2026年4月25日土曜日

結構毛だらけ

  冬が終わってるのかどうかいぶかってるうちに、いきなり暑い日が来たりして、4月には愛猫も急ぎ足で換毛期に入って毛が抜けまくった。ネコネタ連投でいってみます。

 まあ、ケモノっていうぐらいで、全身毛の生えた生き物の抜け毛の量は、ハゲ始めたオッサンのそれごときとは比較にならんって話で、メチャクチャ抜ける量が多い。居室は毎日掃除機かけるのは必須だし、遊ばせてる一階のネコ部屋も月一で掃き掃除するんだけど、1月もあると特に換毛期でなくても部屋の隅の方にモコモコと毛の塊が転がってるぐらいになってて、掃き掃除すると散らかしたネコ砂とかと合わせて紙袋いっぱいになる。

上:掃除後、下:ネコ草
 日常的に自分でもペロペロと舐めて、ザラザラの舌で手入れしているけど、そのまま飲み込むので後で吐いたりせねばならんくなるので、負担を減らすべく毎日ブラシはかけてあげている。ネコを飼い始めて初めて毛玉を吐くのを目にしたときは驚いたというかなにが起こってるのか不安にさせられた。体をわななかせつつゲコッゲコッと激しくえずいて、毛玉を吐き出す。ネットでお勉強するとわりと普通らしいと知って安心したけど、初見だと大丈夫か心配になる。で、毛玉を一緒に吐くのに草を食べるという説もあるので近所に生えてるエノコログサとか食わせると、確かに吐いた毛玉に草が混じってたりして、そういうもんなのかと納得するけど、ネコに限らず栄養的には肉だけ食ってれば大丈夫なはずの肉食獣が草を食べる理由については、毛を吐くため説の他に、寄生虫対策説、微量栄養素説、腸内環境整備説とか仮説が色々あるけどハッキリとした理由は明らかではないそうな。で、前回ちょっとふれたけど、ネコがイネ科植物とかを好んで食べる理由の味覚の面からの研究が日本獣医生命科学大学から報告されていて、ネコは甘みを感じる味覚を持たないけど、旨みを感じることはできて、鰹節の旨み成分であるイノシン酸大好きっていうように旨みのあるものが味覚的には好きで、かつ苦みや酸味も感じてそちらは嫌いで特に苦みは避けるということが知られていて、イネ科のエノコログサとかは旨みが強くて苦み酸味が少ないのでネコが好んで食べるのだろうという説明だった。なるほどなと納得する。今、我が家では年中好きなときに草を食べられるように、飼料になったりするエン麦の種が”ネコ草の種”として売られているので、食品トレーでローテーション組みながら飲み水や餌のそばに提供してあるので、れいによって飽きるのか?たまに気が向いたら食べている程度だけど、外からむしってたまに食べさせてたときには、手に持ってる草を立ち上がって奪い取ろうとするぐらいに食べたがっていたので基本好きなんだろう。ちょうど換毛期の春にはイネ科の雑草に美味しそうな若葉が生えるので毎日のようにあげていたけど、どちらかというとなければないですむ嗜好品的なものだと感じている。草食わなくても毛玉吐くときは毛玉だけで吐いていることも多いし、栄養的にはそもそも草のセルロースとか消化できないだろうしいらんのだろうと思う。旨みが強いというので、試しにネコ草モグモグと噛んでみたけど、確かにほのかな旨みを感じるような気がして苦みとかはなく意外に不快ではない味。ただ堅い繊維質なので飲み込みたくなるようなものではない。ペッと吐いておいた。

