2018年7月28日土曜日

ちょっと川の様子を見に行ってくる


 と言って出かけたまま川崎市在住の男性(46歳)が行方不明です。とか報道されそうな死亡フラグ臭い行いをしておりますが、私は元気です。近所の川はいつもコイが背中出して泳いでるような水量少ない川だけど、現時点で既にご覧の通りの泥濁り増水中で、関東最接近は今日の夕方あたりらしいのでさらに増水するハズで、この増水が治まるタイミングでしばらく餌食えなかったアユの爆釣があるなと、極めて不謹慎な感じにワクワクしております。台風ってなんでこんなにワクワクするんだろう。自分が被災することもあり得ると分かっていても抑えられないこの興奮。

 「大丈夫だろうと思ってた」で避難しなくて被災した人の気持ちは良く分かる。
 
 でも、今後も気候変動に伴って大規模な風雨による災害とか増えるのは、現時点で各種提供されている科学的なデータを読み解くまでもなく肌に感じて理解できる話で、「地球温暖化陰謀論」とかわけ分からんこと言ってる人間は、ここ最近の九州、中国地方の豪雨被害の頻発や夏の異常な高温の恒常化とか何だと思ってるんだろうか不思議でならないぐらいだが、だいたい東から西に向かって上陸してくる台風ってなんなんだ?異常だ。
 だからって川の堤防嵩上げだののハード面はコレから日本の経済も劇的回復なんてあり得ない中、人口も減って税収もどうなるか分からないのにハード作って対応するという方向性は維持管理さえできなくなって破綻することが目に見えている。現実に今でも予算つかなくて要望が上がってた改修ができてなくて決壊して洪水招いたとか報道されてるじゃん。なんでそちらに優先的に予算付けてなかったのかとか後出しジャンケンで言うのはいくらでもできるけど、どこが一番最初に問題生じるかなんて起こるまで予想付くわけもなく、そんなもん問題ありそうなことでも全部面倒見切れるほどの財源なんて今でさえあるわけないじゃん。
 だからこそ、3.11の大地震の前は国土交通省も含め世論的にも「ハードは限界あるので避難方法とかのソフト面で補完する」という同意が得られていたはずが、またぞろ人命重視の美名の元にコンクリ屋が儲かるだけで未来のないクソな公共事業が盛り返してきてここに至っている。としつこく書いておく。何度でも書く。
 今後も、局所的には上下繰り返しつつも海水温が高くなっていく傾向は続くんだろうからデカい低気圧ができて当たり前で、水害は増えると想定しなければならないはずである。堤防は壊れる、ダムは貯水量超過すれば放水する、高潮時には海の水も溢れる、裏の崖やら山やらは崩れる。そう思って、高台の安定した地盤の所に住んでる人以外は自分なりの基準を作って各種情報を総合して判断して逃げるときにとっとと逃げて避難するというのしか結局ないんだろうな、とここしばらく考えていて思ったところである。
 逃げて生き残れば、家流されようが畑だの工場だの漁船だの生活基盤根こそぎ持ってかれようが「復興」できるというのは東北みてて感じるところである。あの震災でもどうにもならなかったのは死んだ人は帰ってこないということと、放射能の汚染ぐらいで、他は見る人によって感想は違うかもだけどどうにかなったように思う。被災された方々の悲しみや苦労を知らないでお気楽なこと書くなと叱られそうだけど、私はそう思うのでそうとしか書けない。

 出かけることもできそうになく暇なので、ついでに、これからの日本に「想定される」ことを予想して書いておく。予言者になるつもりはないけど、まあそうなるよねと思うことを書くのでそれなりに当たるとは思っている。

