2018年12月31日月曜日

2018のベスト3(釣り編)


 釣りのこととネコのことだけ考えて生きると、一年の計はガンタンクな感じだったのがつい先日のことのように思い出されるけど、月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり、人もまた過去から来て未来に去るけど、過去は過ぎ去りもうなく、未来きたらずまだない。
 脳の言語野の変なスイッチ入ってしまって何を言いたかったのか分からなくなってしまったけど、要するに今年も仕事もせずに釣りのことばかり考えて、たまにネコと遊んで暮らしてて、アタイお天道さんに恥ずかしいっ!恥ずかしいけど釣りには結構行ったので楽しい一年だった。とブログには書いておこう。
 でもって年末恒例となりましたベスト3「釣り編」、はりきっていってみよう。

○釣り:一位「ヒラテテナガ」、二位「自作毛鉤一匹目のアユ」、三位「友釣りのオイカワ」
 一位いきなり無脊椎動物でスイマセン。魚じゃないってどうよ?な気もするけど、久しぶりに手が震えてハリ外せんかったぐらい嬉しかったからしょうがない。太くてたくましいハサミ脚に心ときめいちゃったのアタイ。
 二位は、自作の流し毛鉤仕掛けではたして釣れるのか?頭ではまず間違いなく釣れるはずと分かってたつもりだけど、実際釣れたときは感動した。まだ自分の中では仮想現実より現実そのものの方が価値がずいぶん高いと思わされる。釣ってしまえばそんなもん釣れるに決まってるし当たり前だと思うけどそれでも実際に一匹を手にするまでは、自分の中で確定しえなかった。流し毛鉤の釣りは慣れ親しんだ西洋式のフライの釣りともまた違った文法で、打線考えたり伝統的鮎毛鉤の模写に苦戦してみたりコレはコレでメチャクチャ楽しめて、オイカワ釣るのにも有効でなかなか良い技術を身につけた気がする。
 三位、友釣りでアユが釣れるよりある意味良い結果だった。体ぶつけて喧嘩するような魚なら”友釣り”成立するだろうという、これも考えたら当たり前のことだけど赤い婚姻色の雄が2匹に増えてあがってきたときに素直に驚いて嬉しかった。オイカワの追い星は伊達じゃないゼ。
 という感じで、大きくいえばアユ釣り関連で占めてて、鮎初挑戦で苦戦もしたけどその分初めての体験が多くてわななくような感動を何度も味わえたと思う。誘ってくれて鮎毛鉤釣りの聖地への遠征では至れり尽くせりの案内をいただいき正治さんには改めて感謝を。釣れないときには胃が痛かったと思いますが、あの程度の苦戦は屁でもネエです慣れっこですよ。

○残念だった釣り:一位「ちびソイ根に潜られる」、二位「落ちハゼ」、三位「コイのタモ入れ失敗」
 残念っていうほどの釣りはあんまりなかった気がする。と思ってたら最後の最後で東北で下手くそなことをしてしまった。またそのあたりは年明け顛末記に書きます。落ちハゼは今年は狙おうと密かに竿まで買ってあったのに出番なかったのが残念っていえ残念だったけど、なんで落ちハゼやれなかったかっていえばシーバス忙しかったからで、ワシ一人しかおらんから仕方ない。三位は「そういうこともあるさネ」って程度の話。

○ルアー:一位自作シンペン、二位ラパラJ9、三位フッコスペシャル
 一位は、昨年秋にボイル用に作ったのが、今年の秋にハマってくれていい仕事を何度もしてくれてたよりになった。水面直下引くので出方が派手で最高に気持ち良い。バシュッ!
 二位は、今更ながら大昔から釣具屋の棚に並び続けている実力の程を思い知った。れいによって飛距離はイマイチだけど、動き出しの良さとかキビキビっとした所作とかイカしてるぜ。あまり潜らないので水面直下に杭とか障害物が多い過ちポイント周辺で、地味目なルアーで反応得られなかったときにコイツで勝負決まるときがあって痺れた。
 三位は抜群の安定感。秘密の主力兵器。灯りの下では任せて安心。

○釣り具:一位「トゥルーテンパー727」、二位「水の女王」、三位「ゆるふわ玉浮子」
 一位、今はなきオリムピック社製のコイツのおかげで沼にハマってえらい目にあいました。いちおう「ました」と書けるぐらいに”スピニングリール熱”は治癒してるけど、ぶり返さないように気をつけていきたい。インスプールのリールなんて自分が使うとは思ってなかったけど縁とは不思議なモノである。リールなんて投げて巻けりゃ何とかなるって良く分かった。投げて巻くぐらいは40年前のリールでも、っていうか40年前のリールの方が余計なモノがついてなくてまともなんじゃないかと思うぐらいにしっかり作ってあるリールで、表面のハゲ具合とか割と使った形跡あったけどギアはすり減ったりしてなくて快調に回ったし、ベールスプリングもまだ持ちそうな感じだった。さすがにドラグパッドは劣化しててちょっと改造したけど40年前は充分な性能を発揮していただろうと見て取れる設計。70年代の、日本が工業力で経済発展した時代の道具なんだなぁという感じで感慨深かった。
 二位、魚の釣り方に洋の東西細かい違いはあれど良いものは良いってことで、東西融合させて遊べたのが実に面白かった。自分の予想とある意味全く違う釣れ方で、派手な伝統的フライパターンをということでオレンジの胴に白黒鹿の子の鴨の毛をあしらった「クイーンノブザウォータース」の毛鉤風ナマジ解釈版をなにげに選んで”バカ当たりか三振か”と打線に入れたけど、堅い仕事っぷりで実に頼りになる。ナマジ軍不動の4番。
 三位は、特許取って売り出そうかというぐらいに良くできた。たまたま穴の大きい木の球しか入手できなかったので、隙間埋めるのにシリコンゴムのパイプ使ったら、竹串でしっかり位置に止められるし、ラインにも傷がつきにくい仕上がり具合。少々の流れには負けない安定感のある浮子で大きくて見やすくて重さもある程度あって振り込みもしやすい。渓流釣りとかはミャク釣りがほとんどだと思うけど、これで餌流したら古くて新しい「玉浮子の渓流釣り」になりそうだとか応用も効きそう。

○PENN:一位:「4400ss」、二位「430ssg」、三位「706Z」
 一位、二位は主力機なのでいつもと一緒。706Zは残念ながら初陣飾れなかったけど、思ったより使いやすい。ギア比それ程大きくないのでスプールの直径を大きくとっているせいか飛距離も素直に伸びるように思う。コイツに似合う良い獲物をいつか釣りたいモノだ。

 ということで、今年も総じて良い釣りしたなと思うんだけど、逆に今年はダメだったなというような年ってしばらく経験してなくて、病めるときも健やかなるときも、釣りとともにあれば、とりあえずだいたい幸福である気がする。健やかじゃなくたって釣りは楽しめる。来年も良い釣りできるだろうと楽観的に思っている。

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