2018年9月15日土曜日

失われた時を買い求めて


 ”TRUE TEMPER”という文字が目に入ったときに、いきなり頭の中に大学時代の釣り仲間であるアユ君の想い出が溢れかえった。
 アスファルトに降る夕立の匂いに夏の日を思い出したり、不惑をすぎて朝起きて枕から立ちのぼる臭いにオトーチャンを思い出したりというのは、紅茶にマドレーヌ浸して食べたら来し方を思い出したという小説家にちなんでプルースト効果というらしく、臭覚と味覚は脳の記憶野と結びつきが強いとか何とからしいけど、特定の釣り具の名前で想い出がよみがえるのはナニ効果と呼べば良いのだろうか。
 アユ君はおフランスのスピナー「セルタ」でアマゴを釣る渓流ルアーマンで愛機は大森製作所のダイヤモンド「コメット」。当時すでにインスプールのリールは時代遅れになりつつあると私など感じていた中で、彼はその大森製のリールが安いのに使いやすくて素晴らしいことを「めちゃくちゃいいんだっケ」と静岡弁で力説していて、その影響もあって大学時代に私が買ったスピニングは、コメットのアウトスプール版であるダイヤモンド「キャリアー」と同社最大のヒットシリーズとなったリアドラグのダイヤモンド「マイコン」で、使えば分かるデキの良さで私もすっかり大森ファンになったものである。
 そのアユ君曰く「最初に買った「トゥルーテンパー」っていうインスプールのリールが使いやすくて、パーツなくしたっケ同じのないか釣具屋で聞いたけどもう作ってないっていうから、同じようなインスプールのを買ったっケ」ということで、後に彼の実家に遊びに行ったときにドラグノブの無いそのリールを見せてもらったことも、その時お父上にシマヘビの干物食べさせてもらったこととかと一緒に想い出された。

 でもって、写真があるってことは反射食いして手に入れてる訳なんだけど、ここしばらくスプールの整理から始まって706Zをいじくってみたりしながら、スピニングリールのことを考えていて、「TAKE'S REEL ROOM」の竹中由浩先生のリール本「TACKLE STUDY」「TACKLE RESEARCH スピニングリール編」「マイナーリールの紳士録1~3」「Let's Inner Spool!」とか國吉昌秀著「ベールアームは世界を回る」あたりを読み返していた。
 読むとやっぱり古い歴史のある名作リールとかに興味が湧くし、TAKE先生にLet's Inner Spool!って誘われちゃうとワシもインスプールしてみたいなという気がしてくるのである。
 でも、以前にも何度か書いているように私はスピニングリールで投げるとき左手でラインの放出を調整しつつベールも左手で起こす人なので、ベールワイヤー無しのマニュアルピックアップ方式の706Zはともかく、ハンドル回してベールを返さないとベールを止める金具が歪んでしまう普通のインスプールのリールは使えない。TAKE先生がそういう人の手をして「熊の手」とおちょくっていて悔しいけど、ケン一のミッチェルのベールを手で起こして壊した前科が軽くトラウマになってるので、じゃあミッチェル408とか中古で買おうかとはならないのである。もう生産されてない名機を、ぶっ壊してこの世から1台減らすのが分かってて買うなんてのは釣り人として間違ってる。ああいう名機は資料的価値とかが分かって収集するのでもなければ、使える人間の手元にあるべき道具だと思う。金が払えるから買って良いなんてさもしい考え方はしたくない。己の身の丈に見合った道具を使わなければ格好悪い。若造がイキがって分不相応な道具手に入れて、その道具に相応しい腕に成長していくなんてのは許してやってもいいけど、ワシャ既にオッサンでベテランじゃけんのぅ。みのほどっちゅうもンも知らんといけんのぅ。
 というわけでインスプールしてみたいけど、706Zの出番はしばらくなさそうだし、シーバス釣るサイズのインスプールで、マニュアルピックアップ方式とかの熊の手でベールを起こしちゃう人でも大丈夫なのがないのかとか、まあスピンフィッシャーで困ってるわけじゃないので、インスプールのリールなんて使えなくても、アタイ別に悔しくなんてないんだからッ!とは強がってもみたんだけど、久しぶりに物欲がムクムクしてきて楽しいので、とりあえず安物でも手に入れていじくって、熊の手でベールぶっ壊したらいっそのことベールワイヤー取っ払ってベールアーム固定にしてマニュアルピックアップ方式に魔改造でもしてみるか?などと考えて中古釣具屋に行ったら、ゴミ一歩手前のガラクタのようなリールが積んであるワゴンにくだんのリールを見つけたわけである。

