2024年7月20日土曜日

(株)日本国

 ”選挙で世の中良くなるわけがない”という論より証拠な都知事選でございましたね。

 ネットの賢者が”便利な生活と豊富な娯楽を享受する東京都民が4年に一度受けなければならない罰ゲーム”と称してて腹抱えて笑うと共に心底感心した。

 まあ、日本の都の最高責任者を決める選挙に、なんでこんなしょうもない候補者しかでてこんかねっていう、もうちょっとマシな人ぐらいおるやろ?選びたくもないような候補者ズラズラ数だけ並べられても困るよね、って思うけど、海の向こうのバイデンVSトランプとかみても、もう選挙っていう制度の構造的欠陥というか永らく政党政治やっきた澱がとごって腐ってるというか、どこでも一緒のようでございます。欧州も欧州で極右極左いりまじりの混迷状態のようで、これが本場の多様性ってやつかと鼻で笑うよね。

 選挙なんてやってたら、ようするに自分たちの利益代表者を議員としておくりこまにゃならんわけで、そうなると組織票がモノを言う世界で、組織として力を持ってる経済力を持ってる団体の利益を優先する選挙結果にしかならない。で、その組織に所属する人間が幸せになればそれはそれで少数派切り捨ての問題はあるにしても、多数の幸せは確保されて最低限の選挙の役目は果たされる。しかし力ある組織っていうのはワシも大きな組織で働いてたから分かるけど、組織防衛、組織としての力の確保に相応以上に力をいれないと、他の組織に競り負ける。だから組織というシステムの勝利がその構成員の勝利や幸せを必ずしも意味しない。組織の構成員が一所懸命になって組織システムに奉仕しているという本末転倒が生じるのが必然。だから米国は世界最高の経済力、軍事力を誇るけど国民は酷い格差にあえぎ貧困層はちょっと想像を絶する不幸せな状況にあるように見受けられる。でも冷静に俯瞰すれば米国という組織システムとしては理(利か?)にかなっていて、貧困層の安い労働力を使ってモノ造ったり各種サービス提供させたりすれば、国としては富むし対外的な強さにはなる。今の選挙制度を喜んでるのはそういう仕組みで旨い汁吸える特権階級でっせ。そんなクソみたいな制度などに参加せずに、機能してないことが明白になるまで投票率下げて選挙制度やめさせようってのがワシの主張。選挙はクソ!

 で、そういう組織システムが利する選挙制度を民主主義の基本だと信じてるマヌケな思考のもう一方で、グローバルスタンダードな我々自称民主主義国家においては、昨今”多様性”と言っておけば他人を攻撃しても赦される風潮に代表されるように、個人の権利だの自由だのが異様に尊重されて、それに反すると袋だたきにあいかねない。選挙みたいなアホな組織優先の制度を金科玉条のように崇めておきながら、個人の尊重とか片腹痛い。そんなチグハグなことやってたら空中分解するに決まってるだろ?端的な例を出すなら、そりゃ個人としては女性も社会進出してやりたいようにやった方が良いに決まってる。でも、それをやれば間違いなく少子化は免れなくて、人口減少して国とか社会としては衰退していく。ワシャそれでも個人の幸せは求めても良いと思ってるし、ワシ自身の幸せを追い求めている。でもそれは一方で社会への貢献を多少なりともサボる行為でツケは自分にも返ってくるってのは覚悟しておかなければならないように思う。日本の少子化はいまさら避けようがないどころか、過去に遡っても、個人の自由を守る限り避けようがなかったんだと思っている。

 グローバルスタンダード型の民主主義国家は皆が幸せになれるシステムではない。っていうと北欧かぶれが、北欧の幸福度の高さを崇め奉ってシュバって来そうだけど、北欧といわれるような国々が個人の幸福を大事にしていて国民の満足度が高いっていうのは確かにあるんだろう。今のところはな。でも、結局そうすると少子化からは逃れられなくて、ご多分に漏れず労働力確保のため移民政策に舵を切らざるを得なくなり「国民って何だろう?」って状況に遅かれ早かれ陥る。もうその傾向はアリアリと見えている。北欧諸国に限らず移民を積極的に受け入れた国がイスラム化していくのは当然のような気がする。

