2021年11月14日日曜日

仏の顔はまだ一度、二度ある独逸は三度ある

  グーテンモルゲン!皆様お元気ですか?私は釣りもそれなりに調子良いのに、スピニング熱やらルア-系の発作やら悪化しまくりで、毎日のように郵便やら宅急便で釣り具が届いております。どうすんのよこれ?定形外の封筒が沢山手に入って愛猫のトイレの処理に便利です。

 ちょっと試しに見てみたいとちょっかいかけたD.A.M社のインスプールスピニングもこれで三台目。最初に買った「クイック110N」が最近ヤ○オクに出てたけど5千円台にしかなっておらず「ワシ8千円で買ったのに!」と落ち込んだりしたけど私は元気です。こりゃ今は売っても仕方ないな、当分蔵に寝かせておこうって感じで、安易に買うけど、なかなか売る踏ん切りがつかないという、ゴミ屋敷を作りがちな人間の典型的な思考傾向に基づき、現在”我が家のリールは90台まで”という数値目標を大きく超過してしまい107台のリールを抱えてしまっている。ちなみに台帳付け始めた2019年からのリール売買の収支を見ると、6万9千524円の赤字となっている。90台に収めるのに17台売ったとして、1台4千円になってくれれば、6万8千円がとこでなんとか収支トントン近くなるけど、ボロリールやら不人気機種が多くて、たかだか4千円がおぼつかないようなリールばっかりなのよね。もうちょっと景気が良くなって、コロナ禍で来ているらしい”釣り人気”がもうちょっと成熟したものになって、初心者用の道具で始めたウブな釣り人が、次にちょっと個性的な道具を買って、他の釣り人と差を付けたい(技術では差が付けられない)、とかなったときに、うまく言葉巧みに”釣り書き”書いてオノレの沈んでいる沼に引っ張り込んで、何も知らないウブな素人衆から金銭巻き上げることはできんもんだろうか?などとやくたいもないことを考えて現実逃避しております。まあいいさ、死ぬまで抱えてたとして、ワシが死んだら釣り仲間で山分けしてくれ。

 ということで、もうあんまり説明もいらんかと思いますが、しきたりでございますので欲しくて買っちゃったリールについて、僭越ではございますがワタクシのほうから簡単にご説明させていただきます。今回買ったのは「ダムクイック220」で、海外でも小型機は人気なのか値段がするけど、中型機は意外に安いもので、見た目が塗装ハゲとか目立つ個体ということもあって、本体は手数料入れても4980円、送料が他の細々した部品とあわせて2500円とまあ送料込みで7千円ぐらいかかったのかなという感覚。これまでの2台はそれなりに見た目綺麗な個体で塩水で使ってサビさせるのは忍びないっていうのにくわえ、クイック110Nはやや複雑な機構が組み込まれていて整備性がイマイチで使うの面倒臭いっていうのと「クイック110」はスプールの径がちょっと小さいような気がして、シーバスで試そうと思ってるんだけど、2号ナイロンまくと巻き癖付きそうな小型スプールなので、ならば一つ上の220を、と要りもせぬのに欲しくなって買ってしまったのである。

 船に揺られて(か空飛んでか知らんけど)大平洋渡って届いてワクワクしつつ箱から出してみると、ムムムッ思ってたより大きい、っていうか重い。いつも使ってるアグリースティックエリート7fに付けると、ちょっとぐらい重い分には軽すぎるよりは振りやすいけど、やや気になる程度には重い。

