2018年11月25日日曜日

日本よ!これがドラグだ!!


 日本の釣り人にリールの「ドラグ」というものが何なのかというのが理解されるようになったのは最近のことだと思う。でもまあ分かってない釣り人が多いと思うけど。

 かくいう私も同様でね。

 「アンバサダーはドラグがショボくて」「マイコンのリアドラグがイマイチ」なんて書いててゴメンナサイ。いかに日本の釣り人がドラグについて知らなかったかの好例がここにあり、という感じである。
 そんな私も釣りを始めて苦節40年経ってようやくドラグが分かり始めた。ような気がする。断言してまた頓珍漢なこと書いて後で身をよじるよな恥ずかしい思いをする心配がなきにしもあらずだけど、そんときゃそん時でまた謝りゃいいし、ワシの場合恥かくのも芸風だと最近思うようになってきた。恥部さらけ出すつもりでワシワシ書いていこう。

 最近の釣り人がリールのドラグについて知るようになったのは、ルアーでも管理釣り場のマスだの海だとメバル、アジ狙いだのといったやたら細い道糸を使いたがる方面の人気が要因としては大きいようで、細糸は嫌いというかアホかと思ってる私としては遺憾に思わんでもないけど、道具についての正しい知識が広まるのは悪いことじゃないように思う。正しい知識があれば釣具屋に騙される回数が気持ち程度は少なくなるかもしれない。
 繊細さに”女々しい”と今時の男女平等の思想からすれば言葉からして怒られてしまいそうな印象を持ち(のわりにハゼ釣りとか小物釣り好きだけど)、豪快さを良しとする昭和のオッサンなら、ドラグというものを糸が切れそうなギリギリの時に滑ってくれれば良いという”保険的”にではなく、積極的に”滑らせて”一定の負荷を与えつつ魚を走らせて釣るという方法を学ぶのは、船で沖に出てのシイラ・カツオ釣りで初体験という場合が多いのではないだろうか。

 かくいう私もそのくちで、シイラ初挑戦の時にJOSさんにビミニツイスト練習しておけとナイロンラインのボビン渡されて、細い道糸に太いハリスであるショックリーダーを繋ぐ”ラインシステム”というモノについての薫陶を受けたけど、正直説明聞いただけでは「なんで魚の目につくハリスの方が太いねん?」という疑問が頭に渦巻くだけであった。
 しかし魚掛けてみると、体で理解が進んでいく。たかだか50センチかそこらのぺんぺんシイラが止めろと言われても止めきらないぐらいに引きやがる。まあ後年GT狙いのときにメーターオーバーのシイラ掛けて、ドラグ一瞬ジジッと鳴っただけで止まってしまい、道具の力を上げていけば止められるっちゃ止められるンだとも知ったりはしたけど、だんだん分かってくるけど止める必要がない魚と止めなきゃならん魚があって、止める必要ない魚は走らせて疲れさせてからあげた方が、バレにくいし何より引きが楽しめて面白いということだと思う。
 止めなきゃならん魚は止めなきゃ障害物に巻いたり突っ込んだり穴や砂に潜ったりする魚で、淡水の魚の多くはそうで、バスにしろイワナにしろ障害物周り狙うのにアホみたいな細糸で狙ったらそら切られるって話で、逆に走らせて良いのは大河川や湖のコイ系ぐらい。だから鯉釣り師は昔からドラグの使い方知ってたようで、学生時代ゴムボートでプカプカ浮いてバス釣ってたら鯉釣り師がデカいの掛けてて走ったコイがボートの下通っていったことがある。走らせまくってからキッチリ上げてて、あんな魚を走らせる釣り方もあるんだなと思った記憶がある。
 逆に海だと砂浜でも沖でもなにも逃げ込む場所がなければ本来無理に止める必要もない。
 当然だけど同じ魚種でも状況によって止めなきゃならん魚だったり止める必要がない魚だったりする。例えば同じスズキ釣るにしても止めなくて良い場所なら6ポンドのナイロン道糸ハリス3号か4号あたりでドラグが鳴るのをドキドキしながらしばらく聞いてれば良いけど、カヤック出して杭周り狙うとなったら止めるために倍以上の16ポンドナイロンにショックリーダー40ポンドが必要だと感じている。多少障害物際も狙う近所では間の8ポンド道糸で場所毎にドラグの締め方変えている。
 
