2024年10月26日土曜日

蔵に転がってたデカミノー

 30センチほどもあるキチガイじみた大きさのクリークチャブ「ジョインテッドパイキー」は、ロシアにタイメンでも釣りに行くなら必要だよなと買ってあった。

 ミローのトローリング用ミノー「108MR」「107MR」はなぜかネットフリマで見つけたときにマウスが滑った。

 グデブロッド「スーパーマーベリック」においては、どこでどうやって入手したのか記憶にございません。

 というわけで、ルアー図鑑うすしお味第72弾はなぜか蔵に転がってたデカアメミノーでいってみましょう。

 クリークチャブっていったら、なんといっても世界記録を釣ったとされてたりされてなかったりする「ウイグルフィッシュ」が有名かもだけど、我が家の蔵にはそんな高価な代物は転がってない。でも「パイキー」は結構転がってて古いジャンクの再塗装とかも過去にやっている。で、写真一番上のデカブツなんだけど30センチくらいはあって、いにしえの時代にトローリング用かなんかで存在したらしい大きさのを2000年代ぐらいに復刻したもので、お尻の針金の玉で処理してる感じとか、そのころに流行ったでっかいヘドンの「マグナムザラスプーク」とかと同じ工場で作られたんじゃないかと思う。ちなみに世界の工場中国製。とにかくデカいしリグは海で使っても問題ない貫通ワイヤー方式で丈夫だしで、ジョイントじゃない小さい方(いうても20センチぐらいあるがな)とともに、2mの巨大タイメンを狙うならこのボリューム感が必要だろう!と息巻いてロシア釣行の予定もないのにガサゴソと買ってしまった代物である。7インチ17.5センチ級のミノーは今後海水温上昇に伴う”紀伊半島南の海化”に伴い出番あると期待しているけど、さすがに30センチもあるようなミノーに今後出番あるんだろうかは疑わしい。ちなみにこのデカパイキーは国内に正規では入ってきていないのでレアものといえばレアもので、いくつかまとめ買いしてるし、お好きな人に高値で売れないかとか考えるけど、クリチャブものは国内では不当に人気ないし売れんのだろうな。マグナムザラスプークとか一時価格暴騰してて、そっちをなぜまとめ買いしておかなかったのか悔しくてならんかった。1個買ったけど使って目玉剥げてしまってて自分で使うしかない。当時はネタ扱いで普通にルアーコーナーで売っててちょっと高いけど話の種にと買いはしたけど、何が値段高くなるかなんてわからんもんである。話ずれたけどCCBC(クリークチャブベイトカンパニー)ものは日本じゃマイナーであんまり馴染みがないかもしれんくて、ワシも初めて手にしたのはシイラに使おうと思って購入した「ストライパーストライク」で釣り場で投げたらブクブク沈むシンキングポッパーで当時は使い方知らんかったので途方に暮れてその後放置したっていうぐらいのモノである。バス用としてはパイキーシリーズの他にダブルスイッシャーの「インジャードミノー」、そのものずばりな名前の「ダーター」、ポッパーの「プランカー」あたりが国内には入ってきてたようだ。個人的にはリップが掻いた水が背中の穴からクジラの潮吹きみたいに吹き出るらしい「ジガー」が面白いと思ったけど、コレクターズアイテムで手が出るような金額ではないので入手は断念している。樹脂で勝手に復刻した代物があるようだけど権利関係でどっかともめたようで、そういう品はちょっと買うのがためらわれる。という感じでよほどのマニアでないと日本じゃあんまり話題にもならないけど、パイキーは良いミノーだと思っちょります。デカブツはさすがにノタノタと鈍重な動きにしかならんのは想像どおりで求めているモノがデカさのアピール力なのでまあ良いんだけど、普通の大きさのはグワングワンに振り幅の大きいロール少なめの横振りで他にあんまり類を見ない感じ。アピール力すごくある。タイガーのロールを無くしてその分横に振らせたような感じ。ここのルアーはラージマウスバスを始め記録ハンターで、パイキーもパイクの世界記録出してたし、ストライパーストライキングもストライパーの世界記録出してたはず。日本じゃマイナーだけど本国アメリカでは深い沼に沈むマニア多数の超人気ルアーである。円も安いし海外に売れんかな?とかやくたいもないことも考えてしまう。まあ面白いブツなので蔵に転がしておけば良いか。

 ミローもまた、国内じゃややマイナー味の染みた渋いメーカーで、その昔は社名も「L&S」って名で、日本で唯一人気と言って良いダブルスイッシャーの「サーフェススピナー」も「ダブルスキャット」の名前で出てました(源氏名は「5M」「コーリングアップ」「Aプロップ」とか変遷あり)。あとは「ジョイントポッパー」とか「トップドック」「トリプルアクション」なんかも水面系のバスマンなら馴染みあるかも。でも、ここの得意は本来塩水系で、地元フロリダではターポンなんかをスローシンキングのバイブレーションプラグ「TT」シリーズとかでやっつけてるし、今時だと水中ドックウォークさせて使う”トィッチングベイト”的なシンキングペンシル?も得意としている。で、写真左上の「108MR」「107MR」は見たまんまCDマグみたいなトローリング用ミノーで7インチ級。両者で何が違うのかというとリップの大きさがちょっと違う。 

 ここのルアーはこういう細かい違いのが多くて、極端な例になると体側の黒点のあるなしぐらいしかどうにも違いが分からんのが別の名前になってたりする。で、まともな名前が愛称的についてるのもあるけど、基本は数字とアルファベットの機械的な略称で名付けられていて独特。ミノー自体はキャスティング用の「スイマー」とか「バスマスター」とか投げて釣る用の大きさのも作られているけど、独特なのは命名方法だけでなく、以前も書いたけど樹脂本体の内側に金属膜が配置されていて、樹脂越しにヌメッと良い感じに輝きを放つのである。バイブレーションプラグはそれなりに買って東京湾とかで投げたけどイマイチ成績振るわず。今後はデカミノーとついでにデカいペンシル「101MR」で青物釣ってみたいと思ってる。青物狙いは魚回ってくるかどうかの一ッ発勝負なので、投げ続けるためにこういう”楽しめる”ルアーの存在は意外に重要だと思っている。

 で、お次のグデブロッドも樹脂本体の内側に金属膜が配置されているのが特徴で、経典で則さんたちが紹介していた「マーベリック」「トラブルメーカー」は特に有名。ほかにも水面系なら「ブラバーマウス」「シナースピナー」なんかもあるし、古くは我が国第一次ルアーブームの頃、銀山湖なんかで開高先生も使ってた「バンプNグラインド」なんてのもある。あるけど、ロッドビルディングをたしなむ人間ならグデブロッドといったら、ガイドを巻き留めるためのラッピングスレッドの最大手で昔はどこの竿メーカーも使ってて趣味で巻く人も皆お世話になっていた。「あそこの竿には●△番」とか色指定が決まってて良かったんだけど、グデブロッドがスレッド作らなくなるというのを聞いたときには、そのあたりがわからんようになる云々以前に、どっか他にスレッド作ってるメーカーなんてあるのか?と界隈ザワついたものである。まあなんとかなってるんだけどワシャそれを機にラッピングスレッドは漢らしい太さもそろってる「イカリ印」の補修糸を愛用している(「漢らしい太さ」とか書くと今時、性差別とセクハラとで小突き回されるかもしれんが俺は好きに書くぜ)。

 でもって、スーパーマーベリック。たぶんどっか中古屋で見つけて、カラーが特徴だと書いた内側金属膜ではなくて、コットンコーデル社のルアーみたいな”練り”系の樹脂でできてて、大きさもふざけているし、マーベリックの形だけまねたパチモンだろうなと思いつつも面白がって確保したんだと思うけど、後にネットでこのルアーの記事を見つけて、ちゃんとした本家の製品だったと知って驚いたものである。見るからに浮力強くて暴れそうで期待しちゃうんだけど、1個しか持ってないしわりとレアキャラらしいので補充もできそうにないので、実戦投入なしで観賞用だな。グデブロッドの最大ミノーはこいつで間違いないと思うんだけど、グデブロッドのミノー?としてはトラブルメーカーに金属リップ付けたような「バスピリン」ってマイナーなのがあるので、その巨大版「スーパーバスピリン」とかは、ないよね、まさかね。

 って感じで、デカアメミノーシリーズ的には第3弾いってみました。次あたりから沼にハマりまくってるので引き続きお楽しみに。

2024年10月19日土曜日

米国製ミノープラグって言ったら、まずはこのあたりでしょう

左四天王、右通常?サイズ
 このあたりはルアーマンなら誰でも知ってるだろうし、古くからシーバスやってる爺様たちなら実際に使ってたっていう人もいるかもしれない。

 ワシ的にデカアメミノー四天王を選ぶなら、ボーマー「ロングA17A」17.5cm、、レーベル「ミノー7インチ」17.5cm、コットンコーデル「レッドフィンC10」17.5cm、バグリー「バンゴー7インチ」17.5cm(長さは目安程度で見ておいてください)だろうと思う。まあ、バス釣りでも実績のあるミノーのソルト用、あるいはパイク・マスキー用の大型のモノなので、釣れて当たりまえのラインナップ。

 ワシ的には、デカい餌、たとえばボラとかコノシロとかを食ってるシーバス用にというのが念頭にまずあり、次に海外遠征で頼りになるのはこのあたりの”世界基準”のルアー達だろうということで備蓄していたのが大半で、最近の海水温上昇対策の流れて購入していたモノもある。

 デカい餌食ってるシーバスがデカいルアーで釣れるっていうのは楽しみ方として面白いかもだけど、実は14センチとかそこまで大きくないミノーでも食ってくることが多い、とか身も蓋もない事実はあるけれど、いずれにせよ、デカいミノーをということを考えたときに頼りになるのは、北欧系のラパラマグナムとかもあるけど、アメルアならこの辺だろうと思っている。レーベル、バンゴーはカタログ落ちでやや入手難だけど、レッドフィンC10は最近再生産もされ、歴史あるルアーで製造されていた期間も長いので中古の弾数的にはそれなりにあるので、今でも入手は十分可能だろう。いわんやおや、現役モデルのロングA17Aをや、って感じでロングAの7インチ(約17.5センチ)サイズは、今でも現役で世界中で投げられている、このクラスのミノーの世界的標準機だろうと思う。

