2026年2月28日土曜日

大塚製薬さん、ワシ、カロリーメイト箱で送ってもらっても大丈夫です

  先日、タカノハダイを釣った。

 ワシ初めて釣った魚種だったので嬉しいっていうのに加えて、臭くて”猫またぎ”と嫌われがちなわりに、魚ッ食いな人たちに言わせると、ハズレ引かなければ充分美味しい磯魚という評価らしく。オカズ魚の確保に四苦八苦している状況で、旨い魚ならありがたい獲物と確保したのであった。

 この手の磯魚で臭いってヤツは、概ね雑食してる夏に臭くて海藻食ってる冬は臭くないってのが相場で、まあ場所にもよりけりなんだろうけど、ワシ磯臭いとか言われる魚ではアイゴが好物と言って良いぐらい好みの魚で、ちょくちょく釣れるので食べてきたけど、多少独特の香りがすることはあっても、それ含めて味のある魚だと思って”磯臭さ”と言われるニオイは大丈夫なほうである。

 で、釣り場で血抜きして、帰宅後すぐに内臓だけ処理して一晩寝かせて、ちょっとドキドキしつつお造りに。捌いている段階でたしかにいわゆる”磯臭さ”を感じるけど、たいしたことなく「こんなもん風味じゃ!」と言い切れるレベルである。そして、なんか皮ぎしにちょっと良い脂ののりがあったので、これは皮ごと食うべきだなと、皮目をフライパンで焼いて”焼きしも造り”としてみた。加熱するとニオイはキツくなる傾向があるけど、お造りだとほとんど好ましい風味の域を出ず。ちょっと美味しいはんなり脂ののった身質の良い白身。ハッキリ言って旨い。狙えるモノなら狙って釣っても良いぐらいには旨い。お隣漁港の伊勢エビ刺し網の船が停まってるあたりに、売り物にならないから捨てられていたりするけど、スカベンジャー(掃除屋)ナマジとしては鮮度が良ければいただきたいモノである。臭い個体にあたったらまた話は別なのかもだけど、冬場の臭くないのを鮮度良く持ってきて食ってしまえばご馳走である。

 これは、ナマジが臭い魚好きっていう嗜好であるってのがないとは言わないけど、ドブ臭いセイゴとか普通に食えたもんじゃないと思ってるので、そういう食えたもんじゃない臭さとは全然違う。むしろ好ましい磯の香りだと感じる。ワシだけがそう思って食ってるんじゃなく、愛猫のコバンさんもアラを焼いたのを、白身魚など年開けてからとんとご無沙汰だったので、骨を砕く咀嚼音を響かせガシュガシュとむさぼっていたので、違いの分かる猫様もまっしぐらな美味であると言えよう。

 まあ、磯魚の香りが苦手な人っているようで、そういう人は高い寿司屋でイシダイとか頼んでおいて「磯臭くてダメ」とかのたまったりするそうで、ダメなら最初から頼むなよと、突っ込みたくなる。この手の食べ慣れていない味や匂いがダメな保守的な味覚の人は一定数居るようで、よくグルメレポートとかで、ラムやマトンが「まったく臭みが無く美味しいです」とかやってるのを目にすると、ラムやマトンの脂の独特なニオイがなければ、わざわざ食う必要ねぇだろ?間違いのないところでブタでも食っておけと思うところである。魚もそうだけど動物でもそれぞれに異なったニオイ、風味というモノがあって、味と共にかそれ以上に、それは食欲を誘う部分でもある。以前もちょっと触れたけどすき焼きだの焼き肉だのの牛脂の焼けるニオイはかなり強烈だけど、あの食欲を直撃するようなニオイがなければ牛食った気がしないってなものである。苦手な食材を食べなきゃならない必要など無いので、そういう人は普段食べ慣れているモノだけ食べておけとお節介にも思う。腹が立つのはそういう保守的な味覚で、食べ慣れないものを受け付けない楽しめないだけの幼稚な味覚をもってして、本来美味しいモノを”まずい”とか言うのはやめてくれって話で飯がまずくなる。食に新たな発見も冒険も求めないのなら、栄養摂取だけしてれば良いって話で、以前にも使った罵倒の台詞「味のわからんヤツは一生カロリーメイトでも食っとけ!」って感じである。カロリーメイト、美味しいし栄養バランス考えられているし、保存性も良くて常備しておいて非常食として、本来の意味においても、不意に小腹が減ったときのオヤツの意味でも優秀。色んな味があってローテーションさせれば飽きもなかなかこないだろう。過去にはプレーンや塩味系のポテト味なんかの攻めた味も開発されていて、ポテトが最近売ってないのは残念で仕方ない。某ラノベの軍曹殿(元)は一時フルーツ味が廃盤になっていたのが復活してご機嫌になっていた。とても共感できるシーンだった。たしか高野秀行先生もカロメ大好きエピソード書いてたな。

 大塚製薬さんの攻めるチャレンジャー魂には敬意を表するところで、最近、エジプトにオロナミンCの工場を新設したとのニュースを目にして、世界市場で各種エナドリを向こうに回して勝負するその意気や良しと敬服したところ。レッド○ルだのモンス○ーエナジーだのの、我が国ではカフェイン抜かれてパンチがなくなってるらしい輩どもを蹴散らして、アフリカやアラブの人たちのションベンを黄色く染めてやって欲しい。元祖エナドリの実力を見せつけてやってくれ。ハラル認定は忘れずに。

 ついでに、経口補水液だか点滴だかにヒントを得て、国内でいち早く”スポーツドリンク”の「ポカリスエット」を発売したのも、攻める大塚製薬ならではというところだろう。テレビCMで「理由があります」と言っておいてまったく理由を説明してくれないのがスッキリしなかったけど、まあいいや。そして近年その経口補水液「OS-1」が酷暑の夏に売れているというのは時代を先ゆく企業だなと思ったりもする。

 磯魚であるタカノハダイの味わいから、脱線して完全栄養食のカロリーメイトから大塚製薬まで話が飛んだけど、栄養的に問題なければ良いというなら、某元軍曹殿のようにカロリーメイトと干し肉程度でいいっちゃいいんだろうけど、雑食のホモサピなら、たまには食べ慣れない食材や味にも挑戦しなければ、つまんない食事だよねって話。

 釣り場でも、釣れたハモやらワニエソやらを放流してるのは、さすがに料理にやや面倒くさい技術が要るので分からなくもないけど、食べたことがないからと最近お馴染みのカタボシイワシを捨ててたり、酷いとアジ釣ってて小サバすててる釣り人がいたりして、アオサギやらトビに地域猫たちやら(スカベンジャーナマジも含む)が虎視眈々と狙っている有様である。そのぐらい試しに食べてみたらいいのにと思ったり、ワシの取り分が増えるから、いつまでも冒険などせずにワシが釣る魚残しておいてくれ。と思ったりもする。

 今後、気候変動と密接に関係しつつ海水温も上昇し、海洋環境は変化していくのだろう。そうなってくると食べ慣れない魚も釣れるようになってくる。その時に食わず嫌いで美味しい魚を食べ損なうのもマヌケだけど、生息環境が違うと”毒化”したりするリスクも孕んでいる。それでも途中の過程でどれだけ犠牲が出たのか分からん「フグの卵巣のぬか漬け」などという技巧を編み出してでも日本人はというかホモサピは色んなモノを食ってきた。死なない程度の冒険はしておきたいとワシャ思うのじゃ。

2026年2月21日土曜日

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 年開けて、カマスは釣れンし、アジは渋いしで苦戦悶絶阿鼻叫喚。そんな状況でルアーチマチマ買っただけで症状が治まってくれるほどワシの病気は軽くない。アタイ病気が憎い!竿もリールも買ってしまってます。

 竿は、ダイワの古いパワーメッシュなブランクスを確保するため安い出物をサクポチっとした程度で収まっているけど、リールがちょっとまずい。サイエンテフィックアングラー「システム2ー89」、同「システム2ー78M」、PENN「スピンフィッシャー650ss」、大森製作所「キャリアーSS」と年開けてから畳みかけている(長年キャリアーって認識してたけどカタログ表記だと”キャリア”だな、まあいいや)。

 順に見ていくと、フライリールのシステム2関連はまあ今使ってるののスペアスプール体制強化であり、あって困るモノではないというかあると便利。「システム2ー89」のほうは、長くスプール1個体制だったんだけど少し前に替えスプール1個付きのをそこそこのお値段で確保してあり、ボラ釣りぐらいしか最近出番無いので、まあ充分かなとは思ってたけど、4200円と格安のがメルカリに即決で出てきてたので買わざるを得なかった。実はこのスプールに穴が開いてない初期型のシステム2って米国市場では人気があるようで、イーベイ見ていると、定価200ドルぐらいだったと思うけど、それを超えてプレミアつけた強気の値段で出品されてたりする。日本でも穴あき時代のは5千円しないぐらいの手頃な値段で買えるけど、穴無しのは1万円越えていることが多い。4200円は穴あきの相場ぐらいの値段でお買い得だった。アルミ鋳造(ダイキャスト)でスプールに穴開いてなくて、多少重いんだけど、その重さも含めて高級機種にはない、飾らない実用品の良さがあると思う。なにしろ見た目が渋くてゴツくて良い。多少重いのは9番ぐらいまではワシ気にならん。竿とリールが多少重くても、投げるラインの重さが9番で一緒ならどってことない。10番以上とかになると、竿とリールの重さよりも振るラインの重さがそろそろしんどい重さになってくるとは思う。

