2021年1月9日土曜日

ひょっとしてウチの猫って特別可愛いんじゃないだろうか?

  などとネコ様の下僕なら誰しも思いがちで、実際にはそんなわきゃなくて、ウチのコバンなどどこにでも居るような茶白の雄猫でしかない。でも可愛いノ。そんな阿呆な猫自慢を読まされる身にもなってみろって思うかもしれないけど、ワシのブログやからワシが何書こうと自由やさかい書かしてもらいまっさ。

 コバンたぶん昨年2月ぐらいに産まれたはずで、もうじき1歳ぐらいなんだと思うけど、最近かしこいのです。コタツの入り方をちゃんと憶えました。足だけ入れて頭を出す。頭寒足熱で良い塩梅。以前はコタツで丸くなって、のぼせるまで暖まってから水を飲みに行くというのを繰り返していて、サウナを楽しむオッサンか?整ってまうぞ?と思ってたけど、お利口さんで可愛いのです。でも冷え込んだらやっぱり中に入って丸くなった。ちなみにコタツに入るときは自分で頭でコタツ布団(毛布)を押して入れば良いのに、コタツの前で立ち止まってこちらをチラ見してくるので、下僕としては早急にコタツ布団の端を上げてコタツに入ってもらうしだいでございます。

 猫って思ったより賢いというか人間くさい部分があってそのへんも面白い。ネットの映像とか一緒に視聴可能でわりと楽しい。アニメあんまり興味なくて熱く語り合えないのでちょっと寂しいけど、格闘技やらの動きのある映像は好きなようで、好きすぎてマズいのが動物番組の小鳥や小動物が出てくるヤツと岩合先生の”世界猫歩き”で画面に文字通りかぶりつきになりそうな勢いで、一緒に視聴するにはイマイチ向かない。お魚映像は適度に興味を引かれるものがあるようで一緒に視聴可能。画像が本物ではないというのはどうも理解しているようだけど、鏡に映った自分を自分だとは認識できないようなのはちょっと意外だった。鏡に映った自分を自分だと認識できるのは、ウィキペディア先生によると大型類人猿、アジアゾウ、イルカ、シャチ、カササギで、不思議なのはこれに最近ホンソメワケベラが追加されたそうな。鏡に映った自分の体の汚れを落とす行動が認められたとかで”鏡で身だしなみチェック”とか全くもって鏡の使い方として正しくて、その点身だしなみなどあまり気にしないワシより賢い。ホンソメワケベラは実は評判が落ちない加減を見定めつつ”お客”の体囓ってるとかも聞き及んでおり、なにやら腹黒い賢さがあるようだ。今後も要注目だぜ。よく考えると、犬も水面に映った自分が咥えている骨を奪おうと吠えて骨を落としてしまうとかいう寓話があったよな、って感じで意外に鏡像自己認知は犬の知性でもまだ足りないぐらいの高度な知能が必要なようだ。

 でもって、雄猫はバカでやんちゃっていう定説があるらしいけど、ウチのコバンも例に漏れない。なんか鳥の毛が飛び散ってるなと思って、外に出してないのにコバンが鳥を狩ってくるわけもないし何だろう?毛鉤素材のカモの尻毛でもこぼしたか?と思ったけど、アッと気がついて着ているユニクロのやっすいダウンベストの背中を確認したら穴開けられてた。座椅子の背もたれの上に登って眼鏡のつるにちょっかい出したり、毛繕いしてくれたりしてたけど、多分その時に背中をガブガブもやってた。コバンとの生活を始めてから繕いものの機会が増えた。布団のシーツはもう諦めて、ある程度穴だらけになったら買い換えるしかないと思い始めている。

 スマホやらカメラやらは電源共々壁掛けの収納ラックに収めてるんだけど、コレを狙ってしつこく押し入れの上の棚の出っ張りにぶら下がる。今のところぶら下がってからの次の手が打てずに被害が出ていないけど、蛍光灯のツマミはバッチンバッチンと点けたり消したりするようになったので、ごく短く結びなおした。ジャンプ力は相当あって、縦の動きはオモチャで遊んでても好きで、これは噂に聞く”キャットタワー”とかいうのを買ってあげないといかんのか?と思うも、エラい値段で無職にはとても無理。自作するのが安くて良いかなと考えているところだけど、とりあえず脚立はどうかなキャまでは一緒やし似たようなもんやろ?とダメ元で部屋に立ててみると。割とお気に召したようで上り下りして楽しんでいただいて下僕冥利に尽きる。飽きたくらいに自作キャットタワー的な何かを作ってみよう。壁に棚を階段状に設置する方式が高さを稼ぎやすくてよさそうかなと思案中。ただ、懸念としては、コバンなんかデカくなってきてて、最近測ってないけど6キロ近くいったんじゃなかろうか?ジャンプして落ちてくるときのズドンという音が響くようになってきた。脇を触って外から肋骨が感じられないようなら太りすぎらしいけど、触れば肋骨は確認できて固太りな感じ。健康に育つように新鮮な釣ってきた魚のアラを中心に餌はタップリ食わせているので発育が良いんだと思いたい。大っきく育てるならドライフードじゃダメで生の餌じゃなきゃ沢山食ってくれない!って大型肉食魚ファンは言うけどワシも同意。ナンボ栄養バランス満点の総合飼料でも量食ってくれんかったらガッチリ骨太には育たんですよ。たーんと食えよコバン。

 重くなってくると、膝の上に長時間乗られるのも下僕の務めとはいえしんどくなってくるけど、デカいと一緒に寝るとき温かくて抱き心地が良くてものすごく良い。「温かくなったらどうせ外で寝るんでしょ」って思うけど、この寒い時期の布団に入ってくる猫は最高であると言い切れる。布団の中で2匹の獣が絡み合うようにしてヌクヌクと眠る幸せよ。なかなか布団に入ってこないときは、布団の中でガサゴソ音をさせて誘ったりという寝る前のやりとりもなかなかに楽しい。

 縁っていうのは不思議なモノである。タダの雑種の元野良猫が、縁あってウチにきて仲良くなって愛着がお互いに湧いてくると、もうそれは特別な関係であり、たとえ何十万ってするような高級猫様を持って来ても”ウチの猫の方が可愛い”ってなってしまうのである。

 猫なんて”犬畜生”であると割り切っているつもりではある。例えば人の命とどちらが大事かというような選択をせまられれば人の命と答えるだろう。でも大金積まれて売るかって聞かれればそれは断る。だって特別可愛いんだもん。

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