2017年12月24日日曜日

ポメラよ永くありがとう

 文字情報だけのテキスト文書を打って保存するだけの単純な機能を持つ「電子メモ」であるポメラを愛用してきた。
 本格導入は2回目のクリスマス島に行った2014年からだったので4年ぐらい使っただろうか。単4電池2本で8時間駆動という電源の確保のしやすさに、折り畳みのキーボードという旅仕様な感じの性能はどこに持っていくにも邪魔にならず、もともと想定していた遠征釣行のお供はもちろん、病気リハビリ中街に出て時間を潰す時にも持っていって、図書館で喫茶店で公園のベンチで駅の待合室で、このブログのネタを推敲したり、心にうかぶよしなしごとをパチパチと打ちとめたりしてきた。
 書き物は嫌いじゃないのでたくさん使ったせいか、さすがにだいぶガタがき始めた。表面のコーティングが溶けてベタベタし始めたのは、まあもっと酷くなればアルコールとかで拭き取ってきれいにしてやるにしても、そろそろ構造的な部分にも不具合が出始め、折り畳んだときにパチンとはまる爪のところが折れ、折り畳みの上下の蝶番のうち上の方が折れて下だけで支えている状態になっている。

 そろそろ次のに買い換える時期かなということで慣れ親しんだ同じ型のを中古ででも探そうかと考えてふと思う。そういえば導入時に軽量小型なタブレット型パソコンと外付けキーボードを買ってブックリーダーと物書き用とを兼用させればどうだろうと検討したことを思い出す。結局遠征先の海外で電源の確保が難しいのと、タブレットPCに馴染みがないのとで断念した。
 でも、今我が家にはアマゾンのFire7様という立派なタブレットPCがおられて、主に読書の友として街にも連れ出しているし、Wi-Fiの使えるようにした自宅の部屋ではネットぶらぶらしたり映像観たりと2台目のパソコンとしても活躍してもらっている。
 電源の問題はしばらく海外遠征は行けそうにもなく、かつ次の遠征の獲物は国内のサメになりそうでもあるので、とりあえず気にしなくて良さそう。国内にいれば毎日充電すればいいだけである。
 となると、タブレットで使えるキーボードさえ手に入れればいいわけで、荷物としてもブックリーダーと電子メモの2台モニターつきの機器を運んでいたのが、モニター共通でタブレットとキーボードの「2枚」といって良いほどの薄い2台になるのでだいぶ軽量小型化できる。
 たしか、Fire7様も周辺機器接続の統一規格であるBluetoothに対応となってたはずであるので探せば使えるキーボードぐらいあるだろう。BluetoothはUSBの無線版のようなものと理解している。
 ネットで調べてみればあるだろうどころじゃなくて選びたい放題にある。値段も2千円ぐらいからあるので、ものは試しとレビューしているブログでお薦めされていた薄くて安くてという感じのを買ってみた。折り畳みのやクルクル巻き取れるものもあるけど、結局出先で使うことを考えるとあまり大きくなるキーボードは邪魔になりがちで、8インチぐらいの1枚もののが使いやすいそうである。
 今実際に買ったキーボードで打ち込んでいるのだが、大きさ的には確かにこのぐらいがちょうど良さそうでとても使いやすい。タブレットは7インチのを使っているのでそれより大きいけど薄いので持ち運ぶのにも邪魔ではなく、これ以上小さくなると打ちにくくなるということなのでおそらくちょうどいい感じだろう。

 ただ入っている日本語変換ソフトが初期状態だとワードとかのIMEのようで違和感がある。有料だけど高くもないのでいつも使っているATOKを入れてしまおうかとも思ったけど、慣れればなんとかなるだろうとしばらくそのままいくことにした。この際両方使えるようになっておけば便利だろうというもくろみ。最初、長文の変換で途中タイプミスを直す必要があるときの処理が分からないぐらいでググらなきゃな感じだけど後はとりあえず大丈夫かなと思っていたら、どうにもこうにもその長文の途中の変換問題とそもそも長文の文節を区切るときのカーソル位置が表示されないというのが使いにくい。さんざんネットの情報の海をさまよって調べて解決方法試してみてもどうにもならない。仕方なく、やっぱりATOKさんじゃないとアタイ駄目なの、って感じで千五百円がとこ払ってATOK入れたのに、やっっぱり同じ問題が生じる。コレは日本語変換ソフトの問題じゃなくてタブレットそのものか、キーボードか元々入っていた文書作成アプリケーションソフトの問題なんじゃなかろうか?と、2日ほど悩んだ末に疑い始め、またネットの情報の海に潜っていくとどうもタブレットそのものやキーボードには問題がなさそうなので、アプリはテキストエディターと呼ばれる文字入力用のものは各種無料のもあるので、色々ある中から多機能なのは面倒くせえうえに重いだろうから、ほぼ文字打って保存するだけの機能のシンプルな「Jota Text Editor(イオタ)」というのを入れてみた。
 コレが正解で、やっとタブレットでサクサクと文章が打てるようになった。
 でもって、電子メモの時は書いた文書はUSB接続でパソコンに取り込んでたんだけど、アマゾンの端末なのでアマゾンクラウドというネット上のデータ保管サービスにファイルをぶちこんで保存して共有してやれば部屋のPCでもタブレットでも利用可能のはずなのでこれまた簡単。のはずだったんだけど、写真だとFire7にはじめから入っているソフトで自動的にアマゾンクラウド内のデータと共有できていたし、パソコンでやってるようにファイル管理ソフトでいけるだろうと思ったらなぜかアマゾンクラウドには承認段階ではじかれていけなくて、あれこれ半日がとこ苦戦して、アマゾンクラウド用のアプリを入れてあっさり解決した。タブレットでなんかしようとしたらとりあえずアプリが必要なのね。
 
 という感じで、当面出先での読み書きはこの陣容で行ける気がする。海外遠征とかするときは外付けバッテリーかコンセントのアダプター買うのかな。まあその時はその時で考えよう。
 ガラケー使いなので、外でネットか使えるとかのスマートフォンの利便性とか全然想像できてなかったけど、パソコンが携帯できているのと同じようなものだと、なにを今更な感じだろうけど、おぼろげながら実感としてわかってきた。
 私の場合人様との通信は極たまにしかないのでガラケーで十分、ネット接続も部屋にいるときだけで十分、読むのと書くのは外でもいつでも欲しい、となると今のガラケーとタブレット+キーボードの布陣は割と私用に最適化されてきていて磐石ではないかと頼もしく思う。便利になったもんだ。

 しかし、タブレット端末で文書作成しようと思い立ってから、実際にその環境が整うまで、3日ぐらいは四苦八苦させられた。この手の情報はネットで何でも調べられると思っていたけど、メーカー側の提灯持ちみたいな記事も多くて、私のような情報弱者は何を信じて良いのかさっぱり分からなかった。こんなの実際に使いこなしている人つかまえて聞ければ小一時間で済むのに。
 針穴通すような痒いところに手が届くような本当に欲しい情報はネットでは探しにくいというのは、情報機器においても全く一緒ということか。
 先代のポメラの書いて保存するだけの単純さは面倒くさくなくて良かったなと、今更ながら思うのである。

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