2025年5月10日土曜日

予備弾倉は豊富に在庫しておかねばならぬ

  冬のカマスシーズンが終わって、なんとかオカズのアジは確保できていたけど、急ぎ足の春は何が何だかよく分からん感じで、ここ数年恒例のシーバスの不調、読み切れん泳がせと根魚、ちょっと良かったのは単発のマゴチぐらいでこの春は釣れてなかったんじゃ。そんな春の不釣をうけて、症状が出たのがフライリール方面だけだったと思ったかい?そんんなわきゃあない。って話で他にも症状出てました。

 まあ、今年もシーバスは期待薄いので、そうなると期待したいのは昨年良い思いした根魚クランクで、去年良かったからと言って今年も良いと思うなよ!って話ではあるけど、すがるような気持ちで、南方系で夏には港に入ってるのは去年の場合確認できていたハタ系が、春にいつ頃入ってくるか、今か今かとボウズ食らいながら待ち続けてたので、どうしてもそっち方面の妄想がふくらみがちで、症状は主に根魚クランク方面で出まくっていた。

上列60、下列45
 というわけで”ルアー図鑑うすしお味”第79弾はディープクランクで行っておこう。以前にも課題として「サイレントモデル」「サスペンドモデル」の導入と言うことは考えていると書いたところだけど、太いリーダー背負って海水で3mぐらい潜ってサスペンドというのはなかなか無いということで、フックに半田線巻いて調整するってのが妥当かなという今のところの整理だったけど、ラトル無しのサイレントモデルは、元々バルサ製で強度面の不安のあるバグリー「DB3」を代替できる丈夫なルアーが必要ということで、一応ボーマーブランドの「ファットフリーシャッドサイレント」が良さそうかなと、すでにいくつか確保済みだった。で、ツーテンの虎ファンさんにもらったサンシャインフィッシング「ベクトロン60」はネット情報では淡水で最大潜行3mぐらいだろうとされていたんだけど、これが実際に釣り場で根魚クランクタックルの8号リーダーとかで投げても3m強は潜ってくれて、一方ファットフリーサイレントの方は4m以上潜りそうで、そうなると使い分け可能であり、かつ主戦場の水深3mラインで使いやすいのはベクトロン60ということで、買い取り強化月間が始まった。そしてベクトロンには45と30という弟分がいて、30はまだ形状が違うので分かるけど、45は写真ではイマイチ分からず、60のつもりで買ったら45というのが結構あった。ただ、45も3m弱ぐらいは潜ってくれるので、潮位低い日やら根の上とか使いどころはありそうで、同時に買い取り強化月間を進めた結果が写真の有様である。ベクトロンはサンシャインフィッシングというブランドで出てた最後の方の名前で、昔の名前は「トリプルディープクランク」の10、15、20とのことで、ブランドはアングラーズプライド→クランクベイトコーポレーション→ルーハージェンセンときてサンシャインフィッシングと移り変わるって経緯だったのかな?サンシャインフィッシングは日本の輸入元のブランドのようでもあり、変わった経歴のルアーである。ルーハー時代とみられる個体もいくつか混じっている。早速ハタ系も釣れて、バルサ製で中身がみっちり詰まったDB3と完全に互換性があるかというとそうではないだろうけど、基本ラトル入りが多いディープクランクにおいて、ラトル無しは変化をつけるために切る札としては充分機能してくれそうな感触で気に入って一軍起用しているところ。良い仕事してくれそうな予感がある。弾薬は充分補給できた。