 で、カマス釣りやらで普段メインにしている8番のリールとしてはスペアスプール2個ありの「システム2ー78M」を使ってるんだけど、この大きさは同じ「78」でも「無印」「L」「M」とあり、加えてさっきも書いたように穴無しと、穴あきがあって、穴あきでもスプール外側面だけか、スプール内側も穴ありかとか細かい仕様違いが多くて、どれとどれが互換性あるのか、穴の有り無しは互換性ありそうに思うけど、現物で試さずネットでエイヤと買うっていうのは、まあ本体ごと買った場合スペアスプールがスペアリールになるだけで使えなくはないので良いんだけど、できたら同じ「78M」が欲しかった。で、しばらく前に出てきたんだけどヤフ○オク5000円スタートと、穴あきの3~4千円の相場を考えるとやや高く、売れンかったら値段下がってくるだろうと思ってたら、売れなかったのは予想どおりだったけど、出品取りやめてしまってガックリ。Lと無印はそこそこ出てくるけどMは結構珍しい。やっぱり「迷ったら買っておけ!あとで売ることはデキても、あとで買うことはデキん」というのは金言である。と思ってたら、珍しくあとで買うことができた。同じ出品者がまた出品してきたので、5000円開始価格+送料で無事確保。ヤレヤレだぜ。

 ラインは表層ユックリ引きたい時もあるのでタイプⅡとかも欲しい、もちろん主力のタイプⅥは予備ライン含め2本は釣り場に持ち込まねばならぬ。もいっちょ重いタイプⅦとかも用意して、メッキの時期にはフローティングも、とかになると、同時に全部使うことはなくても、いちいち巻き替えるのも面倒くせえので替えスプールか変えリールに巻きッパで運用できるのは楽で良い。見よ!この充実の8番9番のフライリール体制!!システム2穴無し89が3台にプラス替えスプール1つ、78Mが2台にプラス替えスプール2つ、「システム1-678」、「コンセプト2-35」が1台ずつ。加えてマグネシウム本体は塩に弱いとやっぱり判明してお蔵入りにしたリョービ「455MG」も2台プラススプール1つあって、川シーバスとかには出せる。もはや充実を通り越して過剰である。しかたないよね?病気だから。足るを知れば不足はないのに欲望に歯止めをかけられないのは人類の宿痾か?話がデカすぎる?

 「650ss」に関しては、我が家には既に後継機種の「スピンフィッシャー6500ss」が2台体制であるので実釣面ではまったく必要ない。使用感もギアは4桁が基本ハイポイドフェースギアで3桁がハイポイドギアという違いはあるけど、本体スプール互換性があるぐらい共通部品も多く分かるほどの差はないと思う。そもそも6500ss自体オカッバリ青物一発大物狙いぐらいしか出番無いのに従来型PENN両軸機に手を出したのでなおのこと出番が減ることが想定される。じゃあなんで買ったのか?っていうのはまた改めて別ネタで書きたいので今回は触れない。

 で、もいっちょの「キャリアーSS」は、一時4万とか5万とか異常な高値になってた人気機種をなんでマイナー好きのワシが買ってるのか?キャリアーでも若い頃の愛機「キャリアーNo.1」には思い入れもあるし3台持ってたりする。けど、SSはワシ的にはちょっとスプール径が小さすぎて、ウルトラライトタックルとしても”万能機”とお好きな人が評してた大森No.1サイズの方が使いやすくて、このサイズのリールに200gを切る軽量さがあったとてそれがどうしたって思ってた。にもかかわらず手が出てしまったのは、あんまり釣り具詳しくなさそうな中古なんでも屋さんがネットオークションに4台一山で売りに出してたんだけど、大森なんてマイナーなメーカー名聞いたことなかったのか、シマノ、リョービ他と件名がなっていて、「キャリア」はもちろん「大森製作所」「ダイヤモンド」とかで検索かけても表示されてこない状態で、かつ本体は樹脂製でサビに強いけど、金属パーツのベールワイヤーのラインローラの反対側とハンドルが腐食してて見た目ボロいので安く手に入るなと思ったのでダメ元で5220円で入札しておいたら4100円で落とせてしまったのである。ちなみにウオッチしてたのが6名でワシ以外にも気づいてはいたようだけど状態の悪さを鑑みて5千円も出せなかったのだろう。一時の異常な”プレ値”は、リールとしての実用性、性能が、当たり前だけどまったく変わってないにも係わらずすでに落ち着いていて、”大森アナリスト”としての相場観としては1万円台前半。箱とか揃って綺麗な個体で2万円超えれば良いところという感じになっている。まあこのボロさなら妥当な落札価格というモノだろう。ちなみに他の3台は要らんうえにかさばりそうなので、まだしも使えそうなシマノと本命のキャリアーSSの2台だけにして60サイズで送ってもらった。送られてきても整備する気にもならんようなゴミに送料かけたくない。ワケの分からん金銭的にまったく価値の無いような機種を喜々として購入してバラしているこれまでの所行からして意外に思うかもしれないけど、ワシの中には明確な基準があって、なんの個性も工夫も味わいもないような真の意味でのゴミスピは愛すべき”ゴミスピ”とは違うのである。ワシこだわりのある差別主義者なんである。

上段左タックルオートSS、右マイクロセブンCS
 で、使うならさっきも書いたようにNo.1サイズのほうが好きだし、なんならSSサイズも隠れた傑作「マイクロセブンCS」や金属本体の「タックルオートSS」も蔵には何台か転がってる。ゴメン嘘ついたマイクロセブンCSは4台、タックルオートSSも2台で、あわせたら”何台か”ではすまんぐらい在庫している。マイクロセブンCS価格高騰して5万円ぐらいになってくれんかね?今時の、水辺で使う道具として明らかにおかしい”防水性能”とかが求められるようなアホスピニング買うより、よっぽど使いやすいと思うけどな。ワシが古い道具使ってるのはノスタルジッて”味わい”を楽しんでるんじゃなくて、実釣面でそのほうが比較にならんぐらいストレスがなく快適だからである。マイクロセブンCシリーズは”カリスマ釣り師”であるナマジが太鼓判押すのでみなこぞってネットオークションに出てきたら入札するように。どうしても手に入らないという場合、ご連絡あれ。その場合ぼったくってあげるのでしっかりお布施を用意しておくように。ぶっちゃけそんな感じで想い出補正がなければ、同じ樹脂製本体の大森スピニングならキャリアーより丈夫さ耐久性を増してあるマイクロセブンCシリーズの方がワシ的には上だと思っている。まあこのへんは好みの問題でどっち選んでも良いリールには違いなく微差でしかない。ならなんで送料入れると5千円もかけて購入したのか。たとえ5千円で買ったとて、綺麗にしてやって整備して状態良好で出品すれば、1万円からにはなるだろうと思うし、まあ持ってても悪いリールじゃなしで、迷ったら買っておけで手が出てしまったというところ。

 でも、腐食した金属パーツは綺麗にするって言ったって限度があるから、そんな良い値で売れるほど綺麗にはできないだろって思うでしょ?もちろん腐食した部品を綺麗な見た目に戻すような技術は持ちあわせていない。でも、使用可能な状態でそれ以上腐食が進行しないようにお化粧するぐらいのことはできる。その上で使用前提で持ってる別機種やらから綺麗なパーツを持ってきて、キャリアーSSは綺麗な良品に仕上げて、実使用機は多少見た目があれでもまあいいやと割り切ることは可能。っていう判断であった。以前書いたようにキャリアーとマイクロセブンCにはスプール互換性がある。あるけど、意外にその他は共通していなくて互換性がない。ギアはオシュレーションが違ってるし、ボディー形状も異なる。今回の目当ての2カ所についても、ベールまわり一式なら交換は可能だけど、ラインローラーがCでは樹脂スリーブ入り硬質クロムメッキ仕上げなのに対してキャリアーは酸化アルミ系のセラミック直づけで寸法が違いラインローラーだけの交換は不可。ハンドルはキャリアーはいつもの大森三角パドル型ノブ、Cはウッド風の樹脂製ノブの魚雷型。なのでマイクロセブンCSからの移植は今回できない。で、どこから持ってくるか。ハンドルは三角パドルのはオートベールでも他の小型機でも共通なので珍しくない。もともと名機オートベールの樹脂ボディーでの復活っていうのが”キャリア”シリーズ公式見解なのでオートベールSSのハンドルは貼ってあるギア比のシールも一緒でまったく交換問題ない。けど、ラインローラー込みのベールまわりはやや難易度高い。比較的後期の韓国大森あたりでキャリアーやマイクロセブンCの系譜のものから持ってくるのかなと思って、「ポスカS」でも探してくるかなと思ったけど、そういえばブロウニングブランドに提供してた「SDX2」もSSサイズでラインローラーセラミックだったよなと思い出したのでこれで行けるだろう。上の写真でどちらも茶色っぽいセラミックローラーなのがお分かりいただけるだろうか?ベールまわり一式キャリアーの流用だろうという感じ。あと思いつくのは「キャリアマークⅡ」のSSサイズでも多分いけるだろうけど蔵に転がってるのはNo.1サイズなので、まあSDX2だなという判断で”綺麗な状態に持っていける”という思惑があっての入札だった。

