2016年2月28日日曜日

春を堪能中

 目が!目がーッ!という感じで花粉症のひどい症状に苦しんでおります春の朝。

 昨夜は風のある中シーバスポイントで粘ったのでかなり花粉を浴びており、昨夜の段階ではそれほどではなかったものの、今日目が覚めた時点で無意識に目をこすりまくっていたようで、右目の白目が若干腫れぼったくなるぐらい酷い炎症が出ている。現在保冷剤をタオルにくるんで眼帯のように斜めに縛り付けている状況である。なんで右目だけ酷いんだろうかと思うが、昨夜は南風を右から受け続けていたからかも。

 寝ているあいだの副交感神経が働いているお休みモードから、目が覚めて交感神経が働き出す活動モードに切り替わると、免疫系も活発化して免疫系の過剰反応である花粉症も症状が悪化する。というのが、朝起きたときに花粉症がつらくなるメカニズムだと聞いたことあるが、そんな知識知ってても「だからどうせえっちゅうねン?」という話で役に立たない。

 まあ、毎年恒例のことなので一月ほど前から抗アレルギー剤を飲み始め、腸内環境整えて免疫系を正常化するとお勧めされているヨーグルトを毎日食べてそなえているのだが、それでも年に何回かは酷い症状が出て泣かされるのは覚悟している。
 症状が出てからも最近は抗ヒスタミン剤系で即効性のある薬が売っているのだが、残念ながら緑内障持ちには眼圧上げるらしいその手の薬は使えないので、ひたすら冷却して炎症を抑えるぐらいしか手が無い。今日は午後から緑内障の視野検査の予定なので、先生に相談して緑内障でも使える花粉症対策の点眼薬無いか相談してみようと思う。
 

 昨夜のシーバスは、前の日ダイキリさんが爆釣していたので、釣れる気満々で出撃したのだが、これが1日違うとがらっと変わるなんてのが当たり前の自然相手の遊びである釣りの難しさで、セイゴ1匹と大苦戦だった。

 昔、同居人の叔父さん従兄弟たちと船を仕立てたときに船上で叔父さんが「船頭さんにいつも釣れたら教えてけろと言ってあんダ」と言ったのに対して従兄弟が「釣れたって聞いてから行っても一番早くても次の日だっちゃ、それでは遅いから釣れたといってるその時に船に乗ってるようにしないとダメなのっサ」と言ってて、そのとおりだよなと思ったのを思い出して、昨夜帰り道受け売りでそんな話をしたりした。

 坊主覚悟でまだ釣れ始めたという情報も無いぐらいからスタートして、シーズン中はなるべく時間を作って釣り場に出る。いろんな情報、過去データも釣友の報告も参考にしてよりよい選択をと悩みながら試行錯誤する。
 そうやって釣るしか結局魚を釣る方法はないような気がする。そういう釣りは今割とちゃんと出来ているように思う。
 そんな中で爆釣の日もあればそうじゃない日もある。当たり前である。
 読み切れなくて難しいからこその面白さがあると思うし、食らったスカの数で魚を釣ってきた釣り人としての矜持もあるので、苦戦あってこその釣りの楽しさを、春の釣りを堪能していると強がっておきたい。
 まあ、2月に魚の顔見ておいて苦戦と言うようになるなんて、5年前の自分に聞かせたら驚くぐらいの進歩だろうとも冷静に考えると思ったりもする。

 今宵は釣るや釣らざるや?

2016年2月21日日曜日

ボンバボンバボンバボンバー!!!!

