の教え的なモノは信者獲得できるぐらいにスペクタクルやドラマに溢れた面白いモノでないとダメだと聞いたことがある。
海を割って歩いたとか、ライオンを素手で引き裂いたとか、どこの少年漫画の主人公や?というぐらいに中二病的な活躍をしてくれる登場人物続出の冒険の書。
開高先生は「一冊」縛りでは他に、旅の友の一冊として百人一首をあげていて、若い頃は「一首ごとに言葉ごとにいろいろと連想して楽しむことができる」という選定理由にもイマイチよく分からんと思っていたが、歳くって田辺聖子先生の百人一首の解説本など読むと、開高先生ぐらいの知識人だと、一首読めば、関連して想起される事項は物語を形成するぐらいに沢山あって、そういうふうに文字を追いながら連想を楽しんでいたんだろうなとなんとなく納得がいくようになって味わい深い。
その開高先生の小説を「日本語の語彙が豊富だから」という理由で、持って行ける荷物に限りがあるカヌーツーリングの友に野田知佑先生が選んでいたなんていう連想も楽しい。
らも先生は、いろいろと候補を並べて悩んだあげく結局「何も書いてない原稿用紙」という回答だったと記憶している。物書きとしての矜持が感じられる回答でこれまた味わい深い。物書きだから、本なら読むより書いた方が暇がつぶせるという意味だと思うが、オレが書くのが一番面白い、という思いもチラリと見て取れる気がする。
私はこういう面白い回答に出会ったので、無人島本問題はたしかに「くだらない」かもしれないが「つまらない」とはまったく思わないのである。
で、写真のブツであるが、キングジム社製「ポメラ」である。折りたたみのキーボードにディスプレイが付いた「電子メモ」とでもいうようなものである。らも先生に倣ったわけじゃないけれど、南の島でものを書こうと購入した。
文字読む機械としては既にキンドルを愛用していて、何十冊という本を旅の友として持って行ける性能には非常に満足しているが、移動時間や待ち時間の時間を潰すのにどうせ帰ってから書くことになる「顛末記」を書く機械があると良いなとは感じていた。
最近物忘れが激しくて、昔は釣りの記憶なんてのはその日の釣り全部後から詳細に頭の中で再生可能で、釣りから帰ってきて同居人に「まず一匹目は、最初の流れ込みのぶっつけのあたりにルアーを投げて・・・」とか語り始めて極めてウザいと嫌がられていたものだが、最近は遠征先で毎日メモしないと、写真見ても上手く記憶と繋がらない時もある。まあ忘れてしまうようなことは重要ではないということかもしれないが、寂しさを否定できない。
ということで、遠征先でもメモを書いているのが常であるが、これを帰ってから打ち直すのがけっこうめんどくさいので、始めからデータで入力できないかと考えて、最初はキンドルに打ち込める外付けのキーボードとかがないか探したが、良さそうなのが無く、かつキンドルで書名検索とかするのに慣れないタッチパネルで文字を打っていて思うのは、馴染みのATOKが漢字変換ソフトとして入っていないと使いにくくて我慢ならんといこと。
いっそ軽量小型のノートパソコンを1台買えば本も読めれば文章も書けるし他にもいろいろ便利ということで、ちょっと検討したが値段が高いうえにバッテリーでの駆動時間が短くて旅に持っていくのには電源確保が悩ましい。
ということで悩んでいろいろ調べていたら、この「ポメラ」はテキストデータの文字打ち込みだけに機能特化しているけど、ATOKが入っていて、単4電池2個で20時間駆動と電源問題もクリアー可能で、値段も安売りだと大1枚チョイで試しに買ってみようと思えるぐらいの値段。USBでパソコンに接続して打ったテキストデータのファイルを吸い出し利用。
実際に打ち込みしてみると、ちっちゃいタッチパネルではなく折り畳みとはいえキーボートが付いているのは非常に使いやすい。
最近、考えを整理して書くには、推敲するための編集作業が楽なパソコンが必須になっているのだが、ポメラを使えばその作業を旅先の膝のうえでできそうである。
キンドルとポメラで合計すれば今時の薄いノートパソコンぐらいの重量にはなると思うが、それぞれ別に使えるというのは実際には悪くない選択だと思う。キンドルは片手で操作できるのでベットのうえで寝そべってでもどこででも本読むのには便利だし、ポメラは長いフライトの時間を楽しい旅を振り返りつつ思索にふけり有意義につぶせそうな機能をシンプルに持っている感触である。
世の中には便利な機械が溢れている。便利さと引き替えにナニかを失いそうな気もするが、とりあえず試してみたい。
まあ、あんたがそう思うんならそうなんだろうな、あんたの中ではな。という感じだが、こういう他愛もない問いに、切り返しで面白い答えが聞けたりする妙味というのが分からない人間を私は哀れむ。
実用性のない遊びを楽しむ素養が欠けているか、まわりに面白い答えを返してくれる人がいないのだろう。
読んでる本がビジネス書とか実用書ばかりで、気の利いた答えを読んだことがないのかもしれない。
前回もらったコメントにあった「有毒植物図鑑」というのも、生き延びるために実用的だと思う反面「絶望して死ぬときにも実用的だ!」と物騒な連想をして暗い笑いを楽しんだが、この問題の答えで記憶に残るぐらいの名作は、開高先生と中島らも先生のが双璧である。私の中ではな。
