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2026年8月15日土曜日

このあたりのダイワルアー

 ジャンクなルアーを修繕したり、思わずマウスを滑らしてしまったりしてると、自分がダイワルアーを結構好んでいるというのを思い知らされる。80年代のバス釣り少年だった頃、頼りになるハードルアーはダイワが多かったように思う。それなりに舶来のストームだのレーベルだのも使ってたけど、なんといってもお値段控えめなダイワのルアー達はお小遣いで買えて、かつ使えるルアーが多く、同じお値段控えめでも当たり外れのあるコーモランより断然信用できた。ダイワのルアーも”チームダイワ”を冠するシリーズが出るようになると、そこそこお値段もし始めて円高にもなって、だんだん国産品が高級で外国産は仕上げもイマイチで舶来品と言っても既に欧米の本国生産ではなく、途上国の工場で作られるようになって安物あつかいになっていったけど、それでもダイワがTDシリーズと平行してBH(バスハンター)シリーズをガキのお小遣いで買える値段で提供し続け、今でも低価格帯のルアーも売っているという姿勢は高く評価したい。TDバイブとかTDミノーとかにもお世話になったけど、むしろダイワのルアーの真骨頂はBHシリーズに象徴される安価良品ルアーである。というわけでルアー図鑑うすしお味第91弾は、ダイワのそのへんのルアーでいってみたい。

 まあ”そのへんのルアー”の筆頭はもちろんBHシリーズの由来にもなってる「バスハンター」なわけで、わし「バスハンターDR」で初めてのバスを釣っている。矢口高雄先生原作の「バーサス魚神さん」で、雑誌の企画に引っ張り出そうとしてきた編集者に断りを入れるために、魚神さん重量を競う鮎の友釣り勝負で勝ったら、という条件を飲んでやるんだけど、そりゃもちろん魚神さん釣果で圧倒する。でもその編集者が全くの初心者で初めて釣った魚だと知って「人生の中では君の鮎のほうが「重い」」って勝ちをゆずって雑誌企画に協力を約束する。矢口先生そのへん実に釣り人心理を分かってらっしゃる。ワシもいろんな魚をいろんなところで釣ってきたけど、初めての釣りものやら初めての場所の1匹も未だに膝震えたりするぐらいに興奮するし、それが多感な少年時代の初めてバスを釣ったルアーとなったら、人生の中では初恋の人と同じぐらい「重い」と認めるにやぶさかではない(注:ワシの初恋の人が太っていたという話ではない)。で、おそらく写真一番下のバスハンターDRが1/2ぐらいの確立で現物そのもので、たぶん同じ色のは2個ぐらいしか買った記憶がないので、生き残ってるこの個体がワシの初バス筆おろししてもらったヤツの可能性は高い。先に買ったのはSR(「6」あるいは無印が正式名称か?)のほうで、SRは時代を先取りしてた潜らないクランクで当時のワシにはイマイチ使い方分からんかった。なのでもっと潜った方が良いだろうと新しく買ったDRの潜り方を足下がえぐれたダム湖の岸際で確認してたら、足下のえぐれから飛び出してきた30ぐらいのバスがバコッと食ってきたのをよく憶えている。その後、立ち木の多いダム湖だったので根掛かりが怖くて、拾ったワーム(ファットギジットの長い方)でノーシンカーで立ち木の間を釣って、40も釣ってワームの釣りにハマっていくんだけど、ワームでもスレきってて食ってこないような近所の野池で、バスハンターDR投げたら食ってきたとかもあって、クランクベイトは今でも好きだけど、たぶんそのきっかけはバスハンターDRだったんだろう。

 クランクベイト好きになったきっかけがバスハンターDRなら、それを決定づけたのは、「ピーナッツⅡ」だろう。こちらはSRもDRも使いまくった。バスハンターがダイワの独自色の強いメイドインダイワなクランクなら、こちらは米国クランクベイトの名門、ストライキング社の「ダンスキング」の金型と販売権引き継いで作られた流れらしく、Ⅱの前の無印「ピーナッツ」はブルーギルっぽいプリント模様だったけど、Ⅱにはもっとポップで自由な色使いのモノが採用されて、後にはサイズ展開や限定カラーの販売など、おおいに一族は繁栄を遂げている。写真真ん中あたりが代表的なモデルかな。当初なかった水面直下引きの「SSR」もサイズによっては用意されてるし、サイズ展開も「デカピーナッツⅡ」、「プチピーナッツⅡ」、「タイニーピーナッツⅡ」と隆盛を誇り、忘れちゃならない「サイレントピーナッツⅡ」とワシの把握しているだけで、それだけの派生ルアーがある。他にも同時期、リバーラントとかのサル顔(パイク顔)のルアーの模倣だろう金属リップの「コネリー」、その後プラの一体成形リップになった「コネリーⅡ」、レイジーアイクの「ナチュラルアイク」を引き継いだ発泡樹脂製の「バスジャッカー」はその後中空プラ製の「バスジャッカーⅡ」となり、バスハンターと同期の樹脂製クランクベイトは4系統あったと思う(写真下の左が初代、右がⅡ)。だけど、バスハンターこそ特別カラーやらサスペンドモデルの展開は多少あったけど、最も釣り人に愛され、群を抜いて様々な展開を今も継続しているのはピーナッツⅡシリーズで間違いないだろう。なぜ、4系統のうちピーナッツⅡがここまで出世したのか?それはまあ端的に言えば「釣れるから」ってことだったのだろう。なぜ釣れるのかはよく分からん。SRはオーソドックスな尻をフリフリ系の動きで、DRはちょっとバランス崩しやすくチドるほどではないけどヨタつく感じで、動きはそこまで特別じゃないと思う。ただ、ちょうど良いサイズ感と良い音で鳴るラトルとで投げたくなる釣れそうなルアーだっていうのは、投げなきゃ釣れないルアーという道具の性格上結果に繋がってるのかもと思う。なんか知らんけど釣れる。釣れるから投げる。そして釣れるという好循環。ワシが投げまくってたのは、関東の霞ヶ浦水系や印旛沼とかの濁った湖やら池やらで、スレきった釣り場では、ワームは投げられすぎていて反応が悪くて、逆にクランクベイトやバイブレーション、スピナベなんかの巻物でひたすら投げまくってというのが釣果に結びつきやすかった。ピーナッツⅡSR、DRは手に入りやすく値段も手頃で50センチ棚、1m強棚と狙う深さによって使い分けてたけど、どちらもよく働いてくれた。思えばそのころクランクベイト巻いてたABUライト系「MAX」に使い慣れていたので、今根魚クランクする時にもリールはやっぱりライト系の「ブラックマックス」がしっくりきているのかも。色は濁った水の中で目立つように、黄色系と緑白系を使ってた。サイレント版ではシーバスも釣ってるし、プチピーナツとかでは根魚もなんぼか釣っている。今後もこのサイズ、この深度のクランクベイトはピーナッツ達で良いのかなと思っている。新品中古含め入手しやすいのはなんといってもありがたい。っていうか既に上の写真のようにしこたま在庫してある。

 あと実釣でお世話になったのが、BHシリーズで特に「BHポッパー」はメッキ釣りで切り札的に使ってた。軽くてその分の動きの良さがあるんだと思うけど早引きメインで他にはない強さを発揮してくれた。「BHミノー」も実は渓流で優秀と聞いてちょくちょく使ってたし、「BHシャッド」も今でも使ってる。かわいそうなのがBHバイブレ-ションで、BHシリーズは安価という他に、やや小ぶりな”野池サイズ”という位置づけもあったはずなんだけど、ダイワのクソ名作バイブレーション「TDバイブレーション」が強すぎて、TDバイブレーションの小型版が発売されてしまい、BHバイブレーションはすっかり陰に隠れてしまった。我が家の倉にも1個ぐらいあるだろうと思ったけど探せなかったぐらいに忘れ去られてしまった不遇の存在。もちろん釣る能力は充分なので持ってる人は愛でてあげて欲しい。

 BHシリーズではないけど、バスハンターの名が付くルアーに「シーバスハンター」もあって、Ⅲまで出てるんだけど、これの初代は難儀なルアーでとにかく飛距離が出しにくい重量バランスで、トローリングを想定してるんじゃないかと疑うレベルで投げにくく魚釣ったことがない。動きももたくさとしてて良くはない。シーバスミノーはそのぐらいの方が良いのかもだけど。ただ安いのもあって売れたのかカラーも色々あってルアー名の末尾に「BN」が付くボーンカラーとか、透明なボディーに骨が入ってて、ロングAの反射板内蔵とかと違って、釣果的にはあんまり意味ないはずだけど、ルアーとしての楽しさとしては非常に高く評価されていて、BNカラーの「バスハンター6BN」とか下手すると5千円とか10倍のプレミア値で売買されてたりする。ワシも2千円がとこ出してボロ目のを入手してしまった。ついでに「ハリアー」のBNカラーも入手してしまった。オレのマウスは軽いゼ。ハリアー使ったことないんだけど、コレがまた薄っぺらくて軽くて飛ばんらしくて、でもシーバスハンターと違ってこいつは動きは非常に良いらしく、そのうち実戦投入してみたいところ。動きの悪いダイワのミノーと言えば定評のあるのが「ロビン」で、こいつはハリアーとは逆に動きは悪いけど重心バランスは後方寄りで良くデキてて重量のわりに良く飛ぶ。固定重心で動きおとなしめ飛距離はそこそこでる、となるとシーバスにはうってつけと考えて実戦導入してみたけど、成績上げられず一軍定着とまではいたってない。けど、悪くはないと思ってる。

