2020年12月31日木曜日

2020年のベスト3(釣り編)

 紀伊半島に移住して2年目。とりあえず目標としては240日以上釣行することをあげていた。そのぐらい行きまくれば何か見えてくるだろうと思ったんだけど、実際249日行ってみて、何か劇的に”分かった”とか”変わった”とかは正直言って無い。無いんだけど数撃った分の蓄積っていうのはあるのかなという感じで、何をどう目標にすれば良いのかも良く分からないなかで、とにかく場数踏んでみるっていうのはそれほど的外れではなかったように思いたい。その結果、体力削られて病気になったりしたにしても、やり過ぎてるなら不足はなかったんだろうと心安らかである。2年目でありルア-での主な対象魚であるシーバスとチヌは昨年以上に釣れるものと思ってたけど、そうは問屋が卸さなかったし、ハゼがドハズレ年で残念だったけど、釣り人誰も気付いてないけど遡上してきてたアユ釣りまくりとか、マアジの堅さが盤石と化しつつあるとか、良い釣りもあれば悪い釣りもあり、これまでもこれからも「来たモノを釣る」という基本方針は変わらないのかなと思っているところ。

 という感じで、全体ならして見ればそこそこ良い釣りだったのかなという今年の釣り関連。年末恒例となりましたベストスリー行ってみましょう。ジャカジャン


○釣り:1位「のべ竿マアジ釣り」、2位「73スズキ」、3位「92メジロ」

 1位はとにかく”堅い”釣りに育ってきました「のべアジ」。早春の長竿で攻める深棚の釣りから、夏の豆アジは海面に落ちているのを拾い集める作業のような数釣り、秋本番の小アジは2日料理して食うのにちょうど良い40匹釣って操業終了撤収というのが毎度のことのようになる異様な水揚げ目標達成率。釣り人少ない釣り座の選定から、棚とハリスの調整で食わせ続けて掛け続ける小技の効かせ方、第5世代まで開発して沈下する固形物への反応を上げる要素まで考えたパン粉とアジのハラワタ主体の安くて”効くコマセ。フグ軍団との闘いも、やられっぱなしだった昨年と違いそこそこかわせるときもあった。アジ釣りについては昨年のワシとは違うワシに生まれ変わったと言っても過言ではない。釣って良し食って良しのアジ釣りは”おかず釣り”の本命として来年も研鑽を重ねたい。

 2位、ダルトンスペシャルにバコンと飛び出たスズキ様は衝撃的だった。雨に誘われて川に入ってきたやる気のあるシーバスは、早瀬とかの速い流れに突っ込んできている、という持論を証明する1匹。残念ながら今年10月11月の秋の雨が少なくてシーバス不調に終わったけど、まあ降らない年もあれば降る年もあるだろうから、「雨が降ったらシーバス」は来年も徹底していきたい。ダルトンスペシャルがまたアメリカンな味わいのある良い塩梅のスイッシャーで100年近く生き残ってきただけあって、間違いなく釣れる動きをしている。

 3位、カマス釣ってるとカマスを餌に泳がせ釣りで青物だのヒラメだのと釣ってる上手な人達がいて、羨ましく指をくわえてみてたけど、こんなもんルアー投げときゃそのうち食うだろと投げ続けること何回目かで、ミノーで合わせ切れやらかして、ザ・スプラッシャーで釣ったりました。堤防から92センチの青物が釣れるとか正直ドン引きする釣果だけど、わりとそういうの珍しくもないのがこの地の実力。


○残念だった釣り:1位「フライでボラ」2位「カヤックの釣り」、3位「泳がせスズキ」

 1位は、フライでアイゴだのグレだのオカズ釣りつつ、チャンスがあればイッパツいわせたろうと思ってたけど、アンカーロープに突っ込まれて力かけて引っ張り出そうとしてたら身切れっぽい感じでポロリ。ボラの走りは制御不能で沿岸魚では随一ではないだろうか。食っても旨いので来年も機会があれば狙って仕留めておきたい。

 2位は、満を持してカヤック出したけど、意外に簡単な釣りにならなかったのと、まだ体力が足りてない感じでえらく疲労してしまったので、コロナ禍でなんか見たことない船が出てるってことになるとヨソから来る人に自粛をお願いしている時期でもあったので通報くらったりしかねないというのもあって、岸から釣る魚にそれ程困ってもいなかったので、1回だけしか出さなかった。リヤカーで河口まで運んで出航とか段取りは一通り試せて特に問題ないので、体力戻ったらまた挑戦したい。

 3位、モノほんの餌、しかも目の前で襲って食ってる”現物”ハリに掛けて泳がせたら、シーバスぐらい簡単に釣れるだろう。って思うジャン?全くそうは問屋が卸さなくて小売店また困ってしまう。ハリの付いた餌を横目に見ながら併走して最終的に見切って食わんとか、キーッ!アタイ頭きちゃう!!って感じで熱くなったけど、結局小さいのしか釣れなかった。見えてるのには余裕でスズキ様の大きさのもいるので、来期はなんとかしてみたい。


○ルア-:1位「ダルトンスペシャル」、2位「インビンシブル8DR」、3位「ザ・スプラッシャー」

 1位は、さっき書いたので省略。ヨレヨレッとヨレる動きがシーバス向きかと。

 2位は、雨が降ってN川の流れ込みの水量がそれなりにあれば”鉄板”ガチガチの堅さを発揮してくれてたフィンランド名産のバルサミノー。インビンシブルはメチャクチャ優秀なミノーなのでコータック潰れてから正規代理店が日本にないようだけど、どっか輸入してくれないモノだろうか。弾数は確保してあるっちゃあるんだけど、オレンジの一番釣れる色の在庫が心もとない。いざとなったら黄色く塗っちまえば良いんだけどな。

