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2025年12月31日水曜日

2025年のベスト3(釣り編)

 今年は新年早々「ワシは達人でカリスマで天才なんじゃ~!!」ととち狂った宣言をして、その宣言を真実にするべく1年努力してきたわけだが、まあ達人というにはあまりにお粗末で残念な失敗を繰り返し悶絶する日々であり、天才であることを証明するにはいささか釣果実績にも迫力が欠ける。いまだ達人でもなく天才であることも証明できておらず来年も引き続き努力せねばと思うところである。

 しかしながら”カリスマ釣り師”ということに関しては、明らかに進歩が見られる。我がブログは週末更新の当「ナマジのブログ」と釣りに行ったら不定期更新の「釣行顛末記」を主軸とする2本立てとしているけど、内容のマニアックさが災いしてか、閲覧数は長く微増しつつも低位安定していて、どちらも平日は100件、週末から月曜にかけて2~300件ぐらいの閲覧数が続いていた。ところが、今年”カリスマ釣り師”を自称し、エラそうなことを書き殴った結果なのかなんなのか、閲覧数が多いときには千を超え、通常平日でも2~300件と数倍(当社比)の伸びを示したのである。カリスマ性倍増!なぜ世に実力も伴わんクソみたいな”カリスマ”達が乱造されているのか、身に染みて分かった。カリスマなんぞは言ったもん勝ちなんである。あほくさいことこの上ないけど、どうも世の中の仕組みはそうなってるようである。ブログの内容は相変わらずワシが書きたいことを書くという方針でネチネチニチャァとマニアックなことを書いているに過ぎない。釣果もまあソレナリには釣ってるし進歩もしてると思うけど例年と比較して2倍も3倍も釣れたわけもなく似たようなものである。最近読者になってくれた人にはあんまり人の言うことを鵜呑みにすると騙されるよと老婆心ながら注意喚起しておきたくなる。自分で自分のことを”カリスマ”とか言ってるヤツのどこが信用できるのか、ワシャ皆目見当がつかん。そんなの信じる人は「還付金詐欺」とか水産業界ではお馴染みの「エビ養殖場投資詐欺」とかに引っかからないように気をつけて欲しいところである。

 まあこの調子で自称カリスマ釣り師は今後も続けていくんだろうけど、じゃあもっと閲覧者数を稼いで発言力を強めて、迷える釣り人を導いていこうってなるかというと、そこはちょっと微妙。沢山の人に読んでもらうには、沢山の人が分かる普遍性を持った内容にしなければならない。ワシ、そういうの苦手。普遍性を持ちつつ高い独自性や高度な内容を伴うようなものを作り上げるだけの才覚・力量に欠けている。というかワシのブログは”ここにしか無いマニアックなネタ”が売りであり、そうすると普遍性を持たせると味が薄れて陳腐化する。読者を選ぶぐらいのネタこそ持ち味であり、素人には分からん世界っていうのを構築してきた自負もある。だからワシの芸風であんまり閲覧数が増えてしまうのはよろしくないと思っている。自分のお気に入りのブログやら動画チャンネルやらも、ものすごく高度で面白いのに一般受けする普遍性的にイマイチなためにあまり閲覧数とか稼げていないのが多い。でもクソみたいな「新らしいリールのレビュー、なんとベアリングがさらに増えて滑らかに回ります」とかメーカーサイドの提灯持ちみたいなネタで何が面白いのか閲覧数稼げているのが多い。見たら騙される見ない方が良いタメにならないネタだとなぜ分からない?ワシもカリスマとしての影響力を高めるためにそういうの書かないといけないのか?無理で~す。書けもせんし書きたくもないでーす。まあワシのブログは違いの分かる玄人さんに読んでもらう。読んだ玄人さんで、そういう普遍性のあるネタで人々を導くのが得意な本当のカリスマ性のある方に、ワシの言いたいことを理解して噛み砕いて広めてもらうことを是非やってもらいたい。ワシの言いたいことなんて単純で、釣り場にゴミを捨てるな、魚を含め自然環境を大切に、道具はシンプルで実用性の高いモノを選びましょう、ぐらいで、そこから派生するゴチャゴチャしたことはあるにはあるけど玄人さんなら分かるはずというかよくご存じのはずである。一つよろしくお願いします。

 ということで、今年の大きな目標の総括はそんなところにして、例年恒例となってます個別の事項のベスト3を発表していきましょう。ジャカジャン。 

○釣り:1位「ミナミテナガエビ」、2位「マゴチ」、3位「初カマス」

 1位のミナミテナガエビは意外だっただろうか?でも今年の釣果でダントツに価値のある釣果だったと思っている。ミナミテナガエビが初物だったということ以上に、その後の展開で”当地でのミナミテナガエビの釣り方”が開拓できてしまったのは結構デカい成果だったと思う。当地でたまに見かけるテナガエビが、関東での経験からいって”ここで釣れるだろう”という河口域で釣れなかった理由も腑に落ちた。この地に多いテナガエビ類はTHEテナガエビではなくミナミテナガエビであり、生息域の傾向が両種で異なることから、関東での経験に基づいた”テナガ釣り”では釣れなかったのである。鮎毛針釣りの帰りたまたま見つけたテナガをタモで掬ってミナミテナガエビだったことから、当地での”テナガ釣り”の方法がズルズルと芋づる式に導き出された。とりあえず見つけたその日はそこらに生えてる葦の枯れた茎を竿にしてアユ餌釣りのハリで川虫を餌に何匹か釣ったんだけど、まず、テナガエビではなくミナミテナガエビだと分かるワシのカリスマ的慧眼が良い仕事した。ハサミに毛がなく、歩脚の爪がテナガエビぼど長くないという、小さな違いが種を分けるということを知っていたからこその同定であり、いつもワシが小うるさく魚の種同定を可能な範囲でおろそかにせず行っている、その普段の姿勢の延長線上に今回の釣果がある。種名というのはその生き物を知るためのまず最初の基本情報であり、ミナミテナガだと分かった場合、テナガエビと生態や生息場所がどう違うのかなどの情報を調べて得ることができるようになる。調べてみるとミナミテナガエビの方がより上流域に生息する傾向があり、繁殖期以外は河口域に多いテナガエビとは生息する場所が違う。まさにその生息地の違いが種同定に使うテナガエビのハサミの毛や爪の長さにつながっていると想像できて、そこもそれだけで面白い。河口域で暮らすテナガエビは沈殿した有機物等をハサミの毛で絡め取るようにして食べているんだろうし、水中の葦の茎を登るために歩脚の爪が長く、それはまた泥底を歩くときに爪の背を使って重量分散をはかりながら歩いているという生態に適合しているのだろう。で釣りに重要な情報としてテナガエビのように河口に多く生息するのではなく、河川の中流域に多いということが分かれば、釣るための作戦はおのずと決定される。河口ではなく中流域を中心に探せば良いのである。当地には大きめの河川は3本ある。中流域を探した結果、どの河川でもミナミテナガエビを釣ることができると判明した。加えてオマケでより瀬とかの早い流れが好きとされているヒラテテナガエビも釣れることが分かった。夜間にエビ網持って掬いに来る人もあまりいないようで、独占的に楽しませてもらい、JOS師匠やひじさんにも楽しんでもらった。小もの釣りの中でテナガ釣りというのは人気の1ジャンルだけど、当地での釣り方と釣り場を一から開拓したのは我ながら立派で、かつ、そのきっかけがいつも丁寧にやっている「君の名は?」という種同定というのも、種名ぐらい分かってないと作戦の立てようもクソもないという日頃の主張を証明するものであり、カリスマ釣り師としてよい手本を示せたのかなと思っている。

 2位のマゴチは、66センチと大型だったことももちろん嬉しかったけど、一年前に同じポイントで、しょうもないミスでそこそこの魚をリーダー切られて逃がしていたので、そのリベンジに成功したという点でも気分がよかった。残念ながらエラにハリ掛かってしまい大出血したので確保して食ってしまった。なので、来年同じ個体は釣れないけど、別個体が入ってくるのは期待しても良いと思っている。あと食味の良い魚であり、デカかったので4日がかりで堪能できた。ごちそうさま。

 3位の初カマスは、この冬のワシ自身の初カマスである11月14日の釣果がどうも玄人衆の話では、今期の近所漁港で最初に釣れたアカカマスだったようで、一番槍の栄誉にあずかったようだ。まあ11月ではまだ早いって話で、その後は釣れたり釣れなかったりの苦戦に沈んだりもしたけど、自分の竿で先陣切って突っ込んでいったのは悪くない。最初に突っ込んでけば”討ち死に”の可能性も高いけど、恐れず突っ込んでいって皆を引っ張ってこそカリスマ釣り師の役目が果たせるというモノだろう。 

○残念だった釣り:1位「デカバスルアーロスト」、2位「インビンシブルロスト」、3位「カストマスターロスト」

 1位は、その前に釣ったニゴイにゴミに突っ込まれていて、リーダーはチェックしてたけどメインラインまでは気が回っておらず、なかなか狙いにも行かないので滅多にチャンスもやってこないランカー級のバスをみすみす逃し、魚の口にルアーとラインを付けたままにしてゴミを出すという最低の失敗だった。猛省しております。

 2位はインビンシブルのアタリ個体をなんか石の間にライン通されて切られるという失態。ショックリーダーを生分解性のあるナイロンラインのクインスターに変えてすぐで、まあフロロの時と同じ4号もあれば大丈夫だろうと思ってたけど、ショックリーダーとして大切な耐摩耗性はナイロンラインの4号では足りなかった感触で、切られたので単純に太くするという解決策で、これまた生分解性のあるバルカン7号をその後リーダーとして使っている。

 3位のカストマスターは根魚クランクはチャンスが少ない釣りなので、根魚クランクの道具のままなにか釣れる方法はないかと考えて、バス用のメタルジグは根魚用として優秀だということなので、カストマスターを導入して狙いどおりカサゴとか釣れたんだけど、目論見としてはアシストフックを一番弱く作っておいて、根がかりしてもそこが切れるようにしてたつもりなんだけど、意外に足下の石組みに潜り込んだりして、フックが刺さることによる根掛かりではなく、メタルジグ本体が石の隙間とかに填まることで根がかることがあって、導入から3個根掛かりで失った。足下しか狙わないので50ポンドのリーダー持って引きちぎるようにすると、石にスレているリーダーの先の方が切れるかスナップが飛ぶのでラインゴミは最小限には済むけど、もうちょっと良い方法が思いつかないかぎり、カストマスターはしばらく封印すべきかなと考えている。ということで今年のルアーロストは5個と、ルアー根掛かりロスト0を目標に掲げていたのにふがいない結果であり、来年こそ0を達成するべく注意深く釣っていきたい。


○ルア-等:1位「ベクトロン60」、2位「マジェンダ」、3位「オレンジチャーリー大」

 1位のベクトロンはノンラトルのディープクランクの名作だそうで、ツーテンの虎ファンさんから根魚クランク用にと送られてきたいくつかの支援物資のうちの一つ。根魚クランクで「クランクみたいな派手な動きのルアーどれ使っても一緒!」と思っていたら、意外に使い分けが効くというのが見えてきて、ノンラトルのディープクランクとしてはバグリー「ダイビングB3」が優秀なんだけど、バルサ製でリップとヒートン突っ込んであるだけなので、5キロ級はすでに揚げている状況でそれ以上も含めた大型根魚が想定されるなかでは強度が心配で、交代要員を探していたところにピタッとハマった感じ。 

 2位のマジェンダは、なんかしらんけど投げると釣れる。ミノーっぽい形状だけど、ディープクランク的な強い動きで、細かいバイブレーションでスルスルと1,5mぐらいまで潜っていく。重心移動版と固定重心版とあって、ぶん投げて広く探るには重心移動版、近距離戦では固定重心版と使い分けている。ピッチの速い細かい動きが効くのか、シーバスにも効いたし、根魚にも効いたし、今年はマゴチで大仕事してくれた。

 3位オレンジチャーリー大は、この冬のカマス釣りでは大活躍。今期餌のトウゴロウイワシが多く、そのせいか魚の活性は高めだけど食いは浅いという傾向があって、例年あまり釣れない夜でも釣れることがあったりして、その場合のアピール力強化や、浅い食いで通常サイズのオレンジチャーリーでバラしが多発したりする状況に対応してハリを大きくしてしっかり掛けるとかの意図もあって多用している。信じて投げるとき期待に応えてくれるハリである。