 ダイワのプラグの良いところは、BNカラーもそうだけど、ルアーらしい楽しさを盛り込んでるところで、そのへんはTDシリーズとか高級路線にはむしろ少ない用素で、今でもちょこちょこそういう楽しさ重視のルアーは出してくるし、80年代ごろとかはさらに自由にやらかしてくれてた。そのころのルアーとかB級好きには大人気で、「ドリンガー」とかとうてい買える値段じゃなくなってる。水車型というか外輪船みたいなペラの「リブンシケーダ」とか中古人気に押されて再販かかったぐらいである。個人的には「ブッシュマン」の実釣能力高そうなそうでもないようなマイナー感が好みである。

 で、ダイワさん勢い乗ってた80年代とかには、木製の量産ルアーにも手を出している。さすがに樹脂製ルアーほど安くはなかったけど、舶来のバグリーだの国産でもバルサ50のアルファ&クラフトだのほどは高価ではなく、お手頃価格で田舎のバス少年でもウッドプラグを手にすることができた。ハードウッド製の「ウイスパー」とか、ベーシックな首振り得意な動かしやすいペンシルで良くできてた。クランクはハードウッドとバルサとどちらも作ってて「バルサマック」「ウッドマック」というわかりやすい名前だった。バルサマックは最近ボロ個体を手に入れて修繕したばかりなので使ってみたいところ。なにげにラトルも入ってて凝った作り。他にもラパラの真似っこ「バルサミノー」シリーズに北欧ミノーのもう一方の雄インビンシブルもパチっていて「シースネーク」と、今も昔も変わらぬ釣り具業界の物真似ぶりを発揮していたりもしている。コーモランもそうだけど、当時の我が国のルアーメーカーは丸パクのパチもんルアーに堂々と自社のロゴを入れていて、ダイワ製ラパラ、インビンシブルのリップにも堂々と”DAIWA”のロゴが入れられている。妙にできの良い今時の新興工業国製のパチモノは下手すると本物と間違ってしまいそうで、それはなんというかパチモノ制作者としての掟破りな気がする。精度の良いコピーが機械さえあれば作れてしまう今時だけど、オリジナルの価値を下げてしまうようなデキの良すぎるパチモノはよろしくないと思っている。工業製品において”安くて良いもの”はどこかでズルをしないと出てこないはずで、それは開発費掛けてないパチモノに限らず、企業努力という名の労働者からの搾取だったりもあるのは我が国はいやというほどみてきたはずで、気をつけて避けなければとワシゃ思ってる。デキの良くない安っすいパチモノには笑って許せる良さがあるとは思うけど、気をつけていないと悪貨は良貨を駆逐するって昔の人が言ったように、良いものが作られなくなってしまいかねない。値段相当のものを買いましょうっていうのが、結局まわりまわって自分たちのためだということかと。

 パチモノといえばダイワは金物勢も充実していて「クルセイダー」はカラーリングからしてルブレックス「オークラ」コピーだけど、本家は日本のルアー釣りの歴史に名を残す名作。新興工業国だった我が国のルアーメーカーが真似したのもさもありなんという感じか。70年代から作ってるらしい。スプーンだと「ダンサー」の5gとか初めてニゴイ釣ったスプーンだったし、「チヌーク」17gとか南の島のリーフの小物に忠さん「バイト」と双璧をなす釣れっぷりだった。ダンサーとチヌークはありがちな形状なのでネタ元とかどのあたりなのか判然としないけど、ダイワ製スプーンの良いところは入手のしやすさで、同じような形状のスプーンがあったとしても、とりあえず手に取るのは安心のダイワ製なのであった。あと、ジグの「ファントム(Ⅱ)」は分厚い樹脂で覆われてるタイプで、これは製法としてはアブ「シャイナー」とかが近いけど、直撃のネタ元が見あたらないオリジナリティーのあるジグで、沈降速度が遅くなってというのが今考えるとあるのかもだけど、優秀なルアーで渓流でも深場に沈めて使うのに常備していた。

 ダイワという釣り具メーカー(今は「グローブライト」なのか?)については、リールに瞬間的逆転機構を搭載しやがった大戦犯だし、わけの分からん特許の押さえ方で中通し竿という竹竿から連綿と続いてきた技術を途絶えさせやがったし、中小メーカーが釣り方から育てたような分野のルアーに後出しでパクって高性能なのをぶつけてきたりと、いい加減にしろよ思わなくもない。でも使える品質の初心者クラスの道具を連綿と提供し続けて、新たな釣り人に門戸を開いていることとかは高く評価するし、そういうダイワの安価良品でずいぶん良い釣りをさせてもらったので、感謝してもいる。今後も、アホな客を釣ることばかりに執心せず。未来の釣りを育てるぐらいの気概をもって、業界最大手としての努めを果たしてもらいたいものである。

2026年6月6日土曜日

エグリまくり

  世の中、なんでも値上げ値上げで、そら原油価格が上がってりゃ値が上がらないモノがあれば不思議ってぐらいで(米の値段が下がってるけどな)、物価高にワシのようなビンボ人は爪に火をともすような節約の日々を送ってるかというと、さにあらず。ネットで釣り具買いまくりのマウスは滑りまくり、クリッククリックしまくりの、郵便受けや玄関前にはルアーやらリールやら届きまくり。なぜなら、なんか中古の釣り具があんまり売れないのか、オークションでは競り勝つし、ゴミ捨て価格みたいな放出品も出てくる頻度が多くなってるようで手が出るし、って感じで止まりゃしない。まあ、買う側は買い控える、売る側はなんぼかでも現金化してしまいたい、ってなったら、生活なんて二の次の三の次な沼の底の住人ならここがチャンスと買わねば損である。良い子は真似しないように、マニアどもは後に続けってなもんである。

 あとで個別にネタにするものもあるけど、とりあえず順不同でざっくりと書き連ねてみる。

 まずはヤフーフリマで「ジャンクですゴミなので文句言わないでね」っていう1500円のセット。もう、多少腹の割れ目を補修したように色が塗られているとはいえマンズ「ストレッチベビー1マイナス」だけで元が取れるという内容、同じくマンズ「ベビー1マイナス」も色剥げ激しいけど機能的にはなんの問題もなさそうで、再塗装でもして楽しめば良い。そして素晴らしいのがボーマー「ウォータードック」の大サイズでメタルリップを曲げるチューンが施されて、ラインアイの金具が欠損していたけど、ペンチでメタルリップは真っ直ぐに直して多少の凸凹は気にしない、金具も”LUXON”製の純正品とはいかないにせよ、スピナベとか自作する用のステンレス硬線とワイヤースリーブででっち上げて機能的には復活。同じくボーマー「ロングA14A」は腹に玉填めてシンキングにチューニング済みでこれはこのまま使っても面白そう。もいっちょボーマー「ファットフリーシャッド」は目玉が張り替えられている程度でそのまま問題なく使える状態。ビルノーマン「ディープランナー」もワシ的にはお宝で、コイツもラインアイ用の金具が欠損してたので自作してあてがっておいた。ラパラ「F11、CD8、ダウンディープラトリンファットラップ5」はダウンディープはリップ折れ個体で、あの細く絞った樹脂製リップはやっぱり折れるんだなと再認識。リップ再生しても良いけどまあ優先度は低いな。CD8はそのまま使えそう、F11はアイのところがちょっとバルサにひび入ってたので接着剤で補強して使用可能にしておいた。コットンコーデル「ウォーリーダイバー」は素人塗装がなされているだけで問題なし、色など好きに塗れば良い、もいっちょコーデルもの「ボウイハウディー」は前後のペラがヒートンごと欠損してたので、後方に長めのヒートン使ってハンダ線巻いて「テールウェイテッドボウイハウディー」にでっち上げた。純正のテールウェイテッドボウイハウディーは縦浮きで尻の鉛のオモリを削って好きな浮き角に調整するというペンシルだけど、斜め浮きに仕上げておいた。ストーム「ライトニンシャッド」は縦に割れたようで接着剤で貼り合わせてあって、さすがにジャンクとしかいいようがないけど、ルーハージェンセン「ブラッシュベイビー1/6」ひび補修有り、バンディッド「バンディッド100」かな?は普通に使えそう。アーボガスト「ジッターバグ」×2は改造しようとして変なことになってるけど、カップとか入手すれば直せるだろうし、改造の元ネタとしても使えそう。もいっちょ正体不明のクランクがあったけど、まあ使えなくもないだろうってッ程度(リップに「Age45sc」とあったので調べたらラッキークラフト製だった。なら絶対使える)。と、1500円ではあり得ないぐらい充実した内容で、修繕も楽しめるし、文句のあろうハズもなく大満足の超お買い得セットだった。ついでにラパラCDJ9の上半身だけというのが送料込み300円で出てて反射食い。こんなもん誰が買うと想定して出したのかだけど、こうして実際買うヤツがいるという事実。300円で手数料送料引いたら駄賃にもならんと思うけど、我が家にはフローティングの上半身だけ使ってウェイクベイト作ったりして余った下半身があったりするので有効活用させてもらう。