下リップサイズ比較、DD22、マッドペッパーマグナム、G23、G25
 できたんだけど、勢いのついた暴走機関車はブレーキぶっ壊れてるのかハナからついてなかったのか、止まるわきゃない。なんか手札として切れる、ちょっと毛色の変わったディープクランクはいねガ、3mぐらい潜る子はいねガ~、とクレイジーサイコナマハゲ状態でネットの海をさまよって、そういえば冬に深場狙う用に候補として買ったアーボガスト「マッドバグ」は個性的で、その時買ったG25は1oz級のデカクランクで4mぐらいは潜ったように思ったのでちょっと潜りすぎかもだったけど、アーボガストブランドお得意のサイズ展開しまくりでパンフィッシュサイズからマスキーサイズまであったはずで、ちょうど良い潜り具合のあるだろう?と、調べてみたらG27が7/8oz、G23が1と3/16ozでどちらも11f(約3.35m)と良さげなカタログスペック上の潜行深度。ただ現在プラドコ社傘下のアーボガストブランドではマッドバグ生産されていないようで、中古と売れ残り在庫品をネットで探し回ったらどうにかクソデカいG23が入手できた。まあ、コイツの役割的には、ド派手にアピール力で勝負なのでデカいのは悪くない。動き的には今時のディープダイバーなら適度にロールを伴って腰を振る感じで水流受け流して巻きもそれなりに軽くという感じなんだろうけど、コイツは試し投げしてみると、まったくと言ってよいほどロールを伴わない激しい腰振りで、フラットフィッシュのようにつんのめるような感じでガコガコ暴れる。といえば分かってもらえるだろうか?普通のディープクランクとは明らかに違う系統の動き。ただ、G23はG25とボディサイズほぼ一緒で、G25もたいがいだけど更に上行くお好み焼きのコテか?っていうぐらいの巨大な金属リップが搭載されているにもかかわらず、それが潜行深度を稼ぐために機能してないようであまり潜らない。デカいリップはむしろ暴れさせる方向に効いているような感じ。G25はそこまで強烈な動きではなく、まあ金属リップの重さで振り子運動してるがごとき激しい動きではあるけど、多少のロールも伴って比較的普通の動き?で、潜行深度もユックリ目に巻くと3m前後は狙えそうだし、リップのリグもガチャガチャいうだろうしラトルも入ってるしで、G23と比較すればおとなしいといっても食ってくるヤツがいれば一ッ発で勝負決まりそうな十分なアピール力なので切る札としては悪くなさそうで合格。あと余談だけどこの手の重い金属リップのルアーって竿立ててユックリ水面引きする小技があって、なんかそういう使い方が流行ったせいで、ティムコ「クランキンダーター」が再販されたとかなんとか。

 しっかしこういう古いアメルアのデザインの良さはなんなんだろうね。同じタイプの先行するルアーとして、ホッパーストッパー「ホッパーストッパー」とかボーマー「ボマー」とかの金属リップのルアーがあったんだろうけど、尻の方に目が付いて見事にザリガニっぽい表情が出て、かつ出来損ないのフォークみたいなリップの形状も、底を小突いて音を立てたり障害物回避したりと機能的にできている。後発でパクリといえばパクリなんだろうけど本家の劣化版にはなってない。同じザリガニルアーとしてレーベル「クローフィッシュ」シリーズやバグリー「クレイフィッシュ」の本物そっくり感も悪くはないけど、マッドバグの方がデザイナーが仕事してる気がする。いわんや今時の日本の「小魚そっくり」ルアーの陳腐さとは雲泥の差。マッド(泥)だけに。今気づいたけど、レーベルとバグリーとアーボガストが同じザリガニでも、クローフィッシュ(爪魚)、クレイフィッシュ(粘土魚)、マッドバグ(泥虫)と違うザリガニの呼称を使ってるのは差別化とか商標権の関係とかあったのかも、などと思ったり思わなかったり。単なる産地(メーカー所在地)での呼称の違いか?

 なんにせよ、良い感じに実弾補充できて、ベクトロンは一軍ローテで活躍してくれるだろうし、マドバグG25も切る札としては面白い札。ルアーは準備万端、あとは魚が接岸してくれるかどうかで、こればっかりはやってみないと分からない。マメに釣り場に立って竿を振っておこう。という方針はいつもと同じ。数が釣れるような魚じゃないので、年間通じてポロポロッとなんぼかでも釣れてくれれば帳尻があう。ドカンと良いのが来てくれればなおのこと良しで、そんな甘くはないんだろうけど、そういう可能性がある釣り場なので油断せず釣りたい。

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