2016年4月30日土曜日

映画館に行かなくなった私的理由

 歳食ってトイレが近くなって、どうも映画の2時間オシッコ我慢できない。夜寝ているときなんかも朝方1回起きてトイレに行ってまた寝る。というような下の方の理由もあって最近映画館に行っていない。

 ビロウな話で申し訳ないが、はっきりいって尿の切れも悪い。ジョボジョボジョボッといたして、ナニを軽くシェイクしてからパンツの中に戻そうかという段階になって、何となく残尿間を感じてちょっと待つと、チョロチョロと追加があって、サッサと終わらせてくれヤとイヤになってくる。

 ノコギリヤシサプリメントとかのお世話になったほうが良いのかしら?とか思って一度検索したら、その後何ヶ月もネット上の広告いわゆるアフィリエイトにノコギリヤシサプリが表示されてお勧めしてくるようになって、部屋のパソコンは同居人と共有なので、同居人に秘密を知られてしまって恥ずかしい。ってウェブ上で公開するぐらいの面の皮の厚い人間がいまさらなにをいうというところか。

 結局、小林製薬の「水分をとると夜に何度も・・という方に ノコギリヤシ」というのを買ってしまったところである。

 しばらく飲んでみるのと併せて、念のため泌尿器科にも行ってみた。
 結果、前立腺肥大の兆候があるので、おしっこが出にくくなったらまた来てください、とりあえずは様子見てください、座り仕事の時は時々立ちあがって体操してください、おしっこは我慢せずにジョボジョボしてください、とのこと。トホホ

 オッサンになると不都合を感じ始める体の部分として、俗に「歯、目、ナニ」というらしいが、歯は数年前に空腹時に上の歯と歯茎が痛くなりはじめ、歯科医に定期的にクリーニングしてもらっている、ついでに上手く磨けない上の親知らずも抜いた。親知らず抜くのはかなり痛いように聞いていたのだが上の場合はそれほどでもなくて、拍子抜けするぐらい痛くも何ともなかった。
 目の方はこれも緑内障で点眼が欠かせないうえに、ちょっと老眼入ってきたのか細かい文字が読みにくい。

 頻尿、残尿感、前立腺肥大の兆候、「ナニ」にもよる年波がやってきたということか。
 「時の色はうつりにけりないたずらに」的なわびさびを感じたり、単に情けなかったりする年頃。

 そんな状況だけど、最近映画というと、アマゾンのプライムビデオというネット配信サービスがけっこう充実していて、映画館には行かなくなったけど、映画は楽しめている。
 ここしばらくで観たのは007シリーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャー123、タクシーNY、トランスポーター2、3、ゴットファーザー、ブラックホークダウンなどなど。
 我々オッサン世代だと007シリーズ一番なじみがあるボンドは金ローとかでみたロジャー・ムーアで、ティモシー・ダルトンかピアーズ・ブロスナンにバトンタッチする間際の後半にはだいぶヨボヨボしてて、アクションはスタントがやるにしても、みててちょっと敬老精神からハラハラさせられたものだ、その点今のダニエル・クレイグは軍人っぽいマッチョなボンドで安心してみていられる。Qが若くなってMが女性管理職というのも時代の変遷を感じさせる。ジョーズが適当な後任がいなかったのか出てこないのはちょっと寂しい。初代ボンドのショーン・コネリーも今観てもなかなかに格好良くていい。と思ってみててたんだけど、どうもショーン・コネリーこんな顔だったっけと違和感感じてたら別人だった。女王陛下の007はジョージ・レーゼンビー。そんな人いたっけ?

 いやあ、映画って本当に良いもんですね。
 それではサイナラ、サイナラ、サイナラ

2016年4月24日日曜日

PCチェアディテクティブ 第3世代スピンフィッシャー変遷篇

 第3世代のスピンフィッシャーは大別すると小型機種も含め全機種金属製だった3桁時代と、5500ss以下の小型機種がグラファイト製になった4桁時代に分けられる。

 ところが、同じ4桁時代でも顧客からの要望や故障情報やらを反映させてだと思うけど、マイナーチェンジを繰り返して改良を重ねていたリールなので、細かい違いが年代ごとにあるし、心臓部のギア方式の変更なんていうのもどうも4桁時代に行われてきたようだ。
 3桁時代にもマイナーチェンジはあったのだろうけど、我が家には430ssとJOSさんにもらった750ss、550ssぐらいしかないので比較のしようがないが、4桁ssについては、スペア兼部品取り用として同じサイズが何台も転がっているので、分解清掃しながら観察した結果などを整理してみたい。
 ただ、我が家にもすべての年代のモノが転がっているわけではなく、ある程度推測で書いている部分もあり、その部分は推測であることが分かるように書くにしても、間違っていた場合責任はすべて私にあるとは思うところ。でもまあ、あんまり厳しい目でみずに生暖かく見守っていただければと思う。


 心臓部のギアの変更があったと書いたけど、4桁になったときと同時にギア方式の変更があったのは、2チャンネルの「PENNリールスレ」情報というユルいネタによると4200ss。
 3桁時代420ssと430ssがウォームギア、440ss以上がハイポイドギアだったのが、4桁時代に突入と同時に4200ssは今のリールの標準的なギア方式であるハイポイドフェースギア方式に変更されたらしい。
 逆に4桁時代突入とともにギア方式まで変わったのはどうも4200ssだけの模様。
 430系は430ss、4300ssともにウォームギア方式。ついでに第4世代に入って430ssgもなぜか伝統のウォームギア方式を守っている。SUZUKIさんとPENNネタの情報交換していたときに、全世界で最後まで作られたウォームギア方式のリールが430ssgじゃないだろうかとおっしゃっていて、確かに2012年の製造中止後にウォームギア方式のスピニングリールってこれまた同社のインスプール700番台の2012年頃の復刻版ぐらいしか思いつかない。復刻版の時にPENNリールスレで「よくウォームギアの製造技術残ってたな」と書き込んでいた方がいたが、残ってたもなにも現役で作ってたから作れてあたりまえっちゃあたりまえなのである。
 なめらかで耐久性が良いが巻き上げ効率は良くないというウォームギア方式は、例えば昔のABUのカージナルとかに使われていた方式で、それ程は巻き上げ効率よく重いルアーを巻き取ったり強い魚とやりとりをしなくていい小型リールには適しているという判断だったのかなと推測している。
 じゃあ、なんで4200ssはハイポイドフェースギアなのかというと、試験的な意味合いがあったのではないかと私は推理している。
 420系ってこういっちゃなんだが「ミソッかす」である。正直小型リールは430系があれば事足りて420系は出番がないように思う。そういう扱い的にも対象魚種的にも実験しても支障が出にくい小型クラスで市場の評判なり故障具合なりをみて、TAKE先生いわく、大森製作所がスピニングリール用に育て上げた、後の標準となるハイポイドフェースギア方式を他の機種にも広げていったのではと推測している。