 またかよ!というぐらいのしつこさで、ロングAネタでお送りします。ルアー図鑑うすしお味第29弾。

 ロングAのボディーのプラスチック素材には、ソルトウォーターグレードのポリカーボネイトを除いても2種類あって、反射版カラーに使われているような透明なものと、ゴールドとかシルバーとかのクロームメッキ系カラーに使われているという白いボーン素材というのがあるということぐらいは知っていた。ボーン素材、特別な素材でもなんでもなくプラドコ製プラグの非透明カラーにはふつうに使われている。良くぶつけて割っているザラパピーにも使われてた。

 ロングAの場合、ボーン素材の方が軽くて高浮力のボディーを作れるので、竿立て気味にして水面に引き波がウネウネするぐらいで引いてくるウェイキングというテクニックに向いているとかなんとか。
 調べてみると、軽量化するために塗装を剥いでボーン素材むき出しにするチューンをアメリカのバスプロがやっていて、はじめからそういうむき出しのボーン素材カラーのものもこんな感じで今では売っている。


 オーストラリアの釣り人もボーン素材の方のロングAが音やら何やらが気に入っているので、クローム金黒ばっかり売ってるというのもどっかで目にしたことがある。その割にはバラボーマーは透明素材だが。
 まあ、浮力だのなんだのはフックをシングルに替えれば劇的に得られてしまったりするのであんまり気にしてなかった。ラトルの音の違いも「へー」って感じで特に興味なし。



 というわけで、取り立ててボーン素材に興味はなかったんだけど、小塚拓也さんの「怪物狩り」を読んでたら、ボーン素材のロングAは塗装が剥げ剥げになるほど釣れる。理由は「白はタンパク質の色」という推論で、はげた部分が白いのは傷跡っぽくて良いんじゃないかというようなことが書いてあった。
 この感覚はよくわかる。実際、ボロい白地がでたボーン素材のサバカラーロングAを中古屋でみたときに「これボロッちい魚っぽくて逆に良いやん!」と私も思って買ったことがある。あと、ラパラのホイルフィニッシュのカラーは塩水で使うと腐食して一部剥げたような見た目になるのだが、これもなんか水性菌に侵されたボラのような模様で逆に釣れそうに思う。
 これが透明なプラ素材だと、剥げたら「塗り直さんとあかんナ」という感じで単にボロッちいだけに見えるから不思議。

 ということで、アクションだとか音だとかは興味なかったけど、ボロくなればなるほど威力が増す、育てるルアーとしてのボーン素材のロングAに俄然興味がわいた。じゃあ剥げた部分は白く塗れよという身も蓋もないツッコミはこの際無視しておく。
 ロングAはストック大量にあるので、それなりにボーン素材モノもあるだろうと思ったら甘かった。好みが反射版入りなので意外に少なく、さっきのボロサバ16Aの他には金黒17Aが1本あるきりだった。
 仕方ないので、普段はポリカーボネイト製のをメインで使うので、いつ使うんねンという疑問はあるが、まあそのうち使う機会もあるだろうといくつか買ってみた。
 バスに良く使う15Aまでは、これからもポリカーボネイト製じゃない方をむしろメインに作っていくような気配で、噂のボーン素材カラー含め通販で簡単に手にはいったが、16A以上については、もうソルトウォーターグレードでポリカーボネイト製のしか作らないのかもしれない感じで、売れ残ってた系の新品パールレッドヘッド×2、中古でクローム金黒とパール虎ジマ系×2ぐらいをなんとか手に入れた。
 それほど出番が多いわけではないので、あとは中古オークションでもチェックしてもう少し確保すればいいかという感じでとりあえずの物欲はおさまってくれた。
 ちなみにボーン素材かそうでないかは、リップにまで塗装がしてあればボーン素材という見分け方(ポリカーボネイト製のソルトウォーターグレード以外)。クロームメッキ系やギラギラGフィニッシュ系に多いようだが、Gフィニッシュだけどリップ透明でボーン素材じゃないというのもあるので、ナニを基準に素材が分けられているのかは謎である。
 
 なかなかに、良く知ってるつもりのロングAにもまだまだ勉強するべきことがあったりする。
 ウェイキングとか意識してやったことはないけど(でもまあ、カタカナ英語の名前で紹介される前からシーバスマンなら自然にやってたよね)、ボーンカラーも手に入れたし、今年はいっちょ試してみるかと早速実戦投入。





 ホントは、ボーン素材がどうこうとか、魚の釣れるところに行って魚の食ってくる範囲にルアーを通してやることの重要性に比べれば、そんなに重要じゃないってことは知っている。でも、楽しんで釣るにはそういう「遊び」の部分は、自分の感性に引っかかってきたのなら、面白がってしまうに越したことはないと思うのである。

2016年2月13日土曜日

未来って今さッ!