 そして、同じくネットフリーマーケットのメルカリでは、継続して探してるボーマー「Aソルト16」が1000円で出てきたので確保。曳き縄漁師さんとかが使ってたらしいヨーズリ「トビウオルアー」800円はヨーズリがアタックルブランドで攻めに攻めまくってた時代の珍品。4個セットも同時に出品されてたけど1個の方を買った。ワシにもそのぐらいのためらいはあるのだよ。でも2つめのボーマー「サーティファイドデプスCD25」1080円にはためらわず手が出た。そして探してた秘密のスイッシャー1800円。と値段に納得できるモノには手を出している。コイツが何者か「秘密もクソも・・・」って思っていただければしめたもの。

 主戦場となるヤフオクでは、ジャンクありでお買い得だったワーデンス「スーパールースターテール×2」748円+送料で弾込め、ヨーヅリ「不明ミノー(Lジャック?)」495円は良い感じの15センチクラスの太いミノーなんだけど、男らしくワイヤー貫通の構造のそのワイヤーが収まってる部分に水が入っきて沈んでいく仕様でフローティングで使いたいので穴はシリコン接着剤で埋める。ダイワ「バスハンターMBN、同M」2100円+送料は人気の骨模様とギラギラのバスハンターだけどBNの方内部でオモリが割れて飛び散ったのか汚れがあって安く手に入った。「秘密のスイッシャー小」1800+送料はそのうちネタにします。スピナー6点(メップス各種)660円+送料は普通にお買い得。謎の北欧勢OPM「Fミノー8」1200円はちょっと値が張ったけど確保。

 今ワシの中ではフィンランドのOPM社が激アツで、釣り具の松屋オンラインショップで、倉庫在庫発掘品のOPM「トラウトスプーン」1098円×2、「ミニポットベリー」1628円を確保と安くないけど、それでもマウスは止まらなかった。ミニポットベリーはもうちょっと買い増ししておきたいぐらいに思っている。こんなもん買うのワシぐらいだと思うけど、在庫まだ沢山ありそうな雰囲気で興味のある方は買ってあげてください。トラウトスプーンは木材と金属の組み合わせらしくなにげに釣れそうなブツです。ミニポットベリーは”なんだかな~”という脱力の逸品。ミニってことは・・・。

 リールに関しては、ジャンクなPENN「430SS」金5100円をメルカリ即決、こいつにはトラウマ級に苦労させられることになる。リョービ「グレキラー」ヤフオク金2200円落札はジャンクだけど非常に買って良かった”阿波釣法”を知るために重要な資料的価値の高い1台。PENN「トービート型ノブハンドル」ヤフオク1500円落札は反射的に手が出た、間に合ってるっての。SA「システム2 78L」はメルカリで、同「78M」とスプール互換性有りとみて3300円で確保したけど、78Mでも古いタイプでスプール径からして違ってて、互換性無かった。まあ使えるので良いンだけどやや失敗。

 5月はだいたいこんなところで、月の釣り具予算3万円など屁のように五月の薫風にかき消され、7万超えの大赤字。アタイ病気がニクいッ!

 ということで、一部リールも入ってますが、とりとめもなく、方向性も、節操もなく手当たり次第でえぐっておりますルアー達でルアーうすしお味第90弾はいってみました。おいおい秘密のスイッシャーとはなんぞ?とか430ss修復激闘編とグレキラーと回転釣法についてなど個別こまかいネタとしてまた別途紹介しようかなと思いますので、ご興味のある方はお楽しみに。

2026年5月30日土曜日

糸ヨレしないスピナー

 ギャルギャルギャルギャルと頭の中でブレードが回転し続けている。スピナー熱が全然治ってません。アタイ病気が憎いッ!

 せっかくなのでスピナーでシーバスとか釣ってみたいんだけど、スピナー独特の本体も回転してしまい長時間使い続けるのは難しいという問題があって、なかなか出しどころが難しい。どうにかならんのかと思うんだけど、実は回転しないスピナーにはアテがある。2パターンあって一つは皆さんお馴染みのスピナーベイトである。

 スピナーベイトは回転部分とオモリ部分を二股に分離してあって全体がグルグル回ってしまうようなことはない。これ案外スピナーの得意なメーカーも気がついてて、ワーデンス(ヤマキ)「ルースターテール」のスピナベバージョン「スーパールースターテール」とかメップスミノーのスピナベバージョンとか、渓流とかで使うスピナーのサイズ感のままスピナーベイト化した製品は存在した。まあそういうわけで小型のスピナベってのは一つの解決方法ではある、実際スピナベでシーバスは釣ったことあるしいけるだろうってのは目星がつく。つくんだけど”スピナーで釣る”っていうときにそれでいいのか?と自問すると、なんか違うんだよねって気がする。まあスーパールースターテールは買ってしまったので使っても良いにしてもだ。実際試し投げしてみるとスーパールースターテイルは良くできてて正解の一つだとは感じた。

 で、もう一つの回転しないスピナーとしては、ウェイトフォワードスピナーという日本ではあまり馴染みのない分野があって、これはスピナベとは違っていかにもスピナーな感じがしてワシ的にはこっちが本命である。もともと湖とか流れのある川とかで、その名のとおり前方の重めのウェイトでドンと沈めて、広い範囲を効率的に探るためのものらしく、日本でも売られてたとおぼしきものとしては、メップス「ラソックス」、ABU「モラムスピナー」の2つがあって、まあどちらも入手しました。ちなみにモラムスピナーは日本時代のもので、ABUはハイローの時にも紹介したけど日本でルアー作らせてた時代があって、買った2個はそれとは別口だけど、そのころの工場在庫の放出品とみられる、いわゆるバッタモノがネットオークションに流れてて、100枚づつぐらいでドカって売ってたんだけど、トビーとかスプーンの塗装前のとかはともかく、モラムのブレードだけでも大量出品されてて、そんなに買っても使いどころがないだろうと思うけど入札してる人はいた。
 テツ西山氏監修・翻訳の「改訂版ルアー&フライフィッシング アメリカ淡水魚釣りのすべて」によると、「魚が広範囲に散らばっていたり、ある深さにサスペンドしている場合には、このルアーが抜群の威力を発揮する」となっていて、五大湖とかのウォールアイをはじめ、スモールマウスバス、パイクやトラウトにも効果的と紹介されている。このルアーは特徴として、ブレードの前方のオモリが下方重心になっていて、形状とあわせて全体が回転してしまうのを防いでいる。じゃあ、普通のスピナーのブレードの後方にあるオモリも下方重心にしてしまえば良いのではないかというと、そうはいかず、ちょっと考えると分かるけど下方にオモリを出っ張らせるとブレードがぶつかって回らなくなるので、今時のスピナーはだいたいある程度はそうなってるようだけど限度がある。でも、オモリを前にしてあればいくらでも下に出っ張らせることやラインアイを上方にもってくることが可能。じゃあなんでそれが主流じゃないのか、みんな本体も回転してしまう普通のスピナーを使ってるのか?まあ、利点もあれば欠点もあって、後方重心じゃないので重量のわりに投げにくいし絡みやすいというのとかがあって、そのために絡み止め兼、歯ズレ対策で前方にワイヤーが接続されていることが多い。ただ、このタイプが一般的ではなく使われていないかというと、よく考えるとそうともいえない面もあって、前方に重いウェイトがあってラインアイが上で下方重心、そして後方にブレードがある、というと日本でも結構普通に使われているルアー達がそうだと思い当たる。クルクル系のルアーがそれで、ワシも元祖的存在であるマンズ「リトルジョージ」とかカヤックのシーバス釣り、青物釣りでお世話になった。

 まあでも、またシーバス釣りにリトルジョージ出してきて釣っても「スピナーで釣った」という満足感は醸し出せないように思う。ということでウェイトフォワードスピナーで釣りたいと思うんだけど、元々の使い方が、広く探るためにぶん投げて一定の棚まで素早く沈めてやってっていうものなので、そもそも日本の中古市場に弾が少ない上に小型のモノはなお少ない。一応メーカーが不明な小型のモノを確保したけど、正体不明では簡単には補充が効きそうにないうえに、ワシがイマイチ信用していないインラインスピナーなので、ブレードがクレビスで接続されているやつを、れいによってまた作ります。ついでに後方にメップスの樹脂製ミノーを搭載されていた、ポールバニヤン「66」もお色直ししてみます。ちなみにメーカー不明の小型ウェイトフォワードスピナーは試投してみたら思いのほか良くできてて、回り出しがもたつく印象のあったインラインのブレードも問題なく回ってて、本体回転して糸ヨレ生じさせることがない小型スピナーとして、前方に下方重心のオモリをブレードにアタらないギリギリの形状で配置してコンパクトにまとめてあって、中国製だとおもうけどオリジナルの設計ならたいしたモノだと思う。スピナーというルアーを良く理解していないとこうはならないだろう(D3カスタムルアーズ「ファーラップ」って日本のメーカーのものが元ネタと判明。元ネタ買ってパチモノは封印しておこう)。