○釣り具:1位サンライン「クインスター」、2位大森製作所「タックルNO.2改」、3位バスプロショップス「マイクロライトグラス76UL2」

 1位には代表してサンラインの「クインスター」をあげさせてもらったけど、サンヨー「バルカン」、東レ「銀鱗」にも生分解性があるとの報告があり、今まで各メーカー売れないのに志高く、生分解性ラインを開発しては撤退してきた歴史はなんだったのかという衝撃の報告。セルロース系の生分解性ラインが伸びるし切れるしで、太くても大丈夫なショックリーダーや捨てオモリ用に用途が限られていたのが、一気に道糸としても普通に使える品質の生分解性ナイロンラインが登場?したことにより生分解性ラインの性能は一足飛びに格段の性能向上を成し遂げたことになる。何しろ普通に釣具屋さんに長尺の道糸用ナイロンラインとしてボビンで売ってる代表的な銘柄である「クインスター」に生分解性があったのだから、そんなもん普通に使えて当たり前の性能はすでに証明されている。ここ20年で釣り具において最も素晴らしい革命的出来事だったと断言する。それぞれが生分解性など持たない6ナイロンと66ナイロンが、その一定の比率の共重合体がなぜ生分解性をもつのか、オンライン版「釣り人」誌では報告した東大の研究者に取材して記事を上げてくれているけど、「釣りイトの中ではナイロンが結晶を形作っている部分と、結晶でない部分の両方があって、結晶部分が強度を結晶でない部分は弾力を生み出していると考えられるが、その結晶部分が小さいと分解されやすい」「分解が進行中のナイロンラインの表面には「ロドバクター目」や「フラボバクテリウム目」という種類の微生物が多く見られ、これらが分解に関与していると推定される。」とのことであった。釣り人社エラい!クソみたいなメーカー提灯記事ばかりになっている昨今の釣りメディアで、こういうことを真面目に記事にするのは釣り人社ぐらいではないだろうか?それが事実かどうかは別にして、そう思われている時点で釣りメディアなんて終わっていると書いておこう。

 2位の、スプールエッジと糸巻き幅を改善し、マニュアルピックアップ仕様のいわゆるベールレス機に改造した我が「タックルNo.2」はまあ壊れるようなところがないシンプルさで、年1回ぐらい自作のジュラコン樹脂製ラインローラーさえ換装しておけば快調に使えることが分かり、スピニングリールなんてこれで良いやんけ!という気がしてならない。世の中のスピニングリールから、水辺でつかう道具のはずなのに濡れると困る瞬間的逆転防止機構が入っているというクソ仕様が改められるまで、ワシは口撃をやめないつもりである。10万ぐらいするような今時のハイエンドモデルもってきたところで、メーカーに出さなきゃならんとかメンテが面倒くせえとかの時点で総合点でワシの大森に勝てるとは思えない。ワシの大森は格好いい。

 3位の黄色いグニャグニャのグラスの安竿である「マイクロライトグラス76UL2」今年は秋のメッキがよかったこともあって大活躍。そしてセイゴが湧きまくったなかシーバスでも運用。カマスでも活躍。チビメッキでも弾かず掛けて曲がって楽しめる柔らかさを持ちつつ、バットはそれなりにリフティングパワーあるので、シーバス狙っててデカいのが来てもなんとかなるだろうって思える汎用性の高さ。予備含めて2本所持してるけど、ルアーでの小もの釣りはこの竿が一番使いやすい。電車乗ってとかだと携行性≓機動力でパックロッドが勝るけど、自転車で行く範囲なら最強の1本だと思っている。


○従来型PENN両軸機:1位「スクイダー140」、2位「27モノフィル」、3位「レベルマチック920

 1位は東海岸のストライパー野郎ども御用達、”イカんちゅ”こと「スクイダー140」。他の似たようなスペックの両軸機、たとえばいまだカタログ掲載機種の「ジグマスター500」と比べて、とりたてて凄いということはないんだけど(まあPENNの両軸機は全体的に凄いんだけど)、なにが良いかって効いてるんだか効いてないんだかよくわかんない”空力ブレーキ”という、質実剛健、手堅い設計が多いPENNにしては冒険した機構を搭載したイカしたリールなのである。だんだん引き手サミングの両手投げで投げられるようになってきて良い感じ。早く魚掛けてゴリゴリ巻いてみたい。

 2位は、後付けでマグブレーキ化した小型機の「27モノフィル」。オフセットしたグリップじゃないとちょっと使いにくいけど、根魚クランクとかにはちょうど良い大きさなので、アンバサダーが優等生過ぎて飽きてきたら使いたいところ。

 3位「レベルマチック920」は、使っても良いンだろうけど、むしろ中身見て面白かった。PENNが作ったアンバサダーなんだろうなという漠然とした印象が覆り、従来型PENN両軸機を発展させて作り上げたバスを意識したベイトキャスティングリールだった。独特で愛用者が今でもいるのも納得。個性的でいかにもPENNらしいベイトリール。


○日本の釣り場の現実写真:1位「カマスとゴミ」、2位「鳥とゴミ」、3位「きったねぇゴミ」、番外:キャメルからメビウスへタバコの空き箱みるゴミの変遷

 1位「カマスとゴミ」は、昔からラインゴミは見たら回収を自分のルールにしてたけど、今年から釣り人の出したと思われる全てのゴミを拾い始めたら、あまりのゴミの多さにムカついて、なんか釣りメディアの垂れ流す”キレイな自然のもとで楽しい釣り”みたいな無責任なイメージがこういうゴミ野郎どもを呼び寄せてるんだろうなと、その幻想をブチ殺して真実を世に知らしめ「釣り場は釣り人のせいでゴミだらけ、魚釣りは難しい遊びで思うようには釣れない」ということをギッチリ分からせてやろうと”日本の釣り場の現実写真”と銘打ってゴミとたまに魚も添えての写真を精力的に上げるようにした、その第1弾。血まみれのカマス半日頑張って3匹、対して絡まったライン、使用済みのワーム等ゴミは大漁。この写真を見てOニーサンから「言いたいことと伝えたい対象が明確な良い写真」とお褒めいただいた。写真はぶっちゃけ苦手科目なのでお褒めいただくのは珍しく、自分でもいかにも日本の釣り場の写真っぽくて良いなと気に入っている。

2位の「鳥とゴミ」は、象徴性と写真としての評価で1位の座こそ譲りはしたけど、ダントツに胸くそ悪く最低な気分にさせられた最悪の事実。自転車の前カゴにラインが絡んで溺死したウミネコ幼鳥の死体と各種ゴミが満載されている。この責任の一端が釣り人であるワシにも間違いなくある。釣り糸使う人間がいなければコイツは寒い海でおぼれ死ななくて済んだだろう。たまにラインが引っかかっている鳥が飛んでいるのは見たことがあったけど、実際にそれが原因で死んでいるのは始めて見た。飛べるぐらいなら、あまり酷くは絡まってなくて、そのうち外れたと信じたいけど、中にはこの鳥のように命を奪われているものもいたんだろう。見て見ぬ振りはできない。でもどうしたら良いのか分からない。ワシにできることと言えば、こうやってしつこいぐらいに捨てられた釣り糸が生き物を殺すことがあると書くこと。釣り場に落ちている絡まった釣り糸や仕掛けを拾うこと、それしかできないのがもどかしい。絡んだ釣り糸もたいがいだけど釣り場にハリの付いた仕掛けをそのまま放置する弩級のバカどもってなにを考えているのか?本当に理解できない。それが目立つぐらいに普通に日本の釣り場にはあるという現実に、どうすれば良いのか途方に暮れてしまう。

 3位の「きったねぇゴミ」はありがちっちゃありがちだけど、ワシが家に持ち帰って、ワシが買った地域指定ゴミ袋にいれて定められたゴミの日に出すという手間だけでも「なんでワシがバカどものためにこんなことせにゃならんのじゃ?」と腹立たしいけど、家に持ち帰るにしても、中身がこびりついているコマセの袋とか一回階段降りていって洗わずには臭くて持ち帰れず、寒い中ジャブジャブ洗わされていると、自分の中に怪物じみた怨念が育ち始めるのを止められない。ワシが妖怪「コマセ袋洗い」になりはてたら、どうか徳の高い高僧の方々でも手配して、人として死なせて欲しい。まあ寒い方が腐りにくいからマシか?夏場にビニール袋に入って虫の湧いたイカを処理させられたときには吐きそうになった。写真がさすがに上げられんぐらいのきったねぇしろものであった。

 食ったファストフードのゴミがそのまま袋に入ってるとか、コンビニ袋にゴミが詰められて捨てられているとか、バカの痕跡化石的なしろもので、ほんとバカが多いなと嘆かわしい。で、ワシ嫌煙ファシズムには愛煙家の友人達を代弁して断固闘う所存だけど、まあ嫌煙家のいうことも分からなくもないぐらい、釣り場にタバコの吸い殻空箱が落ちていることは多い。近所漁港では空箱のキャメル率が高くて、最近メビウスとかの電子タバコ勢に押され気味だったけど、盛り返してきた感がある。やめてくれと言いたい。以前ネットの記事で、ポイ捨てされている吸い殻の銘柄を調べて、売り上げに対して捨てられる率を調べるという面白い報告があって、悪かったのは憶えてないけど、ポイ捨てされる率が少なかったのがアメリカンスピリッツだったというのは憶えている。キャメル吸ってるバカはアメスピに替えろ(一部不適切な表現があったことをお詫びします。タバコの銘柄自体にポイ捨ての責任はないと思います。捨てるヤツが悪い)。
 ゴミについては冒頭写真のように見たくもない写真をこれでもかと撮ったし公開した。それぐらいしつこくくどく何回も声を大にしてもまったく足りない状況だと思う。”ゴミを捨てるな”程度のことができない分からないバカがなぜこれほど世に多いのか、それがワシには分からない。


 とまあ、魚釣りのイヤーな面を今年はさんざん見聞きもしたしネタにもした。それでも釣りは、準備から後始末まで全てにおいて、飽きることなくとめどなく日ごとますます面白い。やめられないから、長く続けるために何をすべきかということも考えていくのがカリスマのつとめかなとおもっちょりマス。皆様良いお年を。

2025年11月15日土曜日

見せてもらおうか、チャットGPTの性能とやらを

  先週修理と発送の様子をネタにしたロッドは無事タイ王国の釣りの上手い人の手元に届いたようで、早速近所の海に釣りに行ったようで釣果報告が来ている。夜討ち朝駆けとやりたい放題の様子。

 右のヒメジ系は以前ネタにしたこともあるヨメヒメジ。左のアカマツカサ系というかエビスダイ系のは似たのが多くてやや自信ないけど、別写真とかもあわせて見るとおそらくテリエビスだろうと同定した。やや低い体高が一番の特徴でニジエビス、ヒメエビスと迷うけど背びれの膜の色でテリエビスとみた。

 っていう同定結果を伝えたところ、釣りの上手い人はネットで簡単に使える生成AI(人工知能)の代表的なものであるチャットGPTに写真示して聞いたところホウセキキントキだと回答しているとのこと。キントキ系は鰭の付き方が特徴的だからまったく違っていて別系統だろ?似てるのは夜桟橋とかから釣れて色味が赤白ってところぐらいでアホかと。おそらく現時点のAIの写真判定って大まかな形と配色程度しかみてないんだろうと思う。最近ネットフリマとかでルアーの釣書をAIに書かせてると思われる事例が散見されるようになってきて、「緑と黄色で小魚の形が特徴です」とか、まるで意味をなさない情報しかなくて、そんなもん見れば分かるから説明ない方がマシって思わされるけど、生き物の同定でも同様に、素人が良くやるなんか色と形が似てるからコレだろうっていう「見分け方」のレベルで、まったくアテにならないどころか、危険ですらあるので注意喚起しておきたい。具体的になにが危険かというと、生物でも食べることを前提とした場合に、間違えると食中毒やらで下手すると命取りになるからで、例えばツムギハゼ釣ってコレ食えるのかなと写真でAIに問い合わせて「マハゼです、日本各地の沿岸や河口部に生息し、天ぷらなどで美味な魚です」って回答を信じて死んでもだれも責任取ってくれないし取りようもないって話で、もっとヤバいのが先日もネタにしたキノコの世界で、この秋もツキヨタケが猛威を振るってるけど、あんなもん裂いて黒い部分を確認しても、食べられるキノコと混生してたりして全部裂いてる暇などないだろうしで混じってしまい当たるぐらいの難しい判定を、学習するといってもネットにある情報を広く一般的に集めることしかできないだろうAIに、個別具体的な事象についてそれぞれ判断ってのは無理があるだろう。結局責任を持って判断できる人間、多くの場合は識者に頼ることになるだろうけど、最終的にその者を信じるかどうか含め自分自身の判断でないと同じ死ぬにしても納得イカンと思うけどどうだろう。ネットの言うことを鵜呑みにして死んだらバカくせぇと思うよねって話。