 っていう違いがある中で、日本の釣り人は長い間、淡水では止めなきゃならん魚を主に釣ってきたというのと、海では日本ならではの釣り事情で止めて釣ってたので、ドラグなんてのはラインが切れそうになった時にだけ滑る保険であって、なめらかに道糸を放出するよりしっかり止まることの方が重視されてきたという”ドラグ不遇の時代”が長かったんだと思っている。
 まず淡水では滅多に止めて止められない魚はかからないし、ドラグなんて締めッパで良かった。逆にドラグが滑るとアワセが決まらないので、最初ドラグ締めておいてアワせた後に魚がデカければドラグ緩めるというのが、むしろ技術として使われていたのが実態だと思う。
 今の若い人にはこのあたり意味不明かもしれない。今時の伸びないラインと刺さりの良いハリを使ってれば、アワセの時以上の負荷が後からかかる状況って想定しにくいだろうけど、そうじゃなくて軸が太いうえにゴツい返しのついたハリをビヨーンと伸びるナイロンラインで魚の口に確実に掛けるには”アワセ重視”で滑らせずに強くハリ掛かりさせることが必要で、ハリがかかった後はドラグ多少緩めて慎重にやりとりしても良いってのが実態だったんだと思う。そういう使い方には今じゃ低評価に甘んじている”リアドラグ”方式が使いやすかったのかも知れない。
 今でも太いハリを使わざるを得ない水生植物の茂った場所でのライギョ釣りではアワセが効きにくくて苦戦するけど、昔のナイロンラインの時代にはあわせてもライギョこっちに飛んできて全然かからんことも多かった。当時から玄人衆はダクロンという伸びの少ないナイロンの編み糸を使ってたようだけど、田舎じゃそんなの売ってなかったから、中空フロッグのぶっといダブルフックと比較したらまだ細いワームフックを使うホウグフロッグやらスワンプラットを使うようになって格段にライギョが釣れるようになったのを書いてて思い出した。
 昭和の時代、淡水の少なくともルアーの釣りではドラグはしっかり締まって滑らずアワセが効くのが良いドラグだったのである。

 じゃあ海の方はどうなのよ、砂浜での投げ釣りとか昔から人気の釣りじゃん?と思うだろうけど、そっちはそっちでまた事情があったらしくて、思いっきり遠投する場合にドラグが滑るとラインの摩擦で指を怪我する恐れがあって、これまたドラグはきっちり締まらなきゃダメだったのである。かつナイロンラインで遠投してたら道糸がショックを吸収してくれるのでドラグ締めっぱなしでもスズキぐらいなら何とかなったというのがあったんだと思う。なんともならなくてもアカエイのせいにしとけば万事問題なし。
 沖ならドラグ締めなくても良いジャンと思うのなら、アンタは昭和のというか今でもそうだろうけど、日本の遊漁船の釣りのなんたるかが分かっちゃいない。魚走らせてユルユル引きを楽しもうなんて不真面目な態度では船頭さんに「リール滑ってるよツマミもっと締めて」と怒られてしまうのである。ドラグノブなんてスプールを固定するためのツマミ扱いである。たまの休日ぐらいユルユルと楽しみたいと思っても、ジャパンでは船頭さんの監視の下、横並びで空気読んで太仕掛けで効率的にサッサとあげなきゃならんのである。
 釣り具会社のテスター様あたりがもっと細仕掛けで楽しみましょうと主張するのにも一理あるんだろうけど「そりゃテスター様は船貸し切り状態だろうから好きにやれるだろうけど、しがない素人衆は両舷に釣り人びっしり並んだ状態でそんな自分勝手が許されるわけないでしょ」とボヤきたくなるというもの。
 という感じで海でも日本じゃドラグ使ってたのは金持ちの道楽的な印象が強いと私が僻んで思っているトローリングぐらいで、磯の底物釣り師なんて太鼓リールのスタードラグをハンマーで叩いて締めてた始末である。
 唯一ドラグ使いそうな磯の上物師は、これが日本独自のガラパゴス化路線でドラグじゃなくてレバーブレーキという特殊な機構を育て上げてきた。凝り性の日本人らしい職人芸的な技巧を要求されるブレーキで、ブレーキの強弱が指で調整できるというより、本質はレバー一発で逆転スイッチを切り入れして根ズレしそうになったら一瞬で道糸を緩ませてライン切れを回避するという機能にありそうだ。
 磯に立つルアーマンも根ズレしそうになったらスプール返してラインを放出して魚を沖に走らせて「仕切り直し」をするとは読んだことあるけど、それを瞬時にやってのけるための機構らしい。
 西洋式のあらかじめ決めておいた負荷より大きな力がかかったらラインが出ていく「ドラグ」が自動的で車で言えばオートマなのに対して、自分でブレーキのタイミングや強さを手動で調整する「レバーブレーキ」はマニュアル車に相当するのかもしれない。
 オートマにはオートマの利点もあるけど、やりとりの途中でブレーキの効き具合をいじるなら、リアドラグ方式にしたって左手をハンドルから離して調整する分の時間差が生じるので、投げるとき以外は空いている右手の人差し指を最初っからブレーキレバーに掛けておけるレバーブレーキ方式の方が瞬時に対応できて理にかなっているように思う。加えて、そいうあしらいに技術のいる道具を使いこなす楽しさもあるだろう。
(訂正:レバーブレーキは逆転スイッチを切り入れして、グレの引きをためられる竿の角度を確保するのに使うそうで、レバーブレーキにはブレーキの効きの強弱を調整する機能はないそうな。あと青物にはハンドル逆転じゃ間に合わないので普通にドラグとかベール返してとかで対応するそうな。また嘘書いてゴメン。風雲児さん教えてくれて感謝です。)