 見つけたんだけどこれが悩ましいリールで状態が悪い。巻き取りは普通にできそうで、回転もそれ程重くない。でもそれだけで、ドラグは固まってるのかそもそもそういう仕様なのかピクリとも動かない、逆転防止のオンオフスイッチも効かなくなってて逆転はしないのはグリスが固まってるのか部品が破損しているのか。ドラグかオンオフスイッチか最悪どちらかが生きていれば釣りはできる。オンオフスイッチは今使ってる430ssgでは省略されてるぐらいでドラグがしっかりしていれば無くてもいける。ドラグなしで逆転だけの場合も逆転させてラインをくれてやるというダイレクトリール的なやりとりの方法がとれるので、シーバス相手なら何とかなるような気がする。
 悩みつつも買おうかと値札を見たら迷うほどの値段でもなかった。399円なり。
 変な勢いがついてしまい、隣にあったオリムピックの歴史的ヒット作で、その後の日本のアウトスプールのスピニングの大攻勢の先陣を切ったらしい「モデル93」という右巻の重いサーフ用スピニングも同じ値段だったので買ってしまった。使わんがナ。使える御仁がおられれば送料だけ負担してくれれば進呈しますのでご連絡を。

 ということで我が家にやってきた「トゥルーテンパー727」だけど、足の裏には「TRUE TEMPER JAPAN」の刻印があるけど、そんなメーカー聞いたことないので、ネットでお勉強してみた。
 とりあえず「ヤフオク」に現物出てないかなと覗いてみると、イタリアのザンギ社製の「トゥルーテンパー333」というインスプールのスピニングが出てたけど、だいぶ感じが違う。「ベールアームは世界を回る」によるとザンギ社はOEM(相手先ブランド名生産)が多かったようなので、コイツもそれっぽい。ベイトリールの「904オーシャンシティ/トゥルーテンパー」というのも出てたので、その辺り調べていく。
 どうも本家トゥルーテンパー社はアメリカの竿会社というかゴルフシャフトも作ってた会社のようで、釣り具としては竿とリールが合体した「ユニスピン」というシリーズが有名らしい。塩味効いた感じのダイレクトリールとかも作ってたオーシャンシティーはトゥルーテンパー社に合併だかしたので両ブランド名のリールとかも存在したようだ。オリムピックが輸入代理店していたので「TRUE TEMPER JAPAN」の刻印があるリールはオリムピックが米国にあったトゥルーテンパー社のブランド名で作ったOEM生産モデルじゃなかろうかというのがネットの識者のご意見だった。
 トゥルーテンパーで検索掛けると「本間ゴルフ」というところのゴルフクラブが出てくるんだけど、どうも米国トゥルーテンパーブランドは最終的に本間ゴルフに買収されたようだ。どこの業界でも栄枯盛衰は世のならいか。
 ちなみに海外のオークションサイト「ebay」には「トゥルーテンパー727」いくつか出品されててやっぱり米国市場向けに生産されたリールというのは間違いなさそう。ebayにはスペアのベールスプリングも出品されてて欲しくなるけど、品物千円ちょいに3千円がとこの送料はらうのも馬鹿臭いのでグッと我慢して見送った。
 今回、あんまりリールの歴史に出てこないような無名機だったので情報少なかったけど、それでもそういうマイナーリールがお好きな方ってやっぱりいるようで、「播磨屋漁具研究所」「リールズのリールズ」「・・・ごみ竿ですが 何か?」あたりのブログやらにお世話になりました。っていうか読んでて時間を忘れるほど面白かった。特に「・・・ごみ竿ですが 何か?」のバカバカしくてお下品なことを本気でやってて無駄に程度が高い感じが、エロ漫画誌に掲載されてたバカ面白いギャグマンガ、例えば「パラ☆イゾ」とかを思い出させる感じで、パソコンの前で声出してワロタ。

 と、おおよその正体は分かったんだけど、このままじゃ使えねぇゼなので、分解清掃する。

 まずは固まってるんだと信じたいドラグから行くと、ドラグノブ外してドラグパット留めているCリングが固くて苦労したけど、細いステンレス棒穴に突っ込んで無理矢理閉じさせて何とか取りはずすと案の定ガッチリ固着中。
 引っぺがすと、凄くまともな感じの、スプールと一緒に動く耳付きワッシャーを真ん中にして上下薄いコルクのようなちょっと表面凸凹した材質のドラグパッドが金属ワッシャーで挟まれている5枚構造で、今時のドラグとたいして変わらない感じ。積年の汚れをクレ666吹き付けて歯ブラシで落とせるだけ落として、モリブデングリスをモリモリ塗って、またCリングを苦労しつつはめる。
 実用可能なレベルに復活してくれれば良いんだが、どうだろうか。