 ただどのぐらい現時点で使えるのか使えないのか、あるいは質問の仕方しだいでどうにかならないか?ちょっと興味が湧いたのでチャットGPTは自分のパソコンにソフトを落とさなくても使えるようなので試してみた。お手並み拝見ってところである。

 まずはワシがテリエビスって同定したやつ。この写真の方が各鰭が開いていて同定には向いているだろう。実際のやりとりの際の画面を取り込んだのを適当に切り貼りしてます。問おう「この魚は何ですか?」 

 





 








 で回答は、以下


















    






   

  

 言ってることがだいぶおかしい。ミギマキとは似ても似つかんやろって突っ込みは捨ておいて、最初ミギマキに似てるといった舌の根も乾かんうちに、「より正確に言うと、~ではなく、~エビスダイ科の魚である可能性が高いです。」と、まあAIに舌があるのか知らんけど、どっちやねんっていう煮え切らない回答ぶり。まあ最終候補にヨスジエビスっていうエビスダイ系っぽい名前が出てきたのは上出来か?でも、どんな魚だっけってヨスジエビスを検索してもそんな和名の魚はヒットしてこない。学名はこういうとき極めて役に立って、お作法どおりの斜字体じゃないにしても書いてあるので大西洋の魚のだというのが分かる。っていうか手元の「魚の分類の図鑑」調べたらエビスダイ科って日本じゃ呼ばないはずでイットウダイ科のことだろうけど、英語圏のネット情報から学習していて英語名の直訳で和名とか科名をでっち上げてる気配がある。あと、整理された特徴だとこんなもんイットウダイ科のほとんどがあてはまるし、他にもいっぱいあてはまるだろう。同定の基準たり得ない。

 とりあえず、エビスダイ科は日本語ではイットウダイ科のことだと解釈して、追加の質問というか突っ込みを入れてみた。
























  

 

 はいそのとおりですって、素直な回答と「とても鋭いご指摘です」と使用者に忖度した言い回しをいただいた。けど、テリエビスの特徴が、だからその程度では同定できないんだってっていう状態なのは変わらずで、まあこりゃダメだ。一番下に「必ずしも正しいとは限りません」と逃げ口上を書いてあるけど、もっとデカく書いておいて欲しいお粗末さと言って良いだろう。

 とはいえ、エビスダイ系なんていうややこしいマイナーな魚ではネット上の参考情報も限られるだろうし、この1件をもってダメ判定はかわいそうだろう。ということで2問目。スズキ(セイゴ)でいってみました。


 おおっ、写真からの情報での判定としては充分及第点あげていい回答。学名も斜字体になってる。やっぱり日本語の情報がネットに多い事柄ほど回答の精度があがるんだろう。沢山データを取り込んで学習すればするほど”かしこく”なっていくという学習型のAIの特性を考えれば当然か。ただ、和名としてマルスズキを使っているのはこの場合減点。釣り人が普通にヒラスズキとの対比としてマルスズキの呼称を使うのは、既に巷間に流布しておりワシャ問題ないと思ってるけど、分類学的には最近”標準和名”は最初に何らかの形で報告を上げた学者が提唱したのを使うという、標準ってなんだ?っていう根本から考えておかしな慣習になっていて、スズキでも何でもないニュージーランドとかにいるカウアイArripis georgianusの標準和名にマルスズキを提唱したマヌケがいて、マルスズキっていうと混同が起こりかねないのである。マルスズキって図鑑には載ってなくてもそう呼ばれてる魚が既に居るならややこしいことになるって分からんだんかねって話。あとヒラスズキは磯でしか釣れんわけじゃないし逆も真なり。一般的なイメージに引っ張られすぎ。

 ついでにもういっちょ、引っかけ問題で遊ばせてもらう。

 面白いぐらい、ものみごとに引っかかってギンガメアジとの回答。ツッコミ入れると「とても鋭い観察ですね」とおべんちゃらを言いつつ、したり顔で解説を入れてくれるのが、むしろ人間くさく感じるぐらいで趣深い。
 
 存分に楽しませてもらったのでお礼を言ったら、ご丁寧な返事をくれたけど、まあ釣れた魚が何か分からんくても今のレベルのAIには聞かんわなというのが正直な感想。


 







 

 ネット上には、魚の同定に特化したアプリケーションソフトも出始めたように見受けられるけど、ベースが学習型AIなのは良いとして、「みんなで精度を上げていきましょう」っていう方式であり、その方式は結局は責任の所在が明確ではないので、ある程度は便利に使えるモノにはなるだろうし、普通の利用者にはそれで充分なんだろうけど、最終的には以前も書いたけどみんなで情報持ち寄るウィキペディア方式では情報の正確性には限度があると思うところ。誰かが責任もって、中坊博士監修の検索図鑑の同定ポイントをAIに学習させた上で最新の論文とかで明らかになった事項など情報を更新していく方式でないと、とどのつまり”自身の名に賭けて”書いてないお気楽なフワついた書き込みが精度を下げていくのは避けられないと思う。ワシの書いてる記事も匿名ではあるけど、ネット上のナマジという人格はそれはそれでもうある程度独立して確立された人格になりつつあるので、ナマジはナマジの名に恥じぬように書いているつもりである。あと、チャットGPTとやりとりしていて一番問題だと思ったのは、注意書きはあるにしても、分からんことを素直に分からないと言わずに適当な回答を生成してしまうところにあるようにも感じた。いつも口を酸っぱくして書いているけど、生物の世界では線引きができない事象がでてくるので「分かりません」っていうのも一つの立派な回答だと思うので、そこはAIなら設定でどうとでもなるだろうから今すぐ改善した方が良いのになとネットの片隅で思いましたとさ。ソクラテス先生も孔子先生も草葉の陰から同意してくれるだろう。キノコの世界では「分からないキノコは食わない」というのが判断方法の原則の一つになっていることもむべなるかなである。

 とはいえ、この手の技術の進歩の早さって驚くぐらいで、そのうち文句なしに使えるモノになっていくだろうってのは想像に難くない。なにしろ先行している画像映像生成の分野では、生成AIが作った映像が加工無しの映像と区別がつかないレベルにまで来ていて、ネットニュースやらで流れる映像にAI生成のものが紛れ込んでいても見てる側から判別しようがない。元データで加工の痕跡とか調べれば分かるのかもだけど、そんなもんすぐにそれもごまかすような技術は考えられるだろう。視覚だけじゃなく全ての感覚が人工知能の作り出した”仮想現実”にすり替えられている世界を描いた傑作SF映画「マトリックス」の世界に、我々はすでに片足ぐらい突っ込んでる気がしてならない。自分が見ているモノが現実なのか誰かの作り出した生成物なのか、これは夢なのか現なのか?胡蝶の夢みたいな話で知りようがないという悪夢じみた現実が既に眼前にある気色悪さ。「この目で見たモノしか信じない」とかほざくバカは視覚的心理的トリック程度でいともたやすく騙されるわけだけど、見たモノも聞いたモノも”フェイクニュース”まみれでまがい物だらけっていう世界で、なにを信じたら良いのか?結局騙されるときはどうやっても騙されるので、その中でも自分が生きてきて学んだものやゴーストのささやきや論理的な思考、全てを動員して”多分大丈夫・・・かな?”、”これで騙されているなら仕方ない”という感覚が得られれば御の字ぐらいと考えておくしかない気がする。あぐらの上の愛猫の温もりがもし夢マボロシだとしてもオレはそれでも今このときの喜びのためなら騙されていても仕方ないと諦める。

 何しろホモサピは自分の信じたいモノを信じる生き物らしいので、信じる者は騙されているのである。すべてを疑え!

※この記事上げて数時間後、自分で読み直していて「GPT」を「GTP」と書いていることに気がつき修正。まずはテメエのオツムを疑えってか?ロウニンアジ用のポッパーじゃねぇっちゅーの。GPTはGenerative Pre-trained Transformerの略称だとか、だからローマ字頭文字の略称は嫌いだっちゅうねん。

2025年11月8日土曜日

サービス、サービスぅ!

 竿は基本直せるなら直す。まあ、竿に限らずだけどな。ワシ、余裕があって道具で遊ぶ状況だと、いろんな道具出してくるけど、持ってける道具が限られているとか、ギリギリの勝負で余裕がないとかだと、基本使い込んで手に馴染んでる道具しか使いたくない。なので、釣れていて問題が生じていない道具は、多少不具合生じてもなるべく直して使う。何しろワシ好みの道具は中古市場や海外市場にはあったとしても、国内の新製品市場にはほとんどないので、買い替えるっていったってワシのお眼鏡にかなうのを探してくるだけで一苦労で、ご存じのように予備も確保はしているけど、直せるモノなら直したい。

 っていうのとは対照的に、釣りの上手い人である元同居人は”弘法竿を選ばず”で道具なんぞ何でも良いぐらいで雑に扱って竿折ったり、リール壊したりしてきたけど、珍しく、冒頭写真にも写っているパックロッドは気に入っているようで、いまタイ王国で仕事してるんだけど、竿先折ってしまったので直らないか?と打診があった。シマノの安物のパックロッドでどうということのない竿だけど、仕舞い寸法と小技の効く6フィートの短竿っていうのが使いやすいらしく、タイに赴任する前にも、長期休暇であちこちに旅するときとかにトランクにぶち込んでおけるので、ちょっとした水辺とか機会があればすぐに投げられる機動力の良さで、冒頭写真のようにいろんな魚を釣った想い出があり、思い入れが生じているようである。実は長年使っていて、一度穂先部分のソリッドカーボンの繊維が縦に割れ始めて、さすがに寿命だなと穂先をグラスソリッドに変えて修繕済みで、穂先折れたくらいは最悪全取っ替えで、そこまで酷くなければ竿先詰めてガイドつけ直すだけの簡単な作業である。ただ、そうはいってもタイから日本に送って日本からタイに送り返すと、3~4千円はかかる。正直そのぐらいのお金を出せば、タイにも黄色い店が進出してるぐらいなので、パックロッドぐらい適当な竿が買えてしまうだろう。ただ、そこは釣りの上手い人も、いま調子よく使えている竿を換えるよりも、同じ竿を使い続けた方が使い勝手が分かっているので良いという判断で送ってきた。

 折れた状態を確認したところ、トップのすぐ下で折れているので、ちょい詰めてそのまま残ってる穂先を使って直して問題なさそう。

 まずは、トップガイドをそのまま使いたいので、軽くライター炙って残ってる穂先をペンチで引っ張って抜く。上手く抜けてくれたのでそのまま使えそう。もし上手くいってなかったら、ギリギリで穂先を切って、径の細いドリルでグリグリとトンネル掘って工事する予定だったけどすんなりいった。まあ、エポキシ接着剤は熱で溶けてくれるので上手く行きやすい。たまにガイド換装のときにどうにも取れなくて、チョイ短くなるけど切って詰めて対応せざるを得ないことがあるけど、接着剤なにつこてくれてるねんって話。この竿に関しては元の状態はワシが組んだものなので当然トップガイドはエポキシ使ってる。

 で、ガイドの位置が2番目も変わってくるので、2番ガイドが止まる位置を太らせるのと、トップガイドを填めるのにこれまた適当な太さにするために、様子見ながらスレッドを巻いてガイドがスムーズに固定できて、かつ振り出し竿なので2番ガイドを止めるために太らせた部分がつっかえずに上手く収納できる太さになってるか確認して、トップはエポキシで、2番の位置止めは瞬間接着剤で固めて、トップに関しては目立つように蛍光黄色に塗っておいた。

 接着剤の固化のため1日おいて、ライン通して曲げて問題ないか確認しておく、っていう作業は2番の位置決めるときにもやっているので念のため。穂先をソリッドグラスにした関係上、かなりの先調子になっているけど、曲がりが一カ所に偏って負担が掛かるとかは見られないので、まあこんなもんかなと。

 竿の調子がどうとか、ましてや感度やら軽さやら、どうでも良いたぐいの竿で、とにかく仕舞い寸法がコンパクトで邪魔にならないので、旅先に持っていく荷物に入れて邪魔にならない。持って行くから出番も生じて、結果いろんなところでいろんな魚が釣れる。っていうのが強みの竿なので、金かけてでも直す価値のある竿だったのだと思う。

