2022年9月17日土曜日

頭の中がかゆいのか?

 欲しかったんじゃー!しかたなかったんじゃー!!
 いつものことではございますので、粛々と進めさせていただきとうございます。

 豆アジ以外はまるでダメ!というこの夏、意外なことに8月は我慢してあんまり釣り具買わなかった。
 そりゃ、電気代は感覚的に2割方増えてるし、食料品やらも軒並み値上げラッシュではちょっと老後資金は大事にしておかねばという気にもなろうというもの。だいたい普通の月で(なにが普通か?という根源的な問題は脇に置いて)釣り具に使う金額は3万円と、我が家の食費のおよそ2倍となっており、いざッちゅうときには削れる、余裕の部分のような扱いではあったので8月は絞って1万5千円ぐらいで収めて、ワシもやるときはやるけんネ。と胸をなで下ろしたのだが、9月に入ってなにやら非課税世帯には5万円バラ撒かれるとか美味しい話も聞こえてきて「経済的に困窮ってほどでもないなら受け取り辞退しろ!」という脳内の正義漢の声が聞こえてきたけれど、脳内のキチガイの人はそれを完全無視「これで釣り具ガサっと買える軍資金ができた」と諸手を挙げて突撃体勢に入ってしまい、9月半ばで既に2万円を、必要性に疑問も生じる釣り具に突っ込んでしまっている。

 冒頭写真のルア-達は、前回の”ルア-図鑑うすしお味”第52弾でアタリをつけた対シーバス用のルア-の買い増しと、気になってしまってたのを結局買ってしまったモノその他である。とはいえ実はこれらルア-はこの夏の”お買い物”第1弾的なものであり、9月にはまた別の系統のルア-にもご執心でなんじゃらゴチャゴチャと買いあさっており、それらはまた別途紹介の機会を設けたいと思っている。もちろんのことルア-だけでなく、暑くて作業が捗らず分解整備待ちの渋滞が発生しているリールについてもまた買ってしまっている。この台風直撃の連休中になんぼかでも進めねばならぬ。最近”キチガイ”という言葉は言葉狩りにあって、露出が減り馴染みが薄くなりつつあるなか、代替する言葉として”アタオカ(「頭おかしい」の略)”という言葉が台頭してきているが、まさに我ながら”アタオカ”だと感じずにおられない。まあ言葉狩りなんてしたって言い換える言葉が出てくるだけっていうこのしまつジュウシマツ油圧ショベルのコマツですよ。

 一応、説明というか言い訳させてもらうなら、対シーバス用に実戦導入も視野に入れた購入であり、完全に無駄ってほどでもないのかなと。いうことにして見逃してはもらえないでしょうか。我が家には食べ盛りの可愛い猫様がいて、猫様には良い魚食べさせてあげたいじゃないですか。どうかそのへん忖度しておめこ干しを(「ATOK」はまたえらいもん干しやがる)。

