遠征前の準備なんてのは、あれこれ想定してやり始めるときりがなく、その上実際に現地に行ってみると、想定外のことばかり起こったりして、結局現地で何とかかんとかするしかなくなったりもするんだけど、それでも準備には時間と労力をかける。
先週末、一応準備をおえて先に現地に送るべき荷物は段ボールに詰めて封して、その他の持って行く釣り具とかも一度リュックに入れてみて、今回はデカい防水パックに突っ込んでコロコロ付き背負子を使うんじゃなくて普段使っている30リットルのリュックで間に合うな、とか確認済みである。
もう、ほかに準備しなくてもいいようなものである。
でも、前回ブログで書いた「ハリとイト」の違いとか気になって仕方ない。仕方ないので「ホンテロン」も0.5号を入手した。
「ホンテロン」想像よりもかなり堅い。今時のパリッとしたナイロンリスや逆にしなやかに進化してきたフロロカーボン系やらより明らかに堅くてハリがある。ナイロン0.4号で作った枝スで鮎毛鉤をぶら下げると悪くはなさそうだけど幹糸に絡むことはありそうな振れ方をする。ホンテロンで作ると枝スの先の毛鉤は針金で吊されているかのようで、たしかにこれは絡まなそうである。ただ、こんなに堅いと毛鉤の動きを制限してしまうんじゃないかと、お風呂で引っ張り試験してみると、やはり動きが制限されてハリスの曲がり具合によっては斜めって泳いでいる。ナイロン0.4号ハリスの先の毛鉤が生き物のようにユラユラと揺らぎながらハリスに引っ張られて「泳ぐ」のに比べるとぎこちない。
はたして動きを制限した絡みにくさや感度の良さのエステルハリスのホンテロンがいいのか、柔らかく自然な動きと食い込みの良さが期待できるナイロンハリスがいいのか、自作の鮎流し毛鉤仕掛け2組目の後ろ3つをホンテロンハリスにしてみたでので確かめてみたい。
ハリも結局、今のところメインの予定のがまかつB11-Bのほかに、ストレートアイのティムコ101も買ってみたし、マルトのd04も買ってみた。
切れる札は全部切るというか、思いついたことは出し惜しみせず、やれることは全部やっておく。
ティムコ101は今時の細い軸じゃなくて昔ながらの真鍮色のフックでバーブつぶすのも簡単だし、特に問題はないように思う。ボラ狙うときは迷わずこのフックか。
もう一方のマルトの方だけど、伸びるという噂通り、折れるまでに結構曲がる。この手の曲がるフックは多分海外での需要なんだろうと思う。華奢ですぐ折れるフックより曲がってでも粘るフックが海外では一般的なんだろう。パッケージの仕様がもろに海外向けだ。
日本人の「尖った」性能をありがたがる傾向のせいか曲がらず限界で折れるハリが日本製フライフックでは主流だけど、適度に曲がってタフなハリというのが役に立つ場面ってのはあるだろうし割と好みでもある。
もちろん折れも曲がりもしないハリが理想だろうけど、どちらにせよ結局は強度が欲しければ太くするのが根本的な解決策のはずで、そういう太さの、強度の必要な場面であまり細くて堅いハリを求めても意味ないのかなと思う。
ということで、100本も入ってるので早速使ってみる。ただ、曲がるといっても限界はあって、バイスで挟んで2回ぐらいに分けて伸ばしていっても、がまかつのB11-Bぐらいのアイの角度までしか安定して伸ばせない。それ以上伸ばすと多くは折れるし、1回でギュッと伸ばそうとしても折れる。
1,2割折ったとしても、送料入れて100本900円と安いハリなので、いろんな鮎毛鉤を巻いて試したいときとかは、このハリを中心に使おうと思う。鮎釣る分には強度的にもなにも心配していない。
でもって、鮎毛鉤釣り前哨戦の解禁アユフライフィッシングの方は、見えている鮎が5~7センチぐらいと小さいので、苦労しながらもティムコ101の22番、がまかつB11-Bの24番という小さいハリにそれっぽくソフトハックルで巻いてみた。
今朝、待ちに待った解禁で喜び勇んで部屋から5分の釣り場で釣ってみたら、案ずるより産むが易し、ってぐらいでサクサクと釣って、実にさい先良く鮎シーズンの開幕を迎えることができた。これから禁漁まで鮎を追い続けることができるのか、初めての経験なので未知なことばかりだけど、それ故に沢山の楽しみが待っていると期待している。
明日からの小遠征、準備はできるだけのことをしたつもり。後は結果を出すだけだ。そんなに難しいことをするつもりじゃないし、それでも難しいんだろうとも思っているけど、経験、知識、想像力、体力、技術、道具、人様からの助言も含め自分の力を総動員して楽しんできたい。
なんか見なれないフライロッドタックルと稚鮎のコンビフォトw
返信削除マジですか?
スゲー。こんなの初めて見た。
KAZUさん こんばんは
返信削除いま小遠征から帰ってきました。苦戦もしたけど予想以上に楽しめました。かなり面白いはずとは思ってましたけどやっぱり想定外のことは起こって、それ故に釣りって面白いなと当たり前のことを噛みしめています。顛末記も明日書こうかなと思ってます。お楽しみに。
「フライで稚鮎」は虫食ってる時期の、しかも毛針で釣れるような魚が釣れないわけないだろと思っていましたが、アユのいる川でさんざんヤマメやオイカワを狙ってフライ振ってきましたが2回しか釣ったことなかったので、なんか釣りにくい理由があったりするのだろうか?と不安に思ってましたが、狙ってみたらごく当たり前に釣れてホッとしました。