 で、修理終わったので送られてきた時の塩ビ管に詰めて、ついでに空きスペースにルアーとかも入れて、まあ国際郵便で送るのかなと検索して、今時は郵便も事前にネットで必要事項記入して打ち出しして窓口に持って行くってできるようで、2キロ以下で大きさも一定以下だと、「国際eパケットライト」ていうのが安いのでそれで行く。このサービスは窓口で手書きはなくて、ネットでの手続きが前提となる。これが思わぬ面倒の種になった。なにが起こったかというと、竿1本にルアー8個とか書くのが面倒くさかった(あと、地味にFishingrodって通じないことがままあって、Fishingpoleで通じたりするのでややこしい)のでfishingtackle(釣り具)1式とまとめて記載して持ち込んだら、窓口のお姉さんに駄目出し食らって、中身確認できるように蓋にテープ貼らずに持って行ってたので「中身確認して問題ないこと確かめてください」と言ったけど、国際的な航空便の検査が厳しくなってるので正確に書いてくれと杓子定規なことを言われて、だから中身みてもらってけっこうですって言っても結局「規則ですから」と見てくれず今時役所でもそんな説明ないぞと思いつつもこりゃアカンと、手書き修正は受け入れてくれないので戻ってチマチマと初見だと分かりにくく入れにくいシステムにチマチマと入れ直して打ち出して持って行って、再度「なんで中身も確認してもらって良いのにダメなのか、入れたらいかンようなモノ入れるヤツがまともに記入するわけないだろう?規則でそうなってるって規則はそっちが作ってるんだろ?その規則を作った目的はなんなんだ?きちんと必要性を理解できるように説明してくれ」とウザいクレーマー以外の何物でもないことを言ってしまった。結果窓口のオネーチャンじゃなくて上司が出てきたけど「釣り具だと相手国の税関で突き返されることがあり得る」とか言うけど、なぜ「釣り具」表記だとダメなのか根本的な理由がまったく理解できない、間違いなくどこかでX線かけるワケで、その時に竿だのルアーだのが写って「ああ釣り具だな」と確認できる以上のことがなぜ必要になるのか、まったく分からない。かつしつこく繰り返すけど中身見ますかって言ってるのに見ようともしないくせに、書いた品と中身が一致するとなぜ思えるのか?書類さえ整っていれば良いっていうだけなら心底くっだらねぇ、危険物も関税も関係のないものを送るのが見えきっている利用者にまでややこしいことを言うのは止めて欲しい、と実際にはもっとネチネチチクチクとクレーマーそのものとして嫌がらせしてやった。そのぐらいしないと現場で処理されてしまいなにも改善せず、まったく国際物流の安全性に寄与しない”利用者に面倒を強いるだけ”の仕組みが継続されるので、腹立ったというのが1番の理由だけど、問題として上に上がってマシになることも期待して本来の刑法的な意味の確信犯として良いことだと思ってやった。「むしゃくしゃしてやった」けど反省はしていない。ホントかどうかしらんけどこちらから言い出したワケじゃないけど「上にも伝えさせてもらいます」という言質も得たし、まあ今日はこのぐらいで許しといてやるわ(©池乃めだか)と切り上げた。

 しっかし、いまどきこういう体質の窓口業務とかが維持されてるのって、ド○モと郵便局とエラそうなラーメン屋ぐらいだよねってぐらいで、役所がさんざん役所タタキくらって改善しているのに、民営化した元国営企業様は昔の悪い役所仕事が蹈襲されていると感じずにいられない。郵便局の因習”懲罰自転車”とかの記事目にしてドン引きした人も多いだろうけどまさにそういう感じ。一方役所の手続き窓口って引っ越しすると住民票移したりなんだりでお世話になるけど、昔と比べて格段に簡単迅速丁寧になったと思う。仕事しててトラブル多発でクソだった企業にはデ△タ航空、富□通、みず×銀行と色々あったけどドコ○は中でも弩級だった。仕事内容は守秘義務あるだろうから書けんけどまあ酷かった。でもプライベートでの話なら書けるので○コモについても怒りに我を忘れついでにクソッぷりを書いておくなら、当時ドコモの光回線をネット用に使ってたんだけど、いい加減固定電話の契約を解除して回線をもっと安いところにしようとしたら、電話加入権の解除を伴うので、契約者である父親の押印した同意書と印鑑証明を送れとか言い出して、頭にくるを通り越して恐れ入りました。なぜ電話加入権の解除にそんなややこしい手続きが”昔は”必要だったのかというと、電話加入権って言うのは何万円だかを入れて確保した権利でそれで借金できる抵当権があったぐらいのもので、解除したときは入れてたお金が返ってくるという仕組みのはずだった。それをドコモのクソは勝手に「今後解除してもお金返しません」っていう弩級のクソムーブをカマしやがって、集団訴訟とかで「電話加入権は返金を保証する権利ではない」とか原告負けてるのを見て、この国の司法はホント終わってるって思うぐらい、口約束でも一般的な認識でも「電話解約したら戻ってくる」っていう当たり前を認められないから、裁判員制度なんていう恥ずかしい専門家にいちゃもんつける制度を設けられるんだって分かってるかね?ていうぐらいの自らあり得ないことに”なかったこと”にした権利について、金が絡むからちゃんと契約者と使用者が違ったら契約者の意思確認を本人確認担保しつつやりましょうねっていう手続きだったんだろう。金も返ってこん、当然抵当権もクソも無くなった権利の解除になんでそんな面倒なことせにゃならんのじゃ?心配ならオマエがワシの父ちゃんに電話確認でも取ってくれって話だろ?ワシがまだ学生の時に父ちゃんが下宿の部屋に電話引いてくれたのを時代が変わるまでそのまま引き続きで使ってたのが悪いのか?で、追加でさらに腹が立ったのが、AUだったかKDDI系の通信会社からネット回線お安くしますよと営業電話が掛かってきて「いや~変えたいのはやまやまだけど、契約者の父親の同意書と印鑑証明送れとか言われてて、歳食った父にそんなしょうもないことで役所まで行かせたくないんですよ」って言ったら「おかのした!」って感じで、手続きこっちでやりますからと請け負ってくれて、そんなんできるわけないだろ?ドコモ様相手やぞ、と思ったらあっさり変更できて、できるやんけ!印鑑証明がどうとかなんやったんや!!っていうクソオブクソな対応でございました。

 何度も書いてるけど、規則とかって「規則だから」守らなきゃならないんじゃなくて、守らなきゃならない事柄があってそれを守るために必要な道具として定められているわけで、その規則が守ろうと担保しようとしていた事柄は何か?それに対して道具である規則が適切であるか?そこは規則を作る側も良く理解して欲しいし、窓口とかも規則が守ろうとしていることをこそ守るように運用してほしいものである。とジジイは口うるさく小言を書いておこう。

2025年8月30日土曜日

サーフリール投げ比べ

 「偽ドラゴンボール販売疑いで逮捕」ってネット記事の見出しを目にして、なにっ!偽があるっちゅうことは本物も売ってるのか?その場合バラ売りなのかセット販売なのか?とかアホなことを一瞬考えてしまいました。海賊版のマンガ売ってるって話やね。まあ、考えてみれば好きなだけ釣りに行って、旨いメシ食って優雅な楽隠居生活、ドラゴンボールそろえたところで何かかなえたい望みがあるかって言うと、デカい魚やらは自力で釣らなきゃ意味ないし、かといって世界平和や温暖化対策はシェンロンにも荷が重いだろう。結局、願うとしたら愛猫の健康とかリールとかルアーとかが関の山で、前者はともかく後者は自前で買いまくってるので間に合ってると言えば間に合っている。       

 という感じでリール買いまくってるわけだが、買ったからには使いたいってなるとどのリールが良いのか、部屋でクルクルしていてもリールの善し悪しは分からん。まあ本当に評価しようと思ったら、10年ぐらい使い込んで、魚も釣りまくって、やりとりの際の限界値や故障の有無や整備のしやすさ、消耗品的部品の減り具合、その他諸々を勘案して総合的に判断するしかないのですぐには分からんのだと思う。それは釣り人それぞれの釣り方や癖、整備の上手下手なんかもあって他人の評価は究極的にはアテにならない。とはいえマイニューギアってしまった場合に、とりあえずリールなら竿に付けて釣り場でぶん投げてルアーとか引っ張ってみて、どっかにラインの先をくくりつけてドラグ試験して、っていうぐらいはすぐにできるのでやっておくべきだろう。投げて巻くのが円滑にできんような道具立てでは話にならんのでまずはそのあたりの様子をみておくのが常道かなと。

 この夏は従来型PENN両軸機の沼に浸かっていたので、我が家にあらたに迎えた両軸機達がゴロゴロ転がっている。転がっているけど一度に全部の機種を使うわけにはいかないので、ある程度使い方釣りものに応じてどの機種を使うか整理して、必要がない機種は売りに出すなり人様に譲るなり、蔵に収納するなりしていかないと収拾がつかない。ということで投げ比べである。一応喫緊の課題となる根魚狙い用の小型機種は「27モノフィル」主軸で控え「180ベイマスター」で固めたけど、ぶっ込み泳がせ用と、大型ルアー遠投用の20ポンド30ポンドを巻いてぶん投げる大きさのサーフリール系の機種達が、それぞれ特徴はあるけどその個性をまだ把握し切れていないので、暇を見てセッセと試投してみたところである。ちなみにサーフリール系7つ集めてみたけどシェンロンは現れなかった(冒頭写真)。

 対象となったのは「スクイダー140」、「スクイダー145」、「ジグマスター500」「ジグマスター505HS」、「320GTi」で320GTi以外はすでに分解整備時に分かる機械的な部分はご紹介済みである。

 320GTiはmasahiroさんと物々交換して入手したもので、最近ワシが従来型PENN両軸機に熱を上げているのを見て取って、プレゼント企画で応募がなく余らしていた5500ssとの交換を提案いただき、願ってもないと喜んで確保したところである。写真見て分かるとおり平行巻機構(レベルワインダー)が付いている。従来型PENN両軸機において、レベルワインダーない方が単純で回転も良いのは確かだけど、スプール幅の小さい小型機なら問題になりにくいけど、スクイダー145とか使っててスプール幅の広い機種だと、やっぱりラインの巻かれかたが偏ってしまうのは避けにくく、このぐらいの大きさのサーフリールではあった方が良いのか悪いのか、また小型機では明らかに投げるときの”ブレーキ”として有効に働く連動式のレベルワインダーの恩恵はこのクラスのリールだとどうなるか?試しておかねばなるまいという気がする。

 既に使用可能な状態に整備されていたので、分解してもドラグを乾式から湿式にしたぐらいで、主に内部の機構を把握していくためにバラしていく。1980年代後半の登場らしく、比較的設計が新しく、レベルワインダーもNo.9ピアレスのようにラインガイドがウォームシャフト下面から伸びてきてる方式ではなく、丸アブ同様のウォームシャフトを覆う円筒ごと貫通したラインガイド関係の部品が用いられている。駆動は側板側にコグホイールが入っててスプール軸から回転を持ってきてるのは同じ。ボールベアリングが従来型PENN両軸独特のキャスコン摘まみとかと一体化したモノではなく、規格品を填める方式になってるし、フレームはカーボン樹脂一体でフットだけ頑丈なステン系のをリペットでガッチリ留めてある。面白かったのはドラグで、3階建て方式ではなく、5階建て方式になっている。ドラグは奇数階なら増築できるけど、増やせば安定したり高負荷が掛けられたりとかがあるのだろうか?とりあえず滑らかなドラグではあるけど、正直3階建てとの違いまでは分からない。逆転防止の方式やらクラッチの方式はいつもの従来型PENN両軸機って感じでそこは信頼の方式を蹈襲している。腐食に強く軽量なカーボン一体型フレームで近代化したレベルワインダー付きの従来型PENN両軸機という印象。


