2026年4月25日土曜日

結構毛だらけ

  冬が終わってるのかどうかいぶかってるうちに、いきなり暑い日が来たりして、4月には愛猫も急ぎ足で換毛期に入って毛が抜けまくった。ネコネタ連投でいってみます。

 まあ、ケモノっていうぐらいで、全身毛の生えた生き物の抜け毛の量は、ハゲ始めたオッサンのそれごときとは比較にならんって話で、メチャクチャ抜ける量が多い。居室は毎日掃除機かけるのは必須だし、遊ばせてる一階のネコ部屋も月一で掃き掃除するんだけど、1月もあると特に換毛期でなくても部屋の隅の方にモコモコと毛の塊が転がってるぐらいになってて、掃き掃除すると散らかしたネコ砂とかと合わせて紙袋いっぱいになる。

上:掃除後、下:ネコ草
 日常的に自分でもペロペロと舐めて、ザラザラの舌で手入れしているけど、そのまま飲み込むので後で吐いたりせねばならんくなるので、負担を減らすべく毎日ブラシはかけてあげている。ネコを飼い始めて初めて毛玉を吐くのを目にしたときは驚いたというかなにが起こってるのか不安にさせられた。体をわななかせつつゲコッゲコッと激しくえずいて、毛玉を吐き出す。ネットでお勉強するとわりと普通らしいと知って安心したけど、初見だと大丈夫か心配になる。で、毛玉を一緒に吐くのに草を食べるという説もあるので近所に生えてるエノコログサとか食わせると、確かに吐いた毛玉に草が混じってたりして、そういうもんなのかと納得するけど、ネコに限らず栄養的には肉だけ食ってれば大丈夫なはずの肉食獣が草を食べる理由については、毛を吐くため説の他に、寄生虫対策説、微量栄養素説、腸内環境整備説とか仮説が色々あるけどハッキリとした理由は明らかではないそうな。で、前回ちょっとふれたけど、ネコがイネ科植物とかを好んで食べる理由の味覚の面からの研究が日本獣医生命科学大学から報告されていて、ネコは甘みを感じる味覚を持たないけど、旨みを感じることはできて、鰹節の旨み成分であるイノシン酸大好きっていうように旨みのあるものが味覚的には好きで、かつ苦みや酸味も感じてそちらは嫌いで特に苦みは避けるということが知られていて、イネ科のエノコログサとかは旨みが強くて苦み酸味が少ないのでネコが好んで食べるのだろうという説明だった。なるほどなと納得する。今、我が家では年中好きなときに草を食べられるように、飼料になったりするエン麦の種が”ネコ草の種”として売られているので、食品トレーでローテーション組みながら飲み水や餌のそばに提供してあるので、れいによって飽きるのか?たまに気が向いたら食べている程度だけど、外からむしってたまに食べさせてたときには、手に持ってる草を立ち上がって奪い取ろうとするぐらいに食べたがっていたので基本好きなんだろう。ちょうど換毛期の春にはイネ科の雑草に美味しそうな若葉が生えるので毎日のようにあげていたけど、どちらかというとなければないですむ嗜好品的なものだと感じている。草食わなくても毛玉吐くときは毛玉だけで吐いていることも多いし、栄養的にはそもそも草のセルロースとか消化できないだろうしいらんのだろうと思う。旨みが強いというので、試しにネコ草モグモグと噛んでみたけど、確かにほのかな旨みを感じるような気がして苦みとかはなく意外に不快ではない味。ただ堅い繊維質なので飲み込みたくなるようなものではない。ペッと吐いておいた。

 で、話戻って、換毛期になるとブラシ掛けても掛けても追いつかないぐらい毛が抜けるんだけど、JOS師匠にいただいた手袋型の毛取りブラシが、それまで服に付いたネコの毛をとるのに主に使ってたんだけど、直接ネコにブラシをかけるのに使うと絶大な効果があると分かってから、ブラシがけがはかどりまくった。我が家では布団でも衣類でもおよそ布という布は綿100%とか表示のとおりではあり得ず、数%程度はネコ毛が含まれていると感じるぐらいで、衣替えの時とかにさすがにネコの毛にまみれた黒いフリースとかはなんぼか綺麗にすべく手袋型ブラシを使ってブラシがけしていてその威力は知ってたけど、手のひらのカーブで曲がったネコの体にも密着する表面積が稼げるのが良いのか、ブラシの短い毛足が効くのか、しばらく撫でまくるようにしてブラシを掛けてやると、面白いぐらいに毛が抜けてくれて、しかもある程度まとまってベロッとブラシから剥がせて後始末も楽。毛が引っ張られる感触が嫌なのか最初ムズかってたけど、そのうち諦めて身を任せてなすがままに。

 で、抜けた大量の毛は捨てるのもったいなくてっていうのは猫飼いあるあるらしく、愛猫家もはたまた愛犬家も色々と利用方法を模索していて、一番感心したのは動物の毛を使って巣作りをするシジュウカラとかの小鳥たちにあげるという方法で、適当にまとめてタマネギネットにでも突っ込んで鳥の目に付く場所に吊しておけば勝手に持って行ってくれるそうな。肉食獣の匂いは蛇とかの天敵を遠ざける効果があるとかなんとか。で、次にわりとポピュラーなのがフェルトのぬいぐるみ的なモノを作るというもので、もっと凝ってくると本格的にフェルト加工して帽子とか作ってる猛者もネット徘徊しててお見受けした。フェルトってアクリルフェルトとかの化繊じゃない天然繊維のものは、それ用のハリで突いて繊維同士を絡めてつくっているそうな。で、当然のことながら毛なんだから毛糸にして編み物をという人もいて、ネコ毛100%のセーターとかもネコ毛の量が確保できれば可能のようで、毛糸に紡いでくれるサービスを提供している方もネット検索すると出てきて、ブラッシングで手に入る大量の毛をもったいないと思う飼い主さんはワシの他にも普通にいるんだなと安心する。

 で、まあ毛針釣りを嗜むワシとしては当然、毛針の材料にするわな、っていうか毛針始めた貧乏学生の頃からネコの毛にはお世話になっている。下宿の共同キッチンの三角コーナーに餌あさりにくる三毛猫から3種類のボディー材を確保したりしていた。まあ、ニンフフライとか巻くのに最初は教科書にならって、ウサギの顔とかのマテリアルを購入してたんだけど、あんなもん手に入りやすい適度な長さの毛足の毛があればなんでも良くて、ネコの毛はなんの問題もなく毛針のボディー材として使える。うちのコバンさんは茶白の毛色なので茶色と白の毛が入手可能なんだけど、ブラシ掛けるときにいちいち分けてないので、混ざった薄い茶色のボディー材が手に入る。これが、近所漁港の排水から流れてくる水産加工残渣のなんかモロモロッとしたタンパク質と細菌の絡まったようなやつに、色合いも似てるし、適度な視認性も確保されていてグジャッと乱暴にコバンさんの毛を巻いただけの”コバンフライ”は、ワシのボラ釣りにおけるキラーパターンである。切られて消耗することが少なく、頻繁にボラ釣りするわけでもないので、なかなか貯めてあるコバンの毛が減っていかないけど、チマチマと使ってます。