 ボーマーというメーカーは今はプラドコ傘下の「ボーマー」と「ソルトウォーターグレードボーマー」の2ブランドになっているけど、古くは爆弾形の金属リップのディープダイバーで身を起こし、フレッド・ヤング氏が「ビックO」で火を付けたアルファベット戦争に参戦し数々の記録を打ち立ててその地位を確固とした名作クランクベイト「モデルA」と、その派生だと思う「ロングA」シリーズで確固たる地位を築いた。ロングAはツーテンの虎ファンさんいわく「ロングAは細長めのクランクベイトや」というのが的を射ていた表現だと思う。太めでキビキビよく暴れてよく釣れるジャークベイトとして米国ではスミスウィック「ログ」派と2分する人気を誇るミノーとなった。ミノーだったりライブリーだったり、クランクベイトだったりジャークベイトだったりという呼び名は、使い方によるというか好みによる整理の仕方でしかなく、雑にミノーと捉えておけば良いんだろうと思っているけど、ロングAはライブリーとして水面ちょんちょんで魚を誘うこともできれば、竿でビュッとメリハリ付けてやればジャークもこなし、グリグリ早めのストップ&ゴーとかでブリブリとしてメリハリのある動きの強さで食わせるならラトル音響かせてクランクの仕事もこなし、ただ巻きでよたよたとシーバスミノーとして使ってももちろん問題ない。いろんな使い方に対応できる千両役者で、13A、14A、15A、16A、17Aというサイズ展開や、シンキングやディープダイビングタイプといった派生タイプの多さからも、いかに評価を受け愛されてきたか分かるというモノ。

 その他にボーマールアーといいえば、最近小さめの「モデルA」、「ファットA」を使い始めているけど、意外に付き合いがなかった。シーバスの”バカ貝パターン”に効くだろ?って小判形のメタルジグ「スラブスプーン」は東京湾とかでずいぶん気合い入れて投げたけど成果なく、中坊の頃に入手した「ジャークベイト」はジャークして水中ドックウォークさせるためのルアーとは思いもよらず、使い方分からず蔵で死蔵、リップシャッドは箱入りで所有してたけど使う前に小遣い稼ぎに売ってしまった。ロングA除くと、魚釣ってるのは「スピードシャッド」ぐらいで、これは高校生の頃40UPのバスとか釣ったので思い出深い。他にも「ボーマーポパー」とか「ウォータードグ」とか、ぱちモノ続出してたぐらいだから良いルアーなんだろうけど、縁が無かった。

 まあ、ロングAについてはその分お世話になっている。シーバスメインで主に15Aと16Aで、固定重心で動きの良い派手な泳ぎでラトルも入ってるという、活性の高い魚が居れば一ッ発で勝負が決められるアピール力で、なんども良い魚を連れてきてくれた。意外に他のルアーにスレた魚にやけくそでぶち込んだらバコンと食ってきたとかもあって、スレたらルアー小さく大人しくだけが取り得る戦略じゃなく、逆に派手にかき回してアピール力で食わせてしまうというのも時と場合によりあり得るというのを知ったのもロングAでの釣果で、思い入れも深いしなかなかに優秀なミノーだと思って頼りにしている。

 って感じで、ボーマー史上最大ミノーは17Aなのは常識だよねっと思ってたら、ソルトウォーターグレードボーマーブランドから「サーティファイドデプス」というのが出てるようで、こいつの大きい方が8インチで実は四天王が一人17Aはボーマー最大ではなかったと判明。早速入手しようと思ったけど5千円以上もしやがるので新品購入諦めて6インチの中古のが安かったのでそれでお茶を濁しておいた。えらい潜るトローリング用ミノーらしいので根魚用に使えるかも。

 コーデルのレッドフィンは、その昔ジョイントを買ってそのグワングワンの暴れぶりが気に入らずお蔵入りしていたけど、海水温上昇対策で”強い”動きのミノーをとなったときに再評価して弾数そろえたのは以前書いたとおり。コーデルと言えばまずは「ビックO」なんだろうけど、拾ったのをリペイントしたやつで学生時代なんぼか釣った程度であまり思い入れはない。そしてもう1つの大ヒット作がバイブレーションプラグの「スポット」で、このスポットのシンカーの固定がヌルくてズレてカタコト音を立てたのが”ラトル”ルアーの始まりだという説は有名。まあほかのルアーでも同じような現象が起こってたって説も読んだことあるけどな。スポットシリーズは売れたので派生展開しまくりで、各種サイズ違いはもちろん、長細いのやらフローティングやら浮き上がる「トップスポット」、「ジョイントスポット」なんてのもあった。他には購入した水面狂を戸惑わせたシンキングポッパーの「ニアーナッシン」は今なら海で使えそう、水面系ならダブルスイッシャーの「ボウイハウディー(ペンシルも有り)」に「クレイジーシャッド」、けったいな設計の「ウォーキンスティック」、ベビトーのぱくり系の「チョップスティック」あたりがコーデル組の主な構成員だろう。「レッドフィンC10」はサイズが大きくてアピール力が高いのに加えてフックが2つなのもワシ的にはポイント高い。3フッカーは前のフックがライン拾いがちで邪魔くさいし、デカいハリが乗せにくいので、大きいサイズになると2つフックになるのは、ロングAもレッドフィンもレーベルも一緒で、バンゴーだけ3つフックで四天王では少数派になる。

 レーベルミノーってバスルアーとしては地味だし、シーバスミノーとしてもマイナーだしで、四天王のなかでも最弱!って感じでその辺はワシ好みではある。たぶん「ラパラをプラ素材で」っていう設計思想で作られていて、それはかなり成功しているので動きは良いけど飛ばんってのが長所短所でラパラフローティングと一緒だけど、さすがにデカサイズは重量それなりにあるので飛ぶと思う。思うけど弾数揃えにくいのであんま投げる気にはならん。レーベル9センチはバス釣り少年の頃愛用してたので大人になって箱買いしたけど出番なく蔵に備蓄されている。レーベル軍団と言えば、ミノーシリーズ、革命児「サスペンドR」含めたウィーRシリーズ、ナチュラルプリントが当時は最高に”リアル”だった「ベビーブリーム」とかナチュラルシリーズ、モノホンのザリから型どりしたという売り文句のクローフィッシュシリーズあたりがバスマンにはなじみ深いだろうけど、なんと言ってもバスマンなら「ポップR」は外せないだろう。トップ好きならレーベルミノーのリップ無しにオモリ突っ込んだような「ジャンピンミノー」も好きかもしれない。ダイブも得意な縦浮子ペンシル。あと忘れちゃならないのがバッタとか「タドポール」とかのちっちゃい系とキワモノっぽい見た目のわりに超ロングセラーの「バスンフロッグ」あたりか?今では各種ルアーブランドを吸収して巨大グループを形成しているプラドコの大元になった樹脂関連会社の釣り具部門がレーベルだったとかで、ナチュラルプリントやらサスペンドやら新機軸の技術も開発してきた老舗ブランド。そもそもプラ製ミノーの元祖がレーベルミノーだろって話だろうし、実力は間違いないところ。デカいのもそのうち投げてみるか?

 とここまで書いて、レーベル最大のミノーが「レーベルミノー7インチ」ではないことに気がついてしまった。ボーマーに引き続きなんたる失態。そういえばレーベルも海のトローリング用にラパラのCDマグタイプの「ジョーブレイカー」っていうのを出していて、8インチ20センチサイズがあったはずで、最大はそっちだな。まあいいや今更買う気もないやね。ジョーブレイカーそこまで大きくないのは蔵に転がってます。

 バンゴーのデカいのは、ワシがデカいミノー好きなの知ってるツーテンの虎ファンさんが蔵に転がってたからやるよ、とくれた頂きモノでこのサイズは現行ドミニカものは作られてないはずで貴重なモノかなと、バグリーのルアーの美しさといったら、アメルアはもちろん、日本製ルアーでも樹脂性ルアーの成形時のバリが残ってて当たりまえの80年代に、ツルンと継ぎ目やら分からない綺麗な仕上げでカラーバリエーションも豊富で実に眼福なルアー達であった。一時エルサルバドル製だかになったときは、ホイルもしわだらけで目がズレてて福笑い状態のとかが出荷されてて泣けてきたモノだけど、今のドミニカ製バグリーは往年の美しさを取り戻している。好き者はフロリダのウィンターヘブン工場時代のがどうたらこうたらリグが真鍮でどうたらこうたら小うるせぇけど、ドミニカで綺麗なバグリー品質の製品が作られ続けていて、ブランドが存続していることに感謝せねば嘘である。ワシ一票入れる意味で3つほど買ったからな。バグリーのルアーは80年代でも2000円ぐらいしていてバス釣り少年には”高値”の花だったので、潜りもののキラーB2とかは眺めるだけにして、あまり根掛かりの心配しなくて良い「ラットフィンク」がお気に入りだった。っていうぐらいであんまりバグリー製ルアーを実釣で使い込んでこなかったんだけど、シーバスに「バンゴーディープ」、根魚に「ダイビングB3(DB3)」は投入していてボチボチ結果も出ている。中空でカンカラとラトルやハリの音が響く樹脂性ルアーと、中身のみっちり詰まったバルサ含めた木製ルアーでは魚の誘い具合に違いがあるように思っていて、木製ルアーが明らかに効くときや、樹脂性ルアーと変化をつけたい時には有効な札だと思っている。塗装はオモリ埋めた前フックのあたりとか割れてくるし、リップの接着は抜ける、それがなくてもでかい魚にネットの中とかで壊される恐れありとかの脆さはあるけど、それを補う魚を誘う力の強さとルアーとしての魅力がバグリーのルアーにはあるなと最近よく使うようになって改めて感じている。バグリー軍団には数多くの団員がいて、なんと言ってもバルサの浮力を生かしたクランクベイトが得意で、B1~B4の”バルサ”シリーズ、DB3を代表とするダイビングバルサシリーズ、にキラーBシリーズ、ラトル入りのチャッターシリーズ、変わり種のETシリーズやらママキャットシリーズなど各種豊富に取りそろえている。レーベルとは仲が良かったとかなんとかでリアルプリント系も得意で「クレイフィッシュ」や各種北米小魚シリーズもある。水面系も役者揃いで前述のラットフィンク始め「ICU」「スピナーミノー」「ポップンB」「007」「リトルジョン」「ラトリントゥイッチャー」に忘れちゃならない元祖スピンテールミノー「スピナーテールバンゴー」ときたもんだ。あとなにげに日本の会社とのコラボ企画もあって、シマノとか上州屋のルアーも作ってる。バグリー製シマノはえらい値段になってるのがあるけど、上州屋のハリーシリーズとかゴミ捨て価格で笑える。上州屋御用達ブランドのスズミの竿とか愛用してるし気にいっているけど、上州屋ルアーをモノがいいからといって買うかと言われれば、ワシも買わんという不思議な現象。量販店で安くて品質もそこそこ良いモノを提供してきたことはもうちょっと評価してやっても良いのかもだけど、どうにもアレなんだよな。

