2022年2月5日土曜日

秋のスタメン4番打者候補

 

 欲しかったんじゃ-!仕方なかったんじゃー!!

 あれ、今週は新しい記事まだなのかな?と思った皆様、冒頭写真が集合写真で出だしの台詞が一緒ではありますが、新ネタです続きをどうかお楽しみください。

 説明いりますかね?まあ一応しておきますか。

 昨年の秋に「ワシャやっぱりメリケンリールが好きじゃけん」とスプールが刺さってる位置の樹脂製ブッシュが割れてるジャンクなシェイクスピア「2052EC」を購入して修繕して使ったところ、これがなかなかに”シンプルなウォームギア機が好きっ!”っていうワシの好みにもろにハマって、使い心地が良くお魚もちゃんと釣れたので、調子に乗って一つ大きい「2062DA」を買ったはいいけど、新品箱入り娘に手を出す度胸がなくて、でも使ってみたくて身もだえて、セ○イモンで安めのを探してたら、なんというか、買う運命にあったんだろうか?ちょうどヤ○オクで4台放出してる出品者さんがいた。まあ一番小っちゃい2052系はそれなりに値段付くけど、カーディナルC4クラスのちょい大きめな2062系は日本じゃ人気ないしあんまり値段つりあがらんだろう。とはいえ、一つは確保したいところなので一番ボロくてフットの端が欠けてるジャンクな個体に気合い入れて4200円で入札して、後2つにはあわよくばと3200円で入れて、どれか落札できればもうけものぐらいの心持ちで、我が家はカマスの時期はウインタータイム採用で21時頃には寝るので、放置して寝て起きたら、3つとも落札してた。しかもみんな同じように考えて一番ボロい個体に金額張ったのか、そいつだけ競って3800円、他は2800円、3100円と開始価格からほとんど動かず落とせている。2台はあるとスペアスプールが確保できるのでいいけど、3台目は余分だったかなと思わなくもないが、まあ安かったし良いさ。

 っていうぐらいに値段がつきにくい機種なので、あんまり売る事は想定せず、使うの前提で整備を進めていこう。久しぶりに青いグリスをグッチャグチャにぶち込んでやるぜ。

 ということで、まずは最初に使う予定の足の欠けた個体からバラす。銘には「2062NL-2」とあるんだけど、本体蓋にはモデルEFの文字が刻印されてて、機種名いまいち特定しきれんがな。

 まずはスプールから行く。スプールもスプールの座面ブッシュも金属製で割れたりはしなさそうなので安心。スプール上面には「6”D”DRAG」の文字が躍り、当然6次元ドラグではなく、2052ECもそうだったけど、3階建てでディスクが6枚使われてるって意味だと思う。ドラグパッドは革製。2052では革製のドラグパッドはさすがに経年劣化もあってペッタンコになってる感じで調整幅が狭く、テフロンワッシャーでちょうど良いのを見付けて換装したけど、おそらくコイツもそのままでは使えん気がする。ただ、ドラグの設計自体は台座のブッシュが太くて安定性良さそうなのに加えて、ドラグパッドの直径が大きくて、ドラグパッドさえ適切な素材のを入れてやれば、良いドラグになりそうな気配がする。そのへんは後で対策考えるとしてまずは全体を整備する方針で引き続きバラしていく。

 パカッと本体蓋開くと、見慣れた感じのウォームギア。ただ、2052では気がつかなかったけど、ローター軸のギアはステンレスで普通だけど、ハンドル軸のギアは、芯は鉄系だけど、ギア自体は亜鉛っぽいな。先日、大森製「アトラスⅡ」がウォームギア機で亜鉛鋳造のハンドル軸のギアなのを見て珍しいなと感じたけど、割りとありがちな設計なのか?それとも大森とシェイクスピアだから繋がりが強い両社の間で技術的な交流があったとかなのか?いずれにせよウォームギアはドライブギア亜鉛鋳造でも作れるようです。

 主軸抜いてローター外そうとして、最近ローターは鬼門なのかちょっと苦戦。もともとローターナットを締めてから緩まないように爪を曲げて固定するワッシャーがハマってて、この手のが外せないほど堅い素材なわけないので、何とかなるだろうと隙間にマイナスドライバーを入れてこじ開けて、ローターナットは無事取れたんだけど、あれっ抜けんがな?と思ったらローターにネジ切られててコイツもローター回さないと外れてくれなかった。まあ何とかなった。