3原色限定でも毛色のバリエーションは豊富
 で、フライのボディー材として考えると、ネコの毛は、白を染めればなんとでもなるとはいえ、基本的には色は、白、黒、茶色、の3色で、それらを混ぜた灰色、薄茶、錆色とかしかバリエーションがない。これ、実はネコに限らずほ乳類の毛は総じて例外なく白黒茶の3原色にもう一つ足すなら無色のバリエーションしかないのである。ネコの毛色には、三毛猫サビ猫は半陰半陽とかの例外を除いて雌しかいないとか、茶系のネコは雄が多いとか面白い話が多いけど、白黒茶のほ乳類の毛の3原色の話は、それ以上に面白い仮説があって、ついでなので書かせていただく。ほ乳類には前述のように毛の色が白黒茶とその混じったのしかない、っていうとトラとか黄色くない?って思うかもだけど、黄色いトラっていうのはディズニーアニメやらルアーカラーの世界のお約束で、実際には明るいめの茶色でまあ薄い黄色やオレンジに見えなくもないって感じである。ほ乳類で派手な配色っていうと白黒のコントラストで派手にしているのが関の山で、警告色のスカンクが典型。シマウマの白黒ストライプは吸血性の昆虫対策で、パンダが白黒なのはなんでか知らんけど、毛の色的には赤すらない、ネコやウマでいうところの青い毛は灰色だし、人間の金髪も赤毛も染めたのなら別だけど白と茶色の間にある。惜しいのがホッキョクグマで、白やんけ?と思うかもだけど実は実物毛針の材料として持ってるけど透明で、保温のための中空構造が光を反射して白く見えるという構造色っぽい成り立ちで、毛の色素自体が白黒茶しかなくても構造色で違う色を出すってのは可能性としてはなくもないと思うんだけど、進化の神はそういう色塗りをほ乳類にの毛にはしなかった。なぜか?っていうところに面白い説があって、ほ乳類の祖先は、恐竜時代に昼間の世界を支配する恐竜たちから隠れて夜動くモノとして恐竜時代の1億8千万年だかを暮らしたので、そもそも視覚情報である色なんてあっても色まで見分けられない夜では意味がなく、無駄なので色覚も退化したのか進化しなかったのか色盲状態で、それが恐竜が現在の鳥たちの祖先を残して死に絶えた後に、昼間の陸上世界を席巻するようになっても、多くのほ乳類が色盲に近く、毛には白黒茶の色素しか持ってない原因であるとかなんとか。実際には恐竜時代にも昼行性で小型の恐竜を狩っていたほ乳類もいたようで、反論もあるようではあるけど、概ね正しいように思う。ではなんで、ワシら人間は毛の色はともかく、色盲じゃないのか?それはまた進化の歴史を紐解くと、我らの祖先となったサルはもともと樹上生活で木の実やらを食べていたんだと思うと、木の実はご存じのように熟れると色づく。それらを見つけるために色覚を得たのが樹上生活のご先祖様で、木から下りてヒトになってもその太陽の下で生きるには便利な優れた資質を引き継いだのだと思う。で、色覚を得ると、とうぜん婚姻色やらなにやらに派手な色は使いたくなるというもので、でもサルも毛の色素は新たに獲得できなかった。サルたちどうしたか?その答が皮膚を使ってお猿のお尻はマッカッカなのだとワシャ推理しているところ。ほ乳類で例外的といって良いぐらいに派手なマンドリルは顔とお尻まわりに赤と青があしわわれている。赤青が使えるので当然紫も使える。血管の色とかを使ってるんだろうと思うんだけど、ほ乳類随一の伊達者だとワシャ思う。今調べたら青はコラーゲン繊維を使った構造色のようだ。毛の色では使えなかったけど皮膚の色では使ってる。マンドリルすげーぜ。ダーウィン先生も絶賛したとか。

 でも、恐竜の生き残りだとされている鳥たちの、千変万化、なんなら光りを吸い込むぐらいの真っ黒から、構造色の輝く青やら緑やらまで使いこなす洒落者ぶりには到底かなわず、もっというならは虫類、両生類、魚類、昆虫や軟体動物に至るまで、生物は色彩にまみれているのに、白黒茶しか持ってないほ乳類の雄として、たまには派手な色の服でも着てオシャレしとかんといかんのかなと反省し、恥ずかしさに赤面するしだいである。

2026年4月18日土曜日

猫は同じ餌に飽きる

  このことは猫飼いの間では古くから周知の事実であった。なかにはワシの中学高校の同級生の家のキンちゃんのように、アジの干物しか食べないというような偏食家もいてそのへんは猫もご多分に漏れず個性があって嗜好の多様性がみられるけど、同じ餌ばかりだと飽きるってのは、伊藤リサ先生のマンガ「おいピータン!!」で主人公と彼女が飼ってる猫のクロが餌に飽きて食べなくなるので、だんだん良い餌をあげてたら最終的にヨコワの刺身まで食べさせることになって、それにも飽きたときに、それ以上の良い餌が思いつかなくなって、最初に食べさせていたカリカリを出したら普通に食べてくれて、同じ餌だと飽きるだけだったというオチがついて、さすが伊藤リサ先生、猫マンガも描いてる猫ッ飼い、よく分かってらっしゃると感心する。

 でも、科学の世界では、なぜ猫が同じ餌に飽きるのか?っていう基本的なことすら明らかではなかった。それどころか、猫が餌を選ぶのに餌の臭いや味は関係なく、脂質とタンパク質の含有量で選んでいるとか、あげくの果てには、猫が偏食するのはそれを見た飼い主が「うちの猫ちゃんはグルメなの」って喜ぶから、人の反応を見てそうしているとか、一度でも猫を飼ったことがあるならっていうか、飼ってなくても人んちの猫見てるだけでも、トンチンカンな的外れなことを言ってると分かるというモノがざらにあった。およそ観察眼に欠けたセンスのない科学者共だとあきれ果てていた。伊藤リサ先生の爪の垢でも煎じて飲む用に取り寄せろ。こんなのでも論文として出ると、さもそれが正しい説のように喧伝され出すので始末が悪い。論文が出て査読が通って学術雑誌とかに掲載されたとしても、それが絶対の正解だということを意味していない。単に”そういう説がでました”っていうだけの話で、今日知ったことは明日覆る、っていう感じに新たな知見で知識や常識が更新されていくのが科学というものの本質で、典型がアルコールは少量でも害になるっていう論文が出ると、健康至上主義者がそれ見たことかと、適量の酒なんてないって騒ぎ出す。賭けても良いけど、適度な飲酒は健康上大きな利点がある。そんなもん飲んだことあれば分かるし、気持ち良さげに酔っ払ってる飲んべどもを見てても分かる。精神衛生上非常によろしい飲み物であることは自明。データ的にも老人の健康には適度な運動より適度な飲酒の方が寄与するって、これまた1つの説でしかないけど、そういう飲酒が良い影響を与えるという報告は山ほどある。なんならそういう健康至上主義的な、健康に気を使ってる人とそうでない人の寿命を調べたら、後者の方が長生きするという、頑健な肉体だから気を使わなくても良いっていう因果関係もありそうだなとは思うけど、古い時代から知られている報告もある。

 っていうなかで、やっとまともな研究結果が報告されていたので紹介しておきたい。岩手大学の研究チームが「ネコがごはんを残す理由を解明 ―同じ餌でも匂いを変えると再び食べる―」と題して研究報告を公表した。これはなるほどそうかもしれないと膝を打つ程度には信憑性がある。猫はご存じのとおり臭いには敏感で、外から帰ってきたワシの靴やら自転車のペダルやらの臭いから外界の情報を読み取っているのか、よく玄関で臭いをかいでいる。近所の雌猫が発情し始める今時期には、キン○マもうないのに、なんかソワソワとして春の臭いに興奮してるようにも思う。味が決め手となってないから、これまで味を変えたりして実験しても思うような成果が出ないとか、味とか関係なく餌を選んでるとかのトンチンカンな結果にしかならないとか、匂いが鍵ならそれも納得である。素晴らしい着眼点だと敬服する。近年の猫に関する研究では、猫の宿痾である腎臓病が血液中のタンパク質「AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)」が正常に機能しなくなることが原因で、AIMが急性腎不全を治癒させる機能を持つことを解明したことに次ぐぐらい素晴らしい成果ではないかとおもう。3位にはネコがネコ草を食べるのは甘みを感じないので旨みでイネ科の草を好んでるという小ネタも面白い報告。AIMに関しては既に応用した治療薬の治験が始まっていて、猫の寿命を飛躍的に伸はせると期待されている。今回の猫の餌の選択には匂いが重要で、匂いを変えると再び食べる、という発見も、老化や病気で餌食いが悪くなった猫に対して適切な餌やりをできるようになるとか、猫飼いにとって猫にとって、とても意義のある研究成果だと思う。