 ぜんぜん搭載されているギアの方式なんて気にしてなくって、TAKE先生の本読んで750ssに搭載されているギアがハイポイドギア方式という独特のモノだと初めて知ったぐらいである。
 ここで、出てきたギア方式をちょっと説明しておきたい。言葉で書いてもわかりにくいのでググってもらうなりした方が手っ取り早いけど、いずれも回転の方向を90度変換するスピニングリールに使われる方式で、床屋グルグルみたいな「斜めに山を切った円筒形のギア」に「側面に山を切ったギア」が接触しているのがウォームギア、「斜めに山を切った円筒形のギア」に「片側の平面に斜めに山を切ったギア」が接触しているのが、ハイポイドフェースギア、「傘の上面に斜めに山を切ったギア」がちょっと軸をずらして2つ接触しているのがハイポイドギアという感じ。

 でもって、漠然と4桁グラファイトの4400ssとかも、グラファイト化とともにハイポイドフェースギアになったんじゃないかと思っていたら、使ってるスピンフィッシャーの分解メンテしていたところ、4桁ssでも最初の頃の金色ハンドルの4400ssは左の写真のようにハイポイドギアで、その後の黒色ハンドルの4400ssはハイポイドフェースギアだとよく見たら気がついた。先ほどの4桁化に伴い4200ssで「お試し」後、他のモデルにも採用していったという推測はこの辺りの事実をもとにしている
 4桁グラファイトボディーは初期の金ハンドルのモデルがハイポイドギア、黒ハンドルがハイポイドフェースギアという整理で納得しかかっていたら、次に分解した金ハンドルの4500ssを見て何が何だか分からなくなってしまった。
 右の写真のとおり、ハイポイドフェースギアが搭載されている。

 金ハンドルの初期型からハイポイドフェースギアが搭載されていたら、4200ssが最初にハイポイドフェースギアが搭載されたスピンフィッシャーというネット情報も間違っていることになるし、そもそも4400ssの金ハンドルにはハイポイドギアが付いていることとも並びがとれていなくて整理が付かない。なんでだろうと主にネット情報などを調べてみると、ギアの方式までは言及されていないが、どうも金ハンドルのモデルでもギア比が5.1:1のモデルと4.6:1のモデルがあるようだ。5.1:1は第三世代の450ssと同じで、4.6:1のほうは黒ハンドルの4桁後期型4500ssと同じだと考えると、同じ金ハンドルでもギア方式が2種類ある臭い。
 くだんの金ハンドルの4500ssのハンドルを1回転させたら、ローターは4回半をちょっと超えたところまで回った。4.6:1で間違いなさそう。うちに転がってた金ハンドルの4500ssは金ハンドルでも後の方に作られた「ローギア」モデルのようだ。
 ずいぶん前に(今調べたら2012年だった)イギーさんから、4500ssと5500ssの初期型はギア比が高いんですという情報をいただいていたが、私のもっている件の金ハンドルの4500ssはギア比を示すプレートが剥がれ落ちており、ギア比が高いと聞いても「そうなんだ、ぜんぜん違いわからんかった~」と思っていたが、違いが分かるわけがない。だって黒ハンドルとギア比同じなんだもん。違いの分かる男ぶって「イヤーちょっと巻き取りスピード違うなとは感じてたんですよ」とか書かずに恥もかかずにすんで良かったと胸をなで下ろしている。

 ということで初期型のギア比の高い方をパックリご開帳してみて、中にハイボイドギアが鎮座していたら初期型金ハンドルにも初期型ハイギア型と初期型(の「後期」と書くと変な表現だが)ローギア型があるという整理で一件落着となる。
 なるので、中古屋のウェブショップで探してちゃんとギア比のプレートが残ってて「5.1:1」となってるやつを買いました。同サイズいくつも持ってるのにアホだなと思うけど、まああって困るもんじゃないし使えばいいや。
 開けてみました。推理どおりハイポイドギアが鎮座してましたというめずらしい名探偵ぶり。
 おそらくグラファイトボディーの4400ss、4500ss、5500ssは同様にギアの変遷があったのだと考えるとしっくりくる。
 他にもssjになったときにラインローラーにベアリングが入ったとか、それと同時期あたりに逆転防止のラチェット周りに改良が入ったとか細かいマイナーチェンジはあるけどすべては把握し切れていない。でも大筋は4桁化したときにギアはそのままボディーがグラファイト化、その後ギア変更、その後ハンドルが黒に変更という流れだったのだと思う。

 と、グラファイトボディーの4桁についてはスッキリしたが、メタルボディーの6500ssから9500ssがスッキリしきらない。
 7500ss以上は最終のssjでもハイポイドギア方式でギアは3桁時代からずっと変わっていないと、我が家にある7500ssj、7500ss、750ssをみても「Scott’s Bait and Tackle」にあるssjの展開図をみても思っているのだが、ネット上に「2002年以後のすべてのSSJがハイポイドフェースに移行した」という情報があり、ひょっとしたらうちにあるのより新しいssjでハイポイドフェース搭載機があるのかも知れない。
 ところが、ssj時代に突入していない世代の我が家に2台ある6500ssをあけてビックリ。片方はハイポイドギア方式だがもう片方に「ハイポイドフェースギア」が鎮座している。ハイポイドフェース化はssjの時代に行われたという前記の情報と合致しない。
 ギア比はどちらも4.7:1で3桁650ssが4.8:1なので、4桁になる時点でもギア比の変更があったのは裏付けられるが、その後いつハイポイドフェースギアが搭載されたのかまでは特定できない。
 いずれにせよ650系については、4桁になった時点では最初はハイポイドギアで、ssjより以前にハイポイドフェースギア化したとみるのが妥当だろうか?4桁ssになってからはハンドル変更とかもなかったようで情報が出てこないのでお手上げでござります。現時点で迷宮入りだなこりゃ。中古で買ったのでニコイチとかでギア載せ替えてたりする可能性もある。
 750系以上に最終的にハイポイドフェースギアが採用されたのかどうか、6500ssのハイボイドフェースギア採用はいつ頃だったのか、誰か知ってる人がいたら教えてね。
 
 チョコチョコと改良加えてマイナーチェンジ繰り返して長く作ってきたリールなので、年式によって細かい違いがあるようでちょっとすべてを把握するのは難しいのかも。
 製造コストと性能面見ればハイポイドフェースギアなんだろうけど、そうじゃないカージナルとかにも使われてたウォームギアとかPENN伝統のハイポイドギアとかいろんなのがあるのも、それ自体が面白いと思ってしまうナマジであった。