 前述の「アメリカ淡水魚釣りのすべて」では、多くのウェイトフォワードスピナーではフックは活き餌を刺すことが多いのでシングルフックになっている、とあるけど、「66」とかはそのシングルフックにニワトリの毛が巻いてある。該当箇所の写真左のページ右下の黄色いヘッドのがそれで、軸の長いシングルフックにグリグリとハックル巻いて尻尾に派手な色のをあしらってあって、巻くのも簡単だし見た目もシングルフックむき出しより良い感じになるので真似させてもらう。活き餌刺す予定はないからな。66のお色直しはルアーの世界では伝統的な色使いである赤白に、自作のには白系のハックルに尻尾はオレンジと黄色のミッキーフィンカラーにミラージュ(派手にギラつくフラッシャーの一種)混ぜてという感じにした。

 自作ウェイトフォワードスピナーの作り方としては、まずステンレス硬線を中通しオモリに突っ込んで、片方をひねって輪っかにしてラインアイとして、オモリをグイッと曲げてラインアイを上にくるようにしてヘッドを成形。後方のステンレス硬線にクレビスを使ってブレードを装着、金属ビーズをいくつか入れてステンレス硬線を折り曲げてフック交換可能なスナップみたいにして毛で飾り付けたシングルフックを取り付けた。ヘッドは黄色く塗装して金色のグリッターをふりかけてウレタンコーティング。

 ヘッドの先にワイヤーがいるかどうかは、歯のきつい魚対策としては、そもそもフックがワイヤー介して後ろの方に付いているのでいらないという判断。絡みにくくするための天秤的な必要性は投げてみて要判断という整理でいく。ヘッドの形状は下方重心でオモリをぶら下げるような設計だと加工が難しいので、ペンチ2本で曲げれば済む上方にラインアイを持ってくる方式とした。これで回転しないようになるはずで、でなければ多くのジグヘッドが回転してしまう。重さはシーバス用に表層引くのが想定されるので0.5号と、コチとか砂浜で底物を狙うのも想定して5号のを用意してみた。ブレードはルアー自作のお供「日本の道具屋」で見繕って重いのはインディアナの3号、軽いのはウィローとコロラドの1号を用意してみた。

 で、完成して試し投げしてみると、意外に上手くいかない。

 まずは、重い方は回転が悪い。ブレードなんて真っ直ぐな軸にクレビスで接続してあればブンブン回るモノと思ってたけど、ヘッドの真後ろだとスリップストリームに入ったみたいになって回すのに必要な水流がたりないのかも?ぐらいしか思いつかない。自作の重い方よりはヘッドが軽そうな66と比べてもブレードが小さい。だったらブレードでかくするかと、スピナベ用のコロラドでサイズアップ。ステンレスの硬線を曲げて作ったのを真っ直ぐに戻しながらの作業は面倒くさかったけど、とりあえず正解だったようで回り出しややもたつくけどブンブン回るようになった。小さい方2つは回転はスムーズで良く回ってるけど、たまにフックが接続部でクルッとひっくり返ってエビってしまって、この状態だとブレードじゃなく全体がバランス崩してフラフラ揺れるだけで回らん。こちらはじゃあフックがある程度固定されるようにと、アイにゴムパイプをかぶせてから本体に接続してやったら問題解決。

 ついでに小さい方は軸の長いフックを後方接続だと全体的に間延びした感じになるので、フックを軸の短い「管付きチヌ」にして交換。接続部の位置はブレードが当たって回転を妨げないように余裕持たせたけど、回転するときはブレードは軸から少し離れるのでもうちょっとヘッドに寄せて全体を短くまとめた方が、ヘッド食ってきてフッキングしにくいとか長さがあると飛距離出しにくいとかを回避できるかも。今のところは普通にフックの方食ってくる感じではあるし、絡まず投げられて飛距離も必要充分に出せている。いずれにせよまずまず欲しかった性能のウェイトフォワードスピナーに仕上がってくれて、小さい方は既に魚も釣っていてスピナーはシーバスにも有効であるっていうあたりまえ体操なことを再確認しつつ、本体回転せずワンポイントリリーフ的な使い方しなくても良いスピナーという手持ちの切る札が新たに増えて良い感じである。

 ルアーを自分で作ってみると、きちんと機能させるにはなにが必要か、基本のところから実体験として理解が進むので非常に良い経験だったと思う。病状悪化して使いもせんスピナー買いまくったけど、最終的に自分の”芸の肥やし”になってくれたようで無駄にはならんかった、とブログには書いておくルアー図鑑うすしお味第89弾はウェイトフォワードスピナー関連でいってみましたとさ。

2026年5月23日土曜日

6インチ≓15センチの力

 魚釣れてないわけでもないのに、変な病気がドンストップ!アタイ病気が憎いッ!

 現在、症状が出ているのは春のを引きずってスピナー方面と、もう一つがタイトルのように6インチ級のミノー?で、もう海の季節がまったくワケ分からんことになってきてるので、いよいよ今まで釣れてなかったような魚たち、例えば越年大型化したメッキというかジャイアントトレバリーやら、手のひら越えぐらいは確認しているゴマフエダイ(マングローブジャック)やまだ見ぬウラウチフエダイ(パプアンバス)やらのフエダイ系がもっとデカくなって川に入ってくるんじゃないだろうかと妄想している。何しろ港内とかのハタ系は妄想が現実化した経緯も有り「備えておかねば!」となってくる。で、そんなもん昨年の夏にそういう症状出まくって買いまくってたじゃないのか?と思われる方もおられるだろう。確かにそうなんだけど、去年はとにかくデカいミノーをという視点で突撃していて買いあさってて、冷静になって(冷静じゃないけど)じゃあ、実際に川であるいは港とか地磯とかで狙うとして、道具立てはどうするか?ってなると、根魚クランクに使ってるベイトタックルでやるのが自然に思う。となると、7インチ 17.5cm級、8インチ20センチ級はちとデカすぎ重すぎでピンとこない。パワーのあるベイトタックルで海外で怪魚狙いとかの道具と近いモノになるだろうと思われ、そうなってくると主力は6インチ≓15センチ級のミノーだろうなと妄想している。

 そう考えると、そういうまだ誰も狙ってないような強烈な捕食魚を狙うにはトップやクランクも用意しつつも、”強い”動きのミノーが主力として必要で、ってなってくる。となると、まあ、世界中の釣り人が同じような条件ならボーマー「ロングA16A」を選ぶだろう。ワシもド本命視して投げる。古いヒートンモノでも安いプラドコモノでもかまわないけど「ソルトウォーターグレードボーマー」ブランドから出ている今の時代のなら、通常のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂ではなく、丈夫なポリカーボネイト製なので、猛魚どもの歯や引きにも耐えてくれるだろう。ワシシーバスでは16Aの大きさは使わなくもない程度で、主に一つ小さい15A愛用してたけど、世界の釣り人による実績を考えたら16Aが妥当というモノだろうし、しっかりとした強い動きの良さ、固定重心による動きだしの早さ、竿で付けるアクションへの追従性の良さ、性能面で魚を釣る能力でなかなかこれを越えるミノーってないだろう。飛距離?そんなもん7フィートの短竿で対岸まで余裕で狙える中小規模河川でなんの役に立つ?実際にはロングAは重量バランスもそこそこ良いのでベイトタックルで投げてテンション掛かりながら飛んでくときには飛行姿勢安定して飛距離は結構出る。

 で、まあ対抗としてはラパラ「フローティングマグナム14センチ」かな。アピール力ではロングAにちょい負けるかもだけど、トローリングでもバランス破綻しない泳ぎの安定性と”木製ならではの強さ”は食わせる力抜群。ちょい投げやすく重量上げてカヤックシーバスで使って、これでもかというほどの実力は思い知らされて頭にこびりついている。木製ということならこちらも同郷北欧フィンランドモノのニールズマスター「インビンシブル15センチ」は豪州で人気なぐらいでまず間違いのないところだろう。どちらもワイヤー貫通で本体ぶっ壊されても魚は揚がる仕様なのも頼もしい。

 というあたりが、既にたんまりと在庫してあるので買う必要ないじゃないかっていうのは、ワシもそう思う、思うけど理屈じゃないから始末に負えん。

 例えば、ロングA16Aは最強だろうと思うんだけど、3フック仕様なのがちょっと邪魔くさい。前のフックがリーダー拾いがちだし、フックサイズをあげるのも難しくなる。でもそのへんを改良したミノーがかつてボーマーから出てて「Aソルト」という6インチ、2フックのものである。当然持ってることは持ってるけど、試して実績が出たら買い増ししようかなと思ってたら、あんまり出番無くて買い増しする前に廃盤になってしまったのか現時点で新品売ってない。となると中古を探すわけだけど、マイナーすぎて弾数が出てこない。なんとか3つほど確保した(そして1個配送待ち)けど弾込め難しいので主力にはなれないかな。動きはロングAよりちょいおとなしめだけど、ラトルも入ってるし固定重心で良い動きってのは共通。スピードによってはちょっと左右にぶれるいわゆる”千鳥る”動きをする個体もあってやりそうな気配は充分。あと固定重心2フック仕様しばりならソルトウォーターグレードボーマーのミノーにはレーベルからの移籍組の「ウインドチーターミノー」もあってこれも良さげ。コイツは現行品だと思う。