 まずはさっきも書いたけど、日本の経済は劇的には回復しない。今ぐらいの景気ならよくやってると高く評価できるぐらいである。白物家電とかボロ負けでも自動車産業とか頑張ってて世界でも勝ち残って通用しているように見える。でも、日本の景気の良かった高度経済成長期は、労働力が安くて環境だのなんだの気にせず工業生産重視でばく進できたからこそのある種異常な景気の良さで、いまそういう景気の良さはまさにお隣の中国がそうであるように経済発展する途上の国にしかやってこないもので、夢よもう一度と願うだけではやってくるわけがない。それをこの国の経済界やらのエラいさん連中は「安い労働力」を持ってくればまた景気が良くなると思ってるのかもしれないけど、それで問題が済むなら英国とか欧州の移民政策取ってる国が軒並み好景気になってないとおかしいわけで、移民受け入れによる弊害を我慢しても彼の国々と同程度の景気の良さしか得られないと考えるのが妥当だと思う。でも外国人労働力を受け入れなければ、彼の国程度の経済発展すら得られないというのもそのとおりだとは思う。「同じ場所にとどまるためには、絶えず全力で走っていなければならないのヨ」と赤の女王が笑う。日本も既に「研修生」「留学生」を労働力としてあてにしていて「骨太の方針」とかでも単純労働に門戸を開く方向に舵を切ったようだ。
 となると国全体の経済力はそれなりに保てたとしても、単純労働に対する報酬が世界基準の安値に落ちてしまうことは容易にわかる。特殊な技術持ちやうまくそういった単純労働者を使役する側の特権階級になれたものは、効率的に稼いで財をため込むことができるけど、普通の労働技能しか持たない多くの労働者階級は世界基準の安月給で働きながら超小子高齢化社会の重税にあえぎつつ高い物価でモノを買わされる羽目になる(なので最低賃金とか決められていたとしても実質買えるモノが目減りしていくので、最低賃金で守られるとかいうのはまやかしである)。

 嫌な未来だ。でもすぐそこまできている。

 日本の未来を考える上で興味深いのが英国だと思っていて、例えばリバプールなんてのは造船業で栄えた街だったらしいけど、むしろそっちの方が有名な「リバプールサウンド」なグループが「ジャップが器用に船作りやがるからオレらの街は終わっちまった」的なことを歌ってるってぐらいに新興の工業国に王座を奪われた国で、コレから日本がやろうとしている「移民」政策も既に移民が嫌でというのも大きくてEU離脱まで決めてるぐらい先に行っている。その英国の労働者の状況を如実に表している印象的な話が総合格闘技UFCの超人気選手コナー・マクレガーがUFCに引き抜かれるまでは地元アイルランドで働きながら生活保護も受けていたという事実である。英国全体ではそれ程経済的な危機になっていなくても、労働者階級がそれぐらい稼げなくなっていて、かつ社会保障制度に普通に働ける若い世代が頼らなければならないということである。
 英国は日本とも共通点多くてかつ先行ってて、他山の石とすれば良いのにと思うけど、実際やって痛い目にあわないと分からんというのが日本人だけじゃなくて人類共通のバカさ加減なんだと思う。日本なんて人口減っていくんだから、それにあわせて経済規模縮小していって、外国人労働力なんて最低限必要なだけにとどめて、基本日本人の労働力で回るように工夫して欲しいと思うんだけどできないもんなのかネ?日本人の島国根性的な排他性って結構酷くて「移民」との軋轢なんて諸外国より派手に起こると予想できて今からうんざりなんですけど。そもそも「移民」が喜んで来てくれるほど今後も給料払えるのかって疑問はあったりもして、そうなったときに嫌でも少ない人間で回せる社会を考えることになるのか。