 で、まずは前回アタリをつけて、”泳ぎ下手な泳ぐポッパー”としてまあ使えるかな?って感触だったハトリーズ「リトルダイナマイト」が、使ってみるとハクのような水面流れがちな小型の餌が多い春シーズンにガッチリハマってくれて、これまで盤石の一番打者だった「海爆リップレス」に変わって、その日の状況を見るのに真っ先に投げるルアーとなった。こいつの優秀なところは、浮き上がるシンキングペンシルである海爆リップレスが巻き始めてしばらくして後半に爆釣ゾーンの水面貼り付きの棚に入る(それ以前の棚でも食うけどね)のに対して、巻き始めた直後から水面に貼り付いたまま下手くそなユルヨタな泳ぎを始めるところだと思っている。同じような泳層を攻められるルア-としてはマンズ「ワンマイナス」とかのいわゆるウェイクベイトがあるけど、あんなにブリブリとは暴れず、その泳層を小型のルア-がユルヨタなおとなしめの動きで水面に航跡描きつつ泳いでくるのである。効きそうでしょ?竿を高く掲げたり、足場高かったりすると水面上を真っ直ぐ進みがちで、足場低い位置で竿を低めに構えての使用が前提条件になるけど、これは使える!という確信を春シーズン唯一のまともな獲物のヒラフッコやら、そこそこ良い獲物のウグイちゃんとか釣って得たところである。ちなみに、なぜか水面上トップウォーターのルア-の釣れ方と、水面直下の釣れ方は明確に違っていて、わがシーバス釣り場の春の陣においては水面直下が重要な要素だと感じている。トップはトップで効くときも多くて使いどころはあるけどね。というわけで、まずは今後主力級の活躍をしてもらうリトルダイナマイトは買い取り強化月間で買い集めた。まあそれほど人気は無いのでネットオークションとかで6~800円も出しときゃ買える。派手な黄色系オレンジ系が好きだけど、最終的には色塗り直せば良いので安けりゃ買ったのが写真の上の方の10個。このほかに通販している釣具屋で新品在庫抱えてるところを見つけたので、新品3個とちょっと張り込んで確保をこころみた。ルア-を根がかり等でなくすのは常々書いているように、自分の財布に厳しく、釣り場にゴミを残し、釣りのリズムを著しく損なうなど何一つ良いことはないので、ここ数年プラグをなくすのは極力避けるようにしていて、それでも回収不能になるのはあるんだけど年1,2個に押さえられている。”根掛かり覚悟で”などという覚悟は水底にゴミの山を築きラインの林を育むので迷惑なのでやめた方がイイ。今年は根魚狙いでワームの換わりに”鳥皮短冊”を使い根掛かりしにくいように落とし込みでの狙いに絞っているのでワーム(及び鳥皮短冊)の根掛かりも劇的に減っている。おそらく13個のリトルダイナマイトは早くとも使い切るのに13年掛かるだろうし、その間良い色がネットオークションに出ていたら補充するだろうしで、弾数はそこそこ揃ったと満足している。
 でもって、ハトリーズの小型の樹脂製のシリーズには独特の可愛さがあって、つい食指が動いてしまって、写真の様なていたらく。
 左下のアゴがソリ上がったペンシルは「キャスパー」これは普通に首振りペンシルでザラパピーと大きさがかぶるので、ラトル入りとかで違いが出るか、まあでなくても魚は釣れるだろう、真ん中の”タイニーボム”は小さいシングルスイッシャーで、水面チョコチョコと障害物際とかで首振らせて1ヶ所で粘って遊べそうな感じ。シーバス向きではないかも。右の下段、ポッパーの「トレッピー」ペンシルの「キューティーデビル」は、これもダイブさせたり鋭角ターンさせたりと、小場所でバス釣るには良いけど、シーバス釣るのに一定のリズムで首振り続けるあるいは飛沫あげさせ続ける、というのにはあんまり向かないというのが判明。まあまたそういう小場所用のルア-の出番もあるかもしれん。

 でもって、ダイワの”泳ぎの下手なミノー”「ロビン」1個試しに手に入れてみたら、固定重心ノンラトルのわりに、重心が安定していて飛距離がそれなりに出るうえに、泳ぎは昔のラパラだロングAだレッドフィンだっていうブリブリとしっかり泳ぐルア-に比べると、頼りないぐらいに”ヨタッた”ユルい泳ぎ下手。だがそれがイイ!今時のリップレスミノーのやる気のないユルヨタな泳ぎみたいでシーバスにはこれは効くはず。ということであんまり高いのはもとが安いルア-なので馬鹿臭いけど、600円とかならイイかと買いあさってみた。
 下の2本はマジックで黒点が書き込まれていたり、”ワーム焼け”で表面溶けてたりだった個体で、色が地味なのは当地ではあまりよろしくないので、色剥いで黄色系で塗りなおうそうとしてみて、面白いことが判明。一番下の塗装剥いだ個体見てもらうと分かるように、頭の部分は透明な樹脂で、後半が白いいわゆるボーン素材に見える。リップまで一体成形で作るとなると前は透明な樹脂で作りたかったんだろうけど、後ろを素材を変えたのはどういう意図だったのか?重量上げて飛距離確保のためとかだろうか?謎ではあるけど、なんか工夫がされた形跡がある。コイツは多分釣れそうに思うので秋のシーバスシーズン活躍させたいところ。