 で、強いミノーっていう区分でいくと、北米のマスキーやノーザンパイク、あるいはデカバス用のウッドプラグもアピール力では侮れない。クリークチャブ「パイキーI3000P」、ラッキーストライク(カナダ)「#2000」、アランコール→ルーハージェンセン「ACプラグ」 あたりが気になる存在でいくつか入手。ただ、こいつら基本的に木製にヒートン仕様なので、ぶっ壊されてヒートン抜けるのが怖い。淡水魚相手なら間に合うのかもだけど、海で使うウッドプラグがほとんどワイヤー貫通なのには、そうしないといけない理由があるって話。GTといっていいようなデカメッキとかに投げる気にはならん。パイキーとか樹脂ボディー版もあってマシかもだけど基本的に信用できん。フルーガーマスタングは海水も想定してゴツくて格好いいリグが奢られているのでお楽しみルアーとしては良いかもにしてもだ。強度的には東海岸モノのストライパー用ウッドプラグはさすがのワイヤー貫通構造で信頼できる。ギブス「ダニー」とかはノタノタとした動きが独特で出番あるかも。

 あと国産は国産で15センチ級は意外に少ない印象。我が家にあるのではマリア「ザ・ファースト」14センチとヨーヅリ「スイングミノー」15センチぐらいか?まあどちらもやりそうなミノーではある。ザ・ファーストは重心移動システム搭載なので遠投担当はこれで良いだろう。あんまり想定されないけど国産の重心移動ありのミノーは、必要となったら値段控えめなデュエル製とか買い増しすれば良いように思う。製品と値段のバランスと入手しやすさ、廃盤になってもカラーと名前変わって復活する商品サイクルの長さ、新品買うならデュエル一択かなとワシャ思うのじゃ。

 あと面白そうなので確保したストーム「シャローサンダー」はクランクっぽい太さとノンラトル固定重心ってのがアメ人流石よく分かってるって感じだけど、既に廃盤なのかこれまた入手困難。似たような性格のルアーでそこそこ在庫があるのがラパラ「スーパーシャッドラップ14センチ」。怪魚狙いの定番でもあるしいけそう。一時期これのカントダウンバージョンが中古市場で値段高騰していて小遣い稼ぎたくなったけど、いつか出番が来ると信じて蔵に眠らせている。昔タイメン釣りに行くつもり(行けなかった)で用意したドリフタータックル「ビリーバー」を改造した「ビリーバド」はハイアピールの権化なので切る札としては面白いかも。まあこれもお楽しみルアー的な感じか。

 で、まずまず充実の布陣ではあるんだけど、太いボディーでジョイントとかがカコカコ音出してグネグネと泳ぐような木製ハイアピール系が、売ってる既製品はさっきも書いたようにヒートンモノばかりで投げるのためらわれるので、なんか良いのがないかなと探したけれど見つからない。売ってないのは作るしかないか、ということで作ろうと思ったんだけど、そういえばこれも実現しなかった遠征だけどガイアナ(アマゾン)遠征を企画したときに、同じように考えて、途中まで作って放置してあるウッドプラグがあったのを思いだした。まあボディー形状まで作ってあるのでリップとかリグをあてがって、塗装すれば完成するので、コイツを完成させることにした。カラーは最近のお気に入り、黄色一色に金色グリッターを振りかけるという単純なモノでいく。複雑なカラーリングを施すほど途中で失敗したりもするし時間がかかってしまっていつまで経っても完成しないとかになってしまうので、単色やツートンカラー、+ふりかけ程度でチャッチャと塗ってしまうのが吉だと思ってる。そのぐらいの単純なカラーリングも案外味があって悪くなく、かつ視認性や釣果は良い。

 ワイヤー貫通構造なんだけど、2枚の板を貼り付けて作る構造にはせず。丸棒使って下の部分にノコギリで溝を掘って、そこにねじって抜けのないようにしたステンレス針金のリグを埋め込む形にしている。そしてその溝に適宜オモリとして錫ハンダを噛ませてバランスとった。ジョイントタイプだけど、後方にはフックを付けず、前方の本体に2本のフックを搭載する方式。なので前後の接続は簡単なヒートン方式を採用。尻にはブレードか尻尾か動きを見てなにか付けるつもりだったけど、やっぱりブレードかなということで、昔カベラスで何色も入ったのをまとめ買いしたなかから派手なオレンジに白のラインのを選んだ。

 リップは「日本の部品屋」で探した大型ルアー用の3点でネジ留めするものを用意して、とりあえず尻には最初スイベル介してコロラドブレードを付けてみたけど、水面でウネウネするスピードだと良い感じに動いてくれるけど、潜らせてブレードが回転し始めると抵抗になるのか尻を振らなくなってしまうので、ブレードは針金ねじってこしらえたリグで回転しないように取り付けた。尻のブレードがアタるあたりに小ねじを打ってアタって音を立てるようにという小技も入れた。

 この手のビックベイトって、バス釣りの延長線上で作られているぶっ壊されそうなのが多くて、クソ高い国産の市販品を買っても満足が得られそうにないけど、今回の自作品は構造上、最悪ぶっ壊されても魚は揚がるので安心である。良いのができたと満足している。2つ作る予定で仕上げてないのがもう一個あるのでそちらも順次仕上げていこう。試し投げしたら、後ろのボディーの上の方に重量のある金属ブレードが付いてるのでやや傾いてバランスが崩れがち。後方ボディーにはオモリ入れてなかったので穴掘って入れるかと思ったけど、その場で妙案を思いついた。半回転ねじってブレイドが付いてる側を下に持って行けば良い。色は単純な黄色に側面金色グリッターふりかけなので上下対称でひっくり返っても何ら問題ない。試してみたらバッチリ決まって、グネグネと良い感じに暴れてくれる。浮力もそこそこあるので水面引き波立てるぐらいの”ウェイキング”も良い感じ。

 ということで、いつゴツい魚が射程距離内にやってきても備えは万全に近いと思う。って思ってても釣り場では想定外のことが起こりまくるんだけどね。ただ改めて思ったのは我が家の蔵にはだいたいなんでも揃ってるなということで、ないものはそもそも市場になくて作るしかなかったりもするってのと、そのぐらいの備蓄があると全体としてすざまじい物量になって、今回あちこちから目当てのルアー引っ張り出して釣り具部屋で展開したら足の踏み場がなくなった。普段金属製の棚とか使って縦に収納しているのでそこまで物量を感じないけど、我ながらアホかというぐらいにモノがあって、きちんとメーカー別とかに整理して段ボール箱になにが入ってるか記入した養生テープ貼ってあるので探すのは苦にはならないけど、片付けるときに順番考えて手前側から仕舞っていかないとならずうんざりした。”終活”で死ぬまでにある程度整理したいけど、増やすのは簡単でも減らすのは手間くってめんどくさいので難しくまだ増えていく気配がありありとしている。まあ、そんなわけでルアー図鑑うすしお味のネタには困らないなという、第88弾は15センチ級ミノーでいってみました。

2026年5月16日土曜日

さがし物はなんですか

 上の二本のインビンシブルが26センチとデカすぎて縮尺狂ってしまってるけど、この二本は首都圏に住んでたときにサ○スイで売ってるのを目にしていたけど、5千円以上してたので、使いどころないし欲しいけど買わなかったのを、ニールズマスターで検索掛けてて出てきたので、思わず手が出てしまった。探してたっていうのとはちょっと違うかもで、下半分のショボいルアー達が今回の主役です。ということで、ルアー図鑑うすしお味87弾はニールズマスターとベーテの関係と、ヨーズリ「トップ90」あたりでいってみます。とりあえずあれだ、一回欲しいと思ってしまったものは結局買うことになりがちなので、四の五の言わずに欲しければ買っておけってのがデカブツ手に入れての教訓かな。良い子は真似しないように。マニア達は後に続け。

 で、まずはニールズマスターで検索掛けて探していたブツの一つがこの箱入りの「ベーテミノー」である。箱にはフィンランディアと記載されているけど、中に入っているミノーは、コータックが輸入元だったことろのフィンランディアと同じように見えるけど、リップに「BETE」をかたどったロゴマークがある。ニールズマスターで検索掛けてたのは、実弾としての「インビンシブルDR8」の補充とかのためもあったけど、読者さんからの問い合わせで、どうもベーテミノーと呼ばれるフィンランディアのような形のミノーが存在するというのを知って、BETEで検索もしつつ、ニールズマスターで出てくる可能性も高いだろうと張っていて、予想どおりに出てきたので、ちょいお値段高目だったけど欲しいので購入。以前にも書いたけど、もともとニールズマスターのフィンランディアは、ラパラのオリジナルフローティングみたいな、標準的な形状のフローティングミノーだった。それが、なんで「スタルワート」っていう下あごキール形状が共通のミノーがあるのに、下あごにキールを出っ張らせたのか?不思議に思っていた。ちなみにスタルワートの下あごにはオモリが仕込まれているようで、その重量で頭を下にして逆立ち浮きする個性的なミノーである。

