2019年6月1日土曜日

そこにキビレる!あこがれるぅ!


 先週末はキビレ初挑戦だったんだけど、まあ初挑戦ともなれば、妄想全開で準備おさおさ怠りなくいきたい。考え得る全ての状況に対応可能な状態にしておきたいと、道具は増えまくるのが常道ということで、当日写真のように緑の袋にグッチャリとルアーを詰め込んで船内に持ち込んでおり、フライパターンはほぼ1種類で済ませているJOSさんに「どんだけルアー持ってきてるの?」と笑われたわけなんだけど、ルアーの釣りの楽しさに、いろんなルアーを揃えてあれこれ迷いつつ投げてみるっていうのは間違いなくあって、釣り場の状況が把握できてくればルアーの数は自ずと絞れてくるし、陸っぱりではウエストバックに入るサイズのボックス一個に絞らないと機動性が損なわれるので、多少割り切って絞ったりもするけど、今回は船上に持ち込めさえすれば多少道具が多くても問題ないので、電車移動で邪魔になる魚を持ち帰るためのクーラーとかは手抜きで飲み物とおやつが入る程度の簡易的なもので済ませつつ、ルアーの方はガッチリと持ち込んだわけである。最終的に荷物はリュックっぽく背負える防水バック1個とロッドケース1本、飲み物とタブレットが入る肩掛けポーチの3つに収めた。

 というわけで久しぶりの”妄想タックルボックス”は珍しく実現して魚釣っております、”ボートキビレルアー編”でいってみます。
 事前情報ではジグヘッドのワーム底ズルズルかむしろ手っ取り早く鉄板系バイブレーションやらクルクル系で底を叩くのが定番で、ジグヘッドでもバイブレーションでもペラ付きのが良いとのことだった。
 ネットでちょっと調べたところでも、ジグヘッドリグとバイブレーションは定番のようで特に湾奥の河口エリアではバイブレーションのリフトアンドフォール(引っ張って落としてまた引っ張る)が効くようで、今回行ったのも河口干潟の濁った水域だったので、基本は鉄板系含め重めのバイブレーションで引っ張って落とす系の釣りか底ズルズルするんだろうなということで、1軍ボックスの打線はこんな感じで組んでみた。
 左が鉄板系で上からイマカツ「ソルティーソニックSS17」、同「ソルティーソニックSS12」、不明、ザウルス「シコバイブ」、ヘドン「ソナー」、右はクルクル系と重いバイブレーションで上から、イマカツの名前知らんいただいたモノ、邪道「クルクル」、安物、マンズ「リトルジョージ」、マリア「マールアミーゴ」、マドネス「シリテンバイブ」、バスディ「レンジバイブ」となっちょります。
 鉄板系の上から3つは中古屋で安かったのを適当に買ってあったやつで、正直この手の鉄板バイブって新品でも数百円のパチモノいっぱいあるので、その手のヤツだと思ってたけど、上から2番目のがキッチリ仕事して2匹キビレを連れてきてくれたので調べてみたら、ちゃんとした製造元で釣行顛末記ではワビを入れたところである。
 いうても、正直こんなもんどこの作ったヤツでもそんなに違いが出るわきゃなくて、今時の明るい時間の砂浜で遠投する鉄板バイブの釣りの流行以前にも、偉大な元祖鉄板バイブであるヘドン「ソナー」の真似をしたルアーは数多く、今でも売ってるご長寿ルアーのコーモラン「コーモソナー」の昔からあって、「シコバイブ」も一昔前の鉄板バイブで中古屋じゃゴミルアー的な値段だけど今でも使えば釣れるに決まってるんである。
 しかし”シコバイブ”って言葉の響きが卑猥だと思うのはワシだけやろか? 
クルクル系は良さそうではあるんだけどちょっとハリ掛かりに不安がある。クロダイ系って特に水面系の釣りの記事とか読んでるとそう感じるんだけど、後ろから追尾してきて食う印象が強い。実際釣ったキビレ2匹も後ろのフックに掛かってたし、昔バラしたキビレも後ろから付いてきてそのままパクッといった(ロングAで釣ったクロダイはガップリ真ん中のハリ食ってたけど)。後ろにブレードがあるとそっちから噛むのでフックに絡まないようにブレードを遠ざけたタイプはイマイチかもしれんと思って、一応入れはしたけどクルクルは投げずに、フックがブレードに近いっていうか全体的に小さくまとまっている元祖クルクル系のリトルジョージと今回4番を任せたイマカツ製クルクルを実際には投げていた。
 イマカツ製のは廃盤のようで名前が出てこないけど、なかなか凝った作りで後ろのハリがダブルフックで巻くときはブラブラせず魚が掛かったらある程度自由に動くように、樹脂製の尾ビレをダブルフックで挟み込んで固定するようになっている。これだとだいぶ後方にハリがくるのでハリ掛かりは良さそう。
 重めのバイブレーションは定番のレンジバイブとマールアミーゴにシリコンボディーのシリテンバイブという布陣。ボートでバイブレーション引くならレンジバイブあれば他はいらんかも。

