「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」
今期メッキ釣りで、とりあえず真っ先に投げて様子を見るし、一番信頼して投げてるのはストームブランド(ラパラ)の「フラッタースティック4」、投げてるミノーはほとんどバスディの「ドリフトトゥイッチャー50」である。
フラッタースティック4については、安くて釣れて文句なしのシンキングペンシルなんだけど、7センチ、10センチに関しては既に廃盤で、4センチはまだカタログには載ってるけど、今新品があんまり売ってないという不穏な雲行きなのは、生産の端境期なだけだと信じたいところ。写真の様に色塗り替えたりもしつつメッキの歯形やらぶつけた傷やらでボロボロになるぐらいに酷使しまくってて信頼は揺るぎない。以前にも書いたように浮き上がる動きの強いバスディ「海爆リップレス」とは使い分けしていて、ゆっくりタダ引きで使う海爆リップレスに対して、多分普通の釣り人が想像できてないぐらいの思いっきり竿であおって速度を稼ぐ”ジャーク&ジャーク”で早さで見切る間を与えないぐらいのつもりで反応させて釣っている。まあ、いうても子供とはいえ回遊魚であるメッキにしてみれば、胸ビレ広げて余裕の巡航速度で追いついて食ってくるわけだけど、トロ臭い動かし方で食ってくる時にはおおむね早引き系でも食ってくるけど、逆に早引き系じゃないと食わんときは多いと思うのと、早引き系の方が探っていくときに時短で済むので多くの水域を探れるので、せっかちな人間には向いてる。廃盤になった7センチの方はバチ抜けシーバス用としてダイキリさんに教えてもらって、浮き上がりにくい水平姿勢のバランスで多くのバチ抜け用ルア-よりちょい下層を引けて実に良く釣れて頼もしいルア-だったけど廃盤になって久しい。なぜ廃盤になってしまったのか?と考えるに能力的にはあまたあるシンキングペンシルに全く劣ってはないはずだけど、値段が安いという美点が、高いモノをありがたがるアホウな釣り人に受けなかったのもあるのかなと思う。それと多分この手のシンキングペンシルって日本市場向けが主で、海外ではあまり使われなくて海外市場で数がはけなかったのも原因か?とかも考える。いまやストームブランドも世界企業のラパラ傘下で、なにしろ製造コストかかりそうなバルサミノーを1500円ぐらいでぶっ込んでくるメーカーなので、樹脂製のフラッタースティックは実売で千円前後とお値打ち価格だったんだけど、安い分釣れないんじゃないか?なんていう不安を抱くような、釣り具業界のカラクリを理解しておらず、ルア-の実力が分かるほど釣り込めない層には逆に受けなかったんだろう。フラッタースティック4まで廃盤になってしまわないように、ここで勝手に宣伝させてもらって微力ながらも応援しておきたい。費用対効果抜きにしても純粋に良く釣れるルア-なので皆さん買って投げてみてください。動きはタダ巻きだと普通にフラフラとシンペンの動きだけど、水面飛び出すギリギリ手前ぐらいの激しいジャークにはペケペケペぺぺッッという感じのせわしない横揺れを起こすので、是非お試しあれ。ワシ竿が全く向かないのを使ってるのでツィッチでは使ってないけど多分それも得意のハズ。 バスディのドリフトトゥイッチャーは85、100の大型は生き残ったけど、70、50の小型2種はカタログ落ちしてしまった。ドリフトトゥイッチャーは、取り立てて特殊な機能は持ってない、シンキング固定重心のオフセットリップのミノーである。以前同様の特徴をもつマリア「フライングダイバー」の後釜を選定したときにも、最終候補にのこっていたぐらいで、誰も彼も重心移動だ飛距離だと小うるせぇなかで、固定重心で立ち上がりが早く動かしやすく、オフセットリップで動きが安定していて破綻しにくく、飛距離だってシンキングでそこそこ出るという、基本性能のしっかりした地味に良くできたミノーである。スズキ用としてはパンチが足りずに最終選考では「Fマグ改」に負けたけど、メッキ釣るのに5センチはちょうど良く、釣果も安定していて満足している。どうも、後継機的に「ボトムトゥイッチャー」というのが出ていて、写真の右端が試しに買ったそれなんだけど、コイツはスミス「Dコンタクト」に始まった、渓流やらで底を「転がす」系のヘビーシンキングミノーの類いのようで、飛距離やら底への届けやすさはドリフトトゥイッチャーより勝っているのだろうけど、重い分動きが確実に悪くてモサッとしてて互換性は無いように思う。軽いルアー、固定重心のルアーが動きの良さや立ち上がりの早さ、操作性の良さで、魚の前まで届けてしまえば釣る能力的には勝るっていうのはありがちで、底専用機のボトムトゥイッチャーはそれ以外の場面では使えなくもないんだろうけどイマイチだと評価せざるを得ない。ゴロタの浅場とかメッキ狙うときには重要な場所になるけど、底で転がってしまっては根がかって釣りにならんってのもある。