 ところが現物届いて、ちょっと”つかまされた”気分。まあ意図的ではなかったのかもだけど、写真では見えない位置になっていた逆転スイッチが欠損している。中身確認で本体蓋開けてみたら、スイッチの樹脂パーツが折れて外れたようで、折れた樹脂パーツの出っ張りと止めてたパイプほか逆転防止関係の内部部品は残っていてスイッチの樹脂パーツがあれば復活可能。まあこれもオートベールSSから移植すれば良いだけだけど、交換後に見た目汚いけど実釣問題なしの個体が生じるのは良いとして、逆転防止まわりの部品供出したもともとのオートベールSSの機能が損なわれてしまうのはよろしくない。ただワシちょっと別件で逆転スイッチ省略してみようかなと思ってる機種があって、何かというと大森インスプール最後の機種にして傑作の呼び声も高い「コメットG1」の足を真ん中で切って束ねてグルグル縛って樹脂で固めた、グレ釣りとかでローター回転を指で調整しつつラインを送り出して竿を立てる”逆転釣法”用とおぼしき改造が施されたボロ個体を安く手に入れてあって、スピニングリールの機能はどこまで省略できるか?という考察の中でベールワイヤー取っ払ってマニュアルピックアップ機にした次は、ドラグと逆転防止を省略して、ローターの回転を右手人差し指で調整するっていう形になるのかなと考えて、そのためにはインスプールのローターの下部に指をあてるのが好適だろうなと思ってたところに安く出てきたので確保していたのである。こいつの逆転防止関係はそういうことで不要になる。サイズがあうかどうか、なんなら削ったり調整してなんとかならないかちょっと挑戦してみたいと考えている。なんともらならなかった場合は、まあ必要な部品か部品取り個体が出てくるまで気長に待つのかなと思っちょります。写真の4台でやりくりして、綺麗な純正部品揃ったキャリアSSと、多少腐食とかあるし間に合わせの部品で純正状態じゃなかったりするけど、使用には問題ないオートベールSS、SDX2、機能を削りまくった実験的なコメットG1の”使える”4台に仕上がると嬉しいなと目論んでおります。

 ただ、リールを分解整備したくなると、何でも良いから開いて中身を見てみたいという、サイコパス系の人体解剖してしまう快楽殺人者の気持ちもちょっと分かるぐらい、どうにも止められないぐらい、いじくり回したくなるんんだけど、今現時点ではその症状は治まっていて、整備必要な使ってる機種も放置してる有様なので、いつになるか分からんですが、どういう結果になるか気長にお待ちください。こうご期待。

 タイトルの数字?恥ずかしながら現時点で我が家にあるリールの台数です(そしてさらに2台配送待ちという恐ろしい事実)。

2026年2月14日土曜日

ケモノの脂を喰らえ

 豚汁ならぬ猪汁が冬の定番になりつつある。イケチャンがカマス釣りに来るときにちょくちょく、猟で仕留めた鹿や猪の肉をお土産に持ってきてくれるからである。ありがたいことである。魚はオカズ操業して釣ってくれば、いつも美味しいのを食べることができるんだけど(この冬苦戦中だけど)、野菜やら肉やらは生産してないのでいただけると大変助かる。まあオカズは買えば良いんだけど、さすがにジビエ系はおいそれとは買えないのでなおのこと嬉しい。あと、それらと対極のコンビニ菓子とかジャンクなおやつも自分ではあまり買わないので、ワシがそういうの好きだと知ってるから皆買ってきてくれたりする。これもまた味わい深いのよね。

 ワシ普段の飯は旨いもの食ってるという自覚がある。何しろ自転車で5分10分の釣り場から直送したトレトレピチピチのマアジだのアカカマスだの刺身にしたり、酢で締めたり、干物にしたり、天ぷらタワ-作ったりして食ってるからまずいわけなく、都会で金積んでもなかなか食えないような美食を堪能している。地場産の安い野菜やキノコ、柑橘もふんだんに取り入れて旨いうえに健康的で栄養的にもバランスの取れた食生活を送っている。でも、人間旨くて健康的な食事だけで常に満足かというと、無ければないで満足してしまうんだろうけど、たまに食うコッテコテの獣脂のコクやジャンクな袋菓子の濃い化学調味料のきいた味もこれまたこたえられない旨さがあるのである。多分雑食性の生き物であるホモサピの生来の性質として、同じモノだけを食べ続けると必要な栄養素が不足したり、微量な毒性分が蓄積したりするおそれがあるので、それを避けるために、色んなものを食べたがるという本能的な欲求があるのだろうと思っている。特に、たまに食う魚以外の鳥獣の脂の旨さは体に染み渡るような感覚が伴う。獣の命が我がものとなることが腑に落ちる気がする。

 ということで、猪汁なんだけど、まあご家庭で作るような豚汁と作り方は変わらない。一般的にはブタとタマネギを炒めておいてから水を張って各種根菜を中心に入れていき味噌で仕上げるんだろうけど、面倒なので猪肉は炒める工程は抜きに適当に冷凍半解凍ぐらいでサクサクと切り分けた状態で、根菜から火を通しつつ鍋にぶち込み、火が通ったら味噌とネギぶち込み、そのまま食うも良し、味を染ませるためにクーラーバックで保温調理しても良しで、そのへんはお好みにと言う感じである。豚汁に入れる具材としては根菜類やコンニャクなどが一般的だけど、一人暮らしだとあまり多くの具材を入れると鍋から溢れる。豚汁食べたくなって材料あれこれ買いすぎてしまうのは、それで大量にできあがった豚汁をたらふく食いまくるのと併せて”豚汁ハイ”とマンガ「働かないふたり」では呼ばれていた。ということで、ワシの猪汁には厳選した精鋭しか具材として入ることが許されていない。とりあえず猪肉は必須として、あとは根菜類が重要だろうけど、一般的な大根、ゴボウ、にんじん、タマネギ、芋類のラインナップから、にんじん、タマネギを外す。大根は好物なので外せないし、豚汁系にはゴボウの土臭いような野趣溢れる風味が入るかどうかで、仕上がり具合が大きく変わってくるのでこれまた入れないわけにいかない。にんじんタマネギは甘みも出ていい役者ではあるけど、それを芋系をサツマイモにすることによって甘み方面はお任せしてリストラした。サツマイモは味噌汁系には意外なぐらいあうので大好き。あとはコンニャクも個性的な役者だけど鍋に入りきらなくなるので降板。で仕上げはネギ、出汁は昆布で早煮昆布を使って昆布も具にして食べる。というのがワシの猪汁スタイル。旨いゾ!

 でもって特に旨いのが、猪と言ったら脂の部分で、今回脂の部分だけは辛子酢醤油つけて食べた。普段食べ慣れていない獣脂を食べ過ぎて胸焼けするぐらい堪能したった。次回は角煮とかにしても良いかもしれん。もちろん猪汁や角煮以外でも、生姜焼きとか豚肉メニューはだいたいいけそうな感じがする。我らのご先祖様が家畜化していつでも食べられるようにしたのも頷けるぐらい、原種であるイノシシの段階で旨い。ちょっと野性味を感じる豚肉を想像していただければだいたい合ってると思う。もちろん野生のイノシシだと、個体差もあって臭いのが居たりなんだりするのを、品種改良しながら均一に育て上げる技術を築き上げてきたブタの歴史があり、普通にスーパーマーケットで安くて美味しい豚肉が買えるというのは素晴らしいことだと思う。野趣を感じる猪肉に対して、現代のブタは洗練された柔らかな肉だと感じる。まあ、どちらもそれぞれ素晴らしいご馳走である。

 で、畜肉でご馳走と言えば、年に1回クリスマスあたりにケン一に食わせてもらう松阪牛のすき焼きも、実に豪華で滋味に溢れるご馳走である。ケン一に鍋奉行してもらって、関西風に砂糖と醤油で焼いて溶き卵で食べる綺麗にサシの入った和牛。普段食べるような食材とはまた違う特別感のあるご馳走であり、次の日ぐらいまで部屋に牛脂の焼ける良い匂いが漂いよだれが出るぐらいのものである。鶏卵が風邪ひいたときに精を付けるために食べるような高級品になるのは困るけど、牛肉は滅多に食べられないからこそのありがたいご馳走という位置づけで良いんじゃないかと思う。牛を飼うのは鶏はもちろんブタを飼うよりもコストがかかりそうに思う。そういう良い日に食べる贅沢品があっても良いし、それを毎日食おうとする必要もない。そんなことをしたらありがたみがなくなるというものである。そんなことをしようとした結果が牛海綿状脳症や牛丼屋チェーンの人を家畜以下の部品扱いして使い捨てる酷い”ブラックバイト”とかなんだろう。

 あと、カマスの時期にお客さんが来て、魚それほど釣れなかった時には何でも美味しい近所の街中華に繰り出すんだけど、ここの唐揚げ定食がものすごいボリュームで、でも美味しいので食い切れてしまう。鶏肉は一番安い魚以外の動物性タンパク質で、鶏でもさらにお安い鶏皮とか鶏レバーとかは貧乏生活送ってるワシでも手が届くのでありがたいかぎりである。

 まあ、感謝したからって命奪われた動物が救われるかっていうと疑問だけど、それでも感謝して、獲ってきてくれた猟師さんや畜産、養鶏業者さんにももちろん感謝して、肉もたまには楽しんでおきたい。魚ばかりの食生活に不満があるワケじゃないけど、たまにはお肉も良いものです。皆さんありがとコンチクショー。

2026年2月7日土曜日

対カマス妄想タックルボックス

 ヘラブナ釣りの世界では同時に竿を2本以上出してはいけないとされている。1本新たに出すなら使っていた1本は畳んで袋にしまう。競技会のルールとかでもそうなっているけど、基本的な釣り方のイロハとしてヘラ釣りの教科書でもそうするように書かれていたりする。バス釣りなんかだと、バスボートの上に各種ルアーを変えたタックルを並べていたりするので、釣りの種類や、特に船上か陸っぱりかで変わってくるとは思うけど、基本的にはヘラ釣りのその教えは良くできてるなと納得している。

 まず竿を何本も一度に出すと、釣り場で邪魔で踏んづけて折りかねないってのがあるけど、それ以上にしょせん一度に使えるのは置き竿除けば1セットだけなので、選択肢が絞れていないなか、いろんな道具が手にできる状況だと、決めきれずにどちらつかずの中途半端な釣りになってしまいがちでる。ワシが、竿何本も並べて挿せる”弩級箱”をいつも馬鹿にするのは、釣りたいモノ、狙いモノが絞れていないようにしか見えず、そんな雑な釣りで釣れるかよ!って思うからでもある。

