2019年4月20日土曜日

PCチェアディテクティブ 「PENN101」編


 「PENN101」は日本製です!メイド・イン・ジャパン!!

 驚いていただけただろうか?
 私もネットフリーマーケットで2500円でベールスプリング破損状態のこの個体を見つけて「なんかシマノみたいな見た目やな、70年代から80年代にかけての日本製品の攻勢に対抗してそれっぽいの作ったンやろな」と思ったけど、届いてフットの裏に「MADE IN JAPAN」の刻印をみつけて、PENN社が日本でリール作らせてたことがあるという意外な事実に驚きを禁じ得なかった。
 考えてみればスピンフィッシャーも第4世代は中国製だし、日本で作らせててもおかしくない話だけど、見た目からももろ80年代のリールだけに、その頃のPENNはメイドインUSAだろうという先入観があった。

 マニアな方々にはナニを今更というネタかも知れないけど、面白いネタリールを入手したので、ついでにちょっと突っ込んで「はたしてこのリールを作ってたのは日本のどの会社か?」っていうのが今回のパソコン椅子探偵の推理であります。
 PENN好きの方々はじめ皆様にも楽しんでいただければ幸い。私も楽しく推理してました。

 まずは基本事項の確認から行く。ついでにベールスプリングも替えスプールも買わなきゃなのでいつものように「MYSTIC REEL PARTS」さんのサイトを参照する。
 このリール「PENN101」はPENNの「シルバーシリーズ」という一連のスピニングリール達の一番最初の一番小さい機種のようだ。想像通り製造されたのは80年代初頭から80年代後半にかけてで、その後は「C」の付く後継機種が出ていて最後の「CS」の付く機種は2006年まで製造と結構な長寿シリーズになっていて、「予算重視の釣り人に質の高い選択肢を提供」という感じでスピンフィッシャー等と比べて安めの価格帯で米本国ではそれなりに売れていたようだ。
 一方で日本製の安いPENNをわざわざ日本で買うなどという人間は、だったら日本のメーカーの買うよ、って話で想定しにくく、日本には正規に輸入されていないモデルかもしれない。私も初めて見て珍しく思ったので買ったわけである。
 ちなみに最初のモデルが日本製で、「C」以降は中国製。80年代終わりには安いリール作らせるなら日本じゃなくて中国ってなったようで、90年代日本は泡々とした景気の良さがあったけど、世界の工場の座はこのあたりから既に脅かされつつあったんだなとみてとれる。
 ただ、日本製とは記述があり明らかなんだけど、どこの会社が作ってたかなんてのは情報が無い。まあ、あたり前である。ワシもスピンフイッシャーの第4世代が中国製だということは知ってるけど、中国のどこで作ってるのか「○×公司」だろうが「△▼集団」だろうが気にしてないってのと同じだろう。”PENN使い”を自称するならそのぐらい知っとかんといかんのかしら?

 というわけで、ここからが探偵の推理のしどころになるわけだけど、まずは見た目から行くと「シマノっぽい」と最初感じたのは、最近こういう配色のスピニングとしてはシマノがD・A・M社と提携して作った「SLS2」を見ていたのでそう思っただけで、80年代当初は国内各社どこでも似たような黒銀のスピニング作ってたわけで、シマノっぽいと言うよりは日本製っぽい見た目というのが正しくて見た目じゃどうにもならないような
気がする。
 一応いろんなリールの写真と見比べて、ハンドルノブの形状とかオリムピックのランサーとかに似てるなとか、ドラグノブの作りがちょっとこれまたオリムピックのエメラルド350にも似てるなと思ったけど、金型一緒という程一致せずおそらく似たようなのどこでも作ってたんだろうなという程度。
 じゃあ、清掃がてら分解していって部品見てみましょ。
 ドラグは普通に3階建てでドラグパッドはテフロン製。当時やっすい国内向けのスピニングにはまともなドラグ入ってなかったけど、そこは依頼主がPENN社だけあってしっかりしている。

 ハンドルを外すと、共回りじゃなくて”ねじ込みハンドル”でかつ、ネジの切り方が先と奥で太さを変える方式で、この方式なら日吉産業か?と思ったんだけど、太さ変えてる境目にちょっとネジが切ってない隙間が空いているのが特徴的で、こういう細かい癖は重要だと思うんだけど日吉産業のスピードスピンのハンドルネジの写真を見るとそうはなっていないので違う可能性が高い。他のメーカーでねじ込みハンドルってどこだろう?と謎が深まる。


