2020年6月14日日曜日

ナマジのベクター・ケースファイル 対ネコノミ戦の火ぶたは切って落とされた編




 痒いッ!痒い痒い痒い!!
 帯状疱疹の跡が痒くなりはじめたときは、身もだえするほどの痒さで、これが別にアレルギー反応やら炎症やらおこしてかゆみが出ているわけじゃなくて、単に神経がいかれて”痒がっている”だけなので効果的な薬ってないらしく、寒気が来て気持ち悪くなるほどの痒みを対処療法的に保冷剤あてて時間が解決してくれるのを祈るだけという酷い目にあったけど、一定時間が経つと嘘のように痒みは失せて、現在、朝目覚める前になぜか痒くて起きてしまうのが地味に睡眠の質が落ちてしんどいけど、それ以外普段は痒みが酷いことはなく回復に向かっていてヤレヤレというところ。


 ところが、ここにきて新たな”痒み”が発生で、猫たち由来のネコノミの攻撃を受けていて、これがまた初めて刺される虫って反応強く出て痒くなるっていうのもあるんだと思うけど、腫れ方とか痒さは蚊に毛が生えた程度なんだけど、なかなかしつこくて2,3日経ってもう大丈夫と思ったところがまた痒くなったりと地味にしんどい痒さ。
 かつ、主に足の膝から下を集中してボコボコ刺されているので全体的にはやっぱりかなり痒い。
 
 我が家に餌食べにくる猫様たちは日向ぼっこしていると後ろ足で首筋のあたりを良く掻き掻きしているので、ノミ持ってんなコイツらというのは明らかだったので、ノミ取りクシというのを購入して、なかなかジッとしてくれないのをなだめつすかしつしながらクシを入れると、オカーチャンのウニャ子はそれ程たかられていないんだけど、息子のコバンが10匹以上にたかられていて、しかも丁寧にノミ取りした後数日ぐらいは数減るんだけど、すぐにまたたかられている。
 病院連れて行って、飲み薬か首の後ろに垂らす薬を処方してもらうと良いらしいんだけど、まあノミぐらい良いかと放置。
 ネコ長時間膝の上で眠らせていたりしても、ネコノミがこちらに移るということはなかったので、ネコノミ人にはあんまり悪さしないんだなと思いっきり油断していた。
 ところが、4日ほど前から朝起きると足が虫刺されで痒くて、ダ二かなんか湧いたかなと思ってたら、畳の上にゴマ粒のようなモノを発見。ひょっとしてと思っておさえようとするとピョンと跳ねた。ネコノミである。
 ネコを寝室でもある居間に入れてはいないけど、廊下とかには入れていたので、とりあえず猫が落としたネコノミがたまたま居て居間に入ってきたのかなと、そいつを石けん水で溺れさせて処理して余り気にせずにいたら、次の日も起きたら新しく虫刺されが増えていて、掃除機掛けてゴミフィルターのところを確認したら1匹入ってた。
 「これはヤバい!!」
 と、ことここに至って危機感が生じる。家の中でネコノミが繁殖してるんじゃなかろうか?
 ネットで「ネコノミ 部屋 繁殖」とかで検索掛けると、気がついたら足下で無数のネコノミがピョンピョン跳ねていたというようなオッソロシィ体験談がいくつも出てきた。
 しかも駆除は結構難易度高いようだ。今時、殺虫剤もあるし最終的にはバルサンとか炊きゃ何とかなるだろ?っていうのは甘くて、バルサンが効くのは成虫と幼虫だけで、卵と蛹は殺虫剤では殺せないので、結局、バルサン炊いてまた蛹から成虫になったら炊いてというのを繰り返す必要があるらしい。
 ただ、バルサン効かない耐性持ちのヤツらもいるような気配だし、一旦煙の届かないところに隠れてまた出てくるとかもあるようで、結局は元から絶たなきゃダメで、幼虫が育つことができるフケやらダ二の死骸やらが混ざった埃を徹底的に掃除して部屋を清潔に保ち、かつ成虫と卵を物理的に排除するために掃除機をかけまくるのが必須にして最大の攻撃になるようだ。ネコノミ成虫は猫にしっかりしがみついているけど、その卵は猫の毛に夜産み付けられて、寝床に落ちなければ外出先で落っことしてくることになり、どうもそうやって落ちた卵が週1回の掃除では排除しきれずに残ってて約2週間という成長期間を経てピョーンと成虫になって出てきているように思う。
 しばらく、朝起きたときと夜寝る前には掃除機かけねばである。トホホ。

