2017年12月31日日曜日

2017のベスト3(釣り篇)

 健康面問題抱えて電車で長時間立ってるのもしんどかったりするので近所の釣りが多かったけど、仕事もしてなく暇でもあるので週2日ぐらいは体力づくりかねて釣りに行っており、意外に釣りについては好釣といっていいぐらいの1年だったように思う。近所の釣りものをじっくり腰据えて追いかけられたのは釣り人として得難い経験だった。新しく始めたヘラ釣りもやっぱり面白くて楽しめている。

○釣り:1位管理池の一匹目のヘラ、2位春の2匹目のスズキ、3位「過ちポイント」雪辱の1匹
 わざわざ放流してるフナぐらいどうとでもなるやろと「ゆるふわ」にそれでも相当に準備して始めたヘラブナ釣り。自転車で行ける管理池で屈辱のデコデビュー。魚のいっぱいいる「箱」で練習して満を持しての再挑戦の管理池。半日ぜんぜん釣れずに返り討ちの気配濃厚のなか、隣のおっちゃんのまねしてダメもとで初めてやってみた段差の底釣りで、浮子がユラユラっとし始めて一発スレた後、絶対来るという予感の中、待望の管理池初物がキタ。どんなアタリだったのかもどうやって掛けたのかも憶えていない。掛けたときの記憶が飛ぶほど興奮したのってフロリダのターポン以来である。全く馴染みのない、技術が求められる苦手な種類の釣りゆえに難しくも楽しく釣っている。まあ、すぐには上手くならんだろうから地道に長く楽しもう。
 2位の早春のバチパターンのスズキについては「一発目でかいの釣ってなかったっけ?」と思われるかもしれない。確かに90UPは対外的には自慢できる迫力のある数字だし、もちろん釣れてうれしかったけど、ぶっちゃけ想定外の幸運で実力以上の結果だと思っている。70,80は想定してたけど同じパターンでは80まだ釣ってないのにいきなり90越えはたまたまだとしか思えない。その点、2匹目のスズキ様は早春のバチパターンはある程度型の良いのが狙えると計算してたことが間違ってなかったという証明だと思う。まぐれじゃないと自分でも納得できる魚だった。年明けたらすぐに良い季節がやってくるかと思うと楽しみである。毎年状況は違って苦戦するとは薄々知っていても期待せずにはいられない。
 3位の「過ちポイント」のフッコは、クルクルバチ攻略とかシーズン終盤の67とか他にも印象に残るしてやったりの釣りが結構あった中でももっとも気持ちいい1匹だったと思う。秋の近所ポイント攻略、ボイル狙いで攻めてみたもののそっちはまだ上手く釣れていないけど、杭とかの障害物がらみとか地形変化とかの狭い範囲を狙っていく近接戦で何とか魚を拾えるようになってきた。障害物周りを狙うのもあって結果として根に潜られるような失態も増えて、悔しく恥ずかしい「過ち」を犯した翌日にしっかり対策通りに釣って雪辱を果たしていい気持ちで眠れた。秋には内房に行くことが多かったけど車の運転が不安な体力で断念せざるを得なかったけど、ハゼ釣りも含め近所ポイントしつこく通うことでいい感じに見えてきたものがあるように思う。やっぱり釣りは足繁く通ってナンボである。