 ローター外れなかったときに、ローターの根元のネジが気になって外したけど、特にローターの固定とかには関係してなくて何だろうと思ってたら、ローター軸のギアとベアリングを抜いたら正体が判明した。

 ベアリングに注油するための”油差し”の穴だった。ベアリングが上の方だけシール付きで、写真じゃ見にくいかもだけど、ベアリングの収まるスペースの底の穴からオープンなベアリング下面に油が差せる。いかにも道具は自分で整備したがる米国人らしい仕様で好感が持てる。まあワシゃグッチャリグリスシーリングにしてしまうから後からこの位置には注油はせんけどな。

 その他気付いた点としては、ラインローラーが2052ECでは樹脂性スリーブ入りだったのが、本機では油溜まりのある軸に直でラインローラーが乗ってる。多分ラインローラーは真鍮にクロームメッキで、金属同士でそんなに削れるような素材じゃないしこれはこれで大丈夫なんだろうと今のところ信じている。回転は滑らか。ベールがややタレ気味になってたのでベールアーム慎重に曲げてラインローラー水平になるぐらいに修正。

 パーツクリーナーと歯ブラシで古いグリスやら汚れを落としてから、青グリスとダイワのオイルでグリスアップ。久しぶりにこれでもかと大盛りで仕上げる。

 このぐらいグリス山盛りでいくと、特にウォームギア機はそうだけど、最初巻きが重い。でも、回してるとだんだん馴染んで必要な量だけ回転部分に残るのでそれなりに軽くなる。初めっから必要な少量のグリスでいけば良いようなものだけど、耐腐食性的にはグリス多めは経験的に絶対正義で、固まってようがグリス多めで整備されていたリールのギアは腐蝕からは逃れられていた。グリスが悪いと摩耗するような繊細なギアのリールはワシャ使わんので、自分で使うリールにゃ安いグリスで良いのでタップリ使いたい。4桁スピンフィッシャーとか出荷時入ってるグリスって一番安っぽい茶色の”芋グリス”ってやつだったけど、4桁スピンフィッシャー、ギアが逝ったり腐蝕したりするようなヤワなリールじゃなかったもんね。丈夫なリールならグリスは耐塩性重視で選んで良し。

 本体側は整備終了で、後回しにしていたドラグの調整に入る。スプールにライン巻いてドラグの効きを試してみたら、やっぱり調整幅が狭くて、かつややシーバス用には強く効き過ぎる。2052ECのときは外径16ミリ、内径8.5ミリの規格品のテフロンワッシャーがドンピシャで入ってくれて、厚さ1ミリのを2枚、0.5ミリのを1枚で高さ的にもちょうど良くなって、3階建てテフロン湿式、調整幅も滑りも上出来の実用的な良いドラグに調整できた。今回もテフロン湿式で行くかなと思ったけど、近い大きさとしては外径22ミリ、内径10.5ミリの規格品があったけど、外径はやや大きく内径はやや狭い。つまりのところ合わんがな。座面は外径は大きくても良いので内径だけヤスリで削って広げて填めたけど、3枚内外削るのは面倒くせぇので最後の手段として温存して、なんか加工が楽な素材で1から作るかと道具箱をゴソゴソと探してみる。昔ドラグいじって試したときに、耐熱性のあるタッパーの蓋とフェルトはそれなりに使える感触だったので、今回タッパーの蓋は見つからなかったので、フェルトで行くことにした。

 フェルトっちゅうても、リールのドラグパッドに使われているのは硬質フェルトってやつらしく、一応それらしきモノもモノタロウで購入済みではあるんだけど、2ミリと分厚くて3枚も入れたら溢れる。まあとりあえず昔試したときはそれなりだったので、百均で買ってきた手芸で使うようなアクリルフェルトを試してみることにした。