 でもって、本体の中は乾いて固まったグリスがグッチャリなんだろうなと覚悟して開けたけど、予想以上にグリス大量に入っていて笑えてくる。オイルシーリングのヴァンスタールじゃないんだから。
 でもおかげで部品はどれも腐食してはいない。
 カヤックで釣りする人間なら内部浸水を想定してとりあえず全面的にグリスは塗っておく、重くなるなんて関係ねえだろPENNだしよというのがPENN使いの常のような気がするが、その方針が結構効果あるらしいことが確認できたとともに、今までの私のグリスの盛り方はまだ足らなかったなと反省する次第である。

 内部の機構とか見ていくと、ギアは日本のスピニングの得意技ハイポイドフェースギア。
 スプール往復機構は単純なクランク方式。この辺「Let's Inner Spool!」で比較すると、オリムピックよりむしろ大森製作所のコメットと似ている気がするけど、オリムピックの
「シャルマン」は高級機種っぽいので単にその差が出たということか。
 逆転防止のラチェットは主軸のギアの上に付いてて、グリスの下に埋もれた金属板を長く細いバネで押しつけるタイプ。
 金属板の欠損もなくグリス取っ払ったら問題なく稼働しそう。

 ベアリングは主軸とハンドル軸のハンドル側の2個。ベアリングなんて主軸に1個ありゃ何とかなるだろと思ってたけど、ハンドル軸の特にハンドルが付く側には強い力が掛かって摩擦が生じるのでベアリング入れないと削れる恐れがあるとのこと。まさにその2カ所にベアリングを入れているコメットにTAKE先生は賛辞を送っていたけど、このリールも同じように2カ所にだけベアリングを入れている。なかなかに分かった設計のようだ。
 ちなみにベアリングもドロドロでクレ666吹き付けて吹きながら回して、吹いて回してというのを何度か繰り返してから、ダイワのリールオイルを注して、上下はボートのエンジンとかに使う耐塩性で定評のブルーグリスを盛って防水。
 
 本体にもギアにもこれでもかってグリスが乗ってないところがないように盛って、蓋をして蓋からはみ出たグリスを拭き取りつつ、リール外側にもなすりつけるようにして拭いてやる。
 ハンドルしばらく回して、オンオフスイッチ確認して、ドラグもスプール握って回してみて、まともに作動するようになったことを確認。
 グリス山盛りだったこともあるんだろうけど、そもそもベアリングとか錆びそうなめんど臭い部品が少なくて意外に機関はしっかりした状態で残っている。

 とはいえ、オリムピック製だとすると、TAKE先生のたまわく、オリムピックのインスプールは良い線行ってるけどベール返し関連が欠点で、耐久性のための開閉テスト基準が2500回と低かったこともあり、ベールスプリングがすぐに折れる。んだそうである。
 ベールスプリング折れたらそこまでよ、な使い切って惜しくないリールだとはいえ、実は大森製だったりして、とスプール往復機構とか、しっかりしたドラグとかみて期待したけど、細かいところを見ていくとどうもオリムピックだなという気がしてくる。
 時代ごとに変わるとかはあるだろうけど、会社毎の癖ってあると今回勉強して改めて思って、そういうのって細かいところで出てくるモンだと思っている。
 「氷菓」っていう「古典部シリーズ」っていう学園ミステリ小説を原作にしたアニメがあるんだけど、その中でマンガ研究会所属の登場人物が文化祭エピソードで、昨年の文化祭で買った同人誌を描いた人間と、今年のポスターを描いた人間が同じであることを「耳の処理の仕方が同じ、多分間違いない」と鑑定するというのがあったけど、今回私がオリムピックだろうなと思ったのは、外すのに苦労させられたドラグパッドを留めるCリング。先端近くを一旦絞った独特の形状なのを見て、同じ形のCリングをたまたま一緒に買ったオリンピックの「モデル93」も使ってたら正解かなとまた苦労して外してみたら、まあ苦労する時点でおわかりだと思うけど同じ形。写真の下の方がそのCリング。モデル93出番あったナ。