 ということで、それぞれの機械的な特徴などは把握した上で、いざ試投へ。

 まず最初に5つも両軸機リュックに入れて背負うと重かった。あと、後ろを通ったりする釣り人の”アホを見る目”に心を折られかけた。

 でも頑張って投げまくってみた。竿は2本用意して、当然のごとく竿も今回の従来型PENN両軸機の症状が出てから購入したもので、リールに症状が出ると当然とはいえ竿も増える。アタイ病気がにくいッ!で、迷ったのが4.5mぐらいの石鯛竿系にするか、3m前後の船竿系にするかで、結局4.5mもの長尺ものはルアー繰り返して投げるのはしんどいだろうということで、船竿系で行くことにした。ルアーロッドは今時のダブルハンドロッドは基本リールを上に付けての利き手サミング前提であり、ワシ500gからある両軸機を利き手でぶん回すのがしんどいので引き手の左手でサミングしたくて候補から外した。1本目のダイワ「クロスカーボ剣崎30号300」はまあ目的からいって妥当な線かなとクロスカーボとかの時代のダイワの竿が丈夫なのは経験済みだし3本継ぎで携行性も良好。2本目がキチガイじみた豪竿でシェイクスピア「TUNAⅡ240」って尻に十字が切ってないのが不思議なぐらいのクソぶっといマグロ竿。アグリースティックじゃないしゴツすぎるしで出品されているのは目にとまってたけど無視してたら、いつまでも売れないので在庫してるのも邪魔くさくなったのか処分価格の送料別780円になってたので仕方なくワシが買うしかないかと、ワン&ハーフで携行性も悪く送料2950円もかかったけど買いました。まあどこ製か分からんけどアメリカ市場にマグロ用としてぶっ込んだブツなら丈夫さは心配せんで良いのは確か。

 最初竿も新しくなって、慣れない引き手サミング両手投げで上手く投げられなかったりしたけど、明確に言えるのは竿とリールとラインに適合した重さっていうのがあって、それが合わんとどうにも投げづらい。けど合う重さが分かってしまえばフランジを親指で押さえるサミングも最小限で済み気持ちよく投げられる。スクイダーは16ポンド巻いた145も20ポンド巻いた140も1オンス程度のやや軽めのルアーと相性が良くて、28gのエゴンとかフィーッと独特の空力ブレーキ音を残してカッ飛んでいく。3.3:1のギア比なのでルアーのスピードを出そうと思うとかなり一所懸命巻かないとだけど、逆に深く潜るデカクランクは巻きやすい。ジグマスターは2オンスクラス60グラムとかのジグが好適で、505HSは5:1で巻き取りスピードが速いのでペンシル早引きとかジグ水面滑らせるぐらいの高速引きができてクランク引かず青物狙いならコレだろう。500の4:1はクランク巻くには重く、早引きは正直スクイダーとたいして変わらん感じで帯に短したすきに長しな感じか。320GTiは最初他のリールと同じような重さのルアー投げた感触では、一番飛距離が出ずパッとしなかったけど、竿TUNAⅡの方で80gとかの重いルアーを投げたら飛ぶしトラブル少ないしでハマってくれた。レベルワインダーを動かす分どうしても回り出しに力が必要で軽いルアーではその力が不足するけど、重いルアーで最初の回り出しを確保してしまえば、高速回転時には適度にレベルワインダーがブレーキの役割を果たしてくれる感じで、正直8fのゴン太竿でルアー投げるのなんかまともにできないだろうと思ってたけど、100g前後の重いルアー投げるならむしろ太竿の方が簡単に感じた。あたりまえか。ロウニンアジとかスピニングの次は両軸で大物狙うつもりが、そこまで行かずに歳食ってしまって時間切れした感じだったけど、メッキ達も越年する年が出てきて今後大型に育ちそうな予感もあるので、港でGTをっていうのにこいつらの出番が来るかもしれん。「GS545」もあるので充実の布陣。

 てな感じで、基本青物狙いは剣崎と20LB巻いたスクイダー140で、一発大物狙いで100g級のポッパーやらペンシル投げるならTUNAⅡに30LB巻いた320GTiって感じで良さげ。走らせて良いポイントが多いので基本ナイロンで良いと思っている。ややこしいポイントで釣るならドラグの強化と太いPE使った適切なラインシステムの構築が必要になるだろう。

 ちなみに通路の柵に引っかけてドラグのテストも各機種やったけど、PENNのドラグは特に何も言わなくても優秀。ガッチリ止めたいとかの場合だけパッドの素材を滑りにくいのに変えるとかが必要になるかもだけど、基本はいじる必要ない。

 っていう感じで、それぞれの機種の特徴やら癖やらも見えてきたけど、まだまだバックラッシュ無く投げ続けるには習熟必要だし、とにかく普段使わない筋肉を使うのか体の節々がガタついて痛くなるので、おりを見て練習はしておきたい。カマス寄ってる冬がメインだけど、近所漁港はその時期に限らず回遊魚のたぐいは入ってきては出ていくようなところなので、練習と言っても魚が食ってくる可能性のあるところで投げているので、けっこう緊張感もって楽しめる。そのうちドカンときてもワシャいっこうにかまわない。落としダモも持ち込んでいつでも準備はできている。魚釣ってみないと魚を釣る道具としての評価としては”それがどうした”って話にしかならんので、しっかり評価できるように精進して実績積んでいきたい。まあ難しいけど、時間かけていいからボチボチやっていこう。

2025年5月17日土曜日

大事なモノにはやっぱり予備が必要だ

使用中のウエダ(上)、アグリースティック(下)
  根魚クランク、実弾は良い感じに補充できたけど、弾が補充できたら、銃器そのものの方もしっかり準備しておきたいってのが、病気の時の熱暴走って感じで、去年やってたし竿もリールもあるヤンコビッチ、って話だし、昨年安く手に入れて大活躍してくれたシェイクスピア「アグリースティックGX2 USCA662MH」になんの不満もないんだけど、これが大事なモノには予備が必要だと考える性格なので、同じような竿がもういっちょ欲しい。って、もともとアグリースティックもウエダ「プロ4ピッチンスティック」の代打的に入れた竿なので、ウエダを予備にすりゃ良いといえば良いはずである。でも理屈じゃないのが病気の怖いところで、とにかくもっと予備がほしかったの。アタイ病気が憎いッ!

ソルトストライカーとFVR
 まあ、アグリースティックのGX2シリーズは現行モデルなのでもう一本買えば良いんだけど、正規輸入がないので海外通販だと今日日円も安いのでエラい割高になる。狙いの魚の大きさ的には一応40,50を想定しているんだけど、いきなりデカいのが来てもおかしくないから、軽いのが売りで薄っぺらい国産の現行モデルはまったく強度的に信用できないので買う気はない。となると、国内中古市場で手に入りそうなのは古いダイコーとかの丈夫な時代の竿とかか、やっぱり米国モノってなる。米国モノなら現行モデルでもそこまで強度に問題はないだろうから及第点か。ということで中古で良さげなのはないかと探って、とりあえずわりと最近のフェンウィックの「FVR66CMH-2J」というのが送料入れて6千円チョイだったので確保。FVRというのはフェンウィックの中では下級グレードの、今時5万とかの竿が珍しくない中で定価2万円ぐらいの竿のようで、キンキンの高弾性じゃない低弾性カーボン使ってるところもポイント高い。「イーグル」シリーズの昔からフェンウィックの安いグレードの竿は良いと思うので期待できる。パワーはミディアムヘビーで8LB~20LBライン対応と、今使ってるアグリースティックGX2が10~25LBライン対応なので似たような堅さ。実際に手にしてみると、パワーはちょうど良い感じ。ただアグリースティックがグラスソリッドという特殊な竿先であからさまにグニャッと食い込み良さそうなのに対して、全体的に張りがあってそこはややアタリ弾かないか?という懸念はある。あるけど40からある根魚はガコンと思いっきり食ってくるので気にせんで良いか?まあ及第点かなと思うんだけど、もっと良いのは無いかと探して、送料込みで6750円で出てたカベラス「ソルトストライカー ISC703-3MHA」というのも確保してみた。カベラスが”ソルト”って売ってるぐらいで、ガイドも全部ダブルフットで丈夫だろうし、7フィートの長さはタメも効きそうで良いし、3本継ぎで携行が楽なのは、もし今後他の場所でやるとかになったときに便利。これも堅さ的には先ほどのフェンウィックと似たような感じの10~20LBライン対応。まあこれも及第点はあげてよさそう。

 ただ、クソデカいのが来たときに及第点の竿でどうにかなるのか?と考えると、最悪竿真っ直ぐ魚に向けて綱引きでなんとかするって裏技はあるので良いといえば良いんだけど、結局アグリースティックの”クソ丈夫さ”を代替する竿ってなかなか無いのが実際で、そうなってくると竿2本もアホみたいに買ってしまったけど、緊急時の予備竿としては機能はするにせよ、やっぱりアグリースティックが使いたいってのがある。そこはもう理屈じゃなくて、好みの問題でどうしようもない話である。今の竿で結果も出てるから、”釣れてる道具は変えない”っていうのも鉄則だと思う。となると仕方ない、一時1ドル158円とかまで円安進んでたけど、戻して140円台前半まで来てたし”買うか迷った釣り具は買っておけ”はこれまた鉄則だし買うか。ということになった。やっぱりアタイ同じ竿の予備が欲しいノ。

 で買おうとしたらこれが意外に難航。まずは今使ってるパソコンだと、パソコン側のか向こうのせいか分からんけど、バスプロショップスのサイトとの接続に不具合が生じる。購入手続きまで行かず途中でエラー画面になってしまい戻っても初期画面まで表示されないお手上げ状態になる。こちらのパソコンのセキュリティーとかが邪魔してるのかなと、古い方のパソコン立ち上げて、そちらなら今の住所になってからも利用してるので大丈夫だろうと思ったら、今度は購入確認画面まで行くんだけど、送料が無料となって、なんか変だなと思いつつも決済しようとするとそこでエラーメッセージが出てどうしようもなくなる。海外発送できなくなったか?仕方ないのであとは代行業者とか探すか?と思ったけど、代行業者は米国内国内送料と国際送料が二重にかかった上で手数料とるからさすがに馬鹿臭いぐらい高くお手上げで、こりゃ諦めるか?と思ったけど、ふと思って輸入してるショップとかないかなと検索掛けてみたら、ヤ○ーショッピングに店出してるところが送料込み13800円で売ってるのを見つけた。バスプロショップスで買うと60ドル弱の本体価格に4千円からの送料は掛かってくるはずで1万2千円がところかかる。とすれば2千円ぐらいの手数料なら許容範囲かとポチッといきました。なければ買わずに済むモノを「「ある」のがいけない!!!「ある」のがいけない!!!!(byもちづきさん)」。4万も5万もする竿があたりまえになった今時とはいえ、アグリースティックに1万4千円!”世界一の安竿”も出世したモノである。まあ金で解決できる問題は金で済ませばいいやという感じで無事確保して症状は治まりつつある。ガイドが一個曲がってたり、グリップのビニールカバーを貫通して傷が付いてたり、相変わらず米国通販の雑さにはまいるけど、ガイドは指で戻せばなんとかなったし、グリップは見なかったことにしておく。ヤレヤレだぜ。しかし、物価高騰のおり食費が以前なら月1万円を切ることさえあったのに今じゃ2万円ぐらいにはなっていて、切り詰めて半額の菓子パン買うかどうかためらうぐらいなのに釣り具には躊躇がないワシ。米が5キロ5000円とかなのは購入時毎回苦虫を噛みつぶすような渋い顔をせざるを得ないのに、竿の取り寄せの手数料2千円ぐらいは許容範囲と思ってしまう不条理。さらに言うなら安竿とはいえ不要不急の竿を3本も買ってしまってる。まあ米の値段始め物価高に関しては米が国内で自給できなくなるとかしょうもないことになっても馬鹿臭いので米農家が儲けられる程度の価格は容認せねばならんということだろうとは思う。けど、もうちょっと安くして欲しい。米農家もJA(旧全農)もそんなに高い値段で売ってないって話も目にするし、値段つり上げてる輩どもには”打ち壊し”ぶちかましたい気分。

 でもって、確保してもしばらく出番はない予備竿たちだけど、仕舞っておくのにフッ素系コート剤のボナンザ塗ってから保管しておくかと、ボナンザスプレー出してきたら間の悪いことプスプスッと使い切ってしまった。でもって前々からスプレー方式はスプールのラインに吹くには都合が良いけど、竿とかに吹くと多くが竿にかからず下に抜けてしまってもったいないと思ってて、確かボナンザってシートに含ませたウェットティッシュみたいなタイプもあったよなと、ア○ゾンで探ったら、シートタイプもあったけどさらにお値打ち感のある原液タイプ50グラム入りがあったので、そっちを購入。スプレーは50mlとなってるけどガスと溶媒分が多そうだから値段同じぐらいなので原液タイプの方がお得だろう。そしてボロ切れに染ませて塗り塗りふきふきして良い塩梅なんだけど、なんかこのパッケージの配色見覚えがあるんだよな、と気になってなんだったけかな?と記憶をまさぐって「あれだ!」と想い出して、蔵から該当するブツをほじくり出してみた。ザウルス時代のバルサ50のパッケージがそっくり。ボナンザは古くからあるので、真似したとしたらおそらくザウルスの方だろうけど、なぜこの配色を真似する必要があったのかは謎で、そもそも真似したのか偶然の一致なのかも分からん。どなたかそのへんご存じの方がおられたらご教授願います。

