2024年6月1日土曜日

ハムスター気分で楽しむオヤツ-ナマジのビンボ飯種編-

  我が家のオヤツの主力は季節ごとの柑橘である。ただ、夏の間は高級品である”ハウスミカン”しか出回らないので、秋の早生ミカンまでは柑橘がとぎれる。

 わし、甘みももちろん好きだし、しょっぱいのでもかまわないんだけど、ビンボ飯的には、安くもないジャンクな袋菓子をバカバカ食べるのはいささか贅沢が過ぎる気がしている。

 特売のバナナとかがあれば、バナナも大好きなので良いおやつになるけど、いつも特売品があるでなし、我が家においてはそこそこ高級なオヤツである。半額菓子パンあたりもちょっとした贅沢品。

 なんか良いのがないかなと思ってたんだけど、なかなか良いのを見つけたかもしれないので、ご紹介したい。

 ワシ、格闘技以外の野球だのサッカーだのの試合は見なくなって久しく、ワールドカップとかの大きな大会があると、さすがに気になるのでちょっと見るけど、それでもほとんどの場合試合全体を観戦するというより、試合後のダイジェスト版を見てお茶を濁している。プレミアム契約している「アベマTV」さんは、メジャーリーグ野球の中継には力を入れていて、試合翌日にはワシのような軽い視聴者のために、日本人選手の活躍を数分にまとめたダイジェスト版を配信してくれるので、「大谷選手昨日は打ったかな」とかゆるーく視聴している。そうするとたまに目に付くのが、本塁打打った大谷選手がベンチに戻ってきてハイタッチしてるときに、なんか粒状のものを頭上かけられている場面で、何だろなと思ってたら現地実況が「サンフラワーシード・シャワー」とか言っているようで、メジャーリーグの選手ってベンチでガム噛んだり、カボチャの種を囓ったりしてるって聞いてたけど、ヒマワリの種も食ってるんだなと気がつき、ちょっと興味が湧いた。

 オヤツとしては、ジャンクな袋菓子のように”旨すぎる”のは食べ過ぎてしまいあんまり良くない。経済的にも健康面でもよくない。対して、ヒマワリの種はチマチマと殻割ってハムスターよろしくカリポリと小っちゃい種子の中身を食べることになるので、手間が掛かってそれほど量が食えないけど、動画見ながらとかのオヤツには”手なぐさみ”的に暇つぶしながら口寂しさも紛らわすことができて良さそうに思う。

 ネットで売ってるかな?とアマ○ン様で調べたら、普通に売ってござる。主に米国産と中国産があって、食の安全的には中国産はほんのり不安があるけど、米国産はやれバーベキュー味だのサルサ味だのホットチリだのと殻に味付けてどうするねんって気がするけど、どぎつい味付けされたのばかりで辟易として、原材料ヒマワリの種と塩のみの中国産をお取り寄せしてみた。260g×4袋で1500円程度と、そんなにガツガツ食うものでもないし一袋3~4回分のオヤツになれば一回100円以下なのでまあ良いかなという感じ。実際には一袋5~6回に分けて食べきる感じなので予算的にも及第点。

 で、食べるのに殻を割るのが面倒臭いと思うかもだけど、逆である。殻割って食べるのが楽しい種類の食べ物である。食べる手順は色々な流派があるようではあるけど、入ってる袋にも描いてある方法がわりと簡単なので、その方法でカリポリやってる。

 まず一枚目写真の様に種の尖った方を縦に前歯でパキッと音がするまで噛む。そうすると種の尖った先がパクッと左右に開く。

 次に先が開きかかった種を唇で咥えたまま、根元の方を指で縦に摘まんで押しつぶす感じに力を掛けると、ペシッと先の割れ目が根元まで割れつつ、さらに割れた殻が潰れて割れて都合4枚の部分に殻が分かれる。

 そうすると3枚目写真の黄色の矢印で示してるんだけど、割れた殻の真ん中から種の中身が顔を出すので、これを舌先と上唇でメチョッと絡め取って殻だけつまみとって唇から回収ってのが写真4枚目、なので説明用の写真1~3枚目までの工程は実際には種の先っちょを口にくわえた状態で行っている。