 もちろん、船で移動で状況に応じて本命の青物狙いからお土産確保の根魚釣りもするとかになると、いくつか道具は用意せざるを得なくなるだろう。けど、船上では邪魔にならない位置に竿立てもきちんと用意されているので竿立てに使わない竿を刺した時点で同時に2本出していない状態と同様にはなると整理できる。車に積んであって状況に応じて使う道具を変えるっていうのは似たような話。またどうしても2種類の釣りが同時進行する釣りものもある。”泳がせ”がそれで、アジ釣りつつ釣ったアジをぶっ込んでアタリを待つなんていうのをやらないと、餌確保しつつ本命を狙えない。その分難しいけどそれは必要性があるのを理解してやっているので、どっちつかずなことをやっているのとはワケが違う。

 でもって、カマス(アカカマス)釣りにおいても本職の人たちになると、飛距離が出て探る能力にたけているジグヘッドのワームで群れを探して棚だの距離だの把握した後は、群れが大きく固め打ちできそうなら餌釣りに切り替えて餌の匂いで活性や棚を上げながら数を稼ぐというようなこともやられているので、2つの釣り方を上手く使い分けできるだけの技量があれば、そういう釣り方もありだとは思っている。その場合おおむね使わない方の竿は車に戻されるようにみうける。出しておいても引っかけたりろくなことにならない。

暗い時間のフライでカマス
 そういった明確な戦略に基づく、釣り方の使い分けって実際にはかなり難しい。例えばワシはここ数年カマスはフライを主体に釣っているけど、フライでは苦手な状況というのがある。群れが遠い、暗くて毛針への食いが悪い、とかが典型である。なら釣り方を使い分けて、群れが遠いときはルアー投げて、暗い時間には餌投げておけば良いじゃんって思うかもしれない。ただ、それをやると結局釣り方が絞れていない状況になって戦略がとっちらかって竿何本も弩級箱に刺している弩級の素人と同じ過ちにはまっていく。ワシもカマスをルアーで狙うときはあって、混雑が予想される時期にルアーで来るお客さん案内するときとかには、バックスペースの関係で釣り座が確保しにくいフライではなくルアーを選択して、アタリルアーやら棚やら探って情報流す“案内人”の仕事も一応してたりする。ただ、たまに1日ルアー投げただけで、次のフライで釣る機会にはもう既に感覚がちょっとズレてしまってフライでの釣りのリズムに復帰するまで苦労したりする。基本、釣り方を変えて同じようにどの釣りも釣れるほどの器用さあるいは熟練度がない限り、色んな釣り方に手を出しても、戦略はおろか釣りの技術そのモノすらとっちらかってしまって収拾つかなくなりがちである。あと、カマスはフライでやると決めたからには、その利点も欠点も把握した上で釣ると決めているつもりで、多少フライが苦手な状況が出てきたぐらいで、いちいち他の釣りに逃げていたら釣りがいつまで経っても上手くならん。飛距離が足らなかったら単純な話なら遠くまで投げられるように練習しろだし、まあそれでもフライの飛距離はたいしたことないから、フライの飛距離にカマスが寄る場所と時合いをキッチリ押さえるっていうのの精度を上げるのがフライでカマスの根幹に係わる大事なところのはずで、それを遠くにルアー投げたら届くからといって安易にルアーロッド出してきたらフライの腕が上達するわけがない。暗い時間のフライの”弱さ”もしかり。まったく釣れないっていう場合もあるけど、今期初めの方のように餌のトウゴロウが多かったせいか、わりと普通に釣れるときもあったし、キビナゴでバコバコ釣れてる横で10:1ぐらいの難しい釣りになったときもあった。でも、暗ければ一律ダメっていうのでなければ、10:1だろうがその1匹を足がかりに、もっと釣れるように工夫は積めるはずで、餌に勝つところまでいけなくても10:5とかに改善できれば、逆にフライが得意な渋めで棚が深い明るい時間とかもあるんだしまったく悪くない。それを暗いとフライはダメなことが多いからって決めつけてしまって餌かルアーでってやり始めると、フライの上達は望めずフライで5匹釣れる可能性がなくなる。散々やって、暗い中でも釣れるときにはなんぼか釣る技術が手に入って、それでもなお釣れない状況が生じる、それがどういう時か判断できる。っていうところまで腕が上がったら、割り切って暗くて釣れない状況はルアーか餌で釣っておくっていう判断もあるだろうけど、現時点では”それをやっちゃあおしまいよ!”だと思っている。ワシはフライフィッシングが特段得意なわけでもなく特別好きってわけでもないソレナリフライマンである。でもフライでカマスを始めてしまって、やっと面白さも分かってきた現時点で、他の釣り方に手を出して釣りを乱してしまうのは避けるべきだと思っている。遊びに来てくれるお客さんにフライマンが多いから、フライで釣れる状況か調査かけておかねばならんということもある。今しばらく、カマスはフライで釣っておく方針である。

 と言ってるそばから、冒頭写真なんじゃこのカマス用とおぼしきルアー達はという話だけど、しかたなかったんじゃぁ!年開けてからカマス全然ダメなんじゃ~ッ!というわけなんだけど、実は状況が悪いのでやむなくフライじゃなくルアーを投げ始めたというのでは全くない。そこはそれカリスマ釣り師であるワシ、有言実行で難しくてもフライでカマスを継続している。ならなんで、カマス用のルアーが揃っているのかというと、当面使うあてもないんだけど、魚釣れてないからムシャクシャして買った。反省はしていない。まあ、いつものことで釣れてないからマウスの滑りが良くなる病気です。アタイ病気が憎いっ!

 ということで、いつもの如く買いあさったりしたわけだけど、まいどまいど自分でも思うぐらいだから、皆さん思うかもだけど、ルアーぐらいなんぼでも”蔵”に転がってるだろって話で、それを引っ張ってくれば良さそうなモノである。ワシもそう思う、デキればそうしたい。しかしながら釣り場では往々にして予想外のことが起こって、お隣で予想外のルアーが大活躍してたりして「そんなもんもってへんがな」ってなって、マウスがスルリのクリッククリックなのである。

 今期のカマス、なにが起こったかというと、シーズンはじめの12月に例年になく港内に餌となるトウゴロウイワシが多かった。それは本来越冬しに湾奥に移動してきているはずのアカカマス群が餌食ってて脂乗ってて旨い。という食味面での恩恵もあったけど、釣りに関しては餌追ってあっちこっちして読みにくい。すぐどっか行ってしまう。という難しさをもたらし、一方で食い気は結構あって反応は悪くないという良い面もあった。特に、ルアーにおいて顕著だったのが、暗い時間に餌追って表層に浮いたカマスがミノーとかをガンガン食って来たっていうことで、色々投げてみたりイケチャンやY君親子の投げてるルアーの釣れ具合を観察してたりしたんだけど、思いの外、ルアーによって釣果に差が出て面白い結果だった。活性高ければルアーなんて何でも良いんだろうと思うとそうじゃなく、以外にシビアな選球眼で食わんルアーにはアタリがない。

 とりあえずワシが投げてて調子よかったのがラッキークラフト「ワンダースリム70」で一緒に写ってる”シャッドキャロ”では安定の実績を誇る「ベビーシャッド」やベルズ「マジェンダ60」なんかは釣れそうなサイズ感でもあるけどなぜかダメだった。

 そして明るい時間になると、棚も沈んだしもうチョイ潜るのどうだろうと、ちょっと遊んでみたいのもあって、ディープクランクとかも投げてみたら、意外に食ってきて、安心実績のダイワ「ピーナッツⅡDRサイレント」、根魚クランクに導入中のジップベイツ「ビースイッチャー4.0」はカマス釣れました。ならラパラ系なんかの木製ディープダイバーはいけそう。

 どうも、派手なラトル音は嫌われている臭くて、絶対釣れるだろうと思ってたマジェンダ60にカスリもせず、サイレントのピーナツでは釣れている。でも色々検証していると、単純にラトル音って話ではなさげな事実も浮かび上がってきて面白い。

 朝の暗い時間に無双したのが、イケチャンの投げていたラッキークラフト「ステイシー65S」?でひょっとしたらロングリップ版だったかもしれないけど、とにかく強かった。イケチャン曰く止めたときの沈降姿勢とかが水平で宣伝どおりピタッと止まるのも良いのかもと言っていた。釣れるときはアタリッきりで、食いが浅く掛けそこねやらバラしもあるけど、とにかくよく釣れていた。ということでとりあえずワシも買うわなそりゃ。買って、ありゃ?っと疑問が生じるのが、このルアー、固定重心で動きの立ち上がりが早くリップがやや大きめなのもあって止める時にピタッと止まるというのが売りで、当然固定重心でラトル無しだと思ってて、実際以前拾った蔵にある8センチぐらいのはラトル音はしない。ただ今回買ったのはオモリの固定が甘いのかカタカタと小さな音はしている。いつになるか分からないけど違いがあるのか試すべく、そのままカタカタ仕様と穴開けて瞬着流し込んだ音無し仕様を用意した。イケチャン使ってたのは果たして音無しだったのか?