 でもって残りは、足下狙いの長めのリップのダイビングタイプのルア-達で、その手のを導入するなら「ロングAディープ」と「バングオーディープ」ぐらいは使って様子見ておきたいところと確保。
 ロングAは大好きだけど、ディープはなぜか1個も持ってなかった。東京湾ではラトル入りのシーバスに使うダイバーは「フライングダイバー」と「マジェンダ」が良い仕事してくれていて満足していたので他にまで手が回っていなかったってことだろうか?何にしろ、人気もそれほどじゃないのでリアヒートン時代のを3個安く手に入れることができた。この手のリップの大きなダイバーについて、1つ疑問がある。
 はたしてリップは本体の長さに含まれるのか?ということで魚がリップも含めた長いモノとして認識するかどうかという話である。真ん中写真のリップまで金ピカのはおそらくリップまで含めて視覚からもハッキリ認識できるからそういう長いモノとして認識しているのは間違いないと思う。ただ、他の透明なリップのはどうかといえば、音や水の動き的には”長物”と変わらないだろうけど、視覚的には完全に無視できるほどではなく見えるといえば見ての通りで見えるけど、視認しにくくて本体よりは地味な存在になるだろう。ということで、透明なリップだからといって魚が全く認識しないわけじゃないはずだけど、色付いてるよりはある程度目立ちにくい存在になる。ぐらいかなと思っている。こんな派手な動きのアピール度で勝負する系のルア-で”マッチザベイト”とか考えても意味ない気はするけど、餌の大きさに合わせたいというなら長さはリップまで含めて、あるいは地味な透明リップの分ちょい足し補正かけて合わせるのが正しそうかなと思ったり思わなかったり。まあ、デカいリップでブリブリと水掻き回して暴れる派手さで食わせてしまえって気はする。

 バグリー社「バンゴーディープ」は、バルサミノーで長いリップはやや珍しいかなということで確保。バグリーの古いのは接着剤が劣化してて、リップ引っ張ると抜けることがあると聞いてたので、試してみたらモノの見事に抜けた。確かにリップのアイがワイヤーでフックのアイまでつながってると、コーティングしたあとに本体から突き出ているワイヤーをリップの下から通してアイを整形して止めるっていう難しめの工程が生じるので、リップの下にワイヤーが通っているのはリップからワイヤー整形のアイが抜けにくくリップ割れても本体から抜けなければワイヤーでつながっててルアーも魚も回収可能ってのを確保しているに過ぎないのだろう。この方式はラパラ「シャッドラップ」でも同じだったはず。淡々とエポキシ接着剤で接着し直して現場復帰。バグリーの古物でリップにアイが付いているヤツは使用するなら、グリグリとリップを抜けないか力掛けて確認してみて、抜けたら接着やり直しておくと、魚とやりとり中に抜けてリップだけ帰ってくることが防げると思うので皆様お気をつけて。同じ方式のシャッドラップとかもあまり気にしてなかったけど同様の問題は孕んでると思うところ。

 でもって、ダイバー系はなんとなく気になってしまっていて、グデブロッド社ゴールデンアイ「ヴァンプNグラインド(ヴァンピングラインド)」なんて金属リップのディープダイバーは「ホットN」と丸かぶりだしいらんだろ!と理性では思うんだけど、値段下げてきて2個で1100円とかになると、開高先生が銀山湖でイワナ釣るのにも使ってたような歴史あるルアーが1個600円しないのかよ?と不憫でならなくなり、我が家にお迎えしたくなるのである。仕方ないよね。オレンジの”ゴールデンアイ”に金属リップには社名が刻印されてて、雰囲気あるのよね。買っちゃうのよね~。名前がまた「妖婦の腰使い」って感じでいかにも誘いそうなのよね。

 でもって、これまた1100円と安かったのでマウスが滑った、ストーム社「タイニータビ-」。ストームのクランクは「ファッツオー」とかちょっと手がでない値段になってることが多いけどその他は意外に安い。これは”タビーズ3兄弟”の末っ子でまん丸の本体が可愛らしい。チョリッとした尻尾もキュート。コイツに加えて往年愛用していた「リルタビー」、ディープ・ダイビング・タビーな「DDT」の3つがタビーズ3兄弟なんだけど、コイツらは他のメーカーが作ってたのを金型ごとストームが引き継いだらしく、立体の”ストーム目”じゃないのが人気のない理由とか目にしたことあるけど、充分魅力的で良いルアーだと思う。シーバスにはどうだろうか。

 てな感じで、あいもかわらずルアーも買いまくってます。物価高が進むと何もしないのに実質老後の蓄えが目減りしていくワケで、こんなに節操なくモノ買っていて良いのかと不安も覚えるけど、なんか頭の中がルア-のことで一杯になって買わないとイリイリとして落ち着かなくなる、そういう病気なんで仕方がないという感じの”ルア-図鑑うすしお味”第53弾でございました。

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しております。キャスパーは今年チヌに使ってみましたが、チンタ・カイズクラスの反応は上々でした。いいサイズを釣る前にスナップが開いて旅に出てしまいましたが、使えるドッグウォーカーだと思います。

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  2. えそさん こんばんは
     キャスパーはできる子なんですね。
     時化が治まったらシーバスに投げてみます。

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