 日本は科学技術が優れているから、技術革新で効率的な生産技術なりが開発されていき世界に先んじて経済発展を続けていける、なんて絵空事を信じている人がいるとしたら、戦時中の大本営発表やら神国日本が負けるわけがないとかからナニも変わってないと言わざるを得ない。まあ本質変わってないというのは薄々感じているけど。
 大学やら研究機関やらの効率化とかで国公立の機関を法人化したり、予算削りまくって研究者の海外流出とか起こしている国で何いってんだかという感じである。
 仮に技術革新が進んでいったとしても、それが労働者階級の利益になるかというと、そんなモン関係ないのは、仕事机にPCがなかった時代と今のデスクワークの面倒くささにおいて、今のPCで綺麗な資料作るのが求められる時代の方がやってる本人大変じゃないかという実感とか、工場の工業用ロボットは工員の仕事を奪っただけじゃないのかという疑問とか、結局経営者側に利益があって経済全体としても発展してたとしても、一労働者の得る利益なんてないわけで、経済全体として儲かって、食えない労働者階級に社会保障制度で還元するとかなら、最初っから給料であげとけよという気がする。
 なんぼ少子高齢化社会といっても、給料高ければ爺さん婆さん含めて働ける人間はいるだろうって話で、特権階級の方々が「効率的」に儲けて、食えない下々には社会保障でごまかしておけば良いなんて施策をとってると、それこそ「働いたら負け」と思うぐらいに勤労意欲がそがれて生産性が落ちて労働力の質も下がると思う。

 でも、もう日本の未来においては「移民」がワラワラやってきて安い労働力となりつつ、日本人の働く場所の喪失や、異文化との衝突やらよからぬ人間もやってくることによる問題やらを起こしつつ、若くて働ける労働者がやる気なくしつつも、爺さん婆さんも蓄える余裕もなかったので働かなければいけなくなって、真面目に働いてる人間がバカをみて社会保障に好んで依存する寄生的な生き方をする人間が増え、一部特権階級だけが富を得るろくでもない社会構造が、今でもそうなりつつある部分を感じるけど、より比率が高くなっていくだろうと予想しておく。

 技術革新の話が出てきたので、ついでに予想として日本だけじゃないけど、人工知能が人間の知能を越えて自己で高度化していくような技術的特異点が来ると私にじゃなくて科学者とかに予想されていて、その結果「人工知能が反乱を起こして人が支配される」から「人が働かなくても良くなる理想郷が実現する」まで、色々いわれているけど多分あんまり劇的には変わらないと思っている。
 例えばコンピューターが身近になかった時代と今と比べたら劇的に変わってるはずだけど、徐々に変わっていくのを体験していると、その変化はあんまり感じないものである。おそらく人工知能についても今は大したことないのが、だんだん賢くなっていって、コンピューターをインターネットに繋げたときに感じた「便利になったなア」というような個々人における感慨は来るのかもしれないけど、なんというか上手く調整しながら利点も問題も生じさせながら気付けばなじんでいるんだろうと予想している。気付けば支配されてたりしても驚かないけど、ありとあらゆる状況がSF作品では描かれていて、その範囲内であれば想定して対策とるだろうし、その範囲外の突拍子もないことが現実に起こるなら今からビビっててもしかたなくて、問題起きたらその時対応するしかないだろうと思う。開発した技術を使わないで自制できたというのは人類の歴史を見てもあんまりないので行くところまで行くんだと思う。
 多分、生命に関する技術も、禁忌を犯してでも人間は手を出すだろうと予想している。その結果、永遠の命に近い技術も100年しないうちに出てくるはずで、今生きている世代でも医療とか進んで寿命はまだ延びると予想している。延びた寿命の分働かなければいけないとも予想していてうんざりもしている。

 気候は変動して今後さらに災害が増えることが予想できる。世界経済には嫌でも巻き込まれて競争に勝てないとその国の社会経済が回らなくなるらしい。科学技術は発達するけど使う人間が変わらないから利点も問題も生じながら進んでいくとしか思えない。いやでも長く生きなきゃならなくなるだろう。という、外的要因が変化していく時代において、過去どうだったからとかいう経験則があまり役立たなくなってくるので、コレはやばそうだと思ったら持ってるものを捨ててでも「変わる」必要が出てくるのかなと予想している。
 案外、自給自足的に他者に頼る部分を少なくする生き方が、外的な要素に左右されにくくて臨機応変な対応もしやすくて今後数10年をみこしたら良いのかも知れないと思う今日この頃。
 未来は予想どおりにはならない、と当たり前だけど想定しておくべきなんだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