開高先生は「旧約聖書」だそうである。開高先生無神論者で葬式も宗教色を廃したものだったと記憶しているので宗教的な理由ではない。あらゆる物語の原型が読み取れる、しかも2000年を越えて読み継がれるだけの「面白さ」があるというところが選定の理由だろうか。もし旧約聖書が面白くなかったら、2000年を超えてキリスト教は布教できなかっただろう。基本宗教の教え的なモノは信者獲得できるぐらいにスペクタクルやドラマに溢れた面白いモノでないとダメだと聞いたことがある。
海を割って歩いたとか、ライオンを素手で引き裂いたとか、どこの少年漫画の主人公や?というぐらいに中二病的な活躍をしてくれる登場人物続出の冒険の書。
開高先生は「一冊」縛りでは他に、旅の友の一冊として百人一首をあげていて、若い頃は「一首ごとに言葉ごとにいろいろと連想して楽しむことができる」という選定理由にもイマイチよく分からんと思っていたが、歳くって田辺聖子先生の百人一首の解説本など読むと、開高先生ぐらいの知識人だと、一首読めば、関連して想起される事項は物語を形成するぐらいに沢山あって、そういうふうに文字を追いながら連想を楽しんでいたんだろうなとなんとなく納得がいくようになって味わい深い。
その開高先生の小説を「日本語の語彙が豊富だから」という理由で、持って行ける荷物に限りがあるカヌーツーリングの友に野田知佑先生が選んでいたなんていう連想も楽しい。
らも先生は、いろいろと候補を並べて悩んだあげく結局「何も書いてない原稿用紙」という回答だったと記憶している。物書きとしての矜持が感じられる回答でこれまた味わい深い。物書きだから、本なら読むより書いた方が暇がつぶせるという意味だと思うが、オレが書くのが一番面白い、という思いもチラリと見て取れる気がする。
私はこういう面白い回答に出会ったので、無人島本問題はたしかに「くだらない」かもしれないが「つまらない」とはまったく思わないのである。
で、写真のブツであるが、キングジム社製「ポメラ」である。折りたたみのキーボードにディスプレイが付いた「電子メモ」とでもいうようなものである。らも先生に倣ったわけじゃないけれど、南の島でものを書こうと購入した。
文字読む機械としては既にキンドルを愛用していて、何十冊という本を旅の友として持って行ける性能には非常に満足しているが、移動時間や待ち時間の時間を潰すのにどうせ帰ってから書くことになる「顛末記」を書く機械があると良いなとは感じていた。
最近物忘れが激しくて、昔は釣りの記憶なんてのはその日の釣り全部後から詳細に頭の中で再生可能で、釣りから帰ってきて同居人に「まず一匹目は、最初の流れ込みのぶっつけのあたりにルアーを投げて・・・」とか語り始めて極めてウザいと嫌がられていたものだが、最近は遠征先で毎日メモしないと、写真見ても上手く記憶と繋がらない時もある。まあ忘れてしまうようなことは重要ではないということかもしれないが、寂しさを否定できない。
ということで、遠征先でもメモを書いているのが常であるが、これを帰ってから打ち直すのがけっこうめんどくさいので、始めからデータで入力できないかと考えて、最初はキンドルに打ち込める外付けのキーボードとかがないか探したが、良さそうなのが無く、かつキンドルで書名検索とかするのに慣れないタッチパネルで文字を打っていて思うのは、馴染みのATOKが漢字変換ソフトとして入っていないと使いにくくて我慢ならんといこと。
いっそ軽量小型のノートパソコンを1台買えば本も読めれば文章も書けるし他にもいろいろ便利ということで、ちょっと検討したが値段が高いうえにバッテリーでの駆動時間が短くて旅に持っていくのには電源確保が悩ましい。
ということで悩んでいろいろ調べていたら、この「ポメラ」はテキストデータの文字打ち込みだけに機能特化しているけど、ATOKが入っていて、単4電池2個で20時間駆動と電源問題もクリアー可能で、値段も安売りだと大1枚チョイで試しに買ってみようと思えるぐらいの値段。USBでパソコンに接続して打ったテキストデータのファイルを吸い出し利用。
実際に打ち込みしてみると、ちっちゃいタッチパネルではなく折り畳みとはいえキーボートが付いているのは非常に使いやすい。
最近、考えを整理して書くには、推敲するための編集作業が楽なパソコンが必須になっているのだが、ポメラを使えばその作業を旅先の膝のうえでできそうである。
キンドルとポメラで合計すれば今時の薄いノートパソコンぐらいの重量にはなると思うが、それぞれ別に使えるというのは実際には悪くない選択だと思う。キンドルは片手で操作できるのでベットのうえで寝そべってでもどこででも本読むのには便利だし、ポメラは長いフライトの時間を楽しい旅を振り返りつつ思索にふけり有意義につぶせそうな機能をシンプルに持っている感触である。
世の中には便利な機械が溢れている。便利さと引き替えにナニかを失いそうな気もするが、とりあえず試してみたい。
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