2017年5月20日土曜日

苦杯

 炎天下10時間釣ってヘラ2匹という大苦戦のあと、ゴールデンボーイの村田諒太選手がスカッと世界チャンピオンになってくれることを期待してテレビ観戦。

 ミドル級って180ぐらいの大男がボコスカ打ち合う激戦区で、もう村田選手で獲れやんかったらオレの生きてるうちに日本にはベルトは来ないってぐらいの価値あるベルトで今夜はそれが拝めるかと不安と期待の入り交じった気持ちで観戦していた。
 出だし、手数が少ないので不安になったけど、作戦だったようで2ラウンド目以降得意の右がボコボコ当たりだしてダウンも奪って、相手はやたら打たれ強いようで最後まで手は出してきてたけど、明らかにヨレヨレでクリンチ多かったし最後は村田も安全運転で仕留めには行かなかったように見えた。

 まあ、「ホームタウンディシジョン」って言葉があるぐらいで、開催地国側に有利な判定にはなっても逆はあんまりないので、これは日本で2人目のミドル級王者誕生をリアルタイムで観戦できたなと思ったら、判定1-2で負けとは正直何が起こったのかと呆然とした。ダウン獲ったし効かせたパンチの数も明らかだったろう。今日日出してただけのガードの上からのパンチなんてとらないでしょ。

 こういうことを書いてしまうと良識を疑われるかと思うが正直「ちゃんとジャッジ買収しとけよ!」ぐらい思ってしまった。
 まあ、買収しとけはやったらいかんことなんだろうけど「買収対策」を陣営がキッチリやっとかなければいけなかったんじゃなかろうかってぐらい酷い判定。
 日本人は買収とかの不正はやらない国民性というかなんというかだけど、相手側は常にやってくるぐらいの意識をもって打てる手うっておかないといかんのではないかと思ったぐらい。

 まず日本人が敵地に乗り込んでいって微妙な判定で勝ったのを見たことがない。逆の日本で負けたっぽいのに勝ったのは極たまにある程度(まあボクシング好きなら誰のことか分かるよね)。
 腹が立つことに日本でやって、コレは客観的に見ても勝ったやろ、ダウン獲ったしというので負けたのは今回が初めてじゃなくて、過去にもあってテレビの前で悔しい思いをした記憶がある。誰の時だったか思い出せん記憶力の減退も悔しい。

 スポーツの世界も、ドーピングやらなにやら見ても分かるようにきれい事だけでは済まない世界で、今日の村田選手をチャンピオンにできないのなら、そういう部分が足りてなかったということぐらいしか思いつかないんだけどどうなんだろう。

 まあ、今度はベガスでもNYでも敵地に乗り込んでいってブッ飛ばして文句の付けようのないKO勝利でベルト獲ってきてくれ。チャンピオンベルト巻いたヤツより今夜明らかに強かったんだからきっと難しくてもできるだろう。そうなったら日本のボクシングファンみんな超スッキリする。

 きれい事じゃない手も使ってKOでという意味では、村田選手の前にやった比嘉選手はお見事だった。倒れた相手への追い打ち(当たり前ですが反則です)とか、13度タイトル防衛の元名チャンプ、指導者の具志堅氏を彷彿とさせる闘争心溢れる闘い方。我が家に具志堅用高世界戦15試合というDVDがあるけど、倒れる相手へのとどめ打ちはお約束。そのぐらいエグいことやらんと王座には君臨できんということか。カンムリワシ2世の戴冠おめでとう。

 でもまあ、今日は苦杯で苦汁を舐めさせられたような腹立たしい気持ちが強い。

 オオッ、今外で「特許許可局」って鳴いてる鳥がいる。ホトトギスやんけ!ウグイスいるのは知ってたけどホトトギスまでやってくるようになったか。
 今日の良いニュースはカンムリワシとホトトギスか。

1 件のコメント:

  1. 5ヶ月後の再戦でみごとリベンジ成功、戴冠!
    泣いてません!!と言ってたけど、村田選手の目に光った涙にはうるっときた。
    おめでとう!めちゃくちゃすっきりした!!

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