前回は”おとなしい”クランクの話だったけど、今回は逆に”漢らしい”デカブツの話で引き続き根魚クランクの話です。ルアー図鑑うすしお味83弾、行ってみましょう。
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| 上から10XD、バレット7+、ストリーク4 |
水深3m前後を攻めるためのディープクランクはそこまで大きなボディーを必要としない。海でぶっといリーダー背負わせてるけど主軸の
5XDやらベクトロン60は7センチとか8センチとかのボディーの普通のクランクベイトの範疇である。海水で4mぐらい潜る、淡水での5mダイバーも
マッドペッパーマグナムやDD22など、ちょっと大きいけどしょせん淡水魚釣るためのルアーでデカブツってほどでもない。これが、淡水で7m以上、海水で5m以上潜らせようとなると話が違ってきて、その手のマグナムディープクランクとして我が家の蔵に備蓄されている弾は、ストライクキング「10XD」、ブーヤ「ストリークフォー」、デュエル「
バレットクランク7+」という2オンス級50グラムオーバーの10センチ近いグラマラスボディーなブツで、すでに試投は済ませている。単純に使いやすいのはバレットクランク7+で、独自の重心移動システムで飛距離が出るので深く潜らせるには好都合。で、そのリップの形状が今時流行の急速潜行ディープダイバーのお約束のしゃくれたリップではなく、ヨーヅリ時代からの伝統である根元をキュッと絞った長さのあるリップで、国産品にも安易なしゃくれリップのパクリが多い中、独自の設計で一番機能的なマグナムディープダイバーに仕上げているのは、さすが世界のヨーヅリ(デュエル)と感心する。で、多くのパクリを生むことになった源泉だと思うクランクベイトの老舗ストライキングブランドが誇るXDシリーズの長兄「10XD」は飛距離こそややバレットクランクに後れを取るものの潜行深度は遜色なく、しゃくれリップのディープダイバー家元のデキの良さに感心する。そしてブーヤーは後発なので特色を持たせるために発泡樹脂ボディーに貫通ワイヤー構造という変態な仕様で、みちっと詰まったボディーが奏でるラトルサウンドはなんか良い音色なんである。潜行深度的には前述の2つにやや後れを取るけど、音が良いという長所は捨てがたいモノがある。あと独特の目の作り出す表情も良い。こいつらはカマスの時期にカマスの群れの下についてる根魚やら底物を狙うのに使いたいと思ってたんだけど、カマスの時期にはまずカマス釣っておけだし、余裕が出ても次に青物狙いで、底物まで手が出なかった。青物狙いのスピニングタックルではマグナムディープクランクは抵抗重くて巻きにくい。ということもあって”従来型PENN両軸機”で両手投げの練習を始めているところである。PENN「
スクイダー140」ならたぶんグリグリと巻いてデカいクランクを深くまで届かせることができるのではないかと期待している。
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| スーパ-シャッドラップ、SKTマグナム、ビックM4.0 |
っていう、必然的にデカくなる超深場狙いではなくても、デカクランクって使えるんじゃないかって40cmあるようなハタ系が釣れてくると思ってしまう。釣れたらお持ち帰りされてしまうので、基本的にスレた魚はワシがスレさせた魚という例外を除いて居ないはずである。であればアピール力強化でデカクランクで勝負決めるというのは一つの方向性としてあるのではないか?と妄想してしまう。蔵になんかないかとゴソゴソしてみるとクランクではなくシャッドかもだけど、14センチあるスーパーシャッドラップはいくつか在庫がある。ただカウントダウンモデルはともかくフローティングはそこまで潜らないからイマイチか?ってことで淡水で4mぐらい潜るマグナムクランクは無いかと調べたら、けっこう普通のシャロークランクっぽい見た目のものでも、でかい図体だとリップもデカくてけっこう潜るようで、一時流行ったのが廃れたのか、中古の値段も安いのでいくつか買ってみた。ラッキークラフトの「SKTマグナム」は11cmで14f潜るとなってて、メガバス「ビックM4.0」は12.6cmで4m潜るとなっててこのあたりはちょうど良いかなと。で現物がうちに来て持った瞬間SKTマグナムはいけそうだと直感する。重くて太くてミチッと詰まってる感じがしてノンラトル。気に入ったので投げる前から買い増しした。
で、そこまでマグナムではないけどデカくて派手な存在に、これまで投げてきた中で、リップがクソデカいけど、それが潜行能力ではなく暴れる方向に効いているっていうやつがいて、こいつらもアピール力的には強烈だと思うのでSKTと共に今後投げてみたいと思っている。具体的にはアーボガストのマドバク兄弟長兄の「
マドバグG27」と和製システムクランクの草分けスミスハスティーシリーズの長兄「
ハスティー4」の2つである。過去に紹介したことの繰り返しになるけど、G27はとにかくデカい”お好み焼きのコテ”に例えた金属リップが、ハスティー4ではボディーのおでこの曲線と一体化して幅広のフラットフィッシュ系のようになってるデカリップが、大きく水の抵抗を受けて、時につんのめるようにしながら激しくガコガコと暴れるのである。こいつらで釣ったら多分それだけで自慢になると思う。っていうか他人に自慢してもポカンとされるだけだろうけど自分の中で気持ちよすぎる究極の自己満足が得られるだろう。
ってなるとちょっと竿がデカリップモノはもとよりビッククランク用には専用のものが欲しくなる。買いました。まあワシの買う竿なので中古で4千円とかの安竿で、信頼と安心のバスプロショップスオリジナルのごっついグラスの2ピースロッドというワシの好みのど真ん中の竿で、「パワープラストロフィークラス2056 76H」というグラスで作ったライギョ竿みたいなバカ竿。7フィート半の重いグラスロッドなのになぜかグリップが短めでバランス悪いのはご愛敬。アメ人がナマズとか釣る時にそんなもん気にするかよって話だろう。逆にそれが引き手サミングの両手投げには塩梅良いので、従来型PENN両軸機と組ませるべく、親指の根元を乗っける座布団をリールシートに設けて、フォアグリップを延長する形でブットいバット部分にテニスのグリップテープ巻いておいた。これでぶん投げる練習してみよう。飛距離出るようなら青物兼底物狙いの時もこの組み合わせで行けるかも?
ってな感じで妄想を膨らませていると、どうしても気になってくるというか投げてみたくなるのが、
クソデカトローリングミノーで、以前ボーマー「サーティファイドデプス25」やマンズ「S25+ジョイント」はベイトタックルで投げてもクルクル飛行姿勢が安定せず飛距離出ずこりゃダメだという感触だった。しかしさらにデカい「サーティファイドデプス30」や「S30+」なら単純に重量増で飛んできゃしないだろうか?そしてまだ投げたことがないラパラ「Xラップマグナムダイバー30」はどうだろう?などと意味不明な供述を繰り返しており。病はさらに深まっていくのであった。秋深し隣はナニを病む人ぞ。アタイ病気が憎いッ!!
※長竿で投げたときにクルクル回ってしまったサーティファイドデプス25だけど、6.5fのいつものアグリースティックGX2で投げたら飛行姿勢安定して飛距離出る上にDD22より潜る。買い増しが難しいけどイケそうな感触。30もいけるかも。
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