 でもまあ、磯っていう障害物の上に立って魚を障害物に寄せてくる釣りだからそんな技巧が求められるんであって、単純に障害物から離せば良ければドラグ締めて、障害物無ければドラグユルユルでというので普通は間に合うと思っている。かつやりとりの途中でドラグをいじるのは難しい。私は何度も書くように「赤子泣いてもドラグいじらない派」である。
 普段のシーバス釣ってるときのドラグの使い方としては、8ポンドのナイロン道糸なのでいにしえからの教えに従うなら1/4の2ポンド(1キロ弱)に設定するところだろうけど、シーバスの場合ブレーキ強めで道糸張ってやりとりすると、やたら跳んだり首振ったりでバレる場合が多いのでもっと緩めの500グラム以下ぐらいのユルユルに設定しておいて、やりとりの間は一切ドラグノブには触らない。アワセはドラグが一瞬チッと鳴るぐらいを目標におもいっきりかますけどナイロンラインだと意外に力伝わらなくてなかなかドラグ鳴るようなアワセは決まらないのでその分しつこく複数回あわせる。PEとか伸びない道糸の場合だと逆にドラグきつめだと切れるぐらいにアワセの力は伝わる。初めてPEラインをベイトリールに巻いてバス釣りに行ったら14ポンドの強度のハズの道糸がアワせる度にバッツンバッツン切れて往生こいたものである。結び方云々以前に伸びがないと意外なぐらい衝撃に弱い。そういう伸びの少ない道糸を守る意味でも今日ではちゃんと”滑る”ドラグの重要性が増しているように感じる。
 ”赤子泣いてもドラグいじらない”の例外は明らかに口に掛かってるデカいコイの場合でヤツらはシーバスを想定したユルいドラグ値だと巡航速度で延々と走りかねないので口がかりならまずバレないのでドラグ慎重に締める場合がある。
 でもまず途中でドラグはいじらない。最初の設定は昔は秤で計ってたけど、最近は自転車の前カゴにルアーのフック引っかけて竿の曲がりを見ながらアワセ食らわせたり後ずさりしたりして決めている。
 赤子泣いてもドラグいじらない派としてはドラグノブは触らないけど、それでもやっぱりラインの放出を止めたいときや逆に出したいときは生じるモノで、障害物の方に突っ込み始めたとかで魚を止めたいときはスプールに指をあてて、なんならガッシとスプール鷲づかみして負荷をかけてやる。コレなら負荷かけてたら急に突っ込んだ場合でもドラグノブを元に戻すような手間暇掛かってかつ不安定な方法じゃなくて指を離せばすぐに元のドラグ値にもどるので”竿をのされてラインブレイク”とか、今時「あんたのリールにはまともなドラグついてないの?」と小馬鹿にされそうな恥ずかしい失敗を犯さなくてすむ。

 達人の映像とか見ると、ロウニンアジとかを最初の突進だけドラグ滑らせてかわしたら、ドラグ締めまくって鬼のようなポンピングで寄せきって勝負つけてたりするけど、あれ真似しようとしたけど相当難しくて、ポンピングで竿下げるときだけじゃなくてずっとゴリゴリとリール巻き続ける位じゃないと魚反転して反撃食らって腰砕けにされる。オレには無理。かつそういうゴリ巻き系の使い方するとスピンフィッシャーだとハンドルのピンが折れてハンドルもげるらしい。だから第3世代スピンフィッシャーには改造用の強化ハンドルが売られてたんだろうし、現在の高級リール様は最初っからバカみたいに丈夫にできてるけど、安易に道具の強度を上げて対応してしまうってのが正直気に入らないのでワシャそっちには行かずに済む方法を模索してきた。道具は大事だけど道具に依存するのは技術の進歩を阻害しかねないと思うんだけどどうだろう。まああんまり偏屈になるのもどうかと思うので、なんでもそうだし何度も書いてるけど良い塩梅が大事だとは思う。