 でも、蓋をパカッと開けて逆転防止機構の歯がハンドル軸のギアの上に設けてあるのをみて、直感的に「アッこれダイワや!」と思う。吸収した稲村製作所の流れをくむらしいインスプールの「7250HRLA」が下の写真のとおりやっぱりハンドル軸のギアの上に逆転防止の歯を切っていた。
 ただ、ダイワがねじ込みハンドル作ってたってのも違和感あるけどそれ以上に、自社ブランドでアメリカでも勝負していたダイワがOEM(相手先ブランド製造)ってのは80年代にもなってなかったんじゃないかという気がして、一旦保留で他の部品とかも見ていく。
 細かいところで、蓋の位置決めのための突起がネジ穴の横に設けられているのを見てリョービの「メタロイヤル」を思い出したんだけど、この手の”位置決め突起”は日吉でもダイワでもやってたようで製造元を特定する決め手にはならないようだ。

 平行巻機構のクランクを主軸に固定する方式は、クランクの端を折り曲げて主軸の上下を包むようにしつつ、ネジじゃなくピンを貫通させてピンの上下は本体と蓋に切った溝に填めている。
 これは特徴的なうえに、どっかで見たはずだけどすぐには思い出せずに悶絶しそうになりつつここしばらくの分解清掃時のデジカメデータを見直して確定した。ダイワの安リール「スプリンターマックスST600」だ。ちなみに左の写真でも確認できるように、このリールには”位置決め突起”も認められる。
 
 ここまで来ると、違和感はあるけど”ダイワ製”と考えざるを得ない。謎は多分解けた。
 部品を全部ダイワの自社工場でまかなってたかどうかまでは怪しいけど、全体としては”ダイワ製”のPENNリールであるというのが、今回の私の推理である。
 考えてみれば、ダイワは昔一時期PENNの輸入代理店もやってたようだし、付き合いも深かっただろうからありそうな話に思えてくる。今では考えにくいけど、シマノは独逸D・A・M社のリール作ってたし、ダイワは米国PENN社のリール作ってた、そんな時代もあったんだってことだろう。

 あー面白いネタリールだった。で、終わらせても良いんだけど、それだけで終わらせるにはもったいないぐらい良くできてるリールだと感じる。ベールスプリングが長持ちしない消耗品なのは、この時代コイル式の特許が押さえられてたからいかんともしがたかったんだろうけど、その他の部分は、かなり使い込まれた個体のように見受けられるけど、不具合生じているのは固着したまま使われて溝が掘れてしまっているラインローラーぐらいで、それもベールスプリングと一緒にまだ在庫あったってぐらいで問題なく復活。実戦投入も想定してスペアスプールもゲットしたら箱の日焼け具合が時の流れを感じさせてくれて趣深い。
 ボールベアリングはローター軸に1個しか使ってないけど、ハンドル軸はステンレスっぽい丈夫な素材だし、それを受ける本体と蓋はアルミの本体で直受けしているんじゃなくて黒い樹脂製のブッシュがはめ込んであって、今でもガタなく滑らかに回っている。
 ベアリング数少なく、ハンドルノブとかも安っぽく全体的に安上がりに作っているにしても、だからといって耐久性やらをないがしろにはしておらず、ドラグもしっかりしたのが入っていて、同じダイワが作った安リールだとしても日本国内向けのがもう少し後の時代のモノでさえまともなドラグさえ入ってなかったのと比べると、リールという道具を”使える”釣り人達を対象にしていることが良く分かる。

 常々、市場に魅力的な道具が売ってないのは、あるいはろくでもない道具が売られているのは、買う側の責任が大きいと思っているし書いてきた。でもまた書く。
 もちろん作る側、売る側が良いものを作って提案して普及していくなんていうのも大事だと思うけど、そんなもん売れやンかったら商売にならんって話で、売れる物を売るのが商売の基本であるのは仕方ないと思う。
 バカみたいに高い道具をありがたがったり、すぐに飽きて新しくモデルチェンジした機種を欲しがったりという日本の釣り人が、今の道具を求めてきていて、それにメーカーが応えているというのが事実だろう。
 米国でも欧州でも、金持ちの買うトローリングタックルとか別だろうけど、日本みたいにはバカ高い釣り具は売れないと聞く。ガイドなんてSICじゃなくて酸化アルミ系の実用上問題ないのが付いているのが普通のようだ。
 そのかわり、すぐ折れたり故障したり、まともにドラグが機能しないとか、道具としてダメなのは市場からすぐ消えるそうだ(の割にアグリースティックのガイドが改善される兆しがないのはなんでだろう?)。

 米国では最新式のも売れるけど、ダイワのトーナメントSS(買ったんじゃねぇですダ、SUZUKIさんちの米国版SSトーナメントの写真ですダ)のように基本性能がしっかりした実用機は長く売り続けられてきたし、PENNの706Z、704Zの復刻のように古くても良いものを評価もしている。米国の釣り人は道具を使いこなしているし道具を見る目があると敬意を覚えるところだ。