 3位のザ・スプラッシャーもメジロ釣ったとさっき書いたけど、ちょっと補足。この手のスプラッシャータイプのルア-は現行品ではタックルハウスの「リップルポッパー」とデュオ版の「ザ・スプラッシャー」があるけど、使ってるのは古い「ブルーアイランドタナカ」版のもので固定重心。これが実に良い動きしやがる。早引きすると水面滑るように走りつつやや横揺れ。水を噛むスピードだとグネグネと横に体を振る。近所漁港ではカマスを追い込んで青物が堤防近くまでやってくるので飛距離は要らない。固定重心のほうが動きは安定しているし立ち上がりも早い気がする。動かない方が良いときもあるけどルア-の動きが良い方が食ってくる場面ってやっぱり多くて、そういう時飛ばさなくて良いなら固定重心のルア-の方が良い動きをして結果良く釣れる。飛距離が出ないと届かないっていう場合を除くと重心移動のミノーとか重いルア-とかより、固定重心、軽いルアーが釣れると思っている。


○釣り具:1位「-16度保冷剤」、2位「マイクロセブンCシリーズ」、3位「コバンフライ」

 1位の「-16度保冷剤」はちょうど良い材質を良く見つけてきたなと感心する。凍らせるのにも時間掛かるけど、溶けるのが遅くて秋とかなら三時間ぐらい釣りして帰ってきてもまだ霜付いている。やっすい保冷バックでも中がキッチリ冷たく冷やされて、これは良いものだと感心した。お薦めします。

 2位の「マイクロセブンCシリーズ」は大森製作所のアウトスプールスピニングの最高到達点だとワシャ勝手に思っちょります。樹脂性で軽いけど、適宜金属で補強してあって強度や耐久製にも気を配ってある。小型リールはこんなんでいいんだよ、って思っちゃう。耐久性が評価できるほど使い込んではいないけど、魚釣るのに必要な性能的には問題なく、とても良いです。ボラの突進さばききって、ドラグ出されまくってラインチリチリにされつつもちゃんと釣れました。人気の同社キャリアーもやや値段落ちてきたけど、むしろ評価されるべきはこちらのマイクロセブンCシリーズではないかと。キャリアーは軽さに振ってあって、作りとしてはマイクロセブンCのほうがしっかりしてます。

 3位の「コバンフライ」は我が愛猫の毛を集めて巻いてる。流れてくるゴミを食ってるアイゴ、グレ、ボラを狙うために、ちょっと明るめで見やすい”毛”があると良いなと思ったときに、ウチの猫は茶白で抜け毛はちょうど良い塩梅の明るめの茶色だよな、ということで寝床のボロ布からゴム手袋で抜け毛を集めて作成。なかなか優秀な成績。黒のフリースが抜け毛収集機のように毛が付いて目立つので最近は黒フリースから素材集めてるところ。


○PENN:1位「714Z」、2位「4500ss」、3位「430ssg」

 1位は、シーバス釣りの時に主軸となってるインスプール。これが716Zのスプールの直径だけ大きくしたようなリールなんだけど、スプール直径の大きい小型スピニングってラインさばけやすくて飛距離もだしやすいし、巻き癖も付きにくいしで、とっても使いやすいように感じている。大森の「No.2」の大きさもそういう傾向があると思う。ウォームギアは巻きチョイ重めだけど何というか”巻き心地良い”し、全体的に単純で丈夫。ライントラブルもほとんどなくて使ってて面倒臭いことが何もなく快調に使える。この大きさの主軸機は長く430ssgに任せていたけど、ssgは瞬間的逆転防止機構が寒いとグリス固くなって誤作動起こしたりするので、寒い時期はこちらの方が安心できる。たぶん今後の主軸機になるんだろうなと感じている。

 2位は青物釣るのに引っ張り出した。中古で買ったときにハンドルノブが壊されていて、割り箸で握りを成型して自作してある個体。4500ss以上の樹脂性のT型ハンドルは軸の根元がワシの手にはやや太くて指が痛くなるので、軸の所が細くなっているこの個体は手に馴染んで使いやすい。樹脂本体だけど強度やドラグ性能には全く問題なく、青物釣るのに好適です。

 3位は、714Zが主力化しつつあるとはいえ、暑い時期とか問題生じないのでまだまだ使い続ける第4世代。コイツの単純さも捨てがたいのよね。使ってての不具合は寒いと逆転し始める瞬間的逆転防止機構ぐらいで、逆転してもベールアーム指で引っかけて止めればいいしであんまり問題ないといえばない。リールなんて多少デキの悪いところがあったとしても、ブチ壊れたりしない丈夫さがあれば、なんとかなったりするものである。無事コレ名馬的な名機です。


 今年は、世の中はコロナ禍だったり私自身は帯状疱疹だったりで、なんか抑制させられてた気がするけど、振り返ってみるとそんなに悪くない。240日以上も釣りに行ってて悪い一年だったなんてのはありえんということか。好きなだけ釣りに行ける贅沢な暮らし。ありがたいことです。来年も釣りにはしっかり行っておこう。

 皆様、今年の釣りは楽しかったですか?それでは良い年をお迎えください。

2020年のベスト3(エンタメ編)

ねこ娘大全
kindle版「ねこ娘大全」より引用

 今年も釣りに忙しく、249日も釣り場に出てると、なかなかじっくり本を読む時間とかは減る。しかしながら毎日が休日のご隠居生活でもあるので、場所中は夕方の相撲の時間が待ち遠しかったりして、なぜ釣り場の爺さん連中は相撲の話が多いのか身をもって理解した。ネット配信の映像は地上波放送など一切見なくても大丈夫なぐらい充実していて、相変わらずアニメやドキュメンタリーはメシ食いながらとかダラダラと楽しんでいる。

 という状況で、今年も小説やルポルタージュ等活字の本は選ぶほど読んでないのでなし。あえて上げるなら、久しぶりにシリーズ新刊出たライトノベルの「涼宮ハルヒの直感」が懐かしくもあり、ミステリネタで楽しめて印象に残ってるってぐらい。