 一方、止めてしまいたい場合と逆に道糸緩めたいときは、まずは竿を寝かせてそのぶん緩めるってのと、その延長線で腕を前に伸ばしたり水に落ちなければ前進したりというのがある。それで間に合わなければ小指で逆転スイッチ切って道糸繰り出すか、ベール起こして道糸放出だけど、ユルユル設定だと放出したい時って限られてて、魚が足下で食ってラインの伸びによる衝撃吸収とかが期待できないときぐらいで、そん時は即ベール起こすというのを知識として知ってた方がイイ。ちなみにアワセはライン送った後でも間に合うのでとにかくベール起こすのが先、ととあるシーバスボートの船長さんに教えてもらったけど、そこまで冷静な対処はできたことはない。
 参考までに書いておくと、今まで一度も起きたことがないけどドラグを緩めた方が良いとされている状況としては、想定外に走る魚を掛けて道糸がどんどん減ってスプールがやせ細ってしまった場合というのがあって、ライン残量少なきゃドラグ締めて止めなきゃでしょだと感覚的には思うんだけど、実際には長い道糸は水の抵抗も大きいのでそれだけで”止める力”が強くかかるようになっているうえに、スプールの直径が小さくなっているのでテコの原理でドラグが強くかかるようになってきているので緩めないと切れる。というのを昔釣友がネットで紹介してるのを読んだと記憶している。でもドラグ緩めて船で追っかけながら道糸回収するという選択肢がある釣りと、追っかけられない岸からの釣りとかでは条件違うだろうから、護岸からシーバスとか元々余裕のあるユルユルドラグで釣ってる釣りなら赤子泣いてもの基本方針どおりドラグいじらずで徐々に強くなるドラグが効いて止まってくれるのを信じて我慢、船で追っかけられる釣りなら同船者の皆さんゴメンナサイでドラグ緩めて追っかけてもらうとか、竿の曲がりとかでドラグの効き具合とかも感じながら、その時々の状況よくみて考えて判断するんだろうな。

 という感じで、現代の伸びの少ない道糸を想定するとスピニングリールのドラグの使い方の基本はどんな釣りでも上記同様にやりとり中にドラグノブいじらず止めたけりゃスプール手で止めて、道糸出したきゃベール起こすかハンドル逆転、でだいたい一緒だと私は考えている。あとは障害物までの”距離”によってどこまで走らせるかが決まってきて、魚の大きさや引き方とあわせて自ずとドラグ値が決まり、ドラグ値が決まれば道糸の強度が決まり、全体の道具立てが決まっていくという感じで、例外は力を上げようとしても限界のある道具である”自分の体”が使える道具立ての上限を決めるので、なんぼ引く魚を障害物の際で釣ろうとも、自分の体力で扱えない道具は使いようがないので、自ずと道具に制限がかかってくるという場面で、具体的にはまあまたロウニンアジとかなんだけど、そういう場合は裏技的に竿を真っ直ぐ魚に向けてしまってスプール手で押さえて”綱引き”しかないのかなというのが長き模索の結果の今のところの私なりの解答。


 で、使い方はある程度整理できたつもりなんだけど、ドラグってそもそも何なのよというところも、理解しておいて損はないので、具体的な実例をあげつつその構造やら仕組みやらを整理していきたい。

 ドラグはそんな複雑なしろものじゃない。以前サイトの方でブレーキについて書いたときにも、リールのドラグについては
 「原理は単純、スプール軸など(たまにスプール軸からギアなど介して別のところに持ってきている場合があるがだいたいダメ)に金属やらカーボンやらテフロンやら皮やらコルクやらの輪っかを何枚かあるいは1枚噛ませて、ネジで締め付ける。締め付けをきつくするとブレーキが強くかかる。以上。ぐらいのモンで、まあ、熱に強い素材やら適当な滑りの確保やら、表面積と直径は大きい方が良さそうだとかは分かるけど、根本的にめちゃくちゃ高性能なものが出るわけがない、単純な機能である。」
 と書いているぐらいで、その認識は今も変わらないんだけど、古いスピニングリールとかいじり回していて色々と感じたところもあるので、もう少し細かくみていきたい。

 まずはスピニングリールのドラグとして一番単純なのは、スプールの上面をドラグノブで直に締め付ける。スプール底の座面受けとドラグノブがスプールに接している2カ所の抵抗がブレーキとなる。とか書くとそれっぽくなるけど、要するにスプールを上のネジで止めてるだけで、ドラグとしてホントに使ったら安定したブレーキ力が云々より、摩擦面が削れていって不具合が生じる。ネジ止めするだけにしても接触面にはワッシャーぐらいかませてやれよというところで、大昔のオモチャのような安物以外ではまず見ないだろう。

