昨年夏は、デカミノー熱でえらいことになってたのを憶えてらっしゃるかもだけど、あのとき入手が難しくて「あのブドウは酸っぱいに違いない」と理屈を付けて断念したルアーがいくつかあった。そのままあきらめておけば良いものを、執念深く憶えていて確保できたので1年遅れでご報告。今回ルアー図鑑うすしお味第80弾は、遅れてきたメリケンビックミノーで行っときます。
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上からオリザラ、125コモモ、同上、ロングA15A、cd9 |
でもって、下の写真は他のボーマーミノーとついでに基準のコモモ125とを比較した写真。ロングA15Aは食われそうなサイズ差。こうしてみるとサーティファイドデプス25のほうはロングA17Aより本体部分は小さい。もちろんリップ含めると長いけど、ミノー的には17Aの方が長くて立派。でもサーティファイドデプス30は25とはもはや別物のデカさがあって迫力があって非常に好ましい。動きの良いフローティングで深く潜らせるためにだろうけど、太い本体になっているのでロングAも細長めのクランクベイトっぽいけど、さらにクランクベイト感がでてきている。マグナムディープクランクとして使ったら案外ものすごい活躍したりして。
っていうのを、実際にやってしまっているのがお次のバグリー「ダイビングバンゴーB8」。これ本国ではマスキーとかパイクとかのデカブツ相手のトローリングルアーだと思うんだけど、往年の琵琶湖ではこれともう一つ小さい(けどデカい)DB6でディープクランキングするのが流行ったそうな。8インチ約20センチは今でこそビックベイトとかも流行ってバス狙いで投げることある大きさかもだけど、当時はこんなもん投げているとバカにしか見えなかっただろう。けど、デカバス釣れまくったらしい。バルサ製で軽いので投げて投げられなくもない。ちょっと迷ったのが、コイツはミノーなのかクランクベイトなのかというところで、ダイビングバンゴーシリーズにはクランクっぽいのもミノーっぽいのもあって、コイツはクランクっぽいのをデカくしたようにも思うけど、ミノーといえばミノーにも見えるのでミノー扱いで確保してみた。 でもって、時代によってダイビングバンゴーだったりバングオーディープだったり表記揺れする、いわゆるバンゴーミノーのリップの大きいののシーバスに使ってる4インチサイズと、コイツがなければバグリー最大ミノーであるバンゴー7インチとも大きさ比べてみた。DB8と7インチバンゴーはリップまで含めりゃだいぶ違うけど本体部分は2.5センチも差があるようには見えない。そのへんはアメルア独特の”8インチ級”程度の表記なんだろう。昔琵琶湖で流行ったせいか、中古の弾数的には多くもないけどたまに出てきて値段もそこまで高騰しない。手に取ると確かにこれは良く動いてよく魚を誘いそうっていう出来栄えなんだけど、ワシが使うとなると根魚狙いであり、このデカいルアーをバックシ食ってくる根魚相手に、バグリーのお世辞にも丈夫と言いかねるルアーが強度的にもつとは思えず、これまたお蔵入りなんだろうなと思う。超格好いいので飾っておいても良いかも。 弾数的にやや苦戦したのがポーの、名前が調べても出てこないミノーで、一回メ○カリで値段をこちらから提案する方式で出品されたので、弾も少なければ需要も少ないのでこんなもんだろと2千5百円で提案したら、出品してすぐにオファーあったのでもっと良い値が付くだろうと欲かきやがって断られた。でしばらくして再度同じ金額でオファーしたろと時期を見ていたら2千円で売りやがった。まあ2千円でも相場から外れてはいないと思うけど、欲かいて売り時逃してやがる。メル○リは”令和の闇市”と呼ばれるぐらいの混沌とした市場で、時に目を疑うような掘り出し物が既に売れてしまってるのを見て歯がみして悔しがったりもするけど、意図的な詐称、相場が分かってない値段の付け方、問題になってる買い占め転売から盗品売りさばきまで、およそグチャグチャな有様で不愉快な目に遭ったことも何度かある。けど、逆に美味しい思いも何度かしているので覗かずにいられない。結局コイツはヤ○オクで出てきたのを2500円で確保。だから相場的にそんなもんなんだって。ヤフ○クはメルカ○ほど掘り出し物はないけどだいたい相場どおりで確保できるのでやりやすい。で、8インチ20センチ級と比べてしまえば迫力に欠けるかもだけど、6インチ15センチくらいはあって、それなりに大きくこれがPOE’s最大のミノーだと思うんだけど、なんか3本フックのモデルもあって果たしてコイツが最大か良く分からん。分からんけどマイナーどころだしこれで良いことにしておく。実釣にはヒートン方式なのでやや強度面不安が残るけど、ウッドで固定重心で動き的には悪くなさげ。