ワシが決定的にテレビ放送というものを見限ることになったのは、とある民放のドキュメンタリー番組で、新聞テレビ欄に「アフリカの謎の巨大ナマズ、陸上で家畜を襲う!」とかいうのを見て、彼の地にはアフリカンクララのような空気呼吸もできるような大型ナマズがいるので、そういうのを期待してナマザーとしては期待せずにいられず、正座待機で視聴した。でも番組始まってすぐになんか不穏な雰囲気が流れはじめる。どうも現地でそのナマズは”マンバ”と呼ばれているらしい。マンバってあっちで肺魚の仲間をさす言葉だろ?って思ったけど、まあ肺魚が上陸してニワトリ襲ったとしてもそれはそれで面白いなと、視聴を続けたらオドロオドロしい演出で登場したのが予想どおりエチオピクスあたりの肺魚の大型個体だったことはまあ許そう。どう間違ってもナマズではないにしてもだ。しかし、その肺魚の口にまだ治りきってないような縄傷が残ってて、今朝釣ってきて撮影に協力してもらってますってのが見え見えのゴリゴリの”やらせ”だったのを見て、川口浩探検隊ならともかく、そこそこ真面目なふりしたドキュメンタリー番組でこのていたらく、こんなんでもアホな視聴者は騙されるんだろうな、と思うと同時に、ワシは魚専門のオタクだから魚の話は見りゃ分かったけど、専門外の経済やら政治やらでも同じようなデタラメ、やらせ、嘘、偏向はあたりまえにやられていて、専門外のことなら自分もアホなので分かりようがないので、こんなクソメディアの垂れ流すクソ情報見てたら騙されてアホが加速することは明白なので、地上波テレビ番組の視聴を止めた。後にテレビっ子の元同居人の希望でPCでテレビ番組視聴できるようにしたけど、それでもワシにはアニメと格闘技中継ぐらいしか観るモノが無く、この地に引っ越してくるときにはアンテナも無い借家だったので、地上波とは完全に縁を切って動画配信サービスのいわゆるサブスクで金払って観たいモノを観ている。
おそらくワールドベースボールクラッシック中継、ネトフリで視聴した方が楽しめると思う。クソみたいなタレントがギャーギャーうるさくしないだろうし、アベマTV視聴していて特にそう感じるけどサブスクの実況解説陣はその分野について専門知識のある人選のことが多く(あたりまえのはずだが)、アマプラのボクシング中継もアベマの相撲中継もパトロンとして満足の一言である。相撲中継はNHKの実況も素晴らしいけどアベマもエースの元NHKの藤井アナウンサーをはじめとする布陣が、それぞれの個性で多彩なゲストと共に楽しませてくれる。せっかくの4年に一度の野球関係の大きなお祭り、ちょっとお金は掛かるけど、ネットフリックス契約して観たら良いと思う。その価値は絶対ある。まあワシャあんま興味ないから決勝残ったら見るかなぐらいだけどな。
で、そういう地上波TVとかで、インチキくせぇ学者先生が日本は資源管理がなってないので、獲りすぎて資源が枯渇する一方とか言ってるわな。TV見てないけどネットでエラそうなビジネス誌の配信記事でその手の見出しがお勧めされてくることが多いってことは多分そうだろうと思う。いま魚種交代のターンがマイワシ増えてサンマ減る時期だとしても、なぜかサンマ今年は豊漁でっせ?日本や外国漁船もあわせて獲りすぎていなくなるんじゃなかったのか?スルメイカなんぞ単年度発生の海洋環境やら漁場形成やらでドカッと湧いたり減ったりする資源を、上手に資源管理して安定して漁獲するような方法があるとはワシャ思えん。今年は漁場形成が良くて獲れてるのなら、獲れてるうちに獲っておけって正直思う。いわんや銚子とかでバカどれしてるマイワシ資源おや。日本の資源管理は間違ってて魚いなくなるんじゃねえのかよ?マイワシターンのときのマイワシの資源量なんて、加工場やら冷凍庫屋の処理量上限になって獲りきれないぐらいだから、獲れるときにフル回転で獲って、バンバン加工原料にも回して輸出もして、利用できるときにめいっぱい利用しておいて正解だろうと思う。獲れるからといって獲り放題では資源が枯渇するとかアホは休み休み言え。獲らなくても魚種交代でいずれいなくなる。減少時期に入ったときに未来の種親を残すための制限はあってしかるべきだけど、今その時期じゃない。ちなみにマイワシ少ない時代に科学的に算出した理想的な漁獲可能量より獲って良い量が多く設定されていたのもインチキ学者の攻撃の的になってたけど、それでもマイワシ増えるとなったら増える程度には、漁業者の都合も考えてちゃんと管理できてたっていう、いまの増えたマイワシ資源量が動かぬ証拠ではないのかね。なんか反論あったら聞いてみたいもんだ(ここ1、2年加入量が減少っぽいのは気になるけど管理してどうこうなるとも思えない)。