 純正の皮パッドをフェルトの上に置いて、マッキーの極細でなぞって型取り。そしてハサミでチョキチョキ、紫のドラググリスをベチョッと塗って、ドラグパッドとする。

 こんなもんでどうにかなるなら苦労せんよな。と思いつつ、ダメなら面倒臭いけどテフロン削るかとか思いつつ、最初にワッシャーと6枚填めてスプールを主軸に挿そうとすると、フェルトの繊維がはみ出して主軸に絡む感じでよろしくないので、まずドラグが空っぽのスプールを主軸に填めてからグリス染ませたフェルトとワッシャーを交互に填めていって、なんとか所定の位置に収めた。高さ的にもちょうど良いようではある。やりかけてしまったので最後までやってみたけど無駄な作業に終わりそうだなという予想はあっさりと覆った。調整幅も充分あるし、滑り出しも良ければ作動中も安定して滑らかにドラグが効く。何じゃこれこんな簡単なモノなのか?ドラグなんて難しい機構じゃないとは常々書いてきたけど、ほんと適切な素材さえ使ってやればいいだけの単純な仕組みで、ハサミでチョキチョキ工作レベルで百均素材で間に合う程度じゃん。各社ご大層なこと言うなよなって心底思う。まあ、直径大きめ軸太目のシェイクスピアの設計の基本的な良さはあったんだろうけど、ドラグなんて小型機ならドラグパッドをフェルトかテフロン、中大型機で走る魚相手にするならカーボンシートにしてやれば、それだけでとりあえず合格点ぐらいはとれるって話で、あとは好みでドラググリスの粘性変えてみたり、止めるの重視か、走らせるの重視かでドラグ値の最高値をどう持ってくるかあたりを調整すりゃ良いって話で、今回も滑り良すぎてもうちょい締めたときには止まる感じが欲しいなと思って、ドラグパッドを1枚皮製純正品に戻したらちょうど良い塩梅に決まった。3階建てのドラグならドラグパッドの素材の構成を変える事で、得意なドラグ値を変えることができるってのは昔PENNで学習済みで、今回その知識が生きた。使って魚釣ってみんとわからん部分はあるにしても、シーバスを想定してるので、手でライン引き出した以上の事が釣り場で起こるともあまり考えられず、ドラグも良い感じに仕上がったと思う。スプール大きめでライントラブル少ない事が期待できるし、整備性は良いし、単純で壊れるところもなさそうだし、グリスグッチャリで耐塩性も十分確保できたと思うし、これはかなり使えるリールやろ、という期待感がいやがうえにも増してくる。

 お次の個体は銘には「2062」としかないけど、これも本体蓋にはモデルEFの刻印有り。海外の古リールマニアサイトのORCAにはシェイクスピアのモデルを表す刻印のアルファベットがどの数字に対応するかを解読した”ロゼッタストーン”的な対応表が上がってて1文字目Eだと60年代、Dが70年代とのことで、2052系でもそうだけど、古いのは”E”がついて新しいのは”D”がつくモデルってのは間違いなさそうだけど、本体蓋も使い回しとかありそうで、かつモデル名と銘板の商品名が合ってない、っていうかそもそもNLとか対応表ではあり得ないアルファベットの組み合わせでもあって、モデル名が即商品名ってわけでもなさそう。って感じにわけ分からんことになってそうな気配。ただ1台目とコイツはベール反転機構をベールアームと反対側に持ってきて重量分散させてるところとか、ミッチェルっぽいクルッとノブを反転させるハンドルの形状とかは同じで、近い年代に作られてて、2台目がマイナーチェンジ版のような気がする。本体蓋のEFというのを基準にすればどちらも65年製造のハズだけど、同じ年に作られた機種とは思えない程度に微妙に違いがあるのが蓋使い回し等有りとみた根拠。