 マンガについては、続き物は新刊出たら読むし、週刊モーニングは電子版で購読するようになったのでそこそこ寝る前の睡眠導入剤兼ねて読んでいる。今年は結構最終回を迎えた作品も多く、新しく読み始める作品より終わった作品が多かった気もする。ということで選んでみると、

○マンガ:1位「ハコヅメ」、2位「波よ聞いてくれ」、3位「地球侵略少女アスカ」

 で、1位「ハコヅメ」はモーニング掲載中の、女性警察官を主人公としたマンガで連載開始当初から、ワシの中ではツボにはまってて、現実では煙たがられて不祥事とかで叩かれて嫌われがちで、創作の中では格好良すぎて現実離れしてることが多い”警察官”のごく当たり前の人間としてのバカバカしくも愛おしいアレコレやら、警察官ならではの正義感や”役所”ならではの面倒臭さとか、実際に女性警官だった作者の経験に基づくんだろうけど、等身大の警察官の息づかいが聞こえてくるような、時に真面目で熱くて格好良く、落差でクソバカバカしくて良い塩梅の描かれ方に警察官も大変だなと、ワシらの生活を守ってくれてありがとうと感謝したくなるようなそんな作品です。オタクじゃない人にも超お薦め。

 2位の「波よ聞いてくれ」は沙村先生の独特のネタの面白さも切れまくるアニメ化もした人気作。北海道のスープカレー屋の従業員の女性がひょんなことからラジオのしゃべり手として、活躍したり引っかき回したりというドタバタ喜劇の中で、登場人物がたまに良いこと言ったりするのが胸にグッとくる。主人公のライバル?の放送作家志望の女性が、事情があって家に泊めてもらってた好意をもってる男性の部屋を出て行くときに、また遊びに来なよと男性が言ってくれたのを「もう来ません」とクールに決めて出て行くんだけど、すぐに思い直して電話してやっぱりたまに遊びに来させてくださいって前言を撤回する。曰く自分が好きな物語はストイックないい人が書いたお話しではなく、汚れた水を吸って咲いた花のような物語だ、として「欲望を醸して生きていこう。」と決意する、なんてのがなかなかに人の心の機微を分かってらっしゃるな。へいラッシャイっていう感じなんである。

 3位の「地球侵略少女アスカ」の伊藤伸平先生は、オレ好みなマンガを書いてくれる先生で、何というか特撮と今時のマンガの融合っていう聞いただけでは分からん芸風なんだけど、ウルトラマンとかゴジラとかが分かる年代のオッサンでマンガ読みなら読んで損はないと思う作品をコレまでも世に問うてきました。今作は、今時マンガっぽく”百合”成分多めでお得になっております。3巻で完結しました。サクサクッと読めて楽しくてワシャ好きです。前2作品はウルトラセブンと仮面ライダーが元ネタだったけど、今回元ネタ何なんだろう、「狙われた学園」とかの古い特撮と缶コーヒーのBOSSのCMだろうか?


 アニメは、コロナに負けずに(ちょっと制作遅れたのはあったり影響は出てた)たっくさん作られてるので今年も沢山楽しんだ。

○アニメ:1位「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」、2位「放課後ていぼう日記」、3位「ID:INVADED」

 まあ1位は、放送が終わった年の1位にしようとずいぶん前から決めてたくらいに超面白かった。鬼太郎なんで、異なるモノ同士(妖怪と人間)の融和とか対立とか、まさに今の時代にこそ求められるテーマが根底にあり、かつ、バトルアニメの要素も抜かりなく、萌えも百合も猫姉さんに任せておけば良いし、不条理なすくわれない話も、心温まる良い話しも、全てが合わさって、今期の鬼太郎は素晴らしいできだったと絶賛したい。猫姉さん関連では思わず冒頭写真の単独の特集本を買ってしまった。新作イラストがちょっとと声をあてた声優さんへのインタビューの他は、アニメの登場シーンの切り抜き程度という内容的には薄いモノだったけど、ファンなら高くない”お布施”だと。作ってくれたアニメ制作関係者とあの世におられる水木先生に深く感謝を。

 2位はブログでも既に取り上げているけど、先日亡くなられた矢口先生の「釣りキチ三平」以来の、素晴らしい釣りマンガのアニメ化で、釣り人だったら楽しめること請け合いなので強くお薦めしたい。

 3位は、芥川賞に夏樹先生とかエイミー先生が強く推した才能”舞城王太郎”先生がSF探偵モノの脚本を書いた。結果、クソ面白い作品に仕上がった。やや難解なSF設定と謎解き部分は人を選ぶかもしれないけれど、まごう事なき傑作だとワシャ思っちょります。SFとミステリーどっちもイケる口でアニメも嫌いじゃないというなら、コレはあなたのための物語です。


 NHKオンデマンドとネットフリックスの”ドキュメンタリー作品”がクソ良いのが多くて、見る時間たらんぐらいで困っちゃう。特に良かったのを3つ選ぶなら。

○ドキュメンタリー:1位「アファンの森よ永遠に(NHK)」、2位「サメ700匹!狂乱の狩りを撮る(フランス製作でNHK配信)」、3位「ラストバレー・レストーラー」シーズン1~3(ネットフリックスオリジナル)