 まあ、うちのコバンさんも、同じ餌が続くと飽きるのは間違いなくあって、カマスの時期とか連日カマスの頭とか骨周りとかだと、しばらくすると食べ残すようになってくる。チュールを塗ったくってやるとちょっと食うけど、舐め取って食わなくなるとしばらくカマスは止めてカリカリとかでお茶を濁すか、マアジを釣ってこなければいけなくなる。でも匂いを変えてやれば良いと分かっていれば、なんかそれ用のスプレーとか当然ペット業界は考えて商品化するだろうから、カマスに飽きたら”イカ臭”スプレーとか、猫大好きカツオフレーバーとか匂いを変えてやることで餌ちゃんと食べてもらえるのではないだろうか。ウチのコバンさんは元野良なのもあってか、比較的餌食いは良い方だと思うけど、贅沢に餌をもらって育った猫で特に雌猫は食が細くて困るらしいから、ペット業界におられる方はイナバの「チャオチュール」以来の大ヒット商品目指して、銭の花を咲かせるべく商品開発よろしくお願いしたい。

 ただ、同じ餌が続くと飽きて残すようになる、匂いを変えると食べる。ってのが分かると、さらにそれはなぜ?という次の疑問が湧く。イエネコは元々リビアヤマネコっていう乾燥地帯の野生猫がご先祖らしいので、その時代には虫やらネズミやらの小動物を色々食べてたので、雑食の人間が典型だけど同じ餌ばかり食べていると、栄養が偏ったり必須の栄養が不足したりするので、なるべく多くの種類の餌をとるように嗅覚による選択性が発達したとかそういう話だろうか?その時になぜ味覚ではなく嗅覚が鍵になったのか?餌の選択には口に入れないと分からない味覚より、その前段階で判別できる嗅覚が都合が良かったとかか?さらにいうなら、カマスは比較的飽きるのが早いけど、マアジともっというならアユは飽きるのが遅い。マアジでも刺身食べた後の中骨を重ねて焼いたものは飽きて残しがちで、丸ごとや頭は食いが良い。一般的な法則があるのか、単なるコバンさんの好みの問題か?以前はクモやゴキブリも好物だったけど、最近はいたぶって殺すだけで食べ残してるのを見かける。元々の食性考えれば虫の方が好きでもおかしくはないと思うけど、イエネコにはイノシン酸を感じる味覚があるらしいので、人と暮らしていくうちに魚の方が好きになったのか?疑問はつきない。

 今も胡座の上ですやすや寝ているような身近な猫に、自然の不思議や、人との関係とかで培われた謎が溢れている。猫を知ることは生き物を知ることであり、ひいては人間やこの世界を知る手がかりになるに違いないと痛感している。やはり我々はネコと和解せねばならないようでである。

2026年4月11日土曜日

回転を信じろ

 祝!JOJO7期「スティール・ボール・ラン」配信開始、ってわけでもないんだけど、この春面倒くせぇ方面に症状が出てたので、ご報告がてらネタにしておこうかなと。ごらんのようにスピナーの話です。

 スピナーで愛用していたのは、まずはバス釣りギル釣りで学生時代にお世話になったおフランス製の「ブレットン」で、後ろに毛針を結びつけておいてギルでも釣れるようにしてた。バス釣りにスプーンやスピナーって意外に有効で、デカスプーンとか一時期流行ってたみたいだけど、普通の大きさのスプーンもスピナーもワームとかの遅い釣りにスレた魚も反射食いしてくる時もあって結構ボウズ逃れ的に使ってた。ブレットンは安くて良かった。大きさによっては回転(回り出し)が悪いのがあったけど、それさえ避ければ費用対効果的に最良。で、渓流で使ってたのが、これまたおフランスの名門メップスの「アグリア0」(2.5g)という小型スピナーで、ワシが東北時代渓流にハマっていたころ主流はスプーンで、それより昔の上流にスピナー投げて流れに負けないように巻いてくる釣り方は廃れつつあった。ただ、JOS師匠は他のルアーで釣れないときに切り札として、やっぱりこれもおフランス製ライオン印の「オリオンドール」の2gだったかの軽いのを使ってると聞いて手に入りやすいメップスで真似していた。軽いので表層をシュパーっと引いてきて食わせる感じ。メップスといえば開高先生も大好きで、「アグリア」の4#、5#をよく使われていて「これで何でも釣れる」と豪語していた。なので開高先生ファンとしては買わねばならないなと、バスプロショップスに発注したんだけど、届いてガックリで、フックに飾りでリスの毛とか鹿の毛とかのボンボンが付いてるんだけど、これがワシが購入した時代のは、毛先がバツンと切られている味も素っ気もない仕様で涙にくれるのであった。他のサイズでちゃんと自然な感じになってるヤツと比べてもらうと分かると思うけど超安っぽい。まあそれで釣果がどうこうって話じゃないにしてもだ。マスキー用のアグリアジャイアントキラーとかデカいのも持ってます。で、実釣ですごく戦闘能力高かったのが、スウェーデン製マイヤーの「パンサー」で大きさのわりに重くて飛距離が出るので、広い範囲を手早く探るのに好適でした。深いところも攻めやすい。カザフスタンでナマズ釣る餌のジェリフを釣りました。

 というスピナーの世界、片っ端から買っていこうと思うとさすがに範囲が広くてどうにもならない。先ほどメップスのアグリア0は愛用していたと書いたけど、メップスで他にお世話になったのがあって、何かというと「メップスミノー」である。そう、あの軟質素材のお魚が付いたスピナー。あれスピナーにしては高価だったけど、なにげに釣れるルアーで高校生の頃にバス釣りとかに使ってたけど、ライギョとかも釣れた。別に動きもなんにもない、リアルなんだか不気味なんだか分からん魚型のブツがスピナーの後方に付いてるだけで、妙に釣れるように感じていた。で、ネットフリマとかを徘徊していたら、意外なメーカーもその手のを作ってたようで、色んなメーカーのが見受けられるし、値段もたいしたことないので、見つける度に買ってみたのがこの有様。ということで、ルアー図鑑うすしお味第85弾は、スピナーでも後ろにお魚が付いているタイプのでいってみます。

 って、いうまずはこのタイプの嚆矢でありある種の完成形であるメップスミノーなんだけど、上の集合写真のように色んなタイプが作られていて、基本は「アグリア」にミノーが付いてるんだけど、サイズ違いも多いし「アグリアロング」、「ブラックフューリー」や「コメット」にミノーのパターンもあってコメットミノーとかの呼称もあったように記憶している。ワシが使ってたのは、多分それなりに後期のタイプだと思うんだけど、腹にもフックがある、ダブルフックとトリプルフックを組み合わせた複雑なリグを軟質樹脂のミノー部分に仕込んだタイプで、おそらく当初ミノーの後方にトリプルフックという仕様だったけど、「ミノー部分の頭の方から魚が食ってくるからハリ掛かり悪い」という釣り場からの声に応えて、この特殊なフックを考案し実装したんだろうと思う。で、メップス「アグリア」はじめいくつかのモデルの1,2,3番サイズはフック交換が出来る仕様になっていて、ミノーの部分はある程度柔らかい樹脂でできているので壊れたら普通のフックを付けても良いけど、”ミノー”だけでも売っていて交換可能だった。

 このタイプでメップス以外で有名なのは、天下のABUの「ドロップフィッシュ」だろうか?うーん腹のフックが単にトリプルフックを軸にブッ刺しただけというやっつけ仕事なのがどうなのよ?って感じ。メップスミノーの成功を見て、うちも「ドロッペン」は売れてるし、まあやってみましょか?というノリだったのが見てとれるけど、デキの良さ完成度はメップスミノーに遅れをとってるように思う。まあこの手のを集めるなら1つぐらいあっても良いけど、2つは要らんな。