 なんにせよ、固定重心で沈降姿勢が水平なシンキングミノーなら蔵にも転がっているだろうと、ゴソゴソ引っ張り出してみた。左上マリア「フライングダイバー70」はもともと港湾の”穴撃ち”用で護岸の根元に放り込んでユックリ沈めて引き始めたらすぐに動き始めるというのが求められるので、当然沈降姿勢はすぐ泳ぎ出せるように水平。大きめのオフセットリップは動き出しも早く、止めも効きやすく優秀。固定重心だけどコイツもコトコト音がする。一応オモリを固定した版もでっちあげた。写真でひっくり返ってるのがそれ。その下のバスディ「ドリフトツィッチャー70」も良さげで、これもオモリはコトコト音はする。ない方が良いなら固定は簡単。で右上は定番品のアスリート70Sでこれはラトル音とかしないと思ってたけど、振ったらカタカタ鳴る個体もあった。まあこれも必要ならオモリ固定は簡単。最後はその条件ならラパラ「カウントダウン5」はいけるだろという感じ。

 で、シンペン水面直下引きで食ってくるぐらい棚が上がってたら、当然食ってくるだろうと投げたニールズマスター「インビンシブルDR8」は意外にアタらず、たまたま時合いを外したのか、なんか違うのか機会があれば再度試したいところ。コイツは超がつくほど優秀なミノーなので釣れるはずだと思っているけど、CD5と共通だけど逆に静かすぎるというおそれもある。潜らないミノーは色んな選択肢はあるだろうけど、そこそこ潜ってくフローティングミノーはあとはノンラトルだとバグリー「ダイビングバングオー」2インチとかか?ややレアキャラ。シンキングだと、あるいはディープダイバーだと引いてくる棚をある程度調整できるので、餌追って棚があがったり下がったりする状況では使いやすいようには思う。

 で棚が深くなってシンキングミノーでどうこうできる範囲を超えると、シャッドでリーダーにガン玉噛ませたり、簡易な天秤を間に入れたりして沈めて狙う”シャッドキャロ”。の出番なんだけど、イケチャンが琵琶湖でワーム大遠投する時に使われているらしいリグを使ってて、絡み少なく優秀らしいので真似て作ってみた。胴付き仕掛けとか作る横に枝スをだせる3方スイベルを使って、オモリに繋ぐ”捨て糸”部分はある程度しなやかで、かつ絡みにくい細いブレイデッドワイヤーを使うのが肝らしい。ここが柔らかければ当然捨て糸自体が絡む。逆に針金のように堅すぎると捨て糸にリーダーが絡む、そのどちらにもなりにくい隙間のバランスのようだ。いろんなことを考える人がいるもんであると感心する。で、シャッドキャロで面白かったのが、Y君親子が夜のカマスに参戦したときに、棚が深めのようなのでシャッドキャロで狙ったんだけど、なぜかいつものベビーシャッドはダメで、ウルトラスレッジとかスーパースレッジとかいうリップの長い、ボートのエレキモーターで引っ張る”ドラッキング”を想定したシャッドなんだけど、それが良かったとのことで、なんでだろう棚かなとか思ったけど、棚は潜る力が弱ければその分カウントダウン多めで沈めて引っ張れば良いので関係なさそうに思うし謎だったけど、入手してみて合点がいった。ボートで引っ張るのを想定しているのでキャストのための重心移動とか必要なくて、このシャッド”固定重心”だった。でも完全に固定されていなくてカタカタと小さめの音はしている。以前から書いているけど、ノンラトルでもハリとかスプリットリングが擦れる音はするので無音じゃない。なのでノンラトルのルアーでも音は出ている。でもその音がベビーシャッドのようにグラスラトルまで入れて派手なのとは違うので反応が違って当然。ということで、細かくみていくとそういう派手なラトル音ジャラつかせるルアーと固定がユルくて軽くカタカタ音がしている程度のルアーとでも魚の反応が違うということは当然考えられる。ワシ今期の活性高かったカマスはノンラトルが強いと思ってたけど、実は軽くカタカタぐらいの音があった方が良かったのかもしれない。

 なんていうことを、様々な情報から妄想してさらに疑問が湧いてくると、もう楽しくなっちゃって、そのうち実際どうなのか試さなきゃならないなと、その検証のための材料として、写真のようなルアー達が必要だったのである。とブログには書いておこう。いつ投げるねんって話だし、同じような状況がまた期待できるのかさえ分からんけど、欲しくなったから買ったんである。

 皆様寒さ厳しいおり、釣果も厳しいこともあるかと思いますが、色んな方面で変な病気を患わないように気をつけていきましょう。

2026年1月31日土曜日

If we could. We surely would.

 イヌワシという鳥を見たことがあるだろうか?ワシゃ中央アジアのカザフスタンにナマズ釣りに行ったときにオジロワシと共に見たことがあるけど、国内では恥ずかしながら福岡の動物園だったかで見たぐらいで、空を飛んでいる姿は見たことがない。翼を広げると2mにもなる大型の猛禽類で、一般の人が目にするとしたら東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットキャラクターぐらいだろうか?そう、ゴールデンイーグルと英名では呼ばれる鳥がイヌワシなんである。

 まあ翼長2mってちょっと想像がつきにくいかもだけど、マンガ「乙嫁語り」やNHK「地球ドラマチック ワシ使いの少女~モンゴル アルタイ山脈の麓で~」では、イヌワシを使った鷹狩りの様子が紹介されていて、普通鷹狩りっていうとウサギとかカモ類とかを狩る印象だけど、イヌワシ使ったワシ狩り?ではキツネとかを獲物にできるといえば多少想像できるか?当地紀伊半島でもお馴染みの最も日本人になじみ深い猛禽であるトビが翼長150cmぐらいらしく、トビが気流に乗って舞ってる姿やあのピーヒョロローという鳴き声にはなんとも雄大な気分にさせてもらえるぐらいで身近な鳥では大型の部類だと感じるけど、まあ長さでそのぐらい差があると現物の迫力は倍で効かないぐらいだと思う。ちなみにイヌワシを狩りに使うのは中央アジアのカザフ族の文化らしく、カザフ族の国という国名のカザフスタンはすでに石油とかの鉱物資源で景気が良く近代化が進んでいてあまり見られないようで、主にモンゴルのカザフ族がその伝統を今に伝えているそうな。

 で、東北を本拠地にする野球球団がシンボルにするぐらいだから、東北にはいっぱい飛んでるんだろうって思うと、そうではなく国内絶滅の危機が間近にせまるぐらいに数を減らしているそうな。ワシが若い頃にお世話になった志津川(現南三陸町)にも昔は飛んでいた。それが2012年以降は見られなくなってしまっているという。

 ワシが鳥の話については全幅の信頼をおいて、種同定とか迷ったら教えてもらう”鳥の人”は実は東北時代に仲良くなった人で、彼も当然故郷の山にイヌワシが居なくなったことを残念に思っている。思うだけなら誰でもできる。彼の凄いところは口だけじゃなく手が動くところで、それもワシがゴミ拾うみたいに自分の手だけ動かしているワケじゃなく、林業に携わる人やスポンサー企業なんかも巻き込んで、これまでもイヌワシが餌を獲るために重要な”草原”を確保するために、今あちこちで山火事が問題になっているけど、昔は山林には山火事の延焼を防ぐため、火防線という木が生えてない尾根沿いの草地が設けられていたんだけど、手入れが行き届かなくなっていたのをみんなで整備してきた。日本の山野で減ったのは手つかずの原生林や人里の里山ではなく草原であるという報告もあるそうな。草地を増やした結果、志津川の山にはイヌワシの餌となるノウサギやヤマドリが増えて、現在イヌワシが生息している地域よりも餌環境は良くなっているとのこと。でも、イヌワシは帰ってきてくれない。なぜならイヌワシ自体が数を減らしすぎて増えにくくなっていて、若い鳥が、待っていて他の生息地から供給されることが期待できないぐらいの危機的な状況のようである。

 環境省のレッドリストでもイヌワシは絶滅危惧ⅠB類という上から2番目の整理。環境省としても手をこまねいてるわけにはいかないけれど、ご存じのように力も利権もあんまり持ってない省庁だから、予算も潤沢には持っていない。重要性は認識していてもない袖は振れないから予算が降ってくるのを待っていたらイヌワシ国内絶滅してしまうというのが、もう目に見えている危機的段階。で、鳥の人たちどうしたか?急がにゃならんので、クラウドファウンディングで金集めてやっちまえ!となった。それが今回紹介したい「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト」である。

 野生で巣立ってくるのが期待できないなら、動物園で繁殖させた個体を野生復帰させていこう。と言えば単純だけど実際には、その段階で失敗に終わった日本産のトキの例を出すまでもなく、難しい試みである。まずは繁殖の技術から野生復帰させる手法から、動物園、復帰に携わる技術者、学ばねばならないことは山とあるだろう。先例としては鳥類という括りなら、中国から大陸の個体群の親を譲り受けて野生復帰、定着をある程度成功させているトキとコウノトリ、国内個体群から親を確保して試行錯誤しているライチョウという例はある。イヌワシの先例としてはスコットランドがあるとのこと。やってできないことはないという腹の括り方か、やってできなければ絶滅あるのみという焦燥感からか、いずれにせよ”やる”と決断した関係各位には最大限の敬意を覚えるところである。

 すでに、先進事例等に基づいて「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト 実施計画書」を策定し、種の保存法の規定に基づく、国(環境省)のイヌワシ保護増殖事業計画に適合している旨の認定を環境大臣から受けているとのこと、あとはオゼゼの話である。

 この話は、動物愛護団体の「クマがかわいそうだから殺さないで」とは感情論だけで動いていない点で大きく異なる話であると、当ブログの読者様にはお分かりいただけるだろう。頂点捕食者の存在が、餌となる草食動物の生息数や行動に影響を与え、植生を変え河川流路さえ変えうるぐらいに、生態系全体にとって大きな鍵となることは各種報告されている。また、そういう頂点捕食者が存在するためには逆説的に豊かな生態系の存在が前提となる。加えて、現実として火防線も整備されていないような山林では昨今増加しつつある山火事で人の命さえ危うくしかねない。頂点捕食者であるニホンオオカミを絶滅させてしまったしっぺ返しは、現在シカやイノシシによる作物への食害という形で我々が受けていることは、見たら分かるでしょこのしまつ?って感じである。今なら間に合うとすれば手を打たねばと思う。

