軍事力が典型だけど、人間って未来のことが心配になると、空がオレの胸に落ちてくるかもって不安でたまらなくなるぐらいで、過剰なぐらいに備えがちである。ケセラセラとかケンチャナヨとか気楽に構えておけばいいものを、あるいは未来はナルホイヤだから、今から準備したところでどうしようもなく、その時になって必要なことをするのみと割り切れば良いものを、未来の不足を想定して、そんなもん未来にどんな不足が生じるか不確定ななかで不安がって準備を始めるとエラいことになる。海水温上昇に伴う”
紀伊半島南の海化”を迎え撃とうとして”強い”ミノーを求めた結果の惨状がどうだったか、読者様の中には憶えていらっしゃる方もいるだろう。そうではあっても、その準備過程で試し投げしていたミノーがなんか良い魚に食われるという事象が生じており、準備するのに早すぎるということはないし、待ったなしであると思わされたのもこれまた事実。
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Fマグ3kg強、ロングA約3kg、インビン2kg弱
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ミノー軍団については、ミノー買いまくってた時にも書いたけど、まあラパラ「
Fマグ」各種、ボーマー「
ロングA」各種、ニールズマスター「
インビンシブル」各種が在庫充分なので、それだけでも間に合うだろうというのが冷静な見方というものだろう。しかし、ミノーで間に合わなくなるような、「とにかくアピール力で勝負!」「もっと深く!!」という場面で、ミノーよりも太いボディーで浮力や水押し力で優れるクランクベイトをと考えるのは、ルアーマンのモノの考え方としては至極当然だろうと思う。後者においては、深く潜るためのデカいリップを備えるには浮力の大きな容積の大きなボディーのクランクベイトが必要なのはルアーの設計上自然な流れで、実際に「根魚クランク」において、ディープクランク達には活躍してもらっているところ。前者のアピール力強化という面では、ミノーの”長さ”という視覚的要素はアピール力において無視できない要素であり、ミノーにはミノーのアピール力があるとは認識している。とはいえ、大型クランクベイトの強力な水押し力、水掻き力、激しい動きとラトルとの相乗効果というものはまた別格のアピール力を持っているのは間違いなく、ミノーのアピール力で足りなくなったら、クランクの出番とワシが考えたのはある種避けられない流れだと思う。まあ、ポッパーとか水面系もあるけどそっちは備蓄もあるしでとりあえず不用意に触らない。
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| こいつらまだまだ子供サイズ |
ということで、マウス滑りまくっている状況を、これまでもご報告してきた次第であるが、紀伊半島が南の海化した際に迎え撃たねばならない大型根魚、大型フエダイ系、大型に育ったメッキ系を迎撃するためのクランクベイトの体制が、やっとのことで整ったのでご紹介しておきたい。すでに大型根魚用のディープクランクについては実戦配備され戦果を上げつつある状況なので、それはここでは割愛させてもらって、港内や河口域の浅場を想定した、強いシャロークランク?達の布陣を主に紹介したい。
とりあえずクランクベイトの”強さ”の大きな要素が太い本体の容積が押しのける水量に起因する”水押し”であるからして、ある程度以上大きめのに絞られる。まあぶっちゃけ小型のが必要な状況ならピーナッツⅡ軍団と
”おっぱいおっきい地味メガネねぇちゃん”ことマジェンダ投げときゃ良いんだろって気もする。となると、具体的にはバグリーの「バルサB」でいえば「B2」、スクエアビルクランクの新基準であるラッキークラフトUSAの「RC」シリーズとその後継「LC」シリーズでは”2.5”クラス、長さでいえば7センチぐらいから上の大きさになるだろう。それ以上の大きさを全部で4段階に分けて、今回ルアー図鑑第96弾では紹介してみたい。
では早速、”B2級”からいってみよう。まずはB2は使わない。なぜならB2って真鍮リグの時代のはしらんけど、ドミニカ製B2だと、フロントフックのアイはオモリと一体になったリグを埋めて接着してるだけのようなので、ぶっ壊されていざというときに魚に逃げられる恐れがある。代わりとして、そういう欠点を解消してあるのがワシの自作の「