 昨日の「重力波初観測」のニュースも、いよいよ二瓶先生のSFマンガの「重力子放射線射出装置」とかの実現も遠くないのかと、わけわからんなりに興奮させられたが、今日の英国高級紙「インディペンデント」が紙版を廃止してデジタル版のみに移行というニュースには新聞という一般相対性理論よりはずいぶん身近な事柄についての話でもあり大いにビックリした。

 ビックリしたけど、つい先日もたまたまパソコン買い換えの時期が重なったケン一と電話したときに、マ○クロソフト様の悪口で盛り上がりつつも、デジタル化の流れの中で紙の新聞ってもう消える運命やナとか話していたので予想はしていた。でも現実に起こるとそれでも新聞を毎朝読むというのが一般家庭の朝の普通の光景だった昭和の男としては衝撃を受けた。

 ケン一も指摘していたが、口コミを除いた情報源として、今時一番早いのはネットで次にテレビ、新聞のニュースはいつも「昨日のニュース」に成り下がっている。
 でも、情報源としての価値というなら既にテレビの時代から薄れていて、開高先生のエッセイ読みなおしてたら、そういう状況で新聞を読む価値は漫画とコラムにどれだけ独自性があるかにつきると書いていた。
 あの手の4コマ漫画で最近面白いと思ったのは、バイオロギング学会の会報の「秘密探偵ヨシキリオ」ぐらいだな。面白い漫画も載ってないから新聞読んでねえってことか。しりあがり寿先生の4コマはちょっと読みたいけど、そのために朝日の夕刊とらんよね。

 新聞、正直5年は読んだ記憶が無い。世間一般のニュースには興味がない方だし、ネットニュースで項目だけ読んで「今こんなことが問題になってるんだな」と思うぐらい。
 科学生物関係のニュースはそういうの得意なサイトをチェックしている。「カラパイア」というサイトが英語記事の生物ネタとか翻訳して紹介してくれていて記事のチョイスのセンスも好みなので良く暇つぶしに見てる。後たまに新書とかは読む。

 100年前の天才が紙と鉛筆で作り上げた相対性理論は正しいらしいことが、莫大な予算を突っ込んだ実験施設で既に証明されつつあり、GPSなんて一般相対性理論無しでは運用できないような技術も一般化している。
 ニュースはデジタルでポケットの端末にまで速報され、北朝鮮が衛星軌道にモノぶち込めるぐらいのロケットだかミサイルだかを開発している。
 ものすごく未来に我々は来たとやっぱり思わずにいられない。

 その未来は、ロボットが人間の代わりに働いてくれるバラ色のものではなく、便利な機械に人間がこき使われているようなディストピア的な要素も色濃い。
 コピー機なんか無かった時代には、会議のたびに森が減るかというほどの資料など作らずすましていたはずだ。パワポなんかあるから「一目で分かりやすい資料を」とか、どだい無理な要求にもなんか応えた感じのブツをでっち上げねばならない。

 先日の、ケン一との会話でも、新しいパソコン導入についてまわる面倒くささに、いい加減うんざりして頭にきて、二人して情報関連産業に殴り込みをかけようかという話にまでなった。
 その時の秘密のビジネスアイデアをここに公開しておく。我々の持つ資本、人脈、技術力では実現不可能だが、誰か志を継いでくれるのならうれしい。

 ウインドウズには企業向け一括購入を対象としたウインドウズ「プロ」という商品がある。ならば、我々情報機器関連にうとい、買い換えの時のメールの設定やらで立ち往生してしまうようなオッサン達にはウインドウズ「アマ」こそが必要とされているのではないだろうか。
 ウインドウズ「アマ」のスペックは基本ウインドウズ95ぐらいの簡単な機能で余計な機能は一切廃止。ネット閲覧できてメールが使えて、ワープロ、表計算、写真や映像編集などのソフトが使える。それ以上何がいるというのか?
 単純にした分、設定も簡単、イラン機能が無いのでその分セキュリティーのパッチ作業とかも減少、そして説明文は漢字多用で日本語の出来る翻訳者に書かせる。
 商品名も「素人の窓」あたりで良いかもしれない。
 そして大事なのは、この企画をマ○クロソフトジャパン様に持って行くときに、値段設定を普通のウインドウズ10より割高に設定することである。
 流石に自社製品を否定しそのシェアを食いそうな企画は許容しがたいだろうが、「でもお高くしてますから御社の既存製品の足は引っ張りませんよ」とかなんとかだまくらかす。
 