 ちなみにバグリーの最大ミノー候補として「ダイビンバンゴーB8インチ」というマスキー用らしいゲテモノじみたデカブツがあったんだけど、バンゴーBシリーズはどちらかというとバンゴーミノーというよりキラーBを引き延ばしたクランクみたいな形状なのでバンゴー7インチを最大ミノーということにしておきましたとさ。

 という感じで、今回ルアー図鑑うすしお味第71弾はデカアメミノー四天王とその実家ブランドについてあれこれ書いてみた。四天王は四天王でワシの中では普遍で変更はないけど、歴史あるブランドだとそれ以上のデカミノーも作られていたりして温故知新。

 デカアメミノーネタは今後もボチボチ書くのでお好きな人は引き続きお楽しみに。

2024年10月12日土曜日

Ugly Stikは別腹

  この夏の”デカアメミノー熱波”以来、ルアーばっかり買いあさっていて、リールと竿方面の症状は治まっていたんだけど、また悪い病気が・・・アタイ病気がにくいッ!

 なに2本も買ってるねん?しかも片方グリップにシール貼ってあるってことは新品やろ?また円安の時になに海外通販やってるんや?って話を、れいによって説明させてください。お願いします。

 ワシの蔵にはロッドは林立していて、大概の状況には対応できるだけの備蓄がある。なぜそんなに備蓄しているかといえば、今時の高級な”お竿様”がとんと気にいらないし、今後もワシの気に入るような耐久性に優れた使える竿が作られることは期待できないので、予備竿含めて使える竿で必要になりそうな竿は確保しているのである。おかげで今期”根魚クランク”という新しい試みを始めたときにも、道具はあれこれ比較して試していけるぐらいには備蓄はあった。

 で、そんな「備えよ常に」とボーイスカウト時代から心得ているワシなんだけど、安い出物があったらとりあえず押さえることにしている竿があって、それが”世界一の安竿”シェイクスピアブランドのアグリースティックなのである。なにしろ丈夫でワシ好み。感度?飛距離?軽さ?そんなもんがたいして役に立つかよ、想定もしていないような大物が掛かった時に、とにかく折れずにしのぎきれる丈夫さ、手になじむまでガイドやら取っ替えつつ徹底的に使い込める耐久性、竿先はグデグデのグラスソリッドでもバットはカーボンでパワーがあり一本でこなせる仕事の幅広さがある、釣り場に持ち出して魚を掛けて使い込んでこそ良さが分かるこの一ッ本(現在10本保有してるがな)。世界中で「竿なんぞ折れんで長持ちすりゃ上等」という労働者階級の釣り人達に愛されまくっているロングセラーシリーズ。日本では一部好き者しか評価していないのは、日本の標準的な釣り人が、お部屋で天井に竿先あてて美しいベントカーブとか堪能してるだけの腰抜けどもだからである。アグリースティックのベントカーブはすごいぞ、”しの字”に曲がる様はまさにアグリー(醜い)って感じで美しさにはほど遠いけど、それが好き者にはたまらんのですよ。とりあえず安けりゃ買っといて備蓄してりゃぁそのうち出番も回ってくるし、なんならブランクスだけ利用して切ったり継いだりで欲しい機能の竿に再構築してやるって手もあってその素材としても優良。

 でもって、なに新品臭いやつまで買ってるねんって話だけど、これ新品じゃなくて、この状態で中古釣具屋のネット販売で売られてたんです。しかも、2本とも安い!二千円台で送料入れても5千円ちょい。元値がそもそも安くて50ドル弱だとしても、今日日海外通販で買うと長物の送料なんて恐ろしいことになる。となると、ここであったが百年目でもう買うしかワシに選択肢はのこされていなかった。グリップのビニール剥がしてないぐらいで使用感も少なく程度も良いのになぜにクソ安いのか、それは黄色いお店独特の「店員さんに商品知識がなくて変な値段が付いてることがある」って典型で、アグリースティックのソリッドグラスを見せびらかすためにわざと竿先の方に塗装をしていないのを「トップから#1ガイド下部まで塗装がはがされているためB-です。」と査定していて笑いましたよワシ。そういう仕様だっちゅうの。ありがとうございますって話だけど、よく考えると黄色いお店は買うときもそのB-の査定で買い取ってるんだろうから損はしてなくて、どうも俯瞰してみると、損したのは売った人で得をしたのはワシということのようだ。どこのどなたか存じませんがあざっス。たぶん海外通販で手に入れたは良いけど、重いしダルダルな調子で馴染めんしで早々に手放したことは想像に難くない。だってワシも最初に買ったときそう思ったもん。でも使ってるうちに良さが分かってくるのである。手放してしまった人は実に惜しいことをしたと思う。

 というわけで我が家においでなすったんだけど、これ備蓄用じゃなくて使用を想定してます。当然いま絶賛試行錯誤中の根魚クランク用で、まあ40、50ぐらいまでの根魚なら、ベイトのバスロッドでグリグリとやればどうにかなるような目処が立ち、今使ってるウエダの「Pro4ピッチンスティック7F2」は良いあんばいで、この竿は東北のボート根魚用に買ったんだけど、ウエダが解散した頃にネットオークションに流れてた竿で1万円ぐらいだったので、定価考えると安い値段で確保できて、さすがウエダの竿はお高くとまってやがるけど良い竿だと感心したのでもう一本確保したという竿で、2本持ってるので予備竿には困らないはずなんだけど、東北に行くたびにロッドケース持って移動するのは面倒くさかったので、1本は”釣りの上手い人”のお兄さんの家に置き竿にしてある。ので我が家には今1本しか無い。無いと予備が欲しくなるのが病人の病人たるところで、フェンウィック「ランカーギアX LGX66CM-2」もバスプロショップス「マイクロライトIM6グラファイト ML60MC-4」もあるヤンコビッチって話だけど、もうチョイとパワーのあるのが良いなとウエダを持ち出したわけで、ウエダの予備としてはややパワー不足。ということで急がないけど予備竿は探していたところにタイミング良く(悪く)出て来たのが、黒い方の「アグリースティックGX2 USCA662MH」で、今シーバスで使ってる「アグリースティックエリート」シリーズと同一ブランクスでグリップがEVAでやや安いほうの「GX2」シリーズのミディアムヘビー、ライン指定が15~25LBの6フィート半の2ピース。ウエダよりチョイ短くてパワーがある感じで、純粋な予備竿というよりは若干パワーアップさせた感じになってるけどあんま気にしない。で、もいっちょの白い竿が「アグリースティックキャットフィッシュ」シリーズという、やる気のあるナマズのイラストからしてワシの好みをピンポイントで突いてくる竿で元々欲しかったけど、不要不急だしなと手を出さずに済ませていたのに思わず手が出た。「アグリースティックキャットフィッシュUSCACAT802MH」はライン指定は15~30LBでルアーは3オンスまでいけるとある剛竿、って現物触るとスペックから感じるほどガチムチではなくて、ジジイでも扱えそうな適度なネッチョリ具合が良い感じ。2ozクラスのマグナムディープクランクぶん投げて片膝ついて竿半分ぐらい海中に突っ込んでグリグリと岸壁ニーリングするには良いあんばいかも。こいつは目的考えず買ってしまったけど、期せずしてフェンウィック「ランカーギアプラスLP89CH-2J」の予備竿として機能してくれそう。バットエンドがジンバル対応で十字切ってあるんだけど、キャップなどというこじゃれたモノはつていおらず、十字切ったバットエンド自体が丸っこくゴムっぽい素材でできているという”こんなんでいいだろ”感が素敵。

 で、90年代のFujiのハードガイドが付いてた時代を除いて、アグリースティックの最大の欠点はガイドがショボいということで、すぐに壊れる道具を評価しない米国で売ってるのに、なぜか削れる「アグリータフガイド」がいまだに採用されている。

 モノとしてはどう見てもステンレスにクロームメッキをかけただけって代物である。ただ、ステンレスに硬質クロームメッキって今でもフライロッドのスネークガイドには普通に採用されているし、見た目ほど弱くもないし実用十分な強度は確保できるらしいのである。