パクリ-2(略称P2)」である。 見た目はパッとしなくても実釣能力的には詰めてあるつもり。そして、まあプラ製のスクエアビルクランクという流行を作り出した源流ラッキークラフトUSA「RC2.5」&「LC2.5」はその先駆性に敬意を表して使ってみたい。でストライクキング「KVD2.5」はぶっちゃけラッキークラフトの真似なんだろうけど、でもディープクランクのXDシリーズとかとも共通するノペッとした表面塗装でストライクキングと一目で分かる個性があるのは評価する。性能的にもラッキークラフト製と遜色ないぐらい良く動く。で、これまであげたクランク達はノンラトルである。まあ”強さ”を求めるならラトルという要素も無視できないだろう。ということで、昔から樹脂製クランクはラトルインがお約束なので、古めからこれまたストライクキングの「リトルS」を選んでみた。表情が気に入って気がつけばなにげに5個在庫するにいたっている。ラトル有り2つめは国産シャロークランクの名作ベルズ「シャローラビットBIG」あんまりこいつの”売り”の障害物回避性能とかを使う場面はないんだけど、立ち込んでゴロタの浜とかで使うならコイツかな。で、もいっちょ抑えにラパラ「シャローシャッドラップ9」は強いクランクというのとはちょっと外れるかもだけど、平べったくて水掻き力に長けて、ノンラトル、バルサ製の嫌われる要素の少ないコイツは良い仕事するだろう。長さ的には7センチより長いけど、重量というか水を動かす量的にこのクラスと判断したところ。このクラスのクランクは投げるのにまだ抵抗感が生じにくい。なんならシーバスに投げてもいいぐらい。
で次は、8センチ20g前後を”オリジナル級”としたい。ビッグOに始まるルファベット戦争の主戦場であり、そのころの各社ご自慢のクランクベイト達のオリジナルサイズがこのあたりというのと、
バルサ50「オリジナル」にこれまた敬意を表してみたところである。ちなみにバルサ50も使わない。ワシの持ってるのリップに50の浮かせ文字が入ってる第2世代の”オリオリ”で下手すると数万円とかする。ワイヤー貫通構造でその面でも優れてるけど、さすがにぶっ壊されるの前提でいかちぃ魚共に投げる気にはならん。ということで、まあこのへんは前述したようなアルファベットプラグを持ってきておきたいところで、樹脂製「ビッグO」大サイズ(C80)は現行でも製造されているので確保もしやすく、釣り人の信頼も厚く、まずは堅いところだろう。で、ついでにパチモノくさいシェイクスピア「ビッグシェイカー」も4つほど確保しているので投入したい。フラットサイド方面では自作「Pフラット」がこの階級に入る。そして今時?のノンラトルのスクエエビルクランクからはラッキークラフトUSA「ファットCBSR」を選んでみた。大森選手優勝記念モデルとか安く売りに出てるので確保しやすい。もいっちょ変化球入れてマンズ「ワンマイナス」は水面直下担当。藻場の上っ面とか引いて下からドカンとか、干潮時に残った河口の澪筋でウネウネゴロゴロでドカンとか妄想は楽しい。

ここから先は、ちょっと投げるのがためらわれ、狂気が必要になってくるけど、海の魚はデカいのは上限知らずなので、いくらでもデカいの使えば良いと思う。”1オンス超級”と安直な階級名にしておく。デカいクランクのブームの先駆けとなったストライクキング「KVD8.0」は1.5オンス9センチといったところで、大きい分ややモッサリ感は出るにしても2.5と同様に良い動きしてる。ラッキークラフトUSA「ファットCB BDS6」は同サイズながらやや平べったい系おとなしめで、暴れるKVD8.0とは使い分けできそう。でこの2つはノンラトル。れいによってラトルインも欲しいとなると、一つはシーバス用シャッド系のハルシオン「ネタ」は重心移動も搭載で飛距離稼いで広く探れる。そして、もいっちょが変化球でデプス「バズジェット」は、ノイジーなのか水面ウェイキングでジョボジョボやりつつグネングネン暴れるのはアピール度ということでは、その大きさもあって強烈だろう。水面直下引きでも良い感じ。このあたりのルアー、デカクランクもバズジェットも流行ったときは入手も困難で、なんならプレ値ついて売り買いされてたんだろうと想像に難くないけど、流行りが過去のモノになってしまえば千円しないような普通の中古価格。流行ってたんなら弾数も多く入手簡単。たしかにこれだけのアピール力の高いルアーが流行ってしまったら、すぐにスレてしまうだろうから、最初に美味しい思いをした釣り人以外はろくに釣れもせずもてあますだろうことは想像に難くない。