 ちなみに右の写真は大きさ比較で、一番上の写真左から今回のクイック220、ABU社「カーディナルC4」、いつも使ってるPENN「スピンフィッシャー714Z」、「クイック110」となってて、クイック220はカーディナルC4と大きさ的には似たようなモノで、中型機という整理になるんだと思う。ただ、真ん中の写真のように一つ小さい機種のクイック110と比べるとちょっと差がある。クイック110は大きさ的にはPENNの714Zと同程度の小型機なんだけど、一番下の写真のようにスプール径は小さくて、むしろPENNだと716Zと似た感じの大きさといえると思う。PENNの714Zは”ウルトラライト”な716Zをスプールだけ大きくして小さいけどある程度太目の糸もまけて、軽量な道具立てでそれなりに大きな魚を釣ってしまおうという”ウルトラスポーツ”なモデルで、非常に時代を先取りしているというか、今時のスピニングのスプール大きく本体小さくという”ドデカコンパクト”な設計思想をすでに体現してるように思う。PENNは小さい機種でも丈夫に作ってあるのもあって、渓流でも使えそうな小型機でスズキ狙ってもなんら問題なく楽しめている。多分ダム社ももうちょっとスプール大きく、あるいは本体小さくしたらもっと良いかも、ってのは気がついたのか、後発のはずの110Nはスプール径ちょっと大きくなってるし、110Nとスプール互換性あるらしい超小型機「クイックマイクロライト」というのも作ってる。

 でも、カーディナルC4と同程度の大きさならシーバス狙うには好適だろ?って思うかもしれない。確かにカーディナルc4だと同じ竿に付けてもそんなに違和感ない。なので重さどのぐらい違うんだろうかと測りくらべてみた。

 カーディナルC4は下巻きありで308.5gと約300gで標準的な中型機の重さといえるかも。比較してクイック220は350gと、なかなかに重量感がある。その分丈夫な感じはするのでワシ的には重いからといってダメだとは全然思わないんだけど、いつも714Zで運用してる竿にはしっくりこない。ちなみに714Zはライン入った状態で266gでクイック110は255gなので竿とのバランスだけで言えば110の方がしっくりくるはず。ただ、2号ナイロン巻くには、何度も書くようにスプール径が小さい。

 しかし、なんら心配ないはずである。なにせ我が家には竿が沢山ござる(現時点で121本)。どれかクイック220にちょうど良い塩梅の竿ぐらい蔵に転がってるはずである。

 すぐに思いついたのが、我が家に最初にやってきたアグリースティックで「アグリースティック7f」はそもそも竿自体が重くてかつソリッドグラスの穂先で先重りのする竿で、竿尻に板オモリ巻いて調整して、PENNのスピンフィッシャー「4400ss」とか「4500ss」で運用してた竿で、ある程度リールが重いと竿の先重りが緩和されてちょうど良いぐらいの竿である。竿の性格自体は今使ってるアグリースティックエリートと似たような感じで、エリートの方が今時っぽく軽くなって先重りもだいぶ解消されているけど、基本ダルダルな丈夫さ重視の竿である。久しぶりに引っ張り出して、整備後ラインも巻いたクイック220を付けてみたら、これは良い感じに振れそうな感触。コレで行こう。で、ついでに4400ssを重さ量ってみたら驚愕の400g超え。このリールも大きさ的にはC4ぐらいの中型機なのでC4の300gと比べて100gも重かったとは驚きの事実である。使っててそんなに重いとは感じてなかった。4400ssは樹脂ボディーなのに金属ボディーのC4など眼中にないぐらい重い。
 ただ、スピンフィッシャーの名誉のために書いておくと、4400ssは重い分丈夫に作られていて決して劣ったリールじゃなくて、丈夫さが欲しい、簡単な手入れで済むのが良い、使いまくりで酷使したい、っていう釣り人には最高の一台になりえると思っている。写真の個体はハワイ遠征(2000年の夏)でジギングの合間の桟橋小物釣りで使ってた大森製作所「マイコン302TB」のベールスプリングが折れて、急遽”代打”をということで大きなスポーツ用品店で買った個体で、あちこちスレ傷でハゲちょろげてるけど、これまで修理としては消耗品的なベールスプリングとドラグパッドの交換の他には錆びたベアリングの交換と、ストッパーのラチェットを挟む爪が折れた”サイレントドック”の交換のみで、ギアとか本体とかに致命的な不具合は一切生じていない。最近出番減ってるとはいえ20年以上酷使したと言って良いと思うけど、とんでもないタフさで、それはステンレスとか真鍮とか腐蝕に強い重い材料を多く使って、樹脂性だけど蓋のネジにもタップネジじゃなくて金属の雌ネジをはめ込んであるとか、海で使っても長持ちする丈夫さを追求した結果”必要だった”重さなんだと、C4より100gも重いということに逆に安心感を覚える困ったPENN偏愛者なのであった。