 で、話戻って、換毛期になるとブラシ掛けても掛けても追いつかないぐらい毛が抜けるんだけど、JOS師匠にいただいた手袋型の毛取りブラシが、それまで服に付いたネコの毛をとるのに主に使ってたんだけど、直接ネコにブラシをかけるのに使うと絶大な効果があると分かってから、ブラシがけがはかどりまくった。我が家では布団でも衣類でもおよそ布という布は綿100%とか表示のとおりではあり得ず、数%程度はネコ毛が含まれていると感じるぐらいで、衣替えの時とかにさすがにネコの毛にまみれた黒いフリースとかはなんぼか綺麗にすべく手袋型ブラシを使ってブラシがけしていてその威力は知ってたけど、手のひらのカーブで曲がったネコの体にも密着する表面積が稼げるのが良いのか、ブラシの短い毛足が効くのか、しばらく撫でまくるようにしてブラシを掛けてやると、面白いぐらいに毛が抜けてくれて、しかもある程度まとまってベロッとブラシから剥がせて後始末も楽。毛が引っ張られる感触が嫌なのか最初ムズかってたけど、そのうち諦めて身を任せてなすがままに。

 で、抜けた大量の毛は捨てるのもったいなくてっていうのは猫飼いあるあるらしく、愛猫家もはたまた愛犬家も色々と利用方法を模索していて、一番感心したのは動物の毛を使って巣作りをするシジュウカラとかの小鳥たちにあげるという方法で、適当にまとめてタマネギネットにでも突っ込んで鳥の目に付く場所に吊しておけば勝手に持って行ってくれるそうな。肉食獣の匂いは蛇とかの天敵を遠ざける効果があるとかなんとか。で、次にわりとポピュラーなのがフェルトのぬいぐるみ的なモノを作るというもので、もっと凝ってくると本格的にフェルト加工して帽子とか作ってる猛者もネット徘徊しててお見受けした。フェルトってアクリルフェルトとかの化繊じゃない天然繊維のものは、それ用のハリで突いて繊維同士を絡めてつくっているそうな。で、当然のことながら毛なんだから毛糸にして編み物をという人もいて、ネコ毛100%のセーターとかもネコ毛の量が確保できれば可能のようで、毛糸に紡いでくれるサービスを提供している方もネット検索すると出てきて、ブラッシングで手に入る大量の毛をもったいないと思う飼い主さんはワシの他にも普通にいるんだなと安心する。

 で、まあ毛針釣りを嗜むワシとしては当然、毛針の材料にするわな、っていうか毛針始めた貧乏学生の頃からネコの毛にはお世話になっている。下宿の共同キッチンの三角コーナーに餌あさりにくる三毛猫から3種類のボディー材を確保したりしていた。まあ、ニンフフライとか巻くのに最初は教科書にならって、ウサギの顔とかのマテリアルを購入してたんだけど、あんなもん手に入りやすい適度な長さの毛足の毛があればなんでも良くて、ネコの毛はなんの問題もなく毛針のボディー材として使える。うちのコバンさんは茶白の毛色なので茶色と白の毛が入手可能なんだけど、ブラシ掛けるときにいちいち分けてないので、混ざった薄い茶色のボディー材が手に入る。これが、近所漁港の排水から流れてくる水産加工残渣のなんかモロモロッとしたタンパク質と細菌の絡まったようなやつに、色合いも似てるし、適度な視認性も確保されていてグジャッと乱暴にコバンさんの毛を巻いただけの”コバンフライ”は、ワシのボラ釣りにおけるキラーパターンである。切られて消耗することが少なく、頻繁にボラ釣りするわけでもないので、なかなか貯めてあるコバンの毛が減っていかないけど、チマチマと使ってます。

