2020年11月22日日曜日

お鍋の季節になって来ました。”しらたき”の季節です。

 まあいくらワシが安竿フェチでもタカミヤの竿を鍋にぶち込んで食ったりはせんけどな。

 九州の釣り具チェーン店のプライベートブランド?「タカミヤ」のグラスののべ竿「白滝」シリーズは現在第5世代「V」が売られているという、地味にご長寿シリーズとなっている”のべ竿”で、「Ⅳ」「V」あたりは、180とかの超短尺はさすがに柔くて小物竿っぽくなるけど、240とか普通に短い竿でももう既になぜかゴツくて丈夫にできており、のべ竿近距離戦でそれなりに力のある竿が必要な特殊な釣りに妙なぐらい適応してくれる希有な存在となっている。渓流竿という位置づけなのかもしれないが2.4mの渓流竿って渓流でどうやって使うのか想像できない。でも、足下を釣る短尺のでのヘラ釣りから始まって、この紀伊半島の地では足下に出現する手のひらサイズのコッパグレ(大)を釣るのに好適だったりする。浅場の足下に魚が突っ込んでくる”ノッコミ”のコイ・フナ系に使ったら威力を発揮するかもしれない。

 「Ⅳ」以前の「NEW」と「Ⅲ」は多分名前変わっただけで同じ竿で、それ程ゴツい竿ではなく普通のグラスの小物竿の印象で、なにげに九州時代に安く買った「NEW」の240が柔くてしなるし粘りがあって丈夫だしで、彼の地ではタナゴとかコブナとかオイカワとか九州男児はそんな小物あんまり興味がないのか手つかずの場所が多く実に良く釣れたので、そのころの楽しい印象もあって”白滝”はワシの中では最高の小物釣り竿として刷り込まれている。

 前回安竿について書いたときに白滝について、我が家の蔵にはないけれど「白滝Ⅲ」という名前のがあるハズだと予想していたけど、やっぱりありました。買いました。あと、初代「白滝」の次が「NEW白滝」だと思ってたけど「白滝渓流Ⅱ」というのもあったり「渓流」じゃなくて「ハヤ」となってるのもあったり割と長い歴史?の中で同時期に複数の名前のが売られていたのかも?”白滝マニア”ってあんんまりおらんことは想像に難くなく、そのへんネットで検索したぐらいでは情報出てこない。まあどうでもいいけどな。

 この地では膝だの体力だのの問題があって座ってできる釣りが重要課題となっていて、白滝軍団も出番が多い。主対象のマアジが季節によって魚体も釣れる棚も変わってくるうえに、戦略的に竿の長さを変えて対応する場面も多くなっているので、グラスの長竿はさすがに軽く扱えないのでカーボンの竿に任せているけど、3.3mまでは問題なく片手であしらえていて、同じ長さのカーボンの竿も選択肢としてはあるんだろうけど、グラスののべ竿の柔らかい釣り味の良さが好ましく、かつ突然の大物にも粘り腰で耐える強靱さがどうにも頼りになる感じで、多少の重さは許容範囲と愛用中。

 なんだろう、同じように短尺の柔いカーボンののべ竿も使ったけど、カーボンで柔い竿って折れるのよね。ミスでも折ったしちょっと大きい魚引っこ抜いても折った。折れる竿って信頼ならんっていうのがわしの心には根深くある。とはいえ前述のようにカーボンの軽さじゃないと長竿はあしらいが大変になるので、4.5m以上はカーボンの竿を使っている。カーボンのちょっと古めでやや重いぐらいのは割と丈夫だと思う。長尺モノはさすがに長さでためてくれるので折るときは自分のミスで折っている。結局折るんかよ!

 っていうぐらい竿って不注意で折ったりするので、折れた箇所によっては綺麗な曲線とか無視すれば使えるように治せることも多いので、直して使ってるけど限界もあり、よく使う長さについてはやっぱり”大事なモノには予備が欲しい”といつもの悪癖を発揮して予備竿を買ってしまうのである。

 最近買ったのは、「白滝300」と「白滝Ⅲ330」で前者は出てこないだろうと思ってた初代でレアものゲットだぜだし、後者は新品袋入りに近くて届いたとき包装を開けてウキウキだった。まさにこの安っぽい袋入り状態で釣り具量販店の入り口近くの壁とかにぶら下がってる風情が忍ばれてなかなかに良い。コレまで買った白滝シリーズはこれで13本となっている。盤石とは言えないまでもなかなかに充実した在庫状況である。ネットでお買い物は止められず、老後の資金はやせ細っていくけど釣り具は充実していく。

 白滝シリーズは、現行版では120とかのタナゴ釣るような竿はカーボン90%のブランクスになっており、そういう超短尺は別の適当なグラスのタナゴ竿を使っており、長いのは330までで、180から330までは各長さ揃ってる。4m前後まではぎり片手で扱えそうなので、安い中古がネットにあったらもうちょっと増強するかも。

 グラスののべ竿であれば白滝シリーズでなくてもだいたい小物釣るには良い塩梅の柔さ丈夫さなので、他の会社のでも釣りは楽しくできるんだろうと思う。でも、なんというか愛着があるから別に特別な名竿でもなんでもないシリーズだけどコレからも”白滝”を使い続けるんだろう。安い竿だっていうのも気安くてよいやね。

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