 パッと見での2台の違いは、ハンドルの色が1台目は黒で2台目はシルバー、スプールの色が黒と本体同様の赤茶系っていう単なる色の違いの他には、ローター根元の油差し穴が無くなってて、ハンドル軸の根元のはどちらにもあるのでどうしたんだろう?と思ったら、バラしたら理由が判明。ベアリングが片方開放から両側シーリング(写真右はシールを外したところ)に変更されてて、そりゃシーリングされたベアリングに油差しの穴から差したぐらいじゃあかんわな。ということで納得の変更。米国人は合理的ってやつか。1台目で苦戦したローターが、この機では曲げて固定のワッシャーは共通だけどローター自体にネジは切ってなくてスポンと抜けて拍子抜け。違いといえばその程度だけど同じ年の製造と考えるには不自然な程度には変わってる。あとは内部構造含めほぼ同じで、部品も共通でマイナーチェンジの域を出てないように思う。昔のPENNとか典型だけど、同じモデルで細かいマイナーチェンジ繰り返して長く売ったリールのようだ。それだけ基本設計がしっかりしてたって事だろう。2台目もグリスグッチャリ、スプール座面のワッシャーをテフロンに、ドラグはパッド2枚を百均フェルト製に交換、で仕上げておいた。2台とも組むときにちょっとコツがいったのがベールスプリングの填め方で、ベールアームにスプリングを填める穴が開いてるんじゃなくて、ネジ穴の脇に溝が切ってあってそこにスプリングの端を引っかける方式なんだけど、これが引っかけてネジをドライバーで締めてる途中にスプリングの端がネジ穴に落ちる。途中で何回も落ちるので落ちる手前ぐらいまで来たら、ベールアームをネジの頭方向に密着させるように左手で押しつけつつネジを巻くという技を編み出してなんとかした。あと、ハンドル軸のギアの上にオシュレーションのクランクを止めてるネジは逆ネジなのが地味に引っかけ問題なので分解する人は注意してね。

 3台目は、見たら分かるけど2062系の同型機で、今はもうないけど米国を代表するような老舗百貨店だったシアーズが”テッドウィリアムズ”ブランドで出してたもので「テッドウィリアムズⅣ」という名前になっている。古いリールをネットオークションとかで探してるとテッドウィリアムズの名はちょくちょく目にしてて、ダイワの昔のミリオネアとかもこのブランド名で出てるのを見かけたりする。米国の釣りブランドで”テッド”といえば海のフライをする人間ならワシのようなインチキフライマンでもティボー様やらビリーペイトで有名なテッド・ジュラクシックおじさんを思い出すわけで、同じ”テッド”だしなんか関係あるのかな?と思ったけど、米国だから当然テッドは名字じゃなくて名前(ファーストネーム)なわけで全く関係ない別人だった。調べてみるとテッド・ウィリアムズ氏はメジャーリーグで活躍した野球選手で、イチローがメジャーで記録塗り替えまくってたときに、ひょっとしたら塗り替えるかもといわれてた記録”最後の4割打者”のまさにその人である、という伝説級の大打者だったようだ。それがなんで釣り具ブランドの名前に?って話だけど、テッド・ウィリアムズ氏、現役時代から大の釣り好きで知られていて、シーズン終わるとフロリダの保養地に直行で釣り三昧だったとかで、そのあたりに目を付けたシアーズが自社の釣り具ブランドにその名を冠したということらしい。日本だと釣具屋でよく見る救命胴衣の普及ポスターとかでお馴染みの城島健司氏とかが近いか?

 塗装がやや渋めの茶色で本体蓋の銘も魚が踊っててちょっとカッコイイけど、機体的には2062の我が家にも新品箱入りが転がってる”DA”とかの”D系”のようで、他の2台とはベール返しの構造が大きく変わっていて、本体内部はほぼ一緒だけどローター回りは金型も変えた新機軸となってる。何が違うかというと2台目分解時にちょっと説明したけど古い方だと思う”E”系は写真の左のようにベールアームと反対側にベール返しを持って来て重量バランスを分散させているのに対して、新型のはずのD系ではベールアーム側にベール返しもあって、重量バランスを取るためにローターに分厚くしたオモリの部分が設けられている。わざわざこういう設計に変更したのは理由があったんだろうけど、D系はベールが折り畳めるようになってる、ってのは米国人は車やボートに釣り具積みッパでリール仕舞ったりはあまりせん人種だと聞いてるのでたいした理由にはならんだろうから、ベール反転の金具へのラインの絡みが多いのでベールアームと反対側はスッキリさせたかったとかなのだろうか?ラインが絡むのはちょっとやだなとは思うけど、使ってみないとどうともいえないのでとりあえずは気にしないでおこう。
 その他変更点としては、なぜかハンドル軸のギアの芯が、E系だと雄ねじになってたのが逆に雌ネジになってた。芯は鋳込む前に別に作るんだろうから金型変えずに変更可能なのかな?ハンドルの形状も変更されててそのあたりはあんまり機能的には変わらんかもだけど、ラインローラーに樹脂性スリーブが入ったのは耐久性上がりそうで喜ばしい。
 あと、良く分からん謎素材がドラグパッドに使われてて、青い樹脂性のが乾式でグリス無しで入ってるんだけど、妙にドラグが締まる。触った感じ石綿系でもないし、何なのか初めて見る感じで興味深かった。この個体はとりあえず出番は想定してないのでドラグはそのままで放置。本体内部は青グリスでグッチャリにしておいた。メリケンリールには青グリスが似合う。