 1位は、今年亡くなったC・W・ニコル先生の日本での自然保護活動などの模様を追ったドキュメンタリー、日本の人間が山川海をコンクリで固めて小銭を稼ごうと裏道小汚く這い回っているなかで、ウェールズの出身の先生が、こんなにも日本の森を、自然を愛し、力の限りそれを守るために闘ってくれた。先生の思いが胸に響いて鼻の奥がツーンときた。津波で被災した松島の小学校の再建という復興に関する取り組みにも「自分の残りの生涯の半分をあげます」と情熱を燃やして、木造の、裏の森と行き来できるような学校を創りあげた。市側との会議で感情が高ぶって、英語になって「ファーストプライオリティー チルドレン(子供が最優先)、モーストインポータント チルドレン(子供が一番大事)」と熱く訴えておられて、未来を託す子供達のことをどれだけ大事に考えてくれたのか、その思いの一端に触れて感動やら感謝やら、視界がぼやけて爺さん前がよくみられんかった。あなたが日本にしてくれたこと、子供達にしてくれたことを胸に、自分も生きていきたいと思った。

 2位はおフランスもやりおるぜ、という映像。最新の映像技術で映し出されるクロヘリメジロザメの群れの夜の狩りは、日替わりのペアを組んで獲物に襲いかかり、時に別種のネムリブカとも共闘関係を結んで狩りを成立させるなど、なかなかに興味深い映像が満載で、特に半円上に並べたカメラの映像を処理して、CGじゃないのに現物を写した映像でそこで裏を見るとかの視点の変更が後から可能で、なかなかに凝った面白い映像だった。

 3位が、カナダの乾燥した谷に車が錆びにくいので中古車屋が集まってる場所があるらしく、そこに趣味で400台からのボロ車を集めた不動産屋さんが脱サラして始めた自動車レストア屋の奮闘記なんだけど、これが収集癖のあるオタクの常で”売るより買う方が多い”悪癖全開でまったく儲からず収拾つかなくなって迷走していく様が自分を見るようで身につまされてクソ笑えた。いまシーズン3まで視聴したところで、次のシーズンも楽しみである。


 地上波無し。ネット配信はアベマTV、NHKオンデマンド、ネットフリックス、アマゾンプライムビデオ、GYAOを利用している。金払うとなかなか面白い映像も見ることができて、今年もいろんな作品が私を楽しませてくれた。作品を製作・提供してくれた方々に感謝する。来年も良い暇つぶしとなってくれる以上の価値がきっとあるだろう。価値など特になくても観るけどな。

2020年12月27日日曜日

敗者にはなにもやるな?

  今回格闘技ネタです。年末のベストスリーネタの格闘技版をちょいはやいけど書いてみよう。

 格闘技は年内”年末興行”ってのが残ってるけど、まああれだああいうのはお祭り騒ぎで見世物でどうせ無料ネット配信は年開けてからとかなのでとりあえず無視しておこう。

 我が家にゃアンテナ立ててないので地上波放送が見られないけど、「RIZIN」はGYO!で後日配信があるし、アベマTVはそこそこ充実していて、国内老舗団体の「Kー1」「RISE」が立ち技系、「パンクラス」、「修斗」が総合格闘技、そして「大相撲」が視聴可能に加え、アジア中心に興行をうつ世界的な団体である「ONEチャンピオンシップ」が配信されていて実に良い感じに楽しめている。米国の総合格闘技の2大団体「UFC」「ベラトール」の放送権手放したのと「ミャンマーラウェイ」の配信が無くなったのは残念だけどアベマTVは良くやってくれている。引き続きプレミアム契約を更新することにしたい。

 でもって、本年のワシが見た格闘技の試合ベスト3の発表いってみよう。ジャカジャン。

 1位「那須川天心挑戦者決定トーナメント決勝:志朗vs鈴木真彦(RISE)」、2位「夏場所照ノ富士関優勝(大相撲)」、3位「K-1スーパーライト級タイトルマッチ:安保瑠輝也vs山崎秀晃(K-1)」

 となりました。1位は来年キックボクシングからボクシングに転向する那須川天心選手に最後にキックボクシングで挑戦する権利を得るために、那須川選手に負けた強豪でトーナメントを組んだ(一人欠場で代打は未対戦)という、なんというかすざまじいトーナメントの決勝戦で、いかに那須川選手が非凡な天才かというのを改めて思い知らされる興行だった。ワシのような素人目に見ても那須川選手はちょっと尋常じゃないようにおもう。なんぼ極真空手出身だといっても、試合で胴回し回転蹴り(浴びせ蹴り)を決めるかね?それも相手本場タイのムエタイチャンプだぜ?大山先生も草葉の陰でお喜びだろうて、とか片手をマットについてのハイキックとか”カポエラ”かよ?!って話でもう極真がどうこうではないわけが分からん強さがある。それでもその華麗な足技を捨てて、コレまで唯一土を付けられた経験がある”ボクシング”に挑戦するっていうところがまたマンガの主人公じみている。安パイで勝てる相手に泡銭稼いでるメイウェザーには爪の垢でも煎じて飲めと説教したい。あんなゲスを客寄せパンダで日本に呼ばんといて欲しいと強く思っている。でもってその挑戦権を賭けた決勝戦、どちらも那須川選手には負けているけど実力者で、特に鈴木真彦選手はアベマTVでRISEが配信されるようになってからは負けてないはずっていうか、那須川選手に負けて次からは無敗で準決勝で30連勝だったそうである。何度も勝利後のマイクパフォーマンスで那須川選手とやらせてくれと訴えていて、さすがにこれは最後にやらせてやれよと感情移入しながら、志朗選手に恨みはないけど応援しながら視聴した。結果素晴らしいカウンターもらってダウン一回、反撃実らず敗戦。なんというかいたたまれないというか、30勝しても努力して積み上げて全てを賭けても、それでも敗北は容赦なくやってくるという事実にあらためて、心の底から怖くなった。負けて得られるモノが無いとは思わない。そういう美しい物語が今回選んだ2位、3位に繋がっている。でも勝って得られる経験、賞賛、金銭、地位、名誉、悲しいことに比較にならない。那須川選手に負けてもONEチャンピオンシップで欧州の強豪サバスマイケルからダウンとって勝利した内藤大輝選手のように強くなって活躍している選手もいる、リベンジできなくても鈴木選手も強くなれるかもしれない、でもそうであったとしてもあまりにも厳しい現実だと、これが自分が生きている世界だと身を引き締めさせられる気がした。鈴木選手再度立ち上がって奮起できるのか?できなくても不思議じゃない打ちのめされかただとおもう。でも私は今年一番この試合にその敗者に心動かされた。「この世では不平等が平等に与えられる」とネットの賢者が書いてたけど全くもってその通りだと思う。だからこそ勝利には価値があり、賞賛するに値して、全てを賭けてもぎ取りに行かなければならない、そういう得ることが難しい勝利にこそ求めてやむにやまれぬほどの価値があると肝に銘じておきたい。

