2020年7月5日日曜日

ア~ナルほどね!


 眠い。昨晩のシーバス4バラしが悔しくて寝付けず寝不足で、豆アジ釣りは完勝といっていい結果だったんだけど、睡眠周期がグダグダに乱れて昼寝して起きたら今18時半頃という体たらくで、頭が眠いんだか寝過ぎなんだかボケて使いものにならない。
 ブログ書くネタは用意してあったんだけど、ちょっと細かい話を今の頭では書ききれないので、今回は最近目にした魚関連の報告でちょっと驚いた事案を紹介したりなんぞしてお茶を濁しておきたい。

 基本魚は陸地を歩いたり空を飛んだりできないので、水路でつながっていなければ孤立した池などに自ら移動することはできない。最初に”基本”と書いたのは例外があるからで、皆様ご存じのようにウナギは雨の日に湿った陸地を歩いて移動可能だったりするけど、そういうある種の妖怪変化に近いような魚種ではなく、水から上げれば死んでしまうような魚が、いつの間にか孤立した池などに棲息していることがある。
 近年では”外来種の密放流”なんてのに象徴されるように、人が人為的に放流する場合は”魚類増殖”の事業としても普通にあって、昔はため池の底の泥を抜いて掃除したら、コイだのフナだの入れて次の泥抜きの時に収穫したとかもあったようだし、人の営みとして昔から普通にあった話。
 そうじゃないのに、人が水の入った容器背負ってとても行けるようなところにない山上の池とかにもなぜか歩いたり飛んだりできないはずの魚が居る。
 なんでじゃろ?と昔から疑問に思われていて、証明はされていないけどおそらく水草に付着する粘着糸をもつような魚の卵が水鳥の羽とかに絡んで運ばれて運ばれた先で育つのだろうといわれていた。ありそうな話で、ただこれだと鳥が飛んでる間に卵が乾燥してしまわない程度に近い場所しか運ばれないという制限はあった(雨の日なら飛距離は伸びそう)。
 ところがここに来て、水鳥の糞の中に未消化の状態で排出される魚の卵があり、それが魚の卵を遠くまで運ぶのではないか。という報告が飛び込んできた。以下抜粋すると「ハンガリー・ドナウ研究所(DRI)生態学研究センター(CER)の研究チームは、外来種として広く知られるコイとギベリオブナの卵をマガモに与える実験を行い、「マガモに与えた魚卵のうち0.2%が消化器内で生き残り、糞として排泄され、さらにその一部は孵化した」との研究結果を2020年6月22日に「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」で発表した。(出典:ニューズウィーク日本版7/2日配信)」だそうである。
 ちょっと驚いた。植物のタネが鳥の分に混じって拡散されるのは有名だし、ちょっと前に無人島の小さなカタツムリがやっぱり鳥に消化されずに糞に混じって分布を広げていたというのも目にしていたけど、魚卵は普段から美味しくいただいている日本人としては比率としては低いにしても消化されずにそのまま尻から出てくるとは予想外だった。イクラ美味しくいただいてるロシア人もビックリだろう。
 ちなみにギベリオブナとなっているのは要するにキンギョのこと。そうしておきましょう。深く突っ込むとエラいことになるのがフナ類の分類。
 カモの腹の中なら、消化されるっていう別の問題が生じてくるけど乾燥してしまうことはないだろうから、カモが食べ物を消化するのに掛かる時間で移動できる距離ぐらいは離れた場所に拡散され得る。
 羽に付着も否定されたわけじゃなく近距離ならありそうに思うけど、こんな遠くまでっていうのはカモの尻(CDC?)経由なのかもしれない。
 なかなか目からウロコの研究報告で、こういう身近な、でも永らく謎だった事項に科学的な証拠がでてくるっていうのはとても面白い。こういう記事をお薦めしてきてくれるYahoo様には感謝である。

 目から鱗っていうと、これがまた面白い研究報告が沖縄美ら海財団(水族館の)ほかからきていて、ジンベイザメの目は細かい鱗がびっしり被っているとのこと。目に鱗のある生き物って、昆虫の複眼とか鱗っぽい見た目だけど違うはずで、あんまり思いつかないぐらいで、世界は驚きに溢れている。
 目を意図的に引っ込めることもできるようで、ジンベイザメは目を大事にしている様子がうかがえて、あの巨体のわりにつぶらな瞳でしっかり餌のプランクトンとか見ているのかもしれない。ちなみにホホジロザメは餌に食いつくときに反撃で目を傷つけられないように白目剥いて噛みつく。
 これってジンベイザメだけなんだろうか?近い種類のサメっていうとトラフザメぐらいだろうか?誰か調べて欲しいところ。

 昔はこういう生物ネタって”自前”以外では新書買って読んだり、科学系の雑誌立ち読みしたりしないと手に入らなかったけど、いまもろに科学系の雑誌が紙媒体じゃなくてネット版があったりして、ある程度タダで読めてネットのありがたさを痛感する。
 ナショジオのサイトなんて一昔前なら確実に金払わねば得られないような記事が無料公開分だけでもお腹いっぱいなぐらいで、こんなに情報が安くて良いのかと戸惑うぐらいである。
 ネットにはゴミでしかないような情報も溢れかえっていて、そういうクソ情報が邪魔して欲しい情報にたどり着きにくかったりもするけど、なかなかに面白い情報も転がってて、それが上手くすると布団に寝っ転がってタブレットでヒョイヒョイやるだけで閲覧可能で、オッサンは未来に来たなぁと感慨深く思ってしまうのである。

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