作り方は極めて簡単。
材料、キャベツ適宜(今回3枚ほどベリッとはいで使用)、小麦粉(天ぷら粉のあまり一カップ分くらい)、水、鰹節(無くても良い贅沢品)、マヨネーズ、トンカツソース。以上ってぐらいの具も何もないのになにが”お好み”なのか考え始めると哲学的命題になりかねないので気にせず作る。
キャベツをまずは適当にみじん切りにしていく。みじん切りが難しいっていうならフードプロセッサーなり買えば楽だけど、キャベツみじん切りにするぐらいは、左手を”猫の手”にする基本を守って、プロみたいにあるいは熟練のお母さんみたいにトントントントンと調子よく切ることを諦めて、1歩1歩サクリサクリと丁寧に切っていけば、時間はかかるけど難しくはないので、自炊を志すならできるようになって欲しいところ。
でもって、ボウルに入れて粉を入れて水を入れてかき混ぜます。この時に粉の量がお好み焼きとして形を保てる範囲でなるべく少ない方が美味しくできます。広島風のお好み焼きなんて、もろに千切りキャベツが焼いてあるだけの部分が生じてますが、あのキャベツ部分の美味しさが醍醐味であり、お好み焼きの美味しさは”粉”でどうこうするよりキャベツを楽しめば良いんだと理解できます。
”つなぎ”の粉部分は極力少なく、キャベツのみじん切りの表面がサラリとドロリの間ぐらいのやや薄めの水で溶いた粉で濡れている程度で良いンです。キャベツが本体。粉はあくまでつなぎに徹してもらえば、粉の部分の食感を良くするために山芋を混ぜたりとか面倒くせえ手間が省けて、かつご家庭でつくるお好み焼きにありがちな粉部分がベチャついてモチャモチャしたお好み焼きになってしまうのが防げます。キャベツ主体なのでサクサクに仕上がります。
で、混ぜたらあらかじめ熱して油を引いたフライパンにぶち込んで弱火で焼きます。ビンボ飯の場合具は無しですが、贅沢にも具を入れるならこのタイミングで先にフライパンで具材を焼いておいてからその上にキャベツと粉を水で捏ねたタネを乗せて焼きましょう。まああんまり高価な具は似合わないので、鰹節はあるなら振りかけておきたいところではあるけど、それ以外ならせいぜい卵を割り入れてその上にタネを落とすというぐらいのちょっとした贅沢にとどめておきましょう。
でもって、5分焼いて2回ひっくり返して15分で焼けたら、マヨネーズとトンカツソースをかけて熱いうちに食っちまいましょう。キャベツの甘さが実に良い塩梅でかつ粉っぽくなくサクフワに仕上がってて、材料の少なさ、作り方の簡単さの割りに美味しいおやつになります。もちろん沢山作って飯として食べても問題ないですが、小腹が減ったときにキャベツと粉ぐらい残ってることが多いのでチャッと作って食べられるのが便利。ソースはお好み焼きソースだとちょっと甘くてお好み焼き以外に使いにくいのでトンカツソースを愛用してますが、そのへんはお好みでどうぞ。薄っぺらく作って、酢醤油にラー油垂らしてチヂミ風とかも悪くないです。
もいっちょ、マヨソースで思い出した献立をついでに。
超簡単でわりと美味しくて、栄養的にもビンボ飯にしては炭水化物以外のタンパク質、脂質が含まれていて悪くない。そんな1品です。まずは食パンを用意する。貧乏人なら銘柄にもこだわりたい。ワシが朝飯に愛用しているのは、山崎の「ピュアモーニング」とイオンのプライベートブランドものの「毎日の食卓」で、なにが良いかというと、この2つは通常販売価格で100円以下とお安いのである。
昔は恐ろしいことにコイ釣りの撒き餌に「芳醇」とか「超熟」とかの高級銘柄を使ってたけど、今思うと神をもおそれぬ所行である。そんな高級品は半額札貼られてなければワシよう買わんようになった。
でもって作り方は、パンにマヨネーズを塗る。オーブンなりトースターなりで焼く、そしてトンカツソースをかけて食す。という朝の忙しいときにもぴったりなメニューになってます。 最近は贅沢してとろけるスライスチーズを追加した豪華バージョンを食べたり、がっつり行きたいときは、パンの真ん中を指で押して凹ませて生卵を割り入れてから同様にオーブンで焼いた目玉焼きトースト的なのを食ったりもしますが、マヨネーズ自体が卵から作られているので、タンパク質も脂質も含んで栄養価的には優れもので、なんだったら、白飯にマヨ醤油で食っても結構いけるんじゃなかろうか?と思ってます。我が実家ではなぜか炊き込みご飯にマヨネーズをかけて食べる習慣があって、どうも亡き祖母がマヨネーズ好きだった影響のようで、マヨネーズが食卓に登場したときには白飯にかけて食べたぐらい衝撃的に美味しかったと語っていて、ばあちゃん”元祖マヨラー”だったのかもしれない。
マヨネーズはそもそもが完全食品と呼ばれる卵からできていて、酢の防腐作用で長持ちするし、冷蔵庫に入れておいて損のない調味料というか食材ではないかとおもっちょりマス。
マヨネーズのチューブを片手に貧乏と闘いましょう同志諸君!
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