 横道にそれてPENNへの愛をほとばしらせてしまったが、閑話休題で本題のクイック220に戻って、整備の状況の報告など。

 今回、自分で使う個体をということで、見た目ハゲチョロゲ目のを落札したんだけど、手元に来てみると機関は好調で回転も軽いし、ベールも”ポピンッ”っとかいう感じの独特の軽やかな音を立てて滑らかに返るし、特段手を入れなくても良いのかなと思わなくもなかったけど、まあ我が家に来たからには青いグリスを大盛りで鱈腹ご馳走してやらねばならんだろうと、最近は売るのを想定して”高級?”なABU純正グリスを使う機会が増えていたけど、自分で使うなら錆びないように青いマキシマグリス一択である。

 まず、塗装が剥げチョロゲてるところをチョイとお化粧直し。自分で使うなら気にしなくても良いところだけど、黒なので車用のタッチペンが我が家にもあるしせっかくなので。あんまりべったり塗ると格好悪いので、塗料を綿棒でポンポンと叩くようにしてぼやかしてなんとなく継ぎ目なく黒くしていく。まあ地金がピカピカしてるようなところが消せればそれで良し程度。写真の右がお化粧直し後。

 お化粧直ししたらスプール関係からバラしていく。これまでの2機種とも全然違ってて面食らう。普通に三階建て方式ッポイドラグがスプールに入ってるんだけど、これが樹脂性のスプールに爪を立てて押さえ込むようになってる工場マークのような金具でハメ殺されていて外せない。眼鏡用のマイナスドライバーでこじってどうにかならんか?と試してみたけどどうにもならず、まあ回ってるようなので問題ないだろうというのと、むしろドラグパッドとしては座面に乗っかってる2枚のほうが直径も大きいのでドラグの効きを左右する要素たりえるだろうということで、あとでそっちの方をいじることにして、ハメ殺されてる方は放置の方針とした。

 クイック110の時にはハンドルの付いている左側が蓋になってて、ローターを回して取るのにハンドルを一旦戻す必要が生じたけど、今回はハンドルと反対側が蓋になってて、ローター回すときの手間が減るなと思ったら、クイック220はローターは回して取る方式ではなく、普通にナットを外したら真っ直ぐ抜けてきて拍子抜け。ただ、蓋には大盛りにされたグリスがベットリ付いていて「独逸人もなかなかグリスの盛り方を知ってるな」と頼もしく感じた。ってぐらいで特に書き記しておくべき新しい事項もなく全体バラせていつものようにパーツクリーナーとブラシで古い油脂類や汚れを落として乾燥させる。しかし、分解清掃の道具にハンドルピン抜くのに使うトンカチがあるのはなんとなく不穏な空気を醸し出してるな。

 でもって、久しぶりにこれでもかというグリス大盛りでグリスシーリングして本体関係は問題なく整備終了で快調なんだけど、ドラグと関連してラインが後ろ巻き気味なのの調整がやや手間取った。