 過去にも引用させてもらったけど、Fujiの創業者である大村隆一氏著「ロッドクラフト」の該当箇所を抜粋すると「ハードクロームリング ステンレス製のワイヤーリングはキズが付きやすいため、超硬質のハードククローム(原文まま)をメッキしたものが開発されました。しかし、このハードクロームは生産コストが非常に高いにもかかわらず、見た目には、普通のクロームメッキと全く区別がつかないため、過とう競争による品質の低下が行われ、その性質も普通のクロームメッキと変わらないものとなってしまいました。すなわち、ハードクロームにおいては良質の品質を維持することは不可能に近く、この種のガイドは消滅を余儀なくさせられた訳です。」とあって、大村氏の昔には硬質クロームメッキは難しかったけど、今ではそうでもなくて、実は見た目ショボいアグリータフガイドも実用性充分の品質に仕上がってるのではないか?と思って、現在シーバス用に使ってる「アグリースティックエリートUSESP702M」は購入時にそのままガイド換装なしに使ってみた。現在その竿にはFujiのOリング(酸化アルミ系)とSICリングのガイドが付いている。釣行数回で糸溝ついて削れたやんけ!やはり大村氏のご指摘どおりで、良質の品質を維持することが難しかったようである。ちゃんと品質管理しておけよって話で、技術力的には中国とかの外注先は充分できる能力あるんだろうからなんとかしてくれプリーズ。でも一応今回も現在中古状態で削れていないということに一縷の望みを託して、最初はそのまま使ってみる。SICガイドの”割れ”のように発生した時点でラインがグザグザにされるので即時使用不能になる不具合と違って、糸溝ついて削れていくのは削れ始めたのに気がついてから対処すれば間に合うので、とりあえず様子見である。

 最近、我が国も景気悪くて、お高いガイドの付いた竿は売れんようになってきてっていうか、釣り具自体売れんくなってるんだろうと思うけど、国内ブランドの竿でもSICやトルザイトのリングじゃなくてアルコナイトっていう酸化アルミ系の安いリングのガイドが付いた竿が売られ始めたようで、例によって、ガイドが削れるのを心配せにゃならんほど魚釣らんような人種が「削れる」とか騒いでるけど、Oリングより性能上がってるらしい酸化アルミ系のセラミック素材がそう易々と削れるかよって話で、酸化アルミ系のリングが削れるような過酷な使用条件ならSICも削れるって話で、削れるのがいやならローラーガイドにでもしておけって話。アホクサ。編み糸のPEラインが泥とか砂とかの粒子を拾いやすいので砂浜や濁った水域でPEラインつかうと削れることがあるといわれてて、砂浜で使ってて削れた事例は聞いたことある。けどそんなのは珍しい事例で、ワシ泥っぽいクリークでPEライン使ってライギョ釣りしてたけど、マスキーロッドに付いてた酸化アルミ系のハードリングもトップガイドの謎金属ガイドも削れんかったので気にしてない。

 まあ、ワシには関係ない話でございます。ワシにとっては自分の竿のアグリータフガイドが削れるかどうか、それこそが問題でありゆゆしき事態なので、今のところ一回出撃時点では大丈夫だけど、巻くときにラインが結構張ってるディープクランク引きまくりの釣りで継続使用するとどうなるのか、自分の目で確かめておきたい。

 たとえ、結果”ガイド総取っ替え”というめんどくせぇ作業が生じたとしても、今時の高級ロッド様では逆立ちしても手に入らない信頼性のある竿が2本も格安で手に入ったので現時点で大いに満足である。蔵に竿が林立していても、アグリースティックならペロッと”おかわり”いけてしまうワシなのであった。

2024年10月5日土曜日

パワーこそ力!

 その方向にはろくでもない結果しか待っていないことはうすうす知ってはいる。

 まだ魚の大きさの上限がしれているなら、最大火力で殲滅するかのような力押しは通用するだろう。カムルチー狙いでガチガチの竿で藻の中潜り込ませず勝負を決めるってのは戦略として取りえる。あいつらデカくてもメーターちょいだろ?

 ところが海の魚の場合、魚の上限はそれこそホホジロザメでも狙えばトン超えてくるし、カジキやマグロの大型も力勝負で勝てる相手ではないのは明白。それらは沖の何も無いところで掛けることができるから、力勝負で最初から止めようとするのではなく、ドラグ鳴らして超持久戦という戦略がおそらく正解だろうことにはあまり異論はないだろう。

 ただ、ハタだのクエだのの類いの大型の根魚の場合はどうか、根に潜られたらそこでサヨウナラ終了なので、根までの短距離で止めざるをえない。えないけど魚が10キロ超えたらもう手持ちの竿で力勝負で止めるのは難しくなってくる。そうなってきて昔の磯の底モノ師が陥ったように、より強力な道具でより強い道糸でってやり始めると、速攻で一番大事な道具である”人体”が制限要因になって手詰まりになる。手詰まりになってるのに強引にその方向に突き進んだ先には、竿を磯の岩に打ったピトン(杭)やらロープやらでガチガチに固定して、リールのドラグもトンカチでドついて締めて、魚が食ったら魚の引きは磯の岩に任せて、魚が弱ったらリールを巻く作業だけ頑張るっていう「それ本当に楽しいのか?」っていう、IGFAのルールとか堅苦しいものを持ち出すまでもなく、それで”釣ったこと”になるんかいな?っていう疑問がつきまとう有様が到達点で、真面目にやってた人には失礼な物言いでもうしわけないけど、ワシャそりゃちょっと違うようねって思ってしまう。

 じゃあどうするか?達人級は手持ちの道具で磯の上からでも、立ち位置変えて根に潜られない方向から引っ張ったり、わざと広い方に行くように緩めて誘導したり、ありとあらゆる技術・戦略を駆使して釣るようである。あるけど、魚の引きを磯の岩に任せてゴリゴリ巻いて釣るより格段に難しくてあたりまえで、当然大きな魚は釣るのが難しいだろう。でも難しくて揚がらん大きさの魚はいて当然で、それを揚げたいからといって”釣り”かどうかもよく分からんくなるような方法に頼ってどうするっていう話で、何やってもいいんなら磯にウインチ固定して、発電機持ち込んでワイヤーで引き上げるとか、そこまで行くとさすがに釣りじゃないだろって感じが強くなるけど、なんか竿とリールを使ってさえいれば”釣り”だってやってると、行き着く先がわけわからんつまらないことになる。どこに線引きするかは個人の自由だけど、ワシャ文豪ヘミングウェイが仰ったらしい「立ってようが椅子に座ってようがどうでもいいけど、釣りというのは魚の引きのすべてを自分の体で受け止めなければならない。」っていうのに賛成である。

 とはいえ、今やってる根魚クランクで、バスロッドでも16LBナイロン巻いたベイトリールでグリグリやってて40センチ級ぐらいまではなんとかなることが分かってきた。障害物に突っ込まれるのは、今のところリーダーを長く太くして多少引っかかった場合とかは立ち位置変えて外しに行ったりして対応できるようになってきた。船とかなら、底を切ってしまえばあとは根に潜られることは少ないんだろうけど、陸っぱりで魚を掛けてから引っ張ってくる途中には、当然底には蛎殻生えた石ぐらい転がってるだろうし、護岸際とか護岸の凸凹とか潜り込む隙間もあるだろう、って感じで、止めたとしても魚は向こうに行けなくなってるだけで、下にも横にもなんなら上にも行けるのである。上にはシーバスでもなければ行かんとしてもだ。となると力勝負でなるべく魚の頭をこっちに向けっぱなしにして寄り道させずに寄せきるっていうのも手としてはあるんじゃないか?っていうのと、もう一つには今まだ40~50センチ級ぐらいしか掛けてないから良いようなものの、餌では60センチ級も釣れているのを見ているので、それが今のバスロッドでどうにかなるのか、さらに大きい”想定外”の魚も低い確率ではあるけど掛かってしまうと想定しておくべきなのが海の釣りであり、そういう大魚を釣るために自分の扱える最大火力の武器を試し撃ちぐらいはしておくべきだろうと思い、よく「パワーこそ力!」と小馬鹿にはしているけど、真面目に考えて準備してみた。

 まあ、ベイトリールで利き手でグリグリ巻くのが前提としてあるので、そういう用途ならジギングタックルかライギョタックルで、ジギングタックルはルアー投げるのを想定してないことが多いうえに、我が家にはジギングタックルはスピニングしかないので、消去法でライギョタックルとなる。いうても我が家のライギョタックルは左手サミング用に魔改造を施されたのやら、2ピースのマスキーロッドとかけったいな竿ばかりではあるけど、堅さと取り回しの良さからバスプロショップス「PMX66MHT-2」という6.5fの、マスキーロッドとしてはまだおとなしめの竿を選んだ。もう一本のデカいジャークベイト用のマスキーロッドは今使ったら手首が死にそうなカッチカチの棒である。竿がある程度以上堅い、そしてドラグはきつめとなるとラインの太さがある程度太くなる。デカいの想定で力勝負の引っ張り合いを考えているからPEの方が向いているんだけど、引っ張り強度だけなら4号もあれば足りる。けど、伸びないPEラインは瞬間的な力のかかり方に弱く、ロウニンアジ釣りで練習では問題なかった5号PEがアドレナリン全開で筋力制限解除状態の釣り場でバッチンバッチン切れて泣いたことがある。国内だったので6号買って巻き直した。っていうぐらいで”アワセ切れ”対策を考えると6号は欲しいところで、ライギョ釣りの時には、PEラインは高価でおいそれと巻き替えられないので、余裕を持って8号にしていた。毛羽立ったら先の方を切ってワンシーズンぐらい使い倒す。歯ズレ対策に先っちょには両端抜けない輪っか状にしたケブラーノット15号(ザイロンノットというのが後継品「ザイロンX」という紛らわしい品は輪っか作れないので注意)ぐらいをメインラインにビミニツイストで輪っか作って4回回しのループトゥーループっていう当時のラインがそのまま巻いてあるリールが2台残ってたので、そのうちの”釣りの上手い人”が使ってた当時バレーヒル扱いだったゼブコ「クァンタム1430MG」というのが本体樹脂製で塩水で使うにはちょうど良いかなということで、今回整備して投入してみた。