 と同時に、まあクマかわいそうも、分からんではないと多くの人も思うだろうし、それと住んでる人の安全と天秤に掛けて、上手に棲み分けるなり、個体数管理するなり感情論だけじゃないけど感情論も考慮には入れて、野生動物とはなんとか落としどころを見つけて”和解せよ!”なんだろうなと思うなかで、遠くの懐かしい山をイヌワシが優雅に飛んでくれたら、それはとても素晴らしいだろうなと、ワシも感情論で思ったりもする。クマに襲われて亡くなった動物写真家の星野道夫氏が、人にとって、たとえ都会の街で暮らしていても、遠く離れたところでカリブーたちが大移動している、っていうことは重要なことであり必要なのではないか。という旨エッセイで書かれていたと思うけど、そういう気持ちは確かにある。もし日本の空にイヌワシが舞わなくなったら、舞っていると思えなくなったらそれはとても良ろしくないことではないかと直感的に思う。

 クラウドファウンディングというのは、ワシの大嫌いな”選挙”と違って、直接的にその行おうとする策に金で”1票投じる”ことができるので、ワシ嫌いじゃない。公共予算には公共予算の、デカい、それこそ国家的プロジェクトを行えるだけの枠組みという利点があるけど、結局政治的な綱引きでどうこうされてしまうので、政党支持母体の利益団体の好みに合うようなものになりがちで、まあクソ食らえと思うような方向に行きがちである。その点、クラファンは「是非やってくれ」って思える事業を直接支援できる。ほっとけば要りもせん釣り具ばっかり買うことになるから、たまにはこういう大事な事業を支援するために身銭切っても良いんじゃないかとワシャ思う。なのでチョロッとだけど支援させていただくことにした。

 あと、クラファンの良い点には話が早いってこともあって、公共の予算とか引っ張ってこようとしたら面倒くせえうえに時間が掛かる。クラファンの良さを初めて認識したのは「コロナ禍で金がなくなり法隆寺」が当面の修繕費やらの運営費をクラファンで集めたという記事を目にして、そんなもん本来は国の文化財保護の予算でやるのが筋だろうと思うにしても、予算組んで来年度施行とかでは間に合わねぇってときにサクッと目標額集まってて、これはなかなか凄い仕組みだなと思わされたものである。

 ま、クラファンで金集めてるって言ってもピンキリで、中にはポケットにナイナイしうよとたくらんでるような輩もいるだろうし、そういうのを避けるための選球眼とかがクラファン利用時には求められるんだろうけど、今回の事業はそういうのはまったく心配しなくて大丈夫。これまでやってきたことや、環境省のお墨付きとってることを見れば客観的にもちゃんとしているというのは分かると思うけど(クマさんのために森にドングリ撒きましょう、では環境省はさすがに認めんと思う)、もっと端的に、鳥の人は鳥が大好きで、その好きさ加減はワシが魚を好きって以上のモノがあり、そういう鳥の人が、全力で鳥のために取り組む以外のいらんことをするとはまったく考えられないので、ナマジの魚好き具合を信頼できると思うなら、鳥の人はそれ以上に間違いのない鳥好きだと信頼してもらって大丈夫です。

 ということで、普段鳥を殺しかねない釣り糸使っていて、種族「釣り人」全体としては釣り糸で沢山鳥を殺してきている我々は、罪滅ぼしに可能な範囲でご支援してもバチはアタらんと思うのです。ぜひご支援をお願いします。我がブログの読者さんは数は少ない、少ないけどモノの分かる精鋭だと誇りに思っております。そのうちの何人かでもクラファンに協力してくれて、南三陸町の空にイヌワシが舞ったときに、共に「オレもちょっと手伝ったンや!」と誇らしい気持ちになれれば重畳。そういう未来にできるハズだし、きっとそうなるでしょう。

(画像、イラスト引用:「南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト」公式サイトより)

2026年1月24日土曜日

対カマス軍新体制

  釣り場で一軍フライボックスを地底の割れ目に落っことしてしまい紛失した。なにを言ってるのか分からんかもだけど、そのうち顛末記で状況は報告するのでとにかく一軍フライボックスを紛失して、早急にカマスフライの増産と体制の再構築が必要だったということだけご理解いただきたい。

 幸いなことに、カマス釣りではフライの消耗が激しいため(ハリス切られなくても毛が刈り取られていく)、ある程度巻きためたフライがあったので、すぐに冒頭写真のように暫定一軍ボックスを用意することはできたけど、在庫の予備フライが出払ってしまい、休漁中の土日で30本ぐらい巻くはめになった。釣り場に持ち出す釣り具に関しては、破損や紛失もあり得ることは覚悟完了のうえで使っているつもりだったけど、それでもここ数年の試行錯誤の成果が詰まった、時間も情熱もかけて思い入れのあるモノだったので、巻き直せば良いといえばそうなんだけど、なかなか割り切れるものでもなく、落ち込んだことは否めない。とはいえ、新たに一軍ボックスをこしらえるとなると、色々と整理することができてコレはコレで良い機会だったのかなと前向きに考えることとしている。

 カマスのフライは、というかどの釣りでもそうだと思うけど、特定のハリだけが強いというような状況は少なくて、ポイント選択に時合いや棚や引っ張り方とかの方が重要で、フライパターンがどうのこうのではないことが多い。なので紛失したボックスにはなんじゃらかんじゃら巻いたフライをゴチャッと詰めてあったけど、もっと単純な構成で良いはずで、ボックス内をスッキリさせた。とはいえたまに明らかに特定のハリがなぜか有効だったり、反応の仕方が違ったり、特殊な用途もあったりして、そのへんも踏まえて写真のような一軍メンバーとなった。ワシの場合特にかもだけど経験積んで上達してくると、ルアーやフライは種類数少なく同じハリを弾数多めにという感じになってくるけど、まさにそんな感じで自分の”フライでカマス”もなんぼか上達してきてはいるんだなと実感する。ボックスは小っちゃいのがかさばらなくて良いので、以前から愛用しているメイホーの小っちゃめのボックスの底にウレタンフォーム、蓋裏にコルクを張ったのを愛用している。ちっちゃめのフライボックスってあんまり売ってなくて、特に大きめのフライを収納するので小さいけど高さは欲しいとなると、渓流用の小型ボックスとかではイマイチなことが多く、その点メイホーの小箱は丈夫だし使い勝手のよい設計で重宝している。 

 でその厳選した一軍のなかでも不動の4番打者「オレンジチャーリー」。
 適度に派手で、フライ独特の柔らかい動きと、止めたときの水平姿勢が良いんじゃないかと思ってるけど、とにかくコンスタントにアタリが拾える、特定のアタリフライがあるわけじゃない中で魚回ってくるのを待つならコイツを信じて投げるのみ。一番下に堅めの素材であるスーパーヘアーを入れて絡みにくくしてあり、かつ針先が上を向くキールタイプに巻いてあるので、障害物とかへの根掛かりもなんぼか少ないのもあってトラブルが少なく使いやすい。根掛かりに関してはさらにフックはバーブレスにしたマルト「H260」という細軸のを使っていて、根がかってもだいたいフックが折れて帰ってくるので海に出すゴミが少なくて済む。通常は5号のフックを使ってるけど、今期がそうだけど掛かりが悪いときは、フトコロの深さでしっかり掛かって保持してくれることを期待して3号の大きめので釣っている。3号に巻いた”オレンジチャーリー大”はタチウオ釣りとかの暗い時間の釣りでもアピール大きめなおかげか成績が良い。

 次に、朝一とかに出番の多い1番バッター的な「黄色ミラージュ」は、単純なバックテール(鹿の尻尾)系のストリーマータイプ。紀伊半島ではルアーもフライも、黄色やオレンジといった明るい色が効くと思っていて。オレンジチャーリーは昔巻いて余ってたのを使ったのが始まりだったけど、コイツが一番最初にカマスをフライでというときに巻いたフライ。関東の先輩に、単純なシュッとしたバックテールストリーマーでよく釣れると聞いてたので、まあ黄色でというのと、下に入れる素材としてギラッギラに光る”ミラージュ”という商品名のフラシャブーを入れたので、朝早い時間、黄昏時の低光量下でギラッと魚を誘ってくれるのを期待して投げている。そういう時間帯に使うからか、なにか気に入る要素があるのか、マアジが結構食ってくるパターンでもあるので、12番とかの小さいのも巻いて用意してある。アジ回ってるようなのでアジ狙うかと小さいの投げると案外カマス食ってきたりもする。あと、暗くなってからの時間、とにかく毛針だとアピール力が不足気味なのでサイズ上げて、ミラージュマシマシ、夜行フラッシャブー追加の”ミラージュ大”も使う。暗くなったすぐぐらいは効く気がするけど、本格的な暗い時間の時合いに対応できるほどの打開力はなく、小さいケミホタルやラトルなんかを背負わせてもあんまり効いたことがなく、暗い時間のフライでカマスの釣り方はなかなか正解が見えない。フライパターン1発でなんとかなるような単純な話ではなく、状況に合わせた攻め方全体でなんとかするんだろうなと思う。餌のように匂いと味で寄せるわけでもなく、ルアーのように動きでアピールするわけでもない”毛針”というもので、いかに暗い中で食わせるか?食ってくるときはあるので見えてないとか存在を感じてないわけはない。なら食わせる方法はどっかにあるはずと考える。餌が多い状況で暗い時間に普通に食ってくるっていうのはありがちなので、魚の活性にもよるから、まったくダメな時は帰って風呂入って寝ろって話かもだけど、たまにアタるけどなかなか掛からんとかいう状況なら、もっと掛ける方法はあるだろ?って話で、それを突き詰めていくと、暗い状況でも釣れるようにだんだんなっていくのではないかと思っている。暗いと尻込みしがちだけど挑戦はし続けるべきだろう。やっちゃいけないのが、安易に餌なりルアーなりに変えることで、それやり始めるとフライが上手くならないのは当然のこととして、釣り全体としてもとっちらかってしまって、やるべきことが分からなくなって迷いが出て、ろくなことにならないだろう。