 で、フランスでスピナーといえば、メップスとブレットン、オリオンドールと並んで四天王の一角を担うルブレックスを忘れてはいけない。同社の「セルタ」はスピナーとして完成度はおそらく最高ではなかろうか?大森コメット使いのアユ君がセルタ推しだった。軽く回転の良いブレード、軸が本体と固定されていなくて回転するヨリモドシのような構造で糸ヨレ軽減。フックは針金で止めていて同じような太さの針金が用意できれば交換も容易。なので写真の”セルタミノー?”がこういう仕様で売られていたのか、それともセルタ買って、メップスとかの”ミノー”単品を組み合わせたのか、いまいち分からない。でもあったんだろうとは思う。まあ、スピナーにヨリモドシは実釣でヨリモドシ機能付きのスナップを愛用してた釣り人として思うには、あんまり機能しなくてどのみちラインは縒れがち。今時のスピナーって、ベアリング入りのヨリモドシ付いててボディーも下方重心で回転しにくくなってるようだけど、まあ多分グルグル回るんだろうと思ってるけどどうなんだろう。下方重心化で回転しないならヨリモドシは蛇足だし、回るって前提でヨリモドシ付いてるならおそらく気休め程度と推察する。下の写真のヨリモドシ機能付きスナップはそういう機能のあるブツの中では最も小型軽量で渓流ではずっと使ってたけど今売ってるのだろうか?ちなみにスピナーは前述したメップス「アグリア0」。

 メップス、セルタとおフランススピナー四天王の2つまで紹介したけど、残念ながらブレットンは今のところこのタイプを作ってたのが確認できていない。なんせワシもバラクーダ社製のハゼをくっつけた”ブレットンミノー”をでっち上げてたくらいで、売ってた記憶はない。ありましたよって情報お持ちの方がおられたらタレコミよろしくです。ただ残りの一角オリオンドールは確保しました。フック交換が容易にはできないタイプなので、これはまず元からの仕様と見て良いでしょう。ミノー部分はメップス同様のダブルがお腹で尻尾にトリプル。ライオン印が格好いい。まあ、軟質樹脂製のミノーが格好いいかというと微妙だけど、でもこの時代の欧州ルアーには、今時のなんかそれっぽい”リアル”な見た目のどうでも良いルアーにはまったく備わってない格好良さがある。まあ当時もどうでも良いパチモノ、駄作がわんさとあって、今まで価値ありとされて淘汰をくぐり抜けて残っているブツが格好いいって話で、今時のルアーでもゴミの山の中から宝物を見つけることは可能だとは知ってるつもりではあるけどね。

 で、そんなわけで当然出てくるのがパチモノのたぐいで、あからさまに”MEPP’S”の刻印のあるミノーが付いてるのは、実はミノーだけ提供受けてたオリジナルの仕様なのかわからんってのはあるけど、ポ-ルバニヤン?のウェイトフォワードスピナーはハリ交換できそうだから、後付けだろうな。ドロップフィッシュのパチモノはどこ製かもわからんけど(Sangoルアー?)、緑のミノーがわりと良い味出してる。

 探し始めて意外に多く出てきて、どうも日本でも実績があったんだろうなと思うのが、北欧勢フィンランドはクサモ「リッパフィッシュ」。立派な性能なんだろう。この、重さが増えると玉が増えていく方式は重量変わっても真鍮玉の成形方法変えずにいけて合理的でリッパ。ミノーの方は北欧はこの方式なのかドロップフィッシュ方式で腹にトリプルフック追加。一個はなぜかイタリア製のメップス方式のミノーが付いている。玉の多い大型は重量もあってブレードが細いウィローブレードなのもあって太い流れの底を狙うのには好適に思う。売り主さんはイトウで実績有りと書いておられてなるほどなと納得した。クサモはスプーンの「レトケ」ぐらいしか知らんかったけど、スピナーの「リッパ」はなかなかやりそうで、北欧の金物は侮りがたしだな。立派。

 で、イタリアンスピナーの雄、元祖インラインスピナーの「パンサーマーチン」でも作ってたみたいで出てきた。インラインスピナーはブレードの回転の立ち上がりが早いとかなんとかいわれているけど、使ったことないのでワシャ知らん。ただ、「バラクーダ」ルアーとか、軟質樹脂製のブツの製造には強い印象のあるイタリア、探せばもっとパチ臭いブツが出てくるかもしれん。ネッツとかモスカとかスピナー作ってるマイナーメーカーもあったので、掘れば出てきそうな気配はあるけど、まあ深掘りはしまい。

 で、スピナーは欧州勢の独擅場かと思いきや、まあアメリカも作ってるよねって話で、これがまたクソB級臭いしろものでリノスキー「ソニックスイングミノー0」。これもインラインタイプ。リノスキーって知ってます?図鑑からとってきたような絵をルアーに印刷したがるメーカーで、そういうスプーンとかが中古釣具屋でたたき売られてるのとか見たことあるかもですが、そのメーカーです。ニッチな需要があるのか、というかニッチな分野を攻めて生き残る社風なのか、パンフィッシュサイズのが確保できました。まあ、国内じゃ需要ないよねって話ですが、ワシのような病人の元にはやってくるのです。

 米国でスピナーなら、リノスキーとかいっとらんと、メジャーどころは毛付きスピナーの「ルースターテール」のワーデンスを押さえておけだろう。残念ながらルースターテールミノーは存在の証拠が見つけられなかったけど、同じワーデンスの「スピンEミニー」は確保した。ルースターテールは奇をてらわないストンとしたデザインが洗練されてる感じだけど、多分それより前の時代に作られたであろうこのスピナーはやや野暮ったいけど、まあアメルアはそのての野暮ったさは魅力の一つさと思うので良し。リノスキーもそうだったけどたまたまなのか米国製はフックが腹にトリプルが一つ。吸い込み捕食系のバスとかクラッピーを対象としているので、後ろのフックよりもぶら下がった腹フックが重要視されるのか?単純にワイヤーのリグを尻までもっていくのが面倒くさかっただけか?

 って感じで、だいたい今回症状が出て蒐集したブツを紹介したんだけど、この括りに入れて良いか迷うのが、堅いミノーがスピナーの後ろに付いているタイプで、まあほぼラパラとブルーフォックスのフィンランド出身ラパラ社傘下ブランドのコラボルアー「ヴィブラックスミノ-」のことなんだけど、これ、実はよく釣れますと紹介している人が複数いて、どうも”やるルアー”らしい。追随したのがバグリー「プリズムフィッシュ」ぐらいでもあり(スミス製のもあるのか?)、知る人ぞ知る感じになってるけど、ラパラからはさらに写真上のように小さい小魚(シンカーの役割してる)追ってる版とかも展開していて、意外に使えるのかもしれん。ワシが使うとしたらこのタイプだろうって気もする。なぜなら、軟質樹脂製のミノーが付いてるタイプは、フックが軟質樹脂の中にあるので塩抜きがしにくく、塩気のある水で使うとハリがすぐ錆びるのが目に見えているので使いにくい。ちなみに今時のスピナーにはありがちだけど、後方が魚ぽい形でも金属製なら通常のスピナーだとワシャ整理している。

 スピナーの後ろにミノーが付いている、あるいはミノーの鼻先にスピナーを付けた。というルアーが各種作られてきたのは、それが効く状況があるからだろうと思うので、使ってみたら良い思いできるのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。まあ縦に並べたスピナーベイトと考えれば、釣れて当たり前か?今時は使う人も少ないだろうから意外と効きそうにも思うところである。

 久しぶりに、メップスの4番、5番とか蔵から出したので、開高先生がバスロッドでメップス投げてギンザケとか釣ったシーンの載ってる「オーパ、オーパ!!アラスカ至篇」をペラペラとめくって、該当する写真の「旅は成就した。円は閉じた。」に痺れた。こんな台詞が吐ける旅を自分はしたことがあるか?と自らに問うてみると、2度目のクリスマス島遠征はそれに値するのではないかと思い、悪くない釣り人生を送ってきているなと安心した。それにしても、この高橋昇先生の写真!そら若い頃のワシ、バスプロでアグリアの赤白注文したのも納得なのであった。