3原色限定でも毛色のバリエーションは豊富
 で、フライのボディー材として考えると、ネコの毛は、白を染めればなんとでもなるとはいえ、基本的には色は、白、黒、茶色、の3色で、それらを混ぜた灰色、薄茶、錆色とかしかバリエーションがない。これ、実はネコに限らずほ乳類の毛は総じて例外なく白黒茶の3原色にもう一つ足すなら無色のバリエーションしかないのである。ネコの毛色には、三毛猫サビ猫は半陰半陽とかの例外を除いて雌しかいないとか、茶系のネコは雄が多いとか面白い話が多いけど、白黒茶のほ乳類の毛の3原色の話は、それ以上に面白い仮説があって、ついでなので書かせていただく。ほ乳類には前述のように毛の色が白黒茶とその混じったのしかない、っていうとトラとか黄色くない?って思うかもだけど、黄色いトラっていうのはディズニーアニメやらルアーカラーの世界のお約束で、実際には明るいめの茶色でまあ薄い黄色やオレンジに見えなくもないって感じである。ほ乳類で派手な配色っていうと白黒のコントラストで派手にしているのが関の山で、警告色のスカンクが典型。シマウマの白黒ストライプは吸血性の昆虫対策で、パンダが白黒なのはなんでか知らんけど、毛の色的には赤すらない、ネコやウマでいうところの青い毛は灰色だし、人間の金髪も赤毛も染めたのなら別だけど白と茶色の間にある。惜しいのがホッキョクグマで、白やんけ?と思うかもだけど実は実物毛針の材料として持ってるけど透明で、保温のための中空構造が光を反射して白く見えるという構造色っぽい成り立ちで、毛の色素自体が白黒茶しかなくても構造色で違う色を出すってのは可能性としてはなくもないと思うんだけど、進化の神はそういう色塗りをほ乳類にの毛にはしなかった。なぜか?っていうところに面白い説があって、ほ乳類の祖先は、恐竜時代に昼間の世界を支配する恐竜たちから隠れて夜動くモノとして恐竜時代の1億8千万年だかを暮らしたので、そもそも視覚情報である色なんてあっても色まで見分けられない夜では意味がなく、無駄なので色覚も退化したのか進化しなかったのか色盲状態で、それが恐竜が現在の鳥たちの祖先を残して死に絶えた後に、昼間の陸上世界を席巻するようになっても、多くのほ乳類が色盲に近く、毛には白黒茶の色素しか持ってない原因であるとかなんとか。実際には恐竜時代にも昼行性で小型の恐竜を狩っていたほ乳類もいたようで、反論もあるようではあるけど、概ね正しいように思う。ではなんで、ワシら人間は毛の色はともかく、色盲じゃないのか?それはまた進化の歴史を紐解くと、我らの祖先となったサルはもともと樹上生活で木の実やらを食べていたんだと思うと、木の実はご存じのように熟れると色づく。それらを見つけるために色覚を得たのが樹上生活のご先祖様で、木から下りてヒトになってもその太陽の下で生きるには便利な優れた資質を引き継いだのだと思う。で、色覚を得ると、とうぜん婚姻色やらなにやらに派手な色は使いたくなるというもので、でもサルも毛の色素は新たに獲得できなかった。サルたちどうしたか?その答が皮膚を使ってお猿のお尻はマッカッカなのだとワシャ推理しているところ。ほ乳類で例外的といって良いぐらいに派手なマンドリルは顔とお尻まわりに赤と青があしわわれている。赤青が使えるので当然紫も使える。血管の色とかを使ってるんだろうと思うんだけど、ほ乳類随一の伊達者だとワシャ思う。今調べたら青はコラーゲン繊維を使った構造色のようだ。毛の色では使えなかったけど皮膚の色では使ってる。マンドリルすげーぜ。ダーウィン先生も絶賛したとか。

 でも、恐竜の生き残りだとされている鳥たちの、千変万化、なんなら光りを吸い込むぐらいの真っ黒から、構造色の輝く青やら緑やらまで使いこなす洒落者ぶりには到底かなわず、もっというならは虫類、両生類、魚類、昆虫や軟体動物に至るまで、生物は色彩にまみれているのに、白黒茶しか持ってないほ乳類の雄として、たまには派手な色の服でも着てオシャレしとかんといかんのかなと反省し、恥ずかしさに赤面するしだいである。

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