 「白牛シリコンキャンディー」小は、昨冬から投入して好成績。以前使ってた金玉白熊の発展系というか、単純化したようなフライ。
 見えてる群れの上を通してきて、追ってきたカマスが食ってくるのが、①白いフライは見やすい、②小さめであまりフワッとしない方が良い、とのことだったので金玉白熊にシリコンちょっと塗ってフワッと毛が広がらないようにしたら良い感じで魚も釣れた。けど、もともと金玉付きで重いのがシリコンの重さも加わってさらに重いとライントラブル増えそうなので金玉省略。視認性は実は透明な白熊(ホッキョクグマ)の毛よりは、もうちょっとハッキリとした白の方が良いだろうなと、カーブボディーがちょうど良さげな毛の長さのがあったのでそれにして、シリコンでキャンディーミノーっぽくハリの長さぐらいを固めた。そして目はさいしょポンチで抜いた黒目を付けていたけど、面倒なので1カ所ハリのアイの後ろあたりに黒いスレッドを巻いて黒目に見えるようにした。写真でも黒目に見えてると思うけど一つ目小僧になってます。真っ昼間とかのイマイチ食いが悪くなった時間とかに良い反応得られることが多く、地味だけどよく働いてくれてます。元々小さいけど一応アジ釣り用に巻いたさらに小さい12番の極小サイズも用意。

 で、なんで釣れるのかよく分からんけど、あきらかに他のフライがダメなときに効いたりする、「黒ウーリー」。もともとは堰堤上のヤマメ狙いで引っ張ってた管釣りマス用としては定番のパターン”ウーリーバッカー”を投げたら釣れたっていうところから始まったんだけど。どうにも食いの悪い群れが見えていて、だんだん棚下げていってスレ掛かりとかになってる玄人衆を尻目に、普通に追ってきて食ってくるってのがあってから、居るのに食わん時に試す代打の切り札的なフライになっていった。初期は普通にボディー全体にハックルをグルグル巻いて、テールだけテツ西山流にマラブーじゃなくラビットファーとかにしたものを使ってたけど、とにかくカマスの歯に弱いという欠点があって、すぐにグルグル巻きのハックルが切れてビローンとなってしまい、かつテールはすぐに刈り込まれてハゲる。で試行錯誤した結果現時点では、ハックルは頭の方だけグルグル巻いて、テールは黒のポリエステル補修糸を使っている。ポリエステルはPEライン考えれば分かると思うけど丈夫で銀のフラッシャブーが無くなってもある程度もつ。もはやウーリーバッカーではないかもだけど、かといってウイングケースもないのでモンタナニンフでもなく”黒ウーリー”と呼んでいる。色なのかなんなのか緑系のも巻いて試したけど同様に釣れたので、色ではなくどうもハックルグルグルが効いている気がしてならない。エビとかアミとか甲殻類の脚や触覚の感じが出せてるのかもと想像しているけど妄想しすぎか?なんにせよ釣れるので他と明らかに系統が違うし、切る札としては一枚持っておきたい。

 で、他と明らかに違うのもういっちょが「全身シリコン」白、これはどちらかというと良くアタってるときに魚の反応の仕方を変えたいようなときに使う感じで出番がある。具体的には、メチャクチャ食いが良くて切られまくる。ならばと引っ張る速度を落とすと食ってこない、ってな時にコイツにかえるとちょうど良い掛かり具合になる、ってなことがたまにあったり、逆に掛かりが浅くてどうにもってときにダメ元で出してみるとしっかり掛かってくれたりする。一般的な毛針と違ってシリコンで尻まで固めてある、ルアーのスラッゴーみたいな毛針なので、他の毛針とは魚の反応の仕方が若干違う気がしている。真っ直ぐな棒が直進するのはルアーでも結構釣れる動きではある。これが毛針として認められるか?という疑問をケン一にぶつけてみたところ「毛つかってるんなら問題なく毛針」と太鼓判を押してくれたので安心した。羊毛をハリにグルグルしてシリコンでグッチャリ固めてます。ここまで馬鹿臭い毛針っぽくないパターンはナマジオリジナルだろうと思われるかもだけど、元ネタは備前貢さんの「ストライパームーン」からで、イカナゴパターンでNY郊外のストライパーを釣る時に、地元民にフライを尻尾までシリコンで固めたものに交換される話が出てきて、試しにセイゴ釣るのにいつも使ってたフライを尻まで固めたら良く釣れたというのが誕生の経緯。お魚っぽい見た目に作るのも簡単なので、トウゴロウとかっぽい大きなサイズも作るけど、シリコンで固めるので重くて投げにくくリーダーに結び目ができがちなのが欠点か。ということで白牛シリコンキャンディーより大きめぐらいの中型を用意した。

 で、カマス釣りでは使わないけど、スカ食いそうなときにボラとかウグイちゃん、なんならフグ釣って丸坊主を回避するために用意しているのがコバンフライ。我が愛猫のコバンさんの毛が、ブラシかけてあげて抜けてきたのをまとめてみると、あら不思議、ちょうど排水に混じって流れてくる加工残渣的な有機物っぽいゴミと同じような色目で、視認性もそこそこあって塩梅がよろしい。写真のは現場で適当に毛をむしりつつ使うのでモジャめに巻いてある。けど、フグとかウグイちゃん用にはもっと小さく、かつ上下の動きで誘えるとなお良しなので、小さいサイズで金玉付きのも用意している。

 黄色オレンジ白とかの派手な色しかまったく効かないかというと、写真上段の「青フラッシャブー」とかの寒色系でも普通に釣れる。釣れるけどオレンジチャーリーより釣れるかっていうと、そこまででもなく、コイツじゃなきゃダメって時もあまり経験がなく、なんか変えるかって時に色変えたぐらいでは、あんまり効果ない気がしていて、でも一応寒色系も1種類ぐらい入れておくかと入れてみた。実績残せなかったら二軍行きだな。
 で、1つは新規枠をつくっておこうということで、白牛シリコンキャンディー小を使うようになって、金玉白熊が出番なくなったので、白熊系を1つ復活させて試してみるかと巻いたのが、写真下段の「銀白熊」バックテールウイングのストリーマータイプに上を白熊、下を銀のフラッシャブーで巻いてみた。銀色のきらめきって単純だけど効く気がするので、こういうシンプルなハリも案外良いかも。コイツも実績残せなかったら二軍行きでかわりに新しいの入れて試してみたい。

 というのが、今回整理した一軍ボックスのラインナップ。単純化しつつ、変化もある程度つけられるようになっていると思う。あんまり沢山札が増えても実際の釣り場では、短い時合いなら1枚2枚切るのが精一杯なので意味がなく、それなら自信のあるフライで棚やら引っ張り方やら、ハリスの太さ長さやら全体的な試行錯誤で釣ろうとした方が釣果に結びつくと思っている。ルアーでもそうだけど、よく釣れる定番はあっても、それさえ投げていればどうにかなるというような安易な魔法のようなフライは存在しない。フライパターンだけでどうこうできれば皆苦労しないだろう。100年は前のフライマンであるエドワード・グレイ卿が「完全に正しいフライパターンで間違った流し方をするより、多少間違ったフライパターンで正しい流し方をする方がよっぽど良い」と看破している。

 ついでに二軍ボックスも公開しておくとこんな感じになっている。
 基本的には、オレンジチャーリー、黄色ミラージュ、黒ウーリーなどの消耗しがちなハリの予備が多いけど、その他にもしものためのポッパーとか、暗いときのアピール力対策で巻いた、F’sクラウザー、マドラーミノー系、トウゴロウをイメージした全身シリコン大などを入れている。今回ことの発端が一軍ボックスを釣り場で紛失したということだったので、もし釣ってる最中に一軍ボックス海に落としてしまったりしても、リュックに入れてる二軍ボックスで最低限釣りが続けられるように、ということも考えた構成となっている。


 で、巻きためたりお蔵入りになってるのを保管しておく、右のストック箱も加えて、新体制はこんな感じ。
 今回思ったのは、よく使うフライはとにかく多めに巻いておくことって話で、バンバン魚が食ってくる状況だと、毛針が端から刈り込まれてハゲていくし、ハリス切られたりもある。そしてフライボックスを紛失するなんていう間抜けなミスも、人間はやってしまいがちなのである。そういうときに巻き貯めた在庫があると、今回そうだったように、すぐ釣りに行くのに支障が出ることがなくてすむ。被害は最小限で抑えられる。まあ釣れてない時期だったからどうでも良かったといえばそうなんだけど、釣れてる時期で、すぐにでも釣りに行きたいのに各フライ5本は巻かねばとかになったら寝る暇がなくなって、釣り場での集中力に精彩を欠きかねない。

 備えよつねに!というのが今回の教訓かな。皆様怠りなきよう。
 人間ミスを一つもしないっていうのは難しくても、それを想定して備えておいたり、ミスしてからの上手な対処でカバーしたりっていうのは可能だと思もっちょります。

2026年1月17日土曜日

手が冷たい

 その昔”手が冷たい人は心が冷たい”などともうしましたが、そんなことはない。ワシ冬場の釣りでめっちゃ手が冷たい時にも心は熱く燃えてるゼ! ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!修学旅行だ京都(©えんどこいち先生)!!

