2018年9月30日日曜日

風に吹かれて

 また台風が来ていて関東でも竜巻注意情報とかでたり風がゴーゴーと唸ってたりしている。
 台風に限らず、今年は風が強い日が多い。

 ぶっちゃけ船が出なくなることがない陸っぱりの釣りなら、雷以外、風でも雨でも釣りになるとは思っている。
 
 若かりし日の和幸さんが台風でも魚釣れるか試してみたと言ってたけど、普通に釣れたそうだ。危ないからよい子は真似しないでねって感じだけど、自ら実際に納得するまでやってみるってことの大事さは見習っていきたいモノである。

 昔から雨の中の釣りは好きだった。でも正直風は強いと釣りにくくてしんどいなと苦手意識があった。
 それなりの風なら風が流れを作ってプランクトンを吹き寄せ、濁りを呼びってな要素を読んでいけば、釣りを組み立てる一助になるので悪くないとは思っている。
 バス釣りでユルい風の中ゴムボート浮かべて釣っていて、とある馬の背の風表側ばかり釣れる日で、いきなりパタッとアタリが止んで何でだろうなと同船者と話してて、風向き変わったみたいだから馬の背の向こう側に移動したんとちゃうか?とかいって、まさかなと思いつつも試しに船の位置変えて狙ってみたら本当に釣れやがんの。
 ってのが印象深いけど、どうにもならずに風裏に逃げざるを得ない場合を除いて「風が吹いたら風表」ってのが基本かなと思ってる。
 玄界灘の初冬のサーフじゃ逃げるところもクソもありゃしないので、錘しこたま詰め込んだミノーを体斜めになるような向かい風の中、波に向かってぶち込むと、風に吹き寄せられてるシラスとか食いに来てたシーバスだのサゴシだのが食ってきたなんてのも思い出す。
 けど、そうやって釣れると分かってればそれ用の道具立てで頑張って投げるけど、釣れるかどうか分からんシーバス釣りとかで強風は正直やる気がそがれて、狙いがそれてラインがふける。
 春の南風とか最悪で、釣りにくいし一方方向から花粉入りの風を浴び続けて片目がアレルギーで充血して酷いことになるしろくな目に遭ったことがない気がする。

 でも上手い人は「風なんていつでも吹いてるから風で釣りにならんとか言ってたら釣る日がないゾ」とかのたまう。しかもそう言って風には弱そうなフライを強風の中振ってたりする。

 クリスマス島って珊瑚礁の島で標高が低いので風も吹き抜けてく感じで、だいたいいつも風が吹いていた。ガイドも心得たモノで私のような下手くそがフライロッド振るときには風に逆らわないで済む位置どりを考えてくれていた。
 でも上手い人に言わせれば、フライキャスティングにおいてバックキャストが伸びる向かい風は飛距離出しやすいらしく、同宿になったフライマンは風の中でっかいポッパー投げてロウニンアジ仕留めてきてた。

 そういう手練れを見ていると、多少の風ぐらいどうにかせにゃ示しがつかんナと反省して、今年は風の日が多かったこともあり、風速10mを越えるような強風の中でも釣りに出かけるように心がけている。少なくとも行ってダメなら帰ってくれば良いんだから、とりあえず行ってみようの精神である。
 道具出すのに地面に置いたリュックが風で転がされる日もあったし、強風の時に風の方向に水面にゴミの筋ができるラングミュア-循環なんて現象も1度ならず見ている。
 釣ってみれば意外に何とかなるもので、ナイロンラインは比較的糸がフケにくいし、釣り人少ない中、あんまり飛距離でなくても釣れたりしたし、逆にいつもの対岸に渡って風に乗せて大遠投なんてのを試せたりもした。 
 あと、当然と言えば当然なんだろうけど、延べ竿を使う釣りは風には強い。ハゼ釣りもアユ釣りも強風下でもそれなりに釣りになったし、新しい発見もあって面白かった。
 風が吹けば桶屋が儲かる方式で、強風の日のアユの毛鉤釣りは、虫の羽化が少ないのでアユがライズせず釣果がパッとしない。
 ハゼ釣りでも風表は適度な濁りが効いているのか釣れる気がした。
 

 自然現象って、嫌でも逃げられないことが多いし、災害のような負の側面もあれば、雨水とか恵みをもたらす側面も含んでたりする。

 写真は今日の午前中嵐の前の静けさの中、近所の神社の階段に椎の実を拾いに行った時のものだけど、この台風の風も被害をもたらすかも知れないけれど、椎の実をまた拾わせてくれるかも知れない。

 泣く子と天気には勝てないってのが相場なので、被害がないことを願いつつ、うまく恵みは享受できるといいなと思う。

4 件のコメント:

  1. さすが鋭い。
    「不要不急の外出は控えて下さい」という気象庁の勧告を無視し、土曜日に土砂降りの
    雨の中、日本海に夜釣りに行ってきましたが、今回はイマイチでした。
    20年前とやってることが全く成長してませんね(笑)

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  2. 和幸さんさすがや!
    衰えることのない挑戦的な姿勢に敬服です。

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  3. こんばんは。
    さすがに磯釣りは無理な天気が延々と続いて、何度計画しても行けない悔しさよりも、渡船屋が潰れてしまわないかという心配のほうが強くなってきています。

    ところで、いつ来ても不思議じゃないと覚悟していたジオシティーズ終了のお知らせがとうとう来てしまいましたね。
    このサイトはどうなってしまうのでしょうか?

    とりあえずうちのサイトはさっさと引っ越しして営業継続しています。
    旧サイトに行けば新サイトへ勝手に飛ばされますので、また暇な時にでもブックマーク等の変更をしていただければ光栄です。
    引き続きよろしくお願いします。

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    1.  この降り続く雨と台風連発は、渡船屋もそうだけど観光地から果物農家から天気商売の方々ホント大変だと思います。
       今日も今日とてスカ食ってしまいましたが、我々遊びの釣りはボヤいておけばすむので気楽なモノですが、どうにかならんもんかと思いますよね。

       ジオシティーズはあからさまに切り捨てる気配がしてましたからね。今時いわゆるホームページ方式って個人じゃ少なくなってきましたからね。私もお引っ越しの方針でどこのサービスが使いやすいか物色中。
       ブックマークとリンク変更しておきます。これを機に閉鎖とかだととっても寂しいので営業継続してくれて嬉しいです。

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