 でも先日バラした我がルアー用の初めてのスピニングリールであるスポーツラインST-600Xは”つまみ”にワッシャーかませたのみ状態に近いモノがあって衝撃を受けた。70年代の安い日本製品はこんなモンでっせ。凝った浮き彫りで飾ってる暇あったらドラグパッド入れといてくれだと思うけど、どうせ締めっぱなしでドラグの”滑らせる”機能なんて使ってもらえないならコレでも問題なかったのだろう。事実私もこのリールのドラグに文句言ったことはない。基本は締めッパな時代のリールだったのである。
 でも同じような、ツマミにワッシャー噛ませたような単純な構造でも、ワッシャーやツマミの素材を吟味してスプールとの摩擦を上手く使って良いドラグに仕上げているのもある。
 写真左のスピンフィッシャーだと4400ssとかに採用されている方式は、カーボンシートのドラグパッドは耳付きでスプールに固定されていて、それと金属ワッシャーの摩擦でドラグを効かせるという、ドラグパッドがスプールと一体化してて、それにワッシャーかましてドラグノブ締めて終了。という単純な方式だけど、写真のようにドラグパッドの面積がスプール直径のいっぱい近く大きく取ってあるので、調整幅の狭さは若干あるかもだけど実用充分で、ドラグの滑り出しやら安定性やらは実に優秀で信頼できる。
 右の714Zの耳無しのテフロンワッシャー1枚をドラグパットとして使う方式も同様に単純だけどやっぱり信頼できるドラグになってて、枚数が多かったり、ましてやスムーズさを確保するためにドラグにベアリングまで入れる必要性は感じない上手な仕上がりになっている。

 ちょっとスピニングじゃないけど1枚ドラグパッドで素晴らしいのがティボー”リプタイド”でフライリール。写真左下の金属にコルクを貼り付けた大きなドラグパッドが左上のスプール底面を押す単純な構造だけど、調整幅も安定性も素晴らしく、ワシ程度のインチキフライマンが使うのはもったいない分不相応なテッドおじさんの力作で、90年代の登場から多少軽量化で穴が増えたぐらいで今でも支持を受けている。コルクって難しい素材のようで、ティボーの真似したのかいくつかのメーカーからコルク製ドラグパッドのフライリール出てたけど、小マシな魚が走るとコルクがオガクズになり果てるお粗末なデキのものも結構あったとか。

 でもまあ、スピニングリールのドラグの一般的な形は、耳付きとか多角形の「スプールと同期して回るワッシャー」と欠けた円状の穴とかの「スプール軸と同期して回らないワッシャー」でドラグパッドを挟んだのを重ねた”3階建て”のものだろう。ドラグが効きながらスプールが回るとき必ずワッシャー2枚はドラグパッドを挟んでズレる動きをする。
 なので全てのドラグパッドが上下の、あるいは上か下どちらかのワッシャーと摩擦しながら回るので安定してドラグ力が発揮される。
 限られた直径のドラグのスペースに複数のドラグパッドを入れることよって、表面積を稼いで安定したドラグ力を得るとともに、締め付けたときに”締まる”高さを稼ぐことで調整幅の広さにもつながっているのだろう。
 また、ドラグパットの素材の特性を踏まえたり組み合わせを考えたりということにより、ドラグの効き具合を調整できたりもするように思う。このへんまだお勉強が必要だと思うけど、例えば写真の左はスピンフィッシャー750ssなんだけどドラグパッドは下から白いテフロン、灰色のカーボン、カーボンという3枚になっている。一回試したことあるけど全部テフロンにすると滑り良すぎて強めのドラグ値に締められなかったように記憶している。1枚だけテフロンだと5~7キロのドラグ設定がちょうどやりやすい感じになる。もっと締めたければ全部カーボンとか、さらには滑りのさらに悪い石綿代替品のドラグパッドに替えてやるとかでいろいろ調整はできそうに思う。PENNには”バーサドラグシステム”というワッシャーとドラグパッドの並べ順を替えてドラグの効きを変えるドラグもあったりする。
 真ん中のキャリアーNo.1のドラグは、小型リールらしく低いドラグ値で作動が滑らかで調整幅も大きく、古いリールとは思えないぐらい優秀なことに改めて感心させられた。ドラグパッドは3枚とも良く滑るテフロン製のようだ。適材適所な素材の選択とか比較的低価格のキャリアーでもちゃんと3階建てのドラグを入れてて手抜きはないところとか、いかにも大森製作所のリールらしいところ。
 40年前のインスプールスピニングであるオリンピック製トゥルーテンパー727でもドラグの方式は写真右のように3階建てで基本一緒で、経年による変化でコルクっぽいドラグパッドがペッタンコになってるからか、一番下のドラグパットだけやや堅い別の素材でできていて、そいつが引っかかり気味なのか、やや滑り出しやら安定しない感じである。ただ、ドラグパッドは適当な素材を買ってきて作ればいいし、3階建ての方式自体は今時のリールと同じなので充分”良いドラグ”に調整可能だと思っていろいろ試してみた。そのあたりはまた別の機会に書いてみたい。
 他にドラグパッドとして使われる素材としては油をしみこませたフェルトとかも調整幅が大きくとれて、ドラグが熱を持つほどの高速でスプールを回す魚を釣るわけじゃない小型のリールとかで一般的なドラグパッドの素材の一つのようだ。