 という感じで、2052ECのデキの良さからいって、コイツらもやってくれると思うので、春は”丸ミッチェル”中心に使う予定なので、秋になったら”2062EF”中心に予備リールは「ダムクイック220」で、PENN714zはちょっと温存させる布陣でシーバスやってみたい。
 2052系もそうだけど、特に2062系は日本じゃ人気全くといってないぐらいで、中古で出てきても3千円台とかで買えてしまうけど、マイナーチェンジ繰り返しつつ、他ブランド展開もしながら売られたメイドインUSA機、おそらく性能的には日本で人気のABUやらミッチェル、大森のインスプールと比較しても引けをとらない実力があると思うので、その実力を証明してやれたらなとおもっちょります。米国のネットオークション見てると本国ってのもあってそこそこのお値段で沢山出品されてて、良い状態のは”ゼブコ”カーディナルとかミッチェルとかと同程度の高値がつけられてます。ボロいのは投げ売りされてるけどね。ちなみにPENNの小型インスプールは本国では別格の人気でカーディナルやミッチェルより相場は上かも。
 ドラグの皮パッドだけ適当なものに換装したら他に手を入れなきゃならんようなところもないので、国内のネットオークションとかで安く出てたら”買い”でいいお値打ち品だと思います、とお薦めしておこう。

6 件のコメント:

  1. こんばんは。

     我が家にも2062DA一台ありますが、赤ボディ、デザイン、機構など各所からアメリカンオールドカーのような独特の雰囲気を感じますよね
    テッドウィリアム版のは初めて見ましたが、これも良い雰囲気が画像から伝わってきます。
    確かフルーガーブランドでグレーボディーの2062もいたような気がします。

     shakespeareのカタログを追っていくと、主要ラインナップが大森に浸食されていく中、最後までメイドインUSA最高級機として孤軍奮闘しているのが哀愁をそそります。
    こいつの後継機 PRESIDENTⅡ2800系まではメイドインUSAの最高級機の地位を保ってますが、最後にはPRESIDENTⅡ2900系で大森製に最高級機の座を奪われていくあたりに、業界の諸行無常を感じます。

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    1. norishioさん おはようございます

       アメ車感ありますね。茶色とかも今のリールじゃ出てこない渋さ。
       シェイクスピアが吸収後のフルーガーからは大森製にせよ本国製にせよ色違い機種いくつか出てますよね。2052の銀なのか灰色なのかなフルーガーブランドモノも海外オークションで見た記憶があります。ちょっと欲しい。

       2800系は2052、2062系の色違いなのかな?ヤフオクで2810が一回流れてるの見ましたけど本体蓋がゴージャスでした。
       大森製2900系がプロラインのインスプールじゃないほうってのも時代の流れを感じます。
       諸行無常というなら、いまのシェイクスピアの日本に正規で入って来てる製品が、ディズニーキャラのキッズコンボとかしか無いってののほうが泣けてきます。せめてアグリースティック入れてくれってピュアフィッシングジャパンには言いたいけど、売れンだろうからなぁ。

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  2. ナマジさんnorishioさん、お疲れ様です。

     ドラグ等の模索ネタためになります。ありがとうございます。

     マイナーチェンジしながら長いことつくられた所とか解読表が存在するとかアメリカ物の広さ深さのスケールの違いを感じます。

     私も2062DAの大量に輸入された時のデッド品をもってます。
    釣具ではそうそうないぐらいの重厚感があり、ラチェット音はやさしいながら鋭く響き、しっとりしてて硬さがある質感のリールだと思いました。通常真鍮にクロームのところであるベールローラー付近が、合金素地のレーズ目とミガキであるところから迫力があり印象深かったです。