○残念だった釣り:1位シーバスラインブレイク2回、2位ヘラ釣りデコ、3位落ちハゼ
 1位のラインブレイクは本当に恥ずかしい。魚にはルアー口につけた状態で逃げられて、はずれたとしても釣り場にゴミを出してしまったし、お気に入りのルアーも失うし、何一つ良いことがない。シーバス釣ってて、ある程度距離がある状態で下に突っ込まれて牡蠣殻にスレてリーダーが切れるとか、どうしても避けようがないこともあるけど、今年の2度は、障害物周りを狙っているのだからあらかじめドラグ強めでバレて元々で強引に寄せていれば避けられていた可能性が高い。チャンス少な目な気がしていたので竿をバラシ防止に重点を置いて、グラスソリッドティップでグニャグニャとしのいでくれるアグリースティックライトに変えたことで、魚に突っ込まれやすくなったのかもしれないというのは言いわけか。竿が悪いわけじゃなく使いこなせてなかった私が悪いと反省するしだいである。竿に限らず道具変えるとこういうことも起きるのでなるべく癖の分かった同じ道具を使い続けたいと思っている。
 2位のヘラ釣りにおける「オデコ」は毎回クッソ悔しかったし残念だったのは間違いないけど、どちらかというと当たり前で必要ですらあるはずの残念な釣りだと思う。今時、初心者用の映像とかも各種あって、新しい釣り始めるにも恵まれた環境ですんなりと各種技術を習得できるんじゃないかと始める前は思ってた。そんなわきゃないよね。見たからって映像の中の名手のようにすぐにできるようになるわきゃないし、そもそも釣り場と魚の状況がやっぱり同じなわきゃーない。結局デコ食いながら試行錯誤していく中で釣り場にあわせて自分の釣り方やらなにやらをちょっとづつ工夫して積み上げてくしかないよねってところ。初心者のうちが先入観無く一番いろいろ試せる時期だと思うのでデコにめげずに立ち向かいたい。
 3位の落ちハゼだけど、だんだん落ちていく感じの季節的変化は追えたんだけど、下流域の深場に群がまとまってちょい投げで爆釣的な想像していた状況にはならなくて、長い磯竿で遠投してさびいてる玄人がちょろっと釣れてるぐらいの感じだったので手が出せなかった。今年がはずれ年だったのかもしれないし、爆釣するのが滅多にない当たり年なのか何とも判断しかねるところだけど、来年は遠投にも挑戦するぐらいの心構えで引き続き探っていきたい。

○ルアー:1位ニョロニョロ、2位フラットラップ、3位ハードコアリップレスミノーF90
 1位のニョロニョロはもう、オレは春先のバチ抜けは一生これ投げてるんじゃないかなという感じになってきた。あまり動かない系のバチ対応シンキングペンシルの元祖にして一つの完成形。
 2位のフラットラップは、生産中止のニュースの衝撃が世界中の愛用者に駆け巡った(かもしれない)。ラパラさん頼むから我が家の在庫が無くなる前に再生産お願いします。何で売れなかったのか理解に苦しむ。何度でも書くけど史上最高のミノーだと私は思います。
 3位、さすがのヨーヅリブランドという感じで、良く飛んで良く泳ぐ。今時の日本製ミノーにしてはバタバタとした強めの動きで気に入っている。たぶん海外の釣り人の嗜好にあわせて動きをはっきりさせているのだとおもう。そのバタ臭さ世界標準。しかもお値段控えめで安売りだと新型のタングステン重心移動搭載型が千円切りまっセ。

