2022年4月16日土曜日

ナマジのビンボ飯、ちょっと贅沢して春のパン祭り!

  ワシ甘い物が好きである。もともと好きだったけど、お酒あんまり飲まなくなってからその傾向に拍車が掛かって、釣行記にもちょくちょくオヤツに食べた”甘シャリ”が出てきたりしていたのを古くからの読者の皆さんならご存じかも知れないが、ワシャ甘い物が好きといっても、流行のスイーツやら一流パティシエの作る銘品とかには縁がなくて、良くて”コンビニスイーツ”やらスーパーの袋入り和菓子程度で、概ねそれ以下のやっすい甘みで我慢している。なのでマリトッツォ?マトリッツォ?だかなんだかいうバターロールに切れ目入れてホイップクリームぶち込んだようなのが流行ったときも食べる機会に恵まれなかった。

 しかし、オシャレなスィーツ売ってる店があるのかからして不安な紀伊半島のこの地でも、安くて美味しい”甘み”はいろいろとあって、まずは柑橘は鉄板中の鉄板でこの時期、初夏までロングランする甘夏系の”サンフルーツ”は、傷物おつとめ品だとキロ100円を切る安価で我が家の家計に優しい優等生である。お味は甘夏より酸味おとなしめのサッパリジューシーな爽やかな甘みで、これが終わるとしばらく高級温室ミカンしか地物がないので秋まで柑橘とはお別れで寂しい限り。あるうちは手をベタベタベタにしつつ食べまくる。

 おやつで袋菓子とかも食べるんだけど、貧乏人にはジャンクな袋菓子もちょっと気になる程度の出費であり、費用対効果を考えるとパンが腹持ちよく優秀。まあキャラメルコーンとかカントリーマアムとかも好きなんだけど基本贅沢品である。貧乏人はパンを食え。

 菓子パンも安いけど、特に安上がりなのが食パンで、安売りしてるときに買いためた小倉餡をのせて、名古屋名物”あんトースト”とかにすると、餡子の甘みを存分に楽しめるし、ジャムやら各種ペーストを塗っても手軽な”甘み”として満足のいくものになる。ペーストは「イオン」(年寄りはつい「ジャスコ」と言ってしまう)で売ってる”ミルククリーム”というのが最近のお気に入り。

 でもって、その食パンなんだけど「食パンなんぞ何でも一緒、安けりゃ重畳」といつもは1斤100円以下のご奉仕価格で売られているヤマザキ「ピュアモーニング」というのを買って主に朝食にもちいて、腹が減ったらオヤツにも食っている。けど、たまに売り切れてたり、他のパンが半額札貼られてたりして、そういうときは別の銘柄のも買って食べるんだけど、正直100円しないヤツと変わらんがな、と思ってたのが、写真のヤマザキ「ロイヤルブレッド」というのを買ってみたら、これはあきらかに系統が違って正直好みに合った。今の日本の食パンって「フカフカ柔らかい」っていうのを競ってる感じで、ワシのような大食い野郎には正直「カスカスで腹持ち悪いがな!」って感じられて、ふんわりもっちりだろうが耳まで柔らかだろうが、大差なく、やっすいピュアモーニングで上等、問題なく旨い。って思ってたんだけど、この「ロイヤルブレッド」はちょっと重い感じで腹持ちよく、味も何というかパンっぽい風味が濃くて良いんである。特にトーストにすると風味が生きる気がする。まあ高級食パンみたいにはいかんのだろうけど、スーパーで売ってる実売200円以下で半額札貼られてたら100円以下の食パンでこの味なら文句がないって話である。最近のお気に入りである。

 でもって、山崎さんが一部熱狂的な”ガチ勢”もいると聞く、”ヤマザキ春のパン祭り”にぶち込んできた新製品に、近頃のワシャすっかり夢中である。

 その名は「中身たっぷり四角いパンーつぶあん&ホイップー」というしろもので、あんパンでもクリームパンでもはたまた鯛焼きでも、かぶりついたは良いけど、そのひとカジリが餡に辿りつけてなくて悲しい思いをした、っていう経験は誰しもあるだろう、そこにヤマザキさん目を付けた、だいたいあんパンとかを囓ったときに空振りするのは、餡と生地の間に焼いたときに空気が膨らんで発生する大穴が空いているからで、そこにホイップクリームをぶち込んでやりましたゼ、というご説明になっている。この手の餡&ホイップな菓子パンは以前からあったけど、このパンは、形が四角い棒状で、最初のひとかじりから餡またはホイップクリームを空振りすることがないような形状に整えられている。そのあたりにヤマザキさんの本気度がうかがえるというか、わっかってるな開発者っていう感じに仕上がっている。

 だいたいこの手の商品のイメージ写真と実体には大きな乖離が生じててほぼ”詐欺”に近いものばかりだが、左の写真をみてください、一口目からこうですよ!この断面位置だと端の方で餡少なめホイップ多めになってますけど、当然餡が充実している真ん中へんとかでは餡多めの比率になったりしてます。

 いずれにせよ看板に偽りなしで、どちらから囓り始めても、最初から終わりまで餡かホイップがタップリ詰まってる部分しかなく。超満足いく一品である。でもお高いんでしょう?いいえそんなことはありません、100円強の通常の菓子パン価格。カロリーは一個で450キロカロリーを越えるという頼もしさ。張り込みの刑事さんがあんパン牛乳で流し込んでるのは、手早く食べられてカロリーが高いということらしいと傑作刑事マンガ「ハコヅメ」でネタにされてたけど。これなら長時間の張り込みも耐えられますぜ。

 という感じで、貧乏でも甘い物が食べたければ、袋菓子はなるだけ我慢して、パン、地物の果物、安売りのバナナ、そして安売り時に買ったホットケーキミックスあたりを利用すれば、決して貧乏だからといって甘みを諦める必要はないのであります。

 甘い物食うと糖分でエナジーチャージされて馬力が出てくるような気がするのは気のせいだろうか?

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