 でもって、種の中身だけ写真に撮ったのが左上でこれが口の中に残るので、主に前歯で噛み噛みと噛みつぶしながら味わう。適度に油っこいコクもあり、ほんのり甘みも感じられ、小っちゃいけど”ナッツ”という風味で味はかなり良い。塩味ほとんど効いてなくて素朴な味わいも飽きが来なくて良い。 

 動画見ながらの手慰みがてらカリポリ割って食べていると、口寂しさも紛れてちょうど良い塩梅。大量に食べられるようなモノではないけど、栄養価というかカロリーは高いので、30分も食べてるとそこそこ小腹も満たされて虫押さえには充分。

 後は、残った殻をゴミ箱に捨てて手をパンパンと払っておしまい、って感じで30分ぐらいでこのぐらい食べるかな。まあ一気に沢山食べられないのはメタボ対策的にも経済的にもよろしいかと。

 でも、一気に沢山食べる方法も存在する。殻剥いた可食部だけのが売っているのである。しかもどういうことか殻付きより可食部の量を考えたら断然安く売っている。殻剥く手間より、殻付きのせいで容量が大きく、保管と輸送に費用がかかるのが大きいとかだろうか?ヒマワリの種自体は食用といっても、種子を殻剥いた状態で食べるのは全体から見たら微々たるもので、主として”ひまわり油”として消費されているので、その加工段階で脱穀的に殻を剥く機械化された工程があって、殻を剥くこと自体にはそれほど経費がかからんのかなと想像している。しているけどなんかモヤモヤッと腑に落ちない部分ではある。

 なので、殻無しも試しに買ってみた。同じヒマワリだと芸がないのでカボチャでいってみる。500gで1400円送料込み。ヒマワリだと殻無し500g千円ぐらいのが多いのでやや高級品か?

 これも動画見ながらとか囓ってみる。味自体はヒマワリより甘みが薄く、油のコクはヒマワリ以上、やや独特の癖のある風味があるけど気にするほどでもなく、こちらも美味しい。

 ただ、ポリポリと殻を剥く作業無しに食べるとどうしても量を食べすぎてしまう。基本的に小っちゃいだけで”美味しいナッツ”なので、簡単に食べられてキロ単位で買ってあると手慰み以上に食べてしまう。あと、殻剥く作業ができないので手と唇と舌が暇でつまんない。こういう状態で売ってるものは、お菓子作りにナッツとして使ったり、健康食品としてヨーグルトやシリアルに混ぜて使うのが正しい楽しみ方のような気がする。食い過ぎたら太る予感アリアリなくらい味が濃く旨い。

 という感じなのでで、実入りを考えるとやや割高になるけど、殻付きヒマワリの種をカリポリと割って食べるのを楽しむってのが、ビンボ飯的オヤツとしては正解なのかなと感じているところであり、すでにリピーター化してて、毎夜のようにカリポリと囓ってます。愛猫コバンさんが食べないたぐいの食物というのも都合が良く、最初の頃前脚でテシッて感じで手を出してきたけど、食えンと理解してからはちょっかい出してこないので安心。まあ鰹節厚く削ったのをオヤツにして2匹で奪い合うようにして一緒に噛み噛みするのも楽しいんだけど、カツブシそこそこ贅沢品だからね。

 ちょっと思うのが国産のヒマワリの種が売ってないかってことだけど、あるにはあるけど貧乏人にはちょっと手が出ない価格だったり、畑に蒔く用の生のものだったりしているので手が出ない。メジャーリーグ関連からブームになって、沢山売れるならばと、安く作ってくれるところが出てきてくれることを期待したい。

 いっそ、自分で畑借りて作るか?そして焙烙(ほうろく)買って炒るか?ヒマワリって夏休みの自由研究レベルで一本二本育てるならそれほど手間も無かった印象だけど、作物として畑に数植えると難しいところがあったりするんだろうか?あるんだろうなきっと。まあなんであれ、中国の農民さんたちも含め食糧生産してくれている方々に感謝してなんでもいただきます。わりとお薦めのオヤツです。

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