2015年12月27日日曜日

ビッグ・ブラザーがあなたを見守っている

 土曜の朝にパソコンが一瞬立ち上がってすぐにスクリーンが消えるという状態に突入。
 とりあえず一瞬の隙をついて起動、スクリーンの電源オンオフでも一瞬スクリーンが表示されるのでバックアップとってなかった最新の写真とかだけ急いでバックアップとって、とりあえずサポートセンターに電話して相談したところ、サービス期間が過ぎているけどサービスでということでアドバイスしてもらったが、回復はせず。「買い換え時ですネ」ということになった。

 ちょうど5年を過ぎた頃で、その時期に壊れるように時限的に仕組まれているんじゃないかと疑いたくなる。

 仕方ないので家電量販店に買いに行くが、こういうとき、必要なスペックのパソコンを自分で組み上げたりできない、もっと言えば買ったらすべてついてくるようなウインドウズマシンしか使いこなせない情報弱者、いわゆる「情弱」ぶりが我がことながら情けない。

 壊れる前の、「ウインドウズ7」の入ったパソコンで何も問題なかったのである。でも今時のパソコンには「ウインドウズ10」が入っている。「オフィス」なんていらんネン。でもこれも元から入っている。
 ウインドウズが「7」から「10」に変わったから以前使ってた「ATOK」も「一太郎」もまたバージョンアップ版をご購入なさる必要があるんだとよ。
 セットアップ始めて、それでも一度いじったことがある「ウインドウズ8」の使いにくさに比べれば、なじみやすい操作性で「10」はずいぶんましだなと思っていたが、録画して外付けハードディスクに貯めていたテレビ番組を見ようとしたんだけど、「ウインドウズ7」には標準でついていた「ウインドウズメディアセンター」というソフトが、「10」にはもう採用されておらず、せっせと録画していた番組を見ようと思っても見られないのにはショックを受けた。さすが世界を牛耳るマ○クロソフト様、使う者の少ないソフトはマイノリティーの利便など一顧だにせずぶった切ってくださる。無理矢理「ウインドウズ10」に「メディアセンター」をインストールする方法というのを海外有志が提供してくれているが、マ○クロソフト様のお許しを得た訳ではない非公式な方法なのでセキュリティーとかまで面倒見てくれそうもなく、情弱野郎には手が出ない。
 アニメとかは有料ネット配信利用、NHKスペシャルのサメとかダーウィンのヨーロッパオオナマズとかはNHKアーカイブス利用するしかないのか?とトホホな気分である。

 少数者の利便の切り捨ては、ヤ○ー様もご同様で、ネット上でバックアップをとるのに利用するオンラインストレージサービスはヤ○ー様にお願いして「ヤ○ーボックス」というのを利用していたのだが、「パソコンユーザー少ないので今後はストレージサービスはスマホ対応だけ残して撤退します。ウインドウズ10にも対応する気ありません。」という、このためだけにヤ○ープレミアム会員になって金払ってたのに、あまりと言えばあまりにひどい仕打ち。まあ、こちらは代替のサービスは各社提供しているので乗り換えることができるのでましなのかもしれないが、ヤ○ー様には前回もブログサービスの停止でいじめられているので頭にくる。
 でもって、ヤ○ー様の提供するホームページ作成サービスも利用しているのだが、これが新しいパソコンになったらうまく写真が貼り付けられなくなりやがって、今問い合わせしているが、「インターネットエクスプローラー(IE)」の新しいバージョンに対応し切れていないのかもしれないという気がして、その場合は、「IE」のダウングレードかなと思っている。
 このホームページ作成サービスもそうだが、世の中には「IE」の使用を前提に組んでいるシステムというのが間違いなくあって、仕事でもそういうのを使う場面があったが、どうも「ウインドウズ10」にはウェブブラウザが「IE」でなく初めて目にする「Edge」というのがあって、こちらがメインになっているのを見ると、マ○クロソフト様「IE」を切り捨てにかかっているような気がしてならない。おおコワ。

 くわえて、「ウインドウズ10」もそうだけど、やたらとアカウント作って個人情報を登録させようとしやがってくるのが、監視されそうで気持ち悪い。
 あなたにあったサポートをというやつなんだろうが、ようするに買ったものとか利用したサイトとか、こちらの趣味趣向を監視して、売れそうなものの宣伝をしてやろうといういやらしい思考が透けて見えて不快。そのうちおすすめのマニアックなエロ動画とか勝手に画面上に表示してきそうな気がしていやだ。
 情報が操作されて、行動が監視されたディストピアが今そこに迫っているような気持ち悪さ。

 にもかかわらず、「ネットなんかいらんのじゃ!」とパソコンスクリーンたたき割って力強く生きていくには、もう既にネットの利便性に浸りすぎた。土曜に壊れて正月休み中パソコン無しとか耐えられないというのが、正直「修理」を選択せずに買い換えた理由の大きなところである。

 家のパソコンのOSなんて「ウインドウズ95」あたりでも十分だとたぶん誰でも思うだろう。ネット見てメールして写真整理してワープロ打って表計算してぐらいにご大層なOSは必要ない。
 でも、儲かるための仕組みとしては、どんどんOSも新しくして、それに伴ってハードもソフトも古いのじゃだめで新しくしていかないといけないんですよというふうにしないと立ちゆかない。
 壊れたパソコンでできてたことを、新しいパソコンでも同じようにやりたい、別に新しい機能を求めていない、ただそれだけの希望なのに、進化の話でも例に出される鏡の国のアリスの「赤の女王」が言うように「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければいけない」状態をメーカーが作り出していて消費者もそれにつき合わされている。心の底からうんざりである。

 パソコンはじめ情報機器に関しては、もうどうしようもない情弱野郎なので、これからも全力疾走せざるを得ないのだろうと覚悟している。次回5年後にはウインドウズは15とかなのだろうか。また、昨日と今日のように取説首っ引きで検索かけまくりながらヒーヒーいいながら対応するのが目に見えている。

 釣り具に関しては、全力疾走につき合わないことに決めて、どこのメーカーがしょうもない新機能のついたリールを売り出そうが何しようが「スピンフィッシャーを一生使ってればええネン」と構えていられるのは、心の底から清々する立場である。これだけはすっきり気分よくいられるところであるなあと自分を慰めているところ。
 

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