2026年4月4日土曜日

油かだぶら

 もし、今の状態から第3次世界大戦に突入したら、後世の歴史家は、その端緒を米国のイラン攻撃とみるのか、それともベネズエラ侵攻をそれと考えるのか、あるいはロシアのウクライナ侵攻なのか?的なことを一月前顛末記に書いた、書いたけどそれって意味ないなと気がつく。だって第3次世界大戦に突入したら(してるのかもしれないってのが恐ろしい)人類の歴史が終わるだろうから、後世も無ければ歴史もクソもない。北斗の拳的な文明崩壊後の世界で”言い伝え”程度のものは語られるとも、客観的な歴史認識とか得ようにも難しいだろう。そんなもんを得るより鋲付き肩パッドとか買い物用カートとか得なければならない優先度の高いアイテムはいくらでもあるだろう。

 でもって、今のところの認識としてこの戦争は第5次だかの中東戦争だととらえられているようだけど、石油依存の今の化石燃料文明がいかに危ういモノかというのを再認識させられている。先日お客さんが「自分が生きているうちに気候変動や戦争で世界が終わるかもという心配をすることになるとは子供の頃には想像できなかった」と言っていたけど、まさにどちらも石油が原因となっていると言って良さそうで、故景山民夫氏が「石油なんて諸悪の根源はとっと使い切ってしまった方が良い」と書いて、燃費の悪いゴツい車を乗り回していたように記憶しているけど、なるほど一理ある。無くなればない袖振れぬから代替エネルギー源の開発にも本腰が入るだろう。今回の”石油危機”がそういう契機になってくれれば良いかなと、ウスラボンヤリと思っていたら、どうも真っ先に被害が出そうなのは人工透析の必要な腎臓病の患者さんだというのがとりだたされてきて、人工透析用の”人工腎臓膜”的な特殊な樹脂部品なんかは当然石油化学製品であり、その供給がまず危うくなりそうということらしい。悠長なこと言ってる場合じゃなかった。人死にが出る話でシャレにならん。

 まあ、人工透析に限らず、いまどき石油化学製品であるプラ素材とかの合成樹脂だの使ってないモノの方が珍しいぐらいで、全面的に石油が入ってこなくなって備蓄在庫もなくなるとあらゆる物資が不足し始める。今目の前にあるPCやゴミ箱とか耐久財はしばらくは持つだろうけど、医療機器、日用品、何でもかんでも石油由来の樹脂素材使ってるだろうし、食料品とかでも包装とかは普通にプラ素材だろう。それらを作る工場でも日常的に使ってる機械の部品の多くが合成樹脂でできてるだろうし、もっというとガソリン、軽油、重油使った物流網がなければ1次産業から例外でなくモノ作れないし売れない。電力供給については石油火力発電って思ったより割合小さくて2021年データで7%強、天然ガス、石油、石炭の化石燃料を合わせると電力の7割強ぐらい、再生可能エネルギーは2割ぐらいで、化石燃料頼みという構造は変わらんのだろうけど。天然ガスは調べてみると中東依存度が低くて、電力供給的には想像したほど大打撃はくらわないようだ。節電とか必要あるのか?例によって原発村の人たちが危機感煽りたいだけとちゃうのか?たかだか7%やぞ。けど、まあ燃料の油が無いと石炭もガスも運べないという問題はついてまわる。

 などという、今さらワシが書くまでもないことを書こうと思ったのは、一つには石油が来なくなったらどうなるんだろうっていうのを、自分でちょっとネット検索かけてお勉強してみたのをまとめてみたかったのと、ネットの記事で書き込み欄に「車運転しないからガソリンが高くなるぐらい自分には関係ない」と書き込んでるバカがいて、「オマエが買ってるモノほぼ全て、ガソリンやら軽油やら使って運ばれてるんだぞ」と総突っ込み入れられていたんだけど、そういう弩級のバカの存在を目にするにつけ”教育の敗北”という言葉なんかも頭にちらついて、ごく簡単にまあこのぐらいは想像つくよね、ネットで調べればすぐ分かるよねということを老婆心ながら書いてみた。

 で、石油がホルムズ海峡通って来なくなると大変困るというのは、ワシのような田舎に籠もって隠棲しているご隠居さまでも、もろにかぶるわけで、この責任だれがとってくれるンや?誰がわるいんや?ってなると、間違いなくドナルド・トランプ米合衆国大統領なわけで、ベネズエラの件もだけど、イランへの攻撃もおよそ理解不能で、いくらアメリカに尻尾振っておかなければ生き残れないにしても、日本としてあんなキチガイ沙汰を容認して米国とは同盟国であり協力しまーすで良いンだろうか?まあトランプさんに限らずブッシュさんもイラクに大量破壊兵器がないけど侵攻したけど、日本は公式に非難とかしてないよね?それが処世術だとしても、それでいいのか?現状イランもほぼ海賊だとしていも先に手を出したのは米国(イスラエル?)って理解でいいよね。

 ワシャ「どんな手をつかおうが…………最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」っていう、力こそ正義な歴史上繰り返されてきた暴力による物事の解決が21世紀にもなっていまだ、当たり前のように通用しつつある事実を見て「この世界は狂ってる」と思わずにいられない。歴史は繰り返すっていうけど、群雄割拠の中世ぐらいから、勝てば官軍っていうのは変わってないんじゃないだろうか?

 世界最強級の軍事力、経済力を誇る米国で、国民皆幸せに暮らしているというなら、米国にならい暴力で奪ってでも我が国も強く富んだ国になれば良いという割り切り方もあるだろう。ところが米国内をみると、日本なんぞはかすむぐらいの貧富の差のある格差社会で、貧困層は車に住んでるとか、違法な薬物でラリるぐらいしかすることがないとか、終わってるとしか思えない。もはや米国に”憧れるのをやめましょう”って感じで、だからといって、ロシアや中国の陣営に参加して仲良くできるかというと、そらそれで無理。あちらはあちらでバッチリ狂ってござる。

 21世紀の戦争って、あんまりドンパチやらずに情報戦で相手国インフラの情報システムをダウンさせたり、世論を誘導したり、これは米国も関税攻撃しまくってるけど、経済的な制裁とかの経済戦なんかが重要になって、あんまり人の頭に爆弾が降ってくることはなくなるのかと思ったけど、情報戦、経済戦もやりつつ、しっかりドローンで人様の頭上に爆弾配送したりしてて、もめ事の解決方法として、槍もって他部族に突撃かけてたご先祖様と、こと直接暴力を手段に用いるということに関しては、なんにも進歩していないように思う。手段が機械化自動化されたぐらいで本質的に暴力でどうにかするという方法が変わっていない。どうにかならんのかホモサピよ?と思うけど、どうにもならんわなと諦めつつもある。人類史はおろか、生命の歴史を見ても争い奪いってのが途絶えたためしはない。それでも争いを避けられた局面はこれまたあったわけで、避けられる争いをどれだけ避けられるか、賢く立ち回る指導者ってのが世界には居ないものかね?キ○ガイばっかりが幅をきかせてるじゃん。

 でもって、物の値段が高くなっていき、そもそもモノの流通量も減って、なけなしの老後資金の価値が減じられていき、ひもじかったり寒かったり、そういうつらい未来にはなって欲しくないんだけど、どうすればそれを避けられるのか、まったく見当がつかないので困ってしまう。しつこく書くけど選挙では「戦争を止める」ことはできん。頭の具合が悪そうな指導者しか選ばれん。なにせ頭の悪い愚民共が選ぶんだからな。というのは見てのとおりで論より証拠。ワシにできることは天邪鬼の努めとして米国も米国追従の我が国も狂ってるって書いておくことぐらいか。まあ、最悪死ぬような困ったことになるとして、別に特段長生きしなければならない理由もないので、その時その時を必死に生きてそれで死ぬなら仕方がないと覚悟しておけって話か。

 石油が、今後情勢変わらず中東から入ってこなくなったら、モノがなくて詰むようなしんどい未来になることもあり得て、そういう未来もちょっと想定しておいた方が良いよとワシャ思うのじゃ。想定してたとして対策があるでなしやっぱり覚悟しろって話か。対策として買い占めとかは、あらゆるモノが値上がるだろうから無駄な混乱しか生まん悪手だからやめておけと書いておこう。にしてもワシら年寄りは景気の良かったバブリーな世界も味わってるし、あとは死んでもいいやってぐらいのものだけど、産まれたときから景気は悪いし、疫病の世界的大流行なんてのを喰らったうえに、石油危機で戦乱の臭いがするきな臭さの中で、背景音としては常に気候変動の不気味な音色が響いている今の世界しか経験していない若い世代の人たちには本当に申し訳ない気がする。アホな大人のせいでビンボクジ引かせてスマン。謝って済む話じゃないけど愚民を代表してゴメンナサイと平謝りしておく。