 2位は話題になったと思うのでご存じの方も多いだろう。大関経験者の照ノ富士関が膝の手術や糖尿病で”序2段”まで落ちて、一時は本人も辞めさせてくれと親方に泣きついたけど、親方の説得もあって奮起して再入幕。幕尻からの優勝という素晴らしい物語。序二段って物事のとっかかりを意味する”序の口”の次の駆け出しの地位でっせ。勝手に”膝痛仲間”として応援しながら見ていたけど、優勝決定したときには本当に良かったと胸をなで下ろした。アベマTVの中継見てたら、新大関朝乃山関戦前に解説の元力士とすれ違って「やってやりますよ!」と自信を覗かせていたとか。自分の力が発揮できるところに戻ってきて存分に相撲を取っている喜びに満ちあふれているようで見ていて元気づけられた。千秋楽前日、部屋の後輩力士である小兵の照強関が切れ味鋭い”足取り”の奇襲で朝乃山を破って援護射撃していたのも印象深い。その後の場所も好調で優勝争いに加わっていて、3場所33勝の大関当確の基準を満たすのも現実味を帯びてきた。欠場多くてそろそろ限界であろう横綱2人が引退した後に、強い悪役外国出身力士として場所を盛り上げて欲しいものだ。格闘技には良い”ヒール(悪役)”が必要だっていうのは何度も書いてるけど我が持論。日本人は判官贔屓なところがあって照ノ富士関は悪役になるには条件が悪いけど、なーにムカつくぐらい勝ちまくれば右効きの爺さんどもは手のひら返して罵声を浴びせ始めるだろうて。勝って勝って勝ちまくって欲しい。来年も応援する。

 3位は、格闘技好きには、これも照ノ富士関に劣らぬ”復活劇”だったよなと納得いただけるだろう。寝技無しのキックボクシング系の立ち技格闘技としては一世を風靡した「K-1」が経営状態悪化して、欧州のキックボクシング団体「イッツショータイム」に身売りして欧州で興行がうたれるようになり地上波放送もなくなって、それも消滅しただかなんだかで再度日本で軽中量級中心に興行をうつ「新生K-1」が立ち上がった。そのときに、山崎選手は最初の方から参戦していて、当時目玉選手としてタイから連れてきていた絶対王者と呼ばれるようになるゲーオ・ウィラサクレック(タイ人選手はリングネームの後ろは所属ジム名のことが多い、当初はフェアテックスジム所属)選手にハイキックで頭蓋骨陥没骨折させられ敗北、リベンジを期してのぞんだ試合ではゲーオ選手負傷欠場で代打でやってきたゴンナパ-選手に膝を壊されこれも敗北(というわけで”膝痛仲間”認定)、怪我もあって長く不調に沈んでいて、怪我から復帰しても、K-1の若手育成的な場所でもある「クラッシュ」という興行で実績的には格下と闘わされたりしていて、この人は怪我に泣いて栄光を見ることなく去って行く選手なんだろうなと失礼ながら思っていた。ところが膝の状態も良くなって本領を発揮し始めると若手とかとはさすがにモノが違って、怪我の多さからも分かるように”打ち合い上等”な感じで”黄金の拳”をぶん回したり空手仕込みのカケ蹴りとかの変則的な蹴り技も派手に繰り出して実に見ていて面白い試合でKOを量産し始め、すぐにK-1の舞台に呼び戻される。そして迎えたタイトルマッチ。宿敵ゲーオからベルトを奪った安保選手は乗りに乗ってる勢いのある王者で複数階級制覇も視野に老兵なんか眼中に無いというような舐めた態度。しかし試合は始まってみると3分かからなかった。山崎選手怒濤の猛攻で”黄金の拳”炸裂。ド派手にKOして戴冠。怪我で消えてく選手だなんて思っててスイマセン。良いもん見させてもらいました。脱帽。やっぱり膝が痛いぐらいは言い訳にはならんね。

 とまあ、なんちゅうか勝負の世界は厳しくてコロナ禍の中での興行で青木真也選手が「負けたくないヤツは闘うな、家に居ろ」ってなことを言ってたのがわりと的を射ているなと、闘わなければ負けることはないけど何も得られんぞと、思ったり思わなかったりした今年であります。そういう厳しい世界で膝痛仲間が活躍していると励まされたり、やっぱり厳しい現実を見せつけられたりすると覚悟を飲まされるような気がしたりもしております。来年はどんな闘いが見られるのか、金払って配信見ているパトロンの一人として期待してたのしく視聴していきたい。きっと名勝負がこれからも産まれ続けるだろう。今年闘った全ての格闘家に惜しみない拍手を送りたい。パチパチパチ

2020年12月20日日曜日

コバンの城


 うちのネコ様であるコバン用に冬の暖房完備の”巣”を作った。

 釣りに行くときなど外出時や、来客があって”ビビり”なコバンが居室に居たくないときなどには、モノが少なくて広さもあって高さのある棚とかもあり適度に運動もできて良い塩梅の1Fのコンクリ打ちっ放しのスペースを放流場所にしている。