 こういうのはマニアックなPENN使いなら当然一般常識的に知っていることなのかも知れないけど、あんまり内部の機構がどうこうとか、そもそもギア比すらあんまり気にしてなくて、ギア比低かったら一所懸命巻けばいいんだろうぐらいに思ってたナマジ的には知らんかったことであり、まとまった知識として整理された情報がネット上にも見あたらなかたことから、ちょっと書きとめたところである。

 間違ってたらご指摘ください。7500ssj、6500ss情報に限らず正しい知識を得ることができれば嬉しい。

2016年4月23日土曜日

釣れまくりーンの川

 妄想タックルボックス第4弾は渓流ルアーを想定していってみよう。
 渓流釣りって、渓流沿いに山を登るいわゆる「沢登り」の要素があって実態は結構な体力勝負で、近所に2、3時間釣りに行くのが精一杯のていたらくで、なにが渓流じゃという気もするけど妄想だからいいんである。
 オッサンが若い頃は、沢1本釣りあがったら車止めた地点まで走って戻って、1日に4本も5本も沢登ったもんじゃ。とジジイの繰り言みたいなことを書いておく。

 渓流用のボックスは基本東北時代に使ってたのがそのまま残っていて、たまにお盆に気仙沼の同居人の実家に帰るときとかそのまま持っていっている。なので、過去にサイトの方の「渓流ルアー」のコーナーに書いたルアーがほとんどで「またかよ」なネタかもだが、ちょこちょこメインのルアーじゃない変なルアーも入ってたりするので気にせずいきましょう。

 メインのスプーンは忠さんスプーンのマスター5g、ヒラヒラッと軽やかな動きでイワナまっしぐらです。右端のはコータックコンデックス5gでちょっと深めのところをねらう時用。












 調子良い日はミノーで釣りあがる。ラパラF7の立ち上がりの早さ反応の良さは上流に投げて流れの中を引いてきても安定のアクションでまかせて安心。さらに調子のいい時はブラウニー9cmでサイズアップねらう。ツイッチかけるような淵やダム下ではメガバスX70、抑えにシュガーミノー5SP、たまには目先を変えてレーベルのクリークホッパーてな感じ。クリークホッパー、動きはクランクベイトでぜんぜんバッタじゃないけど、フライだとマドラーミノーとかが効いちゃうような「バッタ」な川では効果大です。




 ヤマメ用の軽いルアーとして、メインはハスルアー3.5g、ほかバイト3g、マスター2.5g、メップススピナー小サイズ。


 ハスルアーって、アイの方の穴が先っちょに寄ってる奴が良い動きするとかいわれてて、買うとき選別したりしたものだけど、シングルフックにしてフック重量軽くするとどの個体もだいたいよく動くようになります。動きすぎて時々バランス崩すぐらいがよく釣れます。






 深場用、遠投用にサージャーとファントムジグ。
 ジグが必要な深場ではあまり釣ってないけど、ちょっとした淵やら流れがきつくてうまく沈んでくれない落ち込みとかにサージャーぶち込みはよくやってた。サージャー大場所で表層速引きも海みたいな使い方ですがイワナにも効きます。

 イワナにはワーム結構効くのでジグヘッドとノーシンカーを入れてるけど、釣れるのがわかったら満足してしまいあんまり使わなくなった。けど入れっぱなし。
 東北ぐらい魚の多い場所では、なかなか食ってこない魚をワームまで駆使して食わせるよりは別の活性高い魚を探した方が早かったり、結局ワームでも食わせ切れなくて出直してまずめ時のどさくさに食わせちゃうとかの方が現実的だったようなおぼえがある。

 と小さなボックスで間に合うシンプルな構成。渓流の、特にイワナに関しては、細かいルアーの選択がどうのこうのより、魚おるところで投げろという話だと思っている。

 渓流もしばらくいってない。
 今年はツーテンの虎ファンさんが東京に帰ってきて、「渓流いきたいなぁ」と言っているので、久しぶりに若い頃JOSさんに教えられて渓流ルアー修行してた頃通った関東近郊の渓にでも、また行ってみたいなと思っているところである。

2016年4月17日日曜日

アーマーゾ~ン!(©東映)

 先週のNHKスペシャル「大アマゾン」の怪魚特集みましたか?凄かったですねェ。アルミボートにファイティングチェアまでこしらえてた凄腕ピライーバ釣りのオッちゃんのタックルがトローリングロッドもリールもPENN。分かってらっしゃる。
 ということで、妄想タックルボックス第3弾はアマゾン遠征用ルアーでいってみよう。
 昨年末、体調回復していた頃に来年はアマゾンに行こう、ガイアナとかいう国でいい釣り宿があるらしいから、そこに行こう。ということで病み上がりの「健康だから何でもできるぜ」的ハイテンションでツアー会社から情報収集したり、ルアー見繕って写真の「ロード・トゥ・ガイアナ」ボックスに放り込んでみたりしていた。
 結局、ツアー組むのにある程度人数が必要で、すでにツアー会社主催の秋頃の遠征ツアーは空きが無く断念したが今の体調を思うと流れててよかったのかも。
 近所に2、3時間釣りに行くのが精一杯のていたらくで、なにがアマゾン遠征じゃという感じだが、まあそのときの盛り上がった妄想の結実をここに公開しておきたい。いつでもその時その時の一番おもしろそうな釣りをするために計画して妄想して、釣り人としてなにが間違っているというのか?後悔や反省は全くしていない。

 ちなみに、ナマジ的にメインのターゲットはアマゾンの人喰いナマズことピライーバで、こいつは切り身ブッコミの餌釣りなので、別途サメ仕掛けを流用した道具を用意する必要があるのだが、釣り宿的にはピラルクーが有名なところで、ピラルクー用のルアーとそれからやっぱりアマゾン行ったらピーコックバスとかも釣っとけでしょう、ナマズ釣りの餌にも必要だしね。ということで、ピーコック、カショーロ、アロワナ等々をターゲットとしたルアーも各種セレクトしている。

 アマゾン行ってパボォンとかトクナレとも呼ばれるピーコックバス狙うとなると、まずは写真のような20センチぐらいあるスイッシャーを男らしくブン投げて、ズババーッとジャークしまくるというのがある。
 中古で買ったので名前はよくわからんけど、アマゾンリッパーとかそのあたりのルーハーものだったりオザークものだったりである。
 ウッドでやたら長いヒートンねじ込んで強度を確保している。ということはふつうの木製のバスルアーのヒートンはもげるくらいにピーコックは引きまくるようだ。釣ってみたいもんだねェ。

 トップだとほかに、ブラジル製ルアーであるドクタースポックが定番だそうで以前紹介したが2個確保。まあ、1オンスぐらいでうるさいラトルが入ってればいいんだろうなということで、プラドコもののスーパースプーク、チャギンスプーク、バドンカドング大、ボーマートップウォーターベイトと、日本代表でラトル音大のミスカルナと泡引きダイビングペンシルのローデッド140を入れてみた。日本の高級ダイビングペンシルは成績よかったという報告を目にしたことがあるのでローデッドは結構やるかもしれん。