2026年3月28日土曜日

計画どおり

  キャリアーSS補完計画を実施した。以前その目論見をザクッと書いたんだけど、おさらいすると、まず入手した「キャリアーSS」は、ベールワイヤー支持部、ハンドルの金属部分に腐食が見られ、逆転防止スイッチが折れて欠損している。この個体を、ベールワイヤー一式はブロウニング「SDX2」から綺麗なのを持ってくる、ハンドルと逆転防止スイッチは大森「タックルオートSS」から持ってくる。逆転防止スイッチが持ってかれるタックルオートSSには逆転防止を省略して、ローター逆転を右手人差し指で止めて使う「逆転釣法」用に改造予定の阿波釣法仕様版大森「コメットG1」から持ってくる。という大まかな計画である。

 まずは、なんにせよキャリアーSSを分解して古いグリスを落としたり汚れていれば綺麗にしてやらねばである。蓋パカッと開けると欠損していた逆転防止スイッチは本体の外に出ている部分が折れて失われているだけけで、内部構造的には部品全部揃っていて作戦実行には問題生じなさそうで一安心。ギアはじめ内部も特段汚れたり摩耗していたりということはなく、状態は良く、単純な構成なのでサクッとバラせて整備性はとてもいい。これだけ単純な設計でも、ギアはさすがの大森ハイポイドフェースギアで滑らかだし、簡易ローターブレーキありで意図しないベール反転防止も図られていて、ハンドルでベールリターンも内蹴り式で軽く良い感触。ラインローラーはセラミックでまず削れないだろうし、ドラグはテフロン3階建て式で小型機としては十分な性能。樹脂製本体は腐食に強く、200gを切る軽量。欠点といえば、ベールスプリングが耐久性に乏しいトーションネジ方式なのと、スプールエッジ形状がなで肩なぐらいで、何ら使用に問題を生じさせない。まあ、良いリールだと思う。

 でもって、生け贄?となるSDX2から、ベールワイヤー一式とついでに本体蓋を留めているタップネジ、生け贄その2のタックルオートSSから、ハンドルと逆転防止スイッチを徴収する。前回PENNネタで「売るためにいちいち互換性のない”デザインのためのデザイン”で新たな金型作って値段あげて売るしょうもないメーカーとPENNは違うんです。」と書いたけど、大森製作所でもまったく一緒で、ベールアームやらハンドルやら、逆転スイッチなんて、色んな機種でかつ時代をまたがって共通部品が使われているのでこういうことができる。大森製作所も違うんです。

 で、綺麗なパーツに換装して、グリス入れて、油注して”状態の良い”キャリアーSSが1台できました土佐の一本釣り。まあ、一時期ほどの高値は付かないけど、1万円がとこはするだろうっていうぐらいの見た目と機関良好具合。キャリアー好きだけど、この大きさに思い入れがあるわけでなし、「そんなに評価されてた機種なら1度使ってみたい」とかいう人はご相談ください。金で売るのは買い入れ価格が安いのもバラしてるので無粋な気がするので、なんかコイツと交換するのにふさわしい機種を提案いただければ、喜んで交換いたします。ご存じだと思いますが、瞬間的逆転防止機構とかが搭載されている機種はワシ毛嫌いしてるので、イグジストだろうとステラだろうと、キャリアーのような良いリールと交換するのはもってのほかだと思ってるけど、ボロくても味のある古い機種や超実用機な実力派なら、ワシ、よろめいてしまうかも。ダイワでも米国版「トーナメントSS」750相当とか実は欲しかったりするし、ピンポイントで外蹴り「マイクロセブンNo.4」なんかも探してたりしてます。まあ、キャリアーSSに限らず、過去紹介したような機種でも、どうしても欲しいものがあれば物々交換ご相談ください。死ぬまでに欲しい人に引き継ぎたいという、終活をそろそろ考え始めてはいるんだけど、なら物々交換してどうするよ?数減らねぇじゃん金で売れ!って話だけど、金はなぁ、味気ないんだよなってのとあわせて適正価格が難しい。高すぎると下品だし、安いのもこれまた良くない気はしている。蒐集家共通の悩みだろうけど、自分のコレクションが自分の死後、逸散してしまったりして、結局ゴミとして消えてしまうっていうのが一番おそれるところだと思う。博物館が蒐集してくれるような品なら迷わず「死んだら博物館に寄付してくれ」って遺言残すところだけど、釣り具の、しかも実用機中心では博物館とかは受け取ってくれん。結局、死後は釣り具買い取り専門業者に買い取ってもらってネットオークションなりに流してもらい好事家達の元に届けば御の字かなと思っている。

 で、キャリアーSSは綺麗にしたけど、ちょっと腐食しているパーツを戻されたSDX2とハンドルがボロいのになって逆転防止スイッチが奪われたタックルオートSSも、使用可能な状態でそれなりにお化粧直ししておく。SDX2のほうは、ベールワイヤー支持部やや腐食で削れた面をティッシュを盛りつつ瞬間接着剤で固めて適当に成形して、車用タッチペンで黒く塗っておく。タックルオートSSの方に持ってきたボロいハンドルはこれも黒く塗っておいた。そして、キャリアーSSに徴用されてしまった逆転防止スイッチは、余る予定のコメットG1のスイッチだけを交換しようとしても、本体内で留める方式がSSだとピンを刺すのに対して、G1ではEクリップ止めと違っていて上手くいかないので、試しに銅製の板バネごと交換したら、多少曲げる必要はあったけど問題なく機能するように調整出来て一件落着。

 ということで、ここまでは計画どおり。キャリアーSSが綺麗に整備されて、SXD2もタックルオートSSも実釣可能な状態に整備できた。残るは、逆転防止機構と出来ればドラグもない、阿波釣法にも繋がる、魚とのやりとりにおいて、ラインを出したいときはスプールを逆転させて、その調整をインスプールのローターを右手人差し指で行う”逆転釣法”用にコメットG1を仕上げたいんだけど、これがなかなか手間がかかる。そもそも想定した使い方が可能なのか?というあたりから再度考えなければならず、それ故に楽しんでちびちびと作業を進めておりますので、今しばらくお待ちください。

2026年3月24日火曜日

勝ち馬に乗る

  以前当ブログでも紹介させてもらいました、もう自然に増えるのを待っていては間に合わない状況になっている日本のイヌワシを、人工的に繁殖させて南三陸の自然に野生復帰させて、絶滅を防ぐという「INUWASHI AGAIN 南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト」のクラウドファウンディングが、先日見事目標額の1千2百万円を突破し当初目標を達成しました。当ブログの読者様でご協力いただいた方々、プロジェクトチームに代わって深く御礼申し上げます。

 額も大きく、前例の無いプロジェクトだったので、どうなることかと心配しましたが、これまで取り組んできた実績、差し迫った必要性、実施に携わる人々の熱量、そしてなにより、空にイヌワシが舞う姿を見続けることができる未来に是非なって欲しい、という多くの人々の願いが、形となったのだろうと思います。

 目標額は初年度の予算のおよそ半額としていたそうで、このまま勢いに乗ってもう少し活動が確実に行えるよう資金を集める方向で、26日締め切り(あと2日!)で追加のゴール1千5百万円を目指して、現在クラファン継続中です。当初目標も順調に集まり、出だしは好調、難しい事業だとは理解していますが、南三陸をはじめとした日本の空に多くのイヌワシが舞う光景が近づいたように思います。今、クラファンに協力すると、「イヌワシが国内絶滅の危機から逃れられたきっかけになったプロジェクト、ちょっとオレも手伝ったんだゼ」と後々誇らしく自慢出来るかと思います。あと、返礼品のグッズも格好いいのが揃ってます。