 釣りから帰ってシャワー浴びて放流場所に迎えに行くと、足音で分かるのかドアの前でニャーニャー鳴きながら待機していて可愛いヤツである。ドア開けると足下スリスリしてくるので目一杯撫で回してやってから、部屋の中で思わぬ”悪さ”をしていないかとかトイレはしているかとかチェックしてから居室に連れて行く。悪さしてもかまわない程度のモノしか置いてないので、たまに洗濯したタオルが落とされているとかダンボールの箱がこかされているぐらいのもので基本良い子で待っていてくれているようだ。

 ただ、冬になって冷え込むようになって、早朝とか夜の釣りで1匹で留守番させるのに寒いっていうのは気になってて、当面湯たんぽ置いて対応していたんだけど、湯たんぽだと時間的に数時間しか温かくないので、なんとか一晩中でも温かい寝床を作ってやらねばと考えたんだけど、なかなかに面倒くさい。当然火を使うようなストーブとかは危なくて使えない。エアコンなんていうものは貧乏人には用意してやるのは難しい。コバン貧乏な下僕ですまん。

 つらつら考えて、電気で温かくなるマットをベースに1箇所だけ温かく過ごせる場所を作ってやれば寒けりゃそこに入って暖まるだろうという考えを元に作業に取りかかった。


 コレまでもコバンの寝床は1Fには何カ所かあって、一番お気に入りはソファーの上のダンボールの箱。湯たんぽはここに入れていた。次にリヤカーの入っていたデカいダンボールも蓋を開けておいたら、中に入ってくつろいでたようで写真ではソファーの上に乗っているお気に入りのビニールバックを引っ張り込んだりしていた。あと、夏場は風通しが良いのか金属枠の棚の上に置いたボール紙製の大型ケースの上に良く登って寝てた。

 ”猫はダンボールが好き!”というのは周知の事実のようで、ダンボールの適度に囓って壊して遊べるところとか、冷たくない肌触りとかが良いンだろうか?なんにしろ貧乏人にはありがたい。ペット業界も釣り具業界以上に胡散臭い業界で可愛い猫ちゃんのためにという寝具など高級なのから凝ったのからアイデア商品まで目移りするぐらいに通販サイトとか見ていると売られている。しかしながら、猫飼いの共通認識として、そういうモノを買っても猫はそれが入っていたダンボールで寝る、というのがあるように思う。一説にはア○ゾンの箱が一番だそうだ。我が家でも、アスレチックのような遊具に、餌食わせるときの台に、トイレ周りの汚れ防止の敷物にとダンボールは大活躍している。ネットオークションとかで釣り具発送してもらった小さめのダンボール箱にコバンのお気に入りのポッパーを入れて軽く蓋を閉じてガシャガシャ振ってホイっと目の前に出してあげると、なかなか猫の手では蓋の隙間から引っ張り出せないので全身使って箱ブチ壊しながら大興奮して遊んでくれる。そういう姿を見ると仕方ないのでまた釣り具を落札せねばなるまい。こまったこまった。

 で、新たに電化した”コバンの巣”を作成するにあたっては、とうぜんダンボール製にした。電気保温マットを剥き出しにしておくと爪研いだり囓ったりで配線触ってしまって感電というおそれもあるので、マット自体をダンボールで挟んでガムテープで閉じた。それでも囓って引っ張り出すときはまた対策考える、と思ってたけど今のところ大丈夫そう。

 苦労したのがコンセント周りと電源コードで、猫って紐状のモノもなんか出っ張ったモノも悪戯せずにはいられない生き物のようで、服だとジッパーのツマミが大好きで、異様に好きなのが携帯電話のストラップをグルグルコードにして落下防止でポケットに引っかけるようにしてるんだけど、そのグルグルコードには立って電話してる時にジャンプしてじゃれつこうとするぐらい気を引く魅力を感じているようだ。すでに居室には猫と人間をダメにする家具”こたつ”を出しているのだが、こたつの赤いコードも当然攻撃対象になるので、黒いコードをまとめたりペットが噛む攻撃から守るための保護チューブを買って対策済みである。コードはこたつ同様保護チューブで行くとして、コンセントをどう猫の手が届かないようにするか悩んだけど、結局猫トイレについてきたオシッコが下に落ちるザルが使ってないので、そのザルを利用してヒートンと針金で固定して囲いとした。壁に張り付いている緑のザルがそれ。黒いのが電源コードを保護しているチューブ。下に敷いてあるダンボールには保温マットが挟み込んであり、乗せてあるダンボールの中にはコバンが中で丸くなれるような大きさのダンボ-ルに膝掛け毛布を敷いたモノを設置。

 どうじゃ!これで完璧だろ、という出来映えなんだけど、入ってる気配はあるんだけど、猫思ったほど寒さに弱くもないようで、今のところ強烈に冷え込んだ日とかに留守番させたこともないので、”巣”の中の毛布にはあんまりまだ毛が付着しいていない。とはいえ、寒くなったら逃げ込める巣が作ってあるので出かけるときには安心な体制が整ったと思う。


 でもまあ、冬の猫の巣っていったらさっきも書いたけどコタツなわけで、のぼせるンじゃないかってぐらいまで暖まって、出てきて旨そうに水飲んで、「ここらが適温かな」ってな感じでコタツ布団の掛かった胡座の上に乗ってきて寝直したりしている。可愛いのぅ。

 猫と暮らしてみて、面倒なことやら頭にくることもないではないけど、なんか野生の面影を残した小型獣が同じ部屋でウロウロしてるのは見てて面白いっていうか楽しい。そのうえなんとお触りもOKである。もう出血大サービスって感じ。