 で、せっかく50グラムも手に入ったので、以前から懸案事項だった、蔵で保管してる竿のうち袋入りの竿の手入れをやっつける。当然保管する前にも手入れしてから保管してはいる。けど、リールでちょっとやらかしたんだけど、塩水で使った道具を持ち帰るときに袋に入れて持ち帰ると袋に塩水が付着してしまい、帰宅後竿やリールを真水で洗って塩抜きして乾かしてから袋に入れても、袋が塩気にまみれてるので袋の中で塩にやられる、ということが起きると判明。これを避けるためにOニーサンはゴルフクラブ用だそうだけどメッシュ状の筒に竿を入れて持ち帰って筒ごと竿を水洗いして塩抜きしてるそうである。というわけで袋を洗濯して塩抜きして、竿も真水で丁寧に洗って乾燥させてからボナンザで拭いてやって改めて保管、という工程を5本づつぐらいまとめて作業してやっつけた。我が家にゃ現時点で121本の竿があるけど、中古で買った竿で袋無しとか、そもそも元から竿袋など付いてこない安竿とかも多いし、塩水での使用がない渓流竿とかもあるのでそこまでの数はないんだけど、それでも30本からの竿を改めて手入れし直してっていうのは面倒くさかった。まあでもボナンザ原液で買ったかいはあったというモノである。皆様、釣り場から持ち帰る際に塩水付いた道具は袋に入れないように、もしくは袋も塩抜きするように気をつけてください。

 なんにせよ、竿は消耗品のたぐいだと思うので、今後も入手が面倒くさいアグリースティックやらのアメ竿を除くと、ワシ好みの丈夫な竿が日本で新たに売られることは期待できないので、今蔵にある竿達は良い状態で保管し、必要となったらすぐ使えるように準備おさおさ怠りなくしておきたいものである。

2025年4月19日土曜日

春は新しいコスメで!

  またナマジはなんかとち狂ったことを書き始めたな、春だな~、と思われたかもしれませんが、フライやる人ならピンときたと思うけど、フライロッドのガイドやらグリップ、シートなどのブランクス以外のパーツのことをなぜかフライ業界では”コスメチック”と呼んだりしております。ルアーロッドでも言わなくもないけど横文字好きのフライマンがよく使う表現かと。まあ竿の本体はブランクスで、それ以外はたいした要素じゃなくて”飾り”であり、用が足せる範囲でお好きなようにお化粧して飾ってねということだろうか。ということでフライロッドのガイド換装の顛末記でございます。

 現在主に冬場のカマス釣りで振ってるフライロッドは「ロッキーマウンテンアウトフィッターズ」っていう米国のアウトドアツアー会社の貸し出し用竿っぽいブランドの8番9フィートで中古で安く手に入れて2021年5月から使い始めてはや4年という感じで、さすがに冬の間だけとはいえ年間5~60日は出番があるので、およそ想定していない酷使具合だったようで、針金のガイドが削れて糸溝だらけになってきた。

左が一般的なスネークガイド、右がシングルフット方式
 ルアーしかやらないような人から見ると、ステンレスの針金にクロームメッキかけただけみたいなフライのスネークガイドやらは頼りなく思えるかもだけど、以前にもFuji創業者大村氏の著書から引用させてもらったりしているけど、ハードクロームメッキ仕上げのガイドは実用充分な性能を持ってるとのことで、実際古くからの伝統で今でもフライロッドの世界ではバット部のガイドを除くと硬質クロームメッキのスネークガイドやトップも同様の針金ガイドが多い。重量的にはシングルフットにしてしまえば普通にリングのハマったSiCガイドでも軽くできるけど、フライロッドはそういうものという既成概念が強いせいか、よっぽど走る魚を相手にする場合を除いてフルSiCガイドのロッドとかはお目にかかれない。むしろ針金ガイドをスネークガイドの2カ所で留める方式から、片足にまとめて1カ所で留めるシングルフット方式にしてより軽くっていうのの方が多いぐらいである。我が家でも9番のカベラス「LST」がシングルフット方式になってる。シングル化して軽いかどうかはラッピングに使うスレッドと樹脂が半分になったぐらいで違いが分かるほどの差はないように思う、というかワシャそんな細かいこと気にしてない。

 で、その実用上充分な性能のハズの針金ガイドが削れた。前述の大村氏の著書でも、本来硬質クロームメッキしたガイドは丈夫だけど、品質確保が難しくて経費けちったりするとろくでもないものになってしまう的なことも書かれていて、まあワシの愛竿はいうても安竿で、コスメチックも安くあげているのは致し方ないだろう。イヤなら高級ロッド様を買えという話。ただ、ガイドが徐々に削れてくる不具合は進行が遅く、すぐに不具合が生じ始めるようなものではない。加えて、ガイドの換装はそれほど難しい作業でもないので、削れ始めたのをこの冬の途中で気がついて、カマスシーズン終了したら換装せねばなと、既に交換するガイドは確保してあった。Fuji社製ではないものの、そこそこ名の通った「パシフィックベイ」のなら問題ないでしょう。ということで来期のシーズン間際に作業すると慌ただしくなるので、時間のあるうちに早速という感じで換装とあいなりました。ちなみに今根魚クランクで使用中のアグリースティック「GX2 USCA662MH」の、ステンフレームに直接ハードクロームメッキをかけたような「アグリータフガイド」は、1シーズンなんとか持っていて2期目に突入。意外に頑張ってくれている。まあこれも過去の経験から遅かれ早かれかなと、交換するガイドは確保済みである。

 では、作業に取りかかりましょう。ガイドの交換で唯一失敗する要素があるとしたら、トップガイドの取り外しで、接着剤の種類によっては外せなくてガイドの金属パイプをヤスリとかで切って外す必要も出てくる。ただ、通常は接着にエポキシが使われているので、そこそこの高温でエポキシ樹脂を温めてやると、ズルッと抜けてくれることが多いので、とりあえず補強に外側に巻かれているスレッドを剥がして、沸騰するお湯で煮てみた。ものの本によるとライターとかの直火であぶれって書いてあったりするけど、直火で炙ると、高温すぎるとガイドに突っ込んである穂先の繊維が焼けてぐずぐずになったりする危険性があるので、とりあえず最初は煮ることにしている。これで外れてくれれば楽。ただ、今回外れる気配がなかったので、結局慎重に直火で炙って抜いてなんとかした。

 抜けたら、とりあえずガイドの向きの基準にしたいので新しいトップガイドを早速接着してしまう。トップガイドのパイプの直径は狭くて入らないとどうしようもないので、ちょっと余裕を見たサイズのを用意しておいてスレッドを巻いて隙間を埋めてからエポキシ接着剤で固定する。

 ガイドの向きは、ブランクを巻いて焼くときに巻いた端は重なり厚くなるので、その方向は反発力が強く、いわゆる「スパイン」と呼ばれ、スパインを背中に持ってきてガイドの向きを決めるのが定石。だったんだけど、最近のブランクスは軽さ重視で薄いシートで巻くようになってるのでスパインがハッキリしないとかも聞く。その場合は無視しても良いだろうけど、換装なら元々着いていた方向にガイドを付けておけば安パイかと。昔のスパインがハッキリしたブランクで変な方向にガイド付けると、投げるときとかに竿が気色の悪い挙動をしたものだけど今時は気にしなくて良いのかもしれない。ちなみにグリグリとブランクを曲げつつ平面に押しつけて転がしてやると、明らかに反発力が強い方向があって、それがスパインの方向。

 で、トップがとりあえず付いたら、スネークガイドを全部取っ払って、新しいのを補修糸で巻き留めていく。外すのは、ガイドの上とかの金属部分をちょっと切って、巻かれているスレッドの端をつかまえて引っ張るとクルクルと剥がれてくれる。端をつかまえるのには魚の中骨抜き用のピンセットがちょうど良く便利。

 新品のガイドは足の先をヤスリで削って尖らせておくと、補修糸が滑らかに乗って段差ができにくい。ラッピングスレッドとしては「イカリ印の補修糸」を何度も書いているけどお薦めする。何が良いかというとナイロン「極細」表記にもかかわらず、昔のグデブロッドのラッピングスレッドを知ってる人ならウヘェってなるぐらいに太い。太い分丈夫なのでギューッとしっかり巻き留められるのと、太いので巻く時間が少なくて済むというのがあって、特に後者は手巻きしてるとありがたい利点。欠点は巻きが厚ぼったくなるのでその分の重量増加と見た目がスマートさに欠けることぐらいか。まあ逆に力強い見た目になるので良しと思ってる。

 ガイドを巻き留めていく「ガイドラッピング」の具体的な方法については、過去にサイトの方で紹介しているので、そこから引っ張っておきます。

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  古いガイドが外れたら、新しいガイドを瞬間接着剤かテープでロッドに仮止めして、スレッドで固定します。

 スレッドの巻きはじめはスレッドの端をテープで固定しておくとやりやすいです。

巻きはじめ

 スレッドの巻き終わりの処理は、細くて強いPE等をワッカにしておいて巻き終えるちょっと前の段階でスレッドで巻き込み、そのワッカに巻き終えたスレッドの端を通して、巻いたスレッドの下に通してほどけないようにします。

ワッカを巻き込むワッカに入れる引っ張り出す

 黒一色だと見にくいのでスレッド巻く作業だけ色変えて再度写真に納めました。

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という感じです。

 今回、コーティングに使ったのは、定番の2液反応型のエポキシ系ではなく、ウレタンコート剤。ウレタンも昔から竿補修コーナーには2液性のものが売られていたぐらいで、竿補修には使える素材だけど、今回使ったのはルアーのコーティングなどに使う1液性のウレタンコート剤の東邦産業「ウレタンフィニッシャーEX」で、こいつを長持ちさせる方法が分かったので今後はガイドラッピングにはウレタンコート剤を使う予定。エポキシは意外と消費期限が短く、やるなら竿を何本かまとめて作業したくなるけど、ウレタンコート剤は”使う分だけ小出しにして空気中の水蒸気と反応させないようにして冷凍庫保管”でほぼ消費期限気にしなくて良いぐらい長持ちさせることが可能で、ちょっと使って残りはまた今度、ってのも大丈夫と判明した。そうなると使い勝手が良く、ぶっちゃけ、コーティング剤は固まった後も適度に柔らかく割れにくい樹脂で、補修糸なりラッピングスレッドがほつれないように固めることができれば用は足りるわけで、ガイドを竿に固定しているのはあくまでも補修糸なりスレッドだということが理解できていれば、ガイドラッピングには何が何でもエポキシ樹脂ってこだわらなくても良いんだと思っている。まあ、メーカーとか今時はUV固化レジンだし、釣り場で急ぎ補修とかなら、ナイロンラインでぎっちり固定して瞬間接着剤で固めても釣りはできる。というわけで、コーティングはまあできれば見栄え良さぐらいは気にするけど、ぶっちゃけほつれなきゃそれでいいので、大事なのはガイドを糸で巻き留めるときにしっかりテンションかけて巻いてやることだと思っている。何度か書いたことの繰り返しだけど、そこのところがキモなので意識しておきましょう。

 でもって、その仕上げのコーティング。ロッド回しにセットして、樹脂が偏らないようにユックリグルグルさせながら、割り箸削ったヘラにウレタンコート剤を乗っけるようにしてペタペタと塗っていく。