 もう一つ、オリムピック製を裏付けるのが、ベール返しの引っかける部分の構造。
 御丁寧にもベール返し機構の金具が無理矢理熊の手でベール起こそうとして折れてしまわないように、下に支える棚のような張り出しを作ってある。
 ベール返しをベールアーム側ではなく反対側に持ってきて重量を分散させているのとあわせ、良いアイデアだとTAKE先生も褒めているんだけど、ただこの低い位置に真っ直ぐの金具が来ていることは、サイトの方で詳しく解説されてるのを理解しきれはしなかったけど、要するにそれだけベールスプリングやらベール反転機構に負荷をかけているとダメだしを食らっている。
 ミッチェル308やらカージナル33やらは金具2回曲げて上のほうで引っかけるようにしているし、大森コメットは金具を縦にして高さを確保していてリールというものが良く分かっている設計だと賞賛されている。


 ただ、この金具を下支えする工夫は、私のように熊の手を持つ男にとってはとってもありがたいものだということを実感している。このリールの大きさは前の持ち主がスプール裏にストレーン8ポンドというシールを貼ってたことからも8ポンドナイロンラインで釣るシーバス用にちょうど良い感じで、スピンフッシャーだと写真のように4400SS級なので、早速今夜にでも早けりゃ使おうかとライン巻いてみたんだけど、ライン巻く段階からベール手で返そうとして「あっこれインスプールのリールやった、ミッチェルならもう壊してたな」と何度も思ってしまう状況だった。

 なんとかラインも巻き終えて、名前のプレートが剥がれてた所に何かないかなと思ってカレンダーだったかについてたカモメのシール貼って、出撃準備完了である。
 このリールに稽古つけてもらって、右手の人差し指でフェザリング、左手でハンドル巻いてベールを返す。という一連の基本動作が身につくと良いんだけど、ベイトリールで引き手でサミングする方式を練習したときは、慣れない体の使い方で背中から肩からガッチガチに凝り固まって酷い目に遭ったのを憶えているのでやや不安。でもまあ挑戦してみるか。

 調子よくて、インスプールのリールでも楽しく釣れるようになったら、その頃には多分ベールスプリングの寿命が来てトゥルーテンパー727はお役御免だろう。
 次同じのを手に入れることも可能だとは思うけど、パーツが手に入らないのをまた買うのもちょっと不毛かなと感じる。
 そうすると、別にインスプールはそれでおしまいでも良いんだけど、まだ未練があるなら、今でも愛用者多くてパーツも修理用に純正じゃないのを作って売ってる人とかいると思うので、ミッチェルかカージナルかに定石なら行くんだろうけど、まあ私の場合はPENNよねという感じで、714Zか712Zを中古で探して買うんだろう。
 パーツが「MYSTIC REEL PARTS」で入手しやすいというのに加えて、実にPENNって真面目なリール屋さんで、ちゃんと金具をコメットみたいに縦にして高さを確保したうえで米国人が豪快にベールを手で返そうとしても返せないように、裏支えする張り出しもちゃんと作ってあるのである。
 TAKE先生は設計はよく考えられてるし個性もあって良いけど、丈夫にするため金属の部品が多くて重いのがちょっとナ的な評価だったけど、ワシ米国人と一緒でそういう重くて丈夫な造りに安心するンです。

 というわけでピュアフィッシングさん、スピンフィッシャーのデカいインスプールに引き続き小型のインスプールもよろしくお願いします。
 インスプールのリールについて勉強して実際に手にとってバラして組み立て直して、その歴史やら思想的なものや味わいの一端に触れることができて、知れば知るほどもっと興味が湧いてきた感じで、既に持ってる706Zの予備機と違って小さいのは迷わず出たら買うぐらいの勢いが今の私にはありまっセ。なので確実に1台は売れるのでどうぞよしなに。

4 件のコメント:

  1. こんばんは。
    お力になれそうな記事なので、コメントをば……

    羨ましいリールを手にされましたね。
    推察通り、こいつはオリムピック製です。
    サイズ違いがオリムピックの1976年カタログに載ってます。

    https://blogs.yahoo.co.jp/sanchin5677/12571571.html

    ヤフオクにてたまに流れていますが、状態が悪くても5000円以上、良ければ10000円くらいはしてたかと思います。

    ベイルスプリングは須山スプリングさん(http://www.suyama-bane.com/abu.htm)に現物送れば制作してもらえるかと思いますよ。
    実釣やレビューを楽しみにしています。

    ちなみに当方、シャルマンを使っていた事があるのですが、メンテ時にベイルアーム固定ネジの頭が折れました。
    大森はここのネジが真鍮製ですが、シャルマンはおそらくアルミ製で折れた断面を見たら、そりゃ折れるわなと思う厚みと形状でした。
    トゥルーテンパーが同じかは分かりませんが、ベイルアームの固定ネジは要注意かもしれません。

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    1. nori shioさん 情報ありがとうございます!

