2023年10月7日土曜日

冬までもてば良い-ウェーダー補修のアレコレ-

 今使ってる立ち込み用のウェーダーは、2015年前後に買ったモノのようで、途中健康面の問題とかでカヤック出せなくなって使用実績ほぼなしの年もはさみつつではあるものの、長年にわたる酷使といって良い使用状態で、もう減価償却はとっくに終わってるんだけど、あと一回ぐらい修繕して、今年中くらい使いたいなと思っている。

 だいたいウェーダーの修理って、新品から水漏れが始まって、1回目の修理はかなり上手くいって新品に近い快適な状態に復活するんだけど、2回目の修理の頃には、もうあちこち劣化し始めていて、大きな穴は埋められたとしても縫い目からの染みやら、藪漕ぎで空いた針穴とかは全て防ぎきるのは難しく、直しても、釣り終わって靴下絞らなきゃならんような状況からは脱出できるとしても、なんかじっとり湿ってる箇所が何カ所か残るモノである。3回目はもう直しても補修剤の無駄なので買い替え時だと認識している。

 実は、このウェーダーは春シーズンの終わりに2回目修理を実施して、透湿素材とネオプレンのソックス部分の接続箇所とか一周ぐるりと補修して、他にもあちこち補修したんだけど、秋になって何度か使ったらやけに早く水漏れ状態が酷くなって、どうもアクアシールの替わりのつもりぐらいで使った、ボンド「Gクリア」が剥がれかかって水漏れしているようである。Gクリアはゴムを溶媒に溶かしてあるタイプの接着剤で仕上がりはゴムそのもので柔軟性があってアクアシールっぽい使い方ができそうに思ったんだけど、どうも曲げ伸ばしとかズレるような部位につかうと接着力自体はあまり強くなくて剥がれてきてしまうようである。

 ウェーダーではなくて長靴をゴロタの蛎殻に引っかけたか何かで穴開けてしまって、ゴムとGクリアで補修してあったのは使い始めてすぐにゴムが剥げてきて浸水して「コリャダメだ」となった。曲がらないような部位はともかく長靴やらウェーダーでは補修用としては接着力不足なようなので、前回Gクリアで貼り付けたようなところは引っぺがして貼り直しである。とりあえず長靴に関してはボンド「くつピタ靴用接着剤」というシリル化ウレタン樹脂製の製品を使ったところ、問題無く貼り付いてくれて乾燥してもあまり縮まないので”盛り”も適正にできて、これはそこそこ使える感触なんだけど、やや量が少ないわりに値段がお高いので、ウェーダーの足回りグルッと丸ごと×二本足とか貧乏人はやってられない。縫い目の防水もあちこち怪しいのでそちらも対策が必要でこれまたワシ足長くないけど、それでもチューブ入りの接着剤で何とかしようとすると苦労する程度の長さがある。どないしよ?

 ということで、今回いろいろネット検索もして勉強して、縫い目の防水に関しては、アイロンで熱着するシームテープを使うのが王道で結局安上がりかなということでシームテープを何種か買ってみた。そしてパッチ当てて接着したり、水漏れ箇所に盛って穴埋めしたりという定番の”アクアシール”の代替品として使えるのはセメダイン「スーパーX」だというのが、ネットの識者の見解で、変性シリコーン樹脂主体の空中の水分と反応するタイプの化学反応形接着剤であり、固化時縮まず固化後も柔軟性があって接着力も強く、かつアクアシールみたいに固化に一晩かかるようなことはなく1,2時間でだいたい固まるので作業時間も短いとのこと。気になるお値段も写真の135mlの歯磨き粉サイズなら千円チョイと高くはない。保管は例によって冷凍庫保管だろうけど、アレコレ使えるなら便利かもということで、今回Gクリアの貼り直しはスーパーXでいくことにした。

 では、方針も決まったし作業に入っていこう。

 まずは、縫い目のシームテープだけどテント用とかのやつは安かったけど薄くてちょっと心配なので縦方向の縫い目に、ちょっとしっかりしたリトルプレゼンツのシーリングテープは50センチ売りで高めなので透湿素材とネオプレンの継ぎ目の大穴空いててパッチをあてた部分以外に使ってみた。

 使い方はアイロンの熱で溶かして圧着っていう単純なものだけど、意外にこれが難しい。マニュアルどおりに間に布を挟んで充分くっついたかなというぐらいに高めの温度でくっつけても、冷めると端がペリペリと剥がれかかってたりする。ならばと直接アイロン当てて”これでどうだ!”というぐらい熱してやると接着は上手くいったけど、なんか真ん中へんが溶けて穴開いてたりして、良い塩梅の熱し方に慣れるまでちょっと試行錯誤が必要だった。まあ穴開くぐらい溶かしてやって溶けた穴には再度シームテープ上貼って再度アイロンでなんとかごまかしておいた。溶けた穴にスーパーXでも良かったかもしれない。

 次にスーパーXで穴を塞ぐんだけど、まずは穴を特定しなければならない。風呂桶に張った水に、裏返したウェーダーの片足をグリグリと捻って太もものあたりを絞ってから息を吹き込んで膨らませて、絞りをキツく捻って沈めてブクブク泡が出てくるところを見つけ一旦水から上げて布で水気をサッと拭いてペイントマーカーで印をつけていく。その時に染み出してる程度でスーパーXちょいと直盛りで済むか、ボコボコ大穴から空気が抜けていてパッチ当て作業が必要か判断して分かるようにペイントマーカーで印を書きわけておく。

 今回は春にGクリアで貼り付けたゴムボートとかの修理用のシートを切って作ったパッチを、一旦剥がしてGクリアのゴム状に残ってるのを擦って除去して、マニュアルに書いてあるようにパッチとウェーダーの接着面両方にスーパーXを塗って、しばし乾燥(というか反応を開始させるということか?)させてから、貼り合わせてしばし重石で押さえておく。小さな穴は適当に盛って付属のヘラでならしておく。

 1.2時間で作業可能なぐらいに固まるので、これを表裏両足分作業すれば、あとは丸1日ぐらい固化させてやれば作業終了お疲れ様でした。という感じ。

 仕上がって早速使ってみると、大きな穴はふさがってて靴下絞らなければならないような水漏れはないけど、案の定しっとり浸みている塞ぎきれない小さい穴とかは残ってしまっているようだ。まあそのぐらいは想定と許容の範囲内なので良しとしておこう。

 ついでに晴れてる間にとカッパ関係も洗濯して撥水処理をかけなおしておいた。8月に台風来まくって、今年はどうなってるのかと思ったら一転9月は台風ほとんどこなくて、これまたどうなってるんだって話だけど、準備はしっかりしてあるので、秋の雨で良いシーバス釣れるよう切に願うところである。

 カッパと、ウェーダー含めた足回りは魚釣る上で極めて重要な道具であり、適切なものを手に入れて、適切に手入れしておくことは快適な釣りに直結し、自ずと釣果に関わってくる部分なので、面倒臭いけど手が抜けない部分である。雨具とウェーダーが水漏れ甲介では、雨の日に出かける出足が鈍るというもの、それじゃシーバス釣れねぇって話。

 ゆめゆめ怠るべからず。

0 件のコメント:

コメントを投稿