 オレなら絶対価格一割増しで低機能でも「素人の窓」を買う。絶対買う。

2016年2月7日日曜日

中南米あたり

 アメリカンなルアーメーカーを吸収合併したプラドコがメキシコやエルサルバドルに工場を持っていたので、中米製のルアーには結構お世話になっている。


 そんな中、バグリーが新体制になってドミニカ共和国でルアーを作り始めたというのを目にして、ちょっと興味が出て探してみたところ、非常に塗装もきれいで見目麗しかったのでバグリーを代表するクランクベイトであるバルサB3とB2を思わず買ってしまった。
 バグリーといえば、バルサ製できれいな塗装が売りだったが、一時期作りが雑になって特にホイルフィニッシュもので顕著で、ホイルがシワシワになってたりしたのだが、今のドミニカ製バグリーは見た感じ80年代当時で2千円ぐらいしていた高級ルアーだった頃の雰囲気を彷彿とさせる良いできである。バルサBも昔は高級ルアーだったが、昔から値段変わってないので産地も考えるとB級っぽくなってきた。


 ちなみに、雑な時代のはこんな感じである。スピナーテールバンゴー。ホイルの処理も今一だったが正面から見たこのゆがみ方をみて、バグリーでこれは無いだろうと思ったものである。福笑いかと。中古屋で見つけて逆にここまで不細工だと買わずにおれまいと購入したもの。これはB級以下でしょう。

 ついでに左は80年代のキラーB2、この美しい塗装が我々オッサン世代のバグリーのイメージである。

 ドミニカ共和国なんてのは、メジャーリ-ガーの生産地ぐらいの認識しか無かったが、ルアーの生産地としてもなかなかにやる感じである。




 「ブラ汁ってのはどんな汁?何べいでも飲める汁」ってな小ネタを挟みつつ、南米はブラジル産ルアーもついでに紹介しちゃう。
 KVルアー製ドクタースポック。
 ブラジルを代表するルアーメーカーらしく、その代表作ドクタースポックはアマゾン釣行レポートではよく出てくる名前だ。

 日本でも通販とかで取り扱っている釣具屋はあるので入手はそれほど難しくなく、思わずポチってしまった。
 安っぽいスーパースプークという見た目のルアーで、ボディーに大きめのラトルボールが2個ぐらい入っている感じで振るとカショーン、カショーンと響く感じのラトル音。安っぽい軽さが生むアクションと派手なラトル音がアマゾンのピーコックバスとかにはよく効くらしい。アマゾンいくならトップはこの手のペンシルと、アマゾンリッパー的な大型スイッシャーを持ってけとされている。
 結局流れたけど、アマゾン釣行の企画を年末年始にちょっと検討していて、その時に気分が盛り上がって買ってしまったブツである。

 中南米産ルアーなんていう地球の裏側から来たルアーも手に入るグローバルスタンダードな時代だったりするが、ブラジルルアーはブラジル人が現地で釣りするために作っているので自然な感じがするにしても、ドミニカとかのルアー作ってる工場の人たちって下手するとバルサBで釣るべきブラックバスなんて魚も知らず、「こんな変なおもちゃで魚を釣るなんてアメリカ人は何を考えてるかよく分からんニカ」とか思っているのかもしれない。ましてや、そのルアーが遠く東洋の釣り人にまで供給されているとはおそらく想像もしていないだろうなと思うのである。思えば遠くから来たもんだ。

 ということで、ルアー図鑑うすしお味28弾は海を越えてはるか中南米産のルアーでした。