 手先が冷たければ手袋をはめれば良いじゃないか?って話だけど、ルアーの釣りならその通り。ワシ、スキーとかで使うような防寒性の高い分厚い手袋を使って普通にルアー投げられる。っていうかPEライン使うような場合、手袋ないと手の皮がむけるからないと投げれん。ただ、フライと餌釣りでも同じような分厚い手袋が使えるかというと、使えんのじゃ。考えたら分かると思うけど、分厚い手袋ではフライラインを手繰ってフライを投げることも引っ張ることもできんし、分厚い手袋ではハリに刺し餌を付けられんし、コマセ螺旋使うときにはコマセをつけることもできない。なので、左手は上の写真左端のような指が出ている手袋というか手甲みたいな感じに指の部分を切った手袋を使っている。右手は餌釣りの場合、ハリを摘まむ必要があるので中段写真のように親指と人差し指、中指部分が切ってある手袋を使っている。フライの場合の右手は竿握ってラインを人差し指に引っかけておければ良いので下段の写真のように指を切ってない手袋が使える。

 指を切った手袋を使うということは、手袋から出ている指が冷たくなりそうなものだけど、出てる指は当然ながら良く動かすので血行が良いのか案外平気である。むしろ辛抱たまらんくなるのは、ラインから海水が滴り落ちて常に濡れて、かつあまり動かさないフライロッドを握る右手で、寒い朝とかはフライライン沈めている間にニギニギしたり、吐息で温めたりしてても、定期的に手袋脱いで温めてやらないと耐えられないぐらい冷たくなる。指以外はぶっちゃけカイロ使ったり、重ね着しまくったりでなんとでも温められるけど、フライロッド振るときの右手の指先はどうしても限界がある。現時点で一番良いと思ってるのは、漁業用とかだと思うけど、ゴム引きの手袋でこれは完全に防水されていて、海水が染みてこないのでだいぶマシ。ネオプレンのダイビング用の手袋も使ってたけど、完全防水じゃないので海水染みてきて結局冷たかった。でも完全防水のゴム引きの手袋でもやっぱり冷たい。はめて投げてるとけっこう汗かいてきて中の布が濡れてきて、それが指の外側を伝う冷たい海水に冷やされて、って感じでどうにも冷たくなってしまうのである。このへんが限界かなと妥協せざるを得ないけどもっと良い方法があれば教えて欲しいと思っている。あと地味に嫌なのは、何回か使っていると汗の蒸れた匂いがし始めることで、ひっくり返して洗ってやらなければならないのが面倒くせぇ。

 妥協して、とは言いつつも現状最良かなとも思うので、手袋って消耗品でもあるうえに片方どっかに落としてなくしがちなので、予備も買ってある。一緒に写ってるのは以前から寒い時期以外でPE使うようなときに愛用している「Mテック」。コイツは薄くて、売り文句がはめたままボルトが拾えるって言うぐらいなのに、丈夫で結構長持ち。カヤック漕いでた頃から愛用してたけど、1シーズン持つぐらいで、同じような合皮の手袋を釣具屋で買うと値段高いくせにそこまで持たないので、もう10数年は愛用している。やっぱり性能と値段のバランスの良さからだと思うけど定番品で、通販でも近所のホームセンターでも売ってて入手も容易でますますポイント高い。Mテックのほうは昔は千円切るぐらいだったけど、さすがに何でも値上がるこのご時世千円超えてきたけど釣り用の良いのは3千円以上するので性能考えるとまだ充分安い。ゴム引きのは商品名「ワンダーグリップアクア」でコイツは500円ぐらいで買える。多分牡蠣剥きとかの水産加工用として重宝されている商品だと思う。これまた性能と値段のバランス的に優れてると思う。

 で、長年愛用しているMテックだけど、カヤックのシーズン中毎週のようにパドル漕いでてももつぐらい丈夫だけど、青物狙いとかでPE使ってると1シーズン持つかどうかで右手の人差し指のあたりが裂けてくる。手袋使わないと指の皮が剥けてくるのもむべなるかな。

 ちょっと裂け始めたぐらいなら、ナイロン糸で繕ってセメダインスーパーXとかで目止めしておけば足りるけど、だんだん間に合わなくなって、穴も大きく穴の周りの生地も薄くなってくるので、今回試しにボロボロになって捨てようかという手袋があったので、その指部分を再利用する形で、中に突っ込んで接着してなんとかしてみた。

 右の人差し指だけ消耗が激しいので、餌釣り用の親指薬指中指切った右用手袋にしてしまうという手もあるけど、Mテック薄手なので防寒的にはイマイチでありできれば指の揃った状態に復活させたかった。まずまず上手くいったと思う。

 で、問題なのがボロボロになる手袋が存在するということで、見てのとおり滑り止めの合皮っぽいというかゴムっぽい表面が劣化してボロボロに剥がれる状態になってしまっている。

 これ写真のは安物なのでそれほどショックじゃないけど、そこそこの値段のを買って、2,3年とかでここまで”崩壊”されると泣けてくると思う。なにが原因かというと、ポリウレタンが元凶だとワシャ思ってる。以前、某メーカーのフライラインのうちシンキングのものにポリウレタン製のがあって、使う前に蔵で保管してる間に劣化してボロボロになって使えなかったとムカついて報告したこともあるけど、しなやかで軽く丈夫な合成皮革やゴムの代替品として使われがちなポリウレタン樹脂は経年劣化が酷くて、買ってすぐに使って1シーズン持てば良いっていう割り切りができるなら問題ないのかもだけど、できれば数年は使いたい、または出番が少ないけどいざというときのために備えておきたいという用途にはまったく向かない。今回、改めて防水性と防寒性を兼ね備えた手袋がないものかとネットで調べたけど、ポリウレタン使ってるのが多くてっていうかほとんどで「こりゃダメだ」と匙を投げた。いやらしいのは買った当初は性能が良いので、レビューとかにも悪い評価は上がってこないところ。でも実際には3年ぐらい経てばボロボロになる。なんか年末にも書いたけど、耐久性があって長く使える道具は評価されにくく、メーカーとしても作りにくいという実態があるのだろう。逆に耐久性がないがしろにされていても、当座の使いやすさが備わっていれば売れるし、評価も悪くないというあたりに落とし穴が待ち構えている。とにかく素材にポリウレタンが使われていれば、衣料品、手袋、フライラインなんであっても経年劣化が激しく、3年もすればボロボロになるということは気をつけていないと痛い目に会いかねない。ワシャ、ポリウレタンが使われている製品は買わん。

 で、もいっちょ手袋関連で昨年買ってあんばいが良かったのが上段写真の”指サポーター”

 渓流みたいにフライを投げたら流れに任せて放置というのならいざ知らず。秋のメッキやら冬のカマスでは、右手人差し指にラインを引っかけて左手で引っ張りまくってフライを引いてくる。そうすると冬のカマスは手袋はめているから良いとして、秋の良い日よりのときなんぞは手袋なんか鬱陶しくてはめてらんない。とはいえ、今期使ってる手袋の人差し指のフライラインがあたる部分は下段写真のように滑り止め部分が剥げて地が見えてしまってるぐらいで、激しくラインと擦れるので素手では皮が剥ける。熟練のフライマン達がどうしているか見ていると指サック的なモノを使ってるので、ワシも真似してバレーとかスポーツ用の”指サポーター”を使ってみたら、良い塩梅でラインの滑りも良く良い感じで使えている。調子に乗って、PEラインで青物ルアー投げるときにも使えないかと試してみたら、指サポーターだけ飛んでいって慌てて拾うはめになった。そういう用途で使うなら砂浜遠投用とかで売ってる手の甲から繋いで固定するような”フィンガープロテクター”が必要なのだろう。まあ手袋はめときゃ問題ない話である。

 という感じで、手袋とか非常に釣りをする上で重要で、釣果を左右しかねない部分であり、こういうハリと糸と竿とリールの”THE釣り道具”ではない、周辺機器?機材?って下手くそほど雑に選び雑に扱ってるけど、釣り場に居る時間が長い玄人衆ほど、釣る時の快適さ、不快さが長い時間続くわけで、丁寧に吟味して丁寧に扱ってるものである。手袋、カッパ、靴(ウェーダー含む)、防寒具、日焼け対策、虫除け、その他もろもろ、細かいところまで気を遣ってこそ、快適な釣りが成り立つというモノでありあだやおろそかにしてはならない。THE釣り道具に関しては、まあソレなりに用途に合ってるモノを選べてさえいれば、そんなに道具で差がつくものでもない。道具の使い方では差がつくにしてもだ。その点、周辺機材はもろに差が出て釣りが快適に楽しめるかどうかに大きく係わってくる。端的に言えば、コンビニで買ったようなぼろガッパでは釣ってて濡れるし蒸れるしで快適な釣りとはほど遠くなるけど、ゴアテックスとかの透湿素材の良いカッパであれば雨が降ってても、ソレがどうしたって話である。そういう釣果を左右しかねない釣りの周辺の道具については、しっかり自分で試して良いモノを選んでおく必要があると思う。

 ワシ最近、護岸で片膝ついて釣ってることが多い。根魚クランクでは他人に見つかりにくいよう身を低くしつつ、クランクを深く潜らせるために竿先海面に突き刺してグリグリやってるし、カマス狙いのフライの釣りでは、かさばらず自転車の前カゴに突っ込んで運べるラインバスケットは高さが低いので、これまた片膝をつく姿勢で釣っている。そうするとカッパやら防寒着の左膝のあたりが護岸のコンクリに擦られて穴が開いてくる。なので、合皮のハギレを買ってきて、端の方を縫い止めてパッチ当てた形にして、接着剤で接着と目止めをして”ニーリング仕様”に改良して使っている。適切に修繕あるいは魔改造して道具を使いやすくすることは、釣りを快適にし、ひいては釣果にも係わってくるので、持つモノ着るモノ、全てに気を配って使いやすくしておくべきだと思う。

 着るモノの魔改造に関しては、なんか、第3次世界大戦が起こりそうな昨今の世界情勢でもあり、ワシの上着にもそろそろ鋲付き肩パッドを装備すべきか悩むところである。神なんぞと和解するのは後で良いから、とにかくもめてるところ同士で和解してもらわないと困るんだけど、世界は今日も平和じゃない。愚かなり我らホモサピ。

 明日第三次世界大戦が勃発し、世界が核の炎に包まれるとしても、今日ワシは釣りに行くか釣りの準備をする。そして猫と遊ぶ。リンゴの木を植えるのはリンゴ農家にまかせる。