 もっと、猫ってツンデレでこっちがかまいたくても拒絶されるような印象があったけど、思ったより人なつこい。雄は比較的バカで甘えん坊な傾向があるんだそうな。犬猫にはあんまり好かれない人間なので、こんなに懐かれたのは生まれて初めてで、ちょっと舞い上がってる感がある。あと、いろんな鳴き声?があるのも面白い。機嫌の良いときのゴロゴロという喉に痰でも絡んでるのかっていう声も日常的に聞けているし、甘えてくるときに出す”クククックルクルニャー”っていう感じの切ない鳴き方とか、窓の外にオカーチャンであるウニャ子が来たときの、まさに「オカ-ちゃーん、へんなヤツに閉じ込められてるんだよ~」って感じのアオーーンっていう聞いてて罪悪感感じる鳴き声とか、声じゃないかもだけど、毛玉?吐くときのお腹波打たせてのゲコッゲコッ!ってカエルみたいな音は始めて耳にしたときに、何だろうと不思議に思い、ゲロ吐いてると気がついたときには病気かと不安になり、検索したら毛玉とか消化できないモノをたまに吐き出すのは正常です。何回も吐いてるようなら獣医さんへ、とのことでホッとしたりした。ネットって便利ねぇ、いろんなことが調べられる。

 あと猫って案外義理堅い。外のウニャ子にはもう餌あげていないし、表の方で見かけたときは追い払ってたりするという酷い扱いをしたにも関わらず。初めて出会った便所の窓ごしには今も挨拶してくれて、窓開けると鼻をこちらの指に押しつけてくる。こちらは首回りカキカキしてやる(病気持ち込みたくないのでトイレのあとの手洗いなど指先濡らす儀式みたいになってたけどしっかりしている)。ワシのことなんて裏切り者と恨んで、会ったらシャーッと牙を剥いて、家の周りにウンコでもされても文句言えないと思うのに、本当にイイ猫だ。餌あげることはできんけど、病気とか困ったことがあったら恩に報いてやらねばと思う。野良猫として幸せに生きて欲しい。心から願う。 

 なんというか、全ての女性、子供には幸せになる権利があるって、誰だったかマンガの登場人物が言ってたように思うけど、全ての猫にも幸せで居て欲しい。

 特にうちのコバンは幸せでいられるように、餌にする魚も頑張って釣らねばだし、猫っかわいがりに可愛がって、下僕として仕えていきたい。

2020年12月13日日曜日

エッ!アタイちょっと太ったかしら

 エエ太りました。昨年移住してきて、釣り場開拓で歩き回って魚食いまくって、体脂肪率も10%を切り、自治体がワシみたいな無職にもタダで受けさせてくれる健康診断でも、すべて問題なしという久しぶりの健康体(持病もちではあるが)に戻ったんだけど、今年の健康診断が先日あって結果が出たらば、LDLコレステロール値が150と高く、体重も5キロ近く太ってしまっていた。なんか腹回りがキツいズボンが増えてきたわけである。

 思い当たる節は当然ある。まずは歩く量が減った。爺さん膝痛くてたくさんは歩けンのじゃ。なまじ、昨年は沢山歩いて代謝量が上がって、飯が旨くて沢山食っても全然太らないぐらいの体になっていたので、食欲だけがそのまま残って代謝量が落ちると太るのは今考えると当たり前である。 

 次に、揚げ物の食い過ぎ。夏の豆アジ爆釣に始まって、今年のアジ釣りは絶好調といって良いだろう。何度、天ぷらタワーを作ってからの南蛮漬けという必勝パターンを決めたことか。揚げたて天ぷらにはまたマヨソースとかカロリー添加でバリバリ食いまくってたからさすがに太る。

 むしろ、GW頃に帯状疱疹になって、体力つけなきゃならん気がしていたので、積極的にカロリーを詰め込んでいた部分もある。

 ただ、食べているのは基本、魚が主で、揚げ油もコレステロール0を謳うベニバナ油なので、太ったのは体重増えてるので分かってたけどLDLコレステロールが増えているとは思っていなかった。

 しかしよく考えると、よろしくない要素が2つあった。一つは飲酒の再開ともう一つはそれに伴ってジャンクなつまみをバリボリと食ってしまっていることである。飲酒はもう10年は控えていたと思う。ただ昨年の健康診断で喜んで「ちょっとぐらい飲んでも良いだろう」と飲み始まったら、毎日のようにチビチビと飲んじゃうようになってたのよね。

 まずは、夏の暑い中、豆アジ天ぷらにしてマヨソース掛けたら、おビールちゃん的な飲み物が欲しくなるじゃん。我慢できないじゃん。ということで”転んで”家のすぐそばに酒の自販機があるので、ビールは高すぎて贅沢なのでビールのような飲み物で我慢したけど、それでも揚げ物をアテにのむビール的なモノは素敵に旨かった。

 そして、転んで飲むようになると、特にアテがなくても毎日飲みたくなる。ワシャ飲むと食欲出てつまみ食いまくる人間なので、アテを買ってくる。干物とかで済ませば良かったのに、ワシ、ジャンクなつまみは実は大好物で、湖池屋スコーンと横綱あられの安い版「小結あられ」が安いわりにがさがあるので常食していた。

 酒は、さすがにクソ安いビール的なモノでも100円ぐらいして、無職の身には贅沢品なので、ワシャ酒の味なんぞ分からんしなんかシュワッとして酔えたらええねん。ということで焼酎買ってきてハイボール人気でスーパーで安く売ってる炭酸買ってきて割って飲むようになった。

 ちなみに焼酎は、日本で買う場合、一番値段あたりのアルコール量が多いのはどの酒かというのを調べている御仁がいて、それは35度の甲類焼酎、要するに梅酒用の「ホワイトリカー」だと読んで、最初ホワイトリカーを買ってたんだけど、炭酸で割って飲むのには良いけど、炭酸無くて水で割ってのむとちょっとなんというか”辛すぎる”。で、他の焼酎は?と探して、麦焼酎も悪くなかったけど、写真の宝焼酎の甲類25度が一番癖がなくて飲みやすいということになった。九州時代に芋だの麦だのお湯割りで焼酎飲んでたけど、九州で飲むと旨いけど、他の土地に持って来て飲むと”味”が邪魔くさく感じる。ロシア人の考える良い酒の条件は「なるべく混じり物の無いアルコールとなるべく混じり物の無い水だけでできている」だそうで、ウォッカは白樺の木炭で混じり物を濾過してるんだそうな。そんな逸話を思い出すぐらいで、アルコール入ってて酔えて、余計な味がなくて飲みやすいというところで焼酎好きが嗜む乙類焼酎じゃなくて甲類の宝焼酎に今のところ落ち着いて、はじめは小瓶で買ってたんだけど、小瓶も安いけどペットボトルで買うとさらに安いのでペットで買うようになってしまっている。