 1液性ウレタンコート剤と、2液性エポキシコート剤の違いは若干あって、エポキシは実は重ね塗りが苦手で、重ね塗りする前にはサンドペーパーで塗る面をザラつかせておかないと上に乗せたエポキシを弾いてしまったりする。それもあってエポキシの場合はワシャ重ね塗りせず、基本は一発塗りで分厚く盛って仕上げていた。その点1液性ウレタンコート剤は重ね塗りは問題ないんだけど、エポキシに比べると固化時に”痩せる”割合が大きくて、エポキシは2液の科学反応で固まっていくので、盛った厚さに近い感じで固まってくれるけど、ウレタンの場合は空気中の水蒸気と反応して固まる理屈らしいけど、なんぼか有機溶剤が飛んで乾燥してもいるらしく、盛った分よりは薄い皮膜になる。ということで、今回は被膜が一回塗りでは薄い感じだったので二回塗りで仕上げた。まあ一回塗りでもほつれないだろうとは思うけど、なんとなく見栄えも気にしたりしてるのです。固まるのは半日も回しておけばOKで、そのあと吊すなりしてしっかり被膜が固化するまで触らないようにして1週間もおけば万全かと。まあ、ワシャ冬までこの状態で寝かしておくので問題ないだろう。良い感じに仕上がったと思う。

 竿は、ラインやハリに比べれば長持ちするものの、部品取っ替えればずっと使えるリールと違って消耗品の部類だと思っている。使っていれば最終的にはブランクスの繊維が切れてきて、だんだん反発力が無くなっていって最後には普通に使ってて突然折れる。カーボンのテニスラケットとかでもほぼ同じような折れ方をするので、カーボンやグラスのブランクスは基本そういうものなんだろうと思っている。ブランクスが寿命を迎えたらその竿の寿命と諦めざるを得ないけど、意外にガイドが先に折れたり削れたりというのはあって、その場合”コスメチック”を換装するお化粧直しの技術を持っていると、お気に入りの道具を長く使うことができるし、なんなら竿を使いやすいように”魔改造”することも可能なので、身につけておいて損はない技術だとお薦めしておきたい。

 春ですし、ラインシステムも通らないクソみたいな小口径ガイドのついたクソ竿も、お化粧直しでべっぴんさんにしてあげてみるのも一興ではないでしょうか?ぜひ挑戦してみてください。竿一本、ガイド位置やら決めて組み上げるのはそれなりに難しいけど、ガイドの交換ぐらいなら簡単なので、気軽に楽しみましょう。

2024年10月12日土曜日

Ugly Stikは別腹

  この夏の”デカアメミノー熱波”以来、ルアーばっかり買いあさっていて、リールと竿方面の症状は治まっていたんだけど、また悪い病気が・・・アタイ病気がにくいッ!

 なに2本も買ってるねん?しかも片方グリップにシール貼ってあるってことは新品やろ?また円安の時になに海外通販やってるんや?って話を、れいによって説明させてください。お願いします。

 ワシの蔵にはロッドは林立していて、大概の状況には対応できるだけの備蓄がある。なぜそんなに備蓄しているかといえば、今時の高級な”お竿様”がとんと気にいらないし、今後もワシの気に入るような耐久性に優れた使える竿が作られることは期待できないので、予備竿含めて使える竿で必要になりそうな竿は確保しているのである。おかげで今期”根魚クランク”という新しい試みを始めたときにも、道具はあれこれ比較して試していけるぐらいには備蓄はあった。

 で、そんな「備えよ常に」とボーイスカウト時代から心得ているワシなんだけど、安い出物があったらとりあえず押さえることにしている竿があって、それが”世界一の安竿”シェイクスピアブランドのアグリースティックなのである。なにしろ丈夫でワシ好み。感度?飛距離?軽さ?そんなもんがたいして役に立つかよ、想定もしていないような大物が掛かった時に、とにかく折れずにしのぎきれる丈夫さ、手になじむまでガイドやら取っ替えつつ徹底的に使い込める耐久性、竿先はグデグデのグラスソリッドでもバットはカーボンでパワーがあり一本でこなせる仕事の幅広さがある、釣り場に持ち出して魚を掛けて使い込んでこそ良さが分かるこの一ッ本(現在10本保有してるがな)。世界中で「竿なんぞ折れんで長持ちすりゃ上等」という労働者階級の釣り人達に愛されまくっているロングセラーシリーズ。日本では一部好き者しか評価していないのは、日本の標準的な釣り人が、お部屋で天井に竿先あてて美しいベントカーブとか堪能してるだけの腰抜けどもだからである。アグリースティックのベントカーブはすごいぞ、”しの字”に曲がる様はまさにアグリー(醜い)って感じで美しさにはほど遠いけど、それが好き者にはたまらんのですよ。とりあえず安けりゃ買っといて備蓄してりゃぁそのうち出番も回ってくるし、なんならブランクスだけ利用して切ったり継いだりで欲しい機能の竿に再構築してやるって手もあってその素材としても優良。

 でもって、なに新品臭いやつまで買ってるねんって話だけど、これ新品じゃなくて、この状態で中古釣具屋のネット販売で売られてたんです。しかも、2本とも安い!二千円台で送料入れても5千円ちょい。元値がそもそも安くて50ドル弱だとしても、今日日海外通販で買うと長物の送料なんて恐ろしいことになる。となると、ここであったが百年目でもう買うしかワシに選択肢はのこされていなかった。グリップのビニール剥がしてないぐらいで使用感も少なく程度も良いのになぜにクソ安いのか、それは黄色いお店独特の「店員さんに商品知識がなくて変な値段が付いてることがある」って典型で、アグリースティックのソリッドグラスを見せびらかすためにわざと竿先の方に塗装をしていないのを「トップから#1ガイド下部まで塗装がはがされているためB-です。」と査定していて笑いましたよワシ。そういう仕様だっちゅうの。ありがとうございますって話だけど、よく考えると黄色いお店は買うときもそのB-の査定で買い取ってるんだろうから損はしてなくて、どうも俯瞰してみると、損したのは売った人で得をしたのはワシということのようだ。どこのどなたか存じませんがあざっス。たぶん海外通販で手に入れたは良いけど、重いしダルダルな調子で馴染めんしで早々に手放したことは想像に難くない。だってワシも最初に買ったときそう思ったもん。でも使ってるうちに良さが分かってくるのである。手放してしまった人は実に惜しいことをしたと思う。

 というわけで我が家においでなすったんだけど、これ備蓄用じゃなくて使用を想定してます。当然いま絶賛試行錯誤中の根魚クランク用で、まあ40、50ぐらいまでの根魚なら、ベイトのバスロッドでグリグリとやればどうにかなるような目処が立ち、今使ってるウエダの「Pro4ピッチンスティック7F2」は良いあんばいで、この竿は東北のボート根魚用に買ったんだけど、ウエダが解散した頃にネットオークションに流れてた竿で1万円ぐらいだったので、定価考えると安い値段で確保できて、さすがウエダの竿はお高くとまってやがるけど良い竿だと感心したのでもう一本確保したという竿で、2本持ってるので予備竿には困らないはずなんだけど、東北に行くたびにロッドケース持って移動するのは面倒くさかったので、1本は”釣りの上手い人”のお兄さんの家に置き竿にしてある。ので我が家には今1本しか無い。無いと予備が欲しくなるのが病人の病人たるところで、フェンウィック「ランカーギアX LGX66CM-2」もバスプロショップス「マイクロライトIM6グラファイト ML60MC-4」もあるヤンコビッチって話だけど、もうチョイとパワーのあるのが良いなとウエダを持ち出したわけで、ウエダの予備としてはややパワー不足。ということで急がないけど予備竿は探していたところにタイミング良く(悪く)出て来たのが、黒い方の「アグリースティックGX2 USCA662MH」で、今シーバスで使ってる「アグリースティックエリート」シリーズと同一ブランクスでグリップがEVAでやや安いほうの「GX2」シリーズのミディアムヘビー、ライン指定が15~25LBの6フィート半の2ピース。ウエダよりチョイ短くてパワーがある感じで、純粋な予備竿というよりは若干パワーアップさせた感じになってるけどあんま気にしない。で、もいっちょの白い竿が「アグリースティックキャットフィッシュ」シリーズという、やる気のあるナマズのイラストからしてワシの好みをピンポイントで突いてくる竿で元々欲しかったけど、不要不急だしなと手を出さずに済ませていたのに思わず手が出た。「アグリースティックキャットフィッシュUSCACAT802MH」はライン指定は15~30LBでルアーは3オンスまでいけるとある剛竿、って現物触るとスペックから感じるほどガチムチではなくて、ジジイでも扱えそうな適度なネッチョリ具合が良い感じ。2ozクラスのマグナムディープクランクぶん投げて片膝ついて竿半分ぐらい海中に突っ込んでグリグリと岸壁ニーリングするには良いあんばいかも。こいつは目的考えず買ってしまったけど、期せずしてフェンウィック「ランカーギアプラスLP89CH-2J」の予備竿として機能してくれそう。バットエンドがジンバル対応で十字切ってあるんだけど、キャップなどというこじゃれたモノはつていおらず、十字切ったバットエンド自体が丸っこくゴムっぽい素材でできているという”こんなんでいいだろ”感が素敵。

 で、90年代のFujiのハードガイドが付いてた時代を除いて、アグリースティックの最大の欠点はガイドがショボいということで、すぐに壊れる道具を評価しない米国で売ってるのに、なぜか削れる「アグリータフガイド」がいまだに採用されている。

 モノとしてはどう見てもステンレスにクロームメッキをかけただけって代物である。ただ、ステンレスに硬質クロームメッキって今でもフライロッドのスネークガイドには普通に採用されているし、見た目ほど弱くもないし実用十分な強度は確保できるらしいのである。

 過去にも引用させてもらったけど、Fujiの創業者である大村隆一氏著「ロッドクラフト」の該当箇所を抜粋すると「ハードクロームリング ステンレス製のワイヤーリングはキズが付きやすいため、超硬質のハードククローム(原文まま)をメッキしたものが開発されました。しかし、このハードクロームは生産コストが非常に高いにもかかわらず、見た目には、普通のクロームメッキと全く区別がつかないため、過とう競争による品質の低下が行われ、その性質も普通のクロームメッキと変わらないものとなってしまいました。すなわち、ハードクロームにおいては良質の品質を維持することは不可能に近く、この種のガイドは消滅を余儀なくさせられた訳です。」とあって、大村氏の昔には硬質クロームメッキは難しかったけど、今ではそうでもなくて、実は見た目ショボいアグリータフガイドも実用性充分の品質に仕上がってるのではないか?と思って、現在シーバス用に使ってる「アグリースティックエリートUSESP702M」は購入時にそのままガイド換装なしに使ってみた。現在その竿にはFujiのOリング(酸化アルミ系)とSICリングのガイドが付いている。釣行数回で糸溝ついて削れたやんけ!やはり大村氏のご指摘どおりで、良質の品質を維持することが難しかったようである。ちゃんと品質管理しておけよって話で、技術力的には中国とかの外注先は充分できる能力あるんだろうからなんとかしてくれプリーズ。でも一応今回も現在中古状態で削れていないということに一縷の望みを託して、最初はそのまま使ってみる。SICガイドの”割れ”のように発生した時点でラインがグザグザにされるので即時使用不能になる不具合と違って、糸溝ついて削れていくのは削れ始めたのに気がついてから対処すれば間に合うので、とりあえず様子見である。

 最近、我が国も景気悪くて、お高いガイドの付いた竿は売れんようになってきてっていうか、釣り具自体売れんくなってるんだろうと思うけど、国内ブランドの竿でもSICやトルザイトのリングじゃなくてアルコナイトっていう酸化アルミ系の安いリングのガイドが付いた竿が売られ始めたようで、例によって、ガイドが削れるのを心配せにゃならんほど魚釣らんような人種が「削れる」とか騒いでるけど、Oリングより性能上がってるらしい酸化アルミ系のセラミック素材がそう易々と削れるかよって話で、酸化アルミ系のリングが削れるような過酷な使用条件ならSICも削れるって話で、削れるのがいやならローラーガイドにでもしておけって話。アホクサ。編み糸のPEラインが泥とか砂とかの粒子を拾いやすいので砂浜や濁った水域でPEラインつかうと削れることがあるといわれてて、砂浜で使ってて削れた事例は聞いたことある。けどそんなのは珍しい事例で、ワシ泥っぽいクリークでPEライン使ってライギョ釣りしてたけど、マスキーロッドに付いてた酸化アルミ系のハードリングもトップガイドの謎金属ガイドも削れんかったので気にしてない。

 まあ、ワシには関係ない話でございます。ワシにとっては自分の竿のアグリータフガイドが削れるかどうか、それこそが問題でありゆゆしき事態なので、今のところ一回出撃時点では大丈夫だけど、巻くときにラインが結構張ってるディープクランク引きまくりの釣りで継続使用するとどうなるのか、自分の目で確かめておきたい。

 たとえ、結果”ガイド総取っ替え”というめんどくせぇ作業が生じたとしても、今時の高級ロッド様では逆立ちしても手に入らない信頼性のある竿が2本も格安で手に入ったので現時点で大いに満足である。蔵に竿が林立していても、アグリースティックならペロッと”おかわり”いけてしまうワシなのであった。

2024年10月5日土曜日

パワーこそ力!