黒金がベーテミノー、赤金がフィンランディア
 フィンランディアの下あごキールの謎が、どうもベーテミノーとの関係から見えてくるように思う。BETEというスウェーデンのルアーメーカーはバスマンとかよりはトラウトフィッシャーのほうが馴染みがあるだろう。北欧らしくスプーンが有名なメーカーで「ヤムトランド」「ウトー」あたりが代表的なルアーだと思う。で、そのロゴマークがリップに入ったフィンランディアそっくりなミノーがあると知って、たしかニールズマスターの公式WEBサイトみたときに、BETEのスプーンとかニールズマスター扱いで売ってたよなと思いだして確認してみると、昔からのスプーンが何種類かと、実に魅力的な魚ボディーのスピナー「ロト」がBETEブランドで作られている。「ベテは、スウェーデンのティスクリンド家で誕生しました。ティスクリンド家は、代々釣りの伝統を受け継いできた家系です。」「今日でも、フィンランドで製造されるベーテのスプーンは、伝統的な道具と厳選された素材(銅、真鍮、洋白)を用いて作られています。」とのこと。フィンランドの名門ラパラは米国企業っぽくなってストームやらブルーフォックスやらルーハージェンセンやら統合してるけど、地元密着企業と思ってたニールズマスターもお隣スウェーデンの金物ルアーメーカーを吸収していたようである(ワシの記憶が正しければ「フィンマグ」のヘイモ社も吸収してたかも)。で、おそらくベーテミノーはニールズマスターに吸収される直前までベーテ社から出てたのを、吸収したときに在庫してた分を、「フィンランディア」ってことで売っちまえってニールズマスター社の箱に詰めて売ったのでは?というのが、1つめの推理。その場合、型とかを引き継いでリップだけ形状変えて後に「フィンランディア」として我々に馴染みのあるコータック扱いのものになったのだと考えられる。ただ、その場合に問題になるのが、今回手に入れたフィンランディアの箱に入ってるベーテミノー、名前はまあ「フィンランディアなんです!」って言ったモン勝ちで問題ないにしても、キッチリ”メイドインフィンランド”って箱書きがあるのは、スウェーデンで作ってたとしたらまずい気がする。で2つめの推理が、ベーテミノーはもともとBETE社が木製ミノーの製作はお手のもの、キールの出っ張った複雑な形状でもドンとこいのニールズマスター社に発注掛けて作らせていたOEM(相手先ブランド名製造)品だったのではないか?というもので、その場合ニールズマスター社はベーテミノー作りつつ、リップ変えて自社版としてフィンランディアも売ってたってのもありそうな気がする。いずれにせよ金物得意なルアーメーカーがいきなり自社で木製ミノー作るかっていうとハードル高いと思うので、ニールズマスター社によるOEMっていうのはありそうな話ではないだろうか。なんにせよニールズマスターの「フィンランディア」ということで箱に入れて売られていたベーテミノーが存在するっていうのは、そのへんを推理するのに大きなヒントになるもので、ちょっと張り込んで買った甲斐があったというモノである。元々がBETE社のミノーとして産まれたので、ニールズマスター社のスタルワートとのキャラかぶりは気にしなくて良かったんだろう。逆にラパラやニールズマスターがあるのにあとから木製ミノーを出そうと思ったら多少キャラ付けしなきゃならず「下あごでもだしておくか」という特徴をもたせたんではないだろうか?そのへんフィンランド本国のニールズマスター沼の住人とかのネットへの書き込みとか検索したら分かるのだろうか?自動翻訳がある程度使える水準になってきてるので暇があったら調べてみたいところ。

 で、もういっちょのヨーズリ「TOP90」。これは我が国のルアーだから我が国のヨーヅリ沼の住人であるワシがある程度語れなければウソで、っていうかDab氏が”B列伝”で紹介済みで、今さらワシが書くこともないって話かもで、同期の「トップ45」が頭を下にして尻の方にラインを結ぶという、”変態ルアーメーカーヨーズリ”の実力を遺憾なく発揮している異端ぶりなのに対して、トップ90は普通の立て浮子系ペンシルで実に地味。地味すぎてあんまり人気がなくてなかなか中古市場に出てこないのはDab氏もご指摘のとおり。なんだけど、名称不明かなんかで引っかかってきたのを目ざとく見つけてゲットしておきました。上の写真の上のブツがそれです。で、その下の写真のが以前紹介した謎のヨーズリ製ペンシルで、立て浮き系で顎のところにラインアイがあるという特異な設計なんだけど、たまたま今回入手したトップ90と同じアユカラーで、色の処理や鱗やヒレの描き方のクセがまったく一緒で、ラインアイの位置が違うので顔は若干違うけどヨーヅリ製なのは間違いないという思いを強めたところ。でも、コイツの名前は分からん。っていうなかで、この謎ペンシルと形状一緒でラインアイが尻にあるフックの付け方をした写真一番下のブツが出てきて、やっぱりこの形状でその上に写ってるトップ45と同様に頭を下にして浮くペンシルがあったというか、トップ45のサイズ違い大きい版があったのかなと入手してみたら、コイツも普通に頭を上にして浮きやがって、謎ペンシルの色違いでしかないと判明して一旦ちょっとガッカリ。ただ、売りに出した人もフックをこの位置に付けたくなるぐらいに、トップ45と醸し出す雰囲気が似てるし、なんか大きい版のトップ45があったようなおぼろげな記憶もあるんだけど、そんなことばかり考えているのでニセの記憶が芽生え始めているのかもしれずどうにもすっきりしない。あと、このフック位置にしてあるもう一つの可能性として、沈んでる尻にラインを結んでアクションさせるという変態ペンシルだったというのも思いついてしまい、ヨーズリならやりかねんと思うだけに、思考が混沌の沼に沈んでいくのである。
 って、書いてからネットで検索していて驚愕の事実というか”謎は全て解けた!”という事態に進展した。関係者を集めてくれたまえ。実は・・・
 トップ45は、頭を下にして浮きません。頭を上にして浮いて、尻の方の沈んだラインアイを引っ張るとモタクサと変な動きをするルアーです。
 なんと後者の可能性が正解で、学生時代に鮎迷人が使ってたシーンが頭に残ってるんだけど、そのシーンが頭を下にして浮くという”ニセの記憶”にすり替わっていて、ネットでラインアイ側が沈むと目にして、まさかと信じられない思いと困惑を胸にトップ45をバケツで浮かせてみたら頭が上です。まったくもって人の記憶なんてアテにならんなとあらためて思わされたしだいである。そこまで分かれば後は簡単で、謎のペンシルはやっぱり尻がラインアイで正解で、その名も「トップ45Ⅱ」というらしく、トップ45の大きい版があったような記憶は間違ってなかった。さすがヨーズリ、ラインアイを沈んだ尻にもってくるような奇天烈ルアーの”Ⅱ”を世に出しているとは改めて恐れいったしだいである。

 ニールズマスターもヨーズリも超実戦的な釣る力の強いルアーを世に送り出しつつ、なんか謎のルアーも出してたりする歴史と実力のあるメーカーで、これからも沼に潜れるだけ潜ってみたいようなみたくないような、そんな感じです。

2026年5月9日土曜日

今期お楽しみルアーとバスジャッカーの謎

 春のシーバスシーズン突入して、もう3年はご無沙汰しているスズキ様に是非お会いしたいものだと思いつつ、いつものように雨が降ったらとりあえず出撃の方針変わらずで過ごしている。セイゴの沸きは今期は今のところヒラにノーマル混じりという感じで悪くはないので、セイゴの反応や引きを楽しみつつ集中して型の良いのを待てる状況にはなっている。とはいえ、いつものことではあるけど、やることシンプルなシーバス釣りには”お楽しみルアー”が必要である。とりあえず、この冬の1,2月ドツボにはまってた時期に発症していたミノーの付いたスピナー熱から、冒頭写真下のメップスグリアロングと自作シリコンミノーをコンビにしたモノをでっち上げているので、それはちょくちょく投げてみようと思う。シーバス、スプーンではもちろん釣っているし、スピナベとかでも釣ってるけど、スピナーではこれまで釣ってない。釣れない理屈もなさげなので使ってみるけど、スピナーの場合回転して糸が縒れる問題があるので、魚居るけど食いが悪いなとかいうときにスポットリリーフ的に使ってみたいがどうだろう。