 ということで、まだこの波に乗れていない方は、是非この機会にクラファンに賛同して、ご協力いただければと思っています。

(画像、イラスト引用:「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト」公式サイトより)


※25日に無事追加目標達成!26日の最終日までに15,603,000円を集めてクラファン無事終了。今後も実際の活動が続いていくし、また支援が必要な場面もあるかもです。また、お願いすることもあるかと思いますが、とりあえず関係者の皆様のご努力と支援いただいた方々に感謝。

2026年3月21日土曜日

一気通PENN

 年開けて魚釣れなさ過ぎて、リール買いまくった時にPENN「スピンフィッシャ-650ss」を買ったわけだけど、なぜ買ったのか、いつものことですが説明させてください。まあ常習犯であり、ダーティー・ハリーなら弁解の機会など与えず44マグナムぶちこむところかもしれませんが、皆様日本は法治国家です。いきなり撃っちゃダメ。

 650ssは実は何度も手を出そうとして引っ込めてきた経緯がある。なぜならワシも昔は使用を前提としないリールを買わないことにしていて(ウソじゃないです、少なくともサイト立ち上げた頃にそんなことを書いた記憶がある)、4桁スピンフィッシャーは全サイズそろえたけど、3桁でやるのはやめておこうと心に決めていた。いたけど、気がつけば使わなくても、あるいは使えなくても、蓋開けて中身見るためだけにリールを買うようになっていて久しく、今更3桁は集めないもクソもねえだろって話で、気づけば既に持っていないのは450ss、650ss、850ssになっていて、去年ぐらいから安めの弾があったら入札していて、450ss確保してイーシャンテン、850ss確保でリーチかかって、650ssは意外に需要あるのか競り負けてたんだけど、なんとか確保して「ロン!」って感じで麻雀の役でいうところの”一気通貫”いっちょあがり。ということで冒頭の集合写真とあいなりました。950ssがないじゃんって思うかもだけど、その大きさはスプール裏の大口径ドラグとか搭載して4桁になってから9500ssとして登場した新機軸の機種なので3桁にはない。

 ただ、一気通貫であがったのはいいけど、これまた麻雀にたとえるといわゆる安目で、泣き入ってるし、もうちょっとつくれば高目になるし、さらに発展させれば”九連宝燈”に相当するような役満手にも発展させられるので、どうにかならんかなと、麻雀と違って安目で揚がった後も蒐集は続けることができるので密かに狙っている。

 とはいえ一応イッツーであがったので、今回各機種の使い道とかは4桁とあんま変わらんのであんまり触れず。仕様に関してもまあサラッと触れる程度で、主に入手にまつわるお話をダラダラと書いてみたい。

 ということで、先頭打者は小さい方から420ss。これは、以前どっかで書いたかもだけどJOS師匠からいただいた。ワシが仕事やめてこちらに来るときに、わざわざ最寄り駅まで見送りに来てくれて、その時に「ヤフ○クとかで売ってもたいして値段つかないし、使ってくれたら嬉しい」と餞別として渡してくれた。色んな意味で良い師匠を持ったものである。ワシみたいな偏屈な輩にもいつも目をかけてくれて、返しきれない恩を感じている。ワシが背負ってる”神聖な負債”の借入先の大きな部分が2人居る師匠なのは間違いないって話。まあいつも書いてるように負債額大きすぎて直接返せるとは思わんけど、”釣りの世界”そのものに対してちょっとずつでも返済し続けたい。たいした値段つかないってことはなくて、アウトスプールのスピニングとしては珍しく中古市場で普通に1万円を越えてくる。まあワシにとってはそんなはした金どうでも良いけどな。紀伊半島での釣りを模索している時期にメチャクチャ働いてくれて現在殿堂入りで蔵に保管しているけど、久しぶりに撮影用に引っ張り出したら、ちょっと色んな想いが溢れてたまらんかった。

 2番手は430ss、若い頃、東北時代にそれまで使ってた大森「キャリアーNo.1」のベールスプリングが壊れて、次をなににするかPENNの「4300ss」とダイワ「ウィスカートーナメントSS650」と迷って、結局逆転防止のバネが壊れたトーナメントではなく、4300ssを選んだんだけど「コイツもそのうちバネは壊れるだろうし、バネの予備は持っておくとして、もう1台予備機が欲しいな」と思ってたら、仙台に所用で行ったときに、JOS師匠のお師匠さんにあたる人がやってる釣具屋さんに寄ったら、1世代前の430ssが売っていて、スペアスプール共通だし金属製で格好いいしで手が出た。買っておいてまったく後悔しなくてすむ良さがあった。4300ssもウォームギア機で、かつ左右ハンドル交換可能、樹脂製本体と正常に進化した機種だと思うけど、430ssはインスプール時代の714Zの内部機構をほぼ蹈襲してアウトスプール化していて、ギアはデカいしアルミボディで重いしだけど、重めのローターならではの回転の安定感、滑らかさがあって釣り味は抜群。雪の山の中でコケてハンドル折れて万事休すと思ったら、4300ssが出て430ssは廃盤になったけど、超ロングセラー機であるインスプールの714Zのほうはまだ現役で、ハンドル共通であっさり復活した。売るためにいちいち互換性のない”デザインのためのデザイン”で新たな金型作って値段あげて売るしょうもないメーカーとPENNは違うんです。

 3番手、440ssはおそらくだけど、スピンフィッシャーシリーズ最初の樹脂ボディーがこの時代の440ss。4桁になる前に440ssだけ樹脂ボディーのが出てると私は認識してます。違ってたらご指摘を。4400ssの通常型?とはギアがハイポイドギアなのが違うぐらいでほぼ一緒。樹脂製440ssで問題なしと見て、4桁に移行する際に5500ss以下の中型サイズをこの樹脂製440ssを基準に樹脂化したという流れかと。実は440ssと450ssの2機種は時代によって設計がだいぶ変更されていて見た目も違う、別タイプはまず中古市場に出てこなくて、出てきたら4,5万ぐらいは突っ込む心づもりはしているんだけど、出てきたためしがない。日本では出回ってなかったのかもだけど米国では普通に販売されてたようなので、なぜイーベイとかでもみかけないのかちょっと謎である。コイツと450ssの別タイプが揃えば役満手で九連宝燈だと思っている。PENN好きならどれのことを言ってるのか分かると思うけど、そうアレです。売っても良いよという方は状態にもよりけりですが4,5万で良ければ買います。ご連絡お待ちしてます。で、この440ssは「実はペンリールを整理していた所、使わないリールなどが出てきたので是非ナマジさん引き取って頂けないでしょうか?ヤフオクなど出品も面倒でしないので受け取って頂けるとありがたいです。」と読者の方にいただいてしまったブツである。ありがたくいただいて、このあたりから3桁も揃いそうだなと、変な気を起こしてしまいました。アタイ病気が憎いッ!

 4番手、450ssは金属ボディーで、4500ssがボディーを樹脂化してギアをハイポイドフェースギアにした後継機で、ハンドルキャップやらベールスプリングは4桁中型機共通仕様になったけどあんまりいじってない。変えなくて良いところは変えない。これ重要。「新製品はここが違うんです」って言うためだけに、互換性もクソもない、過去の実績も捨てたようなモノを作って金型新たに起こして、その分を価格に転嫁して、およそろくなことにはならんのは、釣り具に限らず工業製品全般に共通するってのは、口を酸っぱくして歯が溶けるぐらいこれまでも言ってきたけど、何度でも繰り返し今後も言わなきゃならんのだろう。長く使えるモノを作ってしまうと商売が成り立たなくなるってのも分からんでもない。けど、そんなのばっかりじゃ困るし、多少値段高くても、手入れしてなんなら直しながら20年ぐらい使えるような製品があっても良いだろうと思う。釣り具なら米国では”ダイワ”がトーナメントSSをビックリするぐらい長いこと売ってた(る?)。やりゃできるじゃんと思うと同時に、日本じゃ釣り人がアホばっかりで無理って思わされる。当ブログ、内容にはそこそこ自信ははあるけど、日本の釣り師はアホばっかりなので閲覧数が稼げんなと”カリスマ釣り師”を自称するようになって閲覧数がちょっとだけ増えたんだけど、まあネットで”バズった”といえば万バズって言葉があるように何万って閲覧数になることをいうんだろうけど、ワシのブログも普段2~3百閲覧/日なのが、たまに千越えるときがあって、なんだろなと解析を見てみると、特定の検索ワードやらSNSでの紹介とかではないのかもだけど、米国やら独逸やらからの閲覧がボコッと増えてる時があって、今時AIの自動翻訳が性能良くなってワシのブログも翻訳して読んでくれてる日本語が母国語じゃない人も居るようである。大森とかPENNとかD・A・Mとかについてマニアックなこと書いてるジャパニーズがいるぞって面白がってもらえているなら幸いである。まあワシも海外サイト普通に自動翻訳噛ませて閲覧するからね。まだあんまり上手な翻訳じゃないけど意味補完すれば流れで読めなくもない。我が国のアホ釣り師どもに無視されても、違いの分かる世界の釣り人には分かっちゃうんだね(単純に母数がでかいって話ではある)。便利な時代なのか落とし穴の入り口か。