 イスラム系の国家も今時は春が来たのかなんなのか、民主化進みつつあるのかもしれないけど、それでも部族の長が治める中央集権的な組織の色合いはまだ強く、文化的にも女性の社会進出は「人前にでるな!顔を覆え!!」ってぐらい妨げられていると見える。そうなると、女性は役割として子育てに専念せざるを得ず”少子化対策”って要因では圧倒的に有利。さらに言うなら一夫多妻制もあるからな。結局、国とか社会とかが勝つための力を得るには、個人の幸せを削ってそっちのために使った方が強いのである。国や社会の発展・勝利と個人の幸福・利益とは究極的には両立しない。でも、良い塩梅のバランスのとれた落としどころや、もっと効率的でマシな方法ならあるハズである。

 ってなことを書くと、ならその方法を言ってみろって話になる。批判だけならアホでもできる。対案も無しに現状を批判するなというのはごもっともである。なら書いてみようか。

 ヒントはだいぶ大昔(テレビ見てたってことから実家に居た高校生時代ぐらいか?)にビートたけし氏が言ってた案で、たけし氏も選挙は大っ嫌いみたいで、「税金の使い道決める奴らを選ぶのに、オイラみたいな超高額納税者とそこらの年金ジジイの一票が同じってバカなこと言ってるんじゃないヨ!納税額に比例した投票権があるのが筋だろ!バカヤロウ」とか言ってて、周りの人はヤレヤレまたたけしさんは過激なことを的な感じでまともに相手してなかったけど、確かに自分の年金の取り分と医療費控除額ぐらいしか興味の無い未来もへったくれもないジジイに選挙権なんぞいらんってジジイなワシ自身思うぐらいで、金出したパトロンのいうこと聞けよってのもしごくまともな意見だと感心した。

 ただ、そういうことをいうと老人を始め低額納税者の意見をないがしろにするのかっていう人権人権小うるせぇ声の大きい奴らが湧いて出るだろうし、出る杭を打って足を引っ張るしか能のない輩が「特権階級を優遇するなんてけしからん」とか言い出して議題にものらんだろうことは明白。前者はともかく後者はじゃあオマエも文句言ってないで一所懸命働いて高額納税者になりゃ良いじゃん?士農工商な江戸時代じゃないんだから職業選択の自由~アハハーンってなもんで起業でも出世でも何でもすりゃ良いじゃん。高額納税者の全てが資産家のご子息ってわけじゃないだろって話だけど、努力とかしたことないヤツに限って他人は努力もせずにいい目を見てると信じたがる。そう思うのは自由だけどバカは黙っとけ。

 っていうことで、もうちょっと議題くらいにはなる程度の方法をと考えた。まあ前例の無いことを言い出すと聞いてもらえないのが世の常なので、組織運営の形としてはバリバリに前例があって、世界的にも標準的な方法ですらある。なぜその方式が国家という組織では選択されないのか?ワシが知らんだけで似たような方式とってる国があったりするのか?まあ、とりあえず知らんけど発表します。ジャカジャン。

 まあタイトルでネタバレしてるけど株式会社方式、っていうか会社じゃないので”株式国家方式”とでも名付けりゃいいのか。こんなもん過去に思いついた人間が居ないはずがないのにそうなってないってのはなんか重大な見落としがあるのかもだけど、世界中の会社組織で、社長を取締役員を社員平等な選挙権をもってして選挙で決めましょうなんてバカな会社はない。そんなもんあったら給料無駄に上げて労働条件過剰に良くして、結果生産性が下がり提供サービスの値段が上がり競合他社に負けて会社潰れるってのが目に見えている。探せばどっかにあるかもしれんけどワシャ聞いたことがない。一方で、歴史的には、大きな組織に必要な資金を出資者募って集めて株主になってもらいましょう、株主は出資金に応じて株主総会で役員人事とか含め口出しできます、儲けたら配当金もらえます、っていう株式会社という方法が生み出され(株式会社と保険制度が大航海時代に生まれた双子の仕組みらしい)、小っこいところで株式会社じゃない個人経営とか大っきい株式会社でも大株主が居て一族経営とかはあるにしても、株式会社という金は出して口も出す、でも運営はその筋の専門家に任せるっていうシステムが生み出されて生き残ってきた。