 で、もいっちょ、ワシのシーバスの釣りで主力の一つに小型の水面系プラグがあって、現在ハトリーズの小っちゃいトップ系、キューティデビルやリトルダイナマイトは1軍起用している。このあたりは各社から種々でている中で、使いたいのを選んできても良さげにも思えるけど、リトルダイナマイトはポッパーというより水面張り付き系のミノーとして使ってるので条件やや面倒で、一方で小型のペンシルなら、今一軍起用しているキューティーデビルの代わりはなんでも良いんじゃなかろうか?ということで、じゃあ何にしようって考えるなかで、ザラパピーやらも含め過去使ってきた名作たちより、投げてみようと思えるものをと考えるとなかなか選択が難しい。今時の高性能な小型ペンシルならだいたい機能的には問題ないだろうけど、投げて楽しいかというとそうとも限らない。かといってあまり手に入りにくい古物では実弾としては弾込めしずらい。ってなことを考えてたら、そういえばシーバスにビックラッシュスケーターを導入してはみたけど、その年ぐらいからあまり型の良い魚が川に上がってこない状況になって断念しているけど、ビックラッシュにはJr.サイズとベイブサイズがあって、ウォーカータイプとスケータータイプがあるうちのスケータータイプのそれは、シュッと細身でシーバスには向いてそうに思う。”シーバスのペンシルは横浮き系がフッキングが良い”って思ってるのでその条件にも合致する。ということで、この春のお楽しみルアーとしては、スピナーの他にバルサ50「ビックラッシュスケーターJr.」「ビックラッシュスケーターベイブ」をいくつか用意することにした。写真上から2枚目の左が現在1軍のカクーン、ザラパピー、キューティーデビルで、右が対応するサイズって感じのビックラッシュスケーターのオリジナル、ジュニア、ベイブである。

 廃盤品ではあるけど、ザウルス潰れたときの放出品関連か、中古市場に弾数多くて確保も楽。値段もこなれていて疵ありとかなら千円台で買える。とりあえずベイブを2個、Jr.を3個確保済み。Jr.のうち一つは塗装はげで片目がない状態で600円送料込みとかの投げ売りを買ったけど、実釣用なら目ぐらい入れれば良く、実にお買い得。

 ついでに、蛍光緑のベイブもひび割れているところとかエポキシで軽く穴埋めして、塗装はまとめてやるとウレタンのコーティング剤とかの無駄が少なくてすむので、過去に入手して貯めてた要補修ルアーとかもついでに目を入れたりコーティングしたりしてみた。写真上からタイガーカブは5,6百円でたたき売られてたのをエグったブツで、反射板入りの古い時代のモノで塗装が剥がされていた。筆書きでタイガー模様描こうかと思ったけど、目を入れただけで反射板のおかげもあってか良い感じの面構えになったので、目だけ書き目でいれてウレタンコーティング。吹き目だと雰囲気でたかもだけど、そこまで凝らない。ラパラみたいなミノーはフィンランド製でハゲ掛かってるけど独特のプリズムな鱗模様から「パルサ」なのかな?リップの樹脂板が劣化してボロボロに崩れたので、基板リップをおごっておいた。出番の多いワンダースリム70は紀伊色にお色直し。

 ということで、今年の春シーバスお楽しみルアーのバルサ50ビックラッシュスケーターの小さい弟達は、安い出物があったら弾補充しつつ使える体制が整った。バグリーと同様にヒートンが抜けるおそれありという欠点はあるけど、ヒートンはエポキシで固定して強化しておく。人気があって”高値”の花だったころにはバルサ50をシーバス釣りみたいな荒い釣りに使うのは抵抗あったかもだけど、中古市場に弾数多く、かつ時代を彩った名品、人気がなくなったからといって、タタキ売りされていて使われもしないというのはしのびないので、魚釣ってルアーとしての本懐をとげさせたいところ。

左端だけノンラトル、右端だけⅡが付く
 っていうなかで、ボロくて安いルアーを1個だけ買うのは送料的にもったいないなと、余計なことを考えて、同じ出品者から使えそうなルアーを買ってまとめて送料お得感出してみる。っていうなかで、ダイワの「バスジャッカー2」が安かったので反射食いしてしまった。初代ダイワ「バスジャッカー」はレイジーアイクの「ナチュラルアイク」の版権・金型買ったんだったかで、発泡樹脂製でラトル無し空洞無しの音響特性的にはウッドに近い感じで、釣れそうには思うんだけど、リップが薄くてそこにヒートンが刺さってるだけで強度的に無しだなと思ってたけど、2は普通の中空プラ製になって一体成形リップで丈夫そうではあるんだけど、ラトル入りっぽいなとラトル入りのこのテのクランクはそれこそ、同じダイワのピーナッツⅡとかがあるので今までバスジャッカー2には手を出していなかった。けど、300円とかなら買うよねって感じでマウスが滑った。で、そいつが配送されてきて現物見ると、ラトルが入ってない。ラトル無しでギル体型なディープクランクは手札に無いので、これは良いかもなと高いルアーでもないので4つほど追加でまとめ買いした。ところが追加入手分は全部ラトル入り。なんでやねん?って話で、ラトル有りと無しがあったのか?あったのならその見分け方は?とかネットで調べても出てこない。どなたかご存じの方がおられたらご教授願いたいところ。一瞬最初のノンラトルのリップのルアー名は「BASSJACKER」となっていてⅡが付いてないのはノンラトルかと思ったけど、追加で買った4個にはⅡあるのも無いのもあって、関係なさげ。まああって困るわけじゃなしだし、無し版がよく働くようなら穴開けて瞬間接着剤でも流し込んでラトル固定してしまえば良いんだけど、バスジャッカー2にはノンラトル版があったのか?たまたま、手にした個体がラトルが鉛で膨張して固着したりしただけのエラー品なのか”私気になります”なのでタレコミ情報お待ちしております。

 というわけで、ルアー図鑑うすしお味第86弾は、ビックラッシュスケーターの弟達とバスジャッカーなどでいってみました。

2026年4月11日土曜日

回転を信じろ

 祝!JOJO7期「スティール・ボール・ラン」配信開始、ってわけでもないんだけど、この春面倒くせぇ方面に症状が出てたので、ご報告がてらネタにしておこうかなと。ごらんのようにスピナーの話です。

 スピナーで愛用していたのは、まずはバス釣りギル釣りで学生時代にお世話になったおフランス製の「ブレットン」で、後ろに毛針を結びつけておいてギルでも釣れるようにしてた。バス釣りにスプーンやスピナーって意外に有効で、デカスプーンとか一時期流行ってたみたいだけど、普通の大きさのスプーンもスピナーもワームとかの遅い釣りにスレた魚も反射食いしてくる時もあって結構ボウズ逃れ的に使ってた。ブレットンは安くて良かった。大きさによっては回転(回り出し)が悪いのがあったけど、それさえ避ければ費用対効果的に最良。で、渓流で使ってたのが、これまたおフランスの名門メップスの「アグリア0」(2.5g)という小型スピナーで、ワシが東北時代渓流にハマっていたころ主流はスプーンで、それより昔の上流にスピナー投げて流れに負けないように巻いてくる釣り方は廃れつつあった。ただ、JOS師匠は他のルアーで釣れないときに切り札として、やっぱりこれもおフランス製ライオン印の「オリオンドール」の2gだったかの軽いのを使ってると聞いて手に入りやすいメップスで真似していた。軽いので表層をシュパーっと引いてきて食わせる感じ。メップスといえば開高先生も大好きで、「アグリア」の4#、5#をよく使われていて「これで何でも釣れる」と豪語していた。なので開高先生ファンとしては買わねばならないなと、バスプロショップスに発注したんだけど、届いてガックリで、フックに飾りでリスの毛とか鹿の毛とかのボンボンが付いてるんだけど、これがワシが購入した時代のは、毛先がバツンと切られている味も素っ気もない仕様で涙にくれるのであった。他のサイズでちゃんと自然な感じになってるヤツと比べてもらうと分かると思うけど超安っぽい。まあそれで釣果がどうこうって話じゃないにしてもだ。マスキー用のアグリアジャイアントキラーとかデカいのも持ってます。で、実釣ですごく戦闘能力高かったのが、スウェーデン製マイヤーの「パンサー」で大きさのわりに重くて飛距離が出るので、広い範囲を手早く探るのに好適でした。深いところも攻めやすい。カザフスタンでナマズ釣る餌のジェリフを釣りました。

 というスピナーの世界、片っ端から買っていこうと思うとさすがに範囲が広くてどうにもならない。先ほどメップスのアグリア0は愛用していたと書いたけど、メップスで他にお世話になったのがあって、何かというと「メップスミノー」である。そう、あの軟質素材のお魚が付いたスピナー。あれスピナーにしては高価だったけど、なにげに釣れるルアーで高校生の頃にバス釣りとかに使ってたけど、ライギョとかも釣れた。別に動きもなんにもない、リアルなんだか不気味なんだか分からん魚型のブツがスピナーの後方に付いてるだけで、妙に釣れるように感じていた。で、ネットフリマとかを徘徊していたら、意外なメーカーもその手のを作ってたようで、色んなメーカーのが見受けられるし、値段もたいしたことないので、見つける度に買ってみたのがこの有様。ということで、ルアー図鑑うすしお味第85弾は、スピナーでも後ろにお魚が付いているタイプのでいってみます。

 って、いうまずはこのタイプの嚆矢でありある種の完成形であるメップスミノーなんだけど、上の集合写真のように色んなタイプが作られていて、基本は「アグリア」にミノーが付いてるんだけど、サイズ違いも多いし「アグリアロング」、「ブラックフューリー」や「コメット」にミノーのパターンもあってコメットミノーとかの呼称もあったように記憶している。ワシが使ってたのは、多分それなりに後期のタイプだと思うんだけど、腹にもフックがある、ダブルフックとトリプルフックを組み合わせた複雑なリグを軟質樹脂のミノー部分に仕込んだタイプで、おそらく当初ミノーの後方にトリプルフックという仕様だったけど、「ミノー部分の頭の方から魚が食ってくるからハリ掛かり悪い」という釣り場からの声に応えて、この特殊なフックを考案し実装したんだろうと思う。で、メップス「アグリア」はじめいくつかのモデルの1,2,3番サイズはフック交換が出来る仕様になっていて、ミノーの部分はある程度柔らかい樹脂でできているので壊れたら普通のフックを付けても良いけど、”ミノー”だけでも売っていて交換可能だった。