 っていうのが1軍ボックスで、他にも2軍ボックスには念のためとして、トップでも狙えるなら試してみたいし、ナブラでもあったら困るしと、シュガペンとザブラポッパーも入れてみた。シーバスの活性が高かったらこれも困るのでミノーも念のため信頼のフラットラップ8青銀を用意。あと、浅場の蛎殻付いた護岸とかなら香港の村田さんの得意技である腹のフックをハズしたクランクというのも一応入れておくかとピーナッツDR、その他南の島では定番でミナミクロダイにも効くスプーンはバイト13gあたりを入れて、余った隙間には予備のバイブレーション系及びクルクル系を詰めておいた。
 
 さて、巻物系はこれで充分だろうと思うけど、巻物系の早い釣りでは反応ないのにじっくりズルズル底取って食い込ませて釣ってるフライでは爆釣している、とかいう状況になると腸煮えくりかえることが想定されるので、いざとなったらワシかてフライロッドぐらい振れるからタックル丸ごと借りて釣らせていただくという手はある。あるんだけどちょっと屈辱的というか「そこまでするか?」という感じで、まあ釣れんかったらそこまでするし釣るためなら跪いて靴を舐めろと言われたらためらいなく舐める自信はあるけど、インチキ臭くフライロッド振れるのとフライで狙った魚釣れるっていうのとでは、まだちょっと距離が離れているっていうこともあり、正直フライで釣る自信まではなかった。

 でもワシ、元バス釣り少年だし海でも根魚の釣りとかの経験値なら積んであるので、ワームで底ズルズルなら勝負できると思うんですワ。
 ちゅうわけで用意してみました。これまたたんまりと。
 ワーム自体はあんまり悩まない。分解性の素材のやつしか使わない方針なので選択肢自体がガルプかエコギアかぐらいしかなく、まあ初めての釣りモノなら信頼と実績のガルプ「パルスワーム」のエビっぽい地味な色と派手な色と2色もあれば充分で、まあ念のため落とし込みとか1カ所で踊らせる用にエコギア「バグアンツ」も用意したけどそのぐらいあれば足りる。
 しかし、ハリとオモリをどうするかというのは迷った。とりあえずボートから狙うならジグヘッドは5~10グラムぐらいで良いかなとジグヘッドにブレード付きのも含めて用意した。
 でも、ジグヘッドリグなら巻物系といって良い感じでありジグヘッドリグで釣れるならその前にバイブレーション系とかでカタがついているだろう。
 むしろ底ズルズルでジクジクとネチっこく狙うならテキサスリグだろうな、ということで、アイナメ釣り用にリグってあったモノを流用して、”鳥の口に入りそうな鉛のオモリは使わない”という方針に基づき小さいオモリは鉛のオモリじゃなくて真鍮製のに更新して、ストンと沈められる5号・3号ナツメオモリのものから軽めで食い込み重視の5グラムの真鍮オモリ版まで重さ変えて用意してみた。
 あらかじめ仕掛け作って端は8の字結びで輪っか作っておいて、PE2号の道糸はビミニツイストで輪っか作って仕掛けと2回回しのループトゥーループで接続。
 キビレの場合は底が干潟なのであんまり根掛かりで切れることは想定してなかったけど、根魚釣りとかの時は切れると普通にノット組んでハリス接続するのは面倒なので、道糸切れてもビミニで輪っかだけ作れば復活できるようにしている。実際には4号フロロのハリスを使うと8の字で結んだフロロのところで切れることが多くビミニツイストもしなくて済むことが多い。
 今回、ボートキビレ初挑戦にあたって、新たに買ったのは実は真鍮製の弾丸型オモリだけで後は蔵にあるのを出してきただけである。我が家の蔵にはだいたい何でもあるし、まったく新しい種類のルアーが開発されているということもなく、買わずとも何とかなる。
 
 にもかかわらず、釣りから帰ってきたらまたルアー買っている。次回行く予定も具体的じゃないのに、次回を想定して蔵をゴソゴソしたり中古屋で鉄板系を見つけると反射食いしてしまったりと、楽しく妄想し続けている。
 釣れたルアーは買い増しが鉄則なのでソルティーソニックは2個ほど追加確保。
 シコバイブとソナーがゴミのような値段で売られていたのももちろん確保。
 後ろのフックにスイベル取り付けてブレードを装着したクルクル系というのも各社出しているようで、とりあえずデュエル製のがあったので確保。
 あと実際に釣れたのがシンキングのフライラインじゃ根掛かり怖くて攻めにくい牡蠣礁がらみだったので、その辺りを攻めるのがルアーでの切り口としてはアリなのかなと、次回があれば”香港村田式”の腹のフック外したディープクランクで蛎殻地帯を攻略というのもやってみたくマジェンダ、ピーナツDRサイレント、バスハンターDR、ファットラップDRあたりを蔵から選んでみた。

 すぐに再戦の機会があればそれも良しだけど、そうじゃなくてもクロダイとキビレって関東以西なら全国どこでも身近に居る魚なので、これからも機会があれば狙ってみたいなと思うし、多分狙い続けることになるんだろうなという予感がしている今日この頃である。

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