 でもって基本釣りの上手い人が、丸アブは手が小さいので使いづらいというので、非丸型のでライギョ釣りに使えそうなのをテキトーに見繕って買っただけなので、あんまり興味もなく注油ぐらいで使いっ放しで今回初めて分解整備である。

 なんかハンドル回りを取っ払っても本体蓋のネジが片方は注油窓のネジで実質1個しかなく、やや途方にくれかける。ベイトはABUぐらいしかいじったことがないので勝手が分からん。

 そういえばこいつ新品で買ったから箱と取説あるはずだな、と蔵を捜索して釣りの上手い人のライギョ用必殺ルアーのゼタベイト「スワンプラット」を入れてあったのを発見。取説見てメインギア入ってない方の蓋は手で外してスプール交換とかしやすいようになってたなと思い出して外していく。

 ブレーキは遠心ブレーキで、スプールに付いてる黒い円盤ユニットから出てる白い突起を出し入れしてブレーキの効きを変えられるようだけど、初期状態で普通に投げられたので、いじったことがないし今回もいじらない。蓋側のブレーキの当たる金属の輪っかの下に平行巻(レベルワインダー)を動かす歯車が入ってて、このリールはレベルワインダー連動式。ついでにスプールに軸が固定されている方式。

 メインギアのほうの蓋を開けるネジは、シャフトを貫通しているのがレベルワインダーの上下に2本と、スプールの下に1つあって、そいつらを抜くと無事パカッと開けることができる。

 パカッと開けて、蓋の方にワンウェイクラッチが見えているように、こいつは瞬間的逆転防止機構が付いてしまっている。まあベイトだしそんなに気にならんのと、丸アブとかに入ってるのと比べるとワンウェイクラッチも、それが押さえるスリーブもゴツめで丈夫そうではある。

 ドラグは、謎の樹脂製パッド1枚のABUでもよく見られる方式。ただドラグパッドを押さえる小判穴の金属ワッシャーが分厚い。この辺はドラグの安定作動には曲がらない十分な厚さのあるワッシャーが重要って考えているようで、PENNスピンフィッシャー小型機の1枚パッドドラグとも共通する設計思想のようで、ドラグを使う釣り人の国のリールって感じがして好感が持てる。実際ドラグ性能は悪くない。

 中のグリスは悪くなってないようだったけど、拭き取って金属面はすべからくグリスで濡れているように、今回はPENN純正グリスで仕上げた。

 若干残念だったのは、せっかく工具いらずでパカッとブレーキ側の蓋を開けて注油とかスプール交換とかできるようになってるのに、汚れやすいレベルワインダーのグルグル棒を外すのには、ギア側の本体蓋を外してEクリップを外さねばならず面倒くさい。まあ、しばらく放置でいけるようにグリス多めに塗ってからオイル注しておいた。樹脂本体で軽くは作ってるんだろうけど、全体的に丈夫には作られているようで実用的なリールだなと思ったけど、正直スピニングほどベイトは数触ってないので分解整備した程度ではイマイチ評価しきれない。

 じゃあ、釣り場に持ち出してどうだったのか?というと、1回使っただけなので長期運用はまた別の話だけど、とりあえずは投げて巻いて快適に釣りができて文句はない。

 文句はないんだけどリール単体ではなく、堅い竿と太くて強い糸と組み合わせると、通常の道具立てなら問題ないような”ルアーや接続具の強度”が問題になってきてちょっと悩ましい。根元細く絞った長いリップの「ダウンディープラトリンフラットラップ7」のリップが草むら釣ったときに竿あおったらあっさり折れた。そういえばライギョ釣りの時にも接続具はクロスロックのスナップとかアワセ一発でミョーンと伸びてただの針金に帰り、ウィードレススプーンのフックがこれまたミョーンと伸びたりもした。伸びない強いPEラインで堅い竿、締めたドラグだと想像以上の力が瞬間的に掛かることになり、どこか弱いところがあるとそこから綻びが生じる。ルアーが壊れるならまだましな方で、下手すると体が壊れかねない。ドラグは強め設定にはするんだけど締めすぎるのは危険だと思う。接続具は細い針金を折り曲げて引っかけた”構造”で引っ張り強度を持たせているようなスナップではなく、針金自体が元から太くて曲がりにくいハワイアンフックやスプリットリングの変形版みたいなのを使うべき。ルアーはリップが差し込み式のラパラ系やらバグリー系は避けて、ゴン太の一体成形リップが付いてるのを選ぶ必要がある。あと、ラインが太いとどうしてもルアーの潜行深度に影響がでてきて潜りにくくなる。これはより潜る大きなクランクベイトを使うとかで対応は可能だろう。

 という感じでいちおう試し撃ちして感触は掴んでみたので、必要とあらばいつでも繰り出せるようにはしたけれど、ちょっと”強すぎる”のも扱いにくいなというのが正直なところで、当面はバスロッドメインで行こうかなと思っちょります。まあ奥の手ということで切る手札として持っておく感じ。こいつらの出番があればそれはそれで胸躍る展開ではあるので、そういう未来もうっすら期待しておこう。


<おまけ>ダメ元で確認してみた、ABU「アンバサダーブラックマックス」と同「アンバサダーMAX」のスプール互換性。ばっちりありました。どうもブラックマックスのような”スプール固定するスイッチ”がある機種が先にあって、その後に出た簡略版が無印MAXらしく、フレームにスプール固定スイッチ用の穴が開いていて、スプールをピニオンギアに固定する金具はスプール固定用の歯車と一体形のものになっているのをそのまま使い回している。ということで予備スプール体制が組めることになって、戦闘力爆上がりなのであった。ブラックマックス活躍してくれているし、つくづく良い買い物だった。

2024年9月28日土曜日

繕いながら生きていく

 繕いの多い生涯を送ってきました。

 人間関係を当たり障りのない見せかけの笑い顔で繕い、仕事のミスをとりあえず頭下げて繕い、女性の機嫌をモノでとり繕い、自分の才能のなさを「あのブドウは酸っぱいに違いない」と繕い、繕いすぎて元の自分がどんだだったのか分からんぐらいに繕ってきました。などとダメ人間文学風に始まっておりますナマジのブログですが、まあ人生そんなもんだろうから一々気にしちゃ始まんねぇって話で、本題は文字どおり、針と糸で繕うお話です。

 物価高で何でも高い。そういうときに限って使ってたモノが寿命をお迎えしなさる。まあしゃーないことであり、すべてのモノはいつか壊れるんだから、買い換えも必要である。特に釣り関係の、いわゆる”釣り具”に分類されるようなハリ、糸、竿、リールなんかにはご存じのように金使いまくりで、おかげで多少壊れて調子の悪い道具が生じたぐらいでは、すぐに別のものを代替として用意することすら可能であり、何ら問題がない(財政的には大問題である)。

 ところが、釣りに直接係わるけど、釣り具とはちょっと違うモノ、たとえば水くみバケツ、たとえば魚ばさみ、たとえばウェーダー、たとえば救命胴衣。なんていうのは、良いものがあるからと片っ端から買い集めるような収集の対象にはあまりなり得ず。良くてそろそろ古くなってきたなと思ったら、早めに次の候補を選定し確保して備えておく程度である。ウェーダーやカッパは値段とサイズの問題もあり、壊れてすぐ買うってわけにもいかないので、早め早めに準備はしている。とはいえ物価高騰の折、なるべくなら長く使い伸ばしたいと思うのが人情というもので、ウェーダーは昨年の秋シーズンにいい加減ぼろぼろだったけど「冬までもてば良い」とセメダインスーパーXとか駆使して修繕して、昨年の秋シーズン、今年の春シーズンと乗り切って、もういっちょ修繕して使えないかと試したものの、もうどこからともなく水がしみてきてビチャビチャになる状態で、穴をふさぐとかどうとかいう状態ではなかったので泣く泣く諦めて、今期から新しいウェーダーを下ろして使っている。シューズはソールが削れて薄くなっていたので、本体が壊れたシューズのフェルトソールを引っぺがして”ニコイチ”して復活させておいた。年間200以上釣りに行くとしても、ウェイダー履いて立ち込むのは50日もあるかないかだけど、一般の釣り人と比べたらもちろん酷使してる部類だと思うので、3~5年は修繕しながら持たせたいモノである。

 で、そういう釣りに関するモノが壊れるときはみんなまとめて寿命を迎えて壊れはじめるもので、魚ばさみの挟みつける面のトゲトゲが丸くちびてしまってゴンズイとかヌルヌル滑って挟みきらないのとか、危なくって仕方ないので高いモノでもないしコレは素直に買い換えた。アジ釣りとかに使ってるクーラーバックも、縫い目ほつれてきてダクトテープで応急処置してあったり、ファスナーが本体からはがれたりしてぼろぼろだし、コレまでもロングノーズのプライヤーが貫通した穴とか繕って愛用していたアングラーズハウスのウエストポーチもそろそろ穴繕った跡だらけで、新たな穴も開いたし、そろそろ買い替え時だなと、ウエストポーチの方は廃盤品なのでネットの中古市場を探してそれなりにまだ使えそうなのを確保した。