 食いたいもん食って、飲みたいもん飲んで死んでくんじゃ!と好きなように生きたい気もするけど、コバンのためにも後20年ぐらいは生きねばならず、生活習慣を改めねばならん。

 とりあえず、飲酒は毎日じゃなくて、休漁日と特別に言祝ぐ必要のあるような良い魚が釣れた日に飲むことにしよう。ジャンクなつまみもほどほどに。ということで休漁日の今日は昼から飲んだった。つまみは揚げ菓子は回避して醤油味のせんべい。

 それから、膝の状態が今ぐらいで小康状態を保ってくれるなら、来年からジョギングを再開しよう。来年からって言ってるところが暗雲立ちこめてて鬼に鼻で笑われそうだけどな。

 それから、もう一点健康診断引っかかってて、尿潜血で年明け再検尿である。尿に血が混じるのはコレまでも実績有りで、過去尿道にカメラを突っ込むという恐ろしい検査を受けてブログネタにもした記憶がある。疲れが溜まると血尿でることが多いので、今年は帯状疱疹もやったし”疲れてる”のかもしれない。今年の目標である年間240日以上釣行はコロナ禍やら帯状疱疹やらもあったけど問題なくペロッと達成してしまいそうで、途中からうすうす感じてるけど、釣行日数の目標は”以上”ではなく”以下”で設定しておくべきだったのかもしれない。ワシに必要なのは拍車じゃなくてブレーキのような気がする。

 そのへんよく考えて来年の目標とかは考えよう。さむくなってきましたが皆様ご自愛ください。

2020年12月6日日曜日

祝!陰転

 

 コバンは病気持ちだし、外にも出さないし繁殖もさせないという方針にして、去勢手術を受けさせることにした。

 金玉取ってしまうのは同性として身につまされるものがあって、悩んだところだけど、発情しても外に出られないとかは結構なストレスになるので健康上よろしくないというのに加えて、発情するとカンツォーネを歌いながらあちこちに縄張りの印のオシッコかけてまわるとかいう話を読むと、体力精神力の尽きかけた爺さんではそこまで面倒見切れないなと、ワシの方の都合で悪いけど、「スマンのぅ、タマぁとっちゃるけん!」と広島ヤクザの抗争みたいな台詞を吐いて病院に連れて行くのであった。

 ”発情しても相手がいない”っていうのは、ワシも思春期にはさんざんな目に遭った悩ましい状況で、あんな面倒なのがなければそりゃ楽だろうなと思うと同時に、あの悶々とした欲求不満の日々こそが青春というものだったという気もこれまたしないわけではなく、はたしてコバンの幸せのために良いことなのかどうなのか?答は自分の中では確定しないので、良かったんだと思うことにしよう。

(とりあえず読者サービスで”在りし”日のコバンのちょっぴり恥ずかしい”鈴カステラ”写真傑作選をお楽しみください。もう”ない”ので貴重ですよ。)

 でもって、手術してもらって、その時に全身麻酔掛けるので、ついでに採血して病気の血液検査をしてもらったんだけど、嬉しいことに猫白血病ウイルス”陽性”だったのが”陰転”していた。要するに血液中にウイルスがバラ撒かれていない状況になってて、ネットで調べたらその場合でも骨髄とかに潜んでて、体力落ちたりするとまた悪さするってこともあるようで油断はできないんだけど、ウイルスがバンバン活動中で症状が出るっていうことと、他の猫にバラ撒くっていうことは、現時点ではなさそうで、このまま”陰性”で元気に過ごしてくれれば長生きできそうになってきた。

 とても嬉しい!失敗の多い後悔だらけの人生において、コバンを家の中に閉じ込めてインターフェロンとかお金掛かったけど治療を受けさせて、健康になってくれたのなら、今後長生きしてワシと楽しく生きてくれたら、それは珍しく”成功”といっていいことになるのかもしれない。そうなるよう祈っている。

 今現在、元気そのもので、餌もよく食べるし体重も5キロを軽く超えてきた。

 最近のお気に入りの遊びは、2階建てのダンボールの基地(ナマジ作)にルア-とか投げ入れてもらって、突入してダンボール基地をブチ壊しながらルア-を確保して、また投げてもらうためにこちらまで持ってくるというので、同じことばかりだと飽きるだろうから、時に天井向けて高く放り投げたのを、ジャンプして空中で両手で挟んで落ちてくる”コバンジャンプ”とかも織り交ぜて、1時間がところ遊びにお付き合いさせていただいたりしている。

 猫って犬ほど運動量がないから10分も遊んでやれば充分って書いてあるのを読んだけど、10分では全然終わらない。もうじき1歳の育ち盛りで体力ある時期だからだろうか?とにかくよく暴れてます。元気でよろしい。

 そして寝る子は育つのかよく寝てます。PCの前のこたつ机で作業していると胡座の上に乗っかってきて寝るのが定位置。夜も最近は冷え込んでくると布団に入ってきてくれるのでゲージから出してあるので、寒くないと布団の上で、寒いとワシの脇の下あたりに潜り込んで寝てます。可愛いのぅ。しかも体温高めで温かいという最高の湯たんぽ。布団カバーを囓って穴だらけにするのは勘弁して欲しいけど可愛いから許す。

 という感じで、男一匹猫一人、割と楽しく生きてます。