 日本の釣り人も古くて良いモノを好む層は多くて丸ABUやらインスプールスピニングやらを好むマニアは一定数いる。
 ただ、最新式かアンティークタックルかの両極端でその間の実用機を好む層が少ない歪な市場だと強く感じる。日本の釣り人は釣り具を本当の意味で使いこなせていない気がする。多くは小手先の技巧でなんかクチャクチャやってるようにしか見えない。
 最新鋭、最高の道具を使うことなんて、魚が居る場所の魚が食ってくる時期に釣りに行くことに比べれば、てんで比較にならないぐらい優先度の低い事項のはずで、あんまりそんなしょうもないことにこだわるなよと、もっと他に考えるべきことがあるだろうと思う。別に釣り具ぐらい自分が気に入って使いやすければそれで良くて、そんな程度の機能であれば、半世紀は前の道具で既に備えていたんだから、あんまり極端に道具の”性能”にこだわってくれるなと言いたい。
 とんがった先鋭的な道具がそういう釣りを求める一部の層のために売られているのは良いと思う。ただ、そういう尖った方向性の道具を普及品にまでもってこようとするのは止めてくれといいたい。
 具体的に書くなら、リールはまあ良いといえば良い、べつに今の普及品のリール使えといわれれば私でも普通に使えるだろうと思う。竿がもうワシには使えん”軽量・高感度”なのばっかりになってる。そういう道具を使いこなせるほど日本の釣り人平均的に上手になったのかっていったらそんなわけなくて、実態として下手クソなんで、感度は良いけどその分アタリ弾きやすい竿使って「ショートバイトばかりで苦労する」とか分かったような口をきいてるんだと思う。バカくせぇ。感度多少悪くて重くて丈夫なダルめの竿なら勝手に掛かって釣れてる魚をみすみす逃してるとしか思えないんだけどどうなのよ?みんなが魚が吐くより早くアワセ決めまくってるわきゃないでしょ?って話。
 自動車の技術開発するのに自動車会社がF1参戦しても良いけど、買い物行くのにレーサーでもない人間がそのままのフォーミュラーカー使おうとするなよって感じだろうか?自分の技量がレーサー並だと思いあがってる素人が日本の釣り人には多すぎるんだと思う。
 まあ仕方ない気はする。釣り番組でも雑誌でも、たいして難しくもないような技術をさもおうぎょうに言い立てて煽って「このタックルなら簡単にできます!」ってな具合に宣伝してるんだから、”釣りの技術”自体がその程度だと思い込まされている釣り人が多いのは想像に難くない。
 ”釣りの技術”って上手な人はほんとに信じられないぐらい上手で、私のような技術は下手と自認している釣り人が一生かかってもできないようなことを平気でやりよるモンである。いうてもワシも40年から釣りしてきた人間であり、素人と比べれば技術もあると思うけど、上手い人はナニが違うって見た目地味な基礎の技術がだいぶ違う。投げる正確性と投げにくい位置から投げる方法とかの応用とか、キッチリ底をとるとかそういう40年もやってきてたら誰でもある程度デキてるはずの差が出にくいような所でなお明確に差が出てしまって釣果に差が出るという恐ろしさ。
 そういう恐ろしさを身に染みて知っていると、いわゆる”技術”でどうにかしようとする方向性は早々と諦めざるを得なくなる。ワシャ20年は前に諦めた。
 ”技術”でさえ、釣りにおいては一要素でしかなく、他にやることはいくらでもある、ましてや”道具”なんていうので安易に改善できる要素などたかが知れている。にもかかわらず悪いのが”自分の腕”じゃなくて道具のせいだと思いたがる釣り人のなんと多いことか。
 釣れてる人間が釣れているのはルアーやら竿やらが良いからってことじゃなくて、本質はその良い道具を”使いこなせている”からだっていうことを分からん間抜けの多いことよ。
 どうも日本人は真面目すぎて道具にも高性能とか高機能とかを求めすぎる嫌いがある。それが行き過ぎると道具に心理的に依存してしまい”最高”とされる道具じゃないといけないような強迫観念にとらわれる。道具なんて遊びの釣りにおいては、大事な要素ではあるにしてもむしろ”楽しさ””面白さ”の方が重要なはずだ。
 で、日本のメーカーは世界でも有数の技術を持ってて、日本の釣り人が求めさえすれば、どんな道具も作ることができるはずである。なんたってPENNリールさえ作れるんだから。
 だからもっと、特殊なマニア向けじゃない、実用的で長く使えて愛着が湧くような道具を選んで一票投じて欲しいと思うのである。