 ってやってたら、加えて大物がきやがった。自転車のタイヤが芯の繊維が見えるぐらいツルツルに禿げ散らかしていて限界。チューブは明らかな空気穴にはパッチ当ててふさいであるけど微妙に空気が抜けていく感じでこれも寿命だろう。交換の時期はとうにもう過ぎているぐらいか。自分でやったら多少安上がりとはいえ、自転車の後ろタイヤの交換は面倒くさくて、リールの改造は多少面倒くさくても楽しくやるけど、自転車は失敗すると交通事故にもつながりかねず、本職の自転車屋さんにお任せした。10500円は痛い出費。中古の自転車買い直した方が安いことは安いだろう。ただ、まだタイヤ周り交換さえすれば使える自転車をスクラップにしてしまうのは、もったいないと感じてしまうのである。1500円で買ったボロいママチャリに1万円から使うのは”コスパ”が悪いと言われてしまいそうではあるけど、ワシの財布が多少軽くなるとしても使えるモノをゴミにしてしまうことの”もったいない感”のほうが勝る。以前、とある魚料理のブログ記事を読んでいて、磯魚を”塩釜焼き”にして楽しむというネタの時に、卵白で固めた食塩の中に魚を突っ込んで蒸し焼きにするような瀬戸内海のマダイで有名な調理法なんだけど、焼いた魚は美味しいんだけど、釜として使った塩がなんかもったいなくて、良い再利用方法はないのか?と管理人さんがぼやいてたんだけど、それに対して掲示欄に「塩なんて業務スーパーとかでまとめ買いしたらとても安価で、もったいないってほどでもないですよ」と書き込んでる輩がいて、たぶん管理人さんも多くの読者も「そういうことじゃねえんだよ、金うんぬんじゃなくて、まだ使えそうな塩がたくさんあるけど、それは食べるわけじゃないから、卵白で固まってるのをどうにかする方法考えて再利用方が思いつかないと捨てるしかないのが”もったいない”んだよ」って話だけど、金銭的価値しか思い浮かばない輩には言っても分からん感覚だろうな、という気まずい沈黙が掲示欄に漂っていた。

 正直、ワシの貧乏は計画的な貧乏であり、ある程度蓄えもあれば、年金も後々もらえるはずで(やや疑わしいがワシだけの話じゃないのでとりあえず棚上げ)、タイヤに1万円払える余裕はある。ビンボで金なんかあんま使わなくても楽しく幸せに生きていけるんだよってのを示すために、ビンボを楽しんでるという側面もある。そういう中で、1500円で買った自転車に1万円からの修理費用を掛けるのはコスパが悪いとか言い出すのは、なんか違うんである。ワシの目指す幸せはそんなしょうもないコスパを求めた先には無いと思っている。モノは大事に長く使うのが多少費用対効果が悪くとも”もったいなくない”と考えて進むその先にこそワシの幸せが待っているような気がしたりしなかったりするのじゃ。

 とはいえ、1万円からの出費はナマジ家会計的には厳しいのも事実。要りもせんのにこの夏買いまくった釣り具の出費に比べたらかわいいモノだけど、それはそれこれはこれというやつである。我が家の緊縮財源をさらにキュッと締めねばなるまい。

 ということで、ウエストポーチは交代要員確保したけど、再度繕ってもうひと頑張りしてもらい、クーラーバックも同様に繕って今しばらくの現役続行をお願いすることとした。

 チマチマめんどくせぇ針仕事ではあるけど、やることは単純で、丈夫な糸とごつい針で破れ目、裂け目を縫いまくって、途中で切れてほつれてくるのをある程度防止するために、縫い目をセメダインスーパーXやウレタン系接着剤で固めてしまう。丈夫な糸としては、竿のガイドのラッピングやら飾り巻、補強に使ってる”イカリ印補修糸”がナイロンとかポリエステルとかの丈夫なのがあるので、最近は竿のラッピングも入れ物関係の補修にもイカリ印補修糸愛用してます。指ぬきがあると作業がはかどるので、100均ショップに行ったら買おうと思って毎回忘れてて、爪で針の頭を押してます。裂けてたところは穴がふさがり、外れかけてたジッパーもしっかり縫い付け、ダクトテープは剥がすとベリベリッとなりそうなので、そのまま縫い込み、クーラーバックもウエストポーチもまだしばらくは働いてくれそうに復活。

 エコとかロハスとか、分かったようなよく分からんことはイマイチワシ腑に落ちないけど「道具は大事に直しながら最後まで使う」っていうのは、それが道具の本懐だろうから素直に腑に落ちるので、昭和の男はそういう風に育ってきたんだ、と思っちょります。

2024年9月21日土曜日

この夏のデカアメミノー熱波ーナマジ家円安下の収支報告ー

  なんでよりにもよって円がくそ安い今年に限って、アメルアのそれもマイナーすぎて国内流通が少ないたぐいのブツに執着してしまったのか。ことの始まりは海水温上昇対策という視点で、南方系の魚が今後増えるならいつもシーバスに使ってるようなおとなしめの動きのミノーよりもっと強い動きのあるアピール力のあるミノーをというところからで、そうなると当然ボーマーのロングAとか、それだけで間に合うだろ?ってぐらいには備蓄もしてあるけど、米国産ミノーがなんじゃらごちゃごちゃと気になり始めて、我が家にあった在庫確認とか始めたら、なかなか面白いことに気がついたあたりがことの発端。

コレがダニーだ!
 アメルアって、日本で第2次ルアーブームを引き起こした要因がバス釣りだったから流れ的に当然だけど、バスマン中心にエラい深い沼に沈んでるどマニアどもがいくらでもいて、いろんなルアーがネット上だけでも広く深く紹介されていて、そういう記事を読むだけでも楽しい。でも、シーバスマン始め塩水系のルアーマンって、リールでもそうだけど、なんか国産のエラそうな能書きたれてる道具をあがめ奉ってる雰囲気が色濃くあって、アメリカンなソルト用のミノーとかって意外に紹介されていない。まあ端的に言って東海岸のストライパー系のミノーとか、比較的そっち方面に興味のあるワシでさえ”ダニー”っていうのがギブスの1ルアー名ではなく、”ダニータイプ”とでもいうべきジャンル名だというのをご教授いただいて初めて知ったぐらいである。せいぜい我が国のシーバス黎明期にラパラのような北欧系の他にボーマー「ロングA」とかコットンコーデル「レッドフィン」とかが活躍したことを、オッサン世代のシーバスマンならうっすら憶えている程度ではないだろうか。

 でも、アメリカの海用のルアーってそれだけじゃもちろんない。ないんだけどみんなが知らないようなメーカーの海用アメルアを紹介したところで、その線では海用アメルア好き同志のMasahiroさんのブログ「アメリカのソルトルアーで日本の魚は釣れるの?」におよぶわけもなく、あんまりうちのブログでやる意味がない。本場の海用ルアーの渋いところを知りたければそちらを読んでくださいって話である。でも、日本ではバスルアーで馴染みのあるアメリカのメーカーやブランドでも実はソルト用のあるいはマスキーやサーモン用のでっかい海で使えるようなミノーを作ってるところって意外に多くて、っていうよりほとんどのところでそういうのも作ってます。っていうのは意外に知られていないのかなと思い、そういうのうちの蔵にもいくつも転がっていたので、これはネタとして”ドヤッ”て感じでワシも楽しめるし、バスマンであっても塩水系のルアーマンであっても意外な視点で楽しんでもらえるかなと、ルアー図鑑うすしお味らしいネタでもあるかなと思い、第70弾はそういうネタの序章という感じにいってみようと思っちょります。

 一発ネタで単独でネタにしようかと思っていたけど、調べ始めたら気がついたときには沼にドブンと首ぐらいまで浸かってしまっていて抜け出せず、ええいままよ!毒くらわば皿まで!!とアホのように散財してしまい、えらい目にあったので、当初の目論見はもろくも崩れ去り、とても1回では紹介しきれない有様で、まずは反省も自戒も込めて、どのくらいえらい目に遭って冒頭写真のようなルアー達が集結することに至ったのかご報告してみたい。

ハイロー
 まずは最初っからなぜか我が家の蔵に転がってたものは、ボーマー「ロングA17A」17.5cm、、レーベル「ミノー7インチ」17.5cm、コットンコーデル「レッドフィンC10」17.5cm、バグリー「バンゴー7インチ」17.5cmあたりは、まあどこのご家庭にも転がってるだろう一般的なミノーの7インチ版だから珍しくもないだろうけど、なぜミローの「108MR」を買ったのか、在庫十分なラパラマグナムでは足らんのか、グデブロッドの「スーパーマーベリック」なんてどこで手に入れたのかすら憶えていない。あげくの果てに30cmもあるクリークチャブ「ジョインテッドパイキー」とか頭おかしい大きさである。しかも恐ろしいことにこいつはロシアあたりにタイメン釣りに行くならコレだろって真面目に将来使う気満々で購入していて、フック3つもあると邪魔くさいので尻はブレードに換装して準備万端整えてたってのが我ながら頭がおかしいとしか思えん。他にコレは北欧系だけど最近になって発売されたABU「ハイロー」20cmなんかもなぜか買っているし、ワシもともとデカいミノー方面は患ってたのかもしれん。アタイ病気がにくいッ!

 でもって、アメミノーのデカいのが欲しいっていう変なところに火の手が上がりめらめらと燃え上がり、日本で馴染みのあるアメルアメーカー・ブランドの最大級ミノーを全部集めようっていうアホなことを思いついてしまった。思いついたは良いけど言うはやすし行うは難しで、これが難航する。とりあえず安くはなかったけど国内ネットオークション等で片が付いたストーム、マンズはまだ良かった、でもアメルアっていえばまずはヘドン、アーボガストだろってあたりから行き詰まり、セカイモンでお買いモンに、何度も書くけどこの円安のおりに止めときゃ良いのに手を出して、まずは6月始めにヘドン、アーボガスト、ホッパーストッパーに送料込み19,823円ぶっ込んだ。送料が以前なら3千5百円ぐらいだったのが4千5百円ぐらいになってて戦慄を覚えたけど、もう止まらない。さすがに円安は業務形態的にもろに厳しいようでセカイモンからもひっきりなしに手数料割引等のクーポンが届くのも購買欲に拍車をかける。ブレーキはとっくの昔に壊れている。次に、アメルアで押さえとかねばならんのはビルノーマン、スミスウィックあたりか?フルーガーも前から欲しかったのでいっておくと、送料込み13,158円、ところが6月中旬のこの時に購入したフルーガーのブツが出品者からセカイモンに送られてこないというトラブルが発生。課税対象めいっぱいまで銭突っ込んでないのはそういう理由。追加で購入しようにもセカイモン倉庫での留め置き期間は限られていてイーベイ基準の日数が過ぎてキャンセル・返金になってからではどうしようもなかった。ダメ元で保管期日を延ばしてくれってセカイモンにお願いしたけどダメ。そらいちいちそんなことで延期許してたら保管にも経費も手間もかかるから商売にならんよな。ネットオークションとかにはこういったトラブルはありがちだけど、よりにもよって何度も書くけどこの円安のおりにトラブってくれるなよと泣きたくなる。えらい安い値段だなと思うぐらいの即決価格だったけど、いざ買い手が付いてから惜しくなったのか何なのか?で、頭にきて7月に入ってフルーガーの狙ってたブツを確実に入手できるように2個購入、ついでに余計なルアーも買って課税額手前まで突っ込んで送料込み19,266円。

 おかげさまで、同時並行でヨーヅリやらクランクやら誤爆やらもやらかしているので、釣り具予算は月3万円までという一応の基準を設けているのに、6月の釣り具購入費用は72,575円、7月は59,579円、余波なのか勢いづいて8月も47,342円と盛大にやらかしている。この間リールや竿に関してはほとんど手を出しておらずルアーばっかりでこの始末。物価高騰のおり、お米のグレードも下げてしのごうとしているビンボなナマジ家会計において、無駄な支出としかいいようがない。ないけど病気やから止められんのじゃ。アタイ病気がにくいッ!にくいにくいにくいッ!!