 その方向にはろくでもない結果しか待っていないことはうすうす知ってはいる。

 まだ魚の大きさの上限がしれているなら、最大火力で殲滅するかのような力押しは通用するだろう。カムルチー狙いでガチガチの竿で藻の中潜り込ませず勝負を決めるってのは戦略として取りえる。あいつらデカくてもメーターちょいだろ?

 ところが海の魚の場合、魚の上限はそれこそホホジロザメでも狙えばトン超えてくるし、カジキやマグロの大型も力勝負で勝てる相手ではないのは明白。それらは沖の何も無いところで掛けることができるから、力勝負で最初から止めようとするのではなく、ドラグ鳴らして超持久戦という戦略がおそらく正解だろうことにはあまり異論はないだろう。

 ただ、ハタだのクエだのの類いの大型の根魚の場合はどうか、根に潜られたらそこでサヨウナラ終了なので、根までの短距離で止めざるをえない。えないけど魚が10キロ超えたらもう手持ちの竿で力勝負で止めるのは難しくなってくる。そうなってきて昔の磯の底モノ師が陥ったように、より強力な道具でより強い道糸でってやり始めると、速攻で一番大事な道具である”人体”が制限要因になって手詰まりになる。手詰まりになってるのに強引にその方向に突き進んだ先には、竿を磯の岩に打ったピトン(杭)やらロープやらでガチガチに固定して、リールのドラグもトンカチでドついて締めて、魚が食ったら魚の引きは磯の岩に任せて、魚が弱ったらリールを巻く作業だけ頑張るっていう「それ本当に楽しいのか?」っていう、IGFAのルールとか堅苦しいものを持ち出すまでもなく、それで”釣ったこと”になるんかいな?っていう疑問がつきまとう有様が到達点で、真面目にやってた人には失礼な物言いでもうしわけないけど、ワシャそりゃちょっと違うようねって思ってしまう。

 じゃあどうするか?達人級は手持ちの道具で磯の上からでも、立ち位置変えて根に潜られない方向から引っ張ったり、わざと広い方に行くように緩めて誘導したり、ありとあらゆる技術・戦略を駆使して釣るようである。あるけど、魚の引きを磯の岩に任せてゴリゴリ巻いて釣るより格段に難しくてあたりまえで、当然大きな魚は釣るのが難しいだろう。でも難しくて揚がらん大きさの魚はいて当然で、それを揚げたいからといって”釣り”かどうかもよく分からんくなるような方法に頼ってどうするっていう話で、何やってもいいんなら磯にウインチ固定して、発電機持ち込んでワイヤーで引き上げるとか、そこまで行くとさすがに釣りじゃないだろって感じが強くなるけど、なんか竿とリールを使ってさえいれば”釣り”だってやってると、行き着く先がわけわからんつまらないことになる。どこに線引きするかは個人の自由だけど、ワシャ文豪ヘミングウェイが仰ったらしい「立ってようが椅子に座ってようがどうでもいいけど、釣りというのは魚の引きのすべてを自分の体で受け止めなければならない。」っていうのに賛成である。

 とはいえ、今やってる根魚クランクで、バスロッドでも16LBナイロン巻いたベイトリールでグリグリやってて40センチ級ぐらいまではなんとかなることが分かってきた。障害物に突っ込まれるのは、今のところリーダーを長く太くして多少引っかかった場合とかは立ち位置変えて外しに行ったりして対応できるようになってきた。船とかなら、底を切ってしまえばあとは根に潜られることは少ないんだろうけど、陸っぱりで魚を掛けてから引っ張ってくる途中には、当然底には蛎殻生えた石ぐらい転がってるだろうし、護岸際とか護岸の凸凹とか潜り込む隙間もあるだろう、って感じで、止めたとしても魚は向こうに行けなくなってるだけで、下にも横にもなんなら上にも行けるのである。上にはシーバスでもなければ行かんとしてもだ。となると力勝負でなるべく魚の頭をこっちに向けっぱなしにして寄り道させずに寄せきるっていうのも手としてはあるんじゃないか?っていうのと、もう一つには今まだ40~50センチ級ぐらいしか掛けてないから良いようなものの、餌では60センチ級も釣れているのを見ているので、それが今のバスロッドでどうにかなるのか、さらに大きい”想定外”の魚も低い確率ではあるけど掛かってしまうと想定しておくべきなのが海の釣りであり、そういう大魚を釣るために自分の扱える最大火力の武器を試し撃ちぐらいはしておくべきだろうと思い、よく「パワーこそ力!」と小馬鹿にはしているけど、真面目に考えて準備してみた。

 まあ、ベイトリールで利き手でグリグリ巻くのが前提としてあるので、そういう用途ならジギングタックルかライギョタックルで、ジギングタックルはルアー投げるのを想定してないことが多いうえに、我が家にはジギングタックルはスピニングしかないので、消去法でライギョタックルとなる。いうても我が家のライギョタックルは左手サミング用に魔改造を施されたのやら、2ピースのマスキーロッドとかけったいな竿ばかりではあるけど、堅さと取り回しの良さからバスプロショップス「PMX66MHT-2」という6.5fの、マスキーロッドとしてはまだおとなしめの竿を選んだ。もう一本のデカいジャークベイト用のマスキーロッドは今使ったら手首が死にそうなカッチカチの棒である。竿がある程度以上堅い、そしてドラグはきつめとなるとラインの太さがある程度太くなる。デカいの想定で力勝負の引っ張り合いを考えているからPEの方が向いているんだけど、引っ張り強度だけなら4号もあれば足りる。けど、伸びないPEラインは瞬間的な力のかかり方に弱く、ロウニンアジ釣りで練習では問題なかった5号PEがアドレナリン全開で筋力制限解除状態の釣り場でバッチンバッチン切れて泣いたことがある。国内だったので6号買って巻き直した。っていうぐらいで”アワセ切れ”対策を考えると6号は欲しいところで、ライギョ釣りの時には、PEラインは高価でおいそれと巻き替えられないので、余裕を持って8号にしていた。毛羽立ったら先の方を切ってワンシーズンぐらい使い倒す。歯ズレ対策に先っちょには両端抜けない輪っか状にしたケブラーノット15号(ザイロンノットというのが後継品「ザイロンX」という紛らわしい品は輪っか作れないので注意)ぐらいをメインラインにビミニツイストで輪っか作って4回回しのループトゥーループっていう当時のラインがそのまま巻いてあるリールが2台残ってたので、そのうちの”釣りの上手い人”が使ってた当時バレーヒル扱いだったゼブコ「クァンタム1430MG」というのが本体樹脂製で塩水で使うにはちょうど良いかなということで、今回整備して投入してみた。

 でもって基本釣りの上手い人が、丸アブは手が小さいので使いづらいというので、非丸型のでライギョ釣りに使えそうなのをテキトーに見繕って買っただけなので、あんまり興味もなく注油ぐらいで使いっ放しで今回初めて分解整備である。

 なんかハンドル回りを取っ払っても本体蓋のネジが片方は注油窓のネジで実質1個しかなく、やや途方にくれかける。ベイトはABUぐらいしかいじったことがないので勝手が分からん。

 そういえばこいつ新品で買ったから箱と取説あるはずだな、と蔵を捜索して釣りの上手い人のライギョ用必殺ルアーのゼタベイト「スワンプラット」を入れてあったのを発見。取説見てメインギア入ってない方の蓋は手で外してスプール交換とかしやすいようになってたなと思い出して外していく。

 ブレーキは遠心ブレーキで、スプールに付いてる黒い円盤ユニットから出てる白い突起を出し入れしてブレーキの効きを変えられるようだけど、初期状態で普通に投げられたので、いじったことがないし今回もいじらない。蓋側のブレーキの当たる金属の輪っかの下に平行巻(レベルワインダー)を動かす歯車が入ってて、このリールはレベルワインダー連動式。ついでにスプールに軸が固定されている方式。

 メインギアのほうの蓋を開けるネジは、シャフトを貫通しているのがレベルワインダーの上下に2本と、スプールの下に1つあって、そいつらを抜くと無事パカッと開けることができる。

 パカッと開けて、蓋の方にワンウェイクラッチが見えているように、こいつは瞬間的逆転防止機構が付いてしまっている。まあベイトだしそんなに気にならんのと、丸アブとかに入ってるのと比べるとワンウェイクラッチも、それが押さえるスリーブもゴツめで丈夫そうではある。

 ドラグは、謎の樹脂製パッド1枚のABUでもよく見られる方式。ただドラグパッドを押さえる小判穴の金属ワッシャーが分厚い。この辺はドラグの安定作動には曲がらない十分な厚さのあるワッシャーが重要って考えているようで、PENNスピンフィッシャー小型機の1枚パッドドラグとも共通する設計思想のようで、ドラグを使う釣り人の国のリールって感じがして好感が持てる。実際ドラグ性能は悪くない。

 中のグリスは悪くなってないようだったけど、拭き取って金属面はすべからくグリスで濡れているように、今回はPENN純正グリスで仕上げた。

 若干残念だったのは、せっかく工具いらずでパカッとブレーキ側の蓋を開けて注油とかスプール交換とかできるようになってるのに、汚れやすいレベルワインダーのグルグル棒を外すのには、ギア側の本体蓋を外してEクリップを外さねばならず面倒くさい。まあ、しばらく放置でいけるようにグリス多めに塗ってからオイル注しておいた。樹脂本体で軽くは作ってるんだろうけど、全体的に丈夫には作られているようで実用的なリールだなと思ったけど、正直スピニングほどベイトは数触ってないので分解整備した程度ではイマイチ評価しきれない。

 じゃあ、釣り場に持ち出してどうだったのか?というと、1回使っただけなので長期運用はまた別の話だけど、とりあえずは投げて巻いて快適に釣りができて文句はない。

 文句はないんだけどリール単体ではなく、堅い竿と太くて強い糸と組み合わせると、通常の道具立てなら問題ないような”ルアーや接続具の強度”が問題になってきてちょっと悩ましい。根元細く絞った長いリップの「ダウンディープラトリンフラットラップ7」のリップが草むら釣ったときに竿あおったらあっさり折れた。そういえばライギョ釣りの時にも接続具はクロスロックのスナップとかアワセ一発でミョーンと伸びてただの針金に帰り、ウィードレススプーンのフックがこれまたミョーンと伸びたりもした。伸びない強いPEラインで堅い竿、締めたドラグだと想像以上の力が瞬間的に掛かることになり、どこか弱いところがあるとそこから綻びが生じる。ルアーが壊れるならまだましな方で、下手すると体が壊れかねない。ドラグは強め設定にはするんだけど締めすぎるのは危険だと思う。接続具は細い針金を折り曲げて引っかけた”構造”で引っ張り強度を持たせているようなスナップではなく、針金自体が元から太くて曲がりにくいハワイアンフックやスプリットリングの変形版みたいなのを使うべき。ルアーはリップが差し込み式のラパラ系やらバグリー系は避けて、ゴン太の一体成形リップが付いてるのを選ぶ必要がある。あと、ラインが太いとどうしてもルアーの潜行深度に影響がでてきて潜りにくくなる。これはより潜る大きなクランクベイトを使うとかで対応は可能だろう。

 という感じでいちおう試し撃ちして感触は掴んでみたので、必要とあらばいつでも繰り出せるようにはしたけれど、ちょっと”強すぎる”のも扱いにくいなというのが正直なところで、当面はバスロッドメインで行こうかなと思っちょります。まあ奥の手ということで切る手札として持っておく感じ。こいつらの出番があればそれはそれで胸躍る展開ではあるので、そういう未来もうっすら期待しておこう。


<おまけ>ダメ元で確認してみた、ABU「アンバサダーブラックマックス」と同「アンバサダーMAX」のスプール互換性。ばっちりありました。どうもブラックマックスのような”スプール固定するスイッチ”がある機種が先にあって、その後に出た簡略版が無印MAXらしく、フレームにスプール固定スイッチ用の穴が開いていて、スプールをピニオンギアに固定する金具はスプール固定用の歯車と一体形のものになっているのをそのまま使い回している。ということで予備スプール体制が組めることになって、戦闘力爆上がりなのであった。ブラックマックス活躍してくれているし、つくづく良い買い物だった。