     シェイクスピアには大森の他に数社日本製OEMで入ってますね。作例が少ないスーパーマイナー所の匂いがして手を付けるのが気が引けます。ヨーロッパ法人ノリスの稲村似のやつは杉田という情報がポロっと出ましたが基本的に情報はでない雰囲気です。

     テッドウィリアムスは本人が道楽でブランド興したわけでなくてシアーズから名前貸してくれという感じで出てたんですね。調べてまとめて下さってるのありがたいです。シアーズはOEMのセレクトが面白くて関係があるヒギンスも興味深いやつが残ってます。

     ピュアフィッシングに入ってしまうのは色々ありますが、商標が残って一部ながら物が作られるというのは救いなんでしょうか。日本にはガラパゴス障壁で入ってこないの多いですが海外通販という救済措置も長物は送料高そうですね。

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  3. レクエル堂さん こんばんは

     アメリカ人って意外にアンティーク好きですよね、っていうかものすごいマニアがいる国だと思ってて、誰かがエッセイかなんかで書いてた気がしますが、ネイティブアメリカンは別にしてアングロサクソン系の作った米国文化の歴史ってせいぜい200年かそこらで、歴史が短い事にコンプレックスがあって古いモノを熱狂的にありがたがる人達が結構いるんだとかなんとか。そんな中で、釣り具の歴史は特にスポーツフィッシングに関しては自分たちが歴史を作ってきたっていう誇りを持てる分野だろうから思い入れ強いアイテムになるんだろうなと想像しています。

     DAのローラー真鍮にクロームだと思ってましたが違ってましたか。そのへんうといので嘘書いてたら教えてやってください。

     シャイクスピアは、大森っぽいけど大森じゃないリールが結構ありますよね。私はあからさまに怪しいブツで日本製ですらないのを掴まされた事があります。勝手に勘違いしておいて掴まされたは失礼か。

     ブランド残ったところは間違いなく「救われてる」と思います。ブランド残ったのでアグリースティック海外通販で買ってますが、送料高く付いても元が安いのでたいしたことになりません。
     ブランド残れば復刻版とかも期待できますしね。リールとかだとカーディナルぐらいしか事例ありませんが、ルア-だとプラドコ統合後にもヘドンのルア-とか多少違いはあっても基本同じ設計で昔のルアーも買えるってのとかは良い事だと思います。

     ABUガルシアのブランドで丸いアンバサダーが残ってるのとか、PENNブランドでスピンフィッシャーシリーズの後継機が出てるのとか、新しいの買ってないのにエラそうに言うことでもないですけど、好きな人間としては嬉しいモノです。

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  4.  書いたもののローラー付近見た感じなので確証はないです。ボルトのメッキに対して、プレートからワイヤーまでの統一感ある赤黒さや薄ら赤錆びがあったりクランプ傷のかんじからステンレスまぜまぜかなとか。
    粉吹いたようなくすみがある所は、ハードクローム処理がもう少し明るい色ながらこういう質感だったりするので今度分解してよく見てみます。

     アメリカ人の古い物好きの理由納得です。記録でたどれる程度の歴史と我らの文化という思い入れが複合的に効いてこの分野の深さが形作られているのは理由として大きそうです。
    しかしマニアといえど向こうには航空機のレストアなんて言う趣味があったり、注ぐエネルギーの桁違いさはすごいですね。戦地で散り散りになった機体の部品をかき集めるなんてこともやって、想像を絶する世界です。

     そういえばクリソツ人違いリール過去記事にありましたね。私も勝手に期待して、呼んでおいてどちら様?という勝手に微妙な結果なんていうのあります。

     ソフト・ハード共にけっこう引き継がれていて事情は明るいんですね。
    元が安ければ大したことにならないというお言葉に勇気づけいただいたので今年は竿にも手を出してみようと思います。

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    1. おはようございます

       確かにDAはよく見るとローラーとかもくすんでてクロームメッキっぽくないような気がしてきました。よく見ておられますね。

       車のマニアも金かかるだろうな、とは思ってましたけど航空機マニアは現物いじり始めるととんでもない事になるんでしょうね。

       竿は竿で深い沼もあれこれあるのでハマりすぎないようにお気を付けてください。

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