2018年8月18日土曜日

ナマズ業界激震!第四のナマズ属襲来

 「滋賀県立琵琶湖博物館と北九州市立自然史・歴史博物館は17日、国内で57年ぶりに新種のナマズを確認したと発表した。(by毎日新聞)」
 との情報が昨日流れ、既にナマズマニアの間では噂になっていたようだが、恥ずかしながら寝耳に水でめまい起こして気分悪くなるくなるぐらい興奮した。

 クッソおくれをとったぜ、ナマザーナマジ一生の不覚。というのも、このナマズ我が故郷東海地方の比較的上流域に棲むらしく、和名としてはタニガワナマズというのが提唱されている。
 おそらく標準個体の標本獲った水系で釣りしたことあるうえに、その川で夜釣りに行ったらものすごい数のナマズがいて網ですくえたという話も聞いたことあったのである。
 ナマズが産卵のために用水路とか遡上するのはよく見られる行動で、上流の方に遡ってきて堰堤とか魚止めの下に溜まっていることはありがちなので疑問にも思わなかったけど、その夜釣りに行った場所って結構上流のはずで上に行っても産卵に適した水生植物とかの多いところに辿り着けない。
 ナマズにしてはへんなのがいると気付いていて然るべきだったのかも知れない。ぬかったとしかいいようがない。

 詳しい生態とかはまだ不明らしいけど、どうもイワトコナマズに近いらしいので、岩の下とかに産卵するのかも知れない。というか逆にタニガワナマズの方が広く分布していて実は一般的で、上流域で岩の下に産卵するタニガワナマズが琵琶湖と余呉湖に閉じ込められて湖の岩礁域で産卵するように分化したのがイワトコナマズなのかも知れない。
 そういえば東北時代、ナマズ釣れる場所探していて「ここでナマズ大釣りしたことある」と聞いた場所がヤマメ釣るような渓流でちょっと違和感感じたこともあったのである。今のところ生息地は東海地方とされているようだけど、これ多分関西以北ぐらいの広い範囲に棲息しているような気がしてならない。いずれにせよ今後の調査・研究の報告に期待したい。

 とりあえず見分け方としては、腹にまで模様があるというのもあるようだけど、色や模様は個体差大きいのでわかりにくい。確実そうなのは「上顎後方歯帯が2枚に分かれている」というやつで、上顎の歯のうち前の方の口幅一杯に並んでる歯の後ろの二列目のやや小さめの歯の並んでいる部分が、真ん中で分かれるか分かれないかで、イワトコナマズも分かれているのでイワトコナマズの生息地以外で上顎二列目の歯が真ん中で分かれていればタニガワナマズということになりそうだ。

 ナマズなんていう自分のハンドルネームの元になったような親しい魚に実はまだ知られていない種が紛れ込んでいたなんて驚くとしかいいようがない。

 ちなみにコレで日本のナマズ属はナマズ、ビワコオオナマズ、イワトコナマズ、タニガワナマズの4種になりそう。
 ついでにナマズ目ならくわえて、ギギ、ネコギギ、ギバチ、アリアケギバチ、アカザ、ハマギギ、トウカイハマギギ、オオサカハマギギ、ゴンズイと移入種でヒレナマズ、マダラロリカリア(プレコ)、アメリカナマズぐらい。

 ああっ!タニガワナマズ探しに行きたい。

7 件のコメント:

  1. んー。
    そりゃ心中ただならんかも。。。
    「ナマズに新種」とかだれも思わんわな。
    基本過ぎて。
    でも、おった❗それを「もしかしたら」と
    思って、ルートにのせたか、行きががりで
    のったかわからないけど、しがるべき状況で
    「新種」と判定。
    宝くじは買うだけで当たることもあるけど、
    これっt知識と実践いるもの。
    ナマジさんにきめてほしかったなあ、どっちも
    持ってらっしゃいますもの。



    鮎、10年ぶりに県北旧地元で鑑札買い
    投網打ちました。わかってはいましたが
    なんにもとれませんでした寂

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  2. おはようございます KAZUさんですよね?

     心中穏やかではないですよやっぱり。
     新種として報告したのが自分じゃないのは、別に私は研究者でも何でもないのでどうでも良いんですが、「同じ川に2つのタイプのナマズがいる」ってことぐらい気付いておけよと反省する次第です。
     こういうのって、下手に知識があると、多少違うのがいても生物って同種内でも多様性があるから「まあちょっと違うのもいるんだろう」って気にもとめないもので、そこを素直になんか変だぞと追求できた報告者の素直さは私にはないものであり、クニマスの時もさかなクンに脱帽したけど今回も素直におみそれしておくべきだなと思います。半端な知識など捨てて素直に事実をいろんな角度から見て考えなければと肝に銘じておきます。

     悔しいので、魚関係の謎のうち、そのうち研究者が明らかにしてくれるだろうことの予想を次回のブログに書いてみます。

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  3. 東北の上流域ナマズをぜひ報告してください~!

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    1.  東北時代にもいろんな魚に挑戦しましたが負け種目も多く、ナマズは結構本気で探したにもかかわらず箸にも棒にもかかりませんでした。情報のあった川はもちろん、ラムサール条約のあの沼周辺や、大河の三日月湖の菱藻の池とか、別の釣りモノ釣った帰り道、暗くなってから寄り道延長戦でルアー引きまくったのですが結果得られず。
       東北では川には中流域から普通にヤマメがいるので、捕食者として競合するであろうナマズの割合が少ないのかなと感じました。
       教えてもらった川は小規模な渓流なのでいるなら潜って調べれば手っ取り早いようには思います。carankeさん潜ってきませんか?MT堂のある支流です。ひょっとしたら釣れなかったのはヤマメ放流したのでいなくなったとかがあるのかも知れません。

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  4. 上の名なしはkazuです。w
    魚の謎、楽しみに待ってますよ。

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  5. MT堂、峠を挟んだ隣町のあの沢沿いですね。ネイチャーセンター友の会の重点事項にしちゃおうかと思います!

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    1.  まさにあの沢です。
       普通のナマズを想定していたので、産卵期に本流からあがってくると思ってやや下流の方を探してましたが、タニガワナマズだったのならもっと上流にいるのかも知れません。

       吉報楽しみにしておきます。

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