       自分と同じぐらいの年齢のリールだと思うと、また愛おしさが増します。
       カタログ面白いですね。私も捨てられず段ボールに詰めてあったカタログを「自炊」してあるのですが、データ化すると探すのが楽で具合良いです。

       それにしても意外に値段が付くのに驚いてます。何せ399円とお買い得価格!

       ベールスプリングだけ壊れてる懐かしいリールがいくつか蔵に眠ってるので、経済的に困窮したらパーツ作ってもらって直してオークションで小金稼ごうかしら?手元に置いておいてたまに眺めたいですが墓場まで持ってけるわけじゃないのでそのうち整理しないととは思ってるのですが踏ん切りが付きません。

       ベールアーム固定ネジは確かにアルミっぽい白系の金属です。注意して扱うようにします。

       昨夜出撃して、惜しくも一バラしでした。リールは機関快調なれど糸ヨレ多しという感じで、原因考察とか含めて顛末記に書こうかと思いますのでそちらも読んでみて下さい。

       ネット情報より詳しい人に教えてもらうのが早くて役に立つというのを再認識しています。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますね。

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  2. コメント返しありがとうございます。

    自分も思春期の頃、釣具屋にアルテグラを買いにいったはずが何故かミッチェル308Xを購入、その流れで竹中さんのサイトに出会ってしまいリール感に対する洗脳……もとい薫陶を受け、健全なリール道を踏み外したクチです。
    特に5年ほど前、マイクロセブンのジャンク品をワンコインで手に入れ、その出来に感動。
    以後、大森を中心に古めのスピニングとそれに関する歴史資料を蒐集しています。(ほとんどがネット&古書由来の情報ですが……)

    しかしながら、自身が昭和最後の年生まれなので、実際にこれらのリールが活躍していた時代の空気や業界の趨勢を知っている方のお話は読んでいて本当に面白いです。
    特に今回の記事冒頭の「アユ君」のようなエピソードを交えて、古いリールを楽しめる方がとても羨ましいです。

    自分も気になるリールの収集が一段落し、実釣に出せないリールの置き場に困っているのですが、価値の分からない人に所有して欲しくないというエゴもあり手放せずにいます。
    それこそ、釣り文化資料館(https://hebinuma.com/2016/06/19/tsuribunkashiryokan/)のような場所でキチンと展示して頂けたりしたらそれこそオタク冥利に尽きるのですが……興味のある層がニッチすぎるかもしれないですね。

    あと、糸よれに関してはベイルアームの角度と、ラインローラーの回転が命かと……
    竹中さんは「あえてラインローラーが回転しないことでヨレをしごき出す」説を提唱していましたが、自分の経験上では少しでも回ったほうがヨレにくいのは確実だと思います。

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    1.  竹中先生も罪作りなお人や!

       でも「洗脳」されてるなとわかって楽しんでる分には問題ないでしょう。メーカー側の垂れ流す情報に無自覚に洗脳されてるよりよっぽど健全だと思います。

       竹中信者は草の根的に結構いるのか、コメットとかどのくらい出したら中古で買えるんだろうとヤフオクの落札相場覗いてみたらGSとか普通に2万円超えてて驚きました。大森全体的に人気っぽいですが、その中でもコメットだけ異質な高値で信者のお布施だと推察します。竹中さんが儲かるわけじゃないけど。

       私もフェンウィックがグラスのUSA製ランカースティックの時代じゃなくてカーボンの台湾製イーグルの世代だったりして、いわゆるバスブームのオールドタックルの時代にちょっと乗り遅れてたり、音楽でも今でも良く耳にするような洋楽がちょっとお兄さんの世代の音楽だったり、就職時期にバブルがちょうどはじけてたり、何かと乗り遅れた感じのある世代を生きてきましたが、ちょっと上の世代のやってることがなにか格好良く見えるなんてのはどの世代でも感じることで、私もnori shioさんも自分の生きてきた時代をちゃんと楽しめてると思いますよ。
       シマノじゃなくてミッチェル買っちゃった青春なんて最高じゃないですか。

       ラインローラーは汚れ落として注油はしてあるので回ってはいるのですが、ベールアームは写真でも分かるように傾いてしまってるので対策検討中です。早速のアドバイス感謝です。

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