ただ、逆に流行が過ぎてしまえば、スレた魚も忘れてしまい、また釣れるようになる。その時に実績が高い釣れると分かってるルアーが使える。同じバス狙うにしてもそうだと思うし、さらには海に持ち出そうなんて思ったら、バス釣りで流行って効果が実証されたルアー達が、流行終わって安く中古市場にあふれてる状況とか、買う以外に選択肢がないだろうと思う。名品は色あせないのである。魚釣りで良い思いをしているのは、もちろん先頭走ってる、新しい釣り方開拓してるような釣り人は、リスクや苦労に見合った良い思いする権利があると思うけど、意外に流行が過ぎて周回遅れでやってると良い釣りがデキたりするので、流行関係なしのマイペースな釣り人も存外釣ってたりする。バスに限らずルアーに限らず釣りに限らずである。一番苦労するのが、流行ってる釣りモノ、流行ってる釣り方に中途半端な時期から参入する釣り人で、既にスレ始めている魚を相手に多くの釣り人と競らなければならない。人の10年先を行く釣りは難しいけど、人より10年遅れた釣りをするなら難しくない。釣り場情報とかでも「もうあそこは終わった」とか言われてる釣り場が、釣り人来なくなって密かに復活してたとかいうのは経験している。過去に実績が上がっていたという紛れもない事実は、わけの分からん釣り具業界が流行らそうとしてくる珍奇な釣りよりは確実性が高いと思っている。

最後は、15センチとか2オンスを越えることもあるようなデカブツ共を”マグナム級”とする。デカクランクのブームの中心に存在した、ラッキークラフトUSA「SKTマグナム」は2オンス級の巨体のくせにRC2.5みたいに暴れてみせるデカいけどスクエアビルクランクらしい逸品。これがまた中古市場で安い。今回のクランクベイト熱以前に、何に使うかもさておきとりあえず確保してたぐらいに「これは釣れる」感がすごくする。集合写真で他のデカブツと混じると2ozのデカさがわかりにくいのでピーナッツⅡSRと並べてみたのでデカさをご理解いただきたい。でもいっちょサイレントでマグナム級なのは14センチのラパラ「スーパーシャッドラップ(SSR14)」、コイツは怪魚釣りとかではカウントダウンタイプと共に定番なのは皆様ご存じのとおり。まあマグナム級のフラットサイド部門担当である。でここまでノンラトルなので、ラトル有りもと思うんだけど、デカクランクが流行った時にどのメーカーもスクエアビルクランク流行の流れからか、単にKVDやSKTの真似なのかラトル有りタイプが少ない。アピール勝負ならラトル有りもあってしかるべきだろう、っていうなかで我が道を突き進み、お家芸の多目的重心移動をぶち込んであるメガバス「ビッグM4.0」は、他のノンラトルのデカクランクとのローテーション要員としては国産ではコレしかないってぐらいの個性を発揮している。リアルな造形の作り込みとかはルアーの効果的には意味ないと思ってるけど、メガバスの場合はそれがブランドの個性であり、先駆者でもあり、味わいとしては癖が強いけど悪くないと思うところ。コイツはちょっと中古でもお高い。そして、マグナム級の隠し球として、ドリフターズタックル「ビリーバー」は、果たしてクランクベイトなのかなんなのか。元々はパイクやマスキー用のトローリングルアーらしいけど、竿で投げて巻く分にはクランクベイト扱いで良いだろう。日本円が高かったころに海外通販楽しんでこういう色物?も種々買えて良かった。今国内だと新品5千円以上で売ってたりするけど、そこまでのものか?プラの、昔からあるある種の定番品だぞ?で、ビリーバドとかにも改造したりもしているけど、8インチと10インチが箱入り娘で残ってる。20センチ25センチのデカブツ投げる状況が果たして来るのか、是非来て欲しいと願ってやまない。
という感じで、今後海水温が上昇するにつれ、南の海と化していくであろう紀伊半島の海に、見たこともないような獲物が現れたとしても、ワシは準備おさおさ怠りなく、釣る気満々なのである。先駆者のやってることは、往々にして”普通の人”には理解しにくく奇異に、もっと端的に言えば頭おかしく見えるだろう。そのぐらいじゃないと人より先んじることなどかなわないとカリスマ(自称)としては思っているし、良い釣りをして範を示していきたい所存である。
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