 ならなんで、同じ大きな組織運営である国家運営にその方法をとらないの?って単純な話。金を集めてサービスを提供する、基本その道の専門家に資金運用はじめやり方は任せるけど、出した金に応じて口は出せる。国債が出資者をあつめてなんかするって点では似てるけど株主総会的なモノが抜けている。細かい制度の組み方は色々あるだろうけど、独占的に利益誘導できないように上限儲けるとか、低額出資(納税?)者にある程度ゲタ履かせるとか、ナンボでも微調整は効く。そもそも小口の出資者は数が多いのでまとまればそれなりに自分たちの意見を通せる。変な利益誘導してるヤツが居たら株主総会で暴れまくればいい。金も出さんやつは文句を言うなはしごく真っ当。株主総会的なモノにもうちょっと決定権とか権限持たせるのが良いのかも。どうでっしゃろ?少なくとも会社という組織で永い運用の歴史と実績があるので、誰でも一人一票の選挙を前提とした議会制民主主義の国に国家として競り負ける気がしないんだけど。なんか反対する意見のある人は対案を示してアラ探ししてくれると、さらに細かく詰められて個人的には面白いので歓迎します。でも、気に入らないってだけで誹謗中傷はやめてね。じゃまくさいだけで何の生産性もないからね。

 ただ、株式国家方式で利を得るのは根本的には国家という組織であって、じゃあ国家として経済的に成功したら、国民が幸せになれるか?っていうと株式会社でも基本は経済的に利を得て儲かってる会社はお賃金も良くって福利厚生もバッチリってのが多いから期待値は上がる気がするけど、株式会社で儲かってても中には真っ黒なところもあるので、そこは必ずしも一致しないとは想定される。組織の成功と個人の幸せはまたちょっと別の問題ってのは前述もしたとおり。

 結局のところ、個人の幸せは個人で掴めってのが、紛争とかで住むところを追い出されて難民キャンプで明日をも知れぬ暮らしをしてるとかの特殊な例外を除いて基本じゃないだろうか。国やら社会やらをはじめ、他人の施しをアテにして幸せにしてもらうのを口開けて待ってるぐらいなら、自力で根性出して今ある制度なり社会状況なりを使って幸せになった方が早いし正しいと思うよ。と、紀伊半島の港町でお金はたいしてかけてないけど魚釣ってネコと幸せに暮らしてるワシャ思うのじゃ。

2 件のコメント:

  1. あなたの野蛮で粗暴で低俗な人ならざるイカれた猿のような生き物の攻撃的な投稿、それを世に投げかけてること自体に生産性は欠片もないし、あなたの切り口ではどこをどう切っても世の中は悪化するだけだ。あなたの存在は人をムカつかせてるだけ。あなたは環境に悪影響を与えてるだけの存在に過ぎないが、それはあなたが心のどこかでそうと気付いているとおりだし、しかしあなたはそれを平気だと思っているからムナシイ。私はあなたの相手はしませんよ。

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    1.  笑えますね。「私はあなたの相手はしませんよ。」と書いてるのに書き込んで相手してしまってるじゃないですか?
       その程度の揚げ足とられる自己矛盾さえ気がつかないような思考能力で考えた人と意見が全面的に違うことにとても満足しています。
       さらにこれにムキになって書き込みして”相手してくる”ようならさらに笑ってあげられるので、生産性は全くないけど面白いので歓迎します。どうぞご自由に。

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