 ピーコックをミノーでとなると、もうこれはロングAの16Aで決まりである。丈夫なポリカーボネイト製と魅惑のボーン素材製をそれぞれ用意した。本数的にはストックはもっとある。

 他にミノーは基本ワイヤー貫通もののXラップやらKテン、怪魚ハンター小塚氏おすすめのザファースストなんかも用意している。ザファーストの重心移動システムがジャークとかしたときに一番派手に音がでるそうだ。パテントもとのKテンとなにが違うのか不明だが確かに振ってみたときにもカコーンと良い音している。

 でもって、ピーコック以外にペーシュカショーロやらタライロンといった歯のきつい魚を釣るにはワイヤーリーダーが必要で、ワイヤーリーダー付けてもちゃんと動くミノーをとなると、やっぱりラパラのマグナムなのである。断言。Fマグは世界中で釣れると信じている。

 そして、スプーンは2オンスぐらいあるでっかいダーデブルから、バイト各サイズ、JOSさんがドラド用に忠さんに発注かけた27gのマスターを譲り受けたものなどなど、開高健直撃世代のおっさんとしてはアマゾン行くのにバイトは必携でっしゃろ。バイトも世界中で釣れるに決まっている。

 でもって、ピラルクー用ルアー。実際にガイアナ行ったSスイの店員さんが「これです」と言ってたのがこのスーパーシャッドラップ。上3つがシンキングでそのほかはフローティング。フローティングは縦に置いてるシャッドカラーのようにお腹におもりをぶち込んで非距離を稼げるように改造しておきたい。
 ピラルクーはぶっちゃけ大きさの割には引かない魚だそうだが、それでも2mからの巨魚なのでスーパーシャッドラップぶっ壊されるそうである。でもワイヤー貫通なので壊れても魚はとれるそうな。なんともはやダイナミックな話である。

 スーパーシャッドラップのほかにはFマグ18センチやらCDマグ14センチ、Kテン18センチにS字系も効くとのことなので、ポーランド製サルモスライダー12Fも用意してみた。

 ちょっともって行ききれないぐらいの量になっているので、どのみちメインのターゲットはルアーで狙わないので、ルアーは実際行くとなったらもっと絞ることになるだろう。
 普通アマゾンでナマズを釣るなら支流に産卵のためにのっこんでくる雨期で、乾期に水が引いて魚が濃くなっているところを狙うピラルクーやピーコックバスなどとは時期が合わないのだが、ガイアナのポイントは同じエリアのちょっと違う場所で同じ時期にどちらも狙えるそうで、事実日本から行った釣り人がピライーバの2m超えるような化け物サイズをしとめているし、そこまででかくなければナマズ軍団は結構手堅く釣れるような印象で、情報集めているときには既に釣った気でいたが、全くの妄想であったことよ。

 まあ、そのうちタイミングが巡ってきて挑戦できるときもくるさ、と気長に心に留めおくことにしよう。
 九州が地震で大変なときになにくだらん妄想してるンや、という気もするが、明日地震で自分が死ぬかも知れないから、それはいつでもどこでも誰でもそうだから、妄想でも釣りでもやりたいことはやれるうちにやれるだけやっておこうと思うのである。 

2016年4月16日土曜日

南の島の釣ろーネ

 妄想タックルボックス第2弾、ってシリーズ化する気かよ?な感じだがそれほどネタがあるわけではないんだけど、暇だし行きたい釣りが頭にあれこれ浮かぶので思いついたら「妄想タックルボックス」をこしらえてみたい。
 というわけで第2弾はロウニンアジ釣りを想定したモノである。
 まあ、近所に2、3時間釣りに行くのが精一杯のていたらくで、なにがGTじゃという気もするけど妄想だからいいんである。

 いきなりボックスに入りきっていないが、発砲樹脂製のサーフェスブル達とガンズシンキングは丈夫なので荷物の隙間につっこんで持っていき、ロングペンとかの長ものはロッドケースにつっこむ予定だけど、さすがに多すぎる気がするので実際にはもう少し絞り込むかも。
 ちなみにロングペンの110はこのボックスには斜めにしないと入りません。
 GT用のルアーは根ズレで切られたりすることも多いので1日あたり5個計算で用意するようにという目安をテツ西山氏が著書に書いていた。確かにパラオやグレートバリアリーフのリーフ内の珊瑚の起伏の激しい場所で釣っているといくつもルアーを切られたものだが、最近はそういう「難しい」釣り場じゃなくて水深があって切られにくい釣りやすいポイントをリクエストしているのでそれほどルアーが減っていかない。ここ3回クリスマス、フィジー、クリスマスとルアー切られたのは0回である。
 でも、いろんな状況を想定して妄想していると、あのルアーもこのルアーもと持っていきたくなるのでルアーが明邦のハンディーMという結構大きなタックルボックスからあふれてしまうのである。ちなみにここに写っているルアーたちは1軍なので、蔵にはこれと同じぐらいかそれ以上に控え選手がいる。

 ボックスに入れているのは、メインの省エネオッサンポッピングで使うスプラッシュポップは100緑と黒、ビックヘッド150の青と黒、150黒と5個用意。150はずいぶん使ってボロボロだが殿堂入りさせるような良い魚を釣っていないので何度も塗り直して使っている。写真で目をつぶっているのがそれだ。
 前回よかったクラフトベイトのGT-Ⅱも緑2、グルクン色1の3個ゲットして入れている。
 その分GTPとケロッグは減らしてどちらも1個にした。GTPとか蔵にゴチャっとある。
 後はボックス外のサーフェスブルとブルポッパーがメタリック、ピンク、黒あわせて5個。
 ペンシルはロングペンがボックス外のもあわせて、100が黒黒青オレンジの4本、110が黒と緑2本。最近あまり使わないが良い思いをしたルアーなのでついついたくさん用意してしまう。
 ダイビングペンシルは、自己最大を釣ったダートベイト1、のほかリアルベイト1、デルタ2、ガンズシンキング1という感じ。
 あとはソルティアミノー1とメタルジグを2、3個という全容である。
 プラグは26個でまあ、1日5個なら5日分といったところか。

 ちなみにフックははずして持っていき現地でつける。現地でも船に持ち込むのは全部ではない。布製のバックに使う分だけフックをつけて持ち込む。
 フックをはずした状態の方がボックスに詰めやすく、荷物の隙間にも放り込むならもちろんフック付きでは危ない。ボックスから取り出すときもフックが絡まない。
 現地で使っている布製バックは仕切があってフックがついていても絡みにくい。写真は前回クリスマス島の時のもの。