○釣り具:1位アグリースティックライト7f、2位陽舟10尺、3位プロックスの長靴
 1位の、アグリースティックは最近出番もないし使ってみるかと使い始めたら、改めてこの安竿の良さを実感した。とにかく丈夫なうえに、ダルくてアタリをはじかないしネチョっと粘ってバラシも少ない。近所ポイントはそれなりに釣り人多い割にめぼしい変化に乏しい都市河川で、釣り人が狙ってない「竿抜け」になってるようなところって、欄干がじゃまとか木の枝がじゃまとか投げにくいところが多く、結構竿先ぶつけながら投げ込んでいる。でもグラスソリッドのティップは全く大丈夫で宣伝どおりに恐ろしい丈夫さをほこる。当然グラスソリッドでダルネバな調子は私好みの感度は悪いがはじかない粘り調子。一世代前のライトじゃない奴に比べれば随分トップヘビーなバランスの悪さも解消されて使い心地も軽快になっている。柔らかさに最初慣れてなくてシーバスに潜られたりしたけど、フルロックに近いようなドラグ設定でも折れない竿なのできつめにドラグ締めて対応することにしている。1シーズン使ってだいぶ癖が分かって使いこなせるようになってきた。欠点はブランクスの丈夫さにガイドが全く追いついてないことで、ガイドのフットが、先代もそうだったけどいくつか折れて交換している。費用対効果まで考えると滅茶苦茶優秀な竿だけど、ガイドだけはアキレス腱なので買う人はガイドとっかえることになるのを想定しておいて欲しい。今売ってる最新版はエリートとかいうシリーズだと思うけど、使ってる人の貴重な意見を読むとやっぱりガイドがショボいらしい。まあその辺も含めて愛すべき竿だと思う。
 2位の陽舟はさすがはダイワというべきか。初心者用の最も安いシリーズの一本だけど、今のところなに不自由なく楽しくヘラ釣りにのぞめている。軽いし良く曲がって楽しいし文句なしである。ヘラ釣り始めようとして道具が高くて二の足踏んでる人は陽舟買って始めればいいと思うよ。
 3位の長靴だけど、良い買い物だった。キツめの外反母趾なので靴の選択肢が限られてて機能や見た目が良いのに履けない靴が多い悲しさに打ちひしがれることも多いけど、この靴は安いし痛くならないし、膝下までのちょうどいい具合の長さで手軽に履けてそれなりにジャブジャバ水際に下りていける軽快さがあって満足している。後は長持ちしてくれれば完璧か。
 
○PENN:1位430ssg、2位4400ss、3位無し
 430ssgは9年目にしてやっと消耗品パーツのベールスプリングが壊れた。その間手入れは水洗いと注油のみで、グリス交換さえしていないが、耐久性が高いらしいウォームギアは特に磨耗した様子もなく、ちょっと耐久性に不安があった逆転防止の一方通行のベアリングもたまに動作が悪くなると単なる油切れで注油で復活している。消耗品的パーツはストックしているし、本体も新品で予備2台確保してあるので、このサイズのリールは一生こいつにお世話になるのだろう。これからも末永くよろしく。
 4400ssも10年以上使ってるけど快調そのもの。4400ssは糸ヨレがきついと言われていているんだけど、私は全くそういう感じがしなくて何でだろうなと思っていたんだけど、ひょっとしてラインローラーにベアリング入れてssj化するとアカンのとちゃうかと思いはじめている。TAKE先生のサイトでラインヨレがひどいリールのラインローラーのベアリングにグリスを入れて回転を抑えたら改善したという事例が紹介されていてそう思わされた。私の4400ssのラインローラーはスリーブ噛ましただけの初期状態で部屋でライン滑らしてみても回ってないぐらいの感じだけど糸ヨレを特段気にしたことはない。4400ssの糸ヨレにお困りの皆様におかれましては一度、ラインローラのベアリングを無しにして試してみることをお薦めします。

 今年を振り返ってみると、健康面問題解決せず仕事も休みっぱなしで申し訳ないやら先行き不安やらで一社会人として最悪な1年だったけど、それでも釣り人としては健康面を言い訳にしてサボったりせず、やれることは精一杯やれたと思う。気力体力限られる中で、経験でも知識でもなんでも切れる札は切って、今やれる全力に近いことをやった気がする。結果も悪くない。
 どのみちこれから老いていくにあたって、健康、体力、その他諸々、無くなっていくものを数えて嘆いていたらキリがないんだと思う。そうなったときに経験とか知識とかさえ持ってなくて切る札がなくなるとしたら、おまえは今までなにをやってきたんだボケって話で、少なくとも今年はそうはならなかったぐらいにちゃんとこれまで釣ってきたし、そういう矜持を胸にこれからもやれるようにやるだけだと、格好つけて虚勢張って書き残しておきたい。
 「魚を釣りたい」という欲望が枯れない限り私は死ぬまで釣り人であり続ける。

 みなさま今年はどうでしたか?それでは良いお年をお迎えください。

0 件のコメント:

コメントを投稿