 他に特徴的なドラグを持つスピニングリールとしてはスピンフィッシャーの950ssmがある。写真は第4世代だけどスプール共通なので同じドラグの導入は第3世代の9500ssからである。
 一番上の写真見ると750ss同様にスプール上部にドラグ入ってるように見えるんだけど、ここの外しにくいCリングを外してみると、ワッシャーとカーボンシートが1枚づつ入ってるだけで肩すかしを食らう。
 実はドラグの本体はスプール底面に鎮座しているのである。
 今時のリールには珍しくもなくあるのかもだけど、ドラグの直径を大きくとるためにスプール底面を使うという、本気でデカい魚をドラグ使って獲る仕様のスピニングリールが、90年代の9500ssですでに登場していたというのがいかに先進的だったかは、当時チャーマス北村氏もフィッシャーマンの鈴木文雄氏もジギングでこのリールを愛用していたことからうかがえるというモノ。
 同じ第3世代のスピンフイッシャーでも8500ssから4500ssまでは750ss同様の3階建てのドラグで”ssj”が出るまではラインローラーにベアリング入れてたのも9500ssだけだったし、30ポンドナイロンが300m以上巻けるというデカさもあいまって、真に”漢”らしいリールだったのである。
 ドラグの構造自体は単純で、スプールの底にはめ込んで接着された土星の輪っか状のカーボンのドラグパッドに金属のデカいパッドを押し当てる方式で、確かにドラグの効きを左右するのはドラグパッドの円周外側の回ったときに移動距離が大きく摩擦が大きくなる部分だろうから、中心近くの部分はあまり効いてないのかもしれないし、ドラグパッドがへたって薄くなるときに周辺部から薄くなったりしたら中心部分の摩擦が相対的に増えてしまいせっかく直径大きい設計の利点が死に体になりかねないので意図的に真ん中を抜いているのかもしれない。素人にはその辺の細かい設計の妙が理解し切れているとは思えないんだけど、単にドラグパッドの数増やしました、面積増やしましたというのではなく、狙って設計しているンだということは想像に難くない。
 同じようにドーナツ状のドラグパッドを持つリールとしては、80年代の丸いアンバサダーの5000番台がそうで、それ以前の7000番台とかには既に3階建てのドラグが入ってたのとあわせて考えると、淡水での使用が主と想定される5000番台にそういう釣りで想定されるドラグの強さや使い方に適したドラグ方式を当時のABU社は採用していたんだと、5000のドラグパッド固着事件を経て理解するに至った不肖ナマジであった。


 あと、「(たまにスプール軸からギアなど介して別のところに持ってきている場合があるがだいたいダメ)」とか書いたし、リアドラグは効きがイマイチ的なことも書いてたことを先日反省したところだけど、写真右のオービス「バテンキル」は典型的なスプール軸からギアを介してドラグを作動させる方式のリールで写真の右下の雪だるまみたいに見えてる二つのギアの小さい方にくっついてるのがドラグで、同じ平面上にドラグを持ってきているのでリールが分厚くならないですんでいる。Sスイの店員さんに用途と予算を伝えて相談してお薦めされるまま買ったんだけど、ドラグがコレじゃダメなんじゃないかと買ってからちょっと思った。だけど、使ってみたら何の問題もなく充分優秀なドラグだった。マイコンのリアドラグがそんなに悪くなくて結構使えそうだというのは先日書いたとおり。
 このへん、理屈どおりじゃないんだけど、道具なんて実際使ってみなきゃ分からんってことだと思う。大森製作所とオービス様の技術力にとりあえず敬礼。


 という感じで、やっぱりドラグなんてのはそんなに複雑じゃなくて、でも大きさやらドラグパッドの素材やらそれらを生かす設計やらで良し悪しが確実に存在するモノだというのが私の今現在の理解である。
 ご大層に今時の高級スピニングリールにはドラグの滑らかな回転に寄与するためにベアリングまで入れてあるんだそうだけど、ワシにはその必要性がいくら考えても理解できない。
 ベイトリールのスプール軸にベアリングが入っているのは分かる。だって投げるときになるべく抵抗は少ない方が良くて軽く回ってもらわないと困るから。スピニングリールのローター軸にベアリングが入っている必要性も学習した。多少重いのは味のうちだと思ったりもするけどローター軸のベアリングが錆びて単なるスリーブと化したら使うのが嫌になる程度に巻くのが重くなって、少なくともスピニングリールにはローター軸に1個ベアリングを入れるべきだと思う。他の場所にはベアリングじゃなくても丈夫なスリーブとか軸受けでも何とかなるかもしれないと思っている。
 でもドラグってそもそも摩擦力で抵抗かけて回転を重くして効かせる機構でっせ。なんぼベアリングのところで摩擦が少なくて滑らかでも、ドラグパッドがブレーキ掛けてるのに滑らかに回る理屈がない。ドラグパッドより少ない抵抗で回ってドラグの仕事をじゃましないスリーブなりワッシャーなりが入ってれば、軸が通ってるスプールの穴自体も含め、引っかかって明らかに滑らかじゃない品質なら別だけど、その抵抗も含めてドラグって効いてきてちゃんとブレーキがかかるんじゃないの?ドラグにベアリング必要なぐらいの無視できないぐらい大きく不安定な抵抗がどっかで生じるっていうなら是非教えて欲しいものだ。「ドラグパット以外の抵抗を極力減らしドラグパット本来の性能を引き出し滑らかなドラグ作動を実現する」とか説明するのかも知れないけど、ぶっちゃけアホかと思うね。ほぼベアリングに対する信仰でしかなく、ベアリング様が入っていればありがたがってるんじゃないだろうか。
 ベアリングって軸を受けるのに回転抵抗少なくできるし小さくても摩擦ですり減らないという意味では丈夫だしで、軽い回転と軽量化には役立つけど、錆びたりして壊れる部品だし、昔より安くなって”高級”でもなくなってるとはいえスリーブよりは経費のかかるものだから不利な面もあって、軸さえあればどこにでも突っ込めばいいってモノでもないという認識だけど違うんだろうか?