 ドラグは前述のようにスプール内に入ってる他に、座面の上にカーボンシートを樹脂で固めたのと、金属のワッシャーが重ねられていて、てっきり金属のワッシャーはスプールの高さ調整で入れられているンだと思ってたので、ライン巻いてみたらやや後ろ巻きになったので、金属のワッシャーを抜いてスプール下げてやれば良いだろうと試してみると、これがドラグの挙動にかなり影響を与えてるようで、理屈は分からないけど金属ワッシャーを抜くと、入った状態では調整幅もそこそこあるし滑り出しも悪くないし使えるドラグだなと思ってたのが、調整幅がほとんどなくなってしまってキュッと締まるか、ズルズル滑るかの二択になってしまう。全く理屈が分からない謎現象。仕方ないので、1枚残す堅い樹脂で固めたカーボンのパッドが弾力性がないので調整幅が出ないのかもと、ちょうど5500ssとかのドラグパッドが使えそうな大きさなので、PENN純正のカーボンのドラグパッドや、中古で買ったスプールに入ってたフェルトのドラグパッドなら調整幅出るんじゃないかと思ったけど、パッとせず。座面の上に2枚入ってるのが関係あるのかな?とテフロン仕上げのグラスファイバーシートを切り抜いてパッドにして重ねたりしたけど、元々入ってた2枚ほど塩梅良くない。これはドラグパッドはそのままで、他で調整するしかないな、ということで若干下がり気味になってるベールワイヤーをベールアームの形状をいじってラインローラーを水平にしつつ上げてやると若干ラインが前巻きになるはずなので、ペンチとモンキーレンチでベールアームを慎重にちょっと曲げてみたらだいぶマシになった。あとは、下巻きを巻くときに座面上のドラグパッドらしい2枚をどちらも抜いて巻いて、前巻き形状の下巻きにしておいてから、ドラグパッド入れて使う道糸を巻いてやったら平行巻から若干の前巻きぐらいになってくれたので、おそらく巻き形状はこれでトラブル少なく良い感じになっただろう。

 という感じで、すぐにでも使える状態に整備も済んだし、合わせる竿もちょうど良いのがあったし、いっちょどんなもんか次回のシーバス狙いから実戦導入してみたい。なんか同じウォームギア機なのに、110、110Nより巻きが軽いのでなんでだろう?って思ったけど、ハンドル回しておおよそのギア比を調べてみると、110系は1:5弱ぐらいなのに対して220は1:4程度で低ギア比なので軽く巻けるようだ。低速機はシーバス狙いでは悪くない。ポピンッっとベールが返って、巻くと逆転防振の切り替えレバーがカタカタと振動しながらラインを巻いてくる。なかなかに独特で、釣れないとルア-を汽水で洗う単調な作業になりがちなので、使うのが楽しめそうってだけでもありがたい。

 魚が釣れるかどうかは魚のご機嫌しだいでなんとも言えないけど、割と使えそうな感触なんだけど実際はどうだろうか?次の雨が待ち遠しい。

4 件のコメント:

  1. 浜酔人
    pennラバー、炸裂でしたね❗
    釣果が出たらまた教えてくださいませ。

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    1. 浜酔人さん おはようございます

       PENNだけに愛を捧げておけば良いものを、分かっちゃいるけど浮気しちゃうんですよね。

       週末ぐらいに天気崩れそうな予報になってきたので、いっちょやってみます。固定式のラインローラーの塩梅とドラグの効き具合がみてみたいので魚掛けたいところ。

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  2. DAMの中身と馴染みある機種との比較画像見せて頂き、スピニング熱の発作が起きて大変ですww
    たしかDAMは両用ハンドルもあったはずですしスペック的に私のホームリバーで確実に適応、
    更に持ってる竿も殆どがいいバランスになる重量と来ては発作起こるのは必定かとwww

    4400ssって秤に掛けた時の重量と実際に使用している時の感触のギャップ大きく感じませんか?

    10ftとか長い竿で使ってるせいか全然軽くない癖に妙に使用感が軽くて楽に感じます。
    重量300gちょいしかないC-4や98ステラ4000より軽快ですし、殆ど同じ重量のスラマー360より断然軽いですね。

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    1. ぬこさん こんにちは

       スイマセン、発作を誘発するようなブツを投下してしまいました。
       3桁の「N」とかが付かない”無印クイック”のインスプールはドライブギアとハンドルの一式を付け替える方式で右巻になります。クイック220も右巻可能です。

       私、使ってるリールの重量なんててんで気にしないので、記事書くネタにと測ってみて驚くことがたまにありますが、4400ssはビックリしました。720で使ってる8ftの竿で運用してましたが、もっと短い竿でも使ってて特段重いと感じたことはなかったです。400gのスピニングが使用感が軽いとか不思議なモノですね。
       カタログスペックとか店頭でクリクリ回した程度とかではなんも分からんから、最低限竿に付けて振ってみなきゃだし、総合評価は魚掛けてみないと分からんっていうのが本当なんでしょうね。

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