 その他にも購入候補やら要調査案件はあったけど、さすがにマイナーすぎてすぐに入手できそうにないってのが今考えると運が良く、このあたりで止まってくれた。ちなみにその他に買おうと思ってたり調査かけたりしたのは、その名のとおりシダーウッド(セダー)でできたクランクが有名なPOE’sのみょーんとオタマジャクシを引っ張ったようなけったいなミノー、ストライクキングには「HCKVDJ300」っていう現役のミノーがあるけど5インチ弱ぐらいで歴史のあるブランドなのでもっと大きいのもあるかも?他にも、ブランド食いまくって複合化著しいルーハージェンセンが一時扱ってたビックベイトの火付け役「ACプラグ」、「バスオレノ」やらでおなじみサウスベンドは「ラスカル」とか「オーバイト」「シービー」とかいうミノーを作ってたようだけどマイナーすぎて情報追い切れず。ルーハー、サウスベンドと来たらエバンスも調べなきゃという感じではあるけど、エバンスは元々スプーンとかの金物屋でミノーは作ってなさげ。金物屋系ではヒルデブランド、エピンガー、ブルーフォックスも、あとワーム専業メーカーも同様か。「ラトルトラップ」のビルルイスはお約束の背びれ付きのミノーは作ってたけどデカいサイズのは無かった模様。蛇皮スイッシャー「カッパーヘッドジャンパー」のギルモアは「ジャンピングG」にリップ付けたようなクランクは作ってたみたいだったけどミノーは作ってなさそう。っていうかクランクのリップを取っ払ったのがジャンピングGなんだろうけど、このメーカーの場合は逆に水面系のジャンピングGにリップ付けて後付けでクランクにしたんだろうなって思ってしまうぐらい水面系ばっかり作ってる。独特の鎌状ペラスイッシャー「ウッドチョッパー」とその発展系のアマゾン用デカスイッシャーが有名なオザークマウンテンもミノーの陰はなし。「ダルトンスペシャル」のダルトンもミノーは無縁っぽい。ちなみにギルモアもオザークもダルトンも今やルーハー傘下。そして元祖I字形「ニードルフィッシュ」のブーンは今でも独立系ブランドだけどミノーは作ってた気配無し。ブーンの発泡樹脂も独特だけど独特というなら軟質素材のバークも独自色強い変態メーカーで水面計は各種作ってて金属リップのダイバーも作ってたけどミノーはなさげ。代表的なアメルアメーカー・ブランドだけ調べたつもりだけど、それでも過去ミノーを作ってたかどうか?一番デカかったのは?とかは調べきれん!という感じなので、実は作ってたんですよ!とかいう情報あれば是非教えてください。あと、デカいアメミノーとしては「シスコキッド」、「ACシャイナー」あたりは老舗だけどバスルアーのイメージはなくてシスコキッドの大っきいのは欲しかったけど珍しく我慢した。ACシャイナーはぶっちゃけラパラフローティングみたいなミノーで蔵にもそこまで大きくないのは転がっている。写真の真ん中のがそれ、ちなみに上のはジャンピングGスモール、下がルーハー時代のアマゾン用ウッドチョッパー。

 という感じで、完全に狂乱索餌状態で手当たり次第買いまくってたんだけど、根魚クランクが盛り上がってきて実弾の選定作業と確保が急務になったこともあって、なんとか”デカアメミノー熱”は症状が治まってくれている。実弾買う分には必要経費なのでしゃーないし健全な出費だと思ってる。熱にうなされて買ってしまったデカアメミノーの中にも根魚クランクで使えそうなのとかはあるので、実弾化してちょっとでも元を取ってみたいとは思う。思うけどへたによく釣れてしまったりすると追加で弾確保せねばならなくなったりしてやぶ蛇かもなと思ったり思わなかったりしております。

 とりあえず全体像を俯瞰すると、この夏のデカアメミノー熱はこんな感じでございました。個別のブツについては暇を見てぼちぼちとネタにしていきたいので、お好きな人はお楽しみに。

2024年9月14日土曜日

深くやかましく潜航せよ!

 クランクベイトというのは、特定の餌生物に似せようとか、そういった発想から生まれたルアーではない。アメリカの淡水にあんなフグみたいな小魚がいるとは聞いたことがない。

 ではなぜ、あの形が生まれたか、なぜフレッド・ヤング氏はあのズングリムックリな形にビッグOはじめすべてのクランクベイトの原型になるプラグを創造したのか。

 端的に言えば機能があの形を欲したから、ということになるだろうか。強い浮力をもち、ブリブリと激しく動き水中に潜っていくために、あの形が必要だったのである。ルアーの場合多くの場面で釣り具として求められるのは、ぱっと見で「餌に似ている」というような”素人を釣るための要素”ではなく、どう動くか、どう水を動かすか、どう潜るか、どう浮くか、どんな音を出すか、どんな飛沫を上げるか、どんな光り方をするか、どんな大きさ形状か、というような機能である。そのルアーの持つ機能が、魚の本能や学習能力をして、いかに食いつかせたり頭突き食らわさせたりするかが重要で、「お魚そっくりでしょ」ってやることは、釣り人のやる気には多少関係してくるんだろうけど、機能的にはほとんど意味のないことであることは、古今東西史上最高のルアーデザイナーの一人であろうジャームス・ヘドン氏がルアーを売り始めるときにそう看破している。100年は昔の話である。

 クランクベイトにワシが求める機能は、最初浮いていて、引くと急速に潜り始め、激しい動きで、水を動かしつつ、多くの場合ラトルが音を出し、そうでなくてもハリやリングが音を出し、そういう動きをしながら一定の棚を引いてこられる。巻くのを止めると浮く。という機能である。

 今回、ルアー図鑑うすしお味第69弾では、”根魚クランク”において1.5mを超えてさらに深い場所を攻められるクランクベイトについて書くわけだけど、深いところを狙うなら重いジグヘッドのワームやストンと沈む重いバイブレーション、あるいはメタルジグやクルクル、鉄板系など金物を使う方が一般的かもしれない。でもそれらのルアー達には一定の棚を引いてこられる性能”棚キープ力”とでもいうべき機能があまりない。引っ張ると浮いてくる。よほどゆっくり浮き上がらないように引くか、上げて下げてを繰り返すかしてやらないと深い棚を攻められない。ぶん投げて巻いてくるだけで、助走距離は必要だけどある程度一定の棚を攻められるというのは、シャッド型やミノー型も含めディープクランクをおいてほかにない。トローリングで深い棚を引いてくるのに使う「ダウンリガー」のように、重いオモリを使って、天秤で絡まないように注意しながら棚をとりつつ引っ張ってくるっていう手もありそうには思うし、写真の天秤?付きオモリで棚まで届けシャッドの大きめリップで棚キープするカマス狙いのシャッドキャロは実際に効果を上げているけど、正直仕掛け作るのも面倒くさければ、投げるとやっぱり絡むのも面倒くさい。ルアーを大きくできないなら仕方ないけど、デカくて浮力も強くてその分でデカいリップを備えてゴンゴン潜っていくディープクランクは、その点面倒くさくない。深いところで手返しよく広く探りたい。そのために手返しよく投げて巻いてを繰り返したい。派手な動きや音のアピール力で、やる気のある魚を寄せて食わせて勝負を決めたい。となると機能的にディープクランクが適任なのである。

 根魚や底物を陸っぱりで狙うならワームのジグヘッドリグ、とかメディアや他の釣り人が言ってたとしても、自分のやりたい釣りに求めるルアーの機能として、ワームじゃダメだとなったら、必要な機能を有するルアーを使うってだけの話である。わざわざやりにくいことをやる必要はない。なんにせよ近所漁港ではワームは各種フグ軍団に集中砲火をうけて釣りにならんしな。だからこそ”竿抜け”的に一般的な釣り人が狙えていない獲物がいるのだと思っている。