 軽く10年以上にわたってスピニングリールをスピンフィッシャーの第3第4世代だけで済ませてきた私が、ここ半年近く偏りはあるにしてもいろんなスピニングをいじってきて、魚を釣るための基本は40年前のインスプールスピニングでも既に備えていて普通に今の環境でも釣りが楽しめると実釣を通じて理解できた。
 実釣で問題生じるような悪い意味でのゴミスピは、むしろ日本のリール作りが試行錯誤を重ねる中で、日本の釣り人がスピニングリールというモノを良く分かっていないことから、その日本の釣り人の要望を反映した結果で歪んだ結果のものだというのも理解した。ドラグ使わない釣り人にドラグの良いリールが評価できるわけがない。
 でも、そういう失敗もあった試行錯誤の中からしか次の段階へは進めないというのもまた真実で、行きつ戻りつ遠回りをしつつも道具は進化してきていて、ナマジ的には小型のスピニングは樹脂製で瞬間的逆転防止機構が搭載される前ぐらいに完成の域に達したと思っている。
 その後の進化は蛇足で、値段が高くなって故障する箇所が増えただけだと現時点では思っているけど、それもまた必要な遠回りでそういう無駄を経て、今後素晴らしい傑作機が生まれるのかもしれない。
 430ssgの逆転スイッチさえ省略の単純さや、テイルウォーク”クロシオ”のマニュアルベールリターン機とかの発想なんていうのは、既存のスピニングリールの概念を取っ払って改めてナニが必要かを考え直さないと出てこないはずで、なかなかに鋭かった気がする。
 完璧なスピニングリールなど個人の胸の中にはあるにしても現実には存在し得ない。そうであったとしてもそこをめざし続ける限り、良いものが生まれるハズだとは思うけど、釣具屋は釣り人が求めるモノしか作れないんだから、釣り人がもっと釣り道具を理解し愛していかなければ良いものは生まれないと思う。
 正直、ベアリング数が”つ抜け”してるような機種は歪な道具だと思っている。そういう歪な道具を信仰しているような輩に冷や水を浴びせるようなことを書いて、書くだけじゃ説得力がないだろうから、ボールベアリング非使用のリールでも魚を釣っていかねばならんと思うのである。
 メーカー側のテスターやら雑誌やらが偏ったことを言ってくるので、バランスを取るためにも何者にも縛られることなく好き放題書けるお気楽ブロガーの務めとして、疑いもなく体よく騙されている釣り人達の顔を釣った魚のシッポでペチペチして目を覚ましてやらねばならんと思うのである。目が覚めてもそれでも好きなヤツがそれを求める分には勝手にしろだとは思う。

 スピニングリール熱は今度こそ快方に向かっていると信じている。だって、もう欲しいリール思いつかないんだもん。手を出すことはないだろうと思っていた往年の名機もアルチェードで経験したし、大森のインスプールもマイクロ2世を手に入れているし、何よりPENNの714Z、720Zがワシ好みの良いリールなのでしばらく他はいいかなという気がしている。中古屋のワゴンにもそうそう掘り出し物が湧いてくるわきゃないし、このまま完治を目指したい。
 また面白いブツを手に入れたら書くとは思うけど、それまでスピニングネタは一旦終幕ということでお付き合いいただいた皆様には感謝を、手元に残した90台のリール達はこれからもよろしくお願いネ。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    表題のリール、自分も始めてみますがよくできていますね。
    言われてみると確かに各パーツのリブの入れ方が古いダイワリールっぽい気がします。

    大森とシェイクスピアのゴールデンコンビが成功したように米国監修&日本生産の方向を模索した時期がペンにもあったのでしょうか?

    ペンとダイワって妙に関係が深いみたいで、ダイワの初期インスプール8100はペンの技術協力があったとか何処かで読んだ気がします。
    ダイワのスピニングリール史は稲村制作所の技術者吸収に始まり、ペンに教えを乞い、リョービの技術者を招き入れなどを経て現在に至ると思うと感慨深いものがあります。

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    1. norishioさん こんばんは

       良いものさえ作っていれば売れる。なーんて理想論が通じるほど現実世界って甘くはなくて、どんな業種でもどんな国でもいろんな戦略を考えてしのぎ削って生き残りをかけてきたんでしょうね。
       PENNもピュアフィッシング傘下になりましたが、かなり粘ったしブランドだけでも残ってくれたので愛用者としては良しとするべきかなと思ってます。
       その辺の歴史的な背景やらを知るにつれ、リールいじり回していると、物言わぬリールがその物語を語り出すのを聞くような気がするのです。
       それぞれのリールにそれぞれ、実に味わい深い物語があったりしますよね。

       ダイワの8100はPENNとか自社生産してた時代のシェイクスピアとかの米国風インスプールだなとは見てて感じてましたが、PENNの影響があったんですね。

       スピニング熱今度こそ治ったと自分に言い聞かせようとしてますが、まだ治りきってない気配もあって困ってしまいます。

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