ドリフトトゥイッチャー5もメッキ狙うときの使い方は、竿であおって速度を稼ぐジャーク&ジャークである。おもっクソ引っ張っても動き破綻せずひっくり返って水面から飛び出したりしないのは、もともと川の流れの中で使うことを想定してオフセットリップでしっかり水を噛んでしっかり動くという性能を付与してあるからだろう。その名のとおりツイッチで使うのが本来の使い方だろうけど、高速ジャーク&ジャークでも実力を発揮してくれる。コイツが廃盤になったのは、基本性能は高いんだけど、売りになるような派手な特徴がない”地味さ”があだになってるのかもと感じるところ。バスディのルアーは総じてその傾向があるけど、特にこのルア-は使って魚釣ってみればその非凡な優秀さが分かるんだけど、見た目やカタログスペックはなんともパッとしない使いどころの分かりにくいミノーではある。ただ本来想定されている流れの上流に投げてドリフトさせつつしっかりツイッチとかで動かす、っていう使い方に縛られず、やればなんでもできるってのが基本性能が高いゆえの応用力かなと思ってます。7センチ、5センチの小さいヤツこそ海では使い道が出てくると思うので廃盤は実に痛い。
バスディのルアーとしては出世作の”シュガーミノー”の4センチ、5センチのサスペンドやシンキングも、軽くて良く動くので、飛距離でないけどメッキに食わせる力的には強くて、4センチサスペンドとかかなり”必殺”系のミノーである。このサイズの国産ミノーとしては草分け的存在だけど、他のメーカーの後発品でコイツと同等レベルに釣る能力のあるミノーってそうはないだろう。渓流でもメッキでもセイゴでも小さい獲物は総じて釣れる。ド定番だけど最終兵器的なミノーで流石にこいつは廃盤にならんだろうから安心して愛用している。 ドリフトツィッチャーの7センチ5センチについては、すでに廃盤になってるので、いかんともしがたいだろう?って思うかもだけど、ワシまだ希望を捨ててない。バスディには「シュガーミノーリップレス」が「海爆リップレス」になって帰ってきて、その後廃盤になったけど、それでも最近また「海爆リップレス」は不死鳥のように復活した。という前例があるので、欲しいというような声が大きければ復活は有りえると思っていて、それはマス用のドリフトトゥイッチャーが海用にお色直しされて「海爆オフセットシンキング」的なモノで帰ってきても大歓迎なので、是非バスディさんにはよろしくお願いしたい。ちなみに使い始めてすぐに一旦廃盤になったので海爆リップレスは前身のシュガーリップレスもあわせて写真の様に大量在庫してしまっている。まったくたちの悪い病気で困ったモノである。アタイ病気が憎いッ!しかし、タイトルにもしたけどワシの気に入ったルア-に限って廃盤になるっていうのはなんでだろうか?使いどころや使い方が特殊で使いこなすのが難しいとかならわかるんだけど、今回の2種類を見ても意外に何でもできるような優等生で使い方も難しくないうえに、ワシのやるような極端な使い方にも対応してくれる。なぜ売れないのだろうか?結局、なんか”流行らなかった””飽きられた”ってだけで、良いモノでも消えていくのが定めなのかもしれない。
とはいえ、カタログ落ちして焦って店が開けるぐらいに買いあさったラパラ「フローティングマグナム(Fマグ)」も「フラットラップ」も後者は8センチだけだけど復活を果たしており、良くできたルア-はどこかに評価する人が居て、そういう人達の要望が大きければ復活するというのは、ままあることなんだろうと思っている。新規で開発費やら金型代をかけずにものが売れるのなら作る側としても美味しい話だろうと思う。
ということで、ラパラさんフラッタースティック4の生産継続とできたら7センチの復活を、バスディさんにはライトソルト用に振るとか売れそうな手を考えてドリフトツィッチャー5と7の復活をお願いします。
あと、スミスさんハトリーズ「リトルダイナマイト」はポッパーじゃなくて水面直下系のミノー?ダーター?として”塩水仕様”で売り出したら、もう一稼ぎできまっせ。これも是非復活よろしくです。
これ、本当に困るんですよね、
返信削除レギュラー化したルアーを廃盤にされてしまうの。
このせいで原則シークレットルアー設けないのに自然発生してしまうジレンマ
竿と違い潰れそうにないメーカーのを選らんでますが、必ず発生する宿命にあるようです
序にナイロンラインも同じ事になって8年くらい苦しみました。
ドリフトトウィッチャーは8.5cm愛用してますがあれまで消されると9cmの球数が減るから一大事です
ぬこさん おはようございます
削除ですよねー。ハリ(ルア-含め)と糸は使い慣れて感触分かってるヤツじゃないとイヤですもんね。
どれだけ性能的に優れていても、手に入りにくかったら結局アテにはならんです。