 5番手は550ss。日本の海のルアーフィッシング黎明期、ダイワやシマノがろくなドラグも搭載してない、堤防ぶん投げ仕様のリールしか作ってなくて、ドラグ効かせて16ポンドナイロンとかでシイラやらをやっつけるのに、あるいは磯でヒラスズキってなときに、圧倒的な支持を得て使われた名機。なんてのはワシが説明する必要はないよねってぐらい。ワシがシイラ始めるときには既に次の世代の5500ssになっていて、樹脂製ボディーってどうなのよ?と一抹の不安があったけど「なにも問題ないよ」とのJOS師匠の言葉に従って購入。まあ樹脂製ボディーについてなにも問題は生じませんでした。樹脂製ボディーについてとことわったのは、まあこの時代のスピニングの宿命としてベールスプリングはそれなりに交換必要だし、長期的にはスプールが乗ってる主軸の台座の軸が割れたってのは以前にも紹介した。で、まあワシが使うのは5500ssで良いンだけど、550ssはちょっと格好いいし歴史もあって良いリールだなと思ってはいたんだけど、これまたJOSさんが当時使ってたのをもう使わないからとくれた。ベールスプリングが下の写真の左のようにちょっと独特な形状でなにか意図があったんだろうけど、その理由はよく分からん。分からんけど4桁になってボディー樹脂化するときに、4500ss同様に440ssと共通の普通のトーションバネになった。3巻きで耐久性上げてると思うけどまあ今のグルグルネジ方式とは違って定期的に交換必要なのは一緒。550ssで試したけどあんま変わらんかったので、互換性を重視して440ss、4400ss、4500ss、5500ssと共通のベールスプリングが使われている。450ssは形状は似てるけど共通のベールスプリングではない。樹脂製の440ssで良い塩梅だったベールスプリングを4桁中型機で採用している。樹脂製ローターを削らないようにとかそういう設計思想があるんだろうか?わからんけど同世代で共通部品で済むのは部品備蓄の面ではありがたい。

 6番手650ssが、意外に根強い需要があるのか出てくると入札するけど落とせなくて、最後の1機種となった。まあ落としたけどな。ちなみに4800円落札+送料で相場よりちょっと安かったかなという感じ。コレクターズアイテムではないので実用機として6,7千円ぐらいが相場だと思っている。このサイズから上は外蹴り式でより単純なので、ベールスプリングとドラグパッド、スプールが座るテフロンワッシャーぐらいを交換していけば多分100年ぐらい使える。ちょっと留意が必要なのがこの時代はハンドルの左右交換を、れいの先と元と太さ変えて1本で逆ネジに対応しているのではなく、右巻用のネジが別途付属している方式なことで、まあ箱等付属品込みで入手しないと交換用ネジはついてないことがほとんどなので「写真に写っているモノが全て、現状渡し」を前提に左ハンドルを買わないと(左利きの人は逆)困ったことになる。ということで左ハンドルのを狙って確保したところ。

 7番手、750ssもこれまた、JOSさんのお下がりで”オマエどんなけリールとかもらってるねん?”って話で、ワシがPENN好きになったのも元を正せば師匠に行き着くのかと再認識した次第。当たり前に左ハンドル付いてるけどこれも同じく右用、左用のハンドルネジがあるタイプ。この個体は7500ssの予備機として遠征に持ち込んだので、結構魚釣ってるというか同行した”釣りの上手い人”がボコボコ釣ってるはず。ワシが死ぬ前に誰か物の価値が分かる人に引き継がんと、せっかく100年は使えそうな機種なのにもったいないなと思うところ。正直、青物ぐらいまでなら純正で普通に使えます。ワシはハンドルがコーヒーミル型が好きなので換えて使ってたけど、そのへんはお好みで。スピニングリールでゴリ巻きとか”分かってない”使い方をしなければ、マグロでもなんでも釣れます。走りまくる魚にはラインローラーにベアリング入った4桁後期のssjとかの方が安心かな。3桁でも無印4桁と共通の社外品も多いのでお好きなように。ちなみにssj用のラインローラーはssのベールワイヤーとかに適合しないので、一式まとめて交換必要になります。規格品のベアリングにあわせてそうなったのか、PENNにしては珍しい面倒くささ。ちなみに下の写真はハンドルネジの比較で、右の4桁7500ssになると先の方と奥で太さを変えて逆ネジにしているのがお分かりいただけるだろうか?

 最後8番手の850ss。8500ss自体まったく釣り場に持ち出したことがないのに買ってしまいました。しかも箱付きだったので左巻用のネジ入ってるだろうと思ってたらなかったので泣きました。ということが低目の理由。ハンドルネジの左右共通化はどうも3桁の途中で起こったようにみられて、450ss、550ssは我が家にある個体も左右両用化されていて、中型機はどうも早い段階でそうなった様子。面倒くさいのが大型機で、6500ssに3桁のハイポイドギアが入ってるのがあったんだけど、4桁時代は基本ハイポイドフェースギアで、部品が余ってたので4桁でも初期のものにはハイポイドギアを入れているンだと推理している。そのハイポイドギアに刺さってるハンドルネジは既に左右両用。当然メインギアの軸に切ってある雌ねじも左右で径が違うので、左右両用のハイポイドギアを作っていた時期があったはずで、650ssには3桁大型機でも少なくとも650ssにはハンドルネジ左右両用版のがあったと思われる.750ss、850ssに左右両用のハンドルネジのものがあったのか?手にしたことがないので分からん。ご存じの方おられたら情報提供よろしくです。あと地味に3桁大型機は初期の頃には銘板がD・A・Mみたいなシボ加工の入った塗装で、その後普通に金属板、4桁になるとプニプ二した樹脂(三桁でも後期440ssはプニプニ)。ハンドルも初期は銀色のメッキ、その後軸の上に出っぱりのある黒(この850ss)、後期は黒で平面的な形(650ssのほう)、ノブはいずれも魚雷型と細かい違いはございます。全部集めるつもりはないけど、なるべくいろんな時代のを手に入れて”国士無双”みたいにして比較してみたいなと思ったり思わなかったり。なんにせよこれ以上買うな。その一言に尽きる。

 でも、なんか気がつくと役ができそうになってるのがPENNだけみてもまだあって、たとえばインスプール時代のスピンフィッシャーをと思うと、716Z、714、714Z、712、700、704、706Zと在庫していて、710か710zで一気通貫低目がリーチになってる。Zで揃えるなら高目で、加えて712Zと704Zが必要になる(700Zってないよね?)。逆にグリーニーで揃える役満手”緑一色”でも716、710、706の3機種。なんだけど、インスプールだと、720Zは持ってるとして722Zもあるやんけとか、左利き仕様の右ハンドルモデル713、713Z、711、711Z、702、705、705Z、707という弾数も少ないのが目に見えている深い沼が待っていて、やっぱり結論は”これ以上買うな”に尽きるんだろうなと思う。思うけど一度頭に思い浮かんだ妄執をふりはらうことがワシにできるのか?アタイ病気が憎いッ!