 このタイプでメップス以外で有名なのは、天下のABUの「ドロップフィッシュ」だろうか?うーん腹のフックが単にトリプルフックを軸にブッ刺しただけというやっつけ仕事なのがどうなのよ?って感じ。メップスミノーの成功を見て、うちも「ドロッペン」は売れてるし、まあやってみましょか?というノリだったのが見てとれるけど、デキの良さ完成度はメップスミノーに遅れをとってるように思う。まあこの手のを集めるなら1つぐらいあっても良いけど、2つは要らんな。

 で、フランスでスピナーといえば、メップスとブレットン、オリオンドールと並んで四天王の一角を担うルブレックスを忘れてはいけない。同社の「セルタ」はスピナーとして完成度はおそらく最高ではなかろうか?大森コメット使いのアユ君がセルタ推しだった。軽く回転の良いブレード、軸が本体と固定されていなくて回転するヨリモドシのような構造で糸ヨレ軽減。フックは針金で止めていて同じような太さの針金が用意できれば交換も容易。なので写真の”セルタミノー?”がこういう仕様で売られていたのか、それともセルタ買って、メップスとかの”ミノー”単品を組み合わせたのか、いまいち分からない。でもあったんだろうとは思う。まあ、スピナーにヨリモドシは実釣でヨリモドシ機能付きのスナップを愛用してた釣り人として思うには、あんまり機能しなくてどのみちラインは縒れがち。今時のスピナーって、ベアリング入りのヨリモドシ付いててボディーも下方重心で回転しにくくなってるようだけど、まあ多分グルグル回るんだろうと思ってるけどどうなんだろう。下方重心化で回転しないならヨリモドシは蛇足だし、回るって前提でヨリモドシ付いてるならおそらく気休め程度と推察する。下の写真のヨリモドシ機能付きスナップはそういう機能のあるブツの中では最も小型軽量で渓流ではずっと使ってたけど今売ってるのだろうか?ちなみにスピナーは前述したメップス「アグリア0」。

 メップス、セルタとおフランススピナー四天王の2つまで紹介したけど、残念ながらブレットンは今のところこのタイプを作ってたのが確認できていない。なんせワシもバラクーダ社製のハゼをくっつけた”ブレットンミノー”をでっち上げてたくらいで、売ってた記憶はない。ありましたよって情報お持ちの方がおられたらタレコミよろしくです。ただ残りの一角オリオンドールは確保しました。フック交換が容易にはできないタイプなので、これはまず元からの仕様と見て良いでしょう。ミノー部分はメップス同様のダブルがお腹で尻尾にトリプル。ライオン印が格好いい。まあ、軟質樹脂製のミノーが格好いいかというと微妙だけど、でもこの時代の欧州ルアーには、今時のなんかそれっぽい”リアル”な見た目のどうでも良いルアーにはまったく備わってない格好良さがある。まあ当時もどうでも良いパチモノ、駄作がわんさとあって、今まで価値ありとされて淘汰をくぐり抜けて残っているブツが格好いいって話で、今時のルアーでもゴミの山の中から宝物を見つけることは可能だとは知ってるつもりではあるけどね。

 で、そんなわけで当然出てくるのがパチモノのたぐいで、あからさまに”MEPP’S”の刻印のあるミノーが付いてるのは、実はミノーだけ提供受けてたオリジナルの仕様なのかわからんってのはあるけど、ポ-ルバニヤン?のウェイトフォワードスピナーはハリ交換できそうだから、後付けだろうな。ドロップフィッシュのパチモノはどこ製かもわからんけど(Sangoルアー?)、緑のミノーがわりと良い味出してる。

 探し始めて意外に多く出てきて、どうも日本でも実績があったんだろうなと思うのが、北欧勢フィンランドはクサモ「リッパフィッシュ」。立派な性能なんだろう。この、重さが増えると玉が増えていく方式は重量変わっても真鍮玉の成形方法変えずにいけて合理的でリッパ。ミノーの方は北欧はこの方式なのかドロップフィッシュ方式で腹にトリプルフック追加。一個はなぜかイタリア製のメップス方式のミノーが付いている。玉の多い大型は重量もあってブレードが細いウィローブレードなのもあって太い流れの底を狙うのには好適に思う。売り主さんはイトウで実績有りと書いておられてなるほどなと納得した。クサモはスプーンの「レトケ」ぐらいしか知らんかったけど、スピナーの「リッパ」はなかなかやりそうで、北欧の金物は侮りがたしだな。立派。

 で、イタリアンスピナーの雄、元祖インラインスピナーの「パンサーマーチン」でも作ってたみたいで出てきた。インラインスピナーはブレードの回転の立ち上がりが早いとかなんとかいわれているけど、使ったことないのでワシャ知らん。ただ、「バラクーダ」ルアーとか、軟質樹脂製のブツの製造には強い印象のあるイタリア、探せばもっとパチ臭いブツが出てくるかもしれん。ネッツとかモスカとかスピナー作ってるマイナーメーカーもあったので、掘れば出てきそうな気配はあるけど、まあ深掘りはしまい。

 で、スピナーは欧州勢の独擅場かと思いきや、まあアメリカも作ってるよねって話で、これがまたクソB級臭いしろものでリノスキー「ソニックスイングミノー0」。これもインラインタイプ。リノスキーって知ってます?図鑑からとってきたような絵をルアーに印刷したがるメーカーで、そういうスプーンとかが中古釣具屋でたたき売られてるのとか見たことあるかもですが、そのメーカーです。ニッチな需要があるのか、というかニッチな分野を攻めて生き残る社風なのか、パンフィッシュサイズのが確保できました。まあ、国内じゃ需要ないよねって話ですが、ワシのような病人の元にはやってくるのです。

 米国でスピナーなら、リノスキーとかいっとらんと、メジャーどころは毛付きスピナーの「ルースターテール」のワーデンスを押さえておけだろう。残念ながらルースターテールミノーは存在の証拠が見つけられなかったけど、同じワーデンスの「スピンEミニー」は確保した。ルースターテールは奇をてらわないストンとしたデザインが洗練されてる感じだけど、多分それより前の時代に作られたであろうこのスピナーはやや野暮ったいけど、まあアメルアはそのての野暮ったさは魅力の一つさと思うので良し。リノスキーもそうだったけどたまたまなのか米国製はフックが腹にトリプルが一つ。吸い込み捕食系のバスとかクラッピーを対象としているので、後ろのフックよりもぶら下がった腹フックが重要視されるのか?単純にワイヤーのリグを尻までもっていくのが面倒くさかっただけか?

 って感じで、だいたい今回症状が出て蒐集したブツを紹介したんだけど、この括りに入れて良いか迷うのが、堅いミノーがスピナーの後ろに付いているタイプで、まあほぼラパラとブルーフォックスのフィンランド出身ラパラ社傘下ブランドのコラボルアー「ヴィブラックスミノ-」のことなんだけど、これ、実はよく釣れますと紹介している人が複数いて、どうも”やるルアー”らしい。追随したのがバグリー「プリズムフィッシュ」ぐらいでもあり(スミス製のもあるのか?)、知る人ぞ知る感じになってるけど、ラパラからはさらに写真上のように小さい小魚(シンカーの役割してる)追ってる版とかも展開していて、意外に使えるのかもしれん。ワシが使うとしたらこのタイプだろうって気もする。なぜなら、軟質樹脂製のミノーが付いてるタイプは、フックが軟質樹脂の中にあるので塩抜きがしにくく、塩気のある水で使うとハリがすぐ錆びるのが目に見えているので使いにくい。ちなみに今時のスピナーにはありがちだけど、後方が魚ぽい形でも金属製なら通常のスピナーだとワシャ整理している。

 スピナーの後ろにミノーが付いている、あるいはミノーの鼻先にスピナーを付けた。というルアーが各種作られてきたのは、それが効く状況があるからだろうと思うので、使ってみたら良い思いできるのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。まあ縦に並べたスピナーベイトと考えれば、釣れて当たり前か?今時は使う人も少ないだろうから意外と効きそうにも思うところである。

 久しぶりに、メップスの4番、5番とか蔵から出したので、開高先生がバスロッドでメップス投げてギンザケとか釣ったシーンの載ってる「オーパ、オーパ!!アラスカ至篇」をペラペラとめくって、該当する写真の「旅は成就した。円は閉じた。」に痺れた。こんな台詞が吐ける旅を自分はしたことがあるか?と自らに問うてみると、2度目のクリスマス島遠征はそれに値するのではないかと思い、悪くない釣り人生を送ってきているなと安心した。それにしても、この高橋昇先生の写真!そら若い頃のワシ、バスプロでアグリアの赤白注文したのも納得なのであった。