シーバス狙いで投げても良いかも。 でもって、ついでにシスコキッド。デカいミノーとか探すときに検索ワードとして”マスキー”を入れていると、マスキーサイズのルアーがヒットしてくるんだけど、買う予定もなかった「マスキーシスコキッド」約6インチなんていうのにマウスが滑ってしまい要らぬ散財であった。シスコキッドはおそらくもっとデカいのがあってしかるべき老舗のミノー作ってるメーカーだけど、日本じゃ好事家にスイッシャーの「シスコトッパー」が知られてる程度の認知度の低さで、ミノーはグデブロッドやミローみたいな樹脂ボディーの内側に鱗模様の銀紙が入ってるのと、金属リップに金属のリグが特徴。なかなかに今時のルアーには出せない味があって格好いい。まあ出番はなさそうだけどな。コイツが最大かどうかは分からんけどとりあえずコイツで満足である。 そしてお待たせしましたマンズ。「マンズはどうしてこうなのか...。オイラはこのメーカー大好きです!!」(©Dab氏)。ワシも好き。前回は8インチ級が手に入らず2番手の「ストレッチ+25ジョイント」(写真の真ん中の)でお茶濁したけど、確保できました8インチ級のマンズ最大ミノー「マグナムストレッチ+30」冒頭写真見てのとおりサーティファイドデプス30に勝るとも劣らないド迫力ボディー。S+25ジョイントの例から考えてこいつシンキングタイプかと思ったら浮きやがったけど、今時のマグナムディープクランクみたいにリップの先端がしゃくれて上向いていて水噛みがよく、トローリングルアーとしては良い仕事してくれるんだろう。30フィート潜るっていうのが名前から見て取れるけど、おそらくサーティファイドデプス30と同程度の能力だろうから、条件次第ではもっと潜りそう。ただ岸から投げるのはちょっとね。っていう感じではある。小さめディープクランク「+15」は小柄で良く動いて良く潜る良いルアーなので、ワシャこちらに世話になっておこう。でも、両軸受けリールで投げると飛行姿勢安定するからデカブツ案外投げられたりして。一回試してみても良いかも。 で、今回のビックリどっきりメカ発進!(©タツノコ)って感じのブツがちょっとばかり弩級で、ストレッチ+30探してて、セットで売りに出されているのを見つけて、むしろこっちが本命ぐらいに思って亜音速ぐらいでマウスが滑ったんだけど、コレはミノーのカテゴリーではない気がするけどお許しあれ。じゃあなんだというとビックベイトとしか言いようがないんだけど、とにかくすごい迫力。長さ50センチ弱の”泣きランカー”サイズ。おそらくベースはマグナムストレッチ+30なんだろうけど、その体の後半ぶった切って、ストームのタビーズみたいにワームを尻尾として突っ込む仕様になってるんだけど、尻尾が長い。かつ凝った作りになってて、金型のベースはマグナムストレッチ30+なんだろうけど、ちゃんと後方のワーム部分と合わせて背びれが追加してあるのがお分かりいただけるだろうか?また、後方のフックは単線ワイヤーで吊してワーム部分に刺して固定する方式なんだけど、ちゃんとフックを刺す部分が分厚くしてあって、薄いヒレヒレの裂けやすい部分をそこだけ補強してある。そして写真では小さくて分かりにくいかもだけど、ハリを吊すワイヤーのヘワイヤーツイストが綺麗に決まってて、あっちの釣り人は単線ワイヤー扱い慣れてるなという感じ。おそらくこれだけの巨大なルアーをトローリングして狙う獲物となると、淡水ならマスキーやパイク、海ならカマスサワラ(ワフー)やオニカマス(バラクーダ)あたりになるのだろうか?ラパラCDマグの巨大なヤツで狙うような魚種が対象になってくるのだろう。なんにせよ、本邦ではなかなか見かけないレアものでマンズマニアなら1つぐらいは持っていて良いけど2つは要らんなという、キワモノ連発のマンズ軍団の中でも本気で魚釣る気で行ってるのに、どうしようもないゲテモノになってる具合では特筆モノではないだろうか。ちなみに名前がわからんかったので検索したとろこマンズ「ストレッチシースネーク+30」という名前のようだ。ちなみに長さは19と1/2インチが公式発表。ウミヘビでっせ!ちなみに対象魚はマグロ、カマスサワラ、ヒラマサ(オオサワらかも?)、シイラときたもんだ。確かにマンズ社のあるアラバマ州には北方の獲物であるマスキーやらはおらんわな。アラバマってフロリダ湾に面してるんだっけって地図見たら、端の方でギリ海に面している。南部の濁り水仕様のルアー作ってると思ってたらこんなんも作っててマンズはやっぱり油断ならんメーカーだぜ。という感じで、やっぱりデカいミノーはというかデカルアーは塩味効いてきて、うちのブログっぽくていいね。8インチサイズのトローリングミノーとかの記事が読めるのは”ナマジのブログ”だけ。と言ったもん勝ちで書いておこう。