 ただ、この初期段階での対処がメチャクチャ重要なのはコロナ禍で学んだ防疫の基礎で、落ちた卵やよしんば落ちた雌が卵産んでいても、数的には100を越えないだろう2桁までの発生だろうから、見つけたら粘着シートでひっつけて捕獲して、見つけなくっても掃除機で吸いまくって捕獲してで、うまくいけば片が付いてくれる。っていうかそうあってくれと願うばかりである。
 これが、100匹の半分が雌で100個卵産むとかしはじめたら、2週間後以降には5000匹のネコノミを相手にしなければならなくなる。部屋中でノミがピョンピョンしてて足にビニール袋を履いて生活したとかいう体験談もあったけど、気が狂いそうである。
 そうしないためには、今成虫になって出てくるヤツに卵を産ませないことと、あらたな卵や親を外から持ち込ませないということが必要だろう。
 卵を産ませないためには、掃除機かけまくって捕殺しまくるのと、やつら雄も雌も血を吸うけど血を吸わないと卵は産めないようで、”血を与えない”ということで、刺されないように成虫の発生量によっては室内で虫除け塗ってでも刺されないことも重要。
 そして、血が餌にもなるし成虫と卵の運び屋にもなる猫様たちには我が家への出入りを残念だけど禁止する。餌はベランダであげてベランダで遊ぶことにする。

 他にも何か対策無いかと、調べてみると意外なことにノミって正の走光性があるそうで、明かりを使ったホイホイ系の罠が市販されていて早速買ったんだけど、怪しげな青い光の近未来的な見た目で無駄に格好いいんだけど、2000円近くして結構良いお値段なので自作できないかとネットで調べたら、石けん水を張った浅い容器に濡れないように光源をいれるだけでヤツらピョーンと跳んで火に入る夏の虫になるそうである。

 早速、いくつか100均ショップで材料買ってきて用意してみた。ライトのケースがそのまま防水に使えて超簡単。
 これ、石けん水っていうのが重要で、ノミ取りブラシで獲れたネコノミを溺死させるのに面倒でまあいいやと水で溺れさそうとしたら、表面張力で浮かんでバッタみたいに泳ぎやがって焦った。石けん水でも台所洗剤でもなんでも良いので”界面活性剤”で溺れさせる必要ありです。
 ただ、この明かりの罠で獲れるのは限られた範囲の個体だろうから、これで駆除するというより、何カ所かに置いて、どこで発生が多いかとかを把握するのに使うんだろうと思っている。働いていたときの職場に入っていた業者さんが粘着罠でチャバネゴキブリの数を継続確認してて、増えてくると薬剤燻蒸するのでコップとか薬かからない棚とかにしまってねと連絡回ってきてたのを思い出す。田んぼにも害虫の発生量を調べる罠が仕掛けてあるのをたまに見る。やっぱり蛹の時に撒いても薬効かないとかあるだろうから、効かせる時期を見極めてるんだろう。
 逆にこの罠で大量捕獲できてしまうようなら、かなり末期的でバルサン全部屋複数回投入とかの総力戦が必要になってくるんだろう。クモとか死んじゃうだろうし面倒くせえしイヤだなぁ。
 いまのところ、罠にかかってたのはユスリカぐらいで、ネコノミ大量発生にはまだ至っていない感じではある。
 成虫の発生数の確認は掃除機のフィルターのゴミを白いレジ袋にぶちまけて目視も行っている。死体の数かぞえるつもりでダ二アーススプレー掃除機に吸わせてから確認作業に入るんだけど、まだ平気でピョンピョンしてて薬にはかなり強そうな印象である。
 ヤツら跳ねるけど羽がないので飛びはしないので、念のため確認作業は水を抜いた浴槽で行い、確認後のレジ袋は丸めて冷凍庫に入れて処理してからゴミの日に出している。
 
 今のところ毎日1,2匹の確認で推移しているけど、ここ1、2週間の発生量で、まだ大量繁殖には至ってなくて早めの決着をつけられるか、泥沼化して長期戦になるかわかってくると思うので、気合い入れて1日2回と限らず掃除機かけていきたい。

 ウイルスの次にはほんの数ミリの虫に泣かされて、ホント人間って弱くさい生き物だなと思う。
 ノミにたからられ、ムカデに噛まれ、イノシシと対峙し、クサフグに釣り餌をかすめ取られ、紀伊半島の自然?を全力で満喫しております。

2 件のコメント:

  1. 出費嵩みますが獣医師さんから猫にノミ対策の薬剤出してもらわないといつまで経ってもノミとの戦争終わりませんよ。

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    1.  ご忠告ありがとうございます。

       ただ、今回の場合、ネコ自体に薬を処方してもらっても、ねぐらになってる裏の家の壊れかけの離れ?でノミが発生し続ける限り、定期的に投薬が必要になり、それこそ終わりがありません。薬、結構強いヤツらしいのでネコの負担的にもよろしくないかと。
       ネコのノミ対策としては痒そうにしていたらクシかけてあげるぐらいが精一杯だと思ってます。

       今回の目的はネコのノミ駆除ではなく、部屋のノミ駆除ですので、部屋に新たなネコノミを入れず、部屋の中で繁殖させずに今居る分を捕殺する、で片は付く理屈です。今のところトラップには1匹のみ、掃除機には毎回1,2匹という状況が続いていて新たに刺されてはいないので、このまま掃除機かけ続けて物理攻撃で押し切ろうと思っています。

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