 スピニングリールのことを改めて考えるきっかけになったトゥルーテンパー727のドラグをみると40年前から3階建て方式である。今でもそこからたいして進化してないしシーバスやら釣るためならほぼ必要充分だろう。トゥルーテンパーはドラグパッドがさすがにヘタってたのでちょっと調整したけど顛末記読んでもらえば分かるように魚釣るのに問題ないドラグになっている。

 500m突っ走るような何百キロの魚相手や、そこまでの大きさでもなくても最初の突進を通常使用する道具立てで止められない魚を相手する場面やら、細糸で慎重にやりとりする場面なんかではそれなりに”良いドラグ”が必要だけど、それ以外なら普通のドラグで充分だと思う。今時のリールなら昔の日本製みたいにドラグノブが単にスプールを固定するネジの機能しか持ってないようなリールはないはずなので充分である。

 PENNスピンフィッシャー以前は、ドラグ使ってやりとりすることを想定したような”良いドラグ”のついた大型スピニングリールは少なくとも日本製ではなかった。アングリング誌上で鈴木文雄氏が各社の大型スピニングの滑り出しカーブ等を比較していたと記憶しているが、たしかダイワもシマノも滑り出し引っかかってた。ってぐらいルアーでロウニンアジやらカンパチやら釣るようになるまで日本じゃドラグは”放置”されていた。それが釣り人がドラグの良いスピニングが欲しいと求め始めて、何のことはない欧米の真似して作ってた頃に戻って、まともなドラグを追求し始めたらすぐに”良いドラグ”は実現したんだと思う。それ以上は蛇足だと感じている。
 第3世代のPENNスピンフィッシャーと同等な性能で大型スピニングリールのドラグは必要充分だと思っている。カーボンのドラグパッドは大型リール用としては現在最良の選択だろう。
 ドラグの良し悪しは、実際にドラグ使わなきゃならない魚をかけないとなかなか評価が難しい。私がスピンフィッシャーのドラグに絶大な信頼をおいているのは、グレートバリアリーフででっかいヨコシマサワラかけた時に、尋常じゃない速さで走られてドラグがウィーンって音を立ててスプール回転して、ライン切られるんじゃないかと不安になったけど、7500ssのドラグは見事に安定した作動でしのぎきってくれたという経験があってのことである。20キロのキハダも30キロのロウニンアジもあれに比べれば走る速さ自体は一段落ちぐらいだったのでラインを引き切られる心配はしなくて済んだ。
 そういう”引き”を疑似体験するとともにドラグを試験するなら、実際に竿にリール付けてドラグ設定して原付とか車に結んで走ってもらうというのが冗談抜きで有効である。マグロとか本当にそのぐらいの勢いで走ってくし、走らせて獲る場合が多いからお薦めしておく。
 釣友が一緒にターポン遠征行くときに原付で走ってもらったそうで、アジア某国製のシイラとかでは問題なかったそこそこ良いリールがしゃくりまくってドラグ安定せず、スピンフィッシャー6500SSは滑らかにドラグ作動してPENN圧勝だったそうな。
 それでもPENNの評価が日本で低いのは、まあ重いからってのもあるんだろうけど、いまだにドラグをハンマーで打ちつけてた思考を引きずってるからでは?と思っている。ロウニンアジでも根に持っていくのを力ずくで止めようと考えすぎだと感じている。例えば根ズレ対策でメインラインを太くするとかはショックリーダーを長くとるのが定石でメインラインに根ズレで切れない太さを求めるのならむしろナイロンラインに戻るべきだろうとか、止めるためにドラグ値どんどん上げるというのは特殊な”パワーこそ力”的筋力崇拝だろうとか。そういう釣りがあってもいい。でもそんな使い方をしないできない普通の釣り人が、使いも使えもしないドラグ値を備えた過剰なリールを特殊な玄人の言うことを鵜呑みにしてありがたがってどうすると思う。
 そもそもそんなに力をかけて壊れないリールが必要ならベイトリール使えば良いじゃんと思ってしまう。
 日本人はドラグがまだ分かってないんだと勝手に思うし、スピニングリール自体分かってない気もする。「オマエの方が分かってないわエラそうに」と思われるだろうけどそう思うので書いてしまう。
 スピニングリールは無理したら壊れるんだって、そこをどうするかが腕の見せ所で作戦の立てどころなんだって。
 無理矢理止めなきゃならないような所では魚をかけないっていうのも取り得る作戦だし、スピニングリールの構造上どうしても強く負荷がかかっているときに巻くと、ローターの片方に寄っているベールアームの方にローターが歪むので”巻けない限界”が生じると織り込むべき。その限界があるのでそれにあわせて他のギアだのハンドルだのの部品の強度も造られているハズである。そこを高負荷がかかってる状態で巻くからハンドルやらなにやらが壊れるのだと思う。じゃあってハンドルだけ強化しても次はドラグやらギアやら負荷のかかるところからこわれて、結局全体を”ゴリ巻き仕様”に設計し直すようなはめになる。
 スピニングリールでは”ゴリ巻き”はしないし巻きアワセもしない。っていう制限つけて使えば、おいそれとは買えなくなってる値段の高級スピンニングじゃなくても充分釣りが成立する。
 どうしても魚を止めなきゃならないときは、リールを巻くんじゃなくて巻く手はハンドルから離してリールのスプールを直接鷲づかみで止める(やけどしないように手袋したり水かけたりの工夫は自分で考えてやってね)。必要ならそのとき竿は真っ直ぐ魚向けて綱引きする。それで魚が止まって竿が立つようになったら竿を立てた分だけ巻き取るポンピングで寄せる。高負荷でゴリ巻きしなければスピニングリールもそうそう壊れない。
 というのが、ドラグについてあれこれ考えながらそのまま勢いでスピニングリールについても考えた私の今のところの整理である。

