2016年11月13日日曜日

ラパラフラットラップの修繕

 これまでもフラットラップについては、頼まれてもいないのに褒めちぎる文章を書いてきたが、運河の橋の下パターンで私が主力としてフラットラップを使っている理由の一つである「壊れても修繕がきく」という点についても、ここに書いておきたい。

 橋の下にルアーを放り込んでいると、ガスパイプやら橋そのものやらにぶつけてよくルアーが壊れる。ザラパピーなどパキッと割れて上と下とで泣き別れになって頭の部分だけ戻ってくることもままある。
 ソルトウォーターグレードボーマーの丈夫なポリカーボネイト製のルアーだとぶつけてもあまり壊れないので重宝する。それでもモロぶつけると接着面が開いて浸水するぐらいはある。

 一方、ラパラのようなバルサ製のルアーは、強度はそもそもが柔らかいバルサを主材にしているのでそれほど無くて、ぶつけるとリップがもげたり、フックアイが閉じたり、塗装がはげたりボディーがひび割れてしまったりする。

 でも、バルサ製のルアーの壊れ方は修復可能な場合が多い。スペアの同じルアーをある程度持ち込んでおいて、壊れたら一旦持ち帰って修繕して、次回以降に復帰というのができるのである。

 リップがもげた場合は、実はもげたままでもアクションするのでそのまま使うこともできる。でも元のバタバタとしたアクションのほうが釣れそうな気がするので、直して使っている。
 リップの加工はアクリル板とかだとめんどくさいので、ルアーケースの仕切り板やフライフックのケースなど、やや柔らかい素材の板を用意して、調理用ばさみでジョキジョキと切って整形している。
 リップのサイズは元々のサイズより小さくても十分動く。留意するのはボディーの前の方の細い部分にリップがついているので、しっかり取り付けるために、貫通しているワイヤーの通る部分を切ってリップを整形するのが望ましいと思う。
 リップは「PANDO」等のウレタン系接着剤を何回か盛ってしっかりと接着しておくと、ぶつけてもとれにくくて良好。

 後ろのフックアイがつぶれてバルサのボディーにめり込んでしまうことはままあって、その場合はアイを折ってしまわないように、先の細いスプリットリングプライヤーを使って引っ張って形を整える。引っ張っても出てこない場合はアイを無理矢理引き出すよりはボディーをちょっと削るようにしてアイを露出させる。
 その後、瞬間接着剤を染みこませて乾燥させたら、ウレタン系接着剤でコーティングしておく。
 ウレタン系接着剤は固まってもある程度の柔軟性があるので、ぶつけたときに割れにくいように感じる。

 塗装がはげたりボディーがひび割れてしまった場合も、基本的に瞬間接着剤を染みこませて乾燥後、ウレタン系接着剤でコーティング。

 実際にそうやって直しながら使っている歴戦の強者が上の写真の固体。ボロボロな見た目になっているが、釣れっぷりは新品と遜色ないと思う。



 フラットラップの飛距離やアクションが「釣れる」ということはこれまでも書いたところだが、この修繕がきくというところもなかなかに侮りがたい要素で、投げるのに躊躇が少ない結果、よく投げる、よく釣れる、という良いサイクルにはまりがちなのである。
 そういう面も含めて私にとって「釣れる」ルアーなのである。

2 件のコメント:

  1. ツーテンの虎ファン2016年11月14日 22:55

    こんばんは!
    我が家にも修理待ちのフラットラップがすでに5個ほどあります。
    書いておられるウレタン系接着剤は効果大だということは、最初に頂いたウレタン補強済みのフラットラップとそうでない物とで壊れ方がかなり違うということで実感しています。

    手をかけてやることで生き返るという点もこのルアーの魅力ですね。
    買い足しておこうかな。
    では。

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  2. ツーテンの虎ファンさん こんばんは

     修理待ちのを直してまた釣りに行きましょう。
     釣り自体ももちろん楽しいけど、修理とか改造とかも楽しいですよね。

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