資源管理していけばすべて上手くいくのなら、なぜ資源管理の優等生だったサケや秋田のハタハタが上手く行かなくなったのか?海洋環境の変化とかの大きな要因でそうなってるのを、たかだか漁獲量の管理程度でどうにかできるわけねえだろ。秋田とか、ハタハタ資源減ってるけど、もう資源管理が効く局面じゃないって判断だと思うけど、禁漁措置とかで意味もなく漁業者いじめることはしない方針のようだ。そりゃそうだ、獲らなくても居なくなる方向は目に見えてるのに資源管理とかバカくせえって話。クロマグロが近年の資源保護が上手く行った例だと認めるのはやぶさかではないにしても、すべてが同じようにいくとは考えるべきじゃない。
安定的な環境で、今年と同じ季節が来年も来るなら資源の動向もまだ予想しやすく、管理も実を結びやすいだろう。ところが、気候が変動する中で、同じような気象、海況が繰り返されると考える方がマヌケって話で、そうなってくると資源動向を予想して適切に管理するということが難しさを増していく。ベーリング海のズワイガニは漁場から”消えた”とか、逆にノルウェーのとある漁村ではタラが獲れなくなったけどタラバガニで大もうけしたとか。水産における資源管理はもともと重要なことなのに難しいのに加えて、近年の気候変動でさらに資源動向が予測しがたく難しくなっている。ワシャ常々書いてきたとおり。種親まで取り尽くすのはダメってのは最低限守りつつ、変化に即応して”来た魚を獲る”獲って上手に利用して儲ける、っていうのが大事だと思っている。
ってな感じで、地上波テレビ放送とかに代表される”旧メディア”の垂れ流す情報なんて、分かりやすい受け入れやすい都合の良い価値の無い情報ばかりなので、そろそろ情報やら娯楽やらは、発信者、作り手に敬意をはらって、金はらって入手して良いんじゃなかろうか。ラジオやテレビの時代になった時点で、すでに”昨日のニュース”に成り下がっていた新聞が、それでも生きながらえてきたのは、曲がりなりにも”買う価値のある情報”が載ってないと購読されなかったから真面目に作ってたってのはあったのかもと、書いてて気がついた。まあワシャ買わんし紙の新聞も絶滅危惧種だけどな。
情報、娯楽、気に入ったら金払って、気にくわなければ払わず見ない。そうすれば自分にとって価値のある情報・娯楽が手に入るようになるハズっていう単純な話。タダで見られるって思ってる地上波TVも結局スポンサー企業の製品に宣伝費用が加味されているわけで知らんうちに払わされてるって考えると、なおさらくだらねえ番組は見るべきじゃない。だれも見んかったらスポンサーもつかんだろう。
旧メディアに限らず、今時の動画配信者とかの出してる情報も輪をかけて玉石混淆で、自分に都合の良い論理的に破綻したような情報だけつまみ食いしてると、わけ分からん思想に洗脳されかねん。そこは情報発信者の”名前”で信用できるか判断していくのも一つの手だろうし、でも間違えてはいけないのは、科学者や有名な活動家がいつも正しいワケじゃないということで、アホな情報を「コイツまたアホなこと言ってやがる」って判断できる程度には、自分の中に背景となる基礎知識があり、失敗して身につけたセンスも必要になるんだろうなと思う。情報はあふれているけど、どの情報が自分にとって妥当なのか、いっそワシのようになるべく外部情報は趣味関係以外見ない。っていう情報鎖国政策が、嘘の方が多いぐらいの情報化社会においてはまだマシなのかもと思っている。
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