 で、まずはピーナッツⅡDRの1.5mぐらいの潜行深度より深い、1.5~2mぐらいまでの棚用だけど、これはいろいろあるけど抜群に良いというかワシと相性の良いのがマジェンダ80のFとSP(サスペンド)、冒頭写真のチャイロマルハタもこいつが働いてくれた。基本浮き上がりの良いFモデルを使っているけど、フックをシングルに替えると海水中ではSPでもしっかり浮くのであんまり違いはないのかもしれない。このルアーの良いところは、とにかく釣れるっていう実績。釣り具で魚が釣れるのは大正義でありほかの要素は時にこだわることもあるけど、まあ無視していい要素。バスルアーなんだけど、シーバスにも効くと評判になってシーバスバージョンも売ってたように記憶している。ぶちゃけワシ、バスは釣ったことがない。シーバスには東京湾でも紀伊半島でも安定した実績があって、何が良いのか分からんけどとにかく魚が釣れるルアーなのは間違いない。動き的にはあまり前傾せず、バイブレーション的に細かい動きでラトル音響かせつつスルスルと潜っていく。形がクランクベイトっぽくなくやや細長いのも特徴か。重心移動版と固定重心版があって近距離戦では固定重心版を愛用しているけど、主にスロープ沖の砂底を広く狙うのに使うので根魚クランクでは重心移動版を使ってる。深い護岸の壁際でも魚が浮いてきていると想定する時には食わせる能力に信頼をおいて投げている。

 次は潜行深度2~3m強ぐらいまで、港内いくつかこいつらがちょうど良いポイントがあって、砂底の2~3mの場所、4m水深ぐらいの捨て石が入ってる護岸際、あたりで、捨て石入ってるところは着底させると、見えないところで引っ張ることになり根がかるのが避けにくいので、ちょい上の深棚を通す方針で行く。根掛かり覚悟の釣りはワシャまったくやる気がない。根掛かり覚悟しなきゃ釣れないような場所の魚はワシには釣れない魚なので居ないのと同じ。釣り場にゴミ放出するのを前提にした釣りなどするべきじゃないと思っている。

 で、このあたりの水深のはいろいろあるんだろうけどスミスの「ハスティー3」(写真下)が巻き抵抗大きめなのが、逆に水中で砂底叩いているのかとか、どういう状態かわかりやすくて良い。あと、リップがみょーんと長いダウンディープラトリンファットラップ7(写真上)は急速潜行、足下ぎりぎりまで潜ったままという感じで個性的で良い。ほかにデュエルのフューズシリーズ試したときになんぼか買った「クランクマックス」と「クランクマックスjr」があるので、これもせっかくなので機会を見つけて使うつもり。

 で、”根魚クランク”と言いつつハモ、ヒラメ、マゴチ、アカエイ、ワニエソなんかの底物も狙いたく、そうすると5mちょいぐらいある水深の、いつも泳がせやってる砂底の底を叩く、あるいは水深6から7mの護岸沿いの石積み周辺、底は叩かずちょい上を通す。っていう5m以上の潜行能力のディープクランクが必要になってくる。 

 ま、ワシらジ様にとって深く潜るマグナムディープなクランクと言えば、ティムコ「マッドペッパーマグナム」とノーマン「DD22」が双璧かなと、バス釣りで琵琶湖のディープを攻めた経験などないんだけど、カヤックシーバスで一定の深棚引いてくるのに良いんじゃないかとか試したので蔵に眠ってて、まずはこいつらを試してみた。どちらも重量あってかつマッドペッパーには重心移動まで入ってるので飛距離はでるし、巻き始めるとゴリゴリ潜っていって頼もしい。頼もしいんだけど思ったほどは潜ってくれない。だいたい5mぐらいの水深だと思う場所で底を叩く感触がない。意外に底叩いてても深いと分からんとかかと、3m水深ぐらいで試すと普通に底をコツコツしているのが、特にDD22はよく分かる感じで、明らかに5m潜っていない。いろいろ理由を考えたけど、カタログスペックでは16LBナイロン使用時でそのぐらい潜るとのことだけど、カタログスペックの前提条件といろいろ違う条件で使っているので実力を発揮させられていないのだろうと思う。その要因として1つには飛距離が足りんってのがあって、ワシ的にはぶん投げて珍しく遠投してた部類なれど、近距離特化型のワシの遠投ではたかがしれてるだろう。飛距離が関係していることを裏付けるのは、護岸沿いテクトロしていくとしばらくして着底して底たたき始めることからも分かる。次にリーダーが太いことで、バス釣りなら16LB直結なんだろうけど、ハモだのクエだのヒラメだのといった歯のきっつい魚も想定すると、リーダーは道糸直結とは行かず、8号フロロを入れて先端に抜けない輪っか作ったザイロンかぶせて1回固結びの”歯ずれ対策”仕様にしている。この太いリーダーも当然足枷になってるだろう。もう一つ地味に効いてるかも?なのが海水中だとSP(サスペンド)設定のルアーも浮くって話と関係あるけど、海水中だと浮力が強いってのも案外効いてるのかも。そのへん本当はどうなんだろう?どなたか知見のある方ご教授いただけると助かります。

 でもって、今時ならもっと潜るディープクランクぐらいあるだろ?ってネットで調べてみたらありました。ただ、最近のそういうウルトラディープなマグナムクランクの使い方って、エレキでトローリングするいわゆる「ドラッギング」ってやつを想定しているのも多いようで、キャスティングで5m以上となると種類は限られているようだ。なんというかドラッギングって何だかなぁってテクニックで、そんなことするならトローリングをルール上ありにして、砲丸の球にクリップ付けたようなやつとか、各種潜行板とかの”ダウンリガー”でも使えば良いのにと思わなくもない。まあダウンリガーの類いは陸っぱりでは使いにくいので、単体で深く潜るディープクランクが開発されるのはありがたいんだけどな。ちなみにホッパーストッパー(のちにヘドンに移籍)「ヘルベンダー」のでっかいサイズは米本国では潜行板扱いでハリ無しで売ってるダウンリガーモデル「W08-D」もあってなかなかに趣がある。道糸長く出してのトローリングだと20m以上潜らせられるんだとか。その名のとおり地獄の底まで餌をお届けしますって感じか。

 ということで、今時の深潜りするクランクをいくつか買ってみた。ダイワ「スティーズクランク5」は5.2m、デュオ「レアリスクランクG87 20A」は6m以上、デュエル「バレットクランク7+」は7m以上の深さをキャスティングで狙えるというカタログスペックになっている。写真一番上が大きさ比較においたマッドペッパーマグナムで決して小さくはないルアーだけど、潜行深度5m越えのビッククランクがいかにデカいかおわかりいただけるだろう。

 さて投げてみよう、ってなってさすがにこいつらは普通のバスロッドクラスの道具立てでは投げられん。バレットクランクとか2oz(≓50グラム)クラスであり、当然それにみあったデカいリップとなれば引き抵抗もかなりのものが想定される。まあ、我が家の”蔵”にはいろんな道具が備蓄してあって、なぜ買ったのか本人も全く憶えがない、トラウト・サーモンロッドではない、30LBクラスのガチムチのサーモンロッドが1本転がってたので竿はそいつで行く。フェンウィック「ランカーギアプラスLP89CH-2J」、8.9フィート、ルアーウェイト28~70g、ライン15~30LB、グラスベースでバットにグラファイトを重ねてあるという太く頼もしい剛竿。リールはパーミングカップの80年代初頭モデルのABU「アンバサダー6500C」、ラインはとりあえすは着底とかの感触の分かりやすさと潜りやすさを重視して、2号のファイヤーライン。リーダーはフロロ8号に先っちょザイロンで耐歯ズレ処理。

 ぶん投げてきました。単純明快で深く潜るためにはデカい潜行板であるデカいリップが必要で、それを受け止める土台である本体もデカい必要があり、設計で多少巻きが軽いとか、飛距離が出るとかは味付けできるにしても、ほぼデカい本体とそれに見合う面積の広いでかいリップが機能を決めている。結局5m強の水深のポイントでぶん投げて巻いて底がとれたのは、一番デカいバレットクランク7+だけだった。まあカタログスペック通りの順番でもあり、そう考えると潜る深さはある程度そのルアーの持つ能力で違ってくるので、事前にどこまで潜るか知っておけば、水深にあわせて底から1mのちょい上を通すとかの小技もできるように思う。ただ9フィート近い長竿でぶん投げるのは結構しんどい。バスロッドが8フィートぐらいまでしかないのは、初期の”フリッピング”ではそれ以上の長竿が使われてリールがほとんど意味のないものになってたので、スポンサーがそういう投げない釣りをいやがったのかレギュレーションで長さ制限したからだと思うけど、実際問題デカいバスルアーを投げるのに使われている7~8フィートの竿は体力的には正しい選択なのかも。とはいえ1日投げ続けるような釣り方するわけではなく、まずめ時のせいぜい2時間なら頑張って投げろって話だろう。

 にしても、7m以上潜るというバレットクランク7+で5mから6mぐらいが限界というのは、やはり”ワシの釣りの現場”においてはカタログスペックほどは潜ってくれていない。ないならあるもので勝負するんだろうけど、バレットクランク以上に容赦なくデカいリップがデカい本体からつきだしているクランクが、本場米国にはあるようで、ワシの大好きなピーナッツの親元であるストライクキング社の「エクストラディープダイビングクランクベイト10XD」が25フィート(7.62m)以上もぐるよってなってる。巻くのクッソ重そうではあるけど、お値打ちの出物があったら確保したいところ。ちなみにバレットクランク7+は新品で買った。入手も楽だし5m超のワシの主戦力と考えちょります。

 なんとか、他に深い海の底の一定の棚を派手なアピール力のあるルアーを引いてくる方法がないものか?と考えるんだけど、シンキングのプラグでさらに潜っていくルアーはどうや?って考えると、ちょっといけそうにも思うけど、そのルアーの通せるドンピシャの深度ならいいけど、さらに潜って行ってしまうと、底の砂にリップ突っ込ませてつんのめってまともに動いていないような状態になりかねない。フローティングなら止めりゃ浮いてくるし引く速度で調整もできるけど、シンキングで5m以深にドボンと沈んでくれるようなルアーを一定の棚引いてくるってのはどうにもイメージできない。船使って良いならそれこそダウンリガートローリングで、動きの良いフローティングミノーとか引いてしまえば良いのでやりようはあるけど、陸っぱりだと、いまのところディープクランクで護岸に膝ついてグリグリと男巻きするのが一番楽かな。ということで引き続き投げて巻きつつ釣り場で考えるんだろうなと思おもっちょります。