 異論はあるだろうし正解もあるようでないんだろうけど、メーカーやらカリスマやら他人の言ってることを鵜呑みにせず、ちゃんと考えて釣り人それぞれがたどり着いたのなら、それがその人にとっての正解だと思うので、みんな誰かの意見に安易に流されずに、いろんな人の言うことは参考にしつつ自分で納得いくまで探求してみたほうがいいよと、おせっかいながら書いておきたい。

 釣り人みんなバカばっかりで簡単に道具造る側に騙されていると、ろくでもない道具しか売ってない状況になると感じでいるので、アホみたいに他人の下した評価を鵜呑みにする輩の多さを腹に据えかねてエラそうに書いてみたところである。ああ~スッキリした。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    釣行記作成中だというのについつい読みふけってしまいました。

    確かに普通に釣っていると走らせる釣りを覚える機会は少ないですね。私の場合は青物がかかった時にベールオープンで走らせる方法を磯釣りの本で読んではいたのですが、地元の波止でナルトビエイを掛けて、一瞬で切られた次の1投が初体験でした。

    磯釣り、特にグレ釣りは走らせてはいけない釣りの最たるものですね。ドラグと磯竿の相性は悪く、効きも不安定になりがちだし、糸がズルズル出てしまったら反撃すらできずにKOです。

    そんなグレ釣りでのやり取りの主役はリールではなくて竿です。竿の弾力で糸を守りつつ魚を止め、体力を奪っていくので、弾力が最も活かされる角度(今の竿では90度、一昔前の竿では竿尻が魚の方を向く角度)を維持し続ける必要があります。レバーブレーキ(普通のリールの逆転ストッパーつまみが進化したもの)は、魚に強く引かれて体勢を崩された時にリールを逆転させて必要最小限の糸を出すことによって一瞬にして角度を取り戻すための仕組みです。

    なお、今のレバーブレーキにはドラグが付いていますが、基本的にはそういうやり取りの補助装置として機能します。もちろんブリとかシイラとかスマなんかが食いついたら普通にドラグを使ったり、ベールオープンで走らせたりもしますけどね。(レバーブレーキには負荷を調整する機能はありませんし、リールの逆転で大型青物に対処するのは無理があります。)

    磯釣りのやり取りは一見特殊なように見えますが、色々な釣りで役立つので、研究してみるのも楽しいですよ。

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    1. まーた嘘書いてしまいました。恥の多い生涯をおくってます。

      レバーブレーキはあの位置にあってどうやってドラグに干渉させてるんだろうと不思議に思って、竹中先生のレバーブレーキリール本を読み始めたところでしたが、普段から使ってる人に教えてもらうのが早かったですね。べつにドラグの効きを調整してはいないのか。納得。ご教授感謝。

      磯に上がってサメ釣らなきゃですので磯から手持ちの竿で大魚を狙う青木氏のブログ「磯の作法2」とか読んで勉強しておきます。分からんことあったらまた教えてください。

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