2014年10月26日日曜日

気持ちの問題

昨夜、アカエイ釣りの際に、ラインの先が蛎殻に擦れてザラついていたので、20mほどカットして結び直した。

 切った後のラインゴミはクーラーバックに回収していたつもりだったが、帰宅して捨てようとしたら無いことに気がついた。

 「誰か心ある人が拾ってくれるだろう」、「次回まだあったら拾っておこう」と寝たが、起きて釣行記書いても、頭に引っ掛かってスッキリしない。良い釣りした想い出にケチが付いた感じがつきまとう。

 我々のやっている釣りという遊びは、エコでもロハスでも無いと思っている。
 思いっ切りナイロンだのポリエチレンだのプラスチックだのの石油化学製品を使って、ガソリン炊いて釣り場に行く。

 自分のラインゴミを放置しようが回収しようが、水辺にあふれるペットボトルやらビニールやらのゴミの量を考えれば、今さら何か変わるわけではないのかもしれない。

 ラインゴミに関して、根掛かりするようなワームの釣りでは、リーダーを生分解性のラインにしたり、ワームフックに結ぶ結び目をジャンシックスペシャルノットとかの、安定してライン強度の80%とかになる「弱い」ノットにして結び目から切れるようにしたりとか、工夫はしているがそれでも根掛かりで水底にラインを残すことはあり、ラインを自然界に残したくないなら釣りなどするなというのが理屈である。

 それでも、釣りを止めることなどできないし、かといって、ラインに絡んで悲惨なことになっている鳥とかを見たことがあれば、可能な範囲でラインゴミだけでも回収したいと思うのが普通だと思う。
 さすがに水辺のゴミ全部を拾っている余裕はないが、ラインゴミはなるべく他人のモノでも回収するようにしている。それが自己満足でしかなく偽善かもしれないとうすうす思っていてもである。

 「オマエは釣り場にラインゴミを捨てるような最低の人間になりたいのか?」と頭の中で攻める声が止まないので、いっちょ昼のアカエイポイントチェックも兼ねて回収に行ってきた。

 無事回収してスッキリした。

 釣り場にゴミ捨てないなんてのは理屈じゃなくて、釣りに向かう当たり前の心構えとして当然あるべきだと思うのだが、なぜあれほど釣り場に明らかに釣り人が捨てたとおぼしきゴミが多いのだろうか。
 自分が捨てたゴミで汚れた釣り場で魚釣って面白いのか?と問い詰めてみたい気がする。他人の気持ちは良く分からん。

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