 フックについて、シングルの方が丈夫で、たくさんの針先に力が分散しない分、貫通能力もいいと感じているのだが、フロントフックを大きなシングルにするとリーダーに絡みやすくなるので長いペンシル以外は前をトリプル、後ろをシングルにしている。
 シングルフックはオーナーのスティンガーシングルSー77が太軸でよかったのだが最近売ってないので、泳がせバリとかも使っている。
 トリプルはオーナーのSTBL66が太軸で最初からバーブレスで一番良いように思う。66の頼もしい太軸を使うと、昔標準装備だったガマカツトリプルが華奢に見えてしまう。実際昔はフックよく曲げられたらしい。ロウニンアジの力とそれにも耐えるPEラインの強度は恐ろしいものがある。

 釣るのにもパワーが必要なわけだが、こうやってみてると、道具かつぐだけで体力のいるしんどい釣りだなと改めて思う。それでもディープジギングの金属塊を多数運ばねばならない苦役に比べれば幾分ましか。

 Y君がこの春から南の島に遠征じゃなくて転勤なので、彼が南の島にいる間に一緒にロウニンアジねらいで出撃したいところである。と妄想している。


2016年4月10日日曜日

妄想タックルボックス

 毎日釣りのことばかり考えている。
 毎日釣りに行けば妄想も止まってくれるのだろうが、流石にそんなに元気なら仕事行けるってぐらいで、まあ、普通に仕事に行っているときも同じっちゃ同じだけど、釣りに行ってない日は釣りのことばかり考えている。いうまでもないが釣りに行っている日ももちろん釣りのことを考えている。だから毎日釣りのことばかり考えている。

 部屋にいても釣り具をいじるのはいくらでもできるので、こまごまとした修理や手入れちょっとしたルアーの作成などはネットショッピングとともに自宅療養の友なのだけど、次に釣りに行く時を想定して、タックルボックスの中身を考えて入れ替えたりするのが、これまたいろいろと妄想を喚起してくれて楽しい作業である。
 「このルアーにガバッと」、「食い渋ったときの抑えはこいつで」はたまた「こいつで絶対釣ったるねン」等々ネタは尽きない。

 基本的にルアーはウエストポーチに入るぐらいの小さめのタックルボックス1個分に絞っている。あんまりルアーの数が多くても迷ってばかりでフン切りがつかんし、デカいタックルボックスは移動のじゃまでしかない。

 春のシーバス用のルアーはもう9割がたニョロニョロ投げるのが分かっているので、小型かつ薄っぺらいタックルボックスで収まるし、入れ替えもあんまり必要としていないので捨ておいて、もう今から夏とか秋とかのシーズンを想定してシーバス用中心に「妄想タックルボックス」を用意してみた。春用の薄っぺらいボックスほどではないものの入れられるルアーの数には限りがあるので「1軍」ボックスに入れたのはいずれ劣らぬ実績のルアーやら期待の新人やらナマジ的超お気に入りルアー達である。


 まずは昨年出漁できなかったカヤックシーバス用妄想タックルボックス。
 メインはFマグ11センチ改で軽めの青鯖、緑鯖と重めの青銀の3つ。
 そして、大物用のFマグ14センチ改青鯖と実戦投入予定の大型新人「北欧のルドラ」ことインビンシブルの15センチがボックスの中でも既に存在感を放っている。Fマグ14センチと比べてもアピール度高そうだ。後は投げやすさとかそのあたり実釣で見ていきたい。
 他にはソルトウォーターグレードボーマーのウインドチーターミノーも試してみたいし、シーバス用にちょっといじくったスピナベも用意した。
 九州男児御用達のヨーズリハードコアミノーのS12パワーも入手したので試してみたい。ヒラスズキとか釣るためのワイヤー貫通構造の丈夫な男らしいミノーである。そういえば唯一の重心移動搭載ミノーだな。
 2個入れたレンジバイブは抑えといったところ。
 突然のナブラに対応するため忠さんスプーンバイト13gとクルクルも用意している。
 カヤックは陸っぱりに比べると荷物は沢山積めるので、予備のルアーとペンシルとかトップが入った「控え」ボックスも一応用意している。

 続いて、なんか黄色いこのボックスは、夏の湾奥クロダイ兼シーバス用。
 クロダイは黄色が好き!と鹿児島大学の川村軍蔵先生が著書で書いておられる。ルアーカラーなんてのはこれまた色々ありすぎると迷ってばかりでろくなことにならない。いつも書いているように派手と地味の2色ぐらいがちょうど良いと思うし、「このカラーが絶対!」というのがあれば、それに賭けるのも一興。ということで黄色に賭けます。
 Gyao!で釣りビジョンの番組がいくつか無料配信されている中で、クロダイルアーのスペシャリストが九州でクロダイ、キチヌを狙うのがあって、その中でもその人がパイロットルアーとして使っていたポッパーは半透明で黄色だった。やっぱり黄色なんだなと思ったところ。ついでにそのポッパーも入手。ザブラポッパーの黄スイカ色。クロダイ釣りにスイカ撒き餌で釣る釣法があるのなんかも踏まえたんであろう、なかなかに洒落た色で気に入った。
 他にポッパーは半透明黄色のポップXが中古屋で半額ぐらいで売ってたので、昔はプレミア付くぐらい売れまくったのにな、と思いつつ良いルアーなのは間違いなさそうなのでゲット。その他ペンシルやミノーはいつものザラパピーやらシュガーミノーやら黄色っぽいのをゴチャゴチャ。昨年実績のロングA黄葡萄色ももちろん入れた。
 海の底物をクランクで釣るというのをやってみたいとは前々から思っていて、ピーナッツⅡと最近は小型版のプチピーナッツというのもあるので、そのあたり黄色っぽいのをそろえてみた。
 あとは南の島でクロダイ系狙うときにポッパーとならんで定番のスプーンも、黄色く塗ったバイトとか用意してみた。
 湾奥のポイント、干潮時に牡蠣礁が露出するような浅場にクロダイが突っ込んでくるのを想定して、干潮から上げてくる時間をポッパーとクランク中心に狙いたい。上げて良いあんばいに潮が効いてきたらフラットラップの、この辺りの日中シーバス実績カラー青銀でシーバスも釣っちまおうとこういう塩梅である。
 みんなバイブレーション使ってるけど根掛かり酷そうなので、よっぽど周りが釣れているとき使うために1個ぐらいは入れておいた。
 昨年はシーバス狙ってて交通事故的に釣れてしまったが、後から考えるとまさに黄色のミノーで釣っており今年は6月7月狙ってみようかなと思うところである。

 お次は近所の橋の下パターン攻略用に選んでみました。基本的に次に紹介する内房運河用をベースに、ツイッチが効かせられるメガバスX80とサルモのスライダー7Fを入れてます。
 近所ポイント、夏はハゼ釣りシーズンなんだけど、潮が高い満潮時にはハゼの魚信が遠く、どっか満潮でも釣れる場所無いかとさまよって探していたら、内房側ではなく東京側で初めて橋の下パターンが成立しそうな「橋」を発見。その時はルアータックルもっていなかったので釣れなかったけど、イナッコが追われているような音がしていて魚は入っているようだった。
 春先にやりにいったら春の満潮じゃ潮が足りなくて、いくらなんでも浅すぎてダメだったので夏の大きく満ちる潮で再戦したい。
 ただ、この橋は接近できるのが下流側からのみで、基本アップストリームに投げて釣るしかない。シーバス春先にバチとか遊泳力のない餌を食ってるときは上手に投げて釣れるが、基本は下手から引いてくる方が良いことが多い。流れに乗って下っていく小魚はあまり追わないというイメージだろうか?ということで、エキスパートはアップストリームで釣るならツィッチかけて止めて食わせの間をつくれ的なことを言っているのでツイッチを意識してみた。まあ、橋桁にべったりついてるシーバスは上から流れてきたルアー普通に食うかもだけど対策は考えてみたところ。

 運河の橋の下、明かりの下用のボックスはいつも使ってるのでそれ程入れ替えなし。
 基本的に明るいうちの橋の下パターンでは、ザラパピー、フラットラップ8、ロングAのローテーションに、いるけど食わない対策で動きと音のないフッコスペシャル。と言う布陣。
 加えて、濁り用にスーパーミスティー、遠投用にコモモスリム95とニョロニョロ、水面かき回すためにチャグバグとシーバスでは苦手意識のあるスイッシャーの代わりにバズベイトという感じ。
 あと忘れちゃならない、昨シーズンからレギュラー入りの足場高いところ用のインビンシブル8DR。
 暗くなってからの明かりの下用はフッコスペシャルのみで良いと思っている。夜行くならタックルボックスいらない。小袋にフッコスペシャルとそれでも抑えに「セイゴでもいいから釣れてくれ!」な夜のためセイゴスペシャルのそれぞれ3つも放り込んでおけば一晩間に合うだろう。


 でもって、いつも同じルアーじゃつまんないだろうと、ルアーなんて迷わないように少数で良いと書いた真逆のことを考えております。妄想全開の運河用「2軍」ボックス。
 コレで釣りたいという思い入れがたっぷり詰まってます。
 まずはマーベリック。昨年ボーンカラーのロングAの水面使い「ウェイキング」テクニックというのを知ったときに。そんなもん最初から浮力の強いタイガーとかマーベリックとか使っときゃ良いジャンよと思ったのが発端。水面でシーバスに食わせる予定。昔はマリアのザ・ファースト7センチで同じようなことして釣ってました。まあこいつは釣れるでしょう。釣れたらタイガーも試したい。
 トップはペンシル、ポッパー、スイッシャーで、まだ釣ったことないルアーを入れてみた。ペンシルはポリカーボネイト製の丈夫なバドンカドングでまあコレも普通に釣れるだろう。
 ポッパーはクロダイ用に買った黄色スイカ色のザブラポッパーをこちらにも。シーバス釣っておけば、クロダイにも自信もって投げられるだろう。
 セイゴ対応とベイトが小さい場合の抑えとしてタイニーラッキー13も入れてみた。
 スイッシャーが苦手意識あるので、2つほどチョイス。バス釣りで一番好きでよく釣ったヘルレイザーをシーバスっぽく銀ベースに塗り直して用意。もういっちょは、ちょっと目先を変えて潜らしてまおうかということで、スピナーテールバンゴーも入れてみた。ペラモノは効くときはそればっかり釣れる時もあるので苦手意識を払拭しておきたい。
 そういえばバズも入れてた。シーバスはユラユラするフレアスカートいまいち好きじゃない説があるのでスカートはシリコンミノーみたいな感じに信越シリコンで固めている。
 手堅いミノー系はまあラパラFのプラスチック版みたいなもんであるレーベルミノーと、初めて買ったシーバスルアーだが釣ったことがないシーバスハンターを中古屋で見つけたので、ここで20年以上の時を超えボウズルアー脱却を願う。
 そして、なぜか今までブラックバス用という固定概念が強くてシーバスには投げていなかったクランクベイトもということで、ピーナッツⅡとピーナッツⅡDRサイレントを入れてみた。こうしてボックスに入れてみると釣れない理由がないように思う。
 なんかもう、ブラックバス釣り用のタックルボックスみたいになってきたのでついでにスピナベも入れている。コレもスカートは固めてある。 

 まあ、頭の中に死ぬほど渦巻いている妄想を現実世界に現出させるためには、健康面しっかり養生して、早く釣り場に行って投げまくれということだと思う。

2016年4月9日土曜日

樹脂の下には鱗が埋まっている

 よく語られるところだしナマジも何度か書いたところだが、昔のアメリカンルアーとかにはブランドごとの「顔」があって、どこが作ったルアーか一目でわかる。ルアー図鑑うすしお味第31弾で紹介するのは、これまたそんな一目でわかる2ブランドのルアーたちである。


 最近中古でボロめのマーベリックを買ったところだが、ボロかろうがなんだろうが、ロッドラッピング用のスレッドとかでもお世話になっているグデブロッド社の「ゴールデンアイ」ブランドだと一目でわかる、ぱっちりオメメと樹脂の下に包埋された金属製鱗模様。うーんゴールデンアイ。



 実はマーベリックはNIB(新品箱入り)のものをもっているけど使ったことがなかったのである。入手した中古モノは運河のシーバスに使っちゃおうとフックだの交換予定。





 
 ついでに、でっかい謎ミノー。あきらかに形はマーベリックなのだが、目がゴールデンアイじゃないし鱗模様も無い。こいつがなんなのかわかる人がいたら是非教えて欲しい(スーパーマーベリックというやつかも?)。プラ素材の感じとかが透明でもボーン素材でもない濁った感じの樹脂製でコットンコーデルっぽいのでグデブロッド社がコーデルに作らせたストライパーサイズとかだろうか?



 ゴールデンアイといえばほかに、ちっちゃいルアーのところで紹介したバンピングラインドとかブラバーマウスなんてのもあるが、なんといってもマーベリックと並ぶ代表選手はトラブルメーカーだろう。

 写真の下が普通サイズ、上はちょっと珍しいと思うストライパーサイズである。こうしてみるとでかいサイズも自社で作れるので、さっきのデカマーベリックはパッチもの臭く見えてくる。でも結構その胡散臭さも含めて好きだったりする。



 樹脂包埋の鱗模様といえば、ゴールデンアイの他に忘れちゃならないミロールアー。旧社名L&S。
 ここのルアーで日本で一番なじみがあるのはこのサーフェススピナー改めAプロップか。
 シーバスバージョンで売ってるんだけど正直相性悪くて釣れる気がしない。
 あんまり飛沫が出ない水中でペラが回るタイプのスイッシャーでスイッシャーはジョバジョバ飛沫上げて欲しいと思うところ。



 おっさん世代には、このジョインテッドポッパーも懐かしいんじゃなかろうか。
 どこからみてもミロールアーというのは以前紹介したPENNブランドの大型ペンシル(95MRヒードッグのシリーズ大型モデル101MR)をみてもそう思う。








 で、そんなミロールアー本国アメリカでは海でターポンとか狙うバイブレーションなんかも有名で、いろんなバリエーションが出ている。ターポン様小さめのルアーへの反応が良いというかでかいルアーへの反応が悪いので、ターポン用といっても1/2オンスとか1オンスとか普通にシーバス用サイズのバイブレーション達でいくつかバスプロショップスで購入済みである。
 ここのルアーの名前は簡素というか無機質というか、一番下のが「TT21」その上が「52MR18」、その上大きめ2つは「ビッグゲーム」だったか、いずれにせよ名前のセンスが独特。何かの略称だろうか?後の数字はカラーを示しているようだが。しかも「TT22」と「52MR18」はどうみても同じルアーの色違いで黒点の有る無しで名前の付け方が違うようである。うーんよくわからん。その辺も含めて唯一無二の個性である。


 ゴールデンアイもミロールアーも個性的でタックルボックスに入っているだけで楽しい存在感のあるルアーである。
 でも鱗模様を厚めの樹脂で覆っているのは、すぐに傷ついたり剥がれたりせず、輝きが衰えないようにという釣るための工夫だったはずである。
 そういう釣るための機能美が我々釣り人を魅了する。釣り人としてはこいつらで釣って実力を発揮させてやらねばならんと反省する次第である。

 まずはマーベリックでシーバスだな。

2016年4月2日土曜日

ナマジの夢


 PENNスピンフィッシャーの第3世代、第4世代が生産を終えてからもう数年。未だ私はこの世代、特に第3世代を再び作るべきだと考えております。今第3世代の4桁ssを作るならどこをどうするのか・・・という狂人の妄想のようなブログです。


 すいませんTAKE先生のサイトの「私の夢」というページのまねっこ企画をやろうと思いつき、冒頭の文章もオマージュを捧げさせていただきました。

 最近TAKE先生の電子版の本を立て続けに読んだッス。「80年代リールの歴史」というのを読んだら、面白くて止まらなくなり、最近出た「Cardinal」も読み、「オレ、インスプールのリールは手でベール返しちゃうから使えないんだよね」ということで読んでなかった「Let’s Inner Spool!」も読んじまい、「最近のスピニングリールってあんまり興味ないのよね」ということで読んでなかった「TACKLE RESEARCH[スピニングリール編]」も読んじまった。相変わらず最高に面白いリールの細かい技術的な蘊蓄やら愛ある解説。

 勢いついてしまってサイトの方もあちこち読み直して「私の夢」のページで「ステラでも使ってろ!(不適切な発言をお詫びします)」とかの暴言に大ウケ。最高に楽しめました。
 「道具というのは、実用的だからカッコいいし、美しいのです。」ってあたりの美学!

 私の場合、TAKE先生ほどはリールという物について専門知識は無く詳しくないので、要望も本家ほど細かくマニアックに面白くはならないとは思いますが、それでもまあ自分なりに書いてみます。


 スピンフィッシャーの5500ssより下のサイズは金属製の第3世代前期3桁ssでも、グラファイトボディーの第3世代後期4桁ssでも、瞬間逆転防止機構(メーカーによってはインフィニットアンチリバースとかいうやつ)がついてシンプルなメイドインチャイナの第4世代のssgでも正直どれでもOK、そんなシビアに性能面を要求されることはないように思っています。
 強いて言えば、3桁ssは小型リールに金属ボディーは重くてごつすぎる気がするのと、ラインローラーにはssgのようにベアリングが入っているのではなくて、スリーブ噛ましてある方が放置後に錆びて固まっていたりしないので良いかなと思います。スリーブ方式でもちゃんと回ってますし糸ヨレそんなにした記憶が無いです。TAKE先生が糸ヨレ対策に「ラインローラーのベアリングにオイルじゃなくてグリスをちょっと効かせてテンション掛かっていないときに回りすぎないようにする」というのを紹介してました。低いテンションでラインローラーが回りすぎるとかえって糸ヨレするという可能性があるそうです。
 もろに海水を浴びる外側に付いてるラインローラーに、錆びるのがわかっているベアリングが付いているのはトラブルの元かと。
 でもって、内部のベアリングについては浸水したりすると錆びますが、そういう時は交換するのが錆びないようにクソ高くてめんどくさい機構を組み込むより手っ取り早い解決策だと思います。内部については、たまにしかないトラブルなのでそういう割り切りでいきます。

 と言うことで私の理想とするスピンフィッシャーは4桁ssのラインローラーにベアリングが入ったss「j」じゃなく普通のssがベストで、いじるとしたらベールアームスプリングを今時の心棒入りのグルグルコイルスプリング方式の耐久性高い物にしておくと、なにも文句が無くなるように思います。まあ5500ss以下のサイズはそれほどバネ交換必要なくバネ備蓄で対応でも十分なので4桁ssで不都合感じたことありません。4400ssは糸ヨレ多いという噂がありますが、ナマジ的にはそんなことは無いように感じているのでそのままで良いかと。4200ssは使わないのでナマジ的には省略。
 ということで、5500ssも4500ssも4400ssも既に一生使う分ぐらい本体も消耗パーツも備蓄しているので、個人的には心安らかです。この心安らかさを多くの人と共有するためにもう一回4桁ssを4300ssから5500ssまでベールアームスプリングだけ改良して復刻してくんなまし、というのが小さい方のサイズについての「私の夢」です。

 第4世代の440ssgから550ssgについてはベールアームスプリング改善されているので、こいつのラインローラーをベアリング方式からスリーブ方式に変えても何ら問題ないリールかも知れません。ラインローラーにまめに注油してベアリング錆びさせたりしない人にはssgお薦めです。実際私が日常的に使ってる430ssgはまめに毎回釣行後注油しているのでベアリング錆びさせてません。錆びは遠征で使うような使用間隔が開くリールで起こります。
 また、ssgでも430ssgより小さいサイズはベールアームスプリングが改善されず昔のままです。PENNはわりと真面目なメーカーなので耐久試験して430以下のサイズだとそれほど力が掛からないので昔の形でOKだという結果が出ているのかも知れません。確かにこのサイズでベールアームスプリングを交換した記憶はありません。

 4300ssサイズはssgの耐久性をみたくて現在は430ssgを使うことにしてますが、実は私このサイズは第三世代の3桁ssの430ssと4桁ssの4300ssも過去使っていて、第4世代ssgも含めた3機種全部使ったことがあります。このうちどれが一番好きかと聞かれれば、やっぱり実は4桁です。3桁ssは金属でちょっと重い。小型リールは軽い方が良いように思います。




 ssgも悪くないというか好きですけどベールアームのラインローラーとは逆側の金具が錆びるのが「デキ」で唯一気に入らない点で減点。ベールアームだけ買ってありますけどね。
 もう一点気に入らないのはメイドインUSAじゃなくなったということか、これは気分の問題で、現時点で世界の工場である中国の技術に問題があるという話ではない。ないけどディスイズザリールフロムユーエスエ~という気分が楽しめないジャンよという話。



 私が4300ssをどれぐらい好きかというのは、東北時代の2年ほどでナマジの指がハンドルこんな感じに塗装を剥がしたという事実から推測していただければと思います。

 430ssgはssgの耐久性をみたくて使ってると書きましたが、具体的にはワンウェイクラッチとかいう逆転しないベアリングが鎮座している「瞬間逆転防止機構」が、どのくらいで不具合生じるのかみようとしてます。が、ずっと不具合生じないのと違うのか?と疑い出すぐらいにこれまでたまの注油だけで特に問題なく使えてます。2008年からなので、もうかれこれ8年使ってますが壊れません。
 重いルアーやデカい魚の強い引きに対応する大型リールでどうかはまた別ですが、小型リールでssgについているような瞬間逆転防止機構は十分耐久性もあるとみて良いのかなと思っています。
 瞬間逆転防止機構の本来の目的であるアソビが無いという巻き心地に関する部分は「正直言って、心の底からどうでもいいよ。」と思っています。別にいらんがな。


 続いて、4桁ssだと6500ssから9500ssのサイズ。
 このクラスは重いルアーとか使ってでかい魚釣ることが想定されているので第3世代前期3桁ss、第3世代後期4桁ss、第4世代ssm共通して金属ボディーで頑丈な造りになってます。
 7500ssを長らく遠征の友として使ってきて、不都合は、①だんだん弱くなっていくベールアームスプリング、②キャスト時にベールがかえってしまって逆転防止関係のパーツが壊れる、③スリーブ方式のラインローラーを改造パーツを使ってボールベアリング入りラインローラーにしていたら錆びた。ぐらいです。
 これを4桁ssの改善でどうにかするなら、まずは小型と同様ベールアームスプリングだけ耐久性の良い物に改良。キャスト時にベールがかえるのは最近のリールについているベールを返した時には「ローターの回転にブレーキが掛かる機構」を組み込むことにより回避。ラインローラーは純正のままスリーブで良いんじゃないのと、最近トローリングロッドを入手してラインローラーみていてもベアリング入ってないことからもそう思ってしまう。無くてもいけるはず。と思う。

 第4世代ssmのベールスプリングは改良済み、ベールが返るのも逆転防止関係のパーツがシンプルに逆転しないベアリングだけなので壊れないという可能性もあるが、今のところキャスト時ベールが返ったことが無いのでなんともいえない(ひょっとして改善済みか?)。ssmの耐久性は950ssmで見ているところだが単発のやりとりでどうこうなることは無かったが、悔しいことに長期間の使用のデータがとれるほど950ssmという男らしいサイズのリールに出番が無いので正直どうともいいかねるところ。

 ということで、実績と信頼の4桁ssのベールアームスプリング、ベールを返した時のローター回転ブレーキの改良を加えて復刻というのが大きいサイズの方の「私の夢」です。


 とグチャグチャ書いてみましたが、「そんなもん、PENNならバトルでもスピンフィッシャーVでも買えば解決やん!」というご意見もあるかと思いますが、何というか慣れ親しんだ形とか使い心地とか、今まで使ってきたリールともパーツが共有できて何かと便利とか、そういうのも大事だなと、特に第3世代スピンフィッシャーの後にスペアスプール共有できる形で第4世代が出てきた時の感動を憶えているので、「ナマジの夢」はこんな感じになるのです。
 「あなたの夢」のリールはどんなリールですか?何じゃらわけのわからん機構がゴテゴテついてたり、やたら高価な素材とか使いまくったりの成金主義のリールだったら軽蔑しまッセ。

 書いてて改めて認識したけど、どうにもこうにもスピンフィッシャーが好きだ。大好きだ。狂おしいほどに愛させてもらう。



2016年4月1日金曜日

1998年

 PCの背景画像は直近の釣果か鳥の写真にしているのだけど、先週のシーバスと一緒に並んでいる写真のスピンフィッシャー4400ssに違和感があった。

 ハンドル後方の「HIGH SPEED 5.1:1」と書かれているエンブレムがズレている。
 実はスピンフィッシャーの両サイドのエンブレム部分はシールで貼ってあるだけ、といういい加減なアメリカン品質で、まあ機能に関係ないっちゃないので良いんだけど、けっこう気付かぬうちに落ちてしまっていたりする。
 中古でもよく剥げていてその分お安く買えたりする。



 今回釣り場に落としてくるのもしのびないので、剥がして保管しておくこととした。
 でもって、ペロっと剥がしてみると、下から宝の地図が、なわけはないがなんか数字が書いてある。
 そういえば、PENNの本体プレートには作られた年月が分かるようになっているとどっかブログかなんかでで読んだことがある。
 矢印を上にして、矢印の両サイドの数字が西暦の下2桁、矢印が指している数字が月を示しているのだとか。
 そうするとこの4400ssは1998年11月に作られたモノだと分かる。
 買ったのが2000年だか2001年だかのハワイだったと記憶しているので辻褄も合ってるようだ。
 普通、プレートの裏側だったはずで他のリールではエンブレム剥げてても目に付かなかったが、今回なぜか表側にあった。


 こういうPENN関係の細かいネタを書くのって、自分以外には長崎の単箱さんという方のブログぐらいしか思いつかないので、おそらくそこで目にした知識だと思う。

 単箱さん、PENN好き、アグリースティック好き、カヤック好き、ラパラ、ヨーズリ、ヤマリア、プラドコ好きと、実は私のドッペルゲンガーなんじゃないか、「アンタは俺か?」と疑いたくなるような方で、まあ釣果は比較にならんぐらい釣られているけどブログは楽しみに読んでいる。

 単箱さんのブログに書き込みとかしてやりとりしてみたい気もするが、自分は2人同時に存在することができないので、ドッペルゲンガーと出会うと1人消滅するとかいう話もあるので、ちょっと怖くて二の足を踏む。
 オカルト的な意味あいでなく、あんまり似たような人が存在するというのを知ると自分の存在意義に不安を抱きかねないような気がしている。
 実際にはそれほど似てなくて、ぶっちゃけ失礼に当たるかも知れないが、そのぐらい共感を覚えているということでご容赦願おう。

 ブログ読んで、「長崎のオレはよう釣ってるなァ